JPH06241911A - 電子体温計 - Google Patents

電子体温計

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JPH06241911A
JPH06241911A JP3332093A JP3332093A JPH06241911A JP H06241911 A JPH06241911 A JP H06241911A JP 3332093 A JP3332093 A JP 3332093A JP 3332093 A JP3332093 A JP 3332093A JP H06241911 A JPH06241911 A JP H06241911A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電子体温計を扱いやすくして検温ミスをなく
す。 【構成】この電子体温計は、感温部2からの電気信号を
A/D変換して温度換算を行う温度演算部6と、電源ス
イッチ4のオンに伴い電源部5から電源供給を受けて所
定周波数の基準クロック信号を発信する発信回路部7
と、この発信回路部7からの基準クロック信号をカウン
トするクロックカウンタ8と、このクロックカウンタ8
の時間情報を基に電源スイッチ4がオンされている時間
を求め、この時間に応じて検温モードを切り換え、切り
換えた検温モードに対応する検温終了時間を設定し、か
つ表示部3上にその検温モードサインを表示する制御回
路部62と、検温終了時間が設定されると、時間計測を
開始する計時部10と、この計時部10の計測時間が検
温終了時間に達するとブザー音を発する報知部11とを
具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は人体の異なる検温部位の
温度を測定可能とする電子体温計に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子体温計は検温機能が多くなっ
ておりユーザが扱いやすいものが要求されている。
【0003】現在、広く用いられている電子体温計は、
予測式と実測式の2つのタイプに分けることができる。
実測式は検温終了の判断の仕方によりさらに時間式と安
定検出式に細分される。時間式の電子体温計は所定時
間、例えば3分および5分などの時間計測を行い、その
時間に達すると、検温終了を例えばブザーなどにより報
知するものである。また、安定検出式の電子体温計は所
定時間の温度値の上昇が所定の温度上昇率以下になる
と、上記同様、例えばブザーなどにより報知するもので
ある。
【0004】一方、このような電子体温計があてがわれ
る人体部位としては、一般に脇下や口中などがあるが、
これら各部位はそれぞれ適性検温時間が異なっている。
例えば脇下であれば検温時間は5分、口中舌下であれば
検温時間は3分と言われている。
【0005】これは、図10に示すように、脇下と口中
では、電子体温計の感温部の温度上昇カーブが異なるた
めである。
【0006】例えば口中の場合、口中舌下に電子体温計
の感温部をあてがうと、すぐに外気と遮断され、感温部
は急激に温度上昇し、ほぼ3分位で平衡状態(体内温度
より0.2 ℃〜0.3 ℃低い実用温度)に達する。一方、脇
下の場合は、脇下に感温部を挿入し脇を閉じた時点で外
気への熱の放散がおさまり、ここから皮膚を介した体内
検温が開始されるが、皮膚を介しているため体内の血液
循環により熱の補給が行われるのが緩やかで、口中検温
時よりも温度上昇カーブが緩やかになりほぼ5分位で、
口中舌下温度よりも0.2 〜0.3 ほど低い平衡状態に達
する。なお、安定検出式は、この平衡状態を検知して検
温終了を通知するものである。
【0007】また、感温部の温度はこれから先もさらに
緩やかに上昇して体内温度に近づき検温精度は高まる
が、そのためには口中舌下で約5分、脇下で約10分程
度の時間をかける必要がある。
【0008】通常、電子体温計は、上記した2つの温度
上昇カーブになるため、1分、2分、3分および5分な
ど各時間経過に伴ってブザーが鳴るよう工夫され、人体
の検温部位に応じてユーザが検温値を確認できるように
している。
【0009】しかしながら、この場合、ユーザはブザー
音の回数を数えておかなければならず、例えばこの回数
を数え間違ったり、検温部位により取り出し時間が異な
ることを忘れてしまったときなどは、適正時間よりも早
く電子体温計を取り出してしまい検温値が正確に得られ
ないことがある。さらに、予測式電子体温計の普及によ
りブザー報知が検温終了の合図であるとの認識が広まっ
た結果、実測式電子体温計使用時においてもブザー音
が、経過時間の報知ではなく検温終了の合図と誤認され
適正時間に至る前に電子体温計が取り出されてしまい検
温値が実際より低い結果となってしまう問題がある。ま
た、電子体温計の検温機能が多くなると、ユーザは電子
体温計を使用する際に取扱い説明書などを読み直し、操
作手順を確認する必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来の電子体温計では、異なる検温部位に対して検温終了
時間を報知する手段が時間経過に伴うブザー音のみであ
るため、ユーザは電子体温計が扱いにくく、また検温を
ミスすることがあるという問題があった。
【0011】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、ユーザが扱いやすく検温ミスのない電
子体温計を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明の電子体温計
は上記した目的を達成するために、人体の検温部位に当
接された感温部からの信号に基づき前記検温部位の最高
温度を測定しその温度値を表示する電子体温計におい
て、前記人体の異なる検温部位に対応して複数の検温モ
ード表示を行う表示手段と、この表示手段の検温モード
表示の中から1つを選択操作するためのスイッチと、こ
のスイッチにより選択操作されたときのみ所定周波数の
基準クロック信号を発信する発信回路部と、この発信回
路部からの基準クロック信号をカウントするクロックカ
ウンタと、このクロックカウンタの時間情報を基に選択
操作時間を求め、この時間に応じて検温モードを選択す
る選択手段と、この選択手段により選択された検温モー
ドに応じて検温終了時間を設定する手段と、前記選択手
段により検温モードが選択されると、時間計測を開始す
る計時手段と、この計時手段により計測された時間が前
記検温終了時間に達したとき検温終了を報知する報知手
段とを具備している。
【0013】第2の発明の電子体温計は、人体の検温部
位に当接された感温部からの信号に基づき前記検温部位
の最高温度を測定しその温度値を表示する電子体温計に
おいて、前記人体の異なる検温部位に対応して複数の検
温モード表示を行う表示手段と、この表示手段の検温モ
ード表示の中から1つを選択操作回数に応じて選択する
選択手段と、この選択手段により選択された検温モード
に応じて検温終了時間を設定する手段と、前記選択手段
により検温モードが選択されると、時間計測を開始する
計時手段と、この計時手段により計測された時間が前記
検温終了時間に達したとき検温終了を報知する報知手段
とを具備している。
【0014】
【作用】第1の発明では、スイッチが選択操作された時
間に応じて検温モードが選択され、その検温モードが表
示手段に表示される。そして、選択された検温モードに
応じて検温終了時間が設定され、計時手段により時間の
計測が開始され、検温終了時間に達すると報知手段が検
温終了を報知する。
【0015】第2の発明では、選択手段の選択操作回数
に応じて検温モードが選択され、その検温モードが表示
手段に表示される。そして、選択された検温モードに応
じて検温終了時間が設定され、計時手段により時間の計
測が開始され、検温終了時間に達すると報知手段が検温
終了を報知する。
【0016】したがって、ユーザは検温する際、表示手
段上の検温部位に応じた検温モード表示を見ながら検温
モードを選択でき、取扱い説明書などを読む必要がなく
なる。 また、各検温モードに応じて検温終了時間が設
定され、その時間がくると検温終了を報知するので、ユ
ーザはこの時点で検温部位より電子体温計を取り出せば
そのときの体温をほぼ正確に知ることができる。
【0017】すなわち、ユーザは電子体温計が扱いやす
くなり、かつ検温ミスをなくすことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0019】図1は本発明に係る一実施例の電子体温計
の外観図、図2は図1の電子体温計の構成を示すブロッ
ク図である。
【0020】図1に示すように、この電子体温計の本体
1には、その先端部に感温部2が設けられている。この
感温部2は、人体の検温部位(口中や脇下など)にあて
がうことでその部位の温度を感知して電気信号(抵抗値
など)に変換するもので、例えばサーミスタなどの感熱
素子と、この感熱素子の表面を被覆する保護キャップと
からなる。また、本体1の表面中央部には、温度値のデ
ィジタル表示や口中舌下検温モードおよび脇下検温モー
ドなどを示す表示を行う表示部3が設けられている。さ
らに、この本体1の表面には、内部の電子回路に動作の
開始および停止を指示し、かつ検温部位に応じて検温モ
ードの切り換えを行うための電源スイッチ4が設けられ
ている。
【0021】続いて、図2を参照してこの電子体温計内
部の回路構成について説明する。
【0022】同図において、5は例えばリチウム電池な
どの電源部であり、本体1内に着脱自在に装着されてい
る。6は温度演算部であり、感温部2からの電気信号
(検温信号)をA/D変換して温度換算を行う。7は発
信回路部であり、電源スイッチ4のオンに伴い電源部5
から電源供給を受けて所定周波数の基準クロック信号を
発信する。8はクロックカウンタであり、発信回路部7
からの基準クロック信号をカウントする。9は制御回路
部であり、電源スイッチ4のオンに伴い電源部5より電
源供給を受けて動作を開始し、クロックカウンタ8の時
間情報を基に検温制御を行なう。10は計時部であり、
制御回路部9の指示により時間計測を開始する。11は
例えば圧電ブザーなどの報知部であり、制御回路部9の
指示によりブザー音を発する。
【0023】次に、図3および図4のフローチャート、
図5の表示例を参照してこの電子体温計の動作を説明す
る。
【0024】この電子体温計の場合、図3に示すよう
に、全機能が停止状態から、例えば1秒以内で電源スイ
ッチ4がオンされると、このオン時間に電源部5より発
信回路部7に電源が供給されて、発信回路部7より基準
クロック信号が発信されこの基準クロック信号がクロッ
クカウンタ8にカウントされる。そして、このクロック
カウンタ8によりカウントされた時間情報は制御回路部
9に入力される。
【0025】また、電源スイッチ4のオンに伴になっ
て、電源部5より制御回路部9に電源が供給されて、制
御回路部9は検温動作を開始するよう感温部2および温
度演算部6に指示し、入力された時間情報の長さに応じ
て各部を初期化する(イニシャライズをかけて)(ステ
ップ301 )。このときのイニシャライズ動作としては、
クロックカウンタ8および計時部10などのリセット動
作である。
【0026】イニシャライズ後、制御回路部9は電源ス
イッチ4がオン状態のままか否かを確認する(ステップ
302 )。この場合、電源スイッチ4がオンされた時間が
1秒以下で、すでにオン状態ではなくなっているので、
検温終了時間は5分と10分の2つに設定される。そし
て制御回路部9は表示部3の検温モードサインの有無を
確認し、検温モードサインが何も表示されてなければ、
脇下検温モードサインを表示するよう表示部3に指示す
る。これにより、図5(a)に示すように、表示部3に
は、温度値、例えば“36”が表示された下の部分にバー
表示A(脇下検温モードサイン)が点灯される(ステッ
プ303 )。
【0027】一方、ステップ302 において、オン状態が
継続したまま1秒になると(ステップ304 )、検温終了
時間は3分に切り換えられて設定される。この場合、制
御回路部9は、Flag1に1を代入し(フラグを立
て)、同図(a)に示すように、口中舌下検温モードサ
インとして表示部3の“ 7”の下の部分にバー表示Bを
点灯させる(ステップ305 )。このような検温モードサ
インは、同図(a)のバー表示A、Bに限らず、同図
(b)に示すように、“WAKI”、“KUCHI ”などと表示
すると、ユーザにさらに解りやすくなる。また、同図
(c)に示すように、電源スイッチ4がオンされた瞬間
に温度表示部に、例えば“1”を表示し、1秒以上経過
後に“2”をディジタル表示してもよい。
【0028】この後、制御回路部9は計時部10に対し
て時間計測を指示し、計時部10は時間計測をスタート
する(ステップ306 )。
【0029】そして、制御回路部9は、計時部10より
逐次時間情報を取り込みながら、この時間情報を基に例
えば1秒毎などの所定時間毎に、温度演算部6に対して
感温部2からの検温信号をサンプリングするよう指示す
る(ステップ307 )。
【0030】この指示により温度演算部6が温度測定動
作を行ない(ステップ308 )、この測定結果は表示部3
に都度表示される(ステップ309 )。また、制御回路部
9は、サンプリング毎にFlag1を確認し(ステップ
310 )、そのときの検温モードにおける計測時間値を計
時部10に確認する。例えばFlag1に1が代入され
ていれば、検温モードは口中舌下検温モードで、その検
温終了時間は3分であり、制御回路部9は、計時部10
の時間計測が3分か否かを確認し(ステップ311 )、こ
の計測時間が3分に達すると、報知部11に報知を指示
する。そして、報知部11はこの指示によりブザー音を
発する(ステップ312 )。
【0031】一方、Flag1にフラグが立っていなけ
れば(ステップ310 )、検温モードは脇下検温モード
で、その検温終了時間は5分と10分の2つであるの
で、初めの5分に達すると(ステップ313 )、報知部1
1はブザー音を発して(上記ステップ312 )、1回目の
検温確認をユーザに促す。ユーザはこのブザー音により
脇下から電子体温計を取り出して、表示部3の温度表示
を見れば、実用温度(真の体内温度よりもほぼ0.2 ℃〜
0.3 ℃低い温度)の範囲内でほぼ正確に体温を知ること
ができる。
【0032】これで検温を終える場合、ユーザは電源ス
イッチ4を連続して2回押すことにより、制御回路部9
は動作を終えパワーオフとなる(ステップ314 )が、さ
らに精密に体内温度を測定したいとき、または微熱があ
ると思われるときなどは、電子体温計を再度脇下にあて
がう。すると、さらにサンプリング動作や温度表示が繰
り返されて(ステップ315 〜ステップ319 )、計時部1
0の時間計測も進み、この時間が10分に達して(ステ
ップ320 )、再度ブザー音が発せられるので(ステップ
321 )、このときに表示部3を確認すれば、ユーザは正
確な体内温度を知ることができる。
【0033】さらに、電源スイッチ4が連続して2回押
されなければ(ステップ322 )、測定は継続されて、サ
ンプルタイミングになると(ステップ323 )、温度測定
を行ない(ステップ324 )、表示部3に温度を表示する
(ステップ325 )。
【0034】このように本実施例の電子体温計によれ
ば、電源スイッチ4が押されている時間に応じて脇下検
温モードと口中舌下検温モードとの2つの検温モードに
内部回路が切り換わり、切り換わった一方の検温モード
サイン、例えば脇下検温モードサインAなどが表示部3
に表示されるので、ユーザはその表示内容を見れば、検
温部位の設定状態が解り、取扱い説明書を見なくても電
子体温計を扱えるようになる。
【0035】また、電源スイッチ4により各検温部位を
示す検温モードを設定すれば、その部位に応じて検温時
間が変えられ、計時部10がその終了時間に達すると報
知部11よりブザー音が発せられるので、ユーザはこの
時点でそれぞれの部位から電子体温計を取り出せば、部
位の違いによらず実用温度の範囲内で体温を知ることが
できる。さらに、ユーザが体内温度を精密に測定したい
とき、または微熱があると思われるときなどは、次のブ
ザー音が発せられるまで待ち、表示部3を見ることによ
り体内温度をほぼ正確に知ることができる。
【0036】なお、この実施例では、検温モードの切換
時間を1秒としたが、この切換時間は限定されるもので
なく、ユーザに違和感を与えない範囲で設定すればよ
い。
【0037】また、この実施例では、脇下検温モードの
ときに2つのブザー報知時間を設定したが、口中舌下検
温モードのときに3分と10分の2つに設定してもよ
く、また、各検温モードに一つだけを設定してもよい。
【0038】さらに、この実施例では、図5(a)〜図
5(c)に検温モードの表示例を示したが、この他、ス
タンバイ表示(各計器の準備OK表示)を用いて、例え
ば“32.0℃”や“−−−”などのスタンバイ表示が
点灯されているとき、脇下検温モードサインとし、この
スタンバイ表示を点滅させて口中舌下検温モードサイン
としてもよい。また“℃”マークのみを点灯または点滅
させて2つの検温モードを識別するようにしてもよく、
この検温モードの識別表示は、さまざまに変形が可能で
ある。
【0039】次に、図6〜図9を参照してこの発明の他
の実施例について説明する。
【0040】図6はこの実施例の電子体温計の内部構成
を示すブロック図である。
【0041】なお、上記した実施例と重複する構成につ
いては同一の符号を付しその説明は省略する。
【0042】同図において、61は電源スイッチであ
り、この電子体温計の内部回路に対してオンで電源供給
を行いオフで電源停止すると共に、ノック毎に脇下検温
モードと口中舌下検温モードの2つの検温モードの選定
制御信号を送出する。62は制御回路部であり、電源ス
イッチ61からの選定制御信号に基づき検温モードを設
定し、設定した検温モードに応じて周辺回路の動作を制
御する。
【0043】続いて図7のフローチャートおよび図8の
表示例を参照してこの電子体温計の動作を説明する。
【0044】この電子体温計の場合、全機能が停止した
状態から、電源スイッチ61が1回ノックされると、電
源部5より制御回路部62に電源が供給されて、制御回
路部62は検温動作を開始するよう感温部2および温度
演算部6に指示すると共に、表示部3、温度演算部6お
よび計時部10などを初期化する(イニシャライズをか
ける)(ステップ701 )。
【0045】このときのイニシャライズ動作としては、
例えば表示部3のスタンバイ表示動作や温度演算部6お
よび計時部10のリセット動作や検温終了時間を5分と
10分の2つに設定する動作などである。
【0046】そして、電源スイッチ61が、再度、ノッ
クされなければ(ステップ702 )、制御回路部62は、
Flag1を確認し、Flag1が1でなければ(ステ
ップ703 )、Flag1に1を代入し(ステップ704
)、表示部3に対して脇下検温モードサインの点灯指
示を行う。これにより、図5に示したように、表示部3
には、脇下検温モードサインAが点灯される(ステップ
705 )。
【0047】また、制御回路部62は計時部10に対し
て時間計測を指示し、計時部10は時間計測をスタート
する。そして、制御回路部62は、計時部10より逐次
時間情報を取り込みながら、この時間情報を基に、所定
時間毎、例えば1秒毎などに、温度演算部6に対して感
温部2からの検温信号をサンプリングするよう指示する
(ステップ706 )。この指示により温度演算部6が温度
測定を行ない(ステップ707 )、この測定結果は表示部
3に都度表示される(ステップ708 )。
【0048】この温度測定動作および表示動作(検温動
作)が繰り返されているうちに、計時部10が5分を計
時すると(ステップ709 )、制御回路部62は報知部1
1に報知を指示し、この指示により報知部11は1回目
のブザー音を発する(ステップ710 )。
【0049】これにより、ユーザは電子体温計の表示部
3に示されている温度値の表示を見ることで、そのとき
の体温(実用温度)を知ることができる。
【0050】この実施例では、脇下検温モードのときの
ブザー報知時間を5分と10分の2つが設定されており
1回目のブザー音を発した後も、そのまま温度測定動作
および表示動作などが繰り返される。ここで、電源スイ
ッチ61が連続して2回ノックされてパワーオフされる
か(ステップ711 )、電源スイッチ61が1回ノックさ
れると(ステップ712 )、脇下検温モードでの検温動作
は終了する。
【0051】例えばユーザがさらに体内温度を精密に測
定したいとき、または微熱があると思われるときなど
は、電源スイッチ61をノックしなければ脇下検温モー
ドによる検温動作が繰り返される(ステップ713 〜ステ
ップ715 )。そして、計時部10が10分を計時すると
(ステップ716 )、制御回路部62は報知部11に報知
を指示し、この指示により報知部11は2回目のブザー
音を発する(ステップ717 )。ユーザは、この時点で電
子体温計の表示部3に示されている温度値の表示を見る
ことで、そのときの体内温度をほぼ正確に知ることがで
きる。
【0052】ここで、上記同様、パワーオフされるか
(ステップ718 )、電源スイッチ61が1回ノックされ
ると(ステップ719 )、脇下検温モードでの検温動作は
終了するが、これらの指示操作がなければ、さらに検温
動作が繰り返されて(ステップ720 〜ステップ722 )、
制御回路部62はパワーオフされることを待つ(ステッ
プ723 )。
【0053】一方、イニシャライズ後、または検温動作
中に、電源スイッチ61が1回ノックされると(ステッ
プ702 、ステップ712 、ステップ719 )、電源スイッチ
61より制御回路部62に選定制御信号が送出される。
制御回路部62は、この選定制御信号に基づき、検温動
作を脇下検温モードから口中舌下検温モードに切り換え
るよう温度演算部6および表示部3に指示し、この結
果、図5(a)に示したように、表示部3に口中舌下検
温モードサインBが表示される(ステップ724 )。
【0054】ここからは、口中舌下検温モードによる検
温動作が開始され、制御回路部62は、検温終了時間を
3分と5分の2つに設定する。
【0055】そして、検温動作は繰り返され(ステップ
725 〜ステップ727 )、計時部10が3分を計時すると
(ステップ728 )、1回目のブザー音が発せられる(ス
テップ729 )。このとき、ユーザは表示部3を確認する
ことにより口中舌下での実用温度を知ることができる。
【0056】ここで、パワーオフする場合、電源スイッ
チ61を1回ノックすれば電子体温計の全機能は停止す
る(ステップ730 )。
【0057】電源スイッチ61がノックされなければ、
さらに検温動作は継続されて、サンプルタイミング(ス
テップ731 )、温度測定(ステップ732 )、温度表示
(ステップ733 )などが行われる。
【0058】そして、計時部10が5分を計時すると
(ステップ734 )、2回目のブザー音が発せられる(ス
テップ735 )。この時点でユーザは表示部3の温度値を
確認することにより口中舌下での体内温度をほぼ正確に
知ることができる。
【0059】ここで、上記同様、パワーオフされないと
きは(ステップ736 )、さらに検温動作が繰り返されて
(ステップ737 〜ステップ739 )、制御回路部62はパ
ワーオフされることを待つ(ステップ740 )。
【0060】このように本実施例の電子体温計によれ
ば、電源スイッチ61をノックする回数に応じて脇下検
温モード→口中舌下検温モード→パワーオフの3つのモ
ードに切り換えられ、切り換えられたモード状態が表示
部3に表示されるので、ユーザはその表示内容を見て、
検温部位の設定状態および電源のオン・オフ状態が解
り、取扱い説明書を読まなくても電子体温計を扱えるよ
うになる。
【0061】また、各検温モードに応じて検温終了時間
が設定され、その時間がくると検温終了を報知するの
で、ユーザはこの時点で検温部位より電子体温計を取り
出して検温した値を見ればそのときの体温をほぼ正確に
知ることができ、電子体温計を検温部位の適性時間より
も早く取り出してしまうような検温ミスを生じることが
なくなる。
【0062】さらに、上記第1の実施例と比較すると、
発信回路部7やクロックカウンタ8などが不要になるこ
とから、少ない構成で、扱いやすく正確な電子体温計を
得ることができる。
【0063】なお、この実施例では、イニシャライズ
後、または検温動作中に、電源スイッチ61を1回ノッ
クすると検温モードを切り換えることができたが、例え
ば検温前にモード切換操作を行うことにより、電源スイ
ッチ61を1回ノックしてパワーオフするようにもでき
る。また、ブザー報知時間は3分、5分および10分に
限らずさまざまに時間を設定することもできる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電子体温計
によれば、選択手段を選択操作した時間や操作回数に応
じて検温モードを選択でき、その検温モード表示が表示
部に表示されるので、ユーザはその表示を見て検温でき
電子体温計が扱いやすくなる。また、各検温モードに応
じて検温終了時間が設定され、その時間がくると検温終
了を報知するので、ユーザはこの時点で検温部位より電
子体温計を取り出して検温した値を見ればそのときの体
温をほぼ正確に知ることができ、取り出し時期を間違え
るような検温ミスを生じることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の電子体温計の外観図で
ある。
【図2】図1の電子体温計の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】この実施例の電子体温計の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】この実施例の電子体温計の動作を示すフローチ
ャートである。
【図5】(a)、(b)、(c)はこの発明の電子体温
計の表示部に表示される各検温モードの表示例を示す図
である。
【図6】本発明に係る他の実施例の電子体温計の構成を
示すブロック図である。
【図7】図6の電子体温計の動作を示すフローチャート
である。
【図8】図6の電子体温計の動作を示すフローチャート
である。
【図9】一般に言われる電子体温計の温度上昇カーブを
示す図である。
【符号の説明】
1…本体、2…感温部、3…表示部、4、61…電源ス
イッチ、5…電源部、6…温度演算部、7…発信回路
部、8…クロックカウンタ、9、62…制御回路部、1
0…計時部、11…報知部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体の検温部位に当接された感温部から
    の信号に基づき前記検温部位の最高温度を測定しその温
    度値を表示する電子体温計において、 前記人体の異なる検温部位に対応して複数の検温モード
    表示を行う表示手段と、 この表示手段の検温モード表
    示の中から1つを選択操作するためのスイッチと、 こ
    のスイッチにより選択操作されたときのみ所定周波数の
    基準クロック信号を発信する発信回路部と、 この発信回路部からの基準クロック信号をカウントする
    クロックカウンタと、 このクロックカウンタの時間情報を基に選択操作時間を
    求め、この時間に応じて検温モードを選択する選択手段
    とこの選択手段により選択された検温モードに応じて検
    温終了時間を設定する手段と、 前記選択手段により検温モードが選択されると、時間計
    測を開始する計時手段と、 この計時手段により計測された時間が前記検温終了時間
    に達したとき検温終了を報知する報知手段とを具備する
    ことを特徴とする電子体温計。
  2. 【請求項2】 人体の検温部位に当接された感温部から
    の信号に基づき前記検温部位の最高温度を測定しその温
    度値を表示する電子体温計において、 前記人体の異なる検温部位に対応して複数の検温モード
    表示を行う表示手段と、 この表示手段の検温モード表
    示の中から1つを選択操作回数に応じて選択する選択手
    段と、 この選択手段により選択された検温モードに応じて検温
    終了時間を設定する手段と、 前記選択手段により検温モードが選択されると、時間計
    測を開始する計時手段と、 この計時手段により計測された時間が前記検温終了時間
    に達したとき検温終了を報知する報知手段とを具備する
    ことを特徴とする電子体温計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009122018A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Covidien Ag 選択可能モードを有する電子温度計

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