JPH0624085U - 掃除口装置 - Google Patents
掃除口装置Info
- Publication number
- JPH0624085U JPH0624085U JP6087692U JP6087692U JPH0624085U JP H0624085 U JPH0624085 U JP H0624085U JP 6087692 U JP6087692 U JP 6087692U JP 6087692 U JP6087692 U JP 6087692U JP H0624085 U JPH0624085 U JP H0624085U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lid
- elastic ring
- fitted
- ring body
- cleaning port
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Sewage (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 弾性環体11の挿入部14の内周下部21b および
内周下部23b を蓋体7の環状凹部12に嵌合する。弾性環
体11の環状脚部15の内周面を蓋体7の凸段部13の外周面
に嵌着する。弾性環体11を嵌着した蓋体7を掃除口本体
1の蓋受け部4に嵌着する。挿入部14の屈曲部17を蓋受
け部4の突縁部6の内周面に圧接する。蓋体7を取りは
ずす時に、弾性環体11の屈曲部17は突縁部6の上面に堆
積した土砂をそぎ落とす。土砂が弾性環体11の挿入部14
の外周面に付着する。弾性環体11の上側傾斜面16および
下側傾斜面18は土砂を容易に落とす。 【効果】 蓋体7を掃除口本体1からワンタッチで取り
はずすことができ、この蓋体7にて掃除口本体1を良好
なシール性をもって確実に閉鎖できるとともに、土砂の
堆積により弾性環体11に悪影響を及ばすことがない。
内周下部23b を蓋体7の環状凹部12に嵌合する。弾性環
体11の環状脚部15の内周面を蓋体7の凸段部13の外周面
に嵌着する。弾性環体11を嵌着した蓋体7を掃除口本体
1の蓋受け部4に嵌着する。挿入部14の屈曲部17を蓋受
け部4の突縁部6の内周面に圧接する。蓋体7を取りは
ずす時に、弾性環体11の屈曲部17は突縁部6の上面に堆
積した土砂をそぎ落とす。土砂が弾性環体11の挿入部14
の外周面に付着する。弾性環体11の上側傾斜面16および
下側傾斜面18は土砂を容易に落とす。 【効果】 蓋体7を掃除口本体1からワンタッチで取り
はずすことができ、この蓋体7にて掃除口本体1を良好
なシール性をもって確実に閉鎖できるとともに、土砂の
堆積により弾性環体11に悪影響を及ばすことがない。
Description
【0001】
本考案は、宅地内などに設置される排水管の掃除あるいは点検のための掃除口 装置に関する。
【0002】
従来、宅地内などに設置される排水桝は、口径30cm以上のコンクリートあるい はポリプロピレン製のものが用いられていたが、最近は、侵入水の防止あるいは 省スペース化を図るために、塩化ビニル樹脂などにて成形した20cm以下の小口径 の小型桝が多く設置されるようになっている。そして、この小型桝には掃除ある いは点検のための掃除口が地上に開口させて設けられ、この掃除口には蓋が開閉 自在に取付けられ、掃除口は密封状態に閉塞され、排水管内の漏臭や侵入水を防 止できるようになっている。
【0003】 このような掃除口装置には種々の構造のものがあるが、例えば、実開平3−7 6047号公報に記載されるように、ドライバーなどの工具で蓋を取りはずす構 造の掃除口装置が知られている。そして、この掃除口装置では、環状でかつ断面 略V字状の弾性環体(パッキング)を蓋体の外周に嵌着し、弾性環体のフィン部 を、掃除口本体(環状本体)の内周側上部に突設した環状リブの下半部を構成す るテーパー部の内周に圧接して、蓋体を係止し、水止めをなしている。また、こ の蓋体の周縁の所定箇所には蓋体を開けるためのドライバー挿入用の切欠部(挿 入溝)が形成されている。
【0004】
しかしながら、上記実開平3−76047号公報に記載の構造の掃除口装置で は、蓋体に嵌着した弾性環体と掃除口本体の環状リブ内周との間に形成される隙 間と、蓋体の周縁の切欠部とがきわめて接近しているため、土砂などが切欠部に 侵入して環状リブに付着し、弾性環体のV字溝に堆積し易いという問題を有して いる。また、蓋体を開ける際にも、環状リブの上面に付着した土砂などが弾性環 体のフィンでそぎ落とされ、弾性環体のV字溝に堆積し易く、この堆積した土砂 などが弾性環体の圧縮性に悪影響を及ぼすという問題も有している。さらに、こ の弾性環体のV字溝に堆積した土砂などを除去する作業がしずらいという問題も 有している。
【0005】 本考案は、このような点に鑑みなされたもので、環状の掃除口本体とこの掃除 口本体の上面に開閉自在に嵌着され外周に弾性環体が嵌着される蓋体とを備えた 掃除口装置において、蓋体をワンタッチで掃除口から取りはずすことができ、蓋 体にて掃除口本体を良好なシール性をもって確実に閉鎖できるとともに、土砂の 堆積により弾性環体に悪影響を及ぼすことがない掃除口装置を提供することを目 的とする。
【0006】
請求項1記載の考案の掃除口装置は、環状の掃除口本体と、この掃除口本体の 上面に開閉自在に嵌着され外周下部に弾性環体が嵌着されている蓋体とを備え、 前記掃除口本体は、内周上部に縮径状に形成された蓋受け段部と、この蓋受け段 部の下端から内側に突設された突縁部とを有し、前記蓋体は、外周上部に拡径状 に形成され前記掃除口本体の蓋受け段部に支持される係合段部と、この係合段部 の下端から内側に凹設された環状凹部とを有し、前記係合段部の外周の所定箇所 には切欠部が形成され、前記弾性環体は、内周が前記蓋体の環状凹部に嵌着され ており、外周上部が断面略く字状に膨出形成され、彎曲状の屈曲部を介して上側 および下側にそれぞれ傾斜面を有し、前記屈曲部が前記掃除口本体の突縁部に当 接されるものである。
【0007】 請求項2記載の考案の掃除口装置は、請求項1記載の掃除口装置において、弾 性環体の上部は、内周側に開口した略横向きU字状の中空部を有するものである 。
【0008】 請求項3記載の考案の掃除口装置は、請求項1記載の掃除口装置において、蓋 体の環状凹部の外周および弾性環体の内周に互いに嵌合する嵌合凸部または嵌合 凹部がそれぞれ形成されたものである。
【0009】
請求項1記載の考案の掃除口装置では、外周下部に弾性環体が嵌着されている 蓋体を掃除口本体の上面に嵌着した状態で、弾性環体の内周は蓋体の環状凹部に 嵌合されるとともに、弾性環体の屈曲部は掃除口本体の突縁部の内周に圧接され 、弾性環体が掃除口本体と蓋体との間に嵌着されることにより、蓋体は掃除口本 体にしっかりと固定される。一方、蓋体を掃除口本体から取りはずすときには、 蓋体の外周の所定箇所に形成された切欠部にドライバ−などを挿入して蓋体をワ ンタッチでこじ開けることができる。このとき、弾性環体の屈曲部は彎曲状とな っているため、この屈曲部は掃除口本体の突縁部の内周を円滑に滑動する。
【0010】 また、掃除口本体に蓋体を嵌着した状態では、前記蓋体の切欠部から土砂が侵 入してこの土砂が弾性環体まで達したとしても、弾性環体は外周上部が断面略く 字状に膨出形成され上側に向けた開口部がないので、弾性環体の内部に土砂が侵 入することはない。さらに、蓋体を掃除口本体から取りはずすときには、掃除口 本体の突縁部が内側に突設されているため、弾性環体の屈曲部は蓋受け段部の上 部に堆積した土砂をそぎ落とすことはない。しかしながら、弾性環体の屈曲部は 突縁部の上面に堆積した土砂をそぎ落とす場合があるが、このそぎ落とされた土 砂が弾性環体の外周上部に付着しても、この土砂は弾性環体の外周上部に形成さ れた傾斜面により容易に落とされる。
【0011】 請求項2記載の考案の掃除口装置では、弾性環体の上部は略横向きU字状に形 成された中空部を有するため、薄くなって屈曲し易くなり、弾性環体の上部の屈 曲部と内周の間に水平方向に係止力が発生して、蓋体は掃除口本体に一層しっか りと固定される。
【0012】 請求項3記載の考案の掃除口装置では、蓋体の環状凹部の外周と弾性環体の内 周とにそれぞれ形成された嵌合凸部または嵌合凹部が互いに嵌合されることによ り、弾性環体は蓋体にしっかりと嵌着され、水止めがなされる。
【0013】
以下、本考案の掃除口装置の一実施例を図1ないし図3について説明する。
【0014】 図1において、1はポリ塩化ビニルなどの合成樹脂にて成形された掃除口本体 で、この掃除口本体1は、円筒状部2と、この円筒状部2の上端に一体的に形成 され上面に掃除口3を開口した蓋受け部4とを有している。
【0015】 また、この蓋受け部4の外周は、円筒状部2の外周より拡径されている。さら に、この蓋受け部4の内周下部には縮径されて蓋受け段部5が形成され、この蓋 受け段部5の下端から突縁部6が内側に突設されている。
【0016】 また、7はポリ塩化ビニルなどの合成樹脂にて成形された蓋体で、この蓋体7 は、前記掃除口本体1の蓋受け部4に開閉自在に嵌着されている。そして、この 蓋体7の外周上端には、掃除口3内に嵌合され蓋受け部4に支持される係合段部 8が拡径状に形成され、この係合段部8の外周面8aは下方に向けてテーパー状に 縮径された傾斜面に形成されている。また、この係合段部8の外径、即ち外周面 8aまでの径は、全体的に前記蓋受け部4の内周上部の内径より若干小さく設定さ れており、この係合段部8の外周面8aの所定箇所にはドライバーなどの挿入用の 複数個の切欠部9が形成されている。
【0017】 また、この係合段部8の下端から内側には、弾性環体11が嵌着される環状凹部 12が凹設され、この環状凹部12の下部には凸段部13が拡径状に形成されている。
【0018】 また、この弾性環体11は上部に略横向きU字状の挿入部14が形成され、この挿 入部14の下端中央から垂直下方に環状脚部15が一体的に形成されている。そして 、この弾性環体11の材質としては、ゴムまたは例えばエラストマー樹脂等の軟質 合成樹脂などが使用できるが、軟質合成樹脂を使用するのが好ましい。弾性環体 11にゴムを使用した場合は、摺動性が悪く、またゴムに含有されている可塑剤が 蓋体7のポリ塩化ビニルなどの合成樹脂に移行するからである。
【0019】 そして、前記弾性環体11の挿入部14は、外周面が断面略く字状に膨出形成され 、上側には上方に向けて縮径された上側傾斜面16が形成され、この上側傾斜面16 の下端に位置する屈曲部17を介して下側には下方に向けて縮径された下側傾斜面 18が形成されている。また、この弾性環体11の屈曲部17近傍は彎曲状に形成され ている。
【0020】 そして、この挿入部14の内部には内側に開口した略横向きU字状の中空部19が 形成され、この中空部19の周囲には、上面部21と、この上面部21の内周側から下 方に向けて屈曲された屈曲縦状部22と、この屈曲縦状部22の下側から内方に向け て下面部23とが形成されている。
【0021】 そして、この挿入部14の上面部21の内周上部および下面部23の内周上部には上 方に向けて拡径されたテーパー面21a およびテーパー面23a がそれぞれ形成され 、上面部21の内周下部21b および下面部23の内周下部23b は前記蓋体7の環状凹 部12に嵌着されている。また、屈曲縦状部22の外端部を形成する屈曲部17は、前 記蓋体7が前記掃除口本体1の蓋受け部4に嵌着されたとき、この蓋受け部4の 突縁部6の内周下端に強く当接されるように設定されている。また、前記弾性環 体11の挿入部14の外径、即ち屈曲部17までの径は、前記掃除口本体1の突縁部6 の内径より若干大きく設定されている。
【0022】 そして、弾性環体11の環状脚部15は挿入部14の下面部23の下面中央から垂直下 方に一体的に形成され、この環状脚部15の内周面は蓋体7の凸段部13の外周面に 嵌着されている。
【0023】 次に、この実施例の作用を説明する。
【0024】 弾性環体11の挿入部14の上面部21の内周下部21b および下面部23の内周下部23 b を蓋体7の環状凹部12に嵌合し、弾性環体11の環状脚部15の内周面を蓋体7の 凸段部13の外周面に嵌着し、弾性環体11を蓋体7の下部外周面に嵌着する。この とき、下面部23の内周下部23b 側の下面は凸段部13の上面に係合され、上面部21 の上面は蓋体7の係合段部8の下面に圧接されるため、上下方向にも係止力が発 生し、弾性環体11は蓋体7にしっかりと嵌着される。なお、上面部21の内周上部 および内周上部にはテーパー面21a およびテーパー面23a がそれぞれ形成され、 内周側が先細状に形成されているため、弾性環体11の蓋体7の環状凹部12への着 脱が容易となる。
【0025】 そして、この弾性環体11を環状凹部12に嵌着した蓋体7を、掃除口本体1の蓋 受け部4に嵌着する。この状態で、弾性環体11の屈曲部17が蓋受け部4の突縁部 6の内周面下端に強く圧接され、弾性環体11は掃除口本体1と蓋体7との間に嵌 着される。そして、弾性環体11の挿入部14は略横向きU字状に形成され中空部19 を有するため、挿入部14が薄くなって屈曲しやすくなり、かつ、弾性環体11の挿 入部14の外径、即ち屈曲部17までの径は掃除口本体1の突縁部6の内径より若干 大きく設定されているため、挿入部14の屈曲部17と内周下部21b 、内周下部23b との間に水平方向に係止力が発生して、蓋体7は弾性環体11を介して掃除口本体 1にしっかりと固定される。
【0026】 一方、蓋体7を掃除口本体1から取りはずす時には、蓋体7の係合段部8の外 周面8aの所定箇所に形成した切欠部9にドライバ−などを挿入して蓋体7をワン タッチでこじ開けることができる。このとき、弾性環体11の屈曲部17近傍は彎曲 状となっているので、この屈曲部17は掃除口本体1の突縁部6の内周面を円滑に 滑動する。
【0027】 また、掃除口本体1に蓋体7を嵌着した状態では、蓋体7の切欠部9から土砂 が侵入してこの土砂が弾性環体11まで達したとしても、弾性環体11の挿入部14の 外周面には上側に向けた開口部がなく、弾性環体11の中空部19は蓋体7の環状凹 部12により完全に閉塞されているので、弾性環体11の内部の中空部19に土砂が侵 入することはない。さらに、蓋体7を掃除口本体1から取りはずすときには、掃 除口本体1の突縁部6が内側に突設されているため、弾性環体11の屈曲部17は蓋 受け段部5の上面に堆積した土砂をそぎ落とすことはない。しかしながら、弾性 環体11の屈曲部17は突縁部6の上面に堆積した土砂をそぎ落とす場合があるが、 このそぎ落とされた土砂が弾性環体11の挿入部14の外周面に付着しても、この土 砂は弾性環体11の外周面に形成された上側傾斜面16および下側傾斜面18により容 易に落とされる。
【0028】 次に、本考案の掃除口装置の他の一実施例を図4について説明する。
【0029】 図4において、掃除口本体1の構造は上記実施例と略同一で、円筒状部2とこ の円筒状部2の上端に掃除口3を開口した蓋受け部4とを有し、この蓋受け部4 の内周下部には蓋受け段部5が形成され、この蓋受け段部5の下端から突縁部6 が内側に突設されている。そして、突縁部6の内周面は下方に向けて拡開されて テーパー面6aに形成されている。
【0030】 また、蓋体7の構造も上記実施例と略同一で、蓋体7の外周上端には係合段部 8が拡径状に形成され、この係合段部8の外周面8aの所定箇所には複数個の切欠 部9が形成されている。そして、この係合段部8の下端から内側には環状凹部12 が凹設され、この環状凹部12の下部には凸段部13が拡径状に形成され、さらにこ の環状凹部12の外周面の所定箇所には嵌合凹部31が形成されている。
【0031】 また、弾性環体11は、上端部に縮径されて環状上部32が形成され、この環状上 部32の下側には拡径されて挿入部33が形成されている。そして、この弾性環体11 の挿入部33は、外周面が断面略く字状に膨出形成され、上側には上方に向けて縮 径された上側傾斜面34が形成され、この上側傾斜面34の下端に位置する屈曲部35 を介して下側には下方に向けて縮径された下側傾斜面36が彎曲状に形成されてい る。また、この挿入部33の屈曲部35は略彎曲状に形成されている。そして、この 挿入部33の内周面37の所定箇所には蓋体7の嵌合凹部31に嵌合される嵌合凸部38 が突設されている。
【0032】 そして、挿入部33の屈曲部35は、蓋体7が掃除口本体1の蓋受け部4に嵌着さ れたとき、この蓋受け部4の突縁部6のテーパー面6aに強く当接されるように設 定されている。また、弾性環体11の挿入部33の外径、即ち屈曲部35までの径は、 前記掃除口本体1の突縁部6の内径より若干大きく設定されている。
【0033】 次に、この実施例の作用を説明する。
【0034】 弾性環体11の嵌合凸部38を蓋体7の嵌合凹部31に嵌合して、弾性環体11の内周 面37を蓋体7の環状凹部12に嵌合することにより、弾性環体11は蓋体7にしっか りと嵌着される。
【0035】 そして、この弾性環体11を嵌着した蓋体7を、掃除口本体1の蓋受け部4に嵌 着する。この状態で、蓋受け部4の突縁部6のテーパー面6aは傾斜状に形成され ているため、弾性環体11の屈曲部35が突縁部6のテーパー面6aに強く圧接され、 弾性環体11は掃除口本体1と蓋体7との間に嵌着される。そして、弾性環体11の 挿入部33の外径、即ち屈曲部35までの径は掃除口本体1の突縁部6の内径より若 干大きく設定されているため、挿入部33の屈曲部35と内周面37との間に水平方向 に係止力が発生して、蓋体7は弾性環体11を介して掃除口本体1にしっかりと固 定される。また、弾性環体11の内周面37の嵌合凸部38が蓋体7の嵌合凹部31に嵌 合しているため、上部から水圧がかかった場合にも水止めが確実になされる。
【0036】 一方、蓋体7を掃除口本体1から取りはずす時には、蓋体7の係合段部8の外 周の所定箇所に形成した切欠部9にドライバ−などを挿入して蓋体7をワンタッ チでこじ開けることができる。このとき、弾性環体11の屈曲部35は彎曲状となっ ているので、この屈曲部35は掃除口本体1の突縁部6の内周面を円滑に滑動する 。
【0037】 また、掃除口本体1に蓋体7を嵌着した状態では、蓋体7の切欠部9から土砂 が侵入してこの土砂が弾性環体11まで達したとしても、弾性環体11の挿入部33の 外周面には上側に向けた開口部がないので、弾性環体11の内部に土砂が侵入する ことはない。さらに、蓋体7を掃除口本体1から取りはずすときには、掃除口本 体1の突縁部6が内側に突設されているため、弾性環体11の屈曲部35は蓋受け段 部5の上面に堆積した土砂をそぎ落とすことはない。しかしながら、弾性環体11 の屈曲部35は突縁部6の上面に堆積した土砂をそぎ落とす場合があるが、このそ ぎ落とされた土砂が弾性環体11の挿入部33の外周面に付着しても、この土砂は弾 性環体11の外周に形成された上側傾斜面34および下側傾斜面36により容易に落と される。
【0038】 なお、この実施例では、蓋体7の環状凹部12に嵌合凹部31を形成し、弾性環体 11の内周面37に嵌合凸部38を形成して、嵌合凹部31を嵌合凸部38に嵌合する構造 について説明したが、本考案はこの構造に限定されず、例えば弾性環体11の内周 面37に嵌合凹部31を形成し、蓋体7の環状凹部12に嵌合凸部38を形成することが できる。
【0039】
請求項1記載の考案の掃除口装置によれば、掃除口本体に嵌着した蓋体をワン タッチで取りはずすことができるとともに、蓋体は掃除口本体を良好なシール性 をもって確実に閉塞できる。
【0040】 また、掃除口本体に蓋体を嵌着した状態では、前記蓋体の切欠部から土砂が侵 入してこの土砂が弾性環体まで達したとしても、弾性環体は外周上部が断面略く 字状に膨出形成され上側に向けた開口部がないので、弾性環体の内部に土砂が侵 入することはない。さらに、蓋体を掃除口本体から取りはずすときには、掃除口 本体の突縁部が内側に突設されているため、弾性環体の屈曲部は蓋受け段部の上 部に堆積した土砂をそぎ落とすことはない。しかしながら、弾性環体の屈曲部は 突縁部の上面に堆積した土砂をそぎ落とす場合があるが、このそぎ落とされた土 砂が弾性環体の外周上部に付着しても、この土砂は弾性環体の外周上部に形成さ れた傾斜面により容易に落とされる。このため、土砂の侵入による弾性環体への 悪影響を防止できる。
【0041】 請求項2記載の考案の掃除口装置によれば、弾性環体の上部は略横向きU字状 に形成された中空部を有するため、薄くなって屈曲し易くなり、弾性環体の上部 の内周と屈曲部との間に水平方向に係止力が発生して、蓋体を掃除口本体に一層 しっかりと固定できる。
【0042】 請求項3記載の考案の掃除口装置によれば、蓋体の環状凹部の外周と弾性環体 の内周とにそれぞれ形成された嵌合凸部または嵌合凹部が互いに嵌合されること により、弾性環体を蓋体にしっかりと嵌着できるとともに、水止めがなされる。
【図1】本考案の掃除口装置の一実施例を示す縦断正面
図である。
図である。
【図2】同上一部拡大図である。
【図3】同上一部平面図である。
【図4】本考案の掃除口装置の他の一実施例を示す一部
縦断正面図である。
縦断正面図である。
1 掃除口本体 5 蓋受け段部 6 突縁部 7 蓋体 8 係合段部 9 切欠部 11 弾性環体 12 環状凹部 14 挿入部 17,35 屈曲部 16,18,34,36 傾斜面 19 中空部 31 嵌合凹部 38 嵌合凸部
Claims (3)
- 【請求項1】 環状の掃除口本体と、この掃除口本体の
上面に開閉自在に嵌着され外周下部に弾性環体が嵌着さ
れている蓋体とを備え、 前記掃除口本体は、内周上部に縮径状に形成された蓋受
け段部と、この蓋受け段部の下端から内側に突設された
突縁部とを有し、 前記蓋体は、外周上部に拡径状に形成され前記掃除口本
体の蓋受け段部に支持される係合段部と、この係合段部
の下端から内側に凹設された環状凹部とを有し、前記係
合段部の外周の所定箇所には切欠部が形成され、 前記弾性環体は、内周が前記蓋体の環状凹部に嵌着され
ており、外周上部が断面略く字状に膨出形成され、彎曲
状の屈曲部を介して上側および下側にそれぞれ傾斜面を
有し、前記屈曲部が前記掃除口本体の突縁部に当接され
ることを特徴とする掃除口装置。 - 【請求項2】 弾性環体の上部は、内周側に開口した略
横向きU字状の中空部を有することを特徴とする請求項
1記載の掃除口装置。 - 【請求項3】 蓋体の環状凹部の外周および弾性環体の
内周に互いに嵌合する嵌合凸部または嵌合凹部がそれぞ
れ形成されたことを特徴とする請求項1記載の掃除口装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6087692U JPH0624085U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 掃除口装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6087692U JPH0624085U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 掃除口装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0624085U true JPH0624085U (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=13155023
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6087692U Pending JPH0624085U (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 掃除口装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0624085U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014227664A (ja) * | 2013-05-20 | 2014-12-08 | 株式会社日本アルファ | 排水栓 |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP6087692U patent/JPH0624085U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014227664A (ja) * | 2013-05-20 | 2014-12-08 | 株式会社日本アルファ | 排水栓 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6295664B2 (en) | Tub overflow waste assembly | |
US7509724B2 (en) | Snap fit sealing gasket with precisely located internal retainer ring for square pipe grooves | |
US7441319B2 (en) | Snap fit sealing gasket with precisely located internal retainer ring for triangular pipe grooves | |
JP2004076939A (ja) | 拡張可能バンド及びそれを用いたシールシステム | |
US6336640B1 (en) | Gasket | |
US5806566A (en) | Storm drainage conduit plug and sealing band therefor | |
JPH0624085U (ja) | 掃除口装置 | |
JP4384441B2 (ja) | パッキングとこのパッキングを使用した排水ます | |
JP6822631B2 (ja) | 排水配管及び排水配管の施工方法 | |
US5316045A (en) | Storm drainage conduit plug | |
JP2562107Y2 (ja) | 排水枡の掃除口 | |
JP2557389Y2 (ja) | 排水枡の掃除口 | |
JP2002071023A (ja) | 蓋パッキン | |
JPH0214715Y2 (ja) | ||
JP2565278Y2 (ja) | 排水枡の掃除口 | |
JPH0756384Y2 (ja) | 排水管用掃除口装置 | |
JPH0756385Y2 (ja) | 排水管用掃除口装置 | |
JP2562106Y2 (ja) | 排水枡の掃除口 | |
JP2562108Y2 (ja) | 排水枡の掃除口 | |
JP2000018456A (ja) | 管の接続構造 | |
JP2005061039A (ja) | 排水マス等における取手付き内蓋 | |
JP2543500Y2 (ja) | 掃除口用蓋 | |
JP3427994B2 (ja) | 地下構造物用の排圧システム | |
JPH074549U (ja) | 蓋と受枠との間のパッキング構造 | |
JP2001336168A (ja) | マンホールの管接続用可撓継手の固定リング |