JPH06240540A - タオル織物のパイル出し方法 - Google Patents

タオル織物のパイル出し方法

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JPH06240540A
JPH06240540A JP2591593A JP2591593A JPH06240540A JP H06240540 A JPH06240540 A JP H06240540A JP 2591593 A JP2591593 A JP 2591593A JP 2591593 A JP2591593 A JP 2591593A JP H06240540 A JPH06240540 A JP H06240540A
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weft
pile
wefts
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long
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Kiyoshi Masaoka
清志 正岡
Hiroshi Sagayama
博 佐賀山
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MASAOKA TAORU KK
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    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D39/00Pile-fabric looms
    • D03D39/22Terry looms
    • D03D39/223Cloth control

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 長短パイルを自由に組み合わせて立体感に富
む柄出しを可能としたタオル織物のパイル出し方法を提
供すること。 【構成】 表裏対称な織組織の地経糸(G3)(G4)と
長短2種類のパイルを形成させるためのパイル糸
(P3)〜(P6)とを所定の関係で開口運動させてその
間に緯糸(1)〜(6)を挿入し、緯糸3本挿入毎にカ
ム(J)で織前(0)を2段階に亘って後退させ、か
つ、緯糸6本挿入毎に織前(0)を上記2段階分前進動
させて長短のパイル出しを同時に行なわせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長短パイルを自由に組
み合わせて立体感に富む柄出しを可能としたタオル織物
のパイル出し方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のタオル織物は、図6の(A)及び
(B)に示すように、経糸には、地経糸(G1)(G2
と、パイル糸(P1)(P2)とを交互に配列し、これを
ジャカード装置(図示省略)により、図6の(B)の組
織に基づいて開口運動させて3本の緯糸(1)(2)
(3)を挿入する毎に織前を前後動させてパイル出しを
行い、これを順次反復して製織されている。パイルの形
成は、図7に示すように、第1及び第2の緯糸(1)
(2)を挿入した時の織前(0)はそのままとし、第3
の緯糸(3)を挿入した時にカム(J)によりカムレバ
ー(K)、リンク(L)、ラチェットレバー(M)を介
して織前(0)を前後に動かしパイルを打ち出させるも
のである。なお、パイル糸(P1)(P2)の始端の巻胴
となる男巻(E)は、地経糸(G1)(G2)の始端の巻
胴となる男巻(F)より予め緩く制動された状態(引き
戻し力が小さい状態)で支持されているため、パイル出
しのために織前(0)が前後動された際、緯糸(2)と
の摩擦によって織前(0)のところにパイルを作るので
ある。
【0003】図7において、巻取りローラ(N)は、織
成されたタオル織物(T)を一定速度で巻き取るもので
ある。筬(Q)は、緯糸(1)(2)(3)を1本挿入
する毎に1回筬打ちを行なうように関連駆動される。カ
ム(J)は、筬(Q)が3回筬打ちを行なう毎に1回転
するように関連駆動される。このカム(J)は、1回転
中の2/3の範囲では、大径部となされ、残り1/3の
範囲では小径部となされており、この小径部と大径部と
でカムレバー(K)、リンク(L)及びラチェットレバ
ー(M)を介して巻取りローラ(N)を巻取り巻き戻し
させ、織前(0)を前後動させてパイル出しを行なわせ
るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のタオル織物
は、パイルの長さが同一であるため、平坦で単調な製品
しか得られないものであった。
【0005】本発明は、長短パイルを自由に組み合わせ
て立体感に富む柄出しを可能としたタオル織物のパイル
出し方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、表裏対称な織組織の地経糸と長短2種類
のパイルを形成させるためのパイル糸とを所定の関係で
開口運動させてその間に緯糸を挿入し、緯糸3本挿入毎
にカムで織前を2段階に亘って後退させ、かつ、緯糸6
本挿入毎に織前を上記2段階分前進動させて長短のパイ
ル出しを同時に行なわせたものである。
【0007】また、上記カムは、第1緯糸の挿入より第
3緯糸の挿入までは短パイル分まで織前を後退させたま
まの状態で織前を停止させ、第3緯糸挿入後、織前をさ
らに短パイル分後退させ、第4緯糸の挿入より第6緯糸
の挿入までは織前を前記の状態にて維持させ、第6緯糸
挿入後、織前を短パイルの2倍分前進させて長短のパイ
ル出しを同時に行なわせ、以後上記を反復させる構成と
し、地経糸は、第2、第5、第6緯糸の挿入後に表裏反
転開口させ、第1、第3、第4緯糸の挿入後には開口状
態を変化させず、これを反復させ、緯糸12本によって
長短パイルの基本単位地組織とし、短パイル糸は、第
1、第2、第4、第5緯糸の挿入後に表裏反転開口さ
せ、第3、第4緯糸の挿入後には開口状態を変化させ
ず、これを反復させる組織とし、長パイル糸は、第4、
第5緯糸の挿入後に表裏反転開口させ、第1、第2、第
3、第6緯糸の挿入後には開口状態を変化させず、これ
を反復させる組織としたものである。
【0008】
【作用】地経糸と長短2種類のパイルを形成させるため
のパイル糸とを所定の関係で開口運動させてその間に緯
糸を挿入し、緯糸3本挿入毎にカムで織前を2段階に亘
って後退させ、かつ、緯糸6本挿入毎に織前を上記2段
階分前進動させて長短のパイル出しを同時に行なわせた
から、地経糸に対して長短2種類のパイル糸の組織を適
宜組み合わせることにより、長短パイルによる立体的な
柄出しを自由に行なわせることができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明に使用するタオル織機の要部概
略側面図、図2の(A)(B)は、本発明の実施例に係
る長パイル用組織と短パイル用組織とを示す縦断側面
図、図3の(A)(B)は、本発明の実施例に係る長パ
イル用組織と短パイル用組織とを示す組織図、図4の
(A)(B)は、本発明の実施例に係るカムの形状の正
面図及び展開図である。
【0010】 図1において、(E)は長パイル糸
(P3)(P4)及び短パイル糸(P5)(P6)の男巻、
(F)は地経糸(G3)(G4)の男巻、(R1)〜
(R4)は地経糸(G3)(G4)及び長パイル糸(P3
(P4)並びに短パイル糸(P5)(P6)の開口運動を
行なわせるヘルド、(Q)は筬、(0)は織前、(J)
はカム、(K)はカムレバー、(L)はリンク、(M)
はラチェットレバー、(N)は巻取りローラを示してい
る。カムレバー(K)のスリット長孔は、リンク(L)
との連結位置を変更可能とし、その回転半径を変更して
織前(0)の前後動量を変更し、これによって、パイル
出し長さを設定変更できるようにするためのものであ
る。
【0011】本発明において使用する織機は、レピア織
機であって、その特徴は、緯糸の挿入をレピアと呼ばれ
る細長い槍状の針で行なうもので、具体的には、地経糸
(G 3)(G4)及び長短パイル糸(P3)〜(P6)の開
口によって形成される杼口(S)の両側にレピア(図示
省略)を対向させて設置し、一方に挿入すべき緯糸
(1)〜(6)を把持させておき、他方は空の状態で両
者を同時に杼口(S)の両側から挿入させ、その中央部
で緯糸(1)〜(6)を受け渡しさせて原位置へ復帰さ
せ、これを反復して緯糸(1)〜(6)を挿入するもの
である。
【0012】 地経糸(G3)(G4)、長パイル糸
(P3)(P4)及び短パイル糸(P5)(P6)は、それ
ぞれヘルド(R1)〜(R4)に挿通され、ジャカード装
置(図示省略)により図3の(A)(B)に示す組織図
に従って開口運動せしめられる。そして、レピアにより
緯糸(1)〜(6)の挿入が行なわれる。また、この緯
糸(1)〜(6)の挿入と関連してカム(J)により、
カムレバー(K)、リンク(L)、ラチェットレバー
(M)及び巻取りローラ(N)を介して織前(0)を前
後動させてパイル出しを行なわせるものである。なお、
筬(Q)は、緯糸(1)〜(6)を1本挿入する毎に一
定量だけ筬打ち動作させるものである。
【0013】 地経糸(G3)(G4)の組織は、図2の
(A)(B)及び図3の(A)(B)に示すように、第
2、第5、第6緯糸(2)(5)(6)の挿入後に表裏
反転開口させ、第1、第3、第4緯糸(1)(3)
(4)の挿入後には開口状態を変化させず、これを反復
させ、緯糸12本によって長短パイルの基本単位地組織
を構成させるものである。なお、図3の(A)(B)に
おいて、縦軸方向の数値は緯糸の挿入位置を示してお
り、横軸方向には地経糸(G3)(G4)と長パイル糸
(P3)(P4)及び短パイル糸(P5)(P6)の挿入位
置を示しており、×印はそれぞれの緯糸の挿入位置で、
当該緯糸と交差する地経糸(G3)(G4)、長パイル糸
(P3)(P4)及び短パイル糸(P5)(P6)が、当該
緯糸の上、即ち、表側にくることを示し、無印は逆に当
該緯糸の下、即ち、裏側にくることを示している。
【0014】 長パイル糸(P3)(P4)の組織は、図2
の(A)及び図3の(A)に示すように、第4、第5緯
糸(4)(5)の挿入後に表裏反転開口させ、第1、第
2、第3、第6緯糸(1)(2)(3)(6)の挿入後
には開口状態を変化させず、これを反復させるものであ
る。
【0015】 短パイル糸(P5)(P6)の組織は、図2
の(B)及び図3の(B)に示すように、第1、第2、
第4、第5緯糸(1)(2)(4)(5)の挿入後に表
裏反転開口させ、第3、第4緯糸(3)(4)の挿入後
には開口状態を変化させず、これを反復させるものであ
る。
【0016】カム(J)は、図4の(A)(B)に示す
ように、1回転で緯糸6本を挿入し、織前(0)を2段
階に亘って前後動させてパイル出しを行なわせる様にし
たもので、符号(1)〜(6)は各緯糸の挿入時期を示
している。具体的には、カム(J)の円周を6等分して
各緯糸の挿入時期に対応させてあり、カム(J)の形状
は、第1緯糸(1)の挿入前に織前(0)を短パイル分
後退させる第1上昇段部(J1)を持ち、第1〜第3緯
糸(1)〜(3)の挿入時期には前記短パイル分後退さ
せたままの状態で織前(0)を停止させておくための第
1大径部(J2)を持ち、第3緯糸(3)の挿入後、織
前(0)をさらに短パイル分後退させる第2上昇段部
(J3)を持ち、第4緯糸(4)より第6緯糸(6)の
挿入までは織前(0)を前記の後退状態に維持させるた
めの第2大径部(J4)を持ち、第6緯糸(6)の挿入
後、織前(0)を2倍の短パイル分前進させて長短のパ
イル出しを同時に行なわせるための下降凹部(J5)を
持ち、この下降凹部(J5)から第1緯糸(1)の挿入
前に織前(0)を短パイル分後退させる第1上昇段部
(J1)に連続させている。
【0017】本発明のパイル出し方法は、以上の構成か
らなり、次にそのパイル出し動作を説明する。地経糸
(G3)(G4)、長パイル糸(P3)(P4)及び短パイ
ル糸(P5)(P6)は、それぞれ男巻(E)(F)から
引き出されてヘルド(R1)〜(R4)に挿通され、ジャ
カード装置及びドビー装置(図示省略)により図3の
(A)(B)に示す組織図に従って開口運動せしめられ
る。そして、レピアにより緯糸(1)〜(6)の挿入が
行なわれる。また、この緯糸(1)〜(6)の挿入と関
連してカム(J)により、カムレバー(K)、リンク
(L)、ラチェットレバー(M)及び巻取りローラ
(N)を介して織前(0)をカム(J)の1回転中、緯
糸を3本挿入する毎に2段階に亘って後退させ、かつ、
この後退分を緯糸6本挿入する毎に1度に前進させて長
短2種類のパイル出しを同時に行なわせるものである。
なお、筬(Q)は、緯糸(1)〜(6)を3本挿入する
毎に一定量だけ筬打ち動作させるものである。これによ
り、例えば、図5に示すような長パイル部(Pa)と短
パイル部(Pb)とが市松模様状のタオル織物を織成す
ることができる。なお、本発明によれば、長短パイルの
組織を種々組み合わせることによって、長短パイルによ
る立体的な柄出し模様を自由に構成することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、地経糸に対して長短2
種類のパイル糸の組織を適宜組み合わせることにより、
長短パイルによる立体的な柄出しを自由に行なわせるこ
とができる。また、長パイルは短パイルの2倍の長さで
形成され、しかも、その形成位置は、組織図によって設
定でき、さらに、織前の2段階の前後動は、カムによっ
て与えることができ、容易に実施することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用するタオル織機の要部概略側面
図。
【図2】(A)(B)は、本発明の実施例に係る長パイ
ル用組織と短パイル用組織とを示す縦断側面図。
【図3】(A)(B)は、本発明の実施例に係る長パイ
ル用組織と短パイル用組織とを示す組織図。
【図4】(A)(B)は、本発明の実施例に係るカムの
形状の正面図及び展開図。
【図5】本発明により得られるタオル織物の一例を示す
平面図。
【図6】(A)(B)は、従来のタオル織物の縦断側面
図及び組織図。
【図7】従来のタオル織機の要部概略側面図。
【符号の説明】
3,G4 地経糸 P3,P4 長パイル糸 P5,P6 短パイル糸 R1〜R4 ヘルド Q 筬 0 織前 J カム K カムレバー L リンク M ラチェットレバー N 巻取りローラ 1〜6 緯糸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏対称な織組織の地経糸と長短2種類
    のパイルを形成させるためのパイル糸とを所定の関係で
    開口運動させてその間に緯糸を挿入し、緯糸3本挿入毎
    にカムで織前を2段階に亘って後退させ、かつ、緯糸6
    本挿入毎に織前を上記2段階分前進動させて長短のパイ
    ル出しを同時に行なわせたことを特徴とするタオル織物
    のパイル出し方法。
  2. 【請求項2】 カムは、第1緯糸の挿入より第3緯糸の
    挿入までは短パイル分まで織前を後退させたままの状態
    で織前を停止させ、第3緯糸挿入後、織前をさらに短パ
    イル分後退させ、第4緯糸の挿入より第6緯糸の挿入ま
    では織前を前記の状態にて維持させ、第6緯糸挿入後、
    織前を短パイルの2倍分前進させて長短のパイル出しを
    同時に行なわせ、以後上記を反復させる構成とし、 地経糸は、第2、第5、第6緯糸の挿入後に表裏反転開
    口させ、第1、第3、第4緯糸の挿入後には開口状態を
    変化させず、これを反復させ、緯糸12本によって長短
    パイルの基本単位地組織とし、 短パイル糸は、第1、第2、第4、第5緯糸の挿入後に
    表裏反転開口させ、第3、第4緯糸の挿入後には開口状
    態を変化させず、これを反復させる組織とし、 長パイル糸は、第4、第5緯糸の挿入後に表裏反転開口
    させ、第1、第2、第3、第6緯糸の挿入後には開口状
    態を変化させず、これを反復させる組織としたことを特
    徴とする請求項1に記載のタオル織物のパイル出し方
    法。
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