JPH06240404A - 強靱高炭素セメンタイト系合金鋳鉄 - Google Patents
強靱高炭素セメンタイト系合金鋳鉄Info
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- JPH06240404A JPH06240404A JP5484593A JP5484593A JPH06240404A JP H06240404 A JPH06240404 A JP H06240404A JP 5484593 A JP5484593 A JP 5484593A JP 5484593 A JP5484593 A JP 5484593A JP H06240404 A JPH06240404 A JP H06240404A
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Abstract
性を全て充分に兼ね備え、産業の発展に伴い高性能・高
機能化されつつある化学工業や機械、船舶、石油等の諸
工業において広範囲に適用することのできる強靱高炭素
セメンタイト系合金鋳鉄の提供を目的とする。 【構成】 主成分たる鉄(Fe)に必須成分として重量
%でC:0.6〜6.5%、Si:3.0%以下、M
n:1.0%以下、P:0.15%以下、S:0.05
%以下、Cr:13〜30%、Ni:4〜12%を各々
含有させるとともに、その組織中に主として共有結合性
のFe−Cr系炭化物を晶出させてなる。
Description
鋳鉄に係り、その目的は耐食性、耐磨耗性、耐熱性とい
った3つの特性を全て充分に兼ね備え、産業の発展に伴
い高性能・高機能化されつつある化学工業や機械、船
舶、石油等の諸工業において広範囲に適用することがで
きる強靱高炭素セメンタイト系合金鋳鉄の提供にある。
機器類等、高温環境下で使用される装置の素材には耐熱
性や耐食性が要求されていた。しかし、近年、産業技術
の発展に伴い化学工業をはじめとする諸工業の高温設備
の向上や高機能・高性能化は著しく、より厳しい条件で
の耐用が要求されるようになってきている。例えば、エ
ンジニアリングプラスチックの射出成形の分野において
は、樹脂成形体の強度や難燃性、耐磨耗性等を向上させ
るため樹脂中にFRPなどの補強材や各種添加材が添加
されるようになっている。この結果、樹脂成形体のシリ
ンダは樹脂中の補強材により磨耗しやすく、しかも添加
剤から発生する強腐食性ガスにより腐食しやすくなって
いる。また、自動車などの各種産業において製造される
部品の形状も複雑化されてきており、部品の製造装置の
磨耗は従来よりも著しいものとなってきている。このよ
うに産業の高度化に伴い、そこで使用される装置等の使
用環境は極めて苛酷なものとなってきており、その素材
には、強度、耐熱性、耐食性等諸性能の従来以上の向上
が要求されている。
的良好な性質を示すFe系の鋳鋼としてはステンレス鋼
が存在する。ステンレス鋼の種類は多く、例えばJIS
G5122の規格では、代表的な18Cr−8Ni系
のSCS12,SCS13,SCS19,SCS21や
18Cr−11Ni−Mo系のSCS14、高Cr−N
i系のSCS11、13Cr系のSCS1,SCS2,
高Cr系などが例示される。これらステンレス鋼はいず
れもCrを12%以上含有しており、このCrの酸化作
用により不動態化し、鋼の表面にFeO、Cr2 O3 、
NiOなどの酸化物が晶出され、表面を錆から保護され
る構成となっているもので、中でも特に18Cr−8N
i オーステナイト系ステンレス鋼は古くから汎用され
ている代表的なステンレス鋼であった。一方、ボイラ・
タービン、原子炉、内燃機関の弁等高温度下で高温酸化
と荷重を受ける部分に使用される鋼として、耐熱鋳鋼と
呼ばれる高Cr系や高Cr−Ni系の合金鋳鋼も存在す
る。この耐熱鋳鋼の種類としては高Cr系のSCH1,
SCH2及び高Cr−Ni系のSCH11〜15等が例
示される。
たSCSタイプのステンレス鋼では、耐食性や耐熱性は
良好であるものの、炭素含有率が極めて低いため硬度が
低く、耐磨耗性に劣るという課題が存在した。また、代
表的なステンレス鋼である18Cr−8Ni オーステ
ナイト系ステンレス鋼は耐食性、耐酸化性には優れてい
るが、塩酸(HCl)やハロゲンには侵されやすいとい
った課題が存在した。一方、SCHタイプの耐熱鋳鋼
は、元来耐熱性を主眼としてものであり、Fe−Cr系
の晶出は認められるが、C重量%が少ないめた粒界腐食
による劣化が生じやすく、耐食性が悪いといった課題が
存在した。しかも、このSCHタイプの耐熱鋳鋼では、
含有されるFe−Cr系の晶出は金属結合となってお
り、強固な共有結合とはなっていないため、耐磨耗性に
必要な充分な強度が得られないという課題が存在した。
一般に、合金は添加される元素の種類によって所望の性
質を付与することが可能であるが、高温引張り強度を増
大させ、耐熱性・耐磨耗性を良好なものにせんとして成
分規格範囲内でC量を増加するほど、耐食性は劣化され
ていく。従って、耐食性とともに耐熱性や耐磨耗性とを
同時に具備した合金については未だ創出されておらず、
業界では産業の高度化に適用できる耐熱性や耐食性・耐
磨耗性等の諸特性を全て充分に具備する優れた合金鋳鋼
の創出が望まれていた。
鉄(Fe)に重量%でC:0.6〜6.5%、Si:
3.0%以下、Mn:1.0%以下、P:0.15%以
下、S:0.05%以下、Cr:13〜30%、Ni:
4〜12%を各々含有させるとともに、その組織中に主
として共有結合性のFe−Cr系炭化物を晶出させてな
ることを特徴とする強靱高炭素セメンタイト系合金鋳鉄
を提供することにより上記従来の課題を悉く解消する。
すなわちこの発明では、発明者らが強固な共有結合を得
る元素として炭素に注目し、鋭意研究を行った結果、共
有結合を得る成分範囲及び熱処理条件について知見を
得、耐熱性・耐食性・耐磨耗性の3つの性能を充分に満
足させる合金鋳鉄を見出した。
タイト系合金鋳鉄の成分組成を限定する理由を詳述す
る。尚、以下において「%」はすべて「重量%」を示
す。
添加では急激に硬度は増加するが、耐食性の値は0.6
%より安定を示し、以後、C%の増加に伴い硬度及び耐
食性が増加する。しかし6.5%を越えると、Cの一部
は炭化物とはならずキッシュ黒鉛として析出するため、
逆に硬度、耐食性を低下させる結果となる。従ってこの
発明ではC含有量は0.6〜6.5%とした。 (2) Si:Siは脱酸及び硬度上昇、鋳造性に有効であ
り、1%程度は通常必要とされるが、3%を越えると靱
性を劣化させる原因となる。従ってこの発明ではSi含
有量は3%以下としたが実際には0.2〜3%含有され
る。 (3) Mn:Mnは原素材に含有されており、1.0%迄
は問題はないが、1.0%を越えると偏析を起こし、F
e−Cr系の共有結合に寄与しない。従ってこの発明で
はMn含有量は1%以下としたが実際には0.2〜1%
含有される。 (4) P:Pは偏析や脆性を起こすが、硬度を若干上昇
させ、且つ流動性も向上させるため、鋳造性が良好とな
る。従ってこの発明ではP含有量は0.15%としたが
実際には0.01〜0.15%含有される。
ではSの含有量は、C:6.5%時のキッシュ黒鉛析出
防止対応可能範囲の0.05%以下としたが実際には
0.01〜0.05%含有される。 (6) Cr:Crは13%以上でないと強固な共有結合の
Fe−Cr系炭化物(セメンタイト)を晶出せず、一
方、30.0%を越えると偏析を起こし、強度劣化を起
因させる。従ってこの発明ではCr含有量は13〜30
%とした。 (7) Ni:4.0%未満はマルテンサイト化をしやすく
し、一方、12.0%を越えると基地を柔らかくし、ま
た偏析を起こす。従って、この発明ではNi含有量を
4.0〜12.0%とした。
必須成分であるが、この発明では上記の各元素につい
て、以下の元素を適宜配合させてもよい。 (8) Mo:Moは基地を安定化させ、耐食性を向上させ
るが、15.0%を超えると逆に偏析を起こしやすくな
る。従って、この発明ではMo含有量を15.0%以下
としたが実際には0.1〜15.0%含有される。 (9) Ti:Tiは脱窒素と微細化に効果的であるが、
5.0%を超えるとTi系炭化物の析出が著しくなり、
劣化を起こす。従って、この発明ではTi含有量を5.
0%以下としたが実際には0.01〜5.0%含有され
る。 (10) B:Bは熱処理特性により硬度を上げる。しか
し、2.0%を超えると劣化を引き起こす原因となる。
従って、この発明ではB含有量を2.0%以下としたが
実際には0.01〜2.0%含有される。 (11)Cu,V,Co,W:これら元素は単独添加でも効
果はあるが、各々(耐食、耐磨耗、耐熱)の主要目的に
応じて複合添加することにより、一層の効果を得ること
ができるが、いたずらに添加しても共有結合を強固とす
る意味がない。従って、この発明では少なくとも2種以
上の含有量を7.0%以下としたが実際には0.2〜
7.0%含有される。
用目的等に応じて適宜任意に配合して鋳造すればよい
が、高C含有物の硬度安定化にはSi、P、Bの添加
が、またキッシュ黒鉛防止にはCr、Mo、V、Wの添
加が、鋳造時の微細化、脱ガスにはTiの添加が、マル
テンサイト化の防止にはNiの添加が有効である。
らなる鋳鉄を、通常鋳放しでも使用できるが、鋳造応力
除去処理を実施することが望ましいので、使用目的に応
じて、973〜1293K、厚さ25mm程度に対して
1時間程度保持した後、焼準及び焼鈍して、セメンタイ
ト系合金鋳鉄を得る。973〜1173Kダイレクトテ
ンパー(保持後炉冷又は空冷処理)の場合、組織はオー
ステナイト(γ)+セメンタイト(FeL −Crm −C
n )となる。また、1173Kを超え、1293K迄の
場合は強度、靱性を目的とした焼準、衝撃性を目的とし
た鋳造応力除去と焼なましといった変化が実施できる。
この場合の組織は、オーステナイト(γ)+セメンタイ
ト(FeL −Crm −Cn )で、前記973〜1173
Kで処理した鋳鉄と相違は無い。
メンタイト系合金鋳鉄を一層詳細に説明するが、この発
明は以下の実施例により何ら限定されるものではない。
に、純鉄にC:0.05%、Si:0.4%、Mn:
0.87%、P:0.04%、S:0.015、Ni:
8.7%、Cr:18.6%をそれぞれ添加し、さらに
表2に示す配合に従ってCを添加した鋳造原料を、図1
に示す遠心鋳造装置を用いて、鋳造を行なった。図中、
(1)はコイル、(2)はるつぼ、(3)はクォーツキ
ャップ、(4)はパイプ(Arガス)、(5)は銅型、
(6)はバランサーをそれぞれ示す。また、この際の鋳
型としては図2乃至図4に示す銅型を用い、モルホス
(商品名、燐酸アルミニウム)で塗型とした。溶解量は
40gとし、熱処理は鋳造後の試料より、10mm3 試
験片を2ケ切り出し、1ケを973K、他方を1293
Kで1時間保持後、空冷して行ない、それぞれ表2に示
す実施例1〜7及び比較例2〜3の合金鋳鉄を得た。
尚、比較例1の熱処理は、1303〜1423K固溶化
熱処理とした。
20Kg高周波誘導炉(ラミング材:MgO+Al20
3)で前記熱処理と同様の手順で、シェル型引張り試験
片(JIS Z2201 金属材料引張14A号試験
片)を鋳造した。尚、比較例4の熱処理は、1303〜
1423K固溶化熱処理とした。
れた合金鋳鉄についてミクロ組織による観察を行なうた
め、973K熱処理組織の顕微鏡写真(倍率:400)
を撮影した。この結果を図5〜8に示す。
の硬度をそれぞれ測定した。硬度の指標としては「ロッ
クウエル硬さ(HR )」の「Cスケール」(HR C)を
用いた。試験方法はJIS Z 2245に示される
「ロックウェル硬さ試験方法」(ダイヤモンドモンド圧
子又は球圧子を用いて、まず基準荷重を加え、次に試験
荷重を加え、再び基準荷重に戻したとき、前後2回の基
準荷重における圧子の侵入深さの差によって定義式から
求める)に準じて行なった。この結果を表3に示す。
(熱処理品(比較例1については1303K〜1423
Kの固溶化熱処理、他は1293K、1時間保持、空
冷))でのHCl(6N)及びH2 SO4 (6N)に対
する耐食性を試験した。試験方法としては、試料10m
m3 を全面仕上(エメリー320番仕上)し、アルコー
ルで脱脂洗浄した後、重量及び表面積測定を行い試験に
供した。各試験片はそれぞれ別々に同一大の300cc
の容器(ビーカー)に700ccのHCl(6N)及び
H2 SO4 (6N)溶液をそれぞれ入れ、恒温槽中で温
度を調節、283+0.2Kは暗室、297+0.5
K、333+2Kは自然採光中として、試料全体を浸漬
し、8時間迄は1時間毎、以降は12時間毎に取り出
し、洗浄、乾燥後、各試料常温での重量測定と表面積測
定により腐食減量をmg/cm2 で測定した。HClで
の結果を表4及び表5に、H2 SO4 での結果を表6及
び表7に示す。
1〜3で得られた合金鋳鉄試料のHCl(6N)中で9
6時間浸漬後の溶液中のCr、Ni濃度をそれぞれ測定
した。この結果を表8に示す。
鉄の引張り強度及び伸びを試験した。試験方法は、引張
り強度及び伸び共にJIS 2241 金属材料引張り
試験法の基準に従って測定した。引張り強度の結果を表
9、伸びの結果を表10にそれぞれ示した。
973K熱処理材について耐熱性試験を行なった。試験
方法は、熱処理電気式加熱炉(容積300mm3 ,27
000リットル)に各合金鋳鉄を2列に10m/mの間
隙を保ち、恒温加熱できるように設置し、加熱温度12
73+5Kで大気中100Hr保持し、その後、炉冷し
て、その酸化増量をmg/cm2 で測定した。この結果
を表11に示す
金鋳鉄では共有結合が晶出されているのが判る。これに
対し、図7〜8から明らかなように、比較例の合金鋳鉄
では、共有結合が晶出されていないことが判る。
より硬度は5%添加迄はC量の増加に従って逐次増大し
ていた。特に973K空冷でのC:5%添加で、HRc
56を示した。これ以上になると若干降下するが、これ
は初晶黒鉛(キッシュ黒鉛)が晶出した為であった。
尚、1293K空冷により硬度は若干減少し、高C配合
量程、その差は大きくなっていた。この原因は、原材料
がオーステーナイト相の安定な化学組成であり、そのう
えCはオーステーナイトを安定にさせる元素であるた
め、空冷によりますますオーステーナイトが残留し、こ
の熱処理によって却って軟化したものであった。高C含
有物の硬度安定化について種々検討した結果、高C含有
物の硬度安定化には、Si,P,Bが効果的であり、初
晶黒鉛(キッシュ黒鉛)防止にはCr,Mo,V,Wが
よく、微細化、脱ガスにはTi、マルテンサイト化防止
にはNiが有効であったことが判った。
Cl(6N)283+0.2K,297+0.5K,3
33+2Kでの耐食性はC添加量が増加するに従い逐次
向上するが、0.6%添加から顕著に耐食性が向上し、
4〜5%で最低値を示し、283+2、96HrでSC
S13比で約1/8の減耗量となり、ステンレス鋼の最
大の欠点であった耐HCl性が改善されていることが判
る。表6及び表7の結果から明らかな如く、H2 SO4
(6N)283+0.2KでSCS13比で約1/6の
減耗量であり、耐食性が良好であることが判る。表8の
結果から明らかな如く、CrはC量の添加に従って減量
し、5%では最低値を示した。これに反し、NiはC量
増加により逐次増加していた。この理由はCrは主とし
てセメンタイト(FeL −Crm −Cn )の構成元素と
なるためである。Fe−Cr−Cの結合力は強く、すな
わち共有結合となるためで、この共有結合をさらに効果
あるものとするにはNi等の溶出防止の基地強化が必要
となり、共有結合を得る条件として前述した各元素の有
効な添加を行うことが有効であることが判った。
は、973K空冷では、C添加2.0%で最大値を示
し、以後C添加量が増加するに従って下降する傾向にあ
った。1293K空冷ではC添加量3.0%で最大値を
示し、3.0%以下では973K空冷に比較して大幅に
向上していた。4.0%以上では973K空冷、129
3K空冷共変化が無かった。表10に示すように伸びは
C添加量が増加するに従って急激に減じ、3.0%付近
では伸びが無くなった。このことから、C;0.6〜
3.0%以下では耐食性、耐磨耗性はやや減ずるが、強
度、靱性、熱衝撃、耐熱性が必要な場合に効果があり、
3.1%以上は厳しい耐食性と耐磨耗性、酸化耐熱性を
要求される場合に優れた性能を発揮することが判る。
り低下し、4%で最低値を示す。4%を超えると増加傾
向を示す。5%を超えると急速に増加を示す。この事
は、所晶黒鉛晶出によるもので、前述した各元素の添加
を行なうことが有効であることが判った。
る鉄(Fe)に重量%でC:0.6〜6.5%、Si:
3.0%以下、Mn:1.0%以下、P:0.15%以
下、S:0.05%以下、Cr:13〜30%、Ni:
4〜12%、Mo:15%以下、Ti:5%以下、B:
2%以下及びCu、V、Co、Wの中から選択された少
なくとも2種以上の合金元素7%以下を各々含有させる
とともに、その組織中に主として共有結合性のFe−C
r系炭化物を晶出させてなることを特徴とする強靱高炭
素セメンタイト系合金鋳鉄であるから、前記実施例から
も明らかな如く、耐食性、耐磨耗性、耐熱性といった特
性を全て充分に兼ね備え、高度化した化学工業等に広範
囲に使用できるとともに、C値が高いため溶湯の流動性
が良好で、欠陥の少ない鋳造品が造りやすく、また硬度
も調節可能であるため、従来の耐磨耗材における加工不
可といった欠点をも解消することができるという優れた
効果を奏する。
を鋳造する一実施例において使用した遠心鋳造装置の一
例を示す模式図である。
を鋳造する一実施例において使用した鋳型(銅型)を示
す平面図である。
の顕微鏡写真である。
の顕微鏡写真である。
の顕微鏡写真である。
の顕微鏡写真である。
Claims (2)
- 【請求項1】主成分たる鉄(Fe)に必須成分として重
量%でC:0.6〜6.5%、Si:3.0%以下、M
n:1.0%以下、P:0.15%以下、S:0.05
%以下、Cr:13〜30%、Ni:4〜12%を各々
含有させるとともに、その組織中に主として共有結合性
のFe−Cr系炭化物を晶出させてなることを特徴とす
る強靱高炭素セメンタイト系合金鋳鉄。 - 【請求項2】 前記合金元素に、(a)Mo:15%以
下、(b)Ti:5%以下、(c)B:2%以下、(d) Cu、
V、Co、Wのうちの少なくとも2種以上の合金元素7
%以下、の(a) 〜(d) の添加物の中から選択された一以
上の添加物を混合してなることを特徴とする請求項1に
記載の強靱高炭素セメンタイト系合金鋳鉄。
Priority Applications (1)
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JP05484593A JP3296509B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | 強靱高炭素セメンタイト系合金鋳鉄 |
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1993
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