JPH06239856A - 1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン誘導体 - Google Patents

1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン誘導体

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JPH06239856A
JPH06239856A JP2520093A JP2520093A JPH06239856A JP H06239856 A JPH06239856 A JP H06239856A JP 2520093 A JP2520093 A JP 2520093A JP 2520093 A JP2520093 A JP 2520093A JP H06239856 A JPH06239856 A JP H06239856A
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JP
Japan
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thione
benzooxathiol
atom
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JP2520093A
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English (en)
Inventor
Tamio Ueyama
民男 植山
Kazuo Matsumoto
和夫 松本
Joji Hirase
襄二 平瀬
Yumi Osugi
由美 大杉
Yutaka Nishino
豊 西野
Hiroichi Oshima
博一 大島
Takeshi Sogawa
武 十川
Yasuo Mizuno
康夫 水野
Yoshikazu Okui
美和 奥井
Minoru Nishino
稔 西野
Toshinori Nishigaito
俊紀 西垣内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIN NIPPON YAKUHIN KK
Original Assignee
SHIN NIPPON YAKUHIN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 肝疾患治療薬として有用な化合物を提供す
る。 【構成】 下記式(I) [式中、R及びRは水素原子、フッ素原子、シアノ
基などを示す]で示される1,3−ベンゾオキサチオー
ル−2−チオン誘導体及びその薬理学的に許容できる
塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は肝疾患の治療および予防
薬として有用な新規1,3−ベンゾオキサチオール−2
−チオン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】肝臓は人間の身体の中の最大の臓器であ
り、生体内代謝をつかさどる重要な臓器であることは、
よく知られている。肝臓は強靱な臓器であるが、時によ
って体外から侵入したウィルスや有害物質によって障害
を受け、急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝および肝硬変など
の疾病を生じることがある。肝疾患はこのようにその病
因、病像、病態生理が一様でないため不明な点が多く、
従って肝疾患治療剤の開発は極めて困難性が高いのが現
状である。現在、この肝疾患の治療および予防に広く使
用され、臨床上評価されている製剤としては、マロチラ
ートに代表される1,3−ジチオール誘導体やグリチル
リチン製剤を挙げることができるが、その効果はまだ不
十分であり、安全性が高く、経口で有効な優れた薬剤の
開発が続けられている。
【0003】本発明者らは、後述する式(I)で示され
る新規な1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン誘
導体が、肝疾患の治療および予防薬として有用であるこ
とを見い出した。従来、1,3−ベンゾオキサチオール
−2−チオン誘導体としては、5位に水酸基を含有する
ものが酸化毛染め剤としての利用が可能であることが公
表特許公報昭56−501244号に報告されている
が、それらの化合物は、本発明化合物(I)とは明らか
に構造を異にしており、またこの公報には、肝疾患の治
療および予防に有用である旨の示唆はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、種々の
ベンゾオキサチオール誘導体を合成し、その薬理活性に
ついて鋭意研究した結果、式(I)で示される1,3−
ベンゾオキサチオール−2−チオン誘導体が、優れた肝
疾患治療剤として有効な化合物であることを見い出し、
本発明を完成した。即ち、本発明は以下の式(I)で示
される1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン誘導
体およびその薬理学的に許容できる塩を提供するもので
ある。
【0005】
【化2】 〔式中、R1、R2はそれぞれ、水素原子;フッ素原子;
シアノ基;イソチオシアナート基;ジ(メチルチオ)イ
ミノ基;カルボキシル基;メトキシメトキシ基;低級ア
ルコキシ基;低級アルキルチオ基;ハロゲン原子置換低
級アルキル基;低級アルコキシカルボニル基;アリール
基;アシル基;アシルアミノ基;アシルオキシメチル
基;窒素原子上に低級アルキル基を有するか、もしくは
窒素原子上の置換基が窒素原子と一体になり環を形成し
ていてもよいアミノ基;窒素原子上に(メチルチオ)チ
オカルボニル基もしくは置換カルバモイル基を有するア
ミノ基;窒素原子上に置換基を有していてもよいカルバ
モイル基;炭素原子上に低級アルキル基もしくは置換ア
リール基を有していてもよいヒドロキシメチル基;炭素
原子上にカルボキシル基もしくは低級アルコキシカルボ
ニル基を有していてもよいビニル基;炭素原子上に置換
カルバモイル基を有するビニル基を意味する。但し、上
記の定義においてR1、R2の両方が水素原子であること
はなく、いずれか一方が水素原子のとき他方はメトキシ
基ではない。〕
【0006】上記の定義におけるアシル基とは、脂肪族
飽和カルボン酸、脂肪族不飽和カルボン酸、炭素環式カ
ルボン酸または複素環式カルボン酸のような有機酸の残
基が挙げられるが、具体的には、例えばホルミル、アセ
チル、イソブチリル、ヘキサノイル、トリフルオロアセ
チルなどのハロゲン原子を有していてもよい低級アルカ
ノイル基、メトキシアセチル、メチルチオプロピオニル
のようなエーテル結合もしくはチオエーテル結合を有す
る低級アルカノイル基、クロトノイルなどの低級アルケ
ノイル基、トルオイル、アニソイルなどのアロイル基、
テノイル、ニコチノイルなどのヘテロアロイル基を挙げ
ることができる。
【0007】上記の定義における置換カルバモイル基と
は、窒素原子上に低級アルキル基、低級アルケニル基、
置換アリール基、複素環を有するか、もしくは窒素原子
上の置換基が窒素原子と一体になり環を形成していても
よいカルバモイル基を意味する。
【0008】上記の定義における低級とは、炭素数1〜
6個の直鎖状もしくは分枝状炭素鎖を意味するが、具体
的には、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t
ert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペ
ンチル、1−エチルプロピル、n−ヘキシルなどを挙げ
ることができる。
【0009】薬理学的に許容できる塩とは、慣用の無毒
性塩類であり、そのような塩としては例えば、ナトリウ
ム、カリウム等のアルカリ金属、マグネシウム、カルシ
ウム等のアルカリ土類金属、アルミニウム等の無機塩基
との塩、エチルアミン、プロピルアミン、ジエチルアミ
ン、トリエチルアミン、モルホリン、ピペリジン、N−
エチルピペリジン、ジエタノールアミン、シクロヘキシ
ルアミン等の有機塩基との塩、リジン、オルニチン等の
塩基性アミノ酸との塩、アンモニウム塩、塩酸、硫酸、
リン酸、臭化水素酸等の鉱酸塩、酢酸、シュウ酸、コハ
ク酸、クエン酸、マレイン酸、リンゴ酸、フマル酸、酒
石酸、ピクリン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン
酸等の有機酸との塩、グルタミン酸、アスパラギン酸等
の酸性アミノ酸との塩が挙げられる。
【0010】なお、本発明化合物は置換基の種類によっ
ては不斉炭素を有し、光学異性体が存在しうるが、これ
らは本発明の範囲に属することはいうまでもない。
【0011】本発明化合物は、例えば次の反応式に従っ
て製造することができる。
【化3】 〔式中R1、R2は前記と同意義を有する。〕即ち、式
(II)で表される2−メルカプトフェノ−ルと1,1'
−チオカルボニルジイミダゾール(III)もしくはチオ
ホスゲン(IV)とを反応させて目的物質である化合物
(I)を得ることができる。具体的には、例えばクロロ
ホルム、ジクロロメタンなどから選択された反応に関与
しない有機溶媒中で氷冷下または室温〜加熱還流下で常
法により(II)と(III)の反応を行う。あるいは有機
溶媒と水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化
アルカリを含む水の混合液中で氷冷下または室温〜加熱
還流下で常法により(II)と(IV)の反応を行う。反応
混合物から目的物の単離は濃縮、抽出、カラムクロマト
グラフィー、再結晶などの通常の分離精製の操作で行わ
れる。
【0012】化合物(II)は公知の化合物であるかまた
は公知文献の方法と類似の方法で製造される〔ザ・ジャ
ーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー(the
Journal of Organic Chemist
ry),4426ページ(1968)、シンセティツク
・コミュニケーションズ(Synthetic Com
munications),16巻,681ページ(1
986)、シンセシス(Synthesis),679
ページ(1990)等〕。具体的には、例えばフェノー
ル誘導体を硝酸と酢酸もしくは硝酸とシリカゲルなどの
公知のニトロ化剤によりニトロ化を行い、次いでニトロ
基を還元することによりo−アミノフェノール誘導体が
得られる。この誘導体から常法に従いジアゾニウム塩溶
液を調製し、この溶液とジチオ炭酸O−エチルカリウム
もしくは硫化ナトリウムと硫黄とを反応させ、次いで亜
鉛と硫酸などの金属と強酸の組合わせもしくは水素化リ
チウムアルミニウムなどの水素化金属などの公知の還元
剤で還元することにより化合物(II)を得ることができ
る。
【0013】本発明の化合物はまた、化合物(I)を原
料としてその一部分を適当な手段で変換することによっ
ても製造できる。具体的には、例えばRがヒドロキシメ
チル基、アミノ基のものをアシル化剤と反応させること
によりアシルオキシメチル基、アシルアミノ基に変換す
ることができる。アシル化剤としては、酸無水物、酸ハ
ロゲン化物もしくはこれらの対応する有機酸と適当な縮
合剤の組合わせが用いられる。反応混合物からの目的物
の単離は濃縮、抽出、カラムクロマトグラフィー、再結
晶などの通常の分離精製の操作で行われる。代表的な本
発明化合物(I)の化学名を表1に、構造式を表2にあ
げる。
【0014】
【表1】 化合物 名称 番号 1 5−シアノ−1,3−ベンゾオキサチオ−ル−2−チオン 2 5−フェニル−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 3 5−トリフルオロメチル−1,3−ベンゾオキサチオール−2 −チオン 4 5−アセチルアミノ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 5 5−アセチル−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 6 5−(p−トルオイル)−1,3−ベンゾオキサチオール−2 −チオン 7 7−メトキシカルボニル−1,3−ベンゾオキサチオール−2 −チオン 8 5−メトキシカルボニル−1,3−ベンゾオキサチオール−2 −チオン 9 5−エトキシカルボニル−1,3−ベンゾオキサチオール−2 −チオン 10 6−フルオロ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 11 5−エチルカルバモイル−1,3−ベンゾオキサチオール−2 −チオン 12 5−(1−ピロリジニル)カルボニル−1,3−ベンゾオキサ チオール−2−チオン 13 5−メチルチオ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 14 5−ホルミル−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 15 7−ヒドロキシメチル−1,3−ベンゾオキサチオール−2− チオン 16 5−ヒドロキシメチル−1,3−ベンゾオキサチオール−2− チオン 17 6−ピペリジノ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 18 6−(N,N−ジメチルアミノ)−1,3−ベンゾオキサチオ ール−2−チオン 19 4−アセチル−5−メトキシ−1,3−ベンゾオキサチオール −2−チオン 20 4−アセチル−5−エトキシ−1,3−ベンゾオキサチオール −2−チオン 21 4−アセチル−5−メトキシメトキシ−1,3−ベンゾオキサ チオール−2−チオン 22 5−アミノ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 23 5−トリフルオロアセチルアミノ−1,3−ベンゾオキサチオ ール−2−チオン 24 5−クロトノイルアミノ−1,3−ベンゾオキサチオール−2 −チオン 25 5−メトキシアセチルアミノ−1,3−ベンゾオキサチオール −2−チオン 26 5−(3−メチルチオプロピオニルアミノ)−1,3−ベンゾ オキサチオール−2−チオン 27 5−(p−クロロベンゾイルアミノ)−1,3−ベンゾオキサ チオール−2−チオン 28 5−(p−ニトロベンゾイルアミノ)−1,3−ベンゾオキサ チオール−2−チオン 29 5−ニコチノイルアミノ−1,3−ベンゾオキサチオール−2 −チオン 30 5−(2−テノイルアミノ)−1,3−ベンゾオキサチオール −2−チオン 31 5−(N,N−ジメチルカルバモイルアミノ)−1,3−ベン ゾオキサチオール−2−チオン 32 5−(4'−ヒドロキシ−3'−メトキシシンナモイルアミノ) −1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 33 5−(2−フリルアクリロイルアミノ)−1,3−ベンゾオキ サチオール−2−チオン 34 5−(メチルチオ)チオカルボニルアミノ−1,3−ベンゾオ キサチオール−2−チオン 35 5−ジ(メチルチオ)イミノ−1,3−ベンゾオキサチオール −2−チオン 36 5−イソチオシアナト−1,3−ベンゾオキサチオール−2− チオン 37 5−アセトキシメチル−1,3−ベンゾオキサチオール−2− チオン 38 5−(p−アニソイルオキシメチル)−1,3−ベンゾオキサ チオール−2−チオン 39 7−ヘキサノイルオキシメチル−1,3−ベンゾオキサチオー ル−2−チオン 40 7−イソブチリルオキシメチル−1,3−ベンゾオキサチオー ル−2−チオン 41 7−クロトノイルオキシメチル−1,3−ベンゾオキサチオー ル−2−チオン 42 7−(m−クロロベンゾイルオキシメチル)−1,3−ベンゾ オキサチオール−2−チオン 43 5−クロロメチル−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 44 5−(2−エトキシカルボニルビニル)−1,3−ベンゾオキ サチオール−2−チオン 45 5−(2−カルボキシビニル)−1,3−ベンゾオキサチオール −2−チオン 46 5−カルボキシ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 47 7−カルボキシ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 48 5−[2−(p−エトキシカルボニルオキシフェニルカルバモ イルビニル)]−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 49 5−(2−ヘキシルカルバモイルビニル)−1,3−ベンゾオ キサチオール−2−チオン 50 5−(2−tert−ブチルカルバモイルビニル)−1,3− ベンゾオキサチオール−2−チオン 51 5−[2−(2−ピリジルカルバモイルビニル)]−1,3− ベンゾオキサチオール−2−チオン 52 5−アリルカルバモイル−1,3−ベンゾオキサチオール−2 −チオン 53 5−(p−ヒドロキシフェニル)カルバモイル−1,3−ベン ゾオキサチオール−2−チオン 54 5−(2−チアゾリル)カルバモイル−1,3−ベンゾオキサ チオール−2−チオン 55 7−プロピルカルバモイル−1,3−ベンゾオキサチオール− 2−チオン 56 5−カルバモイル−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン 57 5−(1−ヒドロキシエチル)−1,3−ベンゾオキサチオール −2−チオン 58 5−(1−ヒドロキシ−p−トリルメチル)−1,3−ベンゾ オキサチオール−2−チオン 59 5−エトキシ−4−(1−ヒドロキシエチル)−1,3−ベン ゾオキサチオール−2−チオン 60 5−ビニル−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン
【0015】
【表2】 化合物 式(I) 番号 R12 1 5−CN H 2 5−Ph H 3 5−CF3 H 4 5−NHCOCH3 H 5 5−COCH3 H 6 5−p-トルオイル H 7 7−COOCH3 H 8 5−COOCH3 H 9 5−COOC25 H 10 6−F H 11 5−CONHC25 H 12 5−CO−(1−ピロリジニル) H 13 5−SCH3 H 14 5−CHO H 15 7−CH2OH H 16 5−CH2OH H 17 6−ピペリジノ H 18 6−N(CH32 H 19 4−COCH3 5−OCH3 20 4−COCH3 5−OC25 21 4−COCH3 5−OCH2OCH3 22 5−NH2 H 23 5−NHCOCF3 H 24 5−NHCOCH=CHCH3 H 25 5−NHCOCH2OCH3 H 26 5−NHCO(CH22SCH3 H 27 5−NHCO−C64−p−Cl H 28 5−NHCO−C64−p−NO2 H 29 5−NH−ニコチノイル H 30 5−NH−(2−テノイル) H 31 5−NHCON(CH32 H 32 5−NHCOCH=CH−(C63− H 4'−OH,3'−OCH3) H 33 5−NH−(2−フリルアクリロイル) H 34 5−NHCSSCH3 H 35 5−N=C(SCH32 H 36 5−N=C=S H 37 5−CH2OCOCH3 H 38 5−CH2O−(p−アニソイル) H 39 7−CH2OCO(CH24CH3 H 40 7−CH2OCOCH(CH32 H 41 7−CH2OCOCH=CHCH3 H 42 7−CH2OCO−C64−m−Cl H 43 5−CH2Cl H 44 5−CH=CHCOOC25 H 45 5−CH=CHCOOH H 46 5−COOH H 47 7−COOH H 48 5−CH=CHCONH−C64−p− H OCOOC25 H 49 5−CH=CHCONH−n−C613 H 50 5−CH=CHCONHC(CH33 H 51 5−CH=CHCONH−(2−ピリジル) H 52 5−CONHCH2CH=CH2 H 53 5−CONH−C64−p−OH H 54 5−CONH−(2−チアゾリル) H 55 7−CONH(CH22CH3 H 56 5−CONH2 H 57 5−CH(OH)CH3 H 58 5−CH(OH)C64−p−CH3 H 59 4−CH(OH)CH3 5−OC25 60 5−CH=CH2
【0016】以下、製造例および実施例によって本発明
を更に詳細に説明するが、本発明はこれら製造例および
実施例によって何ら限定されるものではない。尚、各実
施例において得られた生成物の物性値は、後記表3にま
とめて示した。
【0017】製造例1 4−シアノ−2−ニトロフェノール p−シアノフェノール5.0gを氷酢酸80mlに溶解
し、室温下撹拌する。この溶液に60%硝酸(比重1.
38)4.6mlを徐々に加えた後、反応液が黄色に着
色するまで60℃で加熱し、その後室温下1時間撹拌す
る。反応液を氷水100mlに注ぎ、析出してきた結晶
をろ取し水洗する。減圧乾燥後、4−シアノ−2−ニト
ロフェノール(Va)5.9gが黄色結晶として得られ
る。 Va/IRνmax(KBr):3280,3220,2260,1630,1566,1538,149
0,1423,1368,1334,1280,1255,1154,1120,1078,920,860,
718cm-1 NMR(CDCl3)δ:10.94(s,1H),8.47(d,J=2.0Hz,1H),7.82(d
d,J=2.0,8.5Hz,1H),7.28(d,J=8.5Hz,1H)
【0018】上記例のp−シアノフェノールに代えて、
サリチル酸メチルを用いて同様の反応を行うと、2−メ
トキシカルボニル−6−ニトロフェノール(Vb)が得
られる。 Vb/IRνmax(KBr):3120,2920,1682,1610,1592,1528,145
0,1344,1279,1203,1138,800,750cm-1 NMR(CDCl3)δ:12.00(s,1H),8.22(d,J=8.0Hz,2H),7.02
(t,J=8.0Hz,1H),4.02(s,3H)
【0019】製造例2 2−ニトロ−4−フェニルフェノール 60%硝酸(比重1.38)7.3mlとシリカゲル
(フジゲルBW−820)3.2gをジクロロメタン2
50mlに加え、室温下撹拌する。次いでp−フェニル
フェノール10gとジクロロメタン250mlの懸濁液
を加え、室温下1.5時間撹拌する。反応液を水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥する。有機層を減圧留去
し、得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)により精製
すると、2−ニトロ−4−フェニルフェノール(Vc)
12gが黄色結晶として得られる。 Vc/IRνmax(KBr):3270,1635,1587,1540,1480,1454,141
0,1375,1330,1315,1255,1138,1080,890,858,758,690cm
-1 NMR(CDCl3)δ:10.60(s,1H),8.31(d,J=3.0Hz,1H),7.82(d
d,J=3.0,9.0Hz,1H),7.60〜7.30(m,5H),7.
22(d,J=9.0Hz,1H)
【0020】上記例のp−フェニルフェノールに代え
て、p−ヒドロキシアセトアニリド、p−(メチルチ
オ)フェノールを用いて同様の反応を行うと4−アセチ
ルアミノ−2−ニトロフェノール(Vd)、4−メチル
チオ−2−ニトロフェノール(Ve)が得られる。 Vd/IRνmax(KBr):3320,3150,1664,1610,1543,148
6,1444,1373,1344,1305,1273,1250,1174,1125,1074,101
8,888,836,813,752cm-1 NMR(CDCl3+CD3OD)δ:8.40(d,J=2.0Hz,1H),7.78(dd,J=2.
0,9.0Hz,1H),7.10(d,J=9.0Hz,1H),2.15(s,3H) Ve/IRνmax(KBr):1615,1530,1475,1410,1315,1235,840c
m-1 NMR(CDCl3)δ:10.60(s,1H),7.94(d,J=2.3Hz,1H),7.51(d
d,J=2.3,8.7Hz,1H),7.09(d,J=8.7Hz,1H),2.60(s,3H)
【0021】製造例3 4−メトキシカルボニル−2−
ニトロフェノール 4−ヒドロキシ−3−ニトロ安息香酸10gを乾燥した
N,N−ジメチルホルムアミド40mlに溶解し、この
溶液に炭酸リチウム4.0gおよびヨウ化メチル5.0
mlを加え、室温下16時間撹拌する。反応液を水20
0mlに注ぎ、エーテル600mlで抽出する。抽出液
を無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去
後、得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)により精製す
ると、4−メトキシカルボニル−2−ニトロフェノール
(Vf)8.6gが黄色結晶として得られる。 Vf/IRνmax(KBr):3260,1725,1625,1583,1538,1500,144
0,1424,1372,1330〜1280,1255,1160,955,908,868,755,6
70cm-1 NMR(CDCl3)δ:10.80(s,1H),8.80(d,J=2.0Hz,1H),8.25(d
d,J=2.0,9.0Hz,1H),7.25(d,J=9.0Hz,1H),4.00(s,3H) 上記例のヨウ化メチルに代えて、ヨウ化エチルを用いて
同様の反応を行うと、4−エトキシカルボニル−2−ニ
トロフェノールが得られる。
【0022】製造例4 4−エチルカルバモイル−2−
ニトロフェノール 4−ヒドロキシ−3−ニトロ安息香酸2.0gとN,
N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド2.9gをアセ
トン15mlに溶解する。この溶液にエチルアミン0.
5gを加え、室温下16時間撹拌する。反応液に酢酸エ
チル30mlおよび2N塩酸20mlを加えた後、酢酸
エチル300mlで抽出する。抽出液を5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、4−エチル
カルバモイル−2−ニトロフェノール(Vg)0.90
gが黄色結晶として得られる。 Vg/IRνmax(KBr):3330,1630,1530,1482,1420,1330,125
0,1190,1162,1074,916,846,814,752cm-1 NMR(CDCl3)δ:10.80(s,1H),8.54(d,J=2.4Hz,1H),8.12(d
d,J=2.4,9.6Hz,1H),7.22(d,J=9.6Hz,1H),7.00〜6.40(b
r,1H),3.56(qu,J=7.2Hz,2H),1.26(t,J=7.2Hz,3H)
【0023】上記例のエチルアミンに代えて、ピロリジ
ンを用いて同様の反応を行うと、2−ニトロ−4−(1
−ピロリジニルカルボニル)フェノール(Vh)が得ら
れる。 Vh/IRνmax(KBr):3430,2940,1627,1602,1563,1536,151
4,1470,1456,1423,1390,1349,1316,1273,1236,1204,107
8,906,870,836,752,670cm-1 NMR(CDCl3)δ:10.80〜10.30(br,1H),8.40(d,J=2.0Hz,1
H),7.88(dd,J=2.0,9.0Hz,1H),7.23(d,J=9.0Hz,1H),3.86
〜3.36(m,4H),2.23〜1.80(m,4H)
【0024】製造例5 2−アミノ−4−シアノフェノール 4−シアノ−2−ニトロフェノール5.9gをエタノー
ル150mlに溶解し、この溶液に10%パラジウム炭
素350mgを加え、室温常圧下で3時間水素添加を行
う。触媒をろ別し溶媒を減圧留去後、2−アミノ−4−
シアノフェノール(VIa)4.8gが褐色結晶として得
られる。 VIa/IRνmax(KBr):3480,3400,3340,2240,1600,1520,144
6,1363,1312,1300,1223,1140,880,800cm-1 NMR(CD3COCD3)δ:7.02(brs,1H),6.9
1(brs,2H)
【0025】上記例の4−シアノ−2−ニトロフェノー
ルに代えて、2−ニトロ−4−フェニルフェノール、4
−トリフルオロメチル−2−ニトロフェノール、4−ア
セチルアミノ−2−ニトロフェノール、4−メチルチオ
−2−ニトロフェノール、5−フルオロ−2−ニトロフ
ェノール、4−エチルカルバモイル−2−ニトロフェノ
ール、2−ニトロ−4−(1−ピロリジニルカルボニ
ル)フェノール、2−メトキシカルボニル−6−ニトロ
フェノール、4−メトキシカルボニル−2−ニトロフェ
ノール、4−エトキシカルボニル−2−ニトロフェノー
ルを用いて同様の反応をおこなうと、それぞれ2−アミ
ノ−4−フェニルフェノール(VIb)、2−アミノ−
4−トリフルオロメチルフェノール(VIc)、4−アセ
チルアミノ−2−アミノフェノール(VId)、2−アミ
ノ−4−(メチルチオ)フェノ−ル(VIe)、2−アミ
ノ−5−フルオロフェノール(VIf)、2−アミノ−4
−エチルカルバモイルフェノール(VIg)、2−アミノ
−4−(1−ピロリジニルカルボニル)フェノール(VI
h)、2−アミノ−6−メトキシカルボニルフェノール
(VIi)、2−アミノ−4−メトキシカルボニルフェノ
ール(VIj)、2−アミノ−4−エトキシカルボニルフ
ェノールが得られる。
【0026】VIb/IRνmax(KBr):3400,3320,1600,1528,1
492,1470,1430,1405,1310,1295,1254,1190,1156,920,88
0,810,755,685cm-1 NMR(DMSO-d6)δ:7.50〜6.70(m,8H) VIc/IRνmax(KBr):3425,3340,3070,1622,1532,1465,139
5,1332,1288,1213,1170,1105,1062,938,899,857,818,76
4,722cm-1 NMR(CD3COCD3)δ:7.57〜6.53(br,3H),6.99(d,J=2.0Hz,1
H),6.96〜6.82(m,2H) VId/IRνmax(KBr):3440,3360,3200,1652,1624,1578,151
5,1460,1375,1335,1285,1265,1210,1142,1010,960,880,
815,740,700cm-1 NMR(CD3OD)δ:6.96(brs,1H),6.64(brs,2H),2.08(s,3H) VIe/IRνmax(KBr):3410,3320,2920,1585,1505,1435,127
0,1220,795cm-1 NMR(CD3COCD3+D2O)δ:6.59(d,J=8.0Hz,1H),6.58(d,J=2.
0Hz,1H),6.33(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),2.25(s,3H) VIf/IRνmax(KBr):3420,3350,3150〜2850,2800〜2400,1
624,1526,1464,1394,1350,1294,1260,1210,1156,1130,1
074,970,930,888,836,768cm-1 NMR(CD3COCD3)δ:7.00〜6.30(m,6H) VIg/IRνmax(KBr):3440,3360,2980,1644,1585,1515,148
2,1454,1410,1386,1356,1308,1288,1220,1136,1084,95
2,868cm-1 NMR(DMSO-d6):8.24〜7.80(m,1H),7.14(d,J=2.4Hz,1H),
7.00(dd,J=2.4,9.6Hz,1H),6.68(d,J=9.6Hz,1H),3.50〜
3.00(m,2H),1.11(t,J=7.2Hz,3H) VIh/IRνmax(KBr):3480,3380,2960,1620,1595,1560,144
0,1340,1294,1222,1192,880,820,750cm-1 NMR(CD3COCD3)δ:6.90〜6.57(m,3H),3.63〜3.20(m,4H),
2.00〜1.64(m,4H) VIi/IRνmax(KBr):3440,3330,3220,3120,2980,1682,163
5,1479,1440,1366,1310,1235,1200,1178,1162,1002,83
5,746cm-1 NMR(CDCl3)δ:10.90(s,1H),7.21(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),
6.85(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),6.63(t,J=8.0Hz,1H),3.91(s,
3H),4.00〜3.60(br,2H) VIj/IRνmax(KBr):3530,3420,3320,2950,1705,1610,152
0,1430,1372,1342,1285,1200,1141,1110,918,855〜820,
760cm-1 NMR(CD3COCD3+D2O)δ:7.44〜7.16(m,2H),6.85(d,J=8.0H
z,1H),3.85(s,3H)
【0027】製造例6 4−アセチル−2−アミノフェノール塩酸塩 塩化アルミニウム70gをアルゴン気流、氷冷下で撹拌
し、乾燥したN,N−ジメチルホルムアミド11mlを
徐々に滴加する。次いで反応液を加温して内温35℃に
し、アセチルクロリド6.6mlを加えた後、o−アセ
トアミドフェノール10gを徐々に加え、80℃で2時
間撹拌する。反応混合物を冷却し、氷水100mlおよ
び6N塩酸100mlを徐々に加え、1時間撹拌する。
析出した結晶をろ取し、減圧乾燥すると4−アセチル−
2−アセトアミノフェノール12gが薄緑色結晶として
得られる。この薄緑色結晶12gに10N塩酸60ml
を加え、1時間加熱還流する。反応液に水20mlを加
え、放冷する。析出してくる結晶をろ取し、減圧乾燥す
ると4−アセチル−2−アミノフェノール塩酸塩(VI
k)10gが薄茶色結晶として得られる。 VIk/IRνmax(KBr):3460,2920,1643,1590,1515,1380,128
0,1176,1140,982,910,832cm-1 NMR(DMSO-d6)δ:8.10〜7.70(m,2H),7.22(d,J=8.4Hz,1
H),2.52(s,3H)
【0028】上記例のアセチルクロリドに代えて、p−
アニソイルクロリドを用いて同様の反応を行うと、2−
アミノ−4−(p−トルオイル)フェノール塩酸塩(VI
l)が得られる。 VIl/IRνmax(KBr):3430,3150,2860,2620,1652,1630,161
0,1516,1490,1450,1354,1294,1180,1138,1116,984,838,
824,746cm-1 NMR(DMSO-d6)δ:8.80〜7.14(m,10H),2.44(s,3H)
【0029】製造例7 3−ピペリジノフェノール m−ニトロフェノール10gとクロロメチルメチルエー
テル8.3mlと炭酸カリウム19gを乾燥したアセト
ン100mlに加え30分間加熱還流し、放冷後反応混
合物をろ過する。ろ液を減圧留去後、3−メトキシメト
キシニトロベンゼン13gが黄色油状物として得られ
る。この黄色油状物13gを製造例5の方法に準じて水
素添加を行うと、3−メトキシメトキシアニリン11g
が橙色油状物として得られる。
【0030】この橙色油状物11gと臭化ペンタメチレ
ン9.6mlと炭酸カリウム12gを乾燥したアセトン
28mlに加え7時間加熱還流する。放冷後反応混合物
を水140mlに注ぎ、酢酸エチル280mlで抽出す
る。抽出液を飽和食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウム
で乾燥する。溶媒を減圧留去後、得られる残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エ
チル=30:1)により精製すると、3−メトキシメト
キシピペリジノベンゼン6.3gが黄色油状物として得
られる。
【0031】この黄色油状物6.3gにメタノール56
mlと塩酸5.6mlを加え、室温下7時間撹拌する。
反応液を水110mlに注ぎ、5N水酸化ナトリウム水
溶液を加え中性にした後、酢酸エチル460mlで抽出
する。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、3−ピペリジノフ
ェノール2.2gが淡緑色結晶として得られる。 IRνmax(KBr):2940,2860,1600,1505,1455,1389,1322,12
79,1243,1205,1182,1165,1133,1103,1030,994,968,876,
839,762,684cm-1 NMR(CDCl3+CD3COCD3)δ:7.05(t,J=9.0Hz,1H),8.62〜6.6
1(br,1H),6.61〜6.18(m,3H),3.30〜2.90(m,4H),1.92〜
1.40(m,6H)
【0032】製造例8 6−ピペリジノ−1,3−ベン
ゾオキサチオール−2−オン 3−ピペリジノフェノール2.2gに水10mlを加え
た液に、室温下、硫酸銅5水和物9.8gを水33ml
に溶解させた液を加える。次いでチオシアン酸アンモニ
ウム3.7gを水7.4mlに溶解させた液を加え、室
温下2時間撹拌し、反応混合物を酢酸エチル1.3lで
抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、得られる残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=10:1)により精製すると、6−ピ
ペリジノ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−オン
(VIIa)0.77gが白色結晶として得られる。 VIIa/IRνmax(KBr):2940,2860,2820,1750,1615,1565,14
95,1450,1388,1350,1275,1254,1222,1198,1125,1092,10
10,959,890,828,790,745cm-1 NMR(CDCl3)δ:7.18(d,J=9.0Hz,1H),6.93〜6.65(m,2H),
3.40〜2.94(m,4H),1.95〜1.41(m,6H)
【0033】上記例の3−ピペリジノフェノールに代え
て、N,N−ジメチル−m−アミノフェノールを用いて
同様の反応を行うと、6−(N,N−ジメチルアミノ)
−1,3−ベンゾオキサチオール−2−オン(VIIb)
が得られる。 VIIb/IRνmax(KBr):1730,1610,1505,1440,1362,1235,11
72,1146,1030,906,828,785cm-1 NMR(CDCl3)δ:7.18(d,J=9.0Hz,1H),6.80〜6.42(m,2H),
2.97(s,6H)
【0034】製造例9 4−アセチル−5−メトキシ−
1,3−ベンゾオキサチオール−2−オン 2,5−ジヒドロキシアセトフェノン4.0g、無水硫
酸マグネシウム6.0gおよび常法に従って調製した酸
化銀15gを乾燥したベンゼン40mlに加え、40℃
で1時間撹拌後、反応混合物をろ過する。ろ液を減圧留
去後、2−アセチル−1,4−ベンゾキノン3.8gが
灰白色結晶として得られる。この灰白色結晶3.8gに
氷酢酸24mlを加える。この溶液にチオ尿素2.7g
を2N塩酸50mlに溶かした液を加え、80℃で2時
間撹拌する。反応液に水25mlを加え、放冷後ろ過し
水洗する。減圧乾燥後、4−アセチル−5−ヒドロキシ
−1,3−ベンゾオキサチオール−2−オン3.0gが
灰白色結晶として得られる。
【0035】この灰白色結晶3.0gを乾燥したアセト
ン45mlに溶かし、この溶液に炭酸カリウム2.9g
およびヨウ化メチル2.6mlを加え、1.5時間加熱
還流する。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧留去後、得
られる残渣を酢酸エチル400mlに溶かす。この酢酸
エチル層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
溶媒を減圧留去後、4−アセチル−5−メトキシ−1,
3−ベンゾオキサチオール−2−オン(VIIc)3.6
gが淡黄色結晶として得られる。 VIIc/IRνmax(KBr):1748,1650,1594,1472,1440,1420,13
62,1316,1278,1228,1182,1144,1058,994,944,820,774cm
-1 NMR(CDCl3)δ:7.38(d,J=9.6Hz,1H),6.94(d,J=9.6Hz,1
H),4.00(s,3H),2.70(s,3H)
【0036】上記例のヨウ化メチルに代えて、ヨウ化エ
チル、クロロメチルメチルエーテルを用いて同様の反応
を行うと4−アセチル−5−エトキシ−1,3−ベンゾ
オキサチオール−2−オン(VIId)、4−アセチル−
5−メトキシメトキシ−1,3−ベンゾオキサチオール
−2−オン(VIIe)が得られる。 VIId/IRνmax(KBr):3120,2990,1750,1650,1596,1486,14
64,1410,1360,1314,1280,1230,1110,1050,1000,924,814
cm-1 NMR(CDCl3)δ:7.43(d,J=8.4Hz,1H),7.01(d,J=8.4Hz,1
H),4.25(q,J=6.0Hz,2H),2.72(s,3H),1.58(t,J=6.0Hz,3
H) VIIe/IRνmax(KBr):1766,1650,1592,1476,1424,1412,13
60,1316,1276,1232,1212,1174,1104,1046,996,980,926,
866,808,775cm-1 NMR(CDCl3)δ:7.38(d,J=9.6Hz,1H),7.18(d,J=9.6Hz,1
H),5.34(s,2H),3.54(s,3H),2.74(s,3H)
【0037】実施例1 5−シアノ−1,3−ベンゾオ
キサチオール−2−チオン(化合物1) 製造例5で得られる2−アミノ−4−シアノフェノール
4.8gに水10mlと塩酸8.9mlを加え撹拌しな
がら0℃まで冷却する。この溶液に亜硝酸ナトリウム
2.8gを水10mlに溶解した液を液温が5℃を越え
ないように徐々に滴加しジアゾニウム塩を調製する。硫
化ナトリウム9水和物9.0gと硫黄1.2gを水10
mlに加温して溶解させ、次いで10N水酸化ナトリウ
ム水溶液3.6mlを加え直ちに0℃に冷却した溶液
に、先に調製したジアゾニウム塩の水溶液を徐々に滴加
し、室温下1時間撹拌する。反応液に希塩酸を加え酸性
にした後、エーテル800mlで抽出する。抽出液を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
溶媒を減圧留去後、得られる残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=65:
35)により精製すると、ビス(5−シアノ−2−ヒド
ロキシフェニル)ジスルフィド4.0gが黄色結晶とし
て得られる。 IRνmax(KBr):3200,2250,1598,1504,1482,1402,1360,13
00,1220,1162,1120,890,826cm-1 NMR(CD3COCD3)δ:7.89(d,J=2.0Hz,2
H),7.57(dd,J=2.0,9.0Hz,2
H),7.10(d,J=9.0Hz,2H)
【0038】この黄色結晶4.0gをメタノール25m
lに溶解し、室温下撹拌する。この溶液に6N硫酸50
mlを加え、次いで亜鉛末3.6gを加えて1時間撹拌
する。反応液を水500mlに注ぎ、エーテル800m
lで抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、4−シア
ノ−2−メルカプトフェノール3.6gが白色結晶とし
て得られる。 IRνmax(KBr):3240,2580,2250,1598,1505,1410,1368,
1290,1225,1142,1074,880,822,740cm-1 NMR(CD3COCD3)δ:7.65(d,J=2.0Hz,1H),7.39(dd,J=2.0,
9.0Hz,1H),7.01(d,J=9.0Hz,1H)
【0039】この白色結晶3.6gをクロロホルム40
mlに溶解し、室温下撹拌する。この溶液にチオホスゲ
ン2.7mlを加え、次いで1.6N水酸化ナトリウム
水溶液40mlを滴加し、30分間撹拌する。反応液を
氷水500mlに注ぎ、酢酸エチル900mlで抽出す
る。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、得られる残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸
エチル=9:1)により精製すると、標記化合物2.6
gが淡黄色結晶として得られる。
【0040】上記例の2−アミノ−4−シアノフェノー
ルに代えて、2−アミノ−4−フェニルフェノール、2
−アミノ−4−トリフルオロメチルフェノール、4−ア
セチルアミノ−2−アミノフェノール、4−アセチル−
2−アミノフェノール、2−アミノ−4−(p−トルオ
イル)フェノール、2−アミノ−6−メトキシカルボニ
ルフェノール、2−アミノ−4−メトキシカルボニルフ
ェノール、2−アミノ−4−エトキシカルボニルフェノ
ール、2−アミノ−5−フルオロフェノールを用いて同
様の反応を行うと、化合物2〜化合物10が得られる。
【0041】実施例2 5−エチルカルバモイル−1,
3−ベンゾオキサチオール−2−チオン(化合物11) 2−アミノ−4−(エチルカルバモイル)フェノール
1.8gを実施例1の方法に準じてジアゾニウム塩を調
製し、硫化ナトリウム9水和物と硫黄との反応を行い、
次いで亜鉛と硫酸との反応を行うと、4−エチルカルバ
モイル−2−メルカプトフェノール0.70gが淡黄色
油状物として得られる。 IRνmax(Neat):3350,3100,3000,2600,1630,1600,1560,1
504,1412,1360,1284,1230,1144,1070,900,820,756cm-1 NMR(CD3COCD3)δ:9.70(brs,1H),8.00〜7.40(br,1H),7.8
0(d,J=2.4Hz,1H),7.60(dd,J=2.4,9.6Hz,1H),6.94(d,J=
9.6Hz,1H),4.36〜3.90(br,1H),3.40(q,J=7.2Hz,2H),1.1
6(t,J=7.2Hz,3H)
【0042】この淡黄色油状物0.70gを乾燥したク
ロロホルム10mlに溶解し、室温下撹拌する。この溶
液に1,1'−チオカルボニルジイミダゾール0.82
gを加え、室温下10分間撹拌する。反応液に水10m
lを加え、2N塩酸で水層を酸性にした後、クロロホル
ム60mlで抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、
標記化合物0.59gが白色結晶として得られる。上記
例の2−アミノ−4−(エチルカルバモイル)フェノー
ルに代えて、2−アミノ−4−(1−ピロリジルカルボ
ニル)フェノールを用いて同様の反応を行うと、化合物
12が得られる。
【0043】実施例3 5−メチルチオ−1,3−ベン
ゾオキサチオール−2−チオン(化合物13) ジチオ炭酸O−エチルカリウム5.6gを水10mlに
溶解し、70℃で撹拌する。この溶液に2−アミノ−4
−(メチルチオ)フェノール4.5gから実施例1の方
法に準じて調製したジアゾニウム塩の水溶液を徐々に滴
加し、70℃で20分間撹拌する。反応液を水100m
lに注ぎ、エーテル500mlで抽出する。抽出液を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
溶媒を減圧留去後、得られる残渣6.1gにエタノール
50mlと4.5N水酸化カリウム水溶液を加え、室温
下40分間撹拌する。反応液を水50mlに注ぎ、水層
をエーテル100mlで洗浄する。次いで水層に6N硫
酸100mlと亜鉛末10gを加え、室温下15分間撹
拌する。亜鉛末をろ別し、ろ液をエーテル700mlで
抽出する。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、2−メルカプ
ト−4−(メチルチオ)フェノール3.2gが褐色油状
物として得られる。 IRνmax(Neat):3400,2930,2580,2530,1585,1470,1430,1
390,1332,1275,1190,1105,1065,965,810cm-1 NMR(CDCl3)δ:7.40〜6.70(m,3H),5.90(brs,1H),3.20(br
s,1H),2.40(s,3H) この褐色油状物3.2gを、実施例1の方法に準じてチ
オホスゲンと反応を行うと、標記化合物2.0gが得ら
れる。
【0044】実施例4 5−ホルミル−1,3−ベンゾ
オキサチオール−2−チオン(化合物14) 実施例1で中間体として得られる4−シアノ−2−メル
カプトフェノール3.3gを乾燥したエーテル200m
lに溶解し、アルゴン雰囲気下−70℃で撹拌する。こ
の溶液に水素化ジイソブチルアルミニウム1.0Mヘキ
サン溶液86mlを滴加し、−70℃で2時間撹拌す
る。メタノール5mlを加え徐々に室温に戻した後、反
応液を飽和塩化アンモニウム水溶液500mlに注ぎ3
0分間撹拌する。次いで10%硫酸100mlを加え3
0分間撹拌後、酢酸エチル600mlで抽出する。抽出
液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
する。溶媒を減圧留去後、4−ホルミル−2−メルカプ
トフェノール2.7gが橙黄色結晶として得られる。 IRνmax(KBr):3070,1660,1565,1500,1438,1370,1288,12
30,1200,1060,920,810cm-1 NMR(DMSO-d6)δ:9.80(s,1H),8.20〜7.40(m,3H),7.05(d,
J=8.4Hz,1H) この橙黄色結晶2.7gを、実施例2の方法に準じて
1,1′−チオカルボニルジイミダゾールと反応を行う
と、標記化合物2.5gが淡黄色結晶として得られる。
【0045】実施例5 7−ヒドロキシメチル−1,3
−ベンゾオキサチオール−2−チオン(化合物15) 7−メトキシカルボニル−1,3−ベンゾオキサチオー
ル−2−チオン(化合物7)の中間体として得られるビ
ス(2−ヒドロキシ−3−メトキシカルボニルフェニ
ル)ジスルフィド14gを乾燥したエーテル300ml
に溶かす。この溶液を乾燥したエーテル50mlに水素
化リチウムアルミニウム14gを加えた液に、室温下滴
加し1時間撹拌する。反応液に含水エーテルを加え10
分間撹拌後、水500mlを加える。希塩酸を加えて水
層を酸性にした後、酢酸エチル2lで抽出する。抽出液
を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。溶媒を減圧留去後、2−ヒドロキシ−3−メルカプ
トベンジルアルコール12gが黄色油状物として得られ
る。 IRνmax(Neat):3420,2950,2890,2540,1585,1446cm-1 NMR(CDCl3)δ:7.26(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),6.92(dd,J=2.
0,8.0Hz,1H),6.70(t,J=8.0Hz,1H),6.10〜5.30(br,2H),
4.75(s,2H),3.47(s,1H) この黄色油状物12gを、実施例2の方法に準じて1,
1′−チオカルボニルジイミダゾールと反応を行うと、
標記化合物8.6gが白色結晶として得られる。
【0046】上記例のビス(2−ヒドロキシ−3−メト
キシカルボニルフェニル)ジスルフィドに代えて、ビス
(2−ヒドロキシ−5−メトキシカルボニルフェニル)
ジスルフィドを用いて同様の反応を行うと化合物16が
得られる。
【0047】実施例6 6−ピペリジノ−1,3−ベン
ゾオキサチオール−2−チオン(化合物17) 製造例8で得られる6−ピペリジノ−1,3−ベンゾオ
キサチオール−2−オン0.77gに2N水酸化ナトリ
ウム水溶液7mlを加え、アルゴン雰囲気下60℃で
3.5時間加熱撹拌する。放冷後、反応液に2N塩酸を
加え中性にした後、酢酸エチル185mlで抽出する。
抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥する。溶媒を減圧留去後、2−メルカプト−5−ピ
ペリジノフェノール0.64gが橙色結晶として得られ
る。 IRνmax(KBr):3450,2940,2820,1608,1550,1500,1450,14
23,1385,1320,1248,1200〜1180,1125,1060,1022,965,86
0,821cm-1 NMR(CDCl3)δ:7.50〜6.90(m,2H),6.60〜6.20(m,2H),3.4
1〜2.64(m,5H),1.89〜1.40(m,6H) この橙色結晶0.64gを実施例1の方法に準じて、チ
オホスゲンと反応を行うと標記化合物0.13gが黄色
結晶として得られる。
【0048】上記例の6−ピペリジノ−1,3−ベンゾ
オキサチオール−2−オンに代えて、6−(N,N−ジ
メチルアミノ)−1,3−ベンゾオキサチオール−2−
オン、4−アセチル−5−メトキシ−1,3−ベンゾオ
キサチオール−2−オン、4−アセチル−5−エトキシ
−1,3−ベンゾオキサチオール−2−オン、4−アセ
チル−5−メトキシメトキシ−1,3−ベンゾオキサチ
オール−2−オンを用いて同様の反応を行うと、化合物
18〜化合物21が得られる。
【0049】実施例7 5−アミノ−1,3−ベンゾオ
キサチオール−2−チオン(化合物22) 5−アセチルアミノ−1,3−ベンゾオキサチオール−
2−チオン(化合物4)2.0gを用いて製造例6の方
法に準じて10N塩酸で加水分解すると、標記化合物
1.5gが薄茶色結晶として得られる。
【0050】実施例8 5−トリフルオロアセチルアミ
ノ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン(化合
物23) 5−アミノ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオ
ン(化合物22)1.2gにピリジン20mlを加え氷
冷下撹拌する。この溶液に無水トリフルオロ酢酸1.1
mlを滴加し、氷冷下15分間撹拌する。反応液を2N
塩酸100mlに加え酢酸エチル200mlで抽出す
る。抽出液を2N塩酸及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、得られ
る残渣を酢酸エチルで再結晶すると、標記化合物0.6
3gが白色結晶として得られる。
【0051】上記例の無水トリフルオロ酢酸に代えて、
クロトノイルクロリド、メトキシアセチルクロリド、3
−メチルチオプロピオニルクロリド、p−クロロベンゾ
イルクロリド、p−ニトロベンゾイルクロリド、塩酸ニ
コチン酸クロリド、2−テノイルクロリド、N,N−ジ
メチルカルバミン酸クロリドを用いて同様の反応を行う
と、化合物24〜化合物31が得られる。
【0052】実施例9 5−(4'−ヒドロキシ−3'−
メトキシシンナモイルアミノ)−1,3−ベンゾオキサ
チオール−2−チオン(化合物32) フェルラ酸2.1gにジクロロメタン20mlを加え、
氷冷下10分撹拌する。次いで、N,N'−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド2.3gを加え、氷冷下15分間
撹拌した後、5−アミノ−1,3−ベンゾオキサチオー
ル−2−チオン(化合物22)2.0gを加え、室温下
3時間撹拌する。反応混合物を水300mlに注ぎ、酢
酸エチル1.2lで抽出する。抽出液を水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、得
られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ベ
ンゼン:アセトン=10:1)により精製すると、標記
化合物1.5gが乳白色結晶として得られる。上記例の
フェルラ酸に代えて、3−(2−フリル)アクリル酸を
用いて同様の反応を行うと、化合物33が得られる。
【0053】実施例10 5−(メチルチオ)チオカル
ボニルアミノ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チ
オン(化合物34) 5−アミノ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオ
ン(化合物22)2.7gを乾燥したテトラヒドロフラ
ン26mlに溶解し、この溶液にトリエチルアミン2.
2mlを滴加し、次いで二硫化炭素1.3mlを加え、
室温下3時間撹拌する。塩の生成を確認した後、この反
応混合物をアルゴン雰囲気下で−70〜−80℃に冷却
する。この懸濁液にヨウ化メチル0.9mlを乾燥した
テトラヒドロフラン13mlに溶解した液を徐々に滴加
する。滴加終了5分後、反応混合物を氷200gに注
ぎ、酢酸エチル600mlで抽出する。抽出液を無水硫
酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、得られ
る残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘ
キサン:酢酸エチル=10:1)により精製すると、標
記化合物0.28gが白色結晶として、また化合物35
0.50gが白色結晶として得られる。
【0054】実施例11 5−イソチオシアナト−1,
3−ベンゾオキサチオール−2−チオン(化合物36) 5−アミノ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオ
ン(化合物22)0.90gとトリエチルアミン及び二
硫化炭素を用いて、実施例10の方法に準じて塩を生成
させ、その塩をろ取し、エーテルで洗浄する。次いで、
この塩にクロロホルム10mlを加え、さらにトリエチ
ルアミン0.9mlを加え、氷冷下20分間撹拌後、ク
ロル炭酸エチル0.6mlを加え、氷冷下10分間撹拌
し、引き続いて室温下45分間撹拌する。反応混合物を
水100mlに注ぎ、酢酸エチル200mlで抽出す
る。抽出液を2N塩酸及び水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、標記化合物1.
6gが乳白色結晶として得られる。
【0055】実施例12 5−アセトキシメチル−1,
3−ベンゾオキサチオール−2−チオン(化合物37) 5−ヒドロキシメチル−1,3−ベンゾオキサチオール
−2−チオン(化合物16)2.0gに無水酢酸1.4
mlとピリジン0.80mlを加え、室温下30分間撹
拌する。析出する結晶をろ取し水洗後、減圧乾燥する
と、標記化合物2.4gが白色結晶として得られる。上
記例の無水酢酸に代えて、p−アニソイルクロリドを用
いて同様の反応を行うと、化合物38が得られる。
【0056】実施例13 7−ヘキサノイルオキシメチ
ル−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン(化合
物39) 7−ヒドロキシメチル−1,3−ベンゾオキサチオール
−2−チオン(化合物15)1.1gを実施例12の方
法に準じて、無水カプロン酸と反応させると、標記化合
物1.3gが白色結晶として得られる。上記例の無水カ
プロン酸に代えて、無水イソ酪酸、クロトノイルクロリ
ドを用いて同様の反応を行うと、化合物40、化合物4
1が得られる。
【0057】実施例14 5−(m−クロロベンゾイル
オキシメチル)−1,3−ベンゾオキサチオール−2−
チオン(化合物42) 7−ヒドロキシメチル−1,3−ベンゾオキサチオール
−2−チオン(化合物15)0.25gとm−クロロ安
息香酸およびN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ドを用いて、実施例9と同様の反応を行うと、標記化合
物0.31gが白色結晶として得られる。
【0058】実施例15 5−クロロメチル−1,3−
ベンゾオキサチオール−2−チオン(化合物43) 5−ヒドロキシメチル−1,3−ベンゾオキサチオール
−2−チオン(化合物16)2.0gに乾燥したジクロ
ロメタン80mlを加え、アルゴン雰囲気下で室温下撹
拌する。この懸濁液に塩化チオニル0.8mlを滴加
し、室温で1時間撹拌する。ジクロロメタンを減圧留去
後、得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)により精製
すると、標記化合物1.7gが白色結晶として得られ
る。
【0059】実施例16 5−(2−エトキシカルボニ
ルビニル)−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオ
ン(化合物44) 60%油性水素化ナトリウム0.47gを乾燥したn−
ヘキサンで洗浄した後、乾燥したテトラヒドロフラン2
4mlを加え、アルゴン雰囲気下で室温下撹拌する。こ
の懸濁液に、ジエチルホスホノ酢酸エチル2.7gを乾
燥したテトラヒドロフラン12mlに溶かした液を徐々
に滴加し、30分間撹拌する。次いで5−ホルミル−
1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン(化合物1
4)1.3gを乾燥したテトラヒドロフラン30mlに
溶かした液を滴加し、室温で1時間撹拌する。反応液を
冷却した2N塩酸450mlに注ぎ、酢酸エチル450
mlで抽出する。抽出液を5%炭酸水素ナトリウム水溶
液及び水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
溶媒を減圧留去後、得られる残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(クロロホルム)により精製すると、
標記化合物1.0gが白色結晶として得られる。
【0060】実施例17 5−(2−カルボキシビニ
ル)−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン(化
合物45) 5−(2−エトキシカルボニルビニル)−1,3−ベン
ゾオキサチオール−2−チオン(化合物44)1.0g
に10N塩酸45mlと氷酢酸26mlを加え、加熱還
流する。1時間後、結晶をろ取し水及びクロロホルムで
洗浄後、減圧乾燥すると、標記化合物0.78gが白色
結晶として得られる。
【0061】上記例の5−(2−エトキシカルボニルビ
ニル)−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオンに
代えて、5−メトキシカルボニル−1,3−ベンゾオキ
サチオール−2−チオン(化合物8)、7−メトキシカ
ルボニル−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン
(化合物7)を用いて同様の反応を行うと、化合物4
6、化合物47が得られる。
【0062】実施例18 5−[2−(p−エトキシカ
ルボニルオキシフェニルカルバモイルビニル)]−1,
3−ベンゾオキサチオール−2−チオン(化合物48) クロロ炭酸エチル0.48gをジクロロメタン4mlに
溶解し、アルゴン雰囲気下−5℃で撹拌する。この溶液
に5−(2−カルボキシビニル)−1,3−ベンゾオキ
サチオール−2−チオン(化合物45)0.50gとト
リエチルアミン0.47gをジクロロメタン7mlに溶
かした液を滴加し、−5℃で40分間撹拌する。次いで
p−アミノフェノール0.25gをN,N−ジメチルホ
ルムアミド3mlに溶かした液を滴加した後、室温に戻
し4時間撹拌する。反応液を2N塩酸20mlに注ぎ、
酢酸エチル60mlで抽出する。抽出液を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧
留去後、得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)により精
製すると、標記化合物0.16gが白色結晶として得ら
れる。上記例のp−アミノフェノールに代えて、n−ヘ
キシルアミン、tert−ブチルアミンを用いて同様の
反応を行うと、化合物49〜化合物50が得られる。
【0063】実施例19 5−[2−(2−ピリジルカ
ルバモイルビニル)]−1,3−ベンゾオキサチオール
−2−チオン(化合物51) 5−(2−カルボキシビニル)−1,3−ベンゾオキサ
チオール−2−チオン(化合物45)3.0gにベンゼ
ン50mlを加える。この懸濁液に塩化チオニル1.4
mlとN,N−ジメチルホルムアミド1滴を加え、2時
間加熱還流する。反応液を減圧留去後、得られる残渣を
ベンゼン50mlに溶解する。この溶液を、2−アミノ
ピリジン1.2gをピリジン50mlに溶解した液に、
徐々に滴加する。30分後、析出してくる結晶をろ取
し、クロロホルムで洗浄する。この結晶を氷酢酸で再結
晶すると、標記化合物0.36gが白色結晶として得ら
れる。
【0064】実施例20 5−アリルカルバモイル−
1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン(化合物5
2) 5−カルボキシ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−
チオン(化合物46)2.0gとアリルアミンを用い
て、実施例18と同様の反応を行うと、標記化合物1.
9gが白色結晶として得られる。
【0065】上記例のアリルアミンに代えて、p−アミ
ノフェノール、2−アミノチアゾールを用いて同様の反
応を行うと、化合物53、化合物54が得られる。ま
た、上記例の5−カルボキシ−1,3−ベンゾオキサチ
オール−2−チオンとアリルアミンに代えて、7−カル
ボキシ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン
(化合物47)とn−プロピルアミンを用いて同様の反
応を行うと、化合物55が得られる。
【0066】実施例21 5−カルバモイル−1,3−
ベンゾオキサチオール−2−チオン(化合物56) 5−シアノ−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオ
ン(化合物1)1.9gを氷酢酸10mlに溶解する。
この溶液に四塩化チタン7.6mlを徐々に滴加し、次
いで水2.9mlを加え室温下21時間撹拌する。反応
液を水100mlに注ぎ酢酸エチル300mlで抽出す
る。抽出液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減圧留去後、
得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ベンゼン)により精製すると、標記化合物1.0gが
黄色結晶として得られる。
【0067】実施例22 5−(1−ヒドロキシエチ
ル)−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン(化
合物57) 5−アセチル−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チ
オン(化合物5)0.57gを乾燥したトルエン50m
lに溶解し、この溶液にアルミニウムトリイソプロポキ
シド1.7gを加え、2時間加熱還流する。氷冷後、反
応液にトルエン70mlを加え、次いで水15mlを徐
々に加える。無水硫酸マグネシウム及びセライトを加え
10分間撹拌後、ろ過する。ろ液を減圧留去後、得られ
る残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘ
キサン:酢酸エチル=7:1)で精製すると、標記化合
物0.55gが白色結晶として得られる。
【0068】上記例の5−アセチル−1,3−ベンゾオ
キサチオール−2−チオンに代えて、5−(p−トルオ
イル)−1,3−ベンゾオキサチオール−2−チオン
(化合物6)、4−アセチル−5−エトキシ−1,3−
ベンゾオキサチオール−2−チオン(化合物20)を用
いて同様の反応を行うと、化合物58、化合物59が得
られる。
【0069】実施例23 5−ビニル−1,3−ベンゾ
オキサチオール−2−チオン(化合物60) 4−ブロモフェノール15gとチオシアン酸カリウム2
5gを氷酢酸150mlに加え15℃で撹拌する。この
溶液に臭素5.6mlを氷酢酸20mlに溶解した液を
徐々に滴加し室温下2時間撹拌する。反応混合物をろ過
し、ろ液にエタノール100mlと10N塩酸30ml
を加え、80℃で30分間撹拌する。反応混合物を氷水
500mlに注ぎ酢酸エチル700mlで抽出する。抽
出液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を減
圧留去後、得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(n−ヘキサン:クロロホルム=2:1)によ
り精製すると、5−ブロモ−1,3−ベンゾオキサチオ
ール−2−オン2.6gが白色結晶として得られる。 IRνmax(KBr):1758,1460,1258,1230,1105,1008,820,745
cm-1 NMR(CDCl3)δ:7.52〜7.38(m,2H),7.14(d,J=8.6Hz,1H)
【0070】この白色結晶2.6gを実施例6の方法に
準じて加水分解、次いで実施例1の方法に準じてチオホ
スゲンとの反応を行うと、5−ブロモ−1,3−ベンゾ
オキサチオール−2−チオン1.9gが白色結晶として
得られる。 IRνmax(KBr):1450,1396,1302,1259,1185,1090,1020,86
0,800cm-1 NMR(DMSO-d6)δ:8.04(d,J=2.0Hz,1H),7.80〜7.70(m,2H)
【0071】5−ブロモ−1,3−ベンゾオキサチオー
ル−2−チオン2.1gとテトラキストリフェニルホス
フィンパラジウム(0)0.20gと触媒量の2,6−
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノールを蒸留し
たトルエン35mlに加え、アルゴン雰囲気下で室温下
撹拌し、次いでトリブチルエテニルスタンナン2.7m
lを滴加した後、5時間加熱還流する。放冷後、この溶
液に1.2Nピリジニウムフルオライド溶液3.5ml
を滴加した後、室温下16時間撹拌する。反応混合物を
2N塩酸200mlに注ぎ、酢酸エチル600mlで抽
出する。抽出液を2N塩酸、5%炭酸水素ナトリウム水
溶液及び水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥す
る。溶媒を減圧留去後、得られる残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=
7:1)により精製すると、標記化合物0.28gが白
色結晶として得られる。
【0072】以下の表3に実施例に示した化合物の物性
値を示す。表3において、赤外吸収スペクトル(IR)
はすべてKBr法で測定した値を示す。また、水素核磁
気共鳴スペクトル(1H−NMR)は、化合物2、化合
物16、化合物22、化合物23、化合物25(これら
は重アセトンで測定)、化合物4、化合物5、化合物1
1、化合物14、化合物24、化合物26、化合物2
7、化合物28、化合物30、化合物31、化合物3
2、化合物33、化合物34、化合物36、化合物4
5、化合物46、化合物47、化合物48、化合物4
9、化合物50、化合物51、化合物53、化合物5
4、化合物56(これらは重ジメチルスルホキシドで測
定)、化合物29(重トリフルオロ酢酸で測定)以外は
重クロロホルムで測定した値を示す。
【0073】
【表3】 化合物 融点(℃) IR(cm-11H−NMR(δ) 番号 1 186.0〜187.0 2250,1470,1315,1180, 7.74(dd,J=2.0,9.0Hz,1H),7.73 1010,880,824 (d,J=2.0Hz,1H),7.47(d,J=9.0H z,1H) 2 139.0〜140.0 1468,1302,1255,1200, 7.97(d,J=1.6Hz,1H),7.90〜7.4 1180,1152,1080,1012, 0(m,7H) 880,820,755,698 3 88.5〜90.0 1605,1425,1321,1270, 7.70(d,J=2.0Hz,1H),7.70(dd,J 1192,1125,1095,1052, =2.0,9.0Hz,1H),7.49(d,J=9.0, 1023,872,825 1H) 4 229.0〜230.5 3330,1668,1619,1600, 8.26〜8.08(m,1H),7.66〜7.48(m 1570,1482,1410,1288, ,2H),2.08(s,3H) 1200,1028,862,810 5 180.0〜181.0 1680,1588,1412,1362, 8.38(d,J=2.0Hz,1H),8.09(dd,J 1328,1276,1256,1180, =2.0,9.0Hz,1H),7.70(d,J=9.0H 1138,1010,905,820 z,1H),2.63(s,3H), 6 146.0〜147.0 1652,1610,1588,1408, 7.90(d,J=2.0Hz,1H),7.84(dd,J 1324,1278,1192,1016, =2.0,8.0Hz,1H),7.72(d,J=9.0H 958,816,746 z,2H),7.46(d,J=8.0Hz,1H),7.3 2(d,J=9.0Hz,2H),2.44(s,3H) 7 120.5〜122.0 3110,2960,1733,1606, 8.07(dd,J=2.0,8.0Hz,1H),7.73 1438,1428,1324,1274, 〜7.27(m,2H),4.00(s,3H) 1233,1180,1152,1118, 1080,1038,850,750 8 149.0〜150.0 3120,2950,1712,1594, 8.16(d,J=2.0Hz,1H),8.14(dd,J 1435,1330,1288,1260, =2.0,9.0Hz,1H),7.43(d,J=9.0H 1185,1120,1066,1014, z,1H),3.95(s,3H) 966,760 9 134.0〜135.0 1708,1594,1416,1370, 8.20〜7.98(m,2H),7.40(d,J=9. 1330,1286,1260,1188, 0Hz,1H),4.40(q,J=7.0Hz,2H),1 1122,1066,1018,760 .42(t,J=7.0Hz,3H) 10 108.5〜109.5 1608,1594,1482,1468, 7.56〜6.88(m,3H) 1420,1310,1274,1180, 1120,1080,1020,954,8 56,808 11 179.5〜180.5 3340,1634,1590,1548, 8.86〜8.50(m,1H),8.28(d,J=2.4 1472.1362,1330,1300, Hz,1H),8.02(dd,J=2.4,8.4Hz, 1264,1204,1140,1016, 1H),7.73(d,J=8.4Hz,1H),3.40〜 900,832,752 2.95(m,2H),1.14(t,J=7.2Hz,3H) 12 125.0〜126.0 3102,2950,2880,1624, 7.70〜7.25(m,3H),3.90〜3.30( 1594,1426,1394,1321, m,4H),2.20〜1.80(m,4H) 1229,1185,1072,1026, 920,828,750 13 95.0〜96.0 1460,1394,1306,1264, 7.30(s,3H),2.55(s,3H) 1190,1112,1054,1028, 960,856,795 14 156.5〜157.0 1695,1580,1418,1390, 10.08(s,1H),8.33(d,J=1.6Hz,1 1332,1175,1118,1060, H),8.08(dd,J=1.6,9.0Hz,1H),7 1010,880,810 .80(d,J=9.0Hz,1H) 15 110.0〜111.5 3520,1438,1326,1284, 7.57〜7.32(m,3H),4.91(d,J=5. 1232,1178,1146,1040, 0Hz,2H),2.49〜2.16(m,1H) 766 16 117.0〜118.0 3340,1475,1421,1360, 7.65(brs,1H),7.45(brs,2H),4. 1339,1305,1232,1173, 71(d,J=4.0Hz,2H),4.55〜4.27( 1076,1014,875,801 m,1H) 17 122.5〜123.0 2940,2810,1615,1558, 7.17(d,J=9.0Hz,1H),7.07〜6.7 1493,1450,1388,1357, 3(m,2H),3.37〜2.90(m,4H),1.9 1302,1271,1254,1220, 0〜1.42(m,6H) 1170,1125,1080,1016, 955,850,815,790 18 128.5〜130.0 1620,1505,1360,1323, 7.18(d,J=9.0Hz,1H),7.00(dd,J 1275,1233,1208,1168, =2.0,9.0Hz,1H),6.69(d,J=2.0H 1023,795 z,1H),3.04(s,6H) 19 175.0〜176.0 1658,1600,1574,1464, 7.48(d,J=9.6Hz,1H),7.05(d,J= 1414,1364,1322,1280, 9.6Hz,1H),4.00(s,3H),2.70(s, 1258,1228,1194,1056, 3H) 994,810 20 197.5〜198.5 1652,1596,1576,1482, 7.45(d,J=9.0Hz,1H),7.00(d,J= 1458,1412,1360,1320, 9.0Hz,1H),4.26(q,J=7.2Hz,2H) 1276,1260,1226,1198, ,2.74(s,3H),1.56(t,J=7.2Hz,3 1178,1108,1052,998,9 H) 10,806 21 142.5〜143.5 1644,1598,1468,1412, 7.49(d,J=8.4Hz,1H),7.29(d,J= 1362,1322,1264,1230, 8.4Hz,1H),5.36(s,2H),3.56(s, 1204,1050,1004,984,9 3H),2.74(s,3H) 20,810 22 145.0〜146.0 3430,3340,1615,1595, 7.27(d,J=8.0Hz,1H),6.95〜6.6 1475,1330,1170,1012, 3(m,2H),5.46〜4.54(br,2H) 854,805 23 210.0〜211.0 3340,3140,1710,1622, 10.80〜10.20(br,1H),8.19(d,J 1576,1480,1422,1350, =2.2Hz,1H),7.80(dd,J=2.2,9.4 1260,1197,1158,1018, Hz,1H),7.54(d,J=9.4Hz,1H) 922,888,870,810 24 204.0〜205.0 3325,1657,1640,1610, 10.31(brs,1H),8.41〜8.18(m,1 1598,1550,1480,1445, H),7.87〜7.57(m,2H),7.22〜6. 1410,1315,1290,1261, 54(m,1H),6.41〜5.97(m,1H),1. 1184,1024,953,928,86 93(d,J=7.0Hz,3H) 0,803 25 132.5〜133.0 3400,3140,2960,2840, 9.50〜9.00(br,1H),8.26(d,J=2. 1692,1599,1531,1480, 0Hz,1H),7.78(dd,J=2.0,9.0Hz, 1409,1188,1091,1031, 1H),7.50(d,J=9.0Hz,1H),4.07( 928,892,811 s,2H),3.51(s,3H) 26 150.0〜150.5 3340,3140,1679,1598, 10.28(brs,1H),8.20(brs,1H),7. 1552,1478,1410,1317, 60(brs,2H),2.85〜2.63(m,4H), 1258,1183,1080,1032, 2.15(s,3H) 893,808 27 269.0〜270.0 3370,1647,1612,1593, 10.62(brs,1H),8.38(d,J=1.8Hz 1546,1493,1480,1410, ,1H),8.05(d,J=9.0Hz,2H),7.88 1330,1291,1250,1182, 〜7.50(m,4H) 1108,1092,1021,1009, 920,875,841,808,743 28 268.5〜269.5 3410,1693,1600,1540, 10.89(brs,1H),8.41(d,J=9.0Hz, 1522,1480,1413,1355, 2H),8.41〜8.25(m,1H),8.17(d, 1280,1248,1095,1102, J=9.0Hz,2H),7.81〜7.62(m,2H) 1027,850,702 29 290.5〜291.0 3340,3140,1683,1618, 9.98〜7.20(m,7H) 1598,1558,1490,1475, 1422,1405,1291,1257, 1198,1170,1141,1112, 1028,808,700 30 265.5〜266.0 3340,1640,1610,1545, 11.33(brs,1H),8.34〜8.22(m,1 1480,1422,1358,1290, H),8.14〜8.00(m,1H),8.00〜7. 1253,1188,1022,812,7 82(m,1H),7.80〜7.69(m,2H),7. 05 38〜7.16(m,1H) 31 207.0〜209.0 3380,1650,1605,1540, 8.62(brs,1H),8.04(brs,1H),7. 1480,1410,1370,1320, 60(brs,2H),3.01(s,6H) 1185,1025,813 32 229.0〜230.0 3425,3360,1680,1632, 10.41(brs,1H),9.57(s,1H),8.2 1595,1542,1515,1482, 2(brs,1H),7.61(brs,4H),7.39(d 1432,1411,1276,1185, ,J=16.0Hz,1H),6.93(d,J=9.0Hz, 1028 1H),6.61(d,J=16.0Hz,1H),3.83( s,3H) 33 231.0〜233.0 3340,3125,1685,1631, 10.53(brs,1H),8.23(d,J=2.0Hz (分解) 1595,1539,1480,1468, 1H),7.79(d,J=1.8Hz,1H),7.72 1405,1338,1309,1253, 〜7.57(m,2H),7.42(d,J=16.0Hz 1195,1183,1160,875,8 1H),6.86(d,J=3.6Hz,1H),5.60( 10,750 dd,J=1.8,3.6Hz,1H),5.59(d,J= 16.0Hz,1H) 34 145.0〜147.0 3140,2975,1525,1475, 11.80(brs,1H),8.25〜8.08(m,1 (分解) 1338,1236,1200,1038, H),7.74〜7.60(m,2H),2.60(s,3 1003,966,806 H) 35 113.5〜114.5 2930,1565,1467,1433, 7.29(d,J=9.0Hz,1H),6.95〜6.7 1417,1303,1253,1205, 0(m,2H),2.52(s,6H) 1189,1063,1017,997,9 67,924,852,810 36 169.0〜170.0 2060,1597,1468,1310, 7.85(d,J=2.0Hz,1H),7.75〜7.4 1200,1180,1020,955,8 0(m,2H) 63,805,725 37 79.0〜80.0 1735,1596,1480,1462, 7.57〜7.27(m,3H),5.14(s,2H), 1377,1361,1318,1236, 2.13(s,3H) 1175,1075,1041,892,8 06 38 189.0〜190.0 1706,1610,1515,1481, 8.04(d,J=10.0Hz,2H),7.65〜7. 1447,1378,1321,1286, 19(m,3H),6.95(d,J=10.0Hz,2H), 1260,1209,1188,1169, 5.38(brs,2H),3.86(s,3H) 1120,1064,1025,839,8 10,762 39 39.0〜40.0 2970,2380,1738,1470, 7.39(s,3H),5.36(s,2H),2.59〜 1432,1394,1320,1252, 2.22(m,2H),1.94〜1.13(m,6H), 1176,1156,1042,968,7 1.07〜0.71(m,3H) 78 40 68.5〜69.0 2990,2950,1733,1472, 7.39(s,3H),5.36(s,2H),2.90〜 1452,1433,1372,1333, 2.30(m,1H),1.22(d,J=7.0Hz,6H 1320,1182,1148,1048, ) 1016,840,779 41 51.0〜52.0 1729,1664,1436,1380, 7.32(s,3H),7.21〜6.71(m,1H), 1314,1266,1180,1160, 6.08〜5.68(m,1H),5.38(s,2H), 1102,1024,964,764 1.90(dd,J=1.0,7.0Hz,3H) 42 140.0〜140.5 1728,1431,1284,1261, 8.19〜7.86(m,2H),7.73〜7.26( 1234,1198,1186,1162, m,5H),5.62(s,2H) 1115,1074,1052,965,7 44 43 128.5〜129.5 1472,1320,1266,1235, 7.61〜7.23(m,3H),4.63(s,2H) 1209,1171,1075,1028, 879,820,721 44 151.0〜152.0 3100,2990,1700,1640, 7.70〜7.38(m,3H),7.68(d,J=16 1588,1480,1412,1369, .0Hz,1H),6.41(d,J=16.0Hz,1H) 1330,1312,1295,1238, ,4.30(q,J=7.0Hz,2H),1.38(t,J 1200,1175,1072,1016, =7.0Hz,3H) 970,820 45 210 3100,2950,1690,1622, 8.10(brs,1H),8.00〜7.50(m,2H (昇華) 1590,1475,1430,1336, ),7.61(d,J=16.4Hz,1H),6.50(d, 1318,1297,1222,1180, J=16.4Hz,1H) 1013,978,856,812 46 264.0〜266.0 3460,3080,1690,1592, 13.50〜13.00(br,1H),8.39(d,J (分解) 1430,1333,1295,1261, =2.0Hz,1H),8.06(dd,J=2.0,9.0 1176,1010 Hz,1H),7.70(d,J=9.0Hz,1H) 47 282.0〜283.0 3080,1693,1608,1436, 8.17〜7.90(m,2H),7.54(t,J=8. 1302,1182,1030,872,7 0Hz,1H) 49 48 208.0〜209.0 3380,1764,1680,1632, 10.41(brs,1H),8.11(brs,1H),7 1550,1510,1412,1372, .90〜7.58(m,5H),7.27(d,J=8.4 1268,1205,1189,1060, Hz,2H),6.85(d,J=16.0Hz,1H),4 1015,972 .30(q,J=7.0Hz,2H),1.31(t,J=7 .0Hz,3H) 49 157.0〜159.0 3320,2970,2940,2870, 8.10(brs,1H),7.96(brs,1H),7. 1654,1618,1552,1470, 67(brs,2H),7.45(d,J=16.0Hz,1H 1335,1212,1018,968,8 ),6.59(d,J=16.0Hz,1H),3.40〜 60,818 3.10(m,2H),1.60〜1.10(m,8H), 1.00〜0.70(m,3H) 50 243.0〜245.0 3320,3080,2980,1663, 7.92〜7.68(m,4H),7.41(d,J=16 1628,1555,1475,1450, .0Hz,1H),6.66(d,J=16.0Hz,1H) 1395,1345,1315,1248, ,1.38(s,9H) 1188,1065,1008,972,8 17 51 278.0〜280.0 3250,3040,1698,1637, 10.82(brs,1H),8.60〜7.60(m,7 (分解) 1586,1540,1472,1443, H),7.40〜6.95(m,2H) 1412,1343,1322,1298, 1205,1080,1053,1020, 990,810,765 52 126.0〜127.0 3360,1660,1595,1524, 8.02〜7.70(m,2H),7.42(d,J=9. 1469,1328,1260,1184, 0Hz,1H),6.75〜6.27(br,1H),6. 1126,1072,1023,990,9 25〜5.60(m,1H),5.50〜5.00(m, 28,832,757 2H),4.24〜3.92(m,2H) 53 233.5〜235.0 3350,1652,1538,1516, 10.20(s,1H),9.50〜9.00(br,1H 1440,1328,1240,1190, ),8.34(d,J=2.0Hz,1H),8.10(dd 1010,816 ,J=2.0,8.0Hz,1H),7.78(d,J=8. 0Hz,1H),7.56(d,J=9.0Hz,2H),6 .78(d,J=9.0Hz,2H) 54 273.5〜275.5 2940,2690,1672,1596, 12.80〜12.20(br,1H),8.52(d,J (分解) 1554,1478,1329,1312, =2.0Hz,1H),8.29(dd,J=2.0,9.0 1270,1210,1168,1066, Hz,1H),7.81(d,J=9.0Hz,1H),7. 1014,916,827,738 61(d,J=3.0Hz,1H),7.32(d,J=3. 0Hz,1H) 55 154.5〜155.5 3320,2960,2880,1640, 8.17(dd,J=3.0,7.2Hz,1H),7.70 1554,1472,1420,1316, 〜7.10(m,3H),3.50(q,J=6.6Hz, 1174,1160,1034 2H),2.10〜1.40(m,2H),1.03(t, J=6.6Hz,3H) 56 243.0〜244.0 3410,3180,1652,1622, 8.24(d,J=2.0Hz,1H),7.99(dd,J 1597,1420,1382,1323, =2.0,8.0Hz,1H),7.69(d,J=8.0H 1268,1190,1060,1014, z,1H) 882,842,796 57 72.0〜73.0 3300,2990,1476,1406, 7.60〜7.22(m,3H),4.97(q,J=6. 1374,1312,1260,1188, 0Hz,1H),2.10(brs,1H),1.51(d, 1096,1022,820 J=6.0Hz,3H) 58 95.5〜96.5 3430,1474,1192,1070, 7.44(d,J=2.4Hz,1H),7.40〜7.1 1018,806,760 0(m,6H),5.80(s,1H),2.50〜2.2 2(br,1H),2.30(s,3H) 59 139.0〜140.0 3380,2980,1590,1454, 7.23(d,J=8.4Hz,1H),6.86(d,J= 1432,1398,1364,1264, 8.4Hz,1H),5.36(q,J=6.0Hz,1H) 1192,1112,1054,950,8 ,4.10(q,J=7.2Hz,2H),2.42(brs 00 ,1H),1.44(t,J=7.2Hz,3H),1.43 (d,J=6.0Hz,3H) 60 90.0〜91.0 1630,1476,1395,1320, 7.50〜7.20(m,3H),6.71(dd,J=1 1308,1232,1180,1078, 1.0,15.6Hz,1H),5.71(d,J=15.6 1018,995,900,890,810 Hz,1H),5.32(d,J=11.0Hz,1H)
【0074】次に本発明化合物の効果を説明するため試
験例を示す。
【0075】薬理試験 肝臓疾患治療剤としての効力試験は、通常、被験物質お
よび肝障害惹起物質を試験動物に投与し、その肝障害抑
制作用を調べることによって行われる。肝障害惹起物質
としては四塩化炭素、クロロホルム、チオアセトアミ
ド、D−ガラクトサミン等が知られているが、本試験に
おいては、光学顕微鏡学的にヒトのウィルス性肝炎に類
似し、強い炎症反応を伴うことで知られるD−ガラクト
サミンを用いた。また、被験物質の肝障害抑制作用は、
肝細胞の変性・壊死を反映して上昇する血清中グルタミ
ック・オキザロアセティック・トランスアミナーゼ(G
OT)活性を指標として検索した。
【0076】試験に用いた動物はウイスター系の雄ラッ
トで、1群につき5匹を使用した。4週令、体重80〜
100gのものを購入し、恒温恒湿(23±1℃,55
±5%)の飼育室で、固形飼料(MF:オリエンタル酵
母工業製)および水を自由に与えて1週間予備飼育し、
成育良好なものを選んで試験に供した。被験物質は、5
%アラビアゴム水溶液に懸濁し、100mg/10ml
/kgで強制経口投与した。その30分後から、生理食
塩水に溶解した塩酸D−ガラクトサミンを300mg
(D−ガラクトサミンとして250mg)/3ml/k
gの割合で、3時間毎に4回腹腔内投与した。次いで、
塩酸D−ガラクトサミン最終投与の39時間後に腹大動
脈から採血し、遠心分離(3000rpm,10分)に
より血清を分離し、そのGOT活性を測定した。なお、
試験動物は被験物質の投与19時間前から、塩酸D−ガ
ラクトサミンの最終投与まで絶食させた。血清中のGO
T活性はリッピ(Lippi)らの酵素法〔クリニカ・
キミカ・アクタ(Clinica Chimica Ac
ta),28巻,431ページ(1970)〕に従って
測定し、次式により肝障害抑制率を求めた。
【0077】各被験物質のD−ガラクトサミンによる肝
障害の抑制率を表4に示す。 肝障害抑制率(%)=(対照群の値−投与群の値)/
(対照群の値−正常群の値)×100 正常群の値:正常群の血清GOTの値 対照群の値:対照群の血清GOTの値 投与群の値:被験物質投与群の血清GOTの値
【0078】
【表4】 被験物質 血清GOT(化合物番号) 抑制率(%) 1 79 16 75 22 73 23 76 41 85 49 73 52 86 56 75
【0079】表4から明らかな様に、本発明化合物は、
D−ガラクトサミンによって惹起される肝障害を顕著に
抑制し、従って肝疾患治療剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 417/12 317 9051−4C (72)発明者 大杉 由美 大阪府岸和田市三田町370 新日本薬品株 式会社技術本部内 (72)発明者 西野 豊 大阪府岸和田市三田町370 新日本薬品株 式会社技術本部内 (72)発明者 大島 博一 大阪府岸和田市三田町370 新日本薬品株 式会社技術本部内 (72)発明者 十川 武 大阪府岸和田市三田町370 新日本薬品株 式会社技術本部内 (72)発明者 水野 康夫 大阪府岸和田市三田町370 新日本薬品株 式会社技術本部内 (72)発明者 奥井 美和 大阪府岸和田市三田町370 新日本薬品株 式会社技術本部内 (72)発明者 西野 稔 大阪府岸和田市三田町370 新日本薬品株 式会社技術本部内 (72)発明者 西垣内 俊紀 大阪府岸和田市三田町370 新日本薬品株 式会社技術本部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 【化1】 〔式中、R1、R2はそれぞれ水素原子;フッ素原子;シ
    アノ基;イソチオシアナート基;ジ(メチルチオ)イミ
    ノ基;カルボキシル基;メトキシメトキシ基;低級アル
    コキシ基;低級アルキルチオ基;ハロゲン原子置換低級
    アルキル基;低級アルコキシカルボニル基;アリール
    基;アシル基;アシルアミノ基;アシルオキシメチル
    基;窒素原子上に低級アルキル基を有するか、もしくは
    窒素原子上の置換基が窒素原子と一体になり環を形成し
    ていてもよいアミノ基;窒素原子上に(メチルチオ)チ
    オカルボニル基もしくは置換カルバモイル基を有するア
    ミノ基;窒素原子上に置換基を有していてもよいカルバ
    モイル基;炭素原子上に低級アルキル基もしくは置換ア
    リール基を有していてもよいヒドロキシメチル基;炭素
    原子上にカルボキシル基もしくは低級アルコキシカルボ
    ニル基を有していてもよいビニル基;炭素原子上に置換
    カルバモイル基を有するビニル基を意味し、上記の定義
    におけるアシル基とは、脂肪族飽和カルボン酸、脂肪族
    不飽和カルボン酸、炭素環式カルボン酸または複素環式
    カルボン酸のような有機酸の残基を意味し、置換カルバ
    モイル基とは、窒素原子上に低級アルキル基、低級アル
    ケニル基、置換アリール基、複素環を有するか、もしく
    は窒素原子上の置換基が窒素原子と一体になり環を形成
    していてもよいカルバモイル基を意味し、低級とは、炭
    素数1〜6個の直鎖状もしくは分枝状炭素鎖を意味す
    る。但し、上記の定義においてR1、R2の両方が水素原
    子であることはなく、いずれか一方が水素原子のとき他
    方はメトキシ基ではない。〕で表される1,3−ベンゾ
    オキサチオール−2−チオン誘導体およびその薬理学的
    に許容できる塩。
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