JPH06239751A - 炎症性皮膚疾患治療用外用剤 - Google Patents

炎症性皮膚疾患治療用外用剤

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JPH06239751A
JPH06239751A JP2522093A JP2522093A JPH06239751A JP H06239751 A JPH06239751 A JP H06239751A JP 2522093 A JP2522093 A JP 2522093A JP 2522093 A JP2522093 A JP 2522093A JP H06239751 A JPH06239751 A JP H06239751A
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JP
Japan
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squalene
manufactured
external medicine
treating inflammatory
skin
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Application number
JP2522093A
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English (en)
Inventor
Tatsutake Shimizu
達丈 清水
Kiyoshi Kuriyama
澄 栗山
Akihiro Aioi
章博 相生
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 副腎皮質ホルモン皮膚外用剤と同等以上の薬
理効果を持ち、かつ副作用の少ない炎症性皮膚疾患治療
用外用剤を提供する。 【構成】 基剤とスクワレンとデキサメタゾン、プレド
ニゾロン及び吉草酸ベタメタゾンよりなる群から選ばれ
た一種の合成副腎皮質ホルモンとからなる炎症性皮膚疾
患治療用外用剤。上記スクワレンの含有量は、該外用剤
中に5〜50重量%であり、上記合成副腎皮質ホルモン
の含有量は、該外用剤中に0.01〜0.5重量%であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクワレン及び合成副
腎皮質ホルモンからなる炎症性皮膚疾患治療用外用剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、炎症性皮膚疾患治療用外用剤
の治療に用いられる皮膚外用剤としては、デキサメタゾ
ン、プレドニゾロンなどの合成副腎皮質ホルモンより成
る外用剤が広く用いられており、その薬理効果は高いこ
とが知られている(月刊薬事、26巻、8号、56頁、
1985年)が、適用部位に易感染性の亢進、皮膚の菲
薄化、血管壁の脆弱化、毛包脂腺系の異常活性化といっ
た副作用を惹起する恐れがある上に、経皮吸収された薬
剤が全身性の副作用をもたらす可能性もあり、その使用
には細心の注意を払う必要がある。
【0003】上記問題を解決するための炎症性皮膚疾患
治療用外用剤として非ステロイド性抗炎症剤及び抗ヒス
タミン剤外用剤があるが、こららの外用剤は難治アレル
ギー性皮膚疾患に対して効果が弱い(新薬と治療、35
巻、298頁、1985年)。
【0004】これらの問題を解決するための炎症性皮膚
疾患治療用外用剤として副作用がなく安全であるスクワ
レンを用いたスクワレン外用剤が特開平4−21062
8号公報に提案されているが、その抗炎症効果は合成副
腎皮質ホルモンに比して弱い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑み、合成副腎皮質ホルモン皮膚外用剤と同等以上の薬
理効果を持ち、かつ副作用の少ない炎症性皮膚疾患治療
用外用剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明で使用される基剤
としては、非粘着性基剤及び粘着性基剤があげられる。
上記非粘着性基剤としては、従来から軟膏剤、リニメン
ト剤、ローション剤などに用いられるものが使用でき、
例えばアルギン酸ナトリウム、ゼラチン、コーンスター
チ、トラガントガム、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、デキス
トリン、カルボキシメチルデンプン、ポリビニルアルコ
ール、ポリアクリル酸ナトリウム、メトキシエチレン−
無水マレイン酸共重合体、ポリビニルエーテル、ポリビ
ニルピロリドンなどのポリマー;ミツロウ、オリーブ
油、カカオ油、ゴマ油、ダイズ油、ツバキ油、ラッカセ
イ油、牛油、豚油、ラノリンなどの油脂;白色ワセリ
ン;パラフィン;プラスチベース;ステアリン酸などの
高級脂肪酸;セチルアルコール、ステアリルアルコール
などの高級アルコール;ポリエチレングリコール;水等
があげられる。
【0007】また、カオリン、ベントナイト、酸化亜
鉛、酸化チタンなどの無機充填剤、粘土調節剤、老化防
止剤、pH調節剤等が上記非粘着性基剤に添加されても
よい。
【0008】上記粘着性基剤としては、従来公知の任意
の粘着剤が用いられ、例えばアクリル系粘着剤があげら
れる。
【0009】上記アクリル系粘着剤は、アルキル(メ
タ)アクリレートを共重合して得られるポリアルキル
(メタ)アクリレートを主体とする粘着剤であり、アル
キル(メタ)アクリレートと共重合可能な多官能性モノ
マーやその他のビニルモノマーとの共重合体であっても
よい。
【0010】上記アルキル(メタ)アクリレートとして
は、例えば2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
イソオクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)ア
クリレート、ドデシル(メタ)アクリレートなどがあげ
られ、多官能性モノマーとしては、例えばヘキサメチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレン
グリコールジアクリレートなどがあげられ、その他のビ
ニルモノマーとしては、例えばN−ビニル−2−ピロリ
ドン、酢酸ビニルなどがあげられる。
【0011】本発明で使用されるスクワレンは、サメ肝
油に多量に存在し、オリーブ油、小麦胚油、米ぬか油、
酵母などにも少量含まれる。
【0012】本発明で使用される合成副腎皮質ホルモン
は、皮膚外用剤として使用されているもので、デキサメ
タゾン、プレドニゾロン、吉草酸ベタメタゾンよりなる
群から選ばれた一種である。
【0013】上記スクワレンと合成副腎皮質ホルモン
は、併用され、スクワレンの外用剤中の含有量は、少な
すぎると炎症性皮膚疾患の治療効果が十分発現せず、多
すぎると流動性が高くなり剤型を保持できなくなるの
で、5〜50重量%であり、好ましくは10〜30重量
%である。また、合成副腎皮質ホルモンの外用剤中の含
有量は、少なすぎると炎症性皮膚疾患の治療効果が十分
発現せず、多すぎると副作用が発現するので、0.01
〜0.5重量%であり、好ましくはデキサメタゾンでは
0.015〜0.05重量%、プレドニゾロンでは0.
15〜0.4重量%、吉草酸ベタメタゾンでは0.02
〜0.06重量%であり、更に好ましくはデキサメタゾ
ンでは0.02〜0.03重量%であり、プレドニゾロ
ンでは0.2〜0.3重量%、吉草酸ベタメタゾンでは
0.025〜0.35重量%である。
【0014】また、薬物の生体内への吸収性を向上させ
るために、乳酸、マレイン酸、フマル酸、N−ラウロイ
ルサルコシン(塩)、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル(塩)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエー
テル(塩)などの吸収促進剤が粘着剤に添加されてもよ
い。
【0015】本発明の外用剤の構成は、上述した通りで
あり、その剤型は用途に応じて適宜決定され、例えば軟
膏剤、リニメント剤、ローション剤、パップ剤、プラス
ター剤、テープ剤などの剤型があげられる。
【0016】上記軟膏剤、リニメント剤及びローション
剤は、前記非粘着性基剤にスクワレン及び前記合成副腎
皮質ホルモンを溶解または混合分散させてクリーム状、
ペースト状、ジェリー状、ゲル状、乳液状、液状等の形
状とすることにより得られ、パップ剤は、前記非粘着性
基剤とスクワレンと前記合成副腎皮質ホルモンとをペー
スト状、ジェリー状としたのち、支持体上に展延するこ
とによって得られる。また、プラスター剤及びテープ剤
は、前記粘着性基剤中にスクワレン及び前記合成副腎皮
質ホルモンを溶解又は混合分散させたものを支持体に展
延することによって得られる。
【0017】上記パップ剤、プラスター剤及びテープ剤
の支持体としては、有効成分が不透過または難透過性の
ものであって柔軟なものが好ましく、たとえば、酢酸セ
ルロース、エチルセルロース、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル−塩化ビニル共重
合体、エチレン−酢酸ビニル−一酸化炭素共重合体、エ
チレン−ブチルアクリレート−一酸化炭素共重合体、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリウレタン、ナイロン、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど
の樹脂フィルム、アルミニウムシートなどがあげられ、
これらの積層シートであってもよく、織布や不織布と積
層されてもよい。
【0018】本発明の炎症性皮膚疾患治療用外用剤の適
応疾患としては、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂
漏性皮膚炎、ヴィダール苔癬、貨幣状湿疹、主婦湿疹、
日光皮膚炎、虫刺症、皮膚掻痒症、痒疹、薬疹、中毒
疹、乾癬、類乾癬、掌蹠膿疱症、偏平苔癬、光沢苔癬、
毛孔性紅色粃糠症、ジベル薔薇色粃糠症、紅斑症、紅皮
症、円板状紅斑性狼瘡、全身性紅斑性狼瘡、天疱瘡、類
天疱瘡、ジューリング疱疹状皮膚炎、円形脱毛症、尋常
性白斑、サルコイドーシス、皮膚アミロイドーシス、ケ
ロイド、肥厚性瘢痕などがあげられる。
【0019】上記外用剤の適用量は、炎症性皮膚疾患の
種類や症状の程度、患部の大きさなどにもよるが、スク
ワレンの量として1日当たり、0.1〜0.3g/3.
14cm2 が好ましく、合成副腎皮質ホルモンの量とし
て1日当たり、0.0001〜0.005g/3.14
cm2 が好ましい。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。尚、以下
「部」とあるのは「重量部」を意味する。
【0021】実施例1〜3、比較例1〜10 表1に示した所定量のプラスチベース(大正製薬社
製)、スクワレン(ナカライテスク社製)、デキサメタ
ゾン(和光純薬社製)、プレドニゾロン(和光純薬社
製)及び吉草酸ベタメタゾン(和光純薬社製)をセバラ
ブルフラスコに供給し、25℃で30分間攪拌溶解し
て、軟膏剤を得た。
【0022】
【表1】
【0023】次に、上記で得られた軟膏剤を使用して行
った試験例について述べる。なお、それぞれの試験にお
いては、5匹のラットを使用し、得られた結果はその平
均値である。
【0024】試験例1(III 型アレルギー反応に対する
作用) III 型アレルギー反応のモデルとして、ラット4時間異
種受身皮膚アナフラキシー(heterologousPCA)反
応を採用し、以下に示した手順で色素漏出抑制率を求
め、III 型アレルギー反応に対する得られた軟膏剤の作
用の強さを評価した。この場合、抑制率が高いほど作用
が強く、アレルギー性皮膚疾患に対する治療効果が高
い。
【0025】ウサギ抗オボアルブミン血清の調整 江田らの方法(日薬理誌、66巻、237頁、1970
年)に準じて次の手法でウサギ抗オボアルブミン血清を
調整した。生理食塩液に溶解したオボアルブミン(シグ
マ社製)2mg/ml溶液とフロイント完全アジュバン
ト(ディフコ社製)との等量混合乳化液を抗原液として
その0.5mlづつを雄性家兎(ニュージーランドホワ
イト種)の左右臀筋内に1週間毎に4回注射した。最終
注射の7日後に頸動脈から採血し、血清を分離採取して
ウサギ抗オボアルブミン血清として使用した。
【0026】ラット4時間異種受身皮膚アナフラキシ
ー反応に対する外用剤の効果 上記ウサギ抗オボアルブミン血清を生理食塩液で4倍に
希釈し、それを体重200g前後の雄性ウイスター系ラ
ットの背部皮膚に0.05mlづつ2か所に注射した。
ついで、得られた軟膏剤0.1gを半径1cmの円形ポ
リエチレンシート(厚み38μm)片にのせた供試剤を
ラットの背部皮膚の抗オボアルブミン血清注射部位の一
方の個所に軟膏剤が皮膚に接触するように貼付した。上
記の試験のコントロールとして、上記供試剤の代わりに
プラスチノベース0.1gのみを該シート片に載せた供
試剤を、抗オボアルブミン血清注射部位の他の個所に同
様に貼付した。次に、抗オボアルブミン血清注射4時間
後に、オボアルブミン(シグマ社製)2mg/mlを含
む0.5W/V%エバンスブルー生理食塩液溶液を2.
5ml/kgでラットに静脈内投与して受身皮膚アナフ
ラキシー反応を惹起した。
【0027】このようにして受身皮膚アナフラキシー反
応を惹起した部位の漏出色素を原田らの方法(Japa
n Journal of Pharmacolog
y、23巻、218頁、1971年)に従って抽出定量
した。すなわち抗原注射の30分後に動物を屠殺し、反
応部の皮膚を細切し、0.3W/V%の硫酸ナトリウム
水溶液3容とアセトン7容の混合液10mlに48時間
浸漬して漏出色素を抽出し、620nmの波長で比色定
量した。この定量結果から、コントロールの漏出色素量
(A)と得られた軟膏剤を供試剤としたものの漏出色素
量(B)から、次式により供試剤の色素漏出抑制率
(%)を求めた。 色素漏出抑制率(%)=(A−B)/A×100
【0028】試験例2(IV型アレルギー反応に対する作
用) IV型アレルギー反応のモデルとして、ラット遅延型皮膚
過敏(DTH)反応を採用し、その結果表れた皮膚の紅
斑及び腫張について、以下に示した手順で紅斑抑制率及
び腫張抑制率を求め、IV型アレルギー反応に対する得ら
れた軟膏剤の作用の強さを評価した。この場合、抑制率
が高いほど作用が強く、アレルギー性皮膚疾患に対する
治療効果が高い。
【0029】ラット遅延型皮膚過敏反応に対する外用剤
の効果 栗山らの方法(日薬理誌、94巻、113頁、1970
年)に準じて次の手法で行った。すなわち生理食塩液1
mlにBacillus Calmette-Guerin(BCG)菌液(日本
BCG社製)を2.5mg懸濁した液を121℃、5分
加熱処理した後、9週令のウイスター系ラットの腹腔内
に0.2ml注射した。
【0030】次に、BCG注射の7日後に生理食塩液1
mlに精製ツベルクリン(日本BCG社製)を200μ
g溶解した溶液の0.1mlずつを上記ラットの刈毛背
部皮内の2ヶ所に注射した。また、刈毛背部皮内の他の
1ヶ所には、精製ツベルクリン溶液を含まない生理食塩
液のみを同様に注射した。ついで、得られた軟膏剤0.
1gを半径1cmの円形ポリエチレンシート(厚み38
μm)片にのせた供試剤をラット皮膚のツベルクリン注
射部位一方の個所に軟膏が皮膚に接触するように貼付し
た。上記の試験のコントロールとして、上記供試剤の軟
膏の代わりにプラスチノベース0.1gのみを該シート
片に載せた供試剤を、ツベルクリン注射部位の他の一方
の個所に同様に貼付した。
【0031】次に、ツベルクリン注射の24時間後に生
じた紅斑の直径を測定し、コントロールのプラスチノベ
ースのみを供試剤としたものの紅斑の直径(C)と得ら
れた軟膏剤を供試剤としたものの紅斑の直径(D)とか
ら、次式により供試剤の紅斑抑制率(%)を求めた。 紅斑抑制率(%)=(C−D)/C×100
【0032】その後、ラットを屠殺し、ツベルクリン注
射部位及び生理食塩液のみの注射部位の皮膚を剥ぎ、そ
れをを直径16mmのパンチで打ち抜き、この部分の重
量を測定した。そして、この生理食塩液注射部位の打ち
抜き部の重量と上記ツベルクリン反応部位の打ち抜き部
の重量との差を腫脹重量とした。コントロールのプラス
チノベースのみを供試剤としたものの腫脹重量(E)と
得られた軟膏剤を供試剤としたものの腫脹重量(F)と
から、次式により供試剤の腫脹抑制率(%)を求めた。 腫脹抑制率(%)=(E−F)/E×100
【0033】試験例3(体重変化による副作用の影響) 上記試験例2に供したラット全例及び試験に供しなかっ
た(無処理)ラットの体重を測定した。この場合、無処
理ラットのものとの比較で体重の減少が少ないほど副作
用の軽減効果が高い。
【0034】上記試験例1、2及び3の結果を表2に示
した。
【0035】
【表2】
【0036】実施例4 オリーブ油(丸石製薬社製)79.975部、デキサメ
タゾン(和光純薬社製)0.025部及びスクワレン
(ナカライテスク社製)20部をビーカーに供給し、全
体が均一に相溶するまで攪拌して、リニメント剤を得
た。
【0037】実施例5 オリーブ油(丸石製薬社製)79.75部、プレドニゾ
ロン(和光純薬社製)0.25部及びスクワレン(ナカ
ライテスク社製)20部をビーカーに供給し、全体が均
一に相溶するまで攪拌して、リニメント剤を得た。
【0038】実施例6 オリーブ油(丸石製薬社製)79.97部、吉草酸ベタ
メタゾン(和光純薬社製)0.03部及びスクワレン
(ナカライテスク社製)20部をビーカーに供給し、全
体が均一に相溶するまで攪拌して、リニメント剤を得
た。
【0039】実施例7アクリル系粘着剤の合成 2−エチルヘキシルメタアクリレート301部、2−エ
チルヘキシルアクリレート34.9部、ドデシルメタク
リレート48.3部、ヘキサメチレングリコールジメタ
クレート0.0384部及び酢酸エチル256部を攪拌
装置及び冷却装置付きセバラブルフラスコに供給し、攪
拌及び窒素置換しながら70℃に昇温した。過酸化ラウ
ロイル2部をシクロヘキサン100部に溶解した溶液を
10分割し、その1をセバラブルフラスコに添加し、重
合を開始した。残部の9を反応開始後5時間目から1時
間間隔で添加し、添加終了後更に19時間反応した。
尚、粘度調節のため反応開始後5時間毎に酢酸エチルを
50部づつ5回添加した。反応終了後、冷却し、固形分
濃度が50重量%になるように酢酸エチルを添加した。
【0040】テープ剤の作成 アクリル系粘着剤179.95部、デキサメタゾン(和
光純薬社製)0.025部及びスクワレン(ナカライテ
スク社製)10部をデゾルバーに供給し、均一に混合し
て粘着剤組成物を得た。得られた粘着剤組成物をシリコ
ン処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(厚
み38μm)の一面上に塗布し、60℃で30分間乾燥
して厚さ80μmの粘着剤層を形成し、次いで、厚さ3
4μmのポリエチレンテレフタレート−エチレン・酢酸
ビニル共重合体積層フィルムの酢酸ビニル共重合体層上
に転写してテープ剤を得た。
【0041】実施例8 実施例7で得られたアクリル系粘着剤179.5部、プ
レドニゾロン(和光純薬社製)0.25部及びスクワレ
ン(ナカライテスク社製)10部を用いて実施例7と同
様にしてテープ剤を得た。
【0042】実施例9 実施例7で得られたアクリル系粘着剤179.94部、
吉草酸ベタメタゾン(和光純薬社製)0.03部及びス
クワレン(ナカライテスク社製)10部を用いて実施例
7と同様にしてテープ剤を得た。
【0043】
【発明の効果】本発明の炎症性皮膚疾患治療用外用剤は
基剤とスクワレンとデキサメタゾン、プレドニゾロン及
び吉草酸ベタメタゾンより選ばれた一種とからなるの
で、副腎皮質ホルモン皮膚外用剤と同等以上の薬理効果
を持ち、かつ副作用の少ない炎症性皮膚疾患治療用外用
剤を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基剤とスクワレンと、デキサメタゾン、
    プレドニゾロン及び吉草酸ベタメタゾンよりなる群から
    選ばれた一種の合成副腎皮質ホルモンとからなる外用剤
    であって、該外用剤中のスクワレンの含有量が5〜50
    重量%であり、合成副腎皮質ホルモンの含有量が0.0
    1〜0.5重量%であることを特徴とする炎症性皮膚疾
    患治療用外用剤。
JP2522093A 1993-02-15 1993-02-15 炎症性皮膚疾患治療用外用剤 Pending JPH06239751A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000051640A1 (fr) * 1999-03-01 2000-09-08 Welfide Corporation Agents soulageant les demangeaisons et agents de potentialisation de cet effet de soulagement

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000051640A1 (fr) * 1999-03-01 2000-09-08 Welfide Corporation Agents soulageant les demangeaisons et agents de potentialisation de cet effet de soulagement

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