JPH0623964U - ケーブル作業車のケーブルガイド装置 - Google Patents

ケーブル作業車のケーブルガイド装置

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JPH0623964U
JPH0623964U JP6394692U JP6394692U JPH0623964U JP H0623964 U JPH0623964 U JP H0623964U JP 6394692 U JP6394692 U JP 6394692U JP 6394692 U JP6394692 U JP 6394692U JP H0623964 U JPH0623964 U JP H0623964U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アーム装置によりケーブルドラムを車体に対
して上げ降ろしする際に、容易にケーブルドラムとの干
渉を回避させることができ、かつケーブルドラムの持ち
上げ後は迅速にケーブルの巻取り・繰出しを開始できる
ようにしたケーブル作業車のケーブルガイド装置を提供
する。 【構成】 ケーブルガイド装置20は、長手形状を有し
て水平方向に延びるように配置されるフレーム部材21
と、ケーブルCをこのケーブルCの軸方向に送り移動自
在に保持するガイド手段22と、フレーム部材21に取
り付けられ、ガイド手段22をフレーム部材21の長手
方向にスライド移動させるトラバース手段と23を有す
る。そして、フレーム部材21における長手方向の一端
が、車体11における後端部の側部に、このフレーム部
材21が車体11に対して水平旋回自在となるように支
持されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電線等のケーブルの敷設作業や架設作業を行うためにケーブルドラ ムを回転自在に支持するケーブル作業車に関し、さらにはそれらの作業の際に、 ケーブルのケーブルドラムへの巻取り案内やケーブルドラムからの繰出し案内を 行うケーブルガイド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すように、従来のケーブル作業車30の車体31には、車体31の前 後方向に起伏揺動が自在なアーム装置32を備えている。このアーム装置32の 先端側には、図中のIに示すように、ケーブルドラム33が回転自在に保持され 、このケーブルドラム33を図示しない駆動装置によって回転駆動することによ って、車体31の後方からケーブルドラム33にケーブルCを巻取ったり、ケー ブルドラム33をフリー回転させながらケーブルCをケーブルドラム33から車 体31の後方に向かって繰出したりすることができる。
【0003】 ここで、そのようなケーブルCの巻取り・繰出しがスムーズに行えるよう、車 体31の後端部近傍には、ケーブルガイド装置40が取り付けられている。この ガイド装置40は、井桁状に配置された複数のガイドローラ42b,42b,… ,42bを有するガイド手段42と、図示しないトラバース手段とから構成され ている。ガイド手段42は、上記井桁の中央空間にケーブルCを通し、ケーブル Cをその軸方向に送り移動自在に保持する。また、トラバース手段は、ケーブル Cを保持したガイド手段42を、ケーブルドラム33の回転に伴って車幅方向に スライド移動させる。このようなケーブルガイド装置40により、ケーブルCを ケーブルドラム33上に整列した状態で巻き取ることができ、また、ケーブルC に無理な負荷をかけることなくケーブルドラム33から繰り出すことができる。
【0004】 なお、ケーブルCの巻取りまたは繰出しが終了すると、図中のIIに示すよう に、アーム装置32を車体31の後方に向かってほぼ倒伏させる。そして、ケー ブルドラム33をアーム装置32の先端からチェーン32aで吊下げながらアー ム装置32から離脱させて地面に降ろす。地面に降ろされたケーブルドラム33 は、別に用意されたドラム運搬用車両(図示せず)に搭載され運搬される。また 、逆の手順によって地面に置かれた別のケーブルドラムをアーム装置32に装着 し、車体31の上方に持ち上げることもできる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ケーブルドラム33を地面に降ろしたり地面から持ち上げたり するためにアーム装置32を倒伏させる途中において、図3中のIIIに示すよ うに、ケーブルドラム33の一部が車体31の後端部に取り付けられたケーブル ガイド装置40に干渉するおそれがある。このため、ケーブルドラム33をアー ム装置32に対して着脱する際には、前もってケーブルガイド装置40を車体3 1から取り外しておく必要がある。さらに別のケーブルドラムをアーム装置32 に装着して持ち上げた後、ケーブルCの巻取り・繰出しを行うためには、再びケ ーブルガイド装置40を車体31に取り付けなければならない。このように、従 来では、ケーブルドラムの着脱を行う場合に、面倒なケーブルガイド装置40の 車体31に対する脱着作業が必要となり、作業全体の効率を低下させる原因とな るという問題がある。
【0006】 本考案は、このような問題に鑑みてなされたものであり、アーム装置によりケ ーブルドラムを車体に対して上げ降ろしする際に、容易にケーブルドラムとの干 渉を回避させることができ、かつケーブルドラムの持ち上げ後は迅速にケーブル の巻取り・繰り出しを開始できるようにしたケーブル作業車のケーブルガイド装 置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本考案のケーブルガイド装置は、長手形状を有 して水平方向に延びるように配置されるフレーム部材と、ケーブルをこのケーブ ルの軸方向に送り移動自在に保持するガイド手段と、フレーム部材に取り付けら れ、ガイド手段をフレーム部材の長手方向にスライド移動させるトラバース手段 とを有する。そして、フレーム部材における長手方向の一端が、車体における後 端部の側部に、このフレーム部材が車体に対して水平旋回自在となるように支持 されている。
【0008】 なお、ガイド手段を、アーム装置によって車体の上方に支持されたケーブルド ラムの回転中心とほぼ同じ高さでフレーム部材の長手方向にスライド移動するよ うにしても良い。
【0009】
【作用】
このようなケーブルガイド装置によれば、ケーブルドラムをアーム装置によっ て車体に対して上げ降ろしする際には、フレーム部材を車体の側方等に旋回させ 、ケーブルガイド装置全体をケーブルドラム等との干渉のおそれがある範囲から 逃がしておくことができる。そして、例えば、ケーブルドラムのアーム装置への 装着およびアーム装置による車体上方への持ち上げが終了した後は、フレーム部 材をケーブルドラムの後方で車幅方向に延びるように旋回させ、ケーブルをガイ ド手段に保持させるだけで、ケーブルの巻取り・繰出しを迅速に開始することが できる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。 まず、図1(A),(B)は、本考案に係るケーブルガイド装置を備えたケー ブル作業車10を示している。このケーブル作業車10はトラックをベースとし ており、車体11の後部には、車体11の前後方向に起伏揺動が自在なアーム装 置12が取り付けられている。このアーム装置12は、図1(B)に示すように 、車幅方向に離れて相互に平行に2本配置されており、これらアーム装置12, 12の先端側には、図中のIに示すように、ケーブルドラム13が回転自在に保 持される。そして、このようにアーム装置12,12に保持されたケーブルドラ ム13が、図示しない駆動装置によって回転駆動されることにより、そのケーブ ルドラム13にケーブルCを巻き取ることができる。また、ケーブルドラム13 がアーム装置12,12に対してフリー回転自在とされることにより、車体11 の後方遠方等において牽引されるケーブルCをそのケーブルドラム13から繰り 出すことができる。
【0011】 ここで、ケーブルCの巻取り・繰出しをスムーズに行うために、ケーブルドラ ムCの後方近傍に、ケーブルドラム13に対するケーブルCの巻取り案内および ケーブルドラム13からのケーブルCの繰出し案内を行うケーブルガイド装置を 取り付ける必要がある。 しかし、例えば、ケーブルCの巻取りや繰出しが終了した後は、(A)中のI Iに示すように、アーム装置12を車体11の後方にほぼ水平となる程度まで倒 伏させ、その先端からチェーン12aによって吊下げて地面に降ろすので、ケー ブルガイド装置はその障害とならないものである必要がある。そこで、このケー ブル作業車10には、本考案に係るケーブルガイド装置20が設けられている。 以下、図2を併せ用いてそのケーブルガイド装置20について説明する。
【0012】 ケーブルガイド装置20は、長手凵型形状に形成され、水平方向に延びるよう に配置されるフレーム部材21と、ケーブルCを送り移動自在に保持するガイド 部22と、このガイド部22をスライド移動させるトラバース部23とから構成 されている。 フレーム部材21における長手方向の一端は、車体11の後部における左側縁 部に垂直に取り付けられた支持ポスト25の上部に、このフレーム部材21が車 体11に対して水平方向に旋回自在となるように取り付けられている。なお、フ レーム部材21における長手方向の他端には、ストッパー21aが取り付けられ ている。このストッパー21aは、フレーム部材21が、図1(B)に矢印で示 すように、車体11の外方を回って車体11の後部に水平旋回したときに、車体 11の後部における右側縁部に垂直に取り付けられた係止ポスト26の上部に係 止して、それ以上のフレーム部材21の当該方向への旋回を阻止する。
【0013】 ガイド部22は、□形状に形成されたローラ支持枠22aと、このローラ支持 枠22a内に井桁状に配置された複数のガイドローラ22b,22b,…,22 bとから構成されている。そして、これらガイドローラ22bにより形成された 井桁の中央空間にケーブルCを通すことにより、ケーブルCをその軸方向に送り 移動自在に保持することができる。
【0014】 トラバース部23は、フレーム部材21における凵型開口部の上下に、そのフ レーム部材21の長手方向に延びるように相互に平行に取り付けられた案内レー ル23a,23aと、これら案内レール23a,23aの中間に、それらレール 23a,23aに平行に延びるように取り付けられたネジシャフト23bとを有 する。このネジシャフト23bは、フレーム部材21に対し、その長手軸を中心 に回転自在に取り付けられており、フレーム部材21に内蔵されたモータ23c によって回転駆動される。案内レール23a,23aおよびネジシャフト23b 上には、トラバーサ23dが取り付けられており、このトラバーサ23dは、ネ ジシャフト23bが回転駆動されることにより、案内レール23a,23a上を 長手方向にスライド移動することができる。そして、トラバーサ23dの上部に は、上記ガイド部22が取り付けられている。なお、トラバーサ23dの上部に 取り付けられたガイド部22は、図1(A)に示すように、アーム装置12によ って車体11の上方に支持されたケーブルドラム13の回転中心13aとほぼ同 じ高さに支持される。
【0015】 このように構成されたケーブルガイド装置20を用いれば、図1(A),(B )に示すように、アーム装置12によって支持されたケーブルドラム13にケー ブルCの端部を固定し、そのケーブルCをガイド部22に保持させて、ケーブル ドラム13を回転駆動するとともにその回転に同期させてトラバース部23を作 動させることにより、ケーブルCをケーブルドラム13上に整列させながら巻き 取ることができる。また、ケーブルドラム13上から延ばされたケーブルCをガ イド部22に保持させ、そのケーブルCの端部を牽引してケーブルドラム13を フリー回転させながらその回転に同期させてトラバース部23を作動させること により、無理なくケーブルCをケーブルドラム13から繰り出すことができる。
【0016】 なお、ガイド部22をケーブルドラム13の回転中心13aとほぼ同じ高さに 配置して、その高さにおいてスライド移動するようにしたことにより、図1(A )に示すように、そのガイド部22の高さを変えることなくケーブルCを地面に 沿って移動させたり、高所から若しくは高所に向かって移動させたり(C′)、 地面に対して垂直方向に移動させたり(C″)することができる。
【0017】 こうして、ケーブルCの巻取り・繰出しが終了した後は、まず、図1(A), (B)に鎖線で示すようにケーブルガイド装置20を車体11の外側を通過させ て水平旋回させ、車体11の左側部に格納する。次に、アーム装置12を車体1 1の後方に倒伏させてケーブルドラム13を地面に降ろすのであるが、上記のよ うにケーブルガイド装置20が格納されていることにより、アーム装置12やケ ーブルドラム13がケーブルガイド装置20に干渉することはない。
【0018】 そして、別のケーブルドラムを持ち上げてケーブルの巻取り・繰出しを行う場 合には、車体11の後方に倒伏させたアーム装置12にそのケーブルドラムを取 り付けた後、アーム装置12を起立させ、そのケーブルドラムを車体11の上方 に持ち上げる。次に、ケーブルガイド装置20を格納位置から車体11の外側を 通過させて水平旋回させ、車体11の後部にセットすれば良い。
【0019】 このように、本ケーブルガイド装置20を用いれば、ケーブルドラム13を車 体11に対して上げ降ろしする際には、容易にアーム装置12またはケーブルド ラム13との干渉を回避することができる。さらに、ケーブルドラム13を車体 11の上方に支持した後は、迅速にケーブルCの巻取り・繰出しを開始すること ができる。
【0020】
【考案の効果】 以上のように本考案のケーブルガイド装置は、アーム装置によってケーブルド ラムを車体に対して上げ降ろしする際に、車体の側部に水平旋回移動させるだけ でアーム装置やケーブルドラムとの干渉を避けることができるようになっている 。そして、逆に車体の後部に水平旋回移動させれば、即ケーブルの巻取り案内・ 繰出し案内を行うことができる。 したがって、本ケーブルガイド装置を用いれば、従来のケーブルガイド装置に ケーブルドラムの上げ降ろしごとに求められていた、面倒な車体に対する取外し ・取付け作業を不要とすることができ、ケーブル作業車による作業効率の向上を 図ることができる。
【0021】 また、ガイド部を車体上に支持されたケーブルドラムの回転中心とほぼ同じ高 さに位置させることにより、ケーブルを車体の後方におけるいずれの高さからも 引き込むことができ、またいずれの高さに向かっても送り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るケーブルガイド装置を備えたケー
ブル作業車の後部の側面図である。
【図2】上記ケーブル作業車の後部の平面図である。
【図3】上記ケーブルガイド装置の正面図である。
【符号の説明】
10 ケーブル作業車 12 アーム装置 13 ケーブルドラム 20 ケーブルガイド装置 21 フレーム部材 22 ガイド部 23 トラバース部 25 支持ポスト C,C′,C″ ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 徳元 茂昭 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)考案者 佐藤 明夫 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)考案者 竹田 孝行 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に、この車体の前後方向に起伏揺動
    自在なアーム装置を備え、このアーム装置を前記車体の
    後方に倒伏させた状態で前記アーム装置にケーブルドラ
    ムを着脱できるようにしたケーブル作業車において、前
    記車体の後端部近傍に設けられ、前記アーム装置により
    前記車体の上方に支持された前記ケーブルドラムへのケ
    ーブルの巻取り案内および前記ケーブルドラムからのケ
    ーブルの繰出し案内を行うケーブルガイド装置であっ
    て、 長手形状に形成され、水平方向に延びるように配置され
    るフレーム部材と、 前記ケーブルを、このケーブルの軸方向に送り移動自在
    に保持するガイド手段と、 前記フレーム部材に取り付けられ、前記ガイド手段を前
    記フレーム部材の長手方向にスライド移動させるトラバ
    ース手段とを有してなり、 前記フレーム部材の長手方向の一端が、前記車体におけ
    る後端部の側部に、このフレーム部材が前記車体に対し
    て水平旋回自在となるように支持されていることを特徴
    とするケーブル作業車のケーブルガイド装置。
  2. 【請求項2】 前記ガイド手段を、前記アーム装置によ
    って前記車体の上方に支持された前記ケーブルドラムの
    回転中心とほぼ同じ高さで前記フレーム部材の長手方向
    にスライド移動するようにしたことを特徴とする請求項
    1に記載のケーブル作業車のケーブルガイド装置。
JP6394692U 1992-08-20 1992-08-20 ケーブル作業車のケーブルガイド装置 Expired - Lifetime JP2550478Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111634746A (zh) * 2020-05-28 2020-09-08 高焕根 一种电力施工用的防抖动式放线架

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111634746A (zh) * 2020-05-28 2020-09-08 高焕根 一种电力施工用的防抖动式放线架

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