JPH06239510A

JPH06239510A - 印刷物用処理装置へ平らな製品を供給する装置

Info

Publication number: JPH06239510A
Application number: JP5354107A
Authority: JP
Inventors: Egon Haensch; ヘンシュエゴン
Original assignee: Ferag AG
Current assignee: Ferag AG
Priority date: 1993-01-14
Filing date: 1993-12-30
Publication date: 1994-08-30
Anticipated expiration: 2017-10-07
Also published as: AU5256793A; DE59306186D1; CA2113395A1; FI940177A; ATE151722T1; AU660242B2; FI940177A0; EP0606550A1; FI111539B; DK0606550T3; JP3331441B2; ES2100421T3; US5425837A; EP0606550B1

Abstract

(57)【要約】【目的】少ない設置空間に配置可能で、平らな製品を受
け取ってこの製品を引き渡し位置で印刷物用処理装置上
の他の製品に貼り付け可能に供給する装置を提供するこ
と。【構成】平らな製品(10)は、コンベヤ装置(16)により受
け渡し範囲(18)へ供給される。コンベヤ装置(16)の下に
受け渡しコンベヤ(22)が配置されており、この受け渡し
コンベヤは、車輪状の支持部材(30)に関節結合された個
別制御可能なクランプ(20)を有する。クランプ(20)は、
受け渡し範囲(18)においてクランプ口(26)が回転方向
(u) に見て前方へ向けられるように制御される。クラン
プ(20)は、受け渡し範囲(18)において製品(10)に追い付
き、かつこれを後縁(10') においてつかむ。クランプ(2
0)は、回転軸線(24)の回りで引き渡し範囲(28)へ回転中
に回転方向(u) とは反対向きの方向(S) に揺動する。引
き渡し範囲(28)において製品(10)は、処理装置(12)に引
き渡される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、印刷物用処理装置へ平
らな製品を供給する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】このような装置は、発明の名称が「印刷
製品に付録を貼り付けるための装置」という先願のスイ
ス国特許出願第０３２５０／９１−８号明細書に開示さ
れている。これは、ベルトコンベヤを有し、このベルト
コンベヤは、付録等の添付物を互いに間隔を置いて受け
渡し範囲へ供給する。ここにおいて添付物は、受け渡し
コンベヤに受け取られ、かつ接着剤塗付け装置のそばを
通って、かつドラム状に形成された印刷物用処理装置に
供給され、その場合、添付物は、受け渡しコンベヤによ
って印刷物に近付けられ、かつ接着するように押付けら
れる。

【０００３】受け渡しコンベヤは、添付物を受け渡しか
つ送るために吸引ヘッド又は制御されたグリッパを備え
た複数の平らな保持器を有する。保持器は、揺動レバー
に旋回可能に支持されており、これら揺動レバーは、他
方において車輪のように回転駆動された支持部材に関節
結合されている。保持器には別のガイドがはまってお
り、これらのガイドは、他端において同様に支持部材に
揺動可能に支持されており、かつこれらのガイドは、循
環伝動装置に連結されており、揺動位置を制御するよう
にする。

【０００４】受け渡し範囲において保持器は、その循環
路に対してほぼ接線方向に向けられており、かつ循環伝
動装置により支持部材のほぼ半回転の途中に、支持部材
と同じ方向にほぼ９０°揺動されるので、これら保持器
は、この時、その循環路に対してほぼ直角に向けられて
いる。同時にそれぞれの保持器は、支持部材に対して循
環方向に前方へ動かされ、処理装置の鞍状の台に馬乗り
状態に乗せられた印刷物に添付物を接触させ、かつ押付
けるようにする。この時、保持器は接着された添付物を
釈放し、再び添付物を受け取るようにする。

【０００５】印刷物において平らな製品を貼り付ける別
の装置は、ドイツ特許出願公開第２１３５３０３号明細
書に開示されている。エンドレスで循環する送り部材
に、グリッパ装置を備えた２つの取付けヘッドが固定的
に配置されている。グリッパ装置は、マガジンからそれ
ぞれ１つの製品を取り出し、かつ製品を接着しようとす
る印刷物に取付けヘッドを当てるまでこの製品を保持す
るために使われ、その場合この印刷物は、この送り部材
と同じ方向に同じ速度で駆動されかつ送り部材の列に対
して平行な処理コンベヤによって送られる。

【０００６】さらに、ヨーロッパ特許出願公開第０３１
２７５５号及び同第０３０５６７１号、及び対応する米
国特許第４９８２９４４号及び同第４８９３８０５号の
各明細書によれば、順に配置された個別制御可能なグリ
ッパを有する送り装置によって印刷物を受け渡し範囲に
供給する装置は公知である。受け渡しコンベヤは、規則
的な間隔を置いて駆動されるエンドレス引張り部材に取
付けられた受け渡しグリッパを有し、これらグリッパの
可動のジョーは、開き位置において付属の固定ジョーか
ら側方へ離れるように揺動し、かつ閉じ位置においてこ
れに対して同じ方向を向けられている。受け渡し範囲に
おいて受け渡しコンベヤは、送り装置と同方向に駆動さ
れており、この送り装置のグリッパは、受け渡しコンベ
ヤの受け渡しグリッパと同方向に制御されており、この
受け渡しグリッパによって供給された印刷物を後縁のと
ころでつかむようにし、かつ巻き取り装置に供給するよ
うにし、ここで巻心に巻き付けられる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このような事情に鑑み
て、本発明の課題は、少ない設置空間に配置可能で、平
らな製品を受け渡し位置で受け取り、この製品を引き渡
し位置で印刷物用処理装置上の他の製品に貼り付け可能
に供給するための装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この課題は、請求項１の
特徴を有する装置によって解決される。すなわち、本発
明の供給装置は、製品を受け渡し範囲に送るための送り
コンベアと、受け取られた製品を引き渡し範囲に供給す
る受け渡しコンベヤとを設け、受け渡しコンベヤが、回
転駆動される車輪状の支持部材に関節結合された制御可
能な複数のクランプを有し、各クランプの回転方向が受
け渡し範囲において送り方向と同じ方向に向けられると
ともに、各クランプの口が製品の後縁を掴むために回転
方向に見て前方に向けられており、さらに、各クランプ
が、受け渡し範囲から回転方向へ間隔を置いた引き渡し
範囲へ回転軸線の回りで回転する際に、回転軸線に対し
て平行な軸線の回りでかつ回転方向とは逆向きの回転方
向に揺動可能であることを特徴とする。

【０００９】請求項２によれば、クランプの位置を制御
するために、クランプは揺動レバーとガイドを介してリ
ンク四角形状に支持部材に間接結合されている。

【００１０】その他の請求項によれば、少ない設置空間
に配置できる製品の供給装置が設けられ、受け渡し範囲
における高い処理速度での製品の確実な受け渡し、及び
受け渡し範囲における処理装置の対向支持部への製品の
押付けを簡単に可能にする。

【００１１】

【作用】本発明の構成によれば、それぞれのクランプ
は、受け渡し範囲において製品をその後縁でつかみ、こ
の製品を受け渡し範囲に間隔を置いてほぼ直径上で対向
する引き渡し範囲へ送り、クランプが受け渡し範囲から
引き渡し範囲へ移動する間に、車輪状の支持部材に関節
結合されたクランプは、回転軸線に対して平行に延びた
クランプの揺動軸線回りで受け渡しコンベヤの回転方向
とは反対に揺動し、製品の先縁を、処理装置のポケット
状収容部に挿入する。

【００１２】一方、印刷物用処理装置には畳まれた印刷
物が台上に馬乗り状態に乗せられ、これら印刷物に、受
け渡しコンベヤにより引き渡し範囲に供給された製品の
各々が接着される。

【００１３】これにより、少ない設置空間の中で、回転
軸線回りに回転する受け渡しコンベヤの周囲に設けられ
たクランプが平らな製品を受け取り、回転しながら引き
渡し範囲において印刷物用供給装置に置かれた折り畳ま
れた印刷物に各々１つの製品を貼り付けることができ
る。

【００１４】また、本発明は、受け渡し範囲における製
品自体の確実な固定保持を保証するとともに種々の厚さ
の製品の送りを可能にし、かつとくに対向支持部へのこ
れら製品の押付けを可能にし、それによりこれら製品が
損傷することはなく、かつ調節作業が必要ということも
ない。

【００１５】

【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。図１は、ドラム状に形成された処理装置１２へ平
らな製品１０を、この場合にはカードを供給する装置を
概略的に示している。

【００１６】ベルトコンベヤ１４として形成されたコン
ベヤ装置１６は、送り方向Ｆに送り速度ｖ₁ で製品１０
を受け渡し範囲１８へ送る。わずかに上昇するように配
置されたコンベヤ装置１６の下に、個別制御可能なクラ
ンプ２０を備えた受け渡しコンベヤ２２が配置されてお
り、この受け渡しコンベヤは、回転軸線２４の回りで回
転方向ｕに回転するように駆動されている。受け渡し範
囲１８においてクランプ２０は、送り方向Ｆと同じ方向
に動き、その場合、クランプ２０のクランプ口２６は、
回転方向ｕに見て前方に向けられており、かつその場
合、クランプ速度ｖ₂ は、送り速度ｖ₁ よりも高い。

【００１７】後でさらに詳細に説明するように、それぞ
れのクランプ２０は、受け渡し範囲１８において製品１
０をその後縁１０’でつかみ、かつ製品１０を、受け渡
し範囲１８に間隔を置いてほぼ直径上で対向する引き渡
し範囲２８へ送る。受け渡し範囲１８から引き渡し範囲
２８へクランプが動く途中で、車輪状の支持部材３０に
関節結合されたクランプ２０は、回転軸線２４に対して
平行に延びた揺動軸線３２の回りで回転方向ｕとは反対
に揺動し、後縁１０’とは反対の製品１０の先縁１０”
を、処理装置１２のポケット状収容部３４に挿入するよ
うにする。

【００１８】ドラム状処理装置１２の収容部３４は、半
径方向に延びた壁３６によって区切られており、これら
の壁は、その半径方向外側自由端に鞍状の台を有し、こ
れら台は、処理装置１２の図示しない水平回転軸に対し
て平行に延びている。畳まれた印刷物４０が台３８上に
馬乗り状態に乗せられ、これら印刷物に、受け渡しコン
ベヤ２２により引き渡し範囲２８においてそれぞれ１つ
の製品１０が接着される。

【００１９】このようなドラム状処理装置１２は、スイ
ス特許出願第０００６０／９２−６号明細書及び対応す
るヨーロッパ特許出願公開第０５５０８２８号明細書に
開示されている。処理装置１２の構成と動作に何が関連
するかは、これら書類をはっきりと参照されたい。その
他のドラム状処理装置は、ヨーロッパ特許出願公開第０
３４１４２５号、同第０３４１４２４号及び同第０３４
６５７８号、及び対応する米国特許第５０５２６６７
号、同第５０５２６６６号及び同第５１０４１０８号の
各明細書により公知である。

【００２０】次に、受け渡しコンベヤ２２の構成を図１
ないし図５により詳細に説明する。チェーン駆動装置４
２を介して回転軸線２４回りに回転方向ｕに連続的に駆
動さ回転軸２４’に支持要素４４が締め付けられてお
り、この支持要素上に支持部材３０が回らないように乗
っている。支持部材は、回転軸線２４に対して直角に延
びた２つの平行な支持円板４６を有し、これら支持円板
は、回転軸線２４に対して同軸的な部分円上に一定の間
隔を置いて、この場合１２の支持軸４８が通されてい
る。その場合支持円板４６の間隔は、支持要素４４及び
支持軸４８を通されたスペーサ５０によって決められて
いる。スペーサ５０を介して支持円板４６に自由に回転
可能に支持された支持軸４８の両方の端部に、それぞれ
１つの揺動レバー５２が取付けられている。それぞれ互
いに平行な揺動レバー５２は、その自由端において揺動
軸３２を介して互いに結合されている。

【００２１】揺動軸３２に、板状の第一のクランプジョ
ー５４及び２つのクランプフィンガフィンガ５６’から
なる第二のクランプジョー５６が自由に回転可能に支持
されている。そのため第一のクランプジョー５４は、揺
動軸３２が通りかつ平らなクランプジョー部分５４’に
一体に形成されかつここから直角に突出した端部カバー
５８を有する。揺動軸３２が通るクランプフィンガ５
６’は、双腕レバー状に形成されており、その場合、第
一のクランプジョー５４は、クランプフィンガ５６’の
クランプ動作するレバーアームを越えて突出している。
第一のクランプジョー５４とクランプフィンガ５６’の
間に、揺動軸３２を囲むコイルばね６０が作用し、両方
のクランプジョー５４、５６に互いに閉じ方向に付勢力
を与えるようにする。

【００２２】とくに図１及び図３に示すように、クラン
プジョー５４、５６によって形成されたクランプ口２６
は、受け渡し範囲１８において回転方向ｕの前方を向け
られている。クランプフィンガ５６’を越えて突出した
端部において第一のクランプジョー５４は、自由に回転
可能に支持された押付けローラ６２を有し、この押付け
ローラの長手軸線は、回転軸線２４及び揺動軸３２に対
して平行に延びている。

【００２３】押付けローラ６２から離れた方に向いた端
部範囲において第一のクランプジョー５４にガイド６４
が関節結合されている。このガイドは軸状に形成され、
かつ支持円板４６の間に配置されかつここに自由に回転
可能に支持された支持部材６６を通っている。ガイド６
４は、押圧ばねとして形成されたばね要素６８によって
囲まれており、このばね要素は、一方の端部を支持部材
６６に支持され、かつ他方の端部を第一のクランプジョ
ー５４とガイド６４の連結部の近くにおいてガイド６４
に支持されている。

【００２４】ガイド６４は、自由に摺動可能に支持部材
６６を通っており、かつそのこちら側の端部に接続板７
０を有し、この接続板は、支持部材６６と共同動作し、
ガイド６４のクランプガイド位置を固定するようにす
る。支持部材６６は、支持部材３０において支持軸４８
に対して半径方向内方へかつ回転方向ｕとは反対にずら
して、ピン７１を介して揺動可能に支持されているの
で、第一のクランプジョー５４は、支持部材３０にクラ
ンク伝動装置のように関節結合されており、その場合、
揺動レバー５２がクランクを、ガイド６４がロッカーア
ームを、かつ第一クランプジョー５４が連接棒を形成し
ている。

【００２５】揺動レバー５２には、アングルレバー状に
制御アーム７２が一体成形されており、この制御アーム
は、その自由端にかつクランプジョー５４、５６から離
れた方の外側に、自由に回転可能な制御ローラ７４を支
持している。この制御ローラ７４は、閉じた溝状の制御
スライドブロック７６内において走行し、これら制御ス
ライドブロックは、回転軸２４’の回りに延びており、
かつ支持円板４６に対して平行なスライドブロック端部
カバー７８に一体成形されている。スライドブロック端
部カバー７８は、フレーム７９に支持されており、かつ
ここにおいて回転軸２４’が自由に回転可能に支持され
ている。

【００２６】制御スライドブロック７６は、図１及び図
３に示すように、受け渡し範囲１８において揺動レバー
５２が、回転方向ｕとは反対に後方へ受け渡し位置へ揺
動するように形成されている。その場合、ガイド６４に
よって制御され、クランプ２０は、クランプ口２６が回
転方向ｕにおいて前方へ向けられるように揺動させら
れ、クランプ２０のこの位置は、受け渡し位置と称する
こともできる。その場合平らな第一のクランプジョー５
４は、回転軌道の接線方向に対してわずかな角度（最適
には１０°）である前方へ開いた鋭角を形成する。

【００２７】回転方向ｕに見て受け渡し範囲１８と引き
渡し範囲２８の間において制御スライドブロック７６
は、ガイド６４が回転方向ｕと同方向に前方へ引き渡し
位置へ揺動し、ここでこのガイドの長手方向が回転軸線
２４に対して半径方向へ延びているように形成されてい
る。その場合、ガイド６４の作用を受けて、第一のクラ
ンプジョー５４は、したがってクランプ２０は、揺動方
向Ｓだけ回転方向ｕに対して反対方向に揺動するので、
第一のクランプジョー５４と回転軌道の接線とにより形
成された角度は、とくに図４に示すように大きくなる
（受け渡し位置においてこの角度は最適にはほぼ６０°
〜７０°になる）。

【００２８】支持軸４８には、さらにそれぞれ当該の支
持円板４６と揺動レバー５２の間にクランク８０が回転
可能に支持されており、このクランクは、その端部に自
由に回転可能な追従ローラ８２を有し、かつ連接棒８４
を介して第二のクランプジョー５６の当該のクランプフ
ィンガ５６’に結合されている。その場合、連接棒８４
は、クランプ動作するアームから離れた方の側において
クランプフィンガ５６’に関節結合されている。追従ロ
ーラ８２とは、受け渡し範囲１８において開きスライド
ブロック８６が共同動作し、これら開きスライドブロッ
クは、スライドブロック端部カバー７８に取付けられて
いる。同様に引き渡し範囲２８において追従スライドブ
ロック８８が設けられており、これら追従スライドブロ
ックは、追従ローラ８２と共同動作して、クランプ２０
を開くために第一のクランプジョー５４が対向支持部９
０の作用により開かれたとき、第二のクランプジョー５
６が一緒に揺動することを防止するようにする。これら
対向支持部９０は、図１による処理装置１２において壁
３６又は台３８によって形成される。

【００２９】車輪状支持円板４６は、その回りに切り欠
き９２を有し、ここに受け渡し位置においてクランプ２
０が嵌る。その際、クランプ２０間ののこぎり歯状の突
起は、その外面９４により製品の後縁１０’のためのガ
イド部材を形成しており、その場合、外面９４は、図１
から明らかなように、クランプフィンガ５６’がその開
き位置に揺動したとき、第二のクランプジョー５６の自
由端においてこれと同一面内にあり、又はこれに対して
回転軸線２４から遠くに離れている。

【００３０】クランプ口２６の内側端部は、端部カバー
５８によって形成されており、この端部カバーの回転方
向ｕに見て先行縁５８’は、製品の後縁１０’のための
ストッパを形成している。受け渡し範囲１８と引き渡し
範囲２８の間にガイド板９６が設けられており、それに
より受け渡しコンベヤ２２によって送る間に製品の先縁
１０”をガイドするようにし、かつ製品１０が後方へ曲
がることを防ぐようにする。さらに受け渡し範囲１８に
おいて軸線方向に見てクランプ２０の回転路の両側に、
側方ガイド板９８がフレーム７９に取付けられており、
それにより製品１０の側方整列機能を受け持つように
し、かつ受け渡しコンベヤ２２による受け渡しの間に製
品１０の側方ずれを防止するようにする。さらにこれら
側方ガイド板９８とクランプ２０の回転軌道の間におい
て受け渡し範囲１８に、回転軸線２４に対して同軸的に
配置されたガイド成形部１００が、フレームに取付けら
れており、それにより半径方向に見て内側にある側にお
いて製品１０を支持するようにする。

【００３１】送り方向Ｆに見て受け渡しコンベヤ２２の
前に、矢印で略字した接着剤塗付け装置１０２が接続さ
れており（図１参照）、それにより製品１０に、わかり
易くするため図６に概略的に示しただけの接着剤塗付け
部１０４を取付けるようにする。接着剤塗付け装置１０
２は、クランプ２０によってつかまれた製品１０におい
て回転軸線２４の方向に見て第二クランプジョー５６の
クランプフィンガ５６’の間にかつ回転方向ｕに見て後
縁１０’と押付けローラ６２の間にある製品１０の位置
において、接着剤塗付け部１０４を取付けるように、周
知のように制御されている。さらに接着剤取付け部１０
４は、回転軸線２４の方に向いた製品１０の側にある。
接着剤塗付け部１０４のこの位置は、後で処理装置１２
への製品１０の引渡しに関連してさらに説明する利点を
伴うが、原則的に、接着剤塗付け装置１０２は、別の位
置に接着剤塗付け部１０４を取付けることも可能であ
る。製品１０が、印刷物に接着する必要がない場合に
は、接着剤塗付け装置１０２は遮断され、又はこのよう
なものは全く設けられていない。

【００３２】送り装置１６は、ベルトコンベヤ１０６を
有し、このベルトコンベヤの断面の丸いエンドレスコン
ベヤベルト１０８は、弾性材料からなり、受け渡し範囲
１８の始端と終端において転向ローラ１１０、１１０’
の回りに案内されている。コンベヤベルト１０８は、そ
れぞれクランプ２０の押付けローラ６２と共に製品１０
用のクランプギャップを形成している。ベルトコンベヤ
１０６の前にベルトコンベヤ１４が接続されており、こ
のベルトコンベヤは、間に送りギャップ１１２’を形成
するコンベヤベルト対１１２を有し、それにより送り方
向Ｆにおいて製品１０を受け渡し範囲１８に供給するよ
うにする。ベルトコンベヤ１０６及びコンベヤベルト対
１１２は、送り方向Ｆに送り速度ｖ₁ で循環駆動されて
おり、これは、受け渡し範囲１８におけるクランプ２０
の速度ｖ₂ よりも低い。

【００３３】とくに図１、図６及び図７から明らかなよ
うに、製品１０は、コンベヤ装置１６によってずれ重な
り形成体１１４になって受け渡し範囲１８に供給され、
ここにおいてそれぞれの製品１０は、先行するものの上
に乗っている。したがってそれぞれの製品１０の後縁１
０’は、後続の製品１０のコンベヤベルト１０６から離
れた方の側に乗っている。

【００３４】次に、半分の動作サイクルだけ互いに相違
した２つの時点について受け渡し範囲１８を拡大して示
す図６及び図７によって、コンベヤ装置１６から受け渡
しコンベヤ２２による製品１０の受け渡しを説明する。
参照符号はそれぞれ図１ないし図５のものと同じであ
る。

【００３５】製品の先縁１０”が送りギャップ１１２’
から出ると、この製品は、直接受け渡し範囲１８に達
し、ここで先縁１０”に続く範囲だけが先行する製品１
０の上にある。しかしこの製品は、依然として送りギャ
ップ１１２’内に保持され、かつ送り速度ｖ₁ で引き続
き送られる（図７参照）。

【００３６】それより高いクランプ速度ｖ2 の結果、１
つのクランプ２０だけが製品１０に追い付き、かつその
押付けローラ６２によってこの製品をコンベヤベルト１
０８に押付ける（図６左におけるクランプ２０を参
照）。引き続き回転する途中においてこの時クランプ２
０は、押付けローラ６２によってさらに製品１０をコン
ベヤベルト１０８に押付け、それにより製品の後縁１
０’が送りギャップ１１２’から離れるときにも、製品
１０が保持されている（図７左の第二のクランプ２０参
照）。

【００３７】コンベヤベルト１０８の弾性の結果、及び
押付けローラ６２の経路が転向ローラ１１０と１１０’
の間で直線と仮定したコンベヤベルト１０８に交差する
ことによって、コンベヤベルトは上方へそらされ、それ
により製品１０は曲げられ、かつその後縁１０’は、ガ
イド成形部１００に、かつそれから支持円板４６の外面
９４に接触する（図６中央のクランプ２０参照）。

【００３８】製品１０は、依然としてコンベヤベルト１
０８の送り速度ｖ₁ で送られ、それにより押付けローラ
６２がここで転がり、かつ開いたクランプ口２６を有す
る回転方向ｕに見て後続のクランプ２０は、製品１０に
追い付き、かつこの製品の後縁１０’においてつかむ。
受け渡し範囲１８の最後において、製品１０をコンベヤ
ベルト１０８へ押す押付けローラ６２は、コンベヤベル
ト１０８から離れ、かつ後続のクランプ２０は閉じ、そ
れによりこの製品１０を後縁１０’においてつかみ、か
つ固定保持するようにする（図６右のクランプ２０及び
図７右の２つのクランプ２０参照）。

【００３９】製品１０は、それによりクランプ２０によ
って掴まれるまで、常に保持されかつガイドされてい
る。その位置は常に正確に決められている。それにより
大きな処理容量、及びとくにコンベヤ装置１６及び受け
渡しコンベヤ２２の任意の位置が可能になる。

【００４０】製品１０をつかむべきクランプ２０による
製品１０の曲げ及びコンベヤベルト１０８の持ち上げ
は、製品の後縁１０’がコンベヤベルト１０８又は後続
の製品１０から持ち上げられかつ第一のクランプジョー
５４によって上からつかまれることを確実にするので、
クランプ１０は製品１０を確実につかむ。さらにガイド
成形部１００及び外面９４は、第二のクランプジョー５
６が製品１０を下からつかむことを確実にする。さらに
製品１０の正確な整列は、製品１０の後縁１０’に端部
カバー５８のエッジ５８’が乗ることによって確実にな
る。製品１０のねじれ又は側方ずれは、ガイド面９８に
よって防止される。

【００４１】受け渡し範囲１８におけるコンベヤ装置１
６の別の構成は、図８及び図９に示されている。ベルト
コンベヤ１０６のコンベヤベルト１０８は、送りギャッ
プ１１２’の最後における定置の転向ローラ１１０及び
受け渡し範囲１８の最後における定置の転向ローラ１１
０’によってガイドされており、かつ同様に送り方向Ｆ
に送り速度ｖ₁ で駆動されている。

【００４２】転向ローラ１１０及び１１０’の間のほぼ
中央に、第一の押付け輪１１８が設けられており、この
押付け輪は、コンベヤベルト１０８の両方の列の間に配
置されており、かつレバー１２０の自由端に自由に回転
可能に支持されており、このレバーの他方の端部は、コ
ンベヤ装置１６の支持端部カバー１２２に関節結合され
ている。このレバー１２０の揺動軸１２０’の回りに締
付け輪１２４が自由に回転可能に支持されており、この
締付け輪は、転向ローラ１１０と第一の押付けローラ１
１８の間において、コンベヤベルト１０８の上側の不動
作列を下側の動作列の方向へ押している。

【００４３】さらにこれら両方の列の間、かつ送り方向
Ｆに見て締付け輪１２４と転向ローラ１１０の間に、第
二の押付け輪１２６が設けられており、この押付け輪
は、別のレバー１２８の自由端に自由に回転可能に支持
されており、このレバーは、他方において転向ローラ１
１０の軸の回りに揺動可能に支持されている。

【００４４】したがって転向ローラ１１０と１１０’の
間に、弾性的にたわむことができる２つの支持が存在
し、これらの支持は、コンベヤベルト１０８を下方の方
向へ受け渡しコンベヤ２２に向かって押している。下方
へ作用する力は、それぞれコンベヤベルト１０８の上側
の不動作列によって発生され、このコンベヤベルトは、
定置支持された締付け輪１２４によって押付け輪１１
８、１２６に下方に向かって弾性的な付勢力を与える。

【００４５】図８及び図９に示された構成によって、受
け渡しコンベヤ２２のクランプ２０によるコンベヤ装置
１６によって供給された製品１０の受け渡しは、図６及
び図７による構成におけるものと原則的に同様に行なわ
れる。製品１０の同じく信頼できる安全な受け渡しで、
さらに高い送り速度ｖ₁ 及びさらに高いクランプ速度ｖ
₂ を許容することによって、転向ローラ１１０、１１
０’の間の受け渡し範囲１８におけるコンベヤベルト１
０８の複数回の弾性支持のため、処理容量をさらに高め
ることができることがわかった。さらに製品１０は、長
い経路にわたって保持されている。

【００４６】それぞれコンベヤベルト対１１２の送りギ
ャップ１１２’から出た製品１０（図９）は、クランプ
２０によって追い付かれ、かつ後縁１０’が送りギャッ
プ１１２から出る前に（図８）、その押付けローラ６２
によってコンベヤベルト１０８に押付けられる。製品１
０は、それからさらに送り速度ｖ₁ で送られるが、それ
に対してクランプ速度ｖ₂ はそれより高いため、後続の
開いたクランプ２０は、製品１０に追い付き、かつ後縁
１０’の範囲においてつかむ。

【００４７】押付けローラ６２によってコンベヤベルト
１０８を上向き方向へそらすことにより、製品１０はこ
こでも曲げられ、かつ押付け輪１２６により下向き方向
へ、クランプジョー部分５４’（図９）の上側に向かっ
てかつそれから支持円板４６の外面９４に向かって押さ
れる。とくに転向ローラ１１０と第一の押付け輪１１８
の間におけるコンベヤベルト１０８のＳ字型ガイドによ
り、後続の製品１０からの製品１０の追従範囲の引きは
がし効果が強力になる。クランプ２０が当該の製品１０
に追い付くとすぐに、このクランプは閉じ、それにより
製品を後縁１０’においてつかみ、かつその後の送りの
際に固定保持するようにする。これは、図９に示すよう
に押付け輪１１８と１２６の間の場合である。

【００４８】受け渡し範囲１８において製品１０は、互
いに相対的にずれないので、送り方向Ｆにさらに大きい
製品１０を処理することもできる。この時これら製品
は、それぞれ時には２つのクランプ２０によってベルト
コンベヤ１０６に向かって押される。互いに間隔を置い
て受け渡し範囲１８に供給される製品２０を処理するこ
とも考えられる。いずれにせよその場合、図８及び図９
による構成を使用することは有利である。なぜならその
場合、製品１０は、押付けローラ６２によってだけでな
く、コンベヤベルト１０８と共にクランプジョー部分５
４’及び支持円板４６によっても保持されているからで
ある。その場合、材料は、製品１０とベルトコンベヤ１
０６の間の摩擦が製品１０と受け渡しコンベヤ２２の対
応する部分との間のものよりも著しく大きいように選択
されている。

【００４９】図１０は、本発明による装置を図１と同じ
表示で示しているが、その場合、製品１０を受け渡し範
囲１８へ送るコンベヤ装置１６は、グリッパコンベヤと
して形成されている。これは、通路１３０内に通された
破線で概略的に示したエンドレス引張り部材１３２を有
し、この引張り部材は、送り方向Ｆに送り速度ｖ₁ で駆
動されている。引張り部材１３２には、前後に一定間隔
を置いて個別制御可能なグリッパ１３４が取り付けられ
ている。

【００５０】このようなグリッパ１３４は、例えばスイ
ス特許出願第００４９５／９２−８号及び同第００４９
６／９２−０号明細書に開示されている。それぞれのグ
リッパ１３４は、この時後縁１０’になる下側エッジの
さもなければ自由につるされた範囲において製品を支持
した場合、先縁１０”になるその上側エッジにおいて製
品１０を保持している。

【００５１】コンベヤ装置１６の下に受け渡しコンベヤ
２２が配置されており、この受け渡しコンベヤは、前に
説明しかつ図１ないし図５に示したものと実質的に同じ
に形成されている。これについてははっきりと指摘して
おく。次に、これに対する相違を詳細に説明する。

【００５２】回転軸２４’上にありかつ回転方向ｕに駆
動された支持円板４６上に、同様に揺動レバー５２を介
してクランプ２０が関節結合されており、揺動軸３２の
回りのこれらクランプの揺動位置は、ここでも第一のク
ランプジョー５４に作用するガイド６４を介して揺動レ
バー５２の揺動位置に依存して制御されている。揺動レ
バー５２の揺動位置は、スライドブロック端部カバー７
８の制御スライドブロック７６内にガイドされた制御ロ
ーラ７４を介して与えられる。

【００５３】第二のクランプジョー５６は、閉じ位置に
おいて第一のクランプジョー５４に向かって付勢力をか
けられており、かつ追従ローラ８２と共同動作する開き
スライドブロック８６によって開き位置に動かされる。
追従ローラ８２は、クランク８０に支持されており、連
接棒８４を介して第二のクランプジョー５６に結合され
ている。

【００５４】さらに追従スライドブロック８８が設けら
れており、この追従スライドブロックは、引き渡し範囲
２８において追従ローラ８２と共同動作する。前に説明
した構成とは相違して、クランプ２０は、第一のクラン
プジョー５４に押付けローラ６２を持たない。さらに側
方ガイド面９８及びガイド成形部１００は設けられてい
ない。ガイド板９６は、ドラム状に形成された処理装置
１２の収容部３４に挿入する際にその先縁１０”の範囲
において製品１０をガイドする。

【００５５】受け渡しコンベヤ２２の前に接着剤塗付け
装置１０２が接続されており、グリッパ１３４の回転軌
道までのこの接着剤塗付け装置の距離は、垂直方向に測
定して製品１０の長さよりも長いので、これら製品の後
縁１０’に隣接する範囲は、接着剤塗付け装置１０２を
介して摺動して引張られ、かつこれら製品は、接着剤塗
付け部１０４を取り付けることができる。

【００５６】コンベヤ装置１６と受け渡しコンベヤ２２
の間の距離は、その先縁１０”から後縁１０’までの製
品１０の長さよりも著しく短いので、受け渡し範囲１８
に供給された製品の中央範囲は、クランプ２０に接触
し、かつその後縁１０’は、回転方向ｕに見てこのクラ
ンプ２０に追従する支持円板４６の外面に接触し、それ
により後縁１０’の速度は、グリッパ１３４の送り速度
ｖ₁ に対して一時的に低下する。

【００５７】この効果及び送り速度ｖ₁ に対して高いク
ランプ速度ｖ₂ は、それぞれの外面９４に追従するクラ
ンプ２０が製品１０に追い付き、かつ開いたクランプ口
２６によってその後縁１０’の範囲においてつかむよう
にする。開きスライドブロック８６によって制御され
て、この時クランプ２０は閉じ、かつそれからグリッパ
１３４が開かれる。

【００５８】この時、当該の製品１０は、受け渡しコン
ベヤ２２によって処理装置１２に供給される。この構成
においても、受け渡し範囲１８において揺動レバー５２
がその受け渡し位置へ後方に揺動されており、かつその
結果、クランプ２０の口２６が回転方向において前方へ
向けられていることに注意する。

【００５９】とくに図１及び図１０から明らかなよう
に、揺動レバー５２は、制御スライドブロック７６の形
のため、受け渡し範囲１８においてほぼ半径方向に延び
るまで、受け渡し範囲１８に追従する範囲において回転
方向ｕと同じ回転方向において後方へ揺動する。ガイド
６４を介したクランプ２０の揺動位置のリンク四角形状
の制御のため、これは、回転方向ｕにおいて反対の回転
方向Ｓに揺動する。それにより引き渡し範囲２８の始端
においてクランプ口２６は、処理装置１２の当該の収容
部３４に対して反対方向に向いている。

【００６０】同時に受け渡しコンベヤ２２及び処理装置
１２は、引き渡し範囲２８に達したクランプ２０が、ド
ラム状処理装置１２の回転方向Ｖに見て、２つの壁３６
の間のほぼ中央、したがって収容部３４のほぼ中央にあ
るように、互いに同調されている。クランプ速度ｖ₂ ’
は処理装置１２の台３８の周速度ｖ₃ より高いので、こ
の時引き渡し範囲２８においてクランプ２０は、回転方
向ｕ及び回転方向Ｖに見て先行する壁３６に追い付く。
その場合、製品１０は、この壁３６又はこの壁３６に接
する印刷物４０に接触する。この時，当該のクランプ２
０を開くことにより、製品１０は釈放される。処理装置
１２への製品１０の引き渡しの種々の可能性を、次に図
１１ないし図１５により詳細に説明する。

【００６１】図１１は、図１に示した構成を拡大した受
け渡しコンベヤ２２及び処理装置１２の一部を示してい
る。製品１０を処理装置１２に供給するクランプ２０、
及び処理装置１２の壁３６上に馬乗り状態に乗った印刷
物４０の位置は、それぞれ半分の動作サイクルの間隔で
示されている。

【００６２】全動作サイクルにおけるクランプ２０の位
置は、支持部材３０へのガイドを示すことによって明ら
かである。半分の動作サイクルだけずらして、それぞれ
クランプ２０の一部だけが示されている。相応してそれ
ぞれ壁３６は、全動作サイクルにおいて占める位置にお
いてだけ示されている。その間にあってそれぞれ印刷物
４０だけが略示されている。

【００６３】クランプ２０によって保持された製品１０
は、その先縁１０”によりガイド板９８に沿って摺動す
る。これは、台３８の回転軌道までの短い距離で終了す
る。その場合、処理装置１２と受け渡しコンベヤ２２
は、製品の先縁１０”が収容部３４のほぼ中央に差し込
まれるように同期化されている。これは図示した右側の
クランプ２０で示すように、その場合、揺動レバー５２
は、まだ完全に引き渡し位置へ揺動していない。

【００６４】残りの揺動運動の結果、製品１０は、高め
られた速度で収容部３４内へ挿入され、かつ同時にクラ
ンプ速度ｖ₂ ’と台３８の回転速度ｖ₃ との差が拡大さ
れるようになる。クランプ２０は、受け渡し範囲１８に
おいて先行する壁３６に追い付き、かつその押し付けロ
ーラ６２によって、対向支持部９０として作用する壁３
６によって支持された印刷物４０に製品１０を押し付け
る。

【００６５】クランプ速度ｖ₂ ’は回転速度ｖ₃ よりも
高いので、第一のクランプジョー５４は、ばね要素６８
の力に抗して反時計方向に揺動する。追従ローラ８２と
共同動作する追従スライドブロック８８は、その場合、
第一のクランプジョー５４に向かって弾性付勢力をかけ
られた第二のクランプジョー５６がこの揺動運動に追従
できることを防止する。それによりクランプ２０は開か
れ、かつ同時に製品１０は対向支持部９０に押し付けら
れる。引き続き動く途中に押し付けローラ６２は製品１
０において転がり、かつその接着剤塗付け部１０４を印
刷物４０に押し付ける。それにより確実な接着が保障さ
れる。

【００６６】押し付けローラ６２が壁３６から離れると
すぐに、ガイド６４と追従スライドブロック８８がこれ
を可能にするかぎり、クランプ２０は閉じる。遅くとも
追従ローラ８２が追従スライドブロック８８から離れる
とき、クランプ２０は完全に閉じる。引き渡し範囲２８
に続いて、この時再び揺動レバー５２は、受け渡し位置
へ揺動され、それによりこの時クランプ口２６は、再び
回転方向ｕ前方へ向けられている。クランプ２０は、受
け渡し範囲１８に近付くと、開きスライドブロック８６
の作用によって開かれ、それにより製品１０をつかむ準
備ができている。

【００６７】図１０による構成は、前記のものと同様に
動作する。唯一の相違は、対向支持部９０に製品１０を
押し付ける際に、第一のクランプジョー５４が摺動シュ
ーとして作用する点にある。

【００６８】図１２は、図１１に正確に対応しており、
その場合、ただ１つ受け渡しコンベヤ２２の回転軸線２
４（図１参照）とドラム状処理装置１２の軸との間隔が
縮小されている。その結果、クランプ２０は、さらに深
く収容部３４内にはまりこみ、したがって製品１０は、
相応して異なった位置において印刷物４０に接着され
る。その場合、台３８が、接触することなく支持円板４
６の切り欠き９２内にはまり込むことに注意する。

【００６９】図１３は、引き渡し範囲２８において同様
に図１による受け渡しコンベヤ２２及びドラム状処理装
置１２を拡大して示している。図１１による変形に対す
る相違は、唯一、製品１０が接着剤塗付け部を持たない
点にある。ここでも製品１０は、先縁１０”を前にし
て、受け渡しコンベヤ２２により処理装置１２の収容部
３４内に挿入される。ここでも当該のクランプ２０は、
先行する壁３６に追い付き、かつその押し付けローラ６
２によって製品１０を、対向支持部９０として作用する
壁３６によって支持された印刷物に４０に向かって押
す。ここでもクランプ４０は、対向支持部９０の作用の
ため第一のクランプジョー５４がばね要素６８の作用に
抗して反時計方向に揺動し、かつ追従スライドブロック
８８によって第二のクランプジョー５６がこの揺動運動
に追従することを阻止することによって開かれる。押し
付けローラ６２が製品１０において転がるとすぐに、こ
の製品は、収容部３４の底部に落下する。

【００７０】クランプ２０を引き渡し範囲２８において
追従スライドブロック８８によって制御して開くこと
も、明らかに考えられる。図１４に概略的に示すよう
に、製品１０は、ここでも後縁１０’においてクランプ
２０によって保持され、先縁１０”を前にして収容部３
４内に挿入される。その場合受け渡しコンベヤ２２とド
ラム状処理装置１２の間の位相位置は、クランプ２０が
それぞれ先行する壁３６に近付くが、これらクランプは
引き渡し範囲２８内においては完全に追い付かないよう
に設定されている。

【００７１】揺動レバー５２が引き渡し位置に揺動し、
かつクランプ２０が引き渡し位置にある際、追従ローラ
８２は、開きスライドブロックとしてだけ作用する追従
スライドブロック８８に乗り上げ、その場合この追従ス
ライドブロックは、第二のクランプジョー５６を開き位
置に揺動するように形成されている。その場合、第一の
クランプジョー５４は、支持部材６０において露出する
ストッパ板７０のため（図４）、揺動レバー５２に対す
るその位置を変えずに維持する。クランプ口２６を開く
ことによって釈放された製品１０は、この時収容部３４
内部へ落下する。

【００７２】図１ないし図１４に示した装置により、製
品１０を印刷物に接着し、又は台３８上に馬乗り状態に
乗せられるのではなく、収容部３内に場合によっては折
り目を前にして挿入された印刷物内に差し込むことも、
明らかに考えられる。

【００７３】図１５による構成において、処理装置１２
は、処理コンベヤ１３６を有し、この処理コンベヤのコ
ンベヤベルト１３８は、引き渡し範囲２８におい送り方
向Ｗにおいて回転方向ｕと同方向に駆動されている。送
り速度ｖ₃ は、引き渡し範囲２８におけるクランプ２０
の押し付けローラ６２の回転速度ｖ₂ よりも低い。コン
ベヤベルト１３８上には印刷物４０が乗っており、これ
ら印刷物上にそれぞれ１つの製品１０が置かれ、かつ場
合によっては接着される。

【００７４】受け渡しコンベヤ２２から離れた方の側に
おいて、コンベヤベルト１３８は、支持要素１４０によ
って支持されており、それによりコンベヤベルトは、対
向支持部９０として使用できるようにする。受け渡しコ
ンベヤ２２は、図１ないし図−９及び図１０ないし図１
３に示したものと正確に同じに形成されており、唯一第
一のクランプジョー５４のクランプジョー部分５４’
は、折り曲げて形成されているので、第二のクランプジ
ョー５６を越えて突出した押し付けローラ６２を有する
部分は、自由端において、揺動レバー５２が受け渡し位
置にある場合にほぼ半径方向に後方へ曲がって延びてい
る。この構成において、ガイド板９６は省略される。

【００７５】受け渡しコンベヤ２２により製品１０は、
印刷物４０上に乗せられ、その場合、クランプ２０の揺
動運動のため、先縁１０”は、後縁１０’に対して遅れ
ている。押し付けローラ６２の作用を受けない回転路
は、コンベヤベルト１３８に交差するので、ここでも押
し付けローラ６２は、ばね要素６８の力を受けて製品１
０を印刷物４０に向かって押し、それにより第一のクラ
ンプジョー５４は、反時計方向に揺動する。

【００７６】対向支持部９０の作用のため、コンベヤベ
ルト１３８は、第一のクランプジョー５４の作用を避け
ることはできない。追従スライドブロック８８は、ここ
でも第二のクランプジョー５６が第一のクランプジョー
５４の揺動運動に追従できることを防止し、それにより
クランプ２０が開かれる。押し付けローラ６２の転がり
によってここでも製品１０は、印刷物４０に押し付けら
れる。製品１０が接着剤塗付け部１０４を有する場合、
これは、ここでも確実な接着結合を引き起こす。製品１
０に接着剤塗付け部１０４がない場合、これは、確実に
相応する印刷物４０上へ案内され、又は印刷物がない場
合コンベヤベルト１３８上に置かれる。

【００７７】まだ製品１０を押し付けている間にすでに
引き渡し範囲２８において、引き渡し位置から受け渡し
位置へ戻るように揺動レバー５２の揺動を開始すること
も、明らかに考えられる。

【００７８】完全性のため、クランプ２０の間隔は、受
け渡し範囲１８に供給された製品１０の後縁１０’間の
間隔より大きいことを述べておく。同様に引き渡し範囲
２８におけるクランプ２０の間隔は、台３８の間隔より
も大きい。いずれにせよクランプ２０に先行する壁３６
への追い付きが揺動レバー５２の揺動運動だけで行なわ
れることも考えられる。

【００７９】

【発明の効果】本発明の装置は、製品の送りコンベヤと
印刷物処理装置との間に、車輪状の支持部材に関節結合
された複数のクランプを周回りに配置した受け渡しコン
ベヤを設け、クランプは受け渡しコンベヤの回転に連動
してその揺動する方向が制御されるので、製品の送りコ
ンベヤから受け渡し範囲で製品を受け取り、引き渡し範
囲において、この製品を印刷物処理装置により供給され
る印刷物に対してそれぞれ供給でき、しかもこの装置は
回転体構造であるから少ない設置空間に配置可能とな
り、送りコンベヤからの製品を印刷物用処理装置上の印
刷物に容易にかつ適確に貼り付けることができる。

【００８０】請求項２の構成によれば、クランプに位置
制御が簡単に行える。また、請求項４の構成によれば、
受け渡し範囲における高い処理速度での製品の確実な受
け渡し、及び引き渡し範囲における処理装置の対向支持
部への製品の押し付けを簡単にし、かつ印刷物に対する
製品の接着も保証される。

【００８１】さらに、他の請求項によれば、種々の厚さ
の製品の送りを可能にし、かつ製品が損傷することなく
対向支持部への製品の押し付けを行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】製品を処理装置において処理すべき印刷物に接
着する、ドラム状に形成された処理装置に平らな製品を
供給する本発明による装置の構成を大幅に簡単化して示
す構成図である。

【図２】図１のII−II線に沿った拡大断面図である。

【図３】閉じたクランプ口を有する受け渡し範囲におけ
る受け渡しコンベヤのクランプの構成図である。

【図４】引き渡し範囲における図３によるクランプの構
成図である。

【図５】図４の矢印Ｖの方向のクランプの側面図であ
る。

【図６】動作サイクルの所定の時点における装置の受け
渡し範囲を図１に対して拡大して示す一部拡大概略図で
ある。

【図７】図６に対して動作サイクルの半分だけずらした
時点における装置の受け渡し範囲を図１に対して拡大し
て示す一部拡大概略図である。

【図８】受け渡し範囲において異なった構成を有する製
品を供給するコンベヤ装置を有する装置の図６に相当す
る一部拡大概略図である。

【図９】受け渡し範囲において異なった構成を有する製
品を供給するコンベヤ装置を有する装置の図７に相当す
る一部拡大概略図である。

【図１０】製品を受け渡し範囲に供給するコンベヤ装置
をグリッパコンベヤとして形成した本発明による装置を
示す図１に相当する構成図である。

【図１１】ドラム状処理装置の半径方向外側端部範囲に
おいて印刷物に製品を接着する本発明による装置の引き
渡し範囲を示す図１に対して拡大した概略図である。

【図１２】ドラム状処理装置の深いところで製品を印刷
物に接着する引き渡し範囲における本発明による装置を
示す図１１に相当する概略図である。

【図１３】製品を接着せずに処理装置のポケット状収容
部に挿入し、かつ処理装置によってクランプを開く本発
明による装置の一部を示す図１１及び１２と同様な概略
図である。

【図１４】同様に製品をドラム状処理装置のポケット状
収容部に挿入するが、クランプは制御して開く本発明に
よる装置の位置部を示す図１３に相当する概略図であ
る。

【図１５】処理装置のベルトコンベヤによって送られる
印刷物に製品を接着する本発明による装置の別の構成を
示す図１１ないし図１４に相当する概略図である。

【符号の説明】１０製品１２処理装置１６コンベヤ装置１８受け渡し範囲２０クランプ２２受け渡しコンベヤ２４回転軸線２６クランプ口２８引き渡し範囲３０支持部材３２軸線４０印刷物５２揺動レバー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】後縁（１０’）が送り方向（Ｆ）に対し
て横向きに伸びた製品（１０）を受け渡し範囲（１８）
へ送るコンベヤ装置（１６）と、受け渡し範囲（１８）
において製品（１０）を受け渡しかつ引き渡し範囲（２
８）へ製品（１０）を送りかつここで処理装置（１２）
へ製品（１０）を引き渡すためにコンベヤ装置（１６）
と処理装置（１２）の間に配置された受け渡しコンベヤ
（２２）とを設け、受け渡しコンベヤ（２２）が、回転駆動される車輪状の
支持部材（３０）に関節結合された制御可能な複数のク
ランプ（２０）を有し、各クランプの回転方向（ｕ）が
受け渡し範囲（１８）において送り方向（Ｆ）と同じ方
向に向けられるとともに、各クランプの口（２６）が製
品の後縁（１０’）を掴むために回転方向（ｕ）に見て
前方に向けられており、さらに、各クランプが、受け渡し範囲（１８）から回転
方向（ｕ）へ間隔を置いた引き渡し範囲（２８）へ回転
軸線（２４）の回りで回転する際に、回転軸線（２４）
に対して平行な軸線（３２）の回りでかつ回転方向
（ｕ）とは逆向きの回転方向（Ｓ）に揺動可能であるこ
とを特徴とする印刷物用処理装置へ平らな製品を供給す
る装置。
【請求項２】クランプ（２０）が、揺動レバー（５
２）とガイド（６４）を介してリンク四角形状となるよ
うに支持部材（３０）に関節結合されており、クランプ
（２０）の位置を揺動レバー（５２）の揺動位置に依存
して制御することを特徴とする請求項１に記載の装置。
【請求項３】スライドブロック状の制御部材（７４、
７６）が設けられ、揺動レバー（５２）が、支持部材
（３０）の回転位置に依存して、揺動しながら内側に引
込むように傾斜して受入れられる受け渡し範囲（１８）
からほぼ半径方向外側に開くように延びて収容される引
き渡し範囲（２８）に、さらに再び元に戻るように転回
することを特徴とする請求項２に記載の装置。
【請求項４】クランプ（２０）が、ガイド（６４）に
結合された第一のクランプジョー（５４）、及びこれに
対して相対的に閉じ方向に付勢力をかけられた制御可能
な第二のクランプジョー（５６）を有し、かつ第一のク
ランプジョー（５４）が、第二のクランプジョー（５
６）の自由端を越えて突出しており、かつ受け渡し範囲
（１８）において第二のクランプジョー（５６）に対し
て半径方向外側にあることを特徴とする請求項１ないし
３のいずれかに記載の装置。
【請求項５】ガイド（６４）が、支持部材（３０）に
可動に関節結合されており、かつ支持部材（３０）とガ
イド（６４）の間にばね要素（６８）が存在し、ストッ
パ（７０）によって決められたそのクランプガイド位置
にガイド（６４）に付勢力をかけるようにしたことを特
徴とする請求項４に記載の装置。
【請求項６】クランプ（２０）を閉じた際に第一のク
ランプジョー（５４）が、引き渡し範囲（２８）におい
て、このクランプジョー（５４）と、処理装置（１２）
の対向支持部（９０）との間に製品（１０）を挟み込ん
でその自由端をこの対向支持部上に乗り上げ、かつばね
要素（６８）の作用に抗してクランプ（２０）を開くよ
うに対向支持部（９０）によって揺動可能であり、その
場合、第二のクランプジョー（５６）が、制御装置（８
２、８８）によって第一のクランプジョー（５４）の揺
動運動への追従を阻止されていることを特徴とする請求
項５に記載の装置。
【請求項７】第一のクランプジョー（５４）の自由端
に押付けローラ（６２）が支持されており、この押付け
ローラが、対向支持部（９０）上にある印刷物（４０）
に製品（１０）を押付けるために製品（１０）上で転が
ることを特徴とする請求項６に記載の装置。
【請求項８】受け渡しコンベヤ（２２）の前に接着剤
塗付け装置（１０２）が接続されており、クランプ（２
０）によって製品（１０）を保持した際に、後縁（１
０’）と第一のクランプジョー（５４）の自由端との間
においてこの第一のクランプジョーから離れた製品（１
０）の側にある位置において、製品（１０）に接着剤塗
付け部（１０４）を取り付けるようにしたことを特徴と
する請求項１ないし７のいずれかに記載の装置。
【請求項９】処理装置（１２）が、水平軸の回りでか
つ互いに間隔をおいて回転する軸線方向に延びた台（３
６）を有し、これら台上に印刷物（４０）が馬乗り状態
に乗ることができ、かつ／又は処理装置が、ポケット状
の収容部（３４）を形成し、これら収容部内に印刷物
（４０）が挿入可能であり、その場合、引き渡し範囲
（２８）において２つの台（３８）の間にそれぞれ１つ
のクランプ（２０）がはまり込み、当該の収容部（３
４）内に製品（１０）を挿入し、かつ場合によっては印
刷物に接着し、その場合、それぞれ先行する台（３８）
が対向支持部（９０）を形成していることを特徴とす
る、請求項１ないし８のいずれかに記載の装置。
【請求項１０】処理装置（１２）がベルトコンベヤを
有し、このベルトコンベヤのコンベヤベルトが、引き渡
し範囲（２８）に支持されており、対向支持部（９０）
を形成するようになっており、その場合、製品（１０）
が、受け渡しコンベヤ（２２）によって第一のクランプ
ジョー（５４）から離れた方の側をコンベヤベルトの方
に向けて、このコンベヤベルト上に乗せられる又はすで
にここに乗せられた印刷物（４０）上に乗せ、かつ押付
けることができることを特徴とする請求項１ないし８の
いずれかに記載の装置。
【請求項１１】クランプ（２０）が、スライドブロッ
ク状制御手段（７６、８６、８８）によって制御可能で
あることを特徴とする請求項１ないし１０のいずれかに
記載の装置。
【請求項１２】受け渡し範囲（１８）においてコンベ
ヤ装置（１６）が、送り速度（ｖ₁)で駆動される弾性コ
ンベヤベルト（１０８）を有し、かつクランプ（２０）
が、送り速度 (ｖ₁)よりも高いクランプ速度 (ｖ₂)で駆
動されており、かつコンベヤベルト（１０８）の方に向
いた第一のクランプジョー（５４）が、後続のクランプ
（２０）によってつかむべき製品（１０）を連行しない
ようにコンベヤベルト（１０８）に押付けるために使わ
れることを特徴とする請求項１ないし１０のいずれかに
記載の装置。