JPH0623950U - 表裏識別手段を設けたｏｈｐシート及びプリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表裏が指定されているＯＨＰシートに印刷を
行うプリンタの、ＯＨＰシートの表裏を誤ってプリンタ
にセットしたことによるミスプリントと、紙ジャムを防
止する。 【構成】 ＯＨＰシート１に光センサ６が発する赤外線
を反射するインクからなる表裏の識別マーク１ａを設け
る。プリンタはＯＨＰシート１の搬送中に用紙搬送路１
０に設置した光センサ６が表裏の識別マーク１ａを検出
しなければ、ユーザーに対しブザーとともに表示パネル
にエラーを表示しプリンタは動作を停止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、表裏が指定されているＯＨＰシートに印刷を行うプリンタに関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図５に示すように、ＯＨＰシートのコーナーに切り欠きを設けたり、図 ６に示すようにＯＨＰシートに印刷する面を示す表示を設けたりして、ユーザー が目視にてＯＨＰシートの表裏を識別し、図４に示すような用紙カセット３にセ ットするプリンタが知られていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のプリンタにはＯＨＰシートの表裏を自動的に識別手段がないた め、ユーザーがＯＨＰシートの表裏を誤ってプリンタにセットした場合にはミス プリントや紙ジャムが発生しユーザーが損失を被るという課題があった。

【０００４】 そこで、この考案の目的は、従来のこのような課題を解決するため、ユーザー がＯＨＰシートの表裏を誤ってプリンタにセットした場合でもプリンタがＯＨＰ シートの表裏を識別し、ミスプリントや紙ジャムが発生しないようなプリンタを 得ることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、この考案は表裏が指定されているＯＨＰシートに 印刷を行うプリンタにおいて、ＯＨＰシートに光センサが発する赤外線を反射す るインクからなる表裏の識別マークを設け、さらに、少なくとも１つの光センサ からなる識別マークの検出手段を有する構造のプリンタ。

【０００６】

【作用】 上記のように構成されたプリンタにおいては、ユーザーがＯＨＰシートの表裏 を逆にしてプリンタにセットした場合、、光センサが表裏の識別マークを検出で きないためエラー表示し、ユーザーに対しＯＨＰシートを正しくセットするよう 促すことになる。

【０００７】

【実施例】

以下に、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は本考案のプリンタの一部概略断面図であって、用紙カセット３にはＯＨ Ｐシート１が複数枚セットされている。ＯＨＰシート１の表の面には図３に示す ように対角線上のコーナー部２箇所に光センサ６が発する赤外線を反射するアル ミナ１０．５％混合の１２銀インクからなる表裏の識別マーク１ａが設けられて いる。プリンタが印刷の動作を開始すると、ＯＨＰシート１はその上面に接触し 図示しないコントローラと駆動装置により反時計方向に回転するピックアップロ ーラ２との回転摩擦により用紙搬送路１０の中に搬送され、ピックアップローラ ２と同期して回転するレジストローラ４までＯＨＰシート１の先端が到達する。

【０００８】 さらにピックアップローラ２が回転しレジストローラ４でレジストを行った後 、レジストローラ４が回転しＯＨＰシート１を紙送りローラ７を経由して用紙搬 送路１０の中で矢印方向に搬送する。レジストローラ４と紙送りローラ７の間の 用紙搬送路１０には用紙先端検出センサ５と光センサ６が順に配置されている。 用紙先端検出センサ５がＯＨＰシート１の先端を検出すると直後に続いて光セン サ６が検出を開始する。ここで、用紙先端検出センサ５はアクチュエータ付きの 透過型フォトインタラプタ等である。一方、光センサ６は反射型のフォトインタ ラプタであり、発光側が発する赤外線はＯＨＰシート１を透過する特性を持ち、 表裏の識別マーク１ａが通過するとき以外は光センサ６に対面して設置された乱 反射板８で乱反射され、光センサ６の受光側に到達しない。

【０００９】 図２の本考案のプリンタの一部概略平面図に示す通り、光センサ６はＯＨＰシ ート１を表裏正しく用紙カセット３にセットした場合にＯＨＰシート１の先端に ある表裏の識別マーク１ａが搬送中に通過する位置に設置されている。ユーザー がＯＨＰシート１を表裏正しくカセットにセットした場合には、用紙先端検出セ ンサ５がＯＨＰシート１の先端を検出後、数１００msec以内には光センサ６が表 裏の識別マーク１ａを検出し、ＯＨＰシート１はさらに紙送りローラ７の方向へ 搬送され印刷の動作が続行される。

【００１０】 一方、ユーザーがＯＨＰシート１を表裏逆にしてカセットにセットした場合に は、用紙先端検出センサ５がＯＨＰシート１の先端を検出後、数secたっても光 センサ６は表裏の識別マーク１ａを検出しない。そのため、タイマーが作動して ユーザーに対しブザーとともに図示しない表示パネル９にエラーを表示しプリン タは動作を停止する。ユーザーがエラーに気づき再度ＯＨＰシート１を正しくセ ットすればプリンタは正常に動作するようになる。

【００１１】 本実施例では、光センサ６として反射型のフォトインタラプタを用いているが 、表裏の識別マーク１ａを赤外線を遮断する物に変更すれば、透過型フォトイン タラプタを用いてもよい。具体的にはＯＨＰシート１の表裏認識マーク１ａにア ルミナ１０．５％混合の１２銀を用いることは第１実施例と同じであるが、プリ ンタの用紙搬送路１０から乱反射板を削除することで達成できる。また、従来例 のプリンタの図として熱転写プリンタの例を上げたが、表裏が指定されているＯ ＨＰシートに印刷を行う他のプリンタ（例えばインクジェットプリンタなど）に ついても本実施例は適用できる。

【００１２】

【考案の効果】

この考案は、以上説明したように光センサが発する赤外線を反射するインクか らなる表裏の識別マークを設けたＯＨＰシートと、ＯＨＰシートの表裏の識別マ ークの検出に光センサを用いることによりミスプリントの防止と、紙ジャムの防 止が図れるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のプリンタの一部概略断面図である。

【図２】本考案のプリンタの一部概略平面図である。

【図３】本考案のプリンタのＯＨＰシートである。

【図４】従来のプリンタの概略断面図である。

【図５】従来のプリンタのＯＨＰシートである。

【図６】従来のプリンタのＯＨＰシートである。

【符号の説明】

１ ＯＨＰシート ２ ピックアップローラ ３ 用紙カセット ４ レジストローラ ５ 用紙先端検出センサ ６ 光センサ ７ 紙送りローラ ８ 乱反射板 ９ 表示パネル １０ 用紙搬送路

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 赤外線を反射するインクからなる表裏識
   別マークをＯＨＰシートの送り方向の前後両端表面に各
   １箇所、かつ対角線上のコーナに設けたことを特徴とす
   るＯＨＰシート。
2. 【請求項２】 用紙カセットに収納されたＯＨＰをピッ
   クアップローラの回転により用紙搬送路に送り、前記用
   紙搬送路の途中に設けられたレジストローラ、用紙先端
   検出センサを経由して紙送りローラに搬送するプリンタ
   において、用紙先端センサと紙送りローラの間の用紙先
   端検出センサ近傍に、赤外線を発光と受光する光センサ
   と乱反射板が用紙搬送路上で対面し設置され、かつ請求
   項１記載のＯＨＰシート先端に設けた識別マークが通過
   する用紙搬送路上に前記光センサを設置したことを特徴
   とするプリンタ。
3. 【請求項３】 ＯＨＰシートの表裏識別マークに赤外線
   を遮断する物質を使用し、光センサとして透過型フォト
   インタラプタを用いたことを特徴とする請求項１及び請
   求項２記載のＯＨＰシート及びプリンタ。