JPH06239347A - パレット - Google Patents

パレット

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JPH06239347A
JPH06239347A JP4190793A JP4190793A JPH06239347A JP H06239347 A JPH06239347 A JP H06239347A JP 4190793 A JP4190793 A JP 4190793A JP 4190793 A JP4190793 A JP 4190793A JP H06239347 A JPH06239347 A JP H06239347A
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JP
Japan
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pallet
sheet
leg
deck board
lower cover
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JP4190793A
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English (en)
Inventor
Kurei Jiyubikuuuodosu Harii
クレイ ジュビク−ウォドス ハリー
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Mitsui and Co Ltd
Original Assignee
Mitsui and Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙性等のパレットにおいて、その一体性およ
び強度を高めること。特に、そのデッキボードと脚部と
の一体性を改善すること。 【構成】 パレットは、ハニカム構造体である芯材10
0をデッキプレートとして、その裏面に脚ブロック10
2、104および106が接着され、これらを覆うよう
に下カバー110が取り付けられる。さらに、下カバー
110で被われた脚ブロック102等を支持するため
に、下面シート112が脚ブロック102等を通って下
カバー110の下方に接着される。芯材100、脚ブロ
ック102、下カバー100および下面シート112の
側面を覆うように表面シート114が取り付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォークリフト等で荷
物を運搬する際に使用するパレットに関するものであ
る。さらに詳しくは、本発明は優れた強度および一体性
を有する紙製のパレットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラック、船あるいは飛行機等への荷積
み、あるいはそれらからの荷下ろし、またはこれらによ
る荷物の運搬に当たっては、パレットが利用されてい
る。従来においては、木製のパレットが一般的に利用さ
れている。また、スチール製、アルミニウム製などのパ
レットも利用されている。
【0003】しかし、これらの素材からなるパレットは
一般的に重いので、例えば大量の荷物を運搬する場合に
は、パレット自体の重量のために運搬可能な荷物の量が
制限されてしまう場合がある。また、これらのパレット
の一部は高価であるので、通常は繰り返し使用される。
この場合、目的地で荷物を下ろした後は再びパレットの
みを発送地に送り返す必要があり、そのための輸送代も
無視できない。また、繰り返し使用する場合には、使用
時に損傷したものは補修する必要があり、そのための費
用もかかってしまう。一方、近年においては、環境資源
保護の点から、特に木材の使用は敬遠されつつあり、木
製のパレットはこの点からも好ましくない。また、木製
パレットの廃棄処分にも困っているのが現状である。
【0004】このような素材からなるパレットの問題点
を解消するために、近年、軽量であり、安価で使い捨て
が可能な紙製のパレットが利用されるようになってきて
いる。紙製のパレットはリサイクルが可能であり、省資
源形の製品である。紙製パレットは、木製パレットと同
様に、一般的には、荷物を積載するデッキボードの部分
と、この裏面にフォークリフト等のフォークを差し込む
ための空間を形成する脚の部分から構成されている。
【0005】紙製のパレットにおける問題点は、一般的
に木製のパレットに比べ強度および剛性が低いというこ
とである。このため、例えば、特開昭61−28754
1号公報においては、ハニカムコアを用いてデッキボー
ドの強度を高めることが提案されている。また、実開昭
61−66126号公報、実公昭58−1478号公報
においては、段ボール製のパレットにおいて、上下の段
ボールの波の方向を直交させることにより、パレットの
強度を高めることが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、紙製のパ
レットにおいては、その強度を高めるための各種の方法
が提案されている。しかし、現在のところ、木製パレッ
トに匹敵する、あるいはそれに近い強度を備えた紙製の
パレットは提案されていない。特に、紙製のパレットの
強度上の弱点となるのは、デッキボードの裏面に接着さ
れている脚の部分がパレットの横方向からの力によって
剥離してしまう危険が大きいことである。この部分は、
運搬に際してフォークリフト等のフォークを差し込んだ
時に、多少の位置の間違いがあった場合でもフォークの
先端等が当たり、剥離等の損傷が起きやすい部分でもあ
る。
【0007】そこで、本発明においては、上記の問題点
に鑑みて、十分な強度を有し、デッキボードとの一体性
が高められたパレット、特に、脚部の強度が高いパレッ
トを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、脚部をデッキボードの裏面と
共に一体的に覆う下カバーを設け、さらに、下カバーで
被われた脚部を下面シートによって補強するようにして
いる。すなわち、本発明に係るパレットは、ハニカム構
造体を芯材とするデッキボードと、このデッキボードの
表面を覆うように接着されている表面シートと、デッキ
ボードの裏面に接着されている複数の脚部と、この脚部
の底面および側面とデッキボードの少なくとも裏面を包
む状態に接着されていると共に、デッキボードの少なく
とも裏面に対して接着されている下カバーと、脚部が貫
通可能な切欠きを備え、下カバーの下面に接着されてい
る下面シートとを有することを特徴としている。
【0009】このようにパレットを構成することによ
り、紙等でパレットを構成する場合であっても、デッキ
ボードとその裏面に接着された脚部は、一体となった下
カバーで覆われデッキボードと脚部とのつなぎ目は表面
に露出しない。従って、デッキボードから脚部へは連続
的な面で覆われることになるので、接合強度を高くでき
る。さらに、フォーク等によって突かれた場合であって
も容易に剥離が発生することはない。また、下面シート
を取り付けることにより、脚部の接続部分を回りから固
定することが可能となり、脚部の強度および耐ショック
性能を向上させることが可能となる。
【0010】このような構成のパレットは、その構成部
分が全て紙製である必要はない。また、デッキボード、
表面シート、脚部、下カバー、下面シートの少なくとも
いずれかが、紙、マイラー、ポリエチレン、ポリプロピ
レン等の紙状に成形可能な素材によって形成されたもの
でもよい。すなわち、部材、特に脚部の接合強度が問題
となるパレット全般に適用することができる。
【0011】熱可塑性のプラスチックの一部は再生が困
難等の理由により現状ではパレットの素材としてもちい
られていないものもあるが、本例のように強度等が向上
し、寿命が長くなった場合には、コスト等を考慮し、パ
レットとして採用可能な素材が増えることも考えられ
る。
【0012】なお、本発明において、接着とは必ずしも
接着材を用いた結合を指さず、熱、超音波等による結合
であっても良い。
【0013】また、表面シートあるいは下カバーの少な
くともいずれかに、折り返されることによりデッキボー
ドの側面を覆う側面部分を形成することにより、デッキ
ボードの強度の向上、さらに、フォーク等によって突か
れた場合の耐力の向上を図ることができる。
【0014】表面シートおよび下面シートをコルゲート
シートで形成すれば、これらのシートの強度を高めるこ
とができる。さらに、表面シートと下面シートとを形成
するコルゲートシートの波の方向を異ならせることによ
り、パレット全体の強度の向上を図ることができる。通
常は直交させることが望ましい。
【0015】次に、脚部として、デッキボードの各コー
ナーに位置するコーナー脚ブロックと、デッキボードの
側辺の略中央に位置する側辺脚ブロックと、デッキボー
ドの略中央に位置する中央脚ブロックを配置すれば、パ
レットの四方のいずれの側からでも差すことが可能な、
いわゆる四方差しのパレットとすることができる。脚部
をハニカム構造体を芯材としたものとすれば、その強度
を向上できる。
【0016】
【実施例】以下に図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例である紙製パレ
ットを分解した状態で示してある。この図は、パレット
の構成要素およびこれらの関係を明確に示すため、上下
を反転して示してある。デッキボードを構成する芯材1
00は、ハニカム構造体から形成されており、上面、下
面、および側辺を備えた薄い矩形状をしている。ハニカ
ム構造体を形成するハニカムの密度および紙の厚さが芯
材100の強度を決定する主な2つの要因となる。上面
および下面を覆うシートが適正に張りつけられれば、芯
材100のハニカム構造のそれぞれのセルは独立したも
のとなる。従って、これらの独立した多数のセルによっ
て、芯材100の強度を向上でき、さらに、弾力性、シ
ョックを吸収する能力も増加できる。
【0018】芯材100には、脚ブロック102、10
4、106が取りつけられており、これらもハニカム構
造体で形成されている。ハニカム構造体の代わりに、こ
れらの脚ブロックを波板を貼りつけたもので構成しても
勿論良い。
【0019】本例のパレットは四方差しのパレットであ
って、パレット自体の運搬の際、あるいはパレットに荷
物を乗せて運搬する際は、芯材100の下を四方のいず
れからも持ち上げることができる。本例では、合計9個
の脚ブロックが配置されている。すなわち、コーナー脚
ブロック102が芯材100のそれぞれの角に配置さ
れ、側辺脚ブロック104が芯材100のそれぞれの側
辺の略中心に配置される。また、中央脚ブロック106
が芯材100の略中心に配置される。このような配置が
通常使用されるパレットにとって一般的なものである
が、勿論コーナー脚ブロック102のみを配置してもよ
い。これらのコーナーブロック102、104および1
06と芯材100との間には、紙片108あるいはこれ
に相当する他の素材を挿入することが望ましく、これに
より、コーナーブロックおよび芯材におけるハニカム構
造の空間の端部を構成し、ハニカム構造を閉鎖して強度
を高めると同時に、これらを接続する接続面を形成する
ことができる。
【0020】ここで、芯材100と、脚ブロック10
2、104および106、さらに必要な場合は紙片10
8を含んだ組立体は、注意深く加工された下カバー11
0によって覆われている。この下カバー110は、図1
には部分的に折られた形で図示してあり、図3には折る
前の平面の様子を示してある。この下カバー110はパ
レットの下部を一体化するものである。すなわち、芯材
100と脚ブロック102、104および106との繋
がる部分が強度的に弱い箇所となったり、あるいは繋が
る部分につなぎ目が生ずることがないようにするための
ものである。脚ブロックはこの下カバー110によって
底面および側面を被われ、さらに、下カバー110と芯
材100の裏面とは広い範囲で接着される。
【0021】このように、それぞれの脚ブロック10
2、104および106がこの下カバー110によって
覆われ、さらに、芯材100と脚ブロック102、10
4および106との間につなぎ目がないので、フォーク
リフトの爪等を間違った位置に挿入した場合であって
も、簡単にはパレットが破損しないようにすることがで
きる。さらに、下カバー110は、脚ブロック102等
の外側から芯材100の下部を連続して覆うことによ
り、これらを一体化させることができ、他の紙製パレッ
トと比べて強度が非常に強く、酷使に耐えうるパレット
とすることが可能である。従って、下カバー110は1
つの部材で形成することが望ましい。例えば、下カバー
110をジグ、あるいは接着剤で成形した後、脚ブロッ
クを対応する領域に装着し、次に、芯材100を乗せ
て、上カバーを取り付ける。
【0022】図2に、下カバー110の一部分を拡大し
て示してある。図において「A」で示した部分は、コー
ナー脚ブロック102の底部と接触する面である。「B
3」および「B2」で示した部分は、折れ曲がってコー
ナー脚ブロック102の側面に接触する面であり、脚ブ
ロック102の底部から芯材100の底部をカバーする
と同時に脚ブロック102を芯材100の底部に取り付
ける役割も果たす。「B1」で示した部分は、脚ブロッ
ク102および芯材100の外側の側面をカバーする部
分である。「B4」で示した部分は、「B1」と同じ形
状および大きさであるが、糊代「C1」が取り付けられ
ており、この糊代C1は折り返されるとB1の部分に接
着されるようになっている。同様にB2の部分に取り付
けられた糊代C2は折り返されるとB3の部分に設置さ
れるようになっている。従って、それぞれのコーナー脚
ブロック102は、底面がAの部分に、また、側面がB
1、B2、B3およびB4の部分によりにそれぞれ被わ
れることとなる。B2の部分に取り付けられた「D1」
で示された部分、およびB3の部分に取り付けられた
「D2」で示された部分は、芯材100の底面に接着さ
れ、さらに折り返されて側辺脚ブロック104の側面に
接着される。そして、コーナー脚ブロック102と同様
の役割を側辺脚ブロック104に対しても果たし、さら
に、中央脚ブロック106に対しても同様である。ま
た、「E」で示した部分は、フラップであり、芯材10
0の底面に直接貼りつけられる。
【0023】下カバー110は、幾つかの部分から組み
立てることも可能である。例えば、図3に示すように線
xの左側と、線yの右側は左右対象なピースであり、こ
れらのピースと、線xおよびyの間のピースとを糊代等
によって接続することで、下カバーを形成することも可
能である。
【0024】本例のパレットには、さらに、下カバー1
10の下に下面シート112が取り付けられている。こ
の下面シート112は、下カバー110によって被われ
た脚ブロック102、104および106の回りを囲む
ような切欠きが施されたものである。また、下部パネル
112の自体は、芯材100と略同じ大きさの、本例で
あれば正方形である。従って、下面シート112を下カ
バー110に接着させることにより、それぞれの脚ブロ
ック102、104および106は、それぞれの大き
さ、および位置に形成された切欠きに嵌まり込み安定す
る。このため、脚ブロックは乱暴な取扱がされた場合で
あっても安定しており、本例のパレットの強度を非常に
高めることができる。同時に、脚ブロック102等と芯
材100との接合部をカバーする機能も備えている。
【0025】一方、本例のパレットは、上面シート11
4が取り付けられている。図1に示すように、上面シー
ト114は、中心部116を備え、この中心部116は
芯材100の上部と略同じ形状および大きさである。さ
らに、上面シート114の各辺には、側部118が形成
されており、これらの側部118を折り返えすことによ
り、芯材100の側面と各脚部102および104の側
面を被うことができる。勿論、各脚部102および10
4の側面は、下カバー100によって被われてた上から
この側部118によって被われる。側部118には芯材
100を覆う下カバー110、あるいは下カバー110
に接続された下面シート112に取り付けるための多く
のタブがもうけられており、これらのタブを折り曲げ接
着することにより、他の部材の表面に上面シート114
を固定することができる。上面シート114を注意深く
芯材100の表面に取り付けることにより、芯材100
のハニカム構造はそれぞれ閉鎖され、独立したものとな
る。そして、このような独立して閉鎖されたハニカム構
造とすることにより、芯材100の強度を増加でき、弾
力性および衝撃吸収能力も向上させることが可能とな
る。
【0026】下面シート112および上面シート114
は、コルゲートシート(波形の構造体を有するシート)
で形成することが望ましく、下面シート112のコルゲ
ートシートの波の方向と、上面シート114のコルゲー
トシートの波の方向とはそれぞれ異らせることがさらに
望ましい。これらの波の方向は30〜90度の角度で交
差していることが望ましいが、実際のコルゲートシート
の構成、加工、強度の面から考えると略90度で交差し
ていることが望ましい。
【0027】このように、本例のパレットは、下カバー
110を備えており、この下カバー110は、パレット
の中心の板(デッキプレート)を構成する芯材100の
下部の多くの部分を覆い、同時に、脚ブロックを芯材1
00に取り付け、そして、脚ブロックの取り付け部分の
近傍に接合面を設けないようになっている。この下カバ
ー110によって、脚ブロックは連続的にパレットのデ
ッキプレートである芯材に取り付けられる。
【0028】次に、本例のパレットは、下面シート11
2を備えており、この下面シート112には、それぞれ
の脚ブロック102、104および106に対応した切
欠きが形成されている。従って、下面シート112は、
下カバー110で被われた脚ブロック102、104お
よび106が挿入された状態で、下カバー110の裏面
に取り付けられる。
【0029】図4および図5に、上述したパレットが組
み立てられた状態を示してある。図4は、パレットを下
方から示している。4方差しが可能なように配列された
脚部102、104および106がパレットの下部から
突出しており、これらの脚部とパレットの中心板である
芯材とは下カバーで連続的に接合され、さらに、下面シ
ート112によって補強されている。図5は、パレット
を上方から示しており、上面シート114によって上面
から芯材、脚部、下カバー、さらに下面シート112が
覆われ、パレットが一体化されていることが判る。
【0030】本発明に係るパレットは上述したパレット
の構造に限定されないことはもちろんである。図6およ
び図7にはその変形例を示してある。図6は、上述した
下カバー110の変形例である下カバー200を示して
ある。この下カバー200は、側辺にタブ204を備え
ており、このタブ204を上方に折りかえすことによ
り、芯材あるいはこれに代わるデッキプレートの側面を
覆うことができる。
【0031】また、図7は、上述した上面シート114
の変形例である上面シート202を示してある。この上
面シート202は、タブ206を備えており、下カバー
200のタブ204の上から折り返して取り付けられる
ようになっている。これによって、図1に示すパレット
においては、芯材の下面につなぎ目が見えていたが、図
6の下カバー200および図7の上面シート202を用
いることにより、芯材の下面のつなぎ目を見えなくする
ことができる。このような芯材、すなわち、パレットの
デッキプレート回りにつなぎ目を形成する構成は、本発
明の作用、効果に何ら影響を及ぼさない。このようなつ
なぎ目を何処に設けるかによってタブの配置は様々であ
り、例えば、中心板の表面につなぎ目を設けることも可
能である。そして、このようなつなぎ目の配置は副次的
な効果をもたらす場合もある。例えば、中心板の表面に
つなぎ目を設けることにより、これらのつなぎ目が引っ
掛かりとなり、位置のずれ易い荷物を所定の位置に止め
おくことが可能なことがあり、このようなパレットが有
用なケースもある。
【0032】パレットはコーティングすることにより、
硬化、防水、防塵等の効果を発揮させることも可能であ
る。これらのコーティング剤はパレットが使用される環
境に合わせて選択すれば良く、例えば、多湿、屋外、あ
るいは冷蔵領域と非冷蔵領域とを行き来するパレットに
は防水効果を持たせることが望ましい。防水性のコーデ
ィング剤には公知の水性、油性の材料を用いることがで
きる。
【0033】また、パレットの表面に荷物が滑り落ち難
くなるように摩擦性を高めるような表面処理を行うこと
も勿論可能である。
【0034】このようなパレットをローラーコンベアー
システムと共に用いる場合は、カバーされた脚ブロック
の底面にハードペーパーボードを張りつけておくことが
有効である。このペーパーボードは、一般に1/4〜1
/2インチの厚みで、固い表面を形成するように何枚も
の薄い紙が接着され、圧縮されたものである。このペー
パーボードを用いて固い表面を形成することにより、コ
ルゲートペーパー等で形成されたパレットの脚部がロー
ラーに挟み込まれるような事態を防止でき、コンベアー
への揚げ下ろしが容易となる。また、ハードペーパーボ
ードを貼り付けることにより、コンベアーからの振動も
分散できるので、パレット上での荷物のがたつきを防止
することも可能である。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係るパ
レットは、下カバーと、下面シートを採用することによ
り、紙製等のパレットの強度上問題となるデッキボード
と脚部の一体性を非常に高め、フォーク等の突っ付きに
対する耐性も向上することができる。従って、価格、リ
サイクル、重量等に大きなメリットを有する紙製等のパ
レットにおいて、強度、寿命も向上することができ、さ
らに、有用性の高いパレットを提供することができる。
【0036】また、表面シートあるいは下カバーのいず
れかに、デッキボードの側面を覆う側面部分を形成する
ことにより、さらに、パレットの一体性および強度を高
めることができる。表面シートおよび下面シートはコル
ゲートシートで形成し、その波の方向を異ならせること
により、パレットの強度の向上を一層図ることが可能で
ある。
【0037】さらに、脚部をデッキボードの各コーナー
に位置するコーナー脚ブロックと、デッキボードの側辺
の略中央に位置する側辺脚ブロックと、デッキボードの
略中央に位置する中央脚ブロックとから構成することに
より、パレットの四方のいずれからでも差すことが可能
な四方差しのパレットとすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるパレットの構成を示す分
解組立図である。
【図2】図1に示す下カバーの一部を拡大して示す拡大
図である。
【図3】図1に示す下カバーの展開図である。
【図4】図1に示すパレットが組み立てられた様子を下
方から示す斜視図である。
【図5】図1に示すパレットが組み立てられた様子を上
方から示す斜視図である。
【図6】本発明に係るパレットに用いられる下カバーの
変形例である。
【図7】本発明に係るパレットに用いられる表面シート
の変形例である。
【符号の説明】
100・・芯材(デッキプレート) 102、104、106・・脚ブロック 108・・紙片 110、200・・下カバー 112・・下面シート 114、202・・表面シート 116・・中心部 118・・側部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカム構造体を芯材とするデッキボー
    ドと、 このデッキボードの表面に接着されている表面シート
    と、 前記デッキボードの裏面に接着されている複数の脚部
    と、 これらの脚部の底面および側面、並びに前記デッキボー
    ドの少なくとも裏面を包む状態で、前記デッキボードの
    少なくとも裏面に対して接着されている下カバーと、 前記脚部が貫通可能な切欠きを備え、これらの切欠きに
    前記脚部が貫通した状態で前記下カバーの裏面に接着さ
    れている下面シートとを有することを特徴とするパレッ
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記デッキボード、
    表面シート、脚部、下カバー、下面シートの少なくとも
    一つは、紙、マイラー、ポリエチレン、ポリプロピレン
    のうちのいずれかの素材によって形成されていることを
    特徴とするパレット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記表面シ
    ートおよび下カバーのうちの少なくとも一方は、折り返
    えすことにより前記デッキボードの側面を覆う側面部分
    を備えていることを特徴とするパレット。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のうちのいずれかの項
    において、前記表面シートおよび下面シートはコルゲー
    トシートで形成されていること特徴とするパレット。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記表面シートと下
    面シートとを形成するコルゲートシートの波の方向が異
    なっていること特徴とするパレット。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のうちのいずれかの項
    において、前記脚部は、前記デッキボードの各コーナー
    に位置するコーナー脚ブロックと、前記デッキボードの
    側辺の略中央に位置する側辺脚ブロックと、前記デッキ
    ボードの略中央に位置する中央脚ブロックとを有するこ
    とを特徴とするパレット。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のうちのいずれかの項
    において、前記脚部はハニカム構造体を芯材としている
    ことを特徴とするパレット。
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