JPH0623910U - 有軌道台車のラインオフ装置 - Google Patents

有軌道台車のラインオフ装置

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JPH0623910U
JPH0623910U JP5888892U JP5888892U JPH0623910U JP H0623910 U JPH0623910 U JP H0623910U JP 5888892 U JP5888892 U JP 5888892U JP 5888892 U JP5888892 U JP 5888892U JP H0623910 U JPH0623910 U JP H0623910U
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traveling carriage
carriage
line
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知安 入江
賢一 神山
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行台車を簡単かつ迅速にガイドレールから
離脱させることができる有軌道台車のラインオフ装置を
提供する。 【構成】 互いに並設された一対のガイドレール7a,
7b上に走行台車8を往復動自在に設け、この走行台車
8をガイドレール7a側部のトロリー線14からの給電
により走行させる。ガイドレール7a,7bの一端部は
所定長さに切断されて一対の乗継レール21,21とさ
れ、これら乗継レール21,21間は互いに連結部材2
2により連結され、この連結部材22には更にフォーク
リフトの爪と係合する係合部26,26を形成してあ
る。走行台車8のメンテナンス時には、走行台車8を乗
継レール21,21上に移載してそのレール21,21
ごと離脱させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、走行台車をガイドレールから離脱させる有軌道台車のラインオフ 装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動倉庫システムは、図6に示すように、隣接するラック列a,aを 有する多数のレーンR1 〜Rn を並設し、これらレーンR1 〜Rn の前方に有軌 道台車bを設置して構成されている。従来、かかる有軌道台車bにおいては、互 いに並設された一対のガイドレールc,cに沿って走行台車dを往復走行させ、 入庫ラインeからの荷を所定のレーンに搬送して受渡し、また各レーンから取り 出された荷を出庫ラインfに搬送する。
【0003】 ところで、このような有軌道台車bにおいては、適宜に走行台車dのメンテナ ンスを行う必要がある。この場合、走行台車dをガイドレールc,c上で停止さ せてメンテナンスを行うと、その間、荷の入出庫ができなくなり稼動効率を低下 させることになる。そのため従来は、走行台車dをホイストにより吊り上げて所 定のメンテナンスエリアに搬送し、その間、予備の走行台車をレールc,c上で 往復走行させて入出庫を行っていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記走行台車dは、通常、ガイドレールc側部に取付けたトロ リー線から給電を受けて走行するようになっており、そのトロリー線に接続され る集電装置など固定側 (レール側) と係合する各種の部品を有している。そのた め、走行台車dをホイストにより吊り上げる際には、まずこれらの部品を取り外 さなければならず、時間と手間がかかるという問題がある。
【0005】 そこで、本考案の目的は、走行台車を簡単かつ迅速にガイドレールから離脱さ せることができる有軌道台車のラインオフ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、互いに並設された一対のガイドレール上 に走行台車を往復動自在に設け、この走行台車を上記ガイドレール側部のトロリ ー線からの給電により走行させる有軌道台車において、上記ガイドレールの一端 部を切断して一対の乗継レールを形成し、これら乗継レール間を互いに連結部材 により連結すると共に、この連結部材にフォークリフトの爪と係合する係合部を 形成して、上記乗継レール上に移載された走行台車をそのレールごと離脱させる ように構成したものである。
【0007】
【作用】
上記構成によれば、走行台車のメンテナンス時に、その台車を乗継レール上ま で走行させ、乗継レール間の連結部材をフォークリフトにより持ち上げることで 、走行台車から何らの部品を取り外すことなく、その台車をガイドレールから離 脱させることができる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0009】 図1に、本考案が適用される自動倉庫システムの概略構成を示す。図において 、1はパレット積みされた荷を保管する保管エリアである。この保管エリア1に は複数の走行路2,2…が互いに平行に形成され、各走行路2にはスタッカクレ ーン3が走行自在に設けられている。走行路2の両側にはそれぞれ荷を収容する ためのラック4 (棚) が上記走行方向に沿って複数段で配設され、随時スタッカ クレーン3によって入庫ポジションAの荷を所定のラック4に、また所定ラック 4内の荷を出庫ポジションBにそれぞれ入・出庫できるようになっている。
【0010】 保管エリア1の前面側には、上記各スタッカクレーン3の走行方向と直交する ように有軌道台車6が設置され、有軌道台車6と保管エリア1との間には、その 有軌道台車6と上記ポジションA,B間で荷を搬送するための入庫コンベア5a および出庫コンベア5bが設けられている。
【0011】 有軌道台車6は、互いに並設された一対のガイドレール7a,7bと、これら ガイドレール7a,7b上に往復動可能に載置された走行台車8とから構成され ている。ガイドレール7a,7bのうち一のレール7aの側部には、図3に示す ようにトロリー線14が全長に亘って取付けられ、このトロリー線14によって 走行台車8が給電されるようになっている。走行台車8には、ガイドレール7a ,7b上を転動する車輪9、所定の車輪9を回転駆動するモータ10およびトロ リー線14に噛合する集電装置11等が設けられており、トロリー線14からの 電力が集電装置11を経てモータ10に供給され、これにより走行台車8がレー ル7a,7b上を自走するようになっている。走行台車8には、また、その上に 載置される荷を横方向に払い出すための移載コンベア12が設けられ、この移載 コンベア12も集電装置11からの電力供給により駆動される。
【0012】 ところで、上記構成の有軌道台車6において、走行台車8のメンテナンスを行 う際には、その走行台車8をガイドレール7a,7bから離脱させて別途メンテ ナンスエリアに搬送する必要がある。そのため本実施例では、図1に示すように 、ガイドレール7a,7bの一端側にラインオフ装置20が設置される。ライン オフ装置20は、ガイドレール7a,7bに連設される一対の乗継レール21, 21と、両乗継レール21,21間を連結する複数の連結部材22とから構成さ れている。乗継レール21,21は、上記ガイドレール7a,7bと同一形状に 形成され、いわばガイドレール7a,7bの一端部を所定長さ (少なくとも台車 8が移載される長さ) に切断した構造となっている。また、連結部材22は、図 2に示すように、両側部に乗継レール21が支持される下板23、下板23上に その幅方向に間隔をおいて立設された3本の支持板24および支持板24上に取 り付けられた上板25を有してなり、これら各板23〜25によって2つの係合 部26,26が区画形成されている。係合部26,26は、乗継レール21,2 1上に載せられた走行台車8をそのレール21ごとフォークリフトにより搬送す るためのもので、フォークリフトの爪部が挿入されて係合するように形成されて いる。
【0013】 次に、本実施例の作用について述べる。
【0014】 走行台車8により搬送されてきた荷は、適宜、その台車8から所定の入庫コン ベア5aに移載されて入庫ポジションAに運ばれる。ポジションAに到着した荷 は、更にスタッカクレーン3によって搬送されて予め割付られた所定のラック4 に入庫される。また、各ラック4に保管されている荷は、適宜、スタッカクレー ン3によって取り出されて出庫ポジションBに払い出される。ポジションBに払 い出された荷は、その後、出庫コンベア5bにより搬送されて走行台車8上に移 載され、この走行台車8の走行により出庫ラインの前まで搬送されて移載される 。
【0015】 いま、上述のごとき有軌道台車6の運転中、走行台車8のメンテナンスが必要 となると、まず、図1の如くガイドレール7a,7bの一端側にラインオフ装置 20を設置する。このとき、乗継レール21,21がガイドレール7a,7bと 連設するよう設置する。その後、走行台車8を図1の矢印方向に走行させ、図4 に示すように、その走行台車8をガイドレール7a,7b上から乗継レール21 ,21上に移載する。
【0016】 乗継レール21,21上に走行台車8が完全に載ると、次に、フォークリフト の爪部をラインオフ装置20の係合部26,26に挿入して、走行台車8をその ラインオフ装置20ごとリフトアップし、この状態でメンテナンスエリアまで搬 送する。そして、図5に示すように、メンテナンスエリアに予め用意された点検 台30上に載置する。ここで、点検台30は所定の高さに形成されており、作業 者はその下に潜り込んで走行台車8のメンテナンスを行う。
【0017】 なお、このメンテナンスの間、予備の走行台車8を有するラインオフ装置20 を上記ガイドレール7a,7bの一端に設置し、その装置20から走行台車8を ガイドレール7a,7b上に移載すれば、自動倉庫システムを継続して稼動する ことができる。
【0018】 以上、本実施例によれば、ガイドレール7a,7bの一端側に乗継レール21 ,21を連設し、これら乗継レール21,21上に走行台車8を移載して、その 走行台車8を乗継レール21,21ごとフォークリフトにより持ち上げて搬送す るようにしたので、従来のように走行台車8から集電装置11等の部品を取り外 すことなく、簡単かつ迅速に走行台車8をガイドレール7a,7bから離脱させ ることができる。しかも、走行台車8をその走行方向に沿って離脱させるように したので、高価なホイスト等を必要とせず、簡単な構造のラインオフ装置20だ けで離脱させることができ、コストの軽減も図れる。
【0019】 なお、上記実施例においては、有軌道台車6を自動倉庫システムに適用し保管 エリア1の前面側に設けて保管エリア1で保管される荷を搬送するようにしたが 、これに限られるものでなく、他の用途にも使用できる。例えば、有軌道台車6 を整列配設した多数の工作機械の前に設置して、走行台車8の走行により被加工 物等を所定の工作機械に分配するようにしてもよい。また、上記実施例において は、走行台車8のメンテナンス時にその台車8を離脱させる場合について説明し たが、走行台車8が故障した場合にも同様に離脱させることができる。さらに、 上記実施例では、走行台車8を作業者が押すことにより乗継レール21上に移載 したが、一方の乗継レール21の側部に上記トロリー線14と接続される別のト ロリー線を設けておけば、走行台車8を自走させて乗継レール21上に移載する ことができる。
【0020】
【考案の効果】
以上要するに本考案によれば、ガイドレール上の走行台車を乗継レール上に移 載し、その乗継レールごと走行台車を持ち上げて搬送できるようにしたので、従 来のように走行台車に対する部品の取外し作業等を必要とせず、簡単かつ迅速に 走行台車をガイドレールから離脱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の有軌道台車のラインオフ装置が適用さ
れるシステム構成例を示す図である。
【図2】ラインオフ装置の一例を示す側面図である。
【図3】走行台車の内部構成例を示す図である。
【図4】走行台車をラインオフ装置上に移載した状態を
示す図である。
【図5】走行台車をラインオフ装置ごと点検台に載置し
た状態を示す図である。
【図6】自動倉庫システムの一例を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
6 有軌道台車 7a,7b ガイドレール 8 走行台車 20 ラインオフ装置 21 乗継レール 22 連結部材 26 係合部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに並設された一対のガイドレール上
    に走行台車を往復動自在に設け、この走行台車を上記ガ
    イドレール側部のトロリー線からの給電により走行させ
    る有軌道台車において、上記ガイドレールの一端部を切
    断して一対の乗継レールを形成し、これら乗継レール間
    を互いに連結部材により連結すると共に、この連結部材
    にフォークリフトの爪と係合する係合部を形成して、上
    記乗継レール上に移載された走行台車をそのレールごと
    ガイドレールから離脱させるように構成したことを特徴
    とする有軌道台車のラインオフ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010137690A (ja) * 2008-12-11 2010-06-24 Gop Kk 運搬台車
JP2017125326A (ja) * 2016-01-13 2017-07-20 有限会社 伊藤 コンクリート型枠支持装置における走行装置の取り付け方法

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