JPH06239005A - 液圧転写箔 - Google Patents
液圧転写箔Info
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- JPH06239005A JPH06239005A JP5007193A JP5007193A JPH06239005A JP H06239005 A JPH06239005 A JP H06239005A JP 5007193 A JP5007193 A JP 5007193A JP 5007193 A JP5007193 A JP 5007193A JP H06239005 A JPH06239005 A JP H06239005A
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- Japan
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- hydraulic transfer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 液面に浮かべたときに液圧転写箔が汚れず、
液圧転写箔に接着性を付与する作業や転写作業がしやす
い液圧転写箔を提供する。 【構成】 液圧転写箔４において、水溶性のベースシー
ト１上に、水不溶性の図柄層２を設け、その上に転写時
の溶剤塗布により粘着性を発現する水不溶性の透明な再
湿型接着層３が少なくとも図柄層２を覆うように設け
た。
液圧転写箔に接着性を付与する作業や転写作業がしやす
い液圧転写箔を提供する。 【構成】 液圧転写箔４において、水溶性のベースシー
ト１上に、水不溶性の図柄層２を設け、その上に転写時
の溶剤塗布により粘着性を発現する水不溶性の透明な再
湿型接着層３が少なくとも図柄層２を覆うように設け
た。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、立体形状物の表面に
液圧により図柄層を沿わせて転写する方法に使用する液
圧転写箔に関する。
液圧により図柄層を沿わせて転写する方法に使用する液
圧転写箔に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、立体形状物の表面に液圧によ
り図柄層を沿わせて転写する方法として、特公昭５７−
５０５４７号に係る方法が公知である。この方法は、水
溶性のベースシート１上に、水不溶性の図柄層２が設け
られた液圧転写箔４（図４参照）を用い、作業台６上で
液圧転写箔４の図柄層２の設けられた側の面にスプレー
コートなどの接着剤塗布装置１１で接着剤１２を塗布し
た後（図５ａ、ｂ参照）、液圧転写箔４を液槽７中の水
または温湯の液面８に浮かべ（図５ｃ参照）、次に、ベ
ースシート１が溶解した状態で、液面８に残留した図柄
層２および接着剤１２の上から立体形状物１０を押圧・
沈降させ（図５ｄ参照）、液圧により立体形状物１０に
図柄層２を沿わせて接着剤１２により接着させ、立体形
状物１０の表面に図柄層２および接着剤層１３を転写す
るものであった（図５ｅ参照）。
り図柄層を沿わせて転写する方法として、特公昭５７−
５０５４７号に係る方法が公知である。この方法は、水
溶性のベースシート１上に、水不溶性の図柄層２が設け
られた液圧転写箔４（図４参照）を用い、作業台６上で
液圧転写箔４の図柄層２の設けられた側の面にスプレー
コートなどの接着剤塗布装置１１で接着剤１２を塗布し
た後（図５ａ、ｂ参照）、液圧転写箔４を液槽７中の水
または温湯の液面８に浮かべ（図５ｃ参照）、次に、ベ
ースシート１が溶解した状態で、液面８に残留した図柄
層２および接着剤１２の上から立体形状物１０を押圧・
沈降させ（図５ｄ参照）、液圧により立体形状物１０に
図柄層２を沿わせて接着剤１２により接着させ、立体形
状物１０の表面に図柄層２および接着剤層１３を転写す
るものであった（図５ｅ参照）。
【０００３】また、液圧転写箔４を液槽７中の水または
温湯の液面８に浮かべた後、液圧転写箔４の図柄層２の
設けられた側の面に接着剤１２を塗布し（図６ａ、ｂ参
照）、次に、ベースシート１が溶解した状態で、液面８
に残留した図柄層２および接着剤１２の上から立体形状
物１０を押圧・沈降させ（図６ｃ参照）、液圧により立
体形状物１０に図柄層２を沿わせて接着剤１２により接
着させて、立体形状物１０の表面に図柄層２および接着
剤層１３を転写するものであった（図６ｄ参照）。
温湯の液面８に浮かべた後、液圧転写箔４の図柄層２の
設けられた側の面に接着剤１２を塗布し（図６ａ、ｂ参
照）、次に、ベースシート１が溶解した状態で、液面８
に残留した図柄層２および接着剤１２の上から立体形状
物１０を押圧・沈降させ（図６ｃ参照）、液圧により立
体形状物１０に図柄層２を沿わせて接着剤１２により接
着させて、立体形状物１０の表面に図柄層２および接着
剤層１３を転写するものであった（図６ｄ参照）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法に
おいては、接着剤を図柄層上に塗布するために次のよう
な問題が発生した。
おいては、接着剤を図柄層上に塗布するために次のよう
な問題が発生した。
【０００５】すなわち、液圧転写箔を液面に浮かべる前
に接着剤を塗布する場合、接着剤が液圧転写箔の周囲に
も飛散するため、作業台が汚れる。この汚れた作業台を
使用して次に同じ作業を行なうと、次の液圧転写箔の不
要な部分に先の接着剤が付着し、不良品を発生すること
になる。したがって、同じ作業台で同じ作業を行なうと
すると、液圧転写箔を先の液圧転写箔と全く同じ位置に
載置するか、作業台に付着した接着剤を除去した後に液
圧転写箔を載置するかしなければならず、作業性が極め
て劣るものであった。
に接着剤を塗布する場合、接着剤が液圧転写箔の周囲に
も飛散するため、作業台が汚れる。この汚れた作業台を
使用して次に同じ作業を行なうと、次の液圧転写箔の不
要な部分に先の接着剤が付着し、不良品を発生すること
になる。したがって、同じ作業台で同じ作業を行なうと
すると、液圧転写箔を先の液圧転写箔と全く同じ位置に
載置するか、作業台に付着した接着剤を除去した後に液
圧転写箔を載置するかしなければならず、作業性が極め
て劣るものであった。
【０００６】また、液圧転写箔を液面に浮かべた後に接
着剤を塗布する場合、接着剤が液圧転写箔の周囲にも飛
散するため、液槽の壁面および液面に接着剤が堆積して
汚れる。したがって、この場合にも、前記方法の場合と
同様、不良品の発生を抑制するためには、液槽に付着し
たり液面に浮かんでいる接着剤を除去した後に液圧転写
箔を浮かべなければならず、作業性が極めて劣るもので
あった。
着剤を塗布する場合、接着剤が液圧転写箔の周囲にも飛
散するため、液槽の壁面および液面に接着剤が堆積して
汚れる。したがって、この場合にも、前記方法の場合と
同様、不良品の発生を抑制するためには、液槽に付着し
たり液面に浮かんでいる接着剤を除去した後に液圧転写
箔を浮かべなければならず、作業性が極めて劣るもので
あった。
【０００７】この発明の目的は、上記のような問題を解
決することにあり、液面に浮かべたときに液圧転写箔が
汚れず、液圧転写箔に接着性を付与する作業や転写作業
がしやすい液圧転写箔を提供することを目的とする。
決することにあり、液面に浮かべたときに液圧転写箔が
汚れず、液圧転写箔に接着性を付与する作業や転写作業
がしやすい液圧転写箔を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の液圧転写箔は、
上記の目的を達成するために、水溶性のベースシート上
に、水不溶性の図柄層が設けられ、その上に転写時の溶
剤塗布により粘着性を発現する水不溶性の透明な再湿型
接着層が少なくとも図柄層を覆うように設けられている
ように構成したものである。
上記の目的を達成するために、水溶性のベースシート上
に、水不溶性の図柄層が設けられ、その上に転写時の溶
剤塗布により粘着性を発現する水不溶性の透明な再湿型
接着層が少なくとも図柄層を覆うように設けられている
ように構成したものである。
【０００９】
【作用】上記のように構成したこの発明の液圧転写箔
は、次の作用が奏される。すなわち、この発明の液圧転
写箔は、転写時の溶剤塗布により粘着性を発現する再湿
型接着層をもっているので、再湿型接着層上に溶剤が塗
布されることにより再湿型接着層は粘着性を発現する。
しかし、溶剤が液圧転写箔の周囲に飛散しても、再湿型
接着層が存在しないので、その個所が粘着性を発現する
ことはない。なお、溶剤は短時間で揮散する。
は、次の作用が奏される。すなわち、この発明の液圧転
写箔は、転写時の溶剤塗布により粘着性を発現する再湿
型接着層をもっているので、再湿型接着層上に溶剤が塗
布されることにより再湿型接着層は粘着性を発現する。
しかし、溶剤が液圧転写箔の周囲に飛散しても、再湿型
接着層が存在しないので、その個所が粘着性を発現する
ことはない。なお、溶剤は短時間で揮散する。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の液圧転写箔を図を用いてさら
に詳しく説明する。図１は本発明の液圧転写箔の一実施
例を示す断面図、図２は本発明の液圧転写箔を用いた液
圧転写法の一実施例を示す工程断面図、図３は本発明の
液圧転写箔を用いた液圧転写法の他の実施例を示す工程
断面図である。１はベースシート、２は図柄層、３は再
湿型接着層、４は液圧転写箔、５は溶剤塗布装置、６は
作業台、７は液槽、８は液面、９は活性再湿型接着層、
１０は立体形状物をそれぞれ示す。
に詳しく説明する。図１は本発明の液圧転写箔の一実施
例を示す断面図、図２は本発明の液圧転写箔を用いた液
圧転写法の一実施例を示す工程断面図、図３は本発明の
液圧転写箔を用いた液圧転写法の他の実施例を示す工程
断面図である。１はベースシート、２は図柄層、３は再
湿型接着層、４は液圧転写箔、５は溶剤塗布装置、６は
作業台、７は液槽、８は液面、９は活性再湿型接着層、
１０は立体形状物をそれぞれ示す。
【００１１】ベースシート１は、図柄層２および再湿型
接着層３を支持するものである。このベースシート１
は、水または温湯に対する溶解性を有しており、液圧転
写箔４が液槽７中の水または温湯の液面８に浮かべられ
た後には、膨潤または溶解する。ベースシート１の材質
としては、たとえば、デキストリン、ゼラチン、にか
わ、カゼイン、セラック、アラビアゴム、澱粉、蛋白
質、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸アミド、ポ
リアクリル酸ソーダ、ポリビニルメチルエーテル、メチ
ルビニルエーテルと無水マレイン酸の共重合体、酢酸ビ
ニルとイタコン酸の共重合体、ポリビニルピロリドン、
ポリエチレンオキサイド、アルギン酸ソーダ、セルロー
スまたはアセチルセルロース、アセチルブチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、
などがあり、これらを単独または混合して使用できる。
接着層３を支持するものである。このベースシート１
は、水または温湯に対する溶解性を有しており、液圧転
写箔４が液槽７中の水または温湯の液面８に浮かべられ
た後には、膨潤または溶解する。ベースシート１の材質
としては、たとえば、デキストリン、ゼラチン、にか
わ、カゼイン、セラック、アラビアゴム、澱粉、蛋白
質、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸アミド、ポ
リアクリル酸ソーダ、ポリビニルメチルエーテル、メチ
ルビニルエーテルと無水マレイン酸の共重合体、酢酸ビ
ニルとイタコン酸の共重合体、ポリビニルピロリドン、
ポリエチレンオキサイド、アルギン酸ソーダ、セルロー
スまたはアセチルセルロース、アセチルブチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体、
などがあり、これらを単独または混合して使用できる。
【００１２】図柄層２は、上記ベースシート１上に任意
のパターンに設けられ、立体形状物１０の形状に沿って
変形して立体形状物１０の表面に絵付を行なう層であ
る。図柄層２の材質としては、塩化ビニル樹脂などの水
不溶性のバインダー中に染顔料などの着色剤を含有させ
たものが使用される。また、水不溶性のバインダーの材
料として後述する再湿型接着層３と同系統の樹脂を用い
れば、層間の密着力がよくなる。図柄層２の形成方法
は、スクリーン印刷、グラビア印刷などの通常の印刷法
を使用できる。
のパターンに設けられ、立体形状物１０の形状に沿って
変形して立体形状物１０の表面に絵付を行なう層であ
る。図柄層２の材質としては、塩化ビニル樹脂などの水
不溶性のバインダー中に染顔料などの着色剤を含有させ
たものが使用される。また、水不溶性のバインダーの材
料として後述する再湿型接着層３と同系統の樹脂を用い
れば、層間の密着力がよくなる。図柄層２の形成方法
は、スクリーン印刷、グラビア印刷などの通常の印刷法
を使用できる。
【００１３】再湿型接着層３は、ベースシート１に少な
くとも図柄層２を覆うように設けられ（図１参照）、溶
剤塗布により活性再湿型接着層９となって粘着性を発現
し、立体形状物１０の形状に沿って変形して立体形状物
１０の表面に図柄層２を接着させる水不溶性の透明な層
である。活性再湿型接着層９は、立体形状物１０に接着
した後は、再び活性を失った再湿型接着層３となる。再
湿型接着層３は、ベースシート１の全面に設けられても
よいし、図柄層２の群を十分に覆うならば部分的に設け
られてもよい。再湿型接着層３の材料としては、たとえ
ば、アマニ油、大豆油、合成乾性油などの各種の油脂
類、ロジン、ロジンエステルまたは重合ロジンなどの天
然樹脂および加工樹脂類、ロジン変性フェノール樹脂、
100％フェノール樹脂、マレイン酸樹脂、アルキッド樹
脂、石油系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、エポキシ系樹脂、アミノアルキッド樹脂
などの合成樹脂類、ニトロセルロース、エチルセルロー
スなどの繊維素誘導体、塩化ゴム、環化ゴムなどのゴム
誘導体などがある。再湿型接着層３の形成方法は、スク
リーン印刷、グラビア印刷などの通常の印刷法や、ロー
ルコート法、スプレーコート法などのコート法を使用す
ることができる。
くとも図柄層２を覆うように設けられ（図１参照）、溶
剤塗布により活性再湿型接着層９となって粘着性を発現
し、立体形状物１０の形状に沿って変形して立体形状物
１０の表面に図柄層２を接着させる水不溶性の透明な層
である。活性再湿型接着層９は、立体形状物１０に接着
した後は、再び活性を失った再湿型接着層３となる。再
湿型接着層３は、ベースシート１の全面に設けられても
よいし、図柄層２の群を十分に覆うならば部分的に設け
られてもよい。再湿型接着層３の材料としては、たとえ
ば、アマニ油、大豆油、合成乾性油などの各種の油脂
類、ロジン、ロジンエステルまたは重合ロジンなどの天
然樹脂および加工樹脂類、ロジン変性フェノール樹脂、
100％フェノール樹脂、マレイン酸樹脂、アルキッド樹
脂、石油系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、エポキシ系樹脂、アミノアルキッド樹脂
などの合成樹脂類、ニトロセルロース、エチルセルロー
スなどの繊維素誘導体、塩化ゴム、環化ゴムなどのゴム
誘導体などがある。再湿型接着層３の形成方法は、スク
リーン印刷、グラビア印刷などの通常の印刷法や、ロー
ルコート法、スプレーコート法などのコート法を使用す
ることができる。
【００１４】以上のような構成からなる液圧転写箔４
は、液圧による立体形状物１０表面への転写において、
次のように用いられる。
は、液圧による立体形状物１０表面への転写において、
次のように用いられる。
【００１５】まず、作業台６上で液圧転写箔４の再湿型
接着層３の設けられた側の面にスプレーコートなどの溶
剤塗布装置５で溶剤を塗布して再湿型接着層３を活性化
（溶融）させる（図２ａ、ｂ参照）。すなわち、溶剤の
塗布により、立体形状物１０の表面に接着させることが
できるほどの粘着性を再湿型接着層３に発現させて活性
再湿型接着層９を得るのである。溶剤としては、キシロ
ール、酢酸ブチル、セロソルブアセテートなどが使用さ
れる。溶剤の塗布方法としては、スプレーコート法など
がある。
接着層３の設けられた側の面にスプレーコートなどの溶
剤塗布装置５で溶剤を塗布して再湿型接着層３を活性化
（溶融）させる（図２ａ、ｂ参照）。すなわち、溶剤の
塗布により、立体形状物１０の表面に接着させることが
できるほどの粘着性を再湿型接着層３に発現させて活性
再湿型接着層９を得るのである。溶剤としては、キシロ
ール、酢酸ブチル、セロソルブアセテートなどが使用さ
れる。溶剤の塗布方法としては、スプレーコート法など
がある。
【００１６】次に、ベースシート１を液面８側にして液
槽７中の水または温湯の液面８に液圧転写箔４を浮かべ
（図２ｃ参照）、液圧転写箔４のベースシート１を膨潤
および溶解させる。ベースシート１を浮かべる際には、
枚葉状の液圧転写箔４を一枚ずつ浮かべてもよいし、液
槽７中の水または温湯を一方向に流しながらロール状の
液圧転写箔４を送り出しながら浮かべてもよい。水また
は温湯に浮かべる際にベースシート１と液面８との間に
気泡が入ると、その個所におけるベースシート１の膨潤
性および溶解性が阻害されるので、気泡が介在しないよ
う注意することが必要である。なお、ベースシート１
は、転写時に完全に溶解していなくとも、図柄層２およ
び活性再湿型接着層９が立体形状物１０の形状に沿って
変形するのを阻害しない程度に膨潤および溶解していれ
ば構わない。
槽７中の水または温湯の液面８に液圧転写箔４を浮かべ
（図２ｃ参照）、液圧転写箔４のベースシート１を膨潤
および溶解させる。ベースシート１を浮かべる際には、
枚葉状の液圧転写箔４を一枚ずつ浮かべてもよいし、液
槽７中の水または温湯を一方向に流しながらロール状の
液圧転写箔４を送り出しながら浮かべてもよい。水また
は温湯に浮かべる際にベースシート１と液面８との間に
気泡が入ると、その個所におけるベースシート１の膨潤
性および溶解性が阻害されるので、気泡が介在しないよ
う注意することが必要である。なお、ベースシート１
は、転写時に完全に溶解していなくとも、図柄層２およ
び活性再湿型接着層９が立体形状物１０の形状に沿って
変形するのを阻害しない程度に膨潤および溶解していれ
ば構わない。
【００１７】次に、ベースシート１が溶解した状態で、
液面８に残留した図柄層２および活性再湿型接着層９の
上から立体形状物１０を押圧・沈降させ（図２ｄ参
照）、液圧により立体形状物１０に図柄層２および活性
再湿型接着層９を沿わせ、活性再湿型接着層９により接
着させて転写させる。
液面８に残留した図柄層２および活性再湿型接着層９の
上から立体形状物１０を押圧・沈降させ（図２ｄ参
照）、液圧により立体形状物１０に図柄層２および活性
再湿型接着層９を沿わせ、活性再湿型接着層９により接
着させて転写させる。
【００１８】液面８より立体形状物１０を引き上げる
と、表面に図柄層２および再湿型接着層３の転写された
立体形状物１０が得られる（図２ｅ参照）。なお、絵付
完了後に立体形状物１０の表面にベースシート１が残存
している場合には、水洗により除去する。
と、表面に図柄層２および再湿型接着層３の転写された
立体形状物１０が得られる（図２ｅ参照）。なお、絵付
完了後に立体形状物１０の表面にベースシート１が残存
している場合には、水洗により除去する。
【００１９】また、この液圧転写箔４を用いた液圧転写
には、次のようなものもある。まず、液圧転写箔４を液
槽７中の水または温湯の液面８に浮かべた後、液圧転写
箔４のベースシート１を膨潤および溶解させるととも
に、液圧転写箔４の再湿型接着層３の設けられた側の面
に溶剤を塗布して再湿型接着層３を活性化（溶融）させ
る（図３ａ、ｂ参照）。
には、次のようなものもある。まず、液圧転写箔４を液
槽７中の水または温湯の液面８に浮かべた後、液圧転写
箔４のベースシート１を膨潤および溶解させるととも
に、液圧転写箔４の再湿型接着層３の設けられた側の面
に溶剤を塗布して再湿型接着層３を活性化（溶融）させ
る（図３ａ、ｂ参照）。
【００２０】次に、ベースシート１が溶解した状態で、
液面８に残留した図柄層２および活性再湿型接着層９の
上から立体形状物１０を押圧・沈降させ（図３ｃ参
照）、液圧により立体形状物１０に図柄層２および活性
再湿型接着層９を沿わせ、活性再湿型接着層９により接
着させて転写させる。液面８より立体形状物１０を引き
上げると、表面に図柄層２および再湿型接着層３の転写
された立体形状物１０が得られる（図３ｄ参照）。
液面８に残留した図柄層２および活性再湿型接着層９の
上から立体形状物１０を押圧・沈降させ（図３ｃ参
照）、液圧により立体形状物１０に図柄層２および活性
再湿型接着層９を沿わせ、活性再湿型接着層９により接
着させて転写させる。液面８より立体形状物１０を引き
上げると、表面に図柄層２および再湿型接着層３の転写
された立体形状物１０が得られる（図３ｄ参照）。
【００２１】
【発明の効果】本発明の液圧転写箔は、以上のような構
成および作用からなるので、次の効果が得られる。すな
わち、液圧転写箔を液面に浮かべる前に溶剤を塗布する
場合、再湿型接着層の部分のみが粘着性を発現するの
で、液圧転写箔の周囲に溶剤が飛散しても、作業台を汚
すことはない。また、液圧転写箔を液面に浮かべた後に
溶剤を塗布する場合も、再湿型接着層の部分のみが粘着
性を発現するので、液圧転写箔の周囲に溶剤が飛散して
も、液槽や液面を汚すことはない。したがって、本発明
の液圧転写箔を用いれば、作業性よく液圧転写を行なう
ことができる。
成および作用からなるので、次の効果が得られる。すな
わち、液圧転写箔を液面に浮かべる前に溶剤を塗布する
場合、再湿型接着層の部分のみが粘着性を発現するの
で、液圧転写箔の周囲に溶剤が飛散しても、作業台を汚
すことはない。また、液圧転写箔を液面に浮かべた後に
溶剤を塗布する場合も、再湿型接着層の部分のみが粘着
性を発現するので、液圧転写箔の周囲に溶剤が飛散して
も、液槽や液面を汚すことはない。したがって、本発明
の液圧転写箔を用いれば、作業性よく液圧転写を行なう
ことができる。
【図１】本発明の液圧転写箔の一実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図２】本発明の液圧転写箔を用いた液圧転写法の一実
施例を示す工程断面図である。
施例を示す工程断面図である。
【図３】本発明の液圧転写箔を用いた液圧転写法の他の
実施例を示す工程断面図である。
実施例を示す工程断面図である。
【図４】従来の液圧転写箔の一実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図５】従来の液圧転写箔を用いた液圧転写法の一実施
例を示す工程断面図である。
例を示す工程断面図である。
【図６】従来の液圧転写箔を用いた液圧転写法の他の実
施例を示す工程断面図である。
施例を示す工程断面図である。
１ ベースシート ２ 図柄層 ３ 再湿型接着層 ４ 液圧転写箔 ５ 溶剤塗布装置 ６ 作業台 ７ 液槽 ８ 液面 ９ 活性再湿型接着層 １０ 立体形状物 １１ 接着剤塗布装置 １２ 接着剤 １３ 接着剤層
Claims (1)
- 【請求項１】 水溶性のベースシート上に、水不溶性の
図柄層が設けられ、その上に転写時の溶剤塗布により粘
着性を発現する水不溶性の透明な再湿型接着層が少なく
とも図柄層を覆うように設けられていることを特徴とす
る液圧転写箔。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5007193A JPH06239005A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 液圧転写箔 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5007193A JPH06239005A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 液圧転写箔 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06239005A true JPH06239005A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12848776
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5007193A Pending JPH06239005A (ja) | 1993-02-15 | 1993-02-15 | 液圧転写箔 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06239005A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005238674A (ja) * | 2004-02-26 | 2005-09-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 水圧転写シート及び金属調成形品の製造方法 |
| JP2014168937A (ja) * | 2013-03-05 | 2014-09-18 | Sharp Corp | 水圧転写用フィルムおよびそれを用いた転写被写体 |
-
1993
- 1993-02-15 JP JP5007193A patent/JPH06239005A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005238674A (ja) * | 2004-02-26 | 2005-09-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 水圧転写シート及び金属調成形品の製造方法 |
| JP2014168937A (ja) * | 2013-03-05 | 2014-09-18 | Sharp Corp | 水圧転写用フィルムおよびそれを用いた転写被写体 |
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