JP2008105259A - 水圧転写用シート - Google Patents

水圧転写用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2008105259A
JP2008105259A JP2006290023A JP2006290023A JP2008105259A JP 2008105259 A JP2008105259 A JP 2008105259A JP 2006290023 A JP2006290023 A JP 2006290023A JP 2006290023 A JP2006290023 A JP 2006290023A JP 2008105259 A JP2008105259 A JP 2008105259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
soluble film
layer
printing layer
pattern printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006290023A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Nagai
高志 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Decor Inc
Original Assignee
Nippon Decor Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Decor Inc filed Critical Nippon Decor Inc
Priority to JP2006290023A priority Critical patent/JP2008105259A/ja
Publication of JP2008105259A publication Critical patent/JP2008105259A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】水溶性フィルムの洗浄による除去を必要としない水圧転写用シートを提供すること。
【解決手段】水圧転写用シート(10)は水溶性フィルム(12)と、水溶性フィルム上に形成された絵柄印刷層(14)とを含み、絵柄印刷層はこれに対する前記水溶性フィルムの剥離性を促進するための易剥離性インキを含む。他の水圧転写用シートは、水溶性フィルム(12)と絵柄印刷層(14)との間に形成された剥離剤層(18)を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、水圧転写用シートに関する。
従来、家具や建具、車両の内装品等からなる被転写物の表面、特に曲面からなる表面への印刷のために用いられる水圧転写用シートが提案されている(後記特許文献1参照)。
前記水圧転写用シートは水溶性フィルムと、該水溶性フィルム上に形成された印刷層とを有する。前記水圧転写用シートによれば、その水溶性フィルムを水につけた後、その印刷層に活性剤(接着助剤)を塗布し、前記被転写物の表面を前記印刷層に当てると、水圧により、前記印刷層が前記被転写物の表面に沿ってこれに接着する。前記水溶性フィルムはその後に行われる例えば水のジェット噴流による洗浄により除去され、その結果、前記印刷層のみが前記被転写物の表面に残り、これにより前記表面への転写、印刷がなされる。
特公昭60−58718号公報
ところで、前記水溶性フィルムの洗浄による除去によって生じる水溶液は廃液として処理されるが、これには安全上及びコスト上の問題を伴う。
また、前記水溶性フィルムの洗浄時における水流によって前記印刷層の一部が剥げ落ち、このために前記被転写物に対する印刷効果が減じられる。
さらに、洗浄による前記水溶性フィルムの除去が完全でなく、このためにその一部が前記印刷層上に残留すると、耐候性の付与及び外観調整を目的として前記印刷層上に施される塗装の表面に凹凸が生じ、外観を損なうばかりでなく、塗装剥離の原因となる。
したがって、本発明の目的は、水溶性フィルムの洗浄による除去を必要としない水圧転写用シートを提供することにある。
本発明(第1発明)は、水圧転写用シートに係り、水溶性フィルムと、該水溶性フィルム上に形成された絵柄印刷層とを含み、前記絵柄印刷層は該絵柄印刷層に対する前記水溶性フィルムの剥離性を促進するための易剥離性インキを含む。
また、本発明(第2発明)は、水溶性フィルムと、該水溶性フィルム上に形成された剥離剤層と、該剥離剤層上に形成された絵柄印刷層とを含む。
前記水圧転写用シートは、さらに、前記絵柄印刷層上に形成されたベタ刷り印刷層を含むものとし、また、さらに、前記ベタ刷り印刷層上に形成されたブロッキング防止層を含むものとすることができる。
第1発明によれば、水溶性フィルムに形成された絵柄印刷層について、該絵柄印刷層に対する前記水溶性フィルムの剥離性を促進するための易剥離性インキを含むものとし、あるいは前記水溶性フィルムと前記絵柄印刷層との間に剥離剤層を設けたことから、被転写物への前記絵柄印刷層の水圧転写の後、前記水溶性フィルムを除去するのに、洗浄によらず、前記水溶性フィルムを乾燥させた後、これを絵柄印刷層又は前記剥離剤層から引き剥すことよって行うことができる。これには、前記洗浄による前記水溶性フィルムの除去に伴う廃液処理が不要であり、また前記絵柄印刷層の部分剥落とこれに伴う印刷効果の低減がなく、さらに耐候性の付与や外観調整を目的として前記絵柄印刷層に施される塗装の凹凸や外観毀損の発生が防止される。
前記絵柄印刷層にはその背景となる印刷層であるベタ刷り印刷層が形成されることがある。前記ベタ刷り印刷層が形成された水圧転写用シートにあっては、運搬や販売上の便宜のためにこれをロールに巻くときに前記水溶性フィルムと前記ベタ刷り印刷層との接触を阻むブロッキング層を形成することにより、前記ベタ塗り印刷層中の溶剤が有する粘着性による両者の接着現象とこれに伴う使用前における前記水溶性フィルムからの前記絵柄印刷層の剥離とを回避することができる。
図1を参照すると、本発明の一実施例に係る水圧転写用シートが全体に符号10で示されている。
この例の水圧転写用シート10は、水溶性フィルム12と、該水溶性フィルム上に形成された絵柄印刷層14とを含む。絵柄印刷層14はこれを水溶性フィルム12上に印刷してなる。
水溶性フィルム12は例えばポリビニルアルコールからなり、水圧転写用シート10による被転写物への転写すなわち印刷のために水に漬けられると膨潤する性質を有する。
水溶性フィルム12上に形成された絵柄印刷層14は、前記被転写物への印刷の際、水溶性フィルム12を水につけた後に活性剤(接着助剤)が塗布され、膨潤状態にされた水溶性フィルム12が受ける水圧の下、前記被転写物の表面に沿ってこれに密着し、これに接着される。
必要に応じて、絵柄印刷層14上にその背景となるベタ刷り印刷層16が形成される。例えば、ベタ刷り印刷層16と絵柄印刷層14とはそれぞれ木目模様と導管模様とからなる。ベタ刷り印刷層16が設けられるときは、前記活性剤が塗布されたベタ刷り印刷層16が前記被転写物の表面に接着される。
なお、絵柄印刷層14又はベタ刷り印刷層16に塗布されこれに接着性を付与する前記活性剤は、メチルエチルケトン、酢酸エチル、エチルアルコール等からなる。
前記被転写物の表面への絵柄印刷層14又はベタ刷り印刷層16の接着後、水溶性フィルム12が除去され、これにより前記被転写物の表面への印刷(転写)が完了する。
水溶性フィルム12の除去は、前記膨潤状態にある水溶性フィルム12を乾燥させた後、該水溶性フィルムを絵柄印刷層14から引き剥がすことにより行う。水溶性フィルム12の乾燥は、好ましくは、これに含まれる水分及び溶剤が発泡しないように40〜50℃の温度下で行う。
絵柄印刷層14を構成する印刷インキは、乾燥された水溶性フィルム12が絵柄印刷層14から剥がれやすいようにするための易剥離性インキのみ、あるいは前記易剥離性インキと通常のインキとの混合物からなる。したがって、前記印刷インキは、水溶性フィルム12の絵柄印刷層14に対する剥離性を促進するための前記易剥離性インキを含む。
前記易剥離性インキとして、例えば塩ビ酢ビ共重合樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂等、又はこれらの混合物を用いることができる。また、前記易剥離性インキとして、特にUV樹脂(紫外線硬化樹脂)を用いることが可能である。前記UV樹脂を用いる場合、乾燥された水溶性フィルム12に紫外線を照射することにより水溶性フィルム12を剥離することができる。
絵柄印刷層14が前記易剥離性インキを含むものとする図1に示す例に代えて、水溶性フィルム12と絵柄印刷層14との間に剥離剤層18(図2)を介在させることができる。剥離剤層18は、前記易剥離性インキと同様、塩ビ酢ビ共重合樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂等、又はこれらの混合物からなる。図示の例では剥離剤層18上に印刷により絵柄印刷層14が形成されており、また剥離剤層18は水溶性フィルム12に対するより絵柄印刷層14に対して強固に接着している。このため、乾燥後の水溶性フィルム12の剥離剤層18から引き剥がしが可能である。
絵柄印刷層14又は剥離剤層18に占める前記易剥離性インキの量、その種類等は、絵柄印刷層14の印刷中に水溶性フィルム12又は剥離剤層18から印刷インキが剥がれず、しかも前記被転写物への印刷の後、乾燥された水溶性フィルム12が剥離しやすいように、適宜選択される。
絵柄印刷層14又は剥離剤層18から引き剥がされた乾燥状態の水溶性フィルム12は焼却処理することができ、このため従来行っていた前記水溶性フィルムの水洗浄に伴う問題の発生を回避することができる。
水溶性フィルム12が引き剥がされた後、絵柄印刷層14又は剥離剤層18の表面にこれを保護するためのコート層(図示せず)が塗布される。
ところで、水圧転写用シート10は使用前の取り扱いや運搬の便宜のためにロールに巻かれることがある。このとき、水溶性フィルム12とベタ塗り印刷層16とが接し、該ベタ塗り印刷層16中のインキの溶剤が有する粘着力のために水溶性フィルム12とベタ塗り印刷層16とが互いに接着することがある(ブロッキング)。
したがって、使用のために水圧転写用シート10のロールを解く際、水溶性フィルム12とベタ塗り印刷層16との接着力が比較的大きいときは、絵柄印刷層14がその使用前に水溶性フィルム12から剥離するおそれがある。
これを防止するため、ベタ刷り印刷層16上にブロッキング防止層20を形成することが望ましい。ブロッキング防止層20は水圧転写用シート10をロールに巻いたときの水溶性フィルム12とベタ塗り印刷層16との接触を断ち、水溶性フィルム12とベタ塗り印刷層16との相互接着を防止する。ブロッキング防止層20は、例えばセルロース・アセテート・ブチレート(CAB)のような高ガラス転移点(Tg点)樹脂を用いて形成することができる。
本発明の一例に係る水圧転写用シートの横断面図である。 本発明の他の例に係る水圧転写用シートの横断面図である。
符号の説明
10 水圧転写用シート
12 水溶性フィルム
14 絵柄印刷層
16 ベタ刷り印刷層
18 剥離剤層
20 ブロッキング防止層

Claims (6)

  1. 水溶性フィルムと、該水溶性フィルム上に形成された絵柄印刷層とを含み、
    前記絵柄印刷層は該絵柄印刷層に対する前記水溶性フィルムの剥離性を促進するための易剥離性インキを含む、水圧転写用シート。
  2. さらに、前記絵柄印刷層上に形成されたベタ刷り印刷層を含む、請求項1に記載の水圧転写用シート。
  3. さらに、前記ベタ刷り印刷層上に形成されたブロッキング防止層を含む、請求項2に記載の水圧転写用シート。
  4. 水溶性フィルムと、該水溶性フィルム上に形成された剥離剤層と、該剥離剤層上に形成された絵柄印刷層とを含む、水圧転写用シート。
  5. さらに、前記絵柄印刷層上に形成されたベタ刷り印刷層を含む、請求項4に記載の水圧転写用シート。
  6. さらに、前記ベタ刷り印刷層上に形成されたブロッキング防止層を含む、請求項5に記載の水圧転写用シート。
JP2006290023A 2006-10-25 2006-10-25 水圧転写用シート Pending JP2008105259A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006290023A JP2008105259A (ja) 2006-10-25 2006-10-25 水圧転写用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006290023A JP2008105259A (ja) 2006-10-25 2006-10-25 水圧転写用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008105259A true JP2008105259A (ja) 2008-05-08

Family

ID=39439028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006290023A Pending JP2008105259A (ja) 2006-10-25 2006-10-25 水圧転写用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008105259A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020040406A (ja) * 2019-11-06 2020-03-19 大日本印刷株式会社 加飾成形品及びその製造方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1035195A (ja) * 1996-07-18 1998-02-10 Dainippon Printing Co Ltd 水圧転写用シート、該水圧転写用シートを使用する水圧転写方法、及び該水圧転写用シートによる転写層を有する成形体
JPH11301180A (ja) * 1998-04-27 1999-11-02 Cosmo Tec:Kk 転写基板及び転写シール
JP2004330431A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Dainippon Ink & Chem Inc 水圧転写用フィルム及び硬化性樹脂層を有する水圧転写体
JP2006159671A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Dainippon Ink & Chem Inc 水圧転写フィルム及び水圧転写体
JP2006264126A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Dainippon Ink & Chem Inc 水圧転写フィルム及び水圧転写体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1035195A (ja) * 1996-07-18 1998-02-10 Dainippon Printing Co Ltd 水圧転写用シート、該水圧転写用シートを使用する水圧転写方法、及び該水圧転写用シートによる転写層を有する成形体
JPH11301180A (ja) * 1998-04-27 1999-11-02 Cosmo Tec:Kk 転写基板及び転写シール
JP2004330431A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Dainippon Ink & Chem Inc 水圧転写用フィルム及び硬化性樹脂層を有する水圧転写体
JP2006159671A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Dainippon Ink & Chem Inc 水圧転写フィルム及び水圧転写体
JP2006264126A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Dainippon Ink & Chem Inc 水圧転写フィルム及び水圧転写体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020040406A (ja) * 2019-11-06 2020-03-19 大日本印刷株式会社 加飾成形品及びその製造方法
JP7067542B2 (ja) 2019-11-06 2022-05-16 大日本印刷株式会社 加飾成形品及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2558908B1 (en) Photoresist film and methods for abrasive etching and cutting
CN102762683B (zh) 粘合片
US20040241433A1 (en) Antifouling tape and method of application and removal
JP5584374B1 (ja) 凹凸模様転写材料
JP5881590B2 (ja) マスククリーナー及びクリーニング方法
BRPI0410889B1 (pt) Método de transferência com pressão de água e um artigo de transferência com pressão de água
JP2008105259A (ja) 水圧転写用シート
JP3250879B2 (ja) 画像支持体の再生方法および該再生方法に使用する再生装置
JP5517360B2 (ja) ペリクル及びその製造方法
JP6621113B2 (ja) 描写物を基材から表面に転写する方法および装置
MXPA03011042A (es) Sistema de transferencia de tinta en seco.
KR20170111293A (ko) 유브이 경화 젤 시트와 이를 이용한 유브이 경화 젤 네일 패치의 제조 방법
JP4234297B2 (ja) 転写加飾方法とそれに使用する加飾用転写フィルム
JPH1044382A (ja) インキ汚れ防止フィルム、グラビアシリンダーおよびグラビア印刷方法
TWM458314U (zh) 無痕轉印貼紙
JP2003035021A (ja) 補修用シール
KR101796100B1 (ko) 점착 코팅용 시트
JP2005014604A (ja) 水圧転写方法及び水圧転写品
JP2006235552A (ja) 収縮フィルムラベル
JPH10195401A (ja) 粘着テープ、フォトマスク保護用粘着テープの製造方法
JP2005224956A (ja) 水圧転写方法及び水圧転写品
JP4502236B2 (ja) インクジェット用転写媒体から得られた転写材を用いた転写方法及び転写製品
US20230373205A1 (en) Systems and methods for thermal transfer of patterns to a substrate
JP2006218799A (ja) 光触媒層転写膜
JPS5884791A (ja) 転写印刷方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120416

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120416

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121018

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20121026

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20121116