JPH06237307A - 極性反転検出回路 - Google Patents

極性反転検出回路

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Publication number
JPH06237307A
JPH06237307A JP2244193A JP2244193A JPH06237307A JP H06237307 A JPH06237307 A JP H06237307A JP 2244193 A JP2244193 A JP 2244193A JP 2244193 A JP2244193 A JP 2244193A JP H06237307 A JPH06237307 A JP H06237307A
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JP
Japan
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circuit
polarity inversion
signal
inversion detection
polarity
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JP2244193A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Uehara
啓靖 上原
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集積化が可能で、検出動作が確実な、雑音に
強い、低コストでかつ並列接続システムの構成が容易
な、ノーリンギング端末の極性反転検出回路を提供す
る。 【構成】 通信回線L1,L2に流れる電流が整流回路
10で整流される。通信回線L1,L2からの極性反転
情報に基づいて、第1,第2閾値設定回路21,22及
び極性反転検出トリガ回路30でトリガ電流が生成され
る。トリガ電流は、第1,第2極性反転検出増幅回路4
0,50で増幅され、第1,第2保持回路60,80に
出力される。第1,第2保持回路60,80では、極性
反転情報が保持されると共にアイソレータ74a,94
aで外部へ出力する。また、外部からの制御信号を受け
た第1,第2リセット回路101,102が極性反転検
出回路をリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレメータ等のベル信
号無鳴動端末であるノーリンギング端末において、電話
局から通信回線を介して送られてくる起動信号及び復旧
信号である極性反転情報を検出するための極性反転検出
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、特開平3−124154号公報に記載されるも
のがあった。図2は、前記文献に記載された従来の極性
反転検出回路の一構成例を示す回路図である。この極性
反転検出回路は、アイソレータ(isolator)入力側素子
(例えば、フォトカプラの発光ダイオード、以下LED
という)1、抵抗2、及びキャパシタ3を有し、それら
が通信回線L1とL2間に直列接続されている。この種
の極性反転検出回路では、図示しない電話局から、通信
回線L1,L2の極性反転制御によって該通信回線L
1,L2の極性反転が行われたとき、キャパシタ3の一
方の電極から電荷が放電され、他方の電極には同時に逆
極性に充電される。キャパシタ3からの電荷が充放電さ
れると、抵抗2を介して一定の時定数をもってアイソレ
ータ入力側素子1が駆動される。駆動されたアイソレー
タ入力側素子1は、その出力が図示しないアイソレータ
出力側素子に導かれ、該出力によって極性反転と判別さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の極性反転検出回路では、次のような課題があり、解
決することが困難であった。 (1) アイソレータ入力側素子(例えば、フォトカプ
ラのLED)1を直接駆動するために、μFオーダの大
容量、かつ250V以上の高耐圧キャパシタ3が必要と
なるため、容量値の点から集積化が不可能である。 (2) 動作原理上、キャパシタ3による充放電電流を
直接利用して極性反転検出を行っているので、アイソレ
ータ入力側素子1の出力継続時間が短く出力検出が行い
にくい。 (3) 特に、図2の極性反転検出回路を多数、並列接
続して使うシステムにおいて、1回線当りのトータルキ
ャパシタは、例えば日本電信電話株式会社(NTT)の
場合、3μF以下としなくてはならない基準がある。そ
のため、例えば図2の極性反転検出回路を10台並列接
続する場合には、1台当り0.3μF以下にしなくては
ならず、アイソレータ入力側素子1の駆動電流が極めて
小さくなってしまうので、極性反転検出機能が得られな
くなるおそれがある。 (4) さらに、動作原理がキャパシタ3の充放電を直
接利用した検出回路であるため、電話局側でのノーリン
ギングトランク接続時の電位変化で誤動作を起こしやす
いばかりか、伝送線路に乗る雑音でも誤動作を起こす危
険性があるという問題があった。
【0004】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、(1)回路が集積化出来ない、(2)アイソレ
ータ入力側素子1の出力継続時間が短いために出力検出
が行いにくい、(3)n個の並列接続システムにおいて
端末設置基準上、キャパシタ成分を単独システムの場合
に比べて1/nにしなくてはならないので、アイソレー
タ入力側素子1の駆動電流が小さく、極性反転検出機能
が得られなくなるおそれがある。さらに、(4)電話局
側でのノーリンギングトランク接続時の電位変化による
誤動作、(5)伝送線路の雑音による誤動作等といった
点について解決した極性反転検出回路を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、一対の通信回線からの起動信号及び復旧
信号である極性反転情報を検出するためのノーリンギン
グ端末の極性反転検出回路において、前記通信回線に流
れる電流を整流して一定の極性の電圧を出力する整流回
路と、前記起動信号または復旧信号の極性反転情報を受
信するための閾値を設定する第1閾値設定回路と、前記
復旧信号または起動信号の極性反転情報を受信するため
の閾値を設定する第2閾値設定回路と、前記第1及び第
2閾値設定回路の出力に基づき第1トリガ信号または第
2トリガ信号を発生する極性反転検出トリガ回路と、前
記第1トリガ信号を増幅する第1極性反転検出増幅回路
と、前記第2トリガ信号を増幅する第2極性反転検出増
幅回路とを備えている。さらに、前記整流回路の出力を
電源として前記第1極性反転検出増幅回路の出力信号を
帰還ループで保持し、その保持信号を外部へ出力する第
1保持回路と、前記整流回路の出力を電源として前記第
2極性反転検出増幅回路の出力信号を帰還ループで保持
し、その保持信号を外部へ出力する第2保持回路と、ノ
ーリンギング通信終了時に前記第1及び第2保持回路内
の各帰還ループをそれぞれ遮断する第1及び第2リセッ
ト回路とを備えている。
【0006】
【作用】本発明によれば、以上のように極性反転検出回
路を構成したので、整流回路は、通信回線に流れる電流
を整流して一定の極性の電圧を第1及び第2保持回路へ
出力する。第1及び第2閾値設定回路が、通信回線から
の起動信号及び復旧信号である極性反転情報を受信する
ためのトリガ信号の発生に閾値を与えている。極性反転
情報が、閾値に到達或いは超えたとき、極性反転検出ト
リガ回路が、トリガ信号を発生する。第1または第2極
性反転検出増幅回路は、そのトリガ信号を増幅し、それ
ぞれ第1または第2保持回路へ出力する。第1及び第2
保持回路は、前記整流回路出力を電源として動作し、そ
れぞれ第1及び第2極性反転検出増幅回路の出力を帰還
ループで保持し、その保持信号を外部へ出力する。第1
及び第2リセット回路が、第1及び第2保持回路内の各
帰還ループをそれぞれ遮断し、それぞれの保持動作を停
止させる。従って、前記課題を解決できるのである。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示す極性反転検出
回路の回路図である。この極性反転検出回路は、整流回
路10と、第1,第2閾値設定回路21,22と、極性
反転検出トリガ回路30と、第1,第2極性反転検出増
幅回路40,50と、第1,第2保持回路60,80
と、第1,第2リセット回路101,102とを、備え
ている。一対の通信回線L1,L2には、整流回路10
の入力端子N10a,N10bと、第1,第2極性反転
検出増幅回路40,50の電源端子N40b,N50b
とが、接続されている。整流回路10の正極性出力端子
N10c及び負極性出力端子N10dには、第1,第2
保持回路60,80の電源端子N60b,N60cとN
80b,N80cが接続されている。第1,第2極性反
転検出増幅回路40,50の入力端子N40a,N50
a間には、第1閾値設定回路21と極性反転検出トリガ
回路30と第2閾値設定回路22とが直列に接続されて
いる。第1,第2保持回路60,80には、それぞれ第
1,第2リセット回路101,102が接続されてい
る。整流回路10は、その入力端子N10a,N10b
間にブリッジ接続されたダイオード11〜14で構成さ
れている。このダイオード11〜14により、通信回線
L1,L2に流れる電流を整流し、一定の極性の電圧を
出力端子N10c,N10dから第1,第2保持回路6
0,80へ出力するようになっている。
【0008】第1閾値設定回路21は、ツェナーダイオ
ード21aを有し、そのツェナーダイオード21aが、
第1極性反転検出増幅回路40の入力端子N40aと極
性反転検出トリガ回路30との間に接続され、通信回線
L1,L2からの起動信号及び復旧信号である極性反転
情報を受信するためのトリガ信号(トリガ電流)の発生
に閾値を与えている。第2閾値設定回路22は、第1閾
値設定回路21と同様に、ツェナーダイオード22aを
有し、そのツェナーダイオード22aが第2極性反転検
出増幅回路50の入力端子N50aと極性反転検出トリ
ガ回路30との間に接続されている。極性反転検出トリ
ガ回路30は、トリガ電流を発生する回路であり、直列
接続された抵抗31,32及びキャパシタ33のCR時
定数回路で構成されている。第1極性反転検出増幅回路
40は、トリガ電流を増幅する回路であり、PNP形の
トランジスタ(以下、TRという)41,42と、抵抗
43,44と、ダイオード45〜49とを有している。
この第1極性反転検出増幅回路40では、入力端子N4
0aが第1閾値設定回路21に、電源端子N40bが通
信回線L1に、出力端子N40cが第1保持回路の入力
端子N60aに、それぞれ接続されている。TR41,
42は、ダーリントン接続されて増幅器を構成し、その
TR41のベースが入力端子N40aに、エミッタがT
R42のベースに、それぞれ接続されている。TR42
のエミッタと電源端子N40bとの間には、エミッタ抵
抗43が接続されている。ダイオード45〜47は、電
源端子N40bと入力端子N40aとの間に順方向に直
列接続され、エミッタ抵抗43とで定電流回路を構成し
ている。入力端子N40aには、ダイオード48のアノ
ードが接続され、そのカソードが電源端子N40bに接
続され、第2極性反転検出増幅回路50が動作したとき
に流れるトリガ電流のバイパス回路となっている。共通
接続されたTR41,42のコレクタと出力端子N40
cとの間には、逆耐圧確保用のダイオード49とサージ
保護用の電流制限抵抗44とが、直列に接続されてい
る。
【0009】第2極性反転検出増幅回路50は、第1極
性反転増幅回路40と同一構成であり、PNP形TR5
1,52と、抵抗53,54と、ダイオード55〜59
とを有している。この第2極性反転検出増幅回路50で
は、その電源端子N50bが通信回線L2に、出力端子
N50cが第2保持回路の入力端子N80aに、それぞ
れ接続されている。TR51,52は、ダーリントン接
続されて増幅器を構成している。TR51のベースは、
入力端子N50aに接続され、TR52のエミッタが、
エミッタ抵抗53を介して電源端子N50bに、接続さ
れている。エミッタ抵抗53とダイオード55〜57と
で、定電流回路を構成している。ダイオード58は、第
1極性反転検出増幅回路40が動作したときに流れるト
リガ電流のバイパス回路となっている。各TR51,5
2のコレクタと出力端子N50cとの間には、逆耐圧確
保用のダイオード59とサージ保護用の電流制限抵抗5
4が直列接続されている。
【0010】第1保持回路60は、NPN形TR61
と、PNP形TR62と、抵抗63〜67と、ダイオー
ド68〜71と、キャパシタ72と、ツェナーダイオー
ド73と、アイソレータ74の入力側素子(例えばフォ
トカプラのLED)74aとで、構成されている。第1
極性反転検出増幅回路40の出力電流を保持し、その保
持電流で駆動されるアイソレータ74の入力側素子74
aを介して、図示しないアイソレータ74の出力側素子
に保持信号を出力する機能を有している。第1保持回路
60の入力端子N60aは、TR61のベースに接続さ
れ、電源端子N60b,60cが、整流回路10の正極
性出力端子N10c及び負極性出力端子N10dにそれ
ぞれ接続されている。TR61のエミッタと整流回路1
0の負極正端子N10dとの間に接続された抵抗63
と、該TR61のベースと整流回路10の負極正端子N
10d間に直列接続されたダイオード68,69とによ
って、定電流回路が構成されている。ダイオード68,
69と並列に、動作安定化抵抗67および動作安定化キ
ャパシタ72とが、接続されている。TR61のコレク
タは、サージ保護抵抗64を介してTR62のベースに
接続されている。TR62のエミッタ及び電源端子N6
0b間に接続された抵抗65と、TR62のベース及び
電源端子間に順方向に接続されたダイオード70,71
とによって、定電流回路が構成されている。直列接続さ
れたダイオード70,71と並列に、動作安定化抵抗6
6が接続されている。TR62のコレクタとTR61の
ベースとの間には、アイソレータ74の入力側素子74
aと、該第1保持回路60の保持電圧設定のためのツェ
ナーダイオード73とが、直列に接続され、電流保持の
ための帰還ループを構成している。
【0011】第2保持回路80は、第1保持回路60と
同一構成であり、その電源端子N80b,N80cが整
流回路10の正極性出力端子N10cと負極性出力端子
N10dとに、それぞれ接続されている。第2保持回路
80は、NPN形TR81と、PNP形TR82と、抵
抗83〜87と、ダイオード88〜91と、キャパシタ
92と、ツェナーダイオード93と、アイソレータ94
の入力側素子(例えば、フォトカプラのLED)94a
とで、構成されている。この第2保持回路80は、第2
極性反転検出増幅回路50の出力電流を保持し、その保
持電流で駆動されるアイソレータ94の入力側素子94
aを介して、図示しないアイソレータ94の出力側素子
に保持信号を出力する機能を有している。第2保持回路
80の入力端子N80aには、TR81のベースが接続
されている。TR81のエミッタ及び電源端子N80c
間に接続された抵抗83と、TR81のベース及び電源
端子N80c間に接続されたダイオード88,89とに
よって定電流回路が構成されている。さらに、TR81
のベースと電源端子N80cとの間に、動作安定化抵抗
87及び動作安定化キャパシタ92が並列接続されてい
る。TR81のコレクタは、サージ保護抵抗84を介し
てTR82のベースに接続されている。TR82のエミ
ッタ及び電源端子N80b間に接続された抵抗85と、
ダイオード90,91とによって、定電流回路が構成さ
れ、それに動作安定化抵抗86が接続されている。TR
82のコレクタとTR81のベースとの間には、アイソ
レータ94の入力側素子94aと、該第2保持回路80
の保持電圧設定のためのツェナーダイオード93とが、
直列に接続され、電流保持のための帰還ループを構成し
ている。
【0012】第1リセット回路101は、第1保持回路
60での保持電流を遮断する機能を有し、該第1保持回
路60内のTR61のベースと電源端子N60c間に接
続されている。この第1リセット回路101は、図示し
ない入力側素子と、その入力側素子からの制御信号によ
り駆動する出力側素子(例えば、フォトトランジスタ)
101ー1bとで構成されている。同様に、第2リセッ
ト回路102は、第2保持回路80の保持電流を遮断す
る機能を有し、該第2保持回路80内のTR81のベー
スと電源端子N80c間に接続されている。第2リセッ
ト回路102は、図示しない入力側素子と、その入力側
素子からの制御信号により駆動する出力側素子(例え
ば、フォトトランジスタ)102ー1bとで構成されて
いる。
【0013】次に、図3(a)〜(h)を参照しつつ、
図1の極性反転検出回路の動作を説明する。図3(a)
〜(h)は、図1の動作を示すタイムチャートであり、
同図(a)はノーリンギング端末の通信状態、同図
(b)は通信回線L1,L2の極性を示す波形、同図
(c)は極性反転検出トリガ回路に流れる電流波形、同
図(d)は第2極性反転検出増幅回路の出力電流波形、
同図(e)は第1極性反転検出増幅回路の出力電流波
形、同図(f)は第2保持回路出力、同図(g)は第1
保持回路出力、及び同図(h)は第1,第2リセット回
路に入る制御信号をそれぞれ示す。図1の極性反転検出
回路の動作は、図3(a)に示すように、ノーリンギン
グ端末の通信状態として、待機状態T1、検出状態T
2、通信中T3、復旧状態T4、及び待機状態T5に分
類することができる。以下に、ノーマル給電の待機状態
が(1)通信回線L1が地気、L2が電池である場合の
動作と、(2)通信回線L1が電池、L2が地気である
場合の動作を説明する。
【0014】(1) 通信回線L1が地気、L2が電池
である場合の動作 まず、通信回線L1が地気、L2が電池であるノーマル
給電の待機状態T1からの動作を説明する。ノーマル給
電の待機状態T1において(図3(b)のS1)、極性
反転検出回路は動作をしていない。次に、電話局側から
の制御によって通信回線L1,L2の極性反転が開始さ
れ通信回線L1,L2の電位差が第2閾値設定回路22
によって定められた閾値電位に到達したとき(図3
(b)のS2)、極性反転検出トリガ回路30が動作を
開始し第2トリガ電流を発生させる(図3(c)のS
3)。この第2トリガ電流は、通信回線L2から、第2
極性反転検出増幅回路50の抵抗53、TR52のエミ
ッタ・ベース、TR51のエミッタを経由してそのベー
スへ流れる。同時に、前記第2トリガ電流は、通信回線
L2から、ダイオード55〜57、を通って、TR51
のベース電流と合流する。この合流した電流は、第2閾
値設定回路22のツェナーダイオード22a、極性反転
検出トリガ回路の抵抗32、キャパシタ33、抵抗3
1、第1閾値設定回路21のツェナーダイオード21
a、及び第1極性反転検出増幅回路40のダイオード4
8を通り通信回線L1へ流れる。そのため、第2トリガ
電流は、TR52,51で増幅され、ダイオード59及
び抵抗54を介して、第2保持回路80のTR81のベ
ースに入力される(図3(d)のS4)。TR81のコ
レクタの出力電流は、抵抗84を介してTR82のベー
スを駆動する。すると、TR82のコレクタから出力さ
れた電流が、アイソレータ94の入力側素子94aを駆
動し、ツェナーダイオード93を介してTR81のベー
スに帰還され、保持状態となる(図3(f))。以上の
動作を完了することにより、起動信号の受信が完了し、
図示しない外部のモデム等の通信装置を介して、ノーリ
ンギング通信が開始される(図3(a)のS5)。
【0015】次に、ノーリンギング通信が終了すると、
電話局からの制御により、通信回線L1,L2を通じて
復旧信号である再極性反転が開始される(図3(b)の
S6)。通信回線L1,L2の電位差が減少すると(図
3(b)のS7)、第2保持回路80の保持電圧が、ツ
ェナーダイオード93で設定される動作閾値以下になる
ため、動作中の第2保持回路80は自己復旧する(図3
(f)のS8)。前記極性反転により、リバース給電か
らノーマル給電に移り、通信回線L1,L2間の電位差
が、第1閾値設定回路21によって定められた閾値を超
えたとき(図3(b)のS9)、極性反転検出トリガ回
路30が動作するため、第1トリガ電流が発生する(図
3(c)のS10)。第1のトリガ電流は、第2のトリ
ガ電流と逆向きに、通信回線L1から第1極性反転検出
増幅回路40の抵抗43、TR42のエミッタ・ベー
ス、及びTR41のエミッタを経由してそのベースへ流
れる。同時に、前記第1のトリガ電流は、通信回線L1
からダイオード45〜47を介してTR41のベース電
流と合流する。合流した電流は、第1閾値設定回路21
のツェナーダイオード21a、極性反転検出トリガ回路
の抵抗31、キャパシタ33、抵抗32、第2閾値設定
回路22のツェナーダイオード22a、及び第2極性反
転検出増幅回路50のダイオード58を経由して通信回
線L2に流れる。
【0016】そのため、第1トリガ電流は、TR42,
41で増幅され、ダイオード49及び抵抗44を介して
第1保持回路60のTR61のベースに入力される(図
3(d)のS11)。TR61のコレクタの出力電流
は、抵抗64を介してTR62のベースを駆動する。す
ると、TR62のコレクタから出力された電流は、アイ
ソレータ74の入力側素子74aを駆動し、ツェナーダ
イオード73を介してTR61のベースに帰還され、保
持状態となる(図3(g))。以上の動作を完了するこ
とにより、通信の復旧信号の受信が完了したことにな
る。次に、回路の状態リセットを行うために前記第1保
持回路60の入力側素子74aの出力に従い、図示しな
いアイソレータ101ー1の入力側素子を図示しない装
置により駆動し、出力側素子101ー1bを動作(図3
(h))させて第1保持回路60の帰還ループを遮断す
る(図3(g)のS12)。帰還ループが遮断されると
第1保持回路60は、リセットされ、該極性反転検出回
路が、待機状態T5に戻る(図3(b)のS13)。
【0017】(2) 通信回線L1が電池、L2が地気
である場合の動作 前記(1)では、通信回線L1が地気、L2が電池であ
る場合の待機状態から極性反転をおこなった場合の動作
を述べたが、通信回線L1が地気、L2が電池である場
合についても、前記とほぼ同一の動作を行う。即ち、こ
の場合には、待機状態T1から図3(a)の検出状態T
2にかかわる回路が、第1極性反転検出増幅回路40で
あると共に、通信中の保持回路出力が、第1保持回路6
0である。さらに、復旧時の情報出力が第2極性反転検
出増幅回路50と第2保持回路80となり、リセットは
アイソレータ102の出力側素子102ー1bによって
行うところが前記説明と異なる。しかし、他の極性反転
検出トリガ回路は、回路的にも電気的にも対称の構成に
なっているので、通信回線L1,L2の極性によって流
れる電流方向が異なるだけなので、前記(1)とほぼ同
様の動作となる。
【0018】以上のように、本実施例では、次のような
利点を有している。 (1) アイソレータ74,94,101−1,102
−1を除いて集積化可能な素子で構成できるため、低コ
ストの集積回路を実現できる。 (2) 第1,第2保持回路60,80により、極性反
転情報をノーリンギング通信中T3を保持することがで
きるので、極性反転の検出が確実にできる。 (3) 極性反転検出増幅回路40,50で極性反転電
流を増幅しているので、キャパシタ33の容量を減少で
きる。そのため、並列接続システムの構成が極めて容易
に実現できる。 (4) 極性反転検出の閾値設定回路21,22を備え
ているので、電話局側でのノーリンギングトランク接続
時の雑音での誤動作や、伝送線路の雑音での誤動作を除
去できる。 (5) 全体回路の起動は、CR結合を用いた極性反転
検出トリガ回路によって行っているため、待機時の消費
電力がゼロである。
【0019】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。 (A) 図1では、アイソレータ74,94,101−
1,102−1をフォトカプラで構成したが、電磁波等
の他のアイソレータで構成してもよい。 (B) 第1,第2極性反転検出増幅回路40,50で
用いられた2段PNPダーリントン接続トランジスタ増
幅器は、1個或いは、3個以上のトランジスタで構成し
てもよい。例えば、PNP3段〜n段ダーリントン接
続、PNP+NPNコンプリメンタリダーリントン接続
等としてもよい。 (C) リセット動作をさせるとき、第1及び第2リセ
ット回路を同時にリセットするアイソレータで構成すれ
ば、回路がより簡素化される。 (D) 極性反転検出トリガ回路30のCR時定数は、
容量と抵抗値により定まる。したがって、抵抗31,3
2は、分割せず合成された1個の抵抗としてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、整流回路、第1,第2閾値設定回路、極性反転
検出トリガ回路、第1,第2極性反転検出増幅回路、第
1,第2保持回路、及び第1,第2リセット回路で構成
したので、集積化が容易となり、経済的な回路が実現で
きる。また、第1,第2保持回路を備えているので極性
反転情報をノーリンギング通信中保持することができる
ので、極性反転の検出が確実になった。第1,第2極性
反転検出増幅回路で極性反転電流を増幅しているので、
例えば、極性反転検出トリガ回路がキャパシタを有して
いた場合、そのキャパシタ成分が減少でき、並列接続シ
ステムの構成が極めて容易に実現できる。さらに、第
1,第2閾値設定回路を備えているため、電話局側での
ノーリンギングトランク接続時の雑音や伝送線路の雑音
による誤動作を除去できる。しかも、一対の通信回線か
ら整流回路を介して得られる入力と、前記一対の通信回
線からの入力とで動作する構成が可能であり、低消費電
力化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の極性反転検出回路の回路図で
ある。
【図2】従来の極性反転検出回路の回路図である。
【図3】図1のタイムチャートである。
【符号の説明】
L1,L2 通信回線 10 整流回路 21,22 第1,第2閾値設定回路 30 極性反転検出トリガ回路 40,50 第1,第2極性反転検出増幅回路 60,80 第1,第2保持回路 101,102 第1,第2リセット回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の通信回線からの起動信号及び復旧
    信号である極性反転情報を検出するためのノーリンギン
    グ端末の極性反転検出回路において、 前記通信回線に流れる電流を整流して一定の極性の電圧
    を出力する整流回路と、 前記起動信号または復旧信号の極性反転情報を受信する
    ための閾値を設定する第1閾値設定回路と、 前記復旧信号または起動信号の極性反転情報を受信する
    ための閾値を設定する第2閾値設定回路と、 前記第1及び第2閾値設定回路の出力に基づき第1トリ
    ガ信号または第2トリガ信号を発生する極性反転検出ト
    リガ回路と、 前記第1トリガ信号を増幅する第1極性反転検出増幅回
    路と、 前記第2トリガ信号を増幅する第2極性反転検出増幅回
    路と、 前記整流回路の出力を電源として前記第1極性反転検出
    増幅回路の出力信号を帰還ループで保持し、その保持信
    号を外部へ出力する第1保持回路と、 前記整流回路の出力を電源として前記第2極性反転検出
    増幅回路の出力信号を帰還ループで保持し、その保持信
    号を外部へ出力する第2保持回路と、 ノーリンギング通信終了時に前記第1及び第2保持回路
    内の各帰還ループをそれぞれ遮断する第1及び第2リセ
    ット回路とを、 備えたことを特徴とする極性反転検出回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6049234A (en) * 1996-06-26 2000-04-11 Oki Electric Industry Co., Ltd. Telemetering apparatus
JP2018182524A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体装置、電池監視システム、起動信号の検出方法及び通信方法

Cited By (3)

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US6411148B1 (en) 1996-06-26 2002-06-25 Oki Electric Industry Co., Ltd. Telemetering apparatus
JP2018182524A (ja) * 2017-04-12 2018-11-15 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体装置、電池監視システム、起動信号の検出方法及び通信方法

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