JPH06236882A - Al層の結晶配向性評価方法 - Google Patents

Al層の結晶配向性評価方法

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JPH06236882A
JPH06236882A JP5021550A JP2155093A JPH06236882A JP H06236882 A JPH06236882 A JP H06236882A JP 5021550 A JP5021550 A JP 5021550A JP 2155093 A JP2155093 A JP 2155093A JP H06236882 A JPH06236882 A JP H06236882A
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JP
Japan
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layer
intensity
crystal orientation
wiring
auger electrons
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Pending
Application number
JP5021550A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroji Tatemachi
寛児 立町
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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Publication of JPH06236882A publication Critical patent/JPH06236882A/ja
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  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体素子のAl配線の結晶配向性を簡便に測
定する。 【構成】半導体素子のAl配線につきオージェ電子検出
強度を測定し、その大きさから(111)配向性を評価
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体素子に形成され
るAl配線の評価方法に係り、特にAl配線の製造条件
を定めるためのAl配線の結晶配向性評価方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の配線にはAl配線が多用さ
れる。Al配線は蒸着,スパッタ等で成膜されるが成膜
条件によりAl配線の結晶配向が異なる場合がある。A
l配線の結晶配向性はAl配線の機械的強度,耐食性,
結晶成長の速度を左右し、通常(111)結晶配向が用
いられる。
【0003】このためAl配線の結晶配向性評価が重要
であり従来X線回折法によりこの評価を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のX
線回折法による場合は半導体素子のAl配線の幅が小さ
いために照射されるX線がAl配線をはみ出てAl配線
以外の部分をも照射しAl配線のみあるいはAl配線の
微小部分の評価が不可能であり、そのため微小部の結晶
配向性を評価する場合は薄膜試料を作成し、透過型電子
顕微鏡を用いてその評価を行っていた。しかし透過型電
子顕微鏡を用いる場合は試料製作に時間がかかるうえ一
試料の限定された領域しか評価できないという問題があ
った。
【0005】この発明は上述の点に鑑みてなされ、その
目的はAl配線の微小部の結晶配向性を簡便に評価する
方法を開発することにより、半導体素子製作の効率を向
上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的はこの発明に
よればAl層の微小部分の結晶配向性評価方法であっ
て、(1)測定工程と、(2)判定基準を求める工程
と、(3)決定工程とを包含し、測定工程は多結晶Al
層表面の微小部に電子線を照射して発生したオージェ電
子の強度を測定し、判定基準を求める工程は多結晶Al
層表面における特定配向の結晶の成長状態とオージェ電
子検出強度の関係を求め、決定工程は測定工程で得られ
たデータを前記判定基準と照合してAl層の結晶配向性
を定める工程であるとすることにより達成される。
【0007】
【作用】試料に電子線を照射するとオージェ電子が発生
するが、オージェ電子の発生強度は結晶配向性により異
なる。結晶配向性によりオージェ電子の脱出深さや背面
散乱の程度が異なるからである。Al層の場合(11
1)配向は原子の細密充填面であり、オージェ電子の強
度が最小となる。
【0008】
【実施例】図1はこの発明の実施例に係る半導体素子を
示す断面図である。この半導体素子はロコス11構造に
より相互に絶縁されたPMOSとNMOSからなり、そ
れぞれにAl配線12が配置される。リンガラス13の
窓によりAl配線12がPMOSとNMOSにそれぞれ
繋がる。ゲート電極31はゲート酸化膜14を介してチ
ャネルを形成する。
【0009】半導体素子のAl配線は8mmTorrの
Ar雰囲気中でスパッタにより成膜してオージェ電子分
光用の試料とした。また同様な手法でシリコンウエハ上
にAl層を形成してオージェ電子分光用またはX線回折
用の試料とした。これらの試料はスパッタ前のプリベー
クの有り無し、スパッタ後のアニール条件およびスパッ
タ条件が全て異なる。表1に半導体素子の試料作成条件
が示される。
【0010】
【表1】 図2はオージェ電子分光装置を示す配置図である。電子
銃15からの電子ビームがコイル16により絞られて試
料18であるAlのスパッタされたシリコンウエハ(1
0mm×10mm)を照射する。Alのスパッタされた
シリコンウエハに替えてAl配線12を有する半導体素
子を用いることもできる。半導体素子のAl配線の幅は
3ないし5μmである。イオン銃17が試料18をエッ
チングする。試料18から放出されたオージェ電子はア
ナライザ20により分光され、電子検出器22により検
出され、前置増幅器23を経てロックインアンプ24に
より増幅される。増幅された信号は微分器25を介して
微分される。全体のシステムは分析系コントローラ26
により制御される。電子銃15,イオン銃17,アナラ
イザ20,電子検出器22は真空容器19内に載置され
る。ビーム変調器21が電子ビームを変調する。
【0011】以上のオージェ電子分光装置は以下の条件
で運転される。電子銃の加速電圧10kV、プローブ電
流0.5μA、プローブ径1μm、試料傾斜0度であ
る。オージェ電子の検出強度は微分された信号のピーク
からピークまでの値として測定される。オージェ電子分
光装置による分析は50nmφないし1mmφの微小部
の分析を可能にする。深さ方向の測定もイオン銃による
エッチングにより可能である。
【0012】図3はX線回折装置を示す配置図である。
X線管球27を出たX線はスリット28を経て試料29
に照射される。照射されるX線の直径は数100μmで
ある。試料29はAlがスパッタされたシリコンウエハ
(10mm×10mm)である。試料29は回転により
回折角θが走査される。試料29を回折したX線は計数
管30によりカウントされる。
【0013】X線回折装置は以下の条件で運転される。
X線管球に用いられるターゲットはCuであり、50k
Vの電圧が印加される。電流は200mAである。スキ
ャンスピードは4度/min.であった。表2にAlの
X線回折強度とオージェ電子検出強度が示される。
【0014】
【表2】 試料1の結晶配向は(220)である。試料2の結晶配
向は(111)と(220)の二つが混在している。こ
れに対し試料3と試料4は(111)配向となってい
る。Al配線が(111)配向となるのはオージェ電子
検出強度で4800以下の場合である。(111)配向
でない場合はオージェ電子検出強度が大きくなる。この
ようにしてオージェ電子検出強度とAl配線の結晶配向
性の間には一定の関係がある。
【0015】図4はAlのX線回折強度のうちの(11
1)回折線の回折強度とオージェ電子検出強度との関係
を示す線図である。(111)回折線の回折強度とオー
ジェ電子検出強度とは反比例に近い関係が認められる。
前述のようにオージェ電子分光装置による分析を行う場
合は50nmφないし1mmφの微小部の分析が可能で
あるので半導体素子のAl配線の微小部およびAl配線
の必要な範囲にわたって結晶配向性をオージェ電子の検
出強度を基準として簡便に評価することができる。その
結果Al配線の成膜条件を容易に明らかにすることがで
き半導体素子製作の効率が向上する。
【0016】
【発明の効果】この発明によればAl層の微小部の結晶
配向性評価方法であって、(1)測定工程と、(2)判
定基準を求める工程と、(3)決定工程とを包含し、測
定工程は多結晶Al層表面の微小部に電子線を照射して
発生したオージェ電子の強度を測定し、判定基準を求め
る工程は多結晶Al層表面における特定配向の結晶の成
長状態とオージェ電子検出強度の関係を求め、決定工程
は測定工程で得られたデータを前記判定基準と照合して
Al層の結晶配向性を定める工程であるとするので、オ
ージェ電子の発生強度は結晶配向性により異なるため−
特にAl層の(111)配向は原子の細密充填面でオー
ジェ電子の強度が最小となるために半導体素子のAl層
の微小部およびAl層の必要な範囲につきその結晶配向
性をオージェ電子の検出強度を基準として簡便に評価す
ることができる。この結果Al層の成膜条件を容易に明
らかにすることができて半導体素子製作の効率が大きく
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る半導体素子を示す断面
【図2】オージェ電子分光装置を示す配置図
【図3】X線回折装置を示す配置図
【図4】AlのX線回折強度のうちの(111)回折線
の回折強度とオージェ電子検出強度との関係を示す線図
【符号の説明】
11 LOCOS(SiO2 ) 12 Al配線 13 リンガラス 14 ゲート酸化膜 15 電子銃 16 コイル 17 イオン銃 18 試料 19 真空容器 20 アナライザ 21 ビーム変調器 22 電子検出器 23 前置増幅器 24 ロックインアンプ 25 微分器 26 分析系コントローラ 27 X線管球 28 スリット 29 試料 30 計数管 31 ゲート電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Al層の微小部の結晶配向性評価方法であ
    って、 (1)測定工程と、 (2)判定基準を求める工程と、 (3)決定工程とを包含し、 測定工程は多結晶Al層表面の微小部に電子線を照射し
    て発生したオージェ電子の強度を測定し、 判定基準を求める工程は多結晶Al層表面における特定
    配向の結晶の成長状態とオージェ電子検出強度の関係を
    求め、 決定工程は測定工程で得られたデータを前記判定基準と
    照合してAl層の結晶配向性を定める工程であることを
    特徴とするAl層の結晶配向性評価方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の評価方法において、多結晶
    Al層試料は半導体素子のAl配線であることを特徴と
    するAl層の結晶配向性評価方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の評価方法において、特定配
    向の結晶面は(111)の結晶面であることを特徴とす
    るAl層の結晶配向性評価方法。
JP5021550A 1993-02-10 1993-02-10 Al層の結晶配向性評価方法 Pending JPH06236882A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008051713A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Kobe Steel Ltd ポリシリコン薄膜結晶性測定装置及びその方法

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JP2008051713A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Kobe Steel Ltd ポリシリコン薄膜結晶性測定装置及びその方法

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