JPH0623681U - 抵抗溶接機におけるスパッタ防止装置 - Google Patents

抵抗溶接機におけるスパッタ防止装置

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JPH0623681U
JPH0623681U JP6533892U JP6533892U JPH0623681U JP H0623681 U JPH0623681 U JP H0623681U JP 6533892 U JP6533892 U JP 6533892U JP 6533892 U JP6533892 U JP 6533892U JP H0623681 U JPH0623681 U JP H0623681U
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spatter
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敏博 西脇
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小原株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スパッタの発生と同時に或はスパッタの発生
の要因ができた時点で、二次側電流をバイパスさせるこ
とにより、スパッタの発生を少なくとも1回に抑え、こ
れにより溶接強度の向上が期待でき、安全な溶接作業が
可能となり、且つ工場の環境も改善され得るような抵抗
溶接機におけるスパッタ防止装置を提供しようとするも
のである。 【構成】 トランス4を介して二次電流が溶接電極2,
3に供給される抵抗溶接機において、トランスと溶接電
極との間に前記二次電流の回路が短絡されるスイッチ1
3が配置され、前記両溶接電極近傍に接続されたスパッ
タ発生検知器12からの信号により前記スイッチが制御
されるようにした抵抗溶接機におけるスパッタ防止装
置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、トランスを介して二次電流が溶接電極に供給される抵抗溶接機に おいて、スパッタの発生を少なくとも1回に抑えるような抵抗溶接機におけるス パッタ防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
抵抗溶接機におけるスパッタ防止装置としては図2に示すような装置がある。 即ち、21は抵抗溶接機であり、該抵抗溶接機21の電極22,23にはトラン ス24から二次電流がケ―ブル25により供給されるようになっている。なお、 26はワ―クである。
【0003】 そして、前記トランス24は外部交流電源27から制御装置28を介して付勢 され、該トランス24の一次回路が制御される。即ち、制御装置28は変流器2 9を介して一次電流を検出し、制御回路30に予め設定した電流値と比較し、そ の偏差に応じてサイリスタ31の点弧位相を制御して一次電流を制御する。
【0004】 また、32は前記電極22,23の近傍に接続されたスパッタ発生検知器であ って、該検知器32は前記制御回路30に接続され、検知器32により溶接部に スパッタが発生したことを検知すると、その信号が制御回路30に入り、前記サ イリスタ31を制御してスパッタの継続した発生を防止するようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の技術においては、スパッタ発生検知器32から の信号でサイリスタ31を制御してもトランス24の二次側には尚電流が残流し 、これが電極22,23を通過して仕事をすることになるので、再度のスパッタ 発生の原因となって確実なスパッタ発生防止にはならないと共に電力の無駄とな る、という問題がある。
【0006】 この考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ り、その目的とするところは、スパッタの発生と同時に或はスパッタの発生の要 因ができた時点で、二次側電流をバイパスさせることにより、スパッタの発生を 少なくとも1回に抑え、これにより溶接強度の向上が期待でき、安全な溶接作業 が可能となり、且つ工場の環境も改善され得るような抵抗溶接機におけるスパッ タ防止装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案の抵抗溶接機におけるスパッタ防止装置 は、トランスと溶接電極との間で二次電流の回路を短絡するスイッチを配置し、 前記両溶接電極近傍に接続されたスパッタ発生検知器からの信号により前記スイ ッチを制御するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】
スパッタの発生と同時に或はスパッタの発生の要因ができた時点でスパッタ発 生検知器が信号を発し、該信号により二次側電流をバイパスさせるスイッチが入 り、二次電流が電極に流れないことから、無駄な電流の消費が防止されると共に スパッタ発生は少なくとも1回に抑制される。
【0009】
【実施例】
図1を参照してこの考案の実施例について説明をする。 図において、1は抵抗溶接機であり、該抵抗溶接機1の電極2,3にはトラン ス4から二次電流が二次ケ―ブル5により供給されるようになっている。なお、 6はワ―クである。
【0010】 そして、前記トランス4は外部交流電源7から制御装置8を介して付勢され、 該トランス4の一次回路が制御される。即ち、制御装置8は変流器9を介して一 次電流を検出し、制御回路10に予め設定した電流値と比較し、その偏差に応じ てサイリスタ11の点弧位相を制御して一次電流を制御する。
【0011】 また、12は前記電極2,3の近傍に接続されたスパッタ発生検知器であって 、該検知器12は前記二次ケ―ブル5間を短絡するサイリスタ13からなるスイ ッチに接続され、検知器12により溶接部にスパッタが発生したことを検知する と、その信号が前記サイリスタ13に入り、該サイリスタ13を作動させて前記 二次ケ―ブル5間が短絡し、二次電流は該短絡線を通り、前記電極2,3間には 電流が流れないことになる。従って、溶接部におけるスパッタの継続した発生は 防止されるのである。そして、前記検知器12からの信号は従来例と同様に前記 制御回路10に接続され、検知器12により溶接部にスパッタが発生したことを 検知すると、その信号が制御回路10にも送られ、前記サイリスタ11を制御し て前記トランス4の一次回路の電流の流れも停止させるようにしている。
【0012】 なお、前記スパッタ発生の検知手段としては、スパッタ発生による、両電極間 の極端な電圧変化,電極の加速度の極端な変化,電極の歪み量,電極の加圧力の 極端な変化等のいずれかを知ることでよい。また、アコ―スティック エミッシ ョンの場合には、スパッタ発生の要因がかもし出されると、それにより固体が熱 的に励起されて応力波(物体のきしみ)が発生するので、これを検知するもので あり、スパッタを発生させる前にこれを知り、スパッタを発生させないようにす ることができる。
【0013】
【考案の効果】
この考案によると、スパッタの発生と同時に或はスパッタの発生の要因ができ た時点でスパッタ発生検知器が信号を発し、該信号により二次側電流をバイパス させるスイッチが入り、二次電流が電極に流れないことから、無駄な電流の消費 が防止されると共にスパッタ発生は少なくとも1回に抑制される。 従って、溶接強度の向上が期待できると共に安全な溶接作業が可能となり、ま た工場の環境も改善され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの考案に係る抵抗溶接機におけるスパ
ッタ防止装置の回路図である。
【図2】図2は従来例の抵抗溶接機におけるスパッタ防
止装置の回路図である。
【符号の説明】
1 抵抗溶接機 2,3 電極 4 トランス 5 二次ケ―ブル 12 スパッタ発生検知器 13 スイッチ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスを介して二次電流が溶接電極に
    供給される抵抗溶接機において、トランスと溶接電極と
    の間で前記二次電流の回路を短絡するスイッチを配置
    し、前記両溶接電極近傍に接続されたスパッタ発生検知
    器からの信号により前記スイッチを制御するようにした
    ことを特徴とする抵抗溶接機におけるスパッタ防止装
    置。
  2. 【請求項2】 前記スパッタ発生検知器がアコ―スティ
    ック エミッションから構成されたことを特徴とする請
    求項1記載の抵抗溶接機におけるスパッタ防止装置。
JP6533892U 1992-08-27 1992-08-27 抵抗溶接機におけるスパッタ防止装置 Expired - Fee Related JP2556248Y2 (ja)

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