JP2686183B2 - 交流tig溶接機 - Google Patents
交流tig溶接機Info
- Publication number
- JP2686183B2 JP2686183B2 JP3037468A JP3746891A JP2686183B2 JP 2686183 B2 JP2686183 B2 JP 2686183B2 JP 3037468 A JP3037468 A JP 3037468A JP 3746891 A JP3746891 A JP 3746891A JP 2686183 B2 JP2686183 B2 JP 2686183B2
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- output current
- signal
- polarity
- output
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- Arc Welding Control (AREA)
- Generation Of Surge Voltage And Current (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は交流TIG溶接機に関
し、特にインバータ回路にて交流波形を出力する交流T
IG溶接機に関するものである。
し、特にインバータ回路にて交流波形を出力する交流T
IG溶接機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電極としてタングステンを用
い、アルゴンやヘリウム等の不活性ガス雰囲気中で交流
のアークを発生させ、強固な酸化膜に覆われたアルミニ
ウムや真鍮等の溶接を行う交流TIG溶接機において
は、アルミニウム等の酸化膜を除去する能力を有する電
極プラス時の通電時間比率を調整するための極性比率制
御回路が設けられているが、この極性比率制御回路は出
力電流とは全く関係なく、独立した状態で構成されてい
た。
い、アルゴンやヘリウム等の不活性ガス雰囲気中で交流
のアークを発生させ、強固な酸化膜に覆われたアルミニ
ウムや真鍮等の溶接を行う交流TIG溶接機において
は、アルミニウム等の酸化膜を除去する能力を有する電
極プラス時の通電時間比率を調整するための極性比率制
御回路が設けられているが、この極性比率制御回路は出
力電流とは全く関係なく、独立した状態で構成されてい
た。
【0003】この従来の交流TIG溶接機の構成を図4
により説明する。図4において、1は1次インバータ、
2は溶接用変圧器、3は2次インバータ、4はトーチ、
5は母材である。2次インバータ3からの出力電流はカ
レント・トランスフォーマ等の電流検出器6にて検出さ
れ、その検出信号が1次インバータ1に対して交流波形
信号を出力する交流波形発生回路9に入力され、またこ
の交流波形発生回路9には出力調整器11にて指令を受
ける出力電流指令回路10からの出力電流指令信号が入
力され、出力電流のフィードバック制御が行われてい
る。さらに、極性比率調整器12から指令を受ける極性
比率制御回路8が設けられ、この極性比率制御回路8か
ら出力される極性比率信号が極性切換回路7に入力さ
れ、この極性切換回路7の出力である極性切換指令が交
流波形発生回路9に入力され、極性比率の設定が行われ
ている。
により説明する。図4において、1は1次インバータ、
2は溶接用変圧器、3は2次インバータ、4はトーチ、
5は母材である。2次インバータ3からの出力電流はカ
レント・トランスフォーマ等の電流検出器6にて検出さ
れ、その検出信号が1次インバータ1に対して交流波形
信号を出力する交流波形発生回路9に入力され、またこ
の交流波形発生回路9には出力調整器11にて指令を受
ける出力電流指令回路10からの出力電流指令信号が入
力され、出力電流のフィードバック制御が行われてい
る。さらに、極性比率調整器12から指令を受ける極性
比率制御回路8が設けられ、この極性比率制御回路8か
ら出力される極性比率信号が極性切換回路7に入力さ
れ、この極性切換回路7の出力である極性切換指令が交
流波形発生回路9に入力され、極性比率の設定が行われ
ている。
【0004】このように従来は極性比率調整器12によ
る指令に基づいて極性比率制御回路8から極性切換回路
7に極性比率信号を送るように構成されており、極性比
率調整器12は溶接作業者により出力電流に応じてその
都度最適な極性比率となるように調整されていた。
る指令に基づいて極性比率制御回路8から極性切換回路
7に極性比率信号を送るように構成されており、極性比
率調整器12は溶接作業者により出力電流に応じてその
都度最適な極性比率となるように調整されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
においては、溶接の初心者が交流TIG溶接を行う場合
には、極性比率の適正な設定が非常に困難であった。そ
のため、小電流においては、電極プラス電流の過大な設
定によるタングステン電極の異常消耗を発生させたり、
大電流においては電極プラス電流の過小な設定による酸
化膜の除去不足等による溶接不良を発生させたりする場
合が非常に多かった。そのため、交流TIG溶接におい
ては、電極プラス電流の通電比率の調整作業に熟練を必
要とするという問題があった。
においては、溶接の初心者が交流TIG溶接を行う場合
には、極性比率の適正な設定が非常に困難であった。そ
のため、小電流においては、電極プラス電流の過大な設
定によるタングステン電極の異常消耗を発生させたり、
大電流においては電極プラス電流の過小な設定による酸
化膜の除去不足等による溶接不良を発生させたりする場
合が非常に多かった。そのため、交流TIG溶接におい
ては、電極プラス電流の通電比率の調整作業に熟練を必
要とするという問題があった。
【0006】本発明は上記従来の問題点に鑑み、電極プ
ラス電流の通電比率を適正に自動設定できる交流TIG
溶接機を提供することを目的とする。
ラス電流の通電比率を適正に自動設定できる交流TIG
溶接機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の交流TIG溶接
機は、1次インバータ回路と溶接用変圧器と2次インバ
ータ回路を有し、交流波形を出力する交流TIG溶接機
において、出力調整器の指令信号を受けて出力電流指令
信号を発生する出力電流指令回路と、2次インバータ回
路の極性切換を指令する極性切換回路と、出力電流指令
回路からの出力電流指令信号を受けて出力電流に適した
極性比率を算出して極性比率信号を設定し、かつ、その
極性比率信号を極性切換回路に出力する極性比率制御回
路と、出力電流指令回路及び極性切換回路の出力信号と
2次インバータ回路の交流出力電流を検出する電流検出
器の検出信号を受けて交流波形信号を1次及び2次イン
バータ回路に出力する交流波形発生回路とを備えたこと
を特徴とする。
機は、1次インバータ回路と溶接用変圧器と2次インバ
ータ回路を有し、交流波形を出力する交流TIG溶接機
において、出力調整器の指令信号を受けて出力電流指令
信号を発生する出力電流指令回路と、2次インバータ回
路の極性切換を指令する極性切換回路と、出力電流指令
回路からの出力電流指令信号を受けて出力電流に適した
極性比率を算出して極性比率信号を設定し、かつ、その
極性比率信号を極性切換回路に出力する極性比率制御回
路と、出力電流指令回路及び極性切換回路の出力信号と
2次インバータ回路の交流出力電流を検出する電流検出
器の検出信号を受けて交流波形信号を1次及び2次イン
バータ回路に出力する交流波形発生回路とを備えたこと
を特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の交流TIG溶接機によれば、出力電流
指令信号を発生する出力電流指令回路からの出力信号を
入力された極性比率制御回路によって極性切換回路に入
力する極性比率信号を生成するので、出力電流に最適な
極性比率に自動調整することができる。
指令信号を発生する出力電流指令回路からの出力信号を
入力された極性比率制御回路によって極性切換回路に入
力する極性比率信号を生成するので、出力電流に最適な
極性比率に自動調整することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例の交流TIG溶接機
を図1〜図3を参照しながら説明する。
を図1〜図3を参照しながら説明する。
【0010】図1において、1は整流回路を内蔵した1
次インバータ回路であり、交流電力が入力され、高周波
の交流電圧が出力される。この高周波の交流電圧は溶接
用変圧器2の1次側に入力され、この溶接用変圧器2の
2次側において溶接に適した交流電圧が出力される。こ
の交流電圧は、整流回路を内蔵した2次インバータ回路
3に入力され、交流TIG溶接に適した50Hz〜10
0Hz程度の交流電流としてトーチ4と母材5間に出力
される。
次インバータ回路であり、交流電力が入力され、高周波
の交流電圧が出力される。この高周波の交流電圧は溶接
用変圧器2の1次側に入力され、この溶接用変圧器2の
2次側において溶接に適した交流電圧が出力される。こ
の交流電圧は、整流回路を内蔵した2次インバータ回路
3に入力され、交流TIG溶接に適した50Hz〜10
0Hz程度の交流電流としてトーチ4と母材5間に出力
される。
【0011】この出力電流は、出力調整器11による設
定に応じて、図2に示す交流電流波形の波高値Iが変化
し、その実効電流値が変化する。つまり、出力調整器1
1によって設定された指令信号は出力電流指令回路10
を介して出力電流指令信号として交流波形発生回路9に
入力され、この交流波形発生回路9より電流値指令信号
が1次インバータ回路1に出力されて図2に示す交流電
流波形の波高値Iが設定されるのである。又、2次イン
バータ回路3からの出力電流を検出するカレント・トラ
ンスフォーマ等の電流検出器6からの検出信号が交流波
形発生回路9に入力され、出力電流のフィードバック制
御が行われている。
定に応じて、図2に示す交流電流波形の波高値Iが変化
し、その実効電流値が変化する。つまり、出力調整器1
1によって設定された指令信号は出力電流指令回路10
を介して出力電流指令信号として交流波形発生回路9に
入力され、この交流波形発生回路9より電流値指令信号
が1次インバータ回路1に出力されて図2に示す交流電
流波形の波高値Iが設定されるのである。又、2次イン
バータ回路3からの出力電流を検出するカレント・トラ
ンスフォーマ等の電流検出器6からの検出信号が交流波
形発生回路9に入力され、出力電流のフィードバック制
御が行われている。
【0012】また、出力電流指令回路10の出力電流指
令信号は極性比率制御回路8にも入力される。そして、
図2の電極マイナスの通電時間の比率En(電極マイナ
ス極性比率) En={T2 /(T1 +T2 )}×100(%) が交流TIG溶接電流値に応じて自動的に図3に示すよ
うに設定される。
令信号は極性比率制御回路8にも入力される。そして、
図2の電極マイナスの通電時間の比率En(電極マイナ
ス極性比率) En={T2 /(T1 +T2 )}×100(%) が交流TIG溶接電流値に応じて自動的に図3に示すよ
うに設定される。
【0013】図3は、交流TIG溶接電流に対する最適
電極マイナス極性比率Enを示すものである。
電極マイナス極性比率Enを示すものである。
【0014】この設定された極性比率信号は、極性切換
回路7を介して極性切換指令として交流波形発生回路9
に入力され、この交流波形発生回路9にて2次インバー
タ回路3の出力波形が制御される。かくして、交流TI
G溶接電流が常に最適な極性比率の条件で電極13と母
材5の間に通電される。
回路7を介して極性切換指令として交流波形発生回路9
に入力され、この交流波形発生回路9にて2次インバー
タ回路3の出力波形が制御される。かくして、交流TI
G溶接電流が常に最適な極性比率の条件で電極13と母
材5の間に通電される。
【0015】
【発明の効果】本発明の交流TIG溶接機によれば、従
来交流TIG溶接時に熟練した作業者が常に行っていた
極性比率の調整作業が全く不要となり、溶接作業を能率
良く行えるとともに交流TIG溶接の初心者においても
高品質の交流TIG溶接が可能となる。
来交流TIG溶接時に熟練した作業者が常に行っていた
極性比率の調整作業が全く不要となり、溶接作業を能率
良く行えるとともに交流TIG溶接の初心者においても
高品質の交流TIG溶接が可能となる。
【図1】本発明の一実施例の交流TIG溶接機の構成を
示す図である。
示す図である。
【図2】交流TIG溶接電流波形図である。
【図3】極性比率制御回路による極性比率設定値を示す
グラフである。
グラフである。
【図4】従来例の交流TIG溶接機の構成を示す図であ
る。
る。
【符号の説明】 1 1次インバータ回路 2 溶接用変圧器 3 2次インバータ回路 6 電流検出器 7 極性切換回路 8 極性比率制御回路 9 交流波形発生回路 10 出力電流指令回路 11 出力調整器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 順紀 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−284768(JP,A) 特開 平1−113176(JP,A) 特開 平1−186279(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 1次インバータ回路と溶接用変圧器と2
次インバータ回路を有し、交流波形を出力する交流TI
G溶接機において、出力調整器の指令信号を受けて出力
電流指令信号を発生する出力電流指令回路と、2次イン
バータ回路の極性切換を指令する極性切換回路と、出力
電流指令回路からの出力電流指令信号を受けて出力電流
に適した極性比率を算出して極性比率信号を設定し、か
つ、その極性比率信号を極性切換回路に出力する極性比
率制御回路と、出力電流指令回路及び極性切換回路の出
力信号と2次インバータ回路の交流出力電流を検出する
電流検出器の検出信号を受けて交流波形信号を1次及び
2次インバータ回路に出力する交流波形発生回路とを備
えたことを特徴とする交流TIG溶接機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3037468A JP2686183B2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-03-04 | 交流tig溶接機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3037468A JP2686183B2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-03-04 | 交流tig溶接機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04279279A JPH04279279A (ja) | 1992-10-05 |
JP2686183B2 true JP2686183B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=12498359
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3037468A Expired - Lifetime JP2686183B2 (ja) | 1991-03-04 | 1991-03-04 | 交流tig溶接機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2686183B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9259796B2 (en) * | 2006-01-17 | 2016-02-16 | Lincoln Global, Inc. | Synergic TIG welding system |
WO2010023709A1 (ja) * | 2008-08-26 | 2010-03-04 | 株式会社MERSTech | 溶接機用電源装置および溶接機 |
US20210220177A1 (en) * | 2020-01-21 | 2021-07-22 | Illinois Tool Works Inc. | Systems and methods to reduce perceived audible welding noise |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0688136B2 (ja) * | 1987-10-24 | 1994-11-09 | 新日本製鐵株式会社 | 交流矩形波アーク溶接方法及びその電源供給装置 |
JP2738006B2 (ja) * | 1989-04-25 | 1998-04-08 | 株式会社ダイヘン | 交流アーク溶接機 |
-
1991
- 1991-03-04 JP JP3037468A patent/JP2686183B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04279279A (ja) | 1992-10-05 |
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