JPH0623565A - ローラヘッド溶接機における溶接継目間の電圧測定方法及び該方法の実施装置 - Google Patents

ローラヘッド溶接機における溶接継目間の電圧測定方法及び該方法の実施装置

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JPH0623565A
JPH0623565A JP5097599A JP9759993A JPH0623565A JP H0623565 A JPH0623565 A JP H0623565A JP 5097599 A JP5097599 A JP 5097599A JP 9759993 A JP9759993 A JP 9759993A JP H0623565 A JPH0623565 A JP H0623565A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 当該電圧測定を一層精確且一層簡単に行なわ
せ得る方法及び装置を提供することが本発明の目的であ
る。 【構成】 溶接品質の監視のための溶接個所間の電圧の
測定がワイヤ電極(2,2a)における電圧タップ(1
0,10a)を用いて行なわれる。それにより、従来の
電圧タップ(1,1a,7)を用いての測定の際の寄生
抵抗が著しく除去され、それにより測定精度が改善され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤ電極付点溶接機又
はローラヘッド溶接機における溶接継目間の電圧測定方
法及び該方法の実施装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気溶接の品質を監視することが公知で
ある(ヨーロッパ特許出願第373422号参照)。そ
のような装置は当該溶接継目内へのエネルギ投入の監視
のため溶接継目における電圧の測定を必要とする。
【0003】電圧測定は公知のように(ドイツ連邦共和
国特許第3822908号参照)ローラヘッド保持体又
はローラヘッドにて行なわれる。このことにより一緒に
測定される寄生的抵抗のコストを要する補償が必要とさ
れ、上記寄生抵抗はローラヘッド汚れ、支承体、ローラ
ヘッドへの溶接電流伝達手段から生じるものである。
【0004】
【発明の目的】従って、本発明の目的ないし課題とする
ところは、当該電圧測定を一層精確かつ一層簡単に行な
わせ得る方法及び該方法の実施装置を提供することであ
る。
【0005】
【発明の構成】上記課題のため本発明によれば冒頭に述
べた形式の方法において、当該電圧は上記ワイヤ電極に
おける電圧タップにより測定されるようにしたのであ
る。
【0006】ワイヤ電極における電圧測定の利点とし
て、溶接継目内へのエネルギ投入の測定上の一層高い測
定精度が得られ、殊に測定信号のドリフトが生じない。
それにより、電圧測定値を処理する監視装置を再校正す
る必要がなくなる。それにより、監視装置による誤った
エネルギ測定に基づく溶接(生成)物、製品の誤った廃
棄が一層少なくなる。
【0007】更に、有利に、ローラヘッドないしローラ
ヘッド支承体にて電圧測定も行なわれる。そこで、ロー
ラヘッドとワイヤ電極との間ないしローラヘッド保持体
とワイヤ電極との間の電圧が付加的電圧測定値として求
められる。そのつど当該の電圧の測定により、夫々のロ
ーラヘッドの機能正常性をしらべ得る。それにより、ロ
ーラヘッドに対する保守インターバル(時間間隔)の相
応の適合化が可能になる。而して不要の動作中断が回避
され得る。早期の摩耗又は汚損が検出され得る(当該溶
接品質上不都合な影響を受けないうちに)。
【0008】猶、本発明の目的ないし課題とする当該方
法を実施する測定装置は請求項4に規定されている。
【0009】次に図を用いて従来技術及び本発明を説明
する。
【0010】エネルギ測定の現存の手法により、溶接電
流導体における又はローラヘッドの回転部分における電
圧が取出される。図1には現存の測定法により電圧測定
が障害(ノイズ)電圧により誤らされる様子が示されて
いる。
【0011】測定された電圧UMess1は当該測定回路に
おける電流通電される成分の各電圧降下の和である。
【0012】UMess1 = Uノイズ,top + Uweld
Uノイズ,bottom Uノイズ,top =(R5+R6+R4+R3+R2)・I Uweld = (R8+R9+R8a)・I Uノイズ,bottom =(R5a+R6a+R4a+R3a
2a)・I 但し、この場合において、上方の電圧取出が上方のロー
ラヘッド保持体(部)7において行なわれる。上記抵抗
Rは次のような個所における各抵抗から生じるものであ
る、即ち、上方のローラヘッド−支承体5の抵抗
(R5)、上記支承体5からローラヘッド4への上方移
行接触部6(R6)、ローラヘッド4自体(R4)、さら
に、上方ローラヘッド4から上方ワイヤ電極2への移行
接触部3(R3)、ワイヤ2から上方金属板8への移行
接触部(R2)の各抵抗から生じるものである。更には
上方金属板8(R8)、溶接継目9(R9)、下方金属板
8a(R8a)の各抵抗からも生じる。下方の抵抗R2a
3a,R4a,R3a,R2aは同じように生じる。電圧タッ
プ(取出部)1aにおける電圧取出は下方のローラヘッ
ド保持体5aにて行なわれる。Iは溶接電流を表わす。
当該測定量UMess1(これは本来たんに溶接個所のみに
おける電圧を表わすべきものである)には高い付加電圧
が重畳されていることが示されている。
【0013】従来技術の別の実施例では上方ローラヘッ
ド4における上方電圧取出部(タップ)1において電圧
取出が行なわれる。上記配置構成によって電圧全体U
Mess2に重畳された付加電圧はたんにわずかしか低減さ
れない。下式の関係式が成立つ。
【0014】 Uノイズ,top1 =(R6+R4+R3+R2)・I 特にクリティカルであるのは抵抗R3,R3aである、そ
れというのは当該抵抗は生産過程プロセス中増大し、従
って電圧信号のドリフトを生じさせるからである。所定
の値までの当該抵抗の増大によっては溶接の品質へ影響
作用が及ぼされないので、当該の時間的に変化する付加
的電圧の測定は測定品質の劣化を意味し、溶接品質を測
定を用いて監視する装置において、誤った不良品の廃棄
を行なわせる(即ちそれ自体は品質的に適正に溶接され
た製品の誤った廃棄を行なわせる)おそれがある。
【0015】本発明の基本思想は溶接継目(シーム)の
品質判断に対して障害的付加電圧−殊に、抵抗R3、R
3a間の可変の電圧降下−を一緒に測定しないようにする
ことに存する。
【0016】図2には当該測定装置の原理(方式)を示
す。溶接ワイヤ2,2aにおける電圧タップ10によっ
ては付加電圧のあらゆる障害的な影響が除去される。
【0017】図1におけると同じ参照符号は同じ要素を
示す。
【0018】有利には電圧タップ1(又は7)ないし1
aがローラヘッド4ないしそれの保持体5,5aに設け
られる。そのようにして、電圧UAlter,top及びU
Alter,bot tomも、電圧タップ10と1ないし10aと1
a間で測定され得る。それらの電圧はローラヘッドの機
能性に対する尺度を与え、それにより上記ローラヘッド
は溶接機の動作中監視され得、このことは従来可能では
なかったのである。その際殊に、抵抗R3、R3aないし
それの変化が検出される。
【0019】上記方法の上述の特別な実施態様では利点
として、下記の事項がある、即ち、ダイナミックな保守
インターバル(時間間隔)による生産中止状態がより少
なくすること、ローラヘッドの予防的再加工(仕上げ旋
削)の回避によるローラヘッド摩耗がよりわずかになる
こと、ローラヘッドの損傷又は過度に遅れて識別された
汚損による不良品発生がより少なくなること、並びに溶
接機の保守作業計画の際の支援などの利点が得られる。
【0020】当該方法実施の測定装置は電圧タップ1
0,10aの形成のためのワイヤ電極2,2aに対する
摺動接点を有する。当該摺動接点は位置固定又はばね弾
性的摺動接点として構成されるとよい。有利にはローラ
ヘッド機能の測定検出のため上述の電圧UAlter,top
Alter,bottomを測定し得るためさらなる測定チャネル
が測定装置に設けられる。
【0021】
【発明の効果】当該電圧測定を一層精確、かつ、簡単に
行なわせ得る方法及び装置を実現できるという効果が奏
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術によるローラヘッドにおける電圧測定
のための構成の概念図である。
【図2】本発明によるローラヘッドにおける電圧測定の
ための構成の概念図である。
【符号の簡単な説明】
1 上方電圧タップ(摺動接点) 2 上方ワイヤ電極 3 移行接触部 4 上方ローラヘッド 5 上方ローラヘッド支承体 6 移行接触部 7 上方ローラヘッド支承体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター ベスラー スイス国 ベリコン ドルフシュトラーセ 28 (72)発明者 テオドール ラッハムート スイス国 ウアドルフ イム シュテュー トアッカー 17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ電極付点溶接機又はローラヘッド
    溶接機における溶接継目間の電圧測定方法において、当
    該電圧は上記ワイヤ電極における電圧タップにより測定
    されるようにしたことを特徴とするローラヘッド溶接機
    における溶接継目間の電圧測定方法。
  2. 【請求項2】 更に、そのつどローラヘッド又はローラ
    ヘッド支承体における電圧が取出され、そのつど上記ロ
    ーラヘッド又はローラヘッド支承部と所属のワイヤ電極
    との間の電圧を求めるようにした請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記ワイヤ電極とローラヘッド又はロー
    ラヘッド支承部との間の電圧値から、摩耗に対する尺度
    および/又は夫々のローラヘッドの汚損に対する尺度が
    形成され指示されるようにした請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記ワイヤ電極の接触接続のため、少な
    くとも1つの電圧測定ユニット及びこれに接続された摺
    動接点(10,10a)が設けられている請求項1から
    3までのうちいずれか1項記載の方法を実施する測定装
    置。
  5. 【請求項5】 当該摺動接点は固定的な接点として構成
    されている請求項4記載の測定装置。
  6. 【請求項6】 当該摺動接点はばね弾性的接点として構
    成されている請求項4記載の測定装置。
  7. 【請求項7】 一方のワイヤ電極のため位置固定の摺動
    接点が設けられ、他方のワイヤ電極のためばね弾性的摺
    動接点が設けられている請求項4記載の測定装置。
  8. 【請求項8】 上方のローラヘッド(4)に別の摺動接
    点(1)が設けられ、下方のローラヘッド(4a)の支
    承部(5a)に固定接点(1a)が設けられており、更
    に、当該電圧測定ユニットはローラヘッドにおける摺動
    接点ないしローラヘッド支承体における固定接点と夫々
    のワイヤ電極との間の電圧を測定し求めるように構成さ
    れている請求項4から7までのうちいずれか1項記載の
    測定装置。
JP5097599A 1992-04-24 1993-04-23 ロ―ラヘッド溶接機における溶接継目間の電圧測定方法及び該方法の実施装置 Expired - Fee Related JP2540433B2 (ja)

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