JPH062355B2 - 弾性ロ−ラの製造方法及びそのための装置 - Google Patents

弾性ロ−ラの製造方法及びそのための装置

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JPH062355B2
JPH062355B2 JP2396886A JP2396886A JPH062355B2 JP H062355 B2 JPH062355 B2 JP H062355B2 JP 2396886 A JP2396886 A JP 2396886A JP 2396886 A JP2396886 A JP 2396886A JP H062355 B2 JPH062355 B2 JP H062355B2
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cylindrical hole
elastic roller
linear
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lid
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孝雄 田中
一夫 岸野
道郎 重信
弘光 平林
隆 日比
健作 草加
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、相手方と弾性的に接触する弾性ローラの製造
方法及びそのための装置に関する。
(従来の技術及び問題点) 弾性ローラは、相手方と圧力をもって接触する際、その
接触部で弾性変形することが要求される。かかる弾性ロ
ーラは、多くの場合、弾性変形しやすくて接触部の面積
が大きくしかもその範囲内では接触圧がいかなる位置に
おいても均一に近い、ということが望まれる。またかか
る弾性ローラは定速回転している場合もあって、その際
接触部は移動することとなるが、時間的にも常に上記接
触圧が一定していることが要求される。例えば、定速回
転する弾性ローラとしては、複写機における定着装置の
加圧ローラや感光体用のクリーニングロー等、そして非
回転状態で用いられるものとしてはプラテンローラ等が
挙げられる。
上記用途のための弾性ローラとしては、従来、表層を一
定硬度のゴム層、そしてその内部の芯金との間をスポン
ジとするローラが用いられていた。上記スポンジは発泡
により成形されるが、寸法安定性、硬度、発泡密度、空
孔率、そして発泡構造等を均一にすることが困難で、弾
性ローラとしての特性の均一性に悪影響をもたらす。そ
こで、上記スポンジを用いずに、通常の弾性ゴムローラ
を、押出成形によって芯金部材と平行な空孔を有する蓮
茎構造とすることが考えられるが、押出機でかかる形状
を成形すると空孔形状の不均一あるいは硬化前に変形等
を生じて、寸法精度が確保できない。そこで、上記構造
の成形方法の開発が要請されていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の問題点を解決し、容易に蓮茎構造の空
孔をもつ弾性ローラを成形できる製造方法とそのための
装置を提供するものであり、次のように構成される。
先ず、製造方法に関しては、 貫通した円筒孔をもつ成形金型内に、該円筒孔と同心に
軸状の芯金部材を配し、 上記芯金部材の外面と円筒孔の内面との間に形成される
空間内には、半径方向及び周方向で離間された位置に、
上記芯金部材とほ平行に延びる複数の線条部材を配列
し、 上記線条部材にその長手方向の張力を与え、 かかる状態で上記空間内にゴム材料を圧入または真空引
きによって導入し、該ゴム材料の硬化後に上記線条部材
を引き抜いて、蓮茎構造の空孔を有する弾性層を形成す
ること、 により構成され、 次に、上記製造方法のための装置に関しては、貫通した
円筒孔をもつ成形金型と、 円筒孔の両端開口部に取りつけられて上記円筒孔を密閉
する蓋体と、 蓋体の軸方向内側面に配される支持駒とを有し、 上記支持駒は、上記円筒孔と同心位置に軸状の芯金部材
を配する第一支持部と、該芯金部材の周囲に、半径方向
及び周方向に離間された位置で、上記芯金部材とほぼ平
行に複数の線条部材を配する第二支持部とを具備し、さ
らに上記支持駒は線条部材の両端を固定可能かつ該線条
部材に張力を与える方向に変位可能であり、 上記成形金型もしくは蓋体には、成形のための注入口が
設けられている、 ことにより構成される。
(実施例) 以下、添付図面にもとづいて、本発明の実施例を説明す
る。
第1図は、本実施例装置によって弾性ローラを成形して
いる様子を示す該装置の断面図である。この装置によっ
て成形された弾性ローラは第2図に示され、そして成形
時に成形金型内に組み込まれる各部材の様子が第3図に
示されている。
第1図において、10は貫通した円筒孔12を有する成形
金型である。該円筒孔12は、成形後の弾性ローラの外面
の精度を確保するために、ホーニング仕上加工が施され
ている。円筒孔12の両端における開口部14,16は端面に
向け次第に拡径するテーパ孔となっている。上記開口部
1416には該開口部14,16のテーパ孔と適合する外テーパ
面を有する蓋体18,20が嵌着されている。なお、該蓋体
18,20については、後に説明を加える。右側の蓋体18の
内側には、後述する線条部材固定板19を介して支持駒22
が、そして左側の蓋体20の内側には内側面に直接接する
位置に支持駒24が、それぞれ配されている。該支持駒2
2,24は、上記蓋体18,20の軸方向内側に配された際
に、図示はされていないが、係合する段部等によって、
線条部材固定板19及び蓋体18,20と互いに芯が一致する
ようになっている。支持駒22,24は、弾性ローラの軸状
の芯金部材26の両端26A,26Bを上記円筒孔12と同心に支
持する貫通した孔状の第一支持部28,30がそれぞれ設け
られている。上記支持駒22,24には、さらに上記第一支
持部28,30の周囲にて、弾性ローラに蓮茎状の空孔を形
成するための複数の線状部材32をそれぞれ貫通した孔状
の第二支持部34,36がそれぞれ設けられている。上記複
数の線条部材32は、上述のごとくの第二支持部の位置に
配置されるように、左端にて張力板33に溶接等で固定さ
れ位置出しがなされている。この線条部材32は、本実施
例では比較的細い直線状の部材である。なお、該線条部
材の断面形状は円形に留まらず、四角形等他の形状でも
よい。上記支持駒22,24の第二支持部34,36をなす各孔
は、第一支持部28,30の周囲に、半径方向及び周方向に
離間された位置に分布配置されている。したがって、上
記複数の線条部材32の各部材は、第3図のごとくに芯金
部材26と共に上記支持駒18,20に組込まれた後、第1図
のように成形金型10内に配された際には、上記芯金部材
26とほぼ平行で半径方向及び周方向で他から離間された
状態で保持されている。なお、右側の支持駒22には貫通
した成形用の注入口22Aが設けられている。
線条部材固定板19は、第1図及び第4図にみられるよう
に、一対の円板19A,19Bから成っている。両円板19A,1
9B共に、外周面が成形金型10の右側開口部14におけるテ
ーパ内面と合致して、もしくは図示しない係合段部によ
って蓋体18と互いに芯が一致するようになっている。
上記両円板19A,19Bは、支持駒22の第二支持部の各孔と
対応した位置に、線条部材32よりもやや大きめの孔21
A,21Bが設けられている。一方該孔21A,21Bに挿入され
る線条部材32の端部には、上記孔21A,21Bの一方に係止
する溝部32Aが設けられてる(第4図参照)。
次に蓋体18と20であるが、右側に位置する蓋体18には、
上記支持駒22の注入口22Aと外部に連通する注入口18Aが
設けられ、左側に位置する蓋体20には、支持駒24の第二
支持部36の各孔に対応する位置に線条部材32を摺動案内
する案内孔23が設けられている。
次に、以上のごとく本実施例装置を用いた、弾性ローラ
の成形の要領を説明する。
先ず、左端が張力板33に固定された線条部材32を、蓋
体2の案内孔23にそして次に支持駒24の第二支持部36の
孔に挿入する。
次に、予め周面に接着剤が塗布された芯金部材26の左
端部26Bを支持駒24の第一支持部30内に挿入し、しかる
後第一支持部28に上記芯金部材26の右端部26Aがそして
第二支持部34には上記線条部材32が突出するように、右
側から支持駒22を装着する。
以上のように組まれたものを、次に成形金型10の円筒
孔12へ左方から挿入する。該挿入は蓋体20のテーパ部分
が円筒孔12のテーパ孔状の開口部16に密着するまでなさ
れる。すると、上記線条部材32の支持駒22より突出する
部分が、円筒孔14のテーパ孔状の開口部14の部分に位置
するようになる。
しかる後上記支持駒22より突出した線条部材32へ、線
条部材固定体19の円板19Bそして円板19Aを順次挿着す
る。そして両円板19A,19Bを相対的に回転させて、上記
線条部材32をその長手方向にロックする。
次に、上記円筒孔12の右側の開口部14へもう一つの蓋
体18を嵌着せしめる。かくして、上記円筒孔12は密閉空
間となる。なお、以上のごとくに金型内に組み込まれて
いる各部材の様子が、金型を取除いた状態で、第3図に
示されている。ただし、線条部材は2本のみ示し、他は
省略してある。
さらに、張力板33に第1図の矢印Pの方向の力を加え
て、線条部材32に張力を与える。かかる状態で上記密閉
空間へ、蓋体18に設けられた注入口18Aから支持駒22の
注入口22Aを経て低粘度ゴム材料、例えばLTVシリコ
ンゴムを圧力下で注入する。その際、LTVシリコンゴ
ムは、注入前に二液が十分混合されるまで攪拌されて脱
気されている。
最後に、上記ゴムの硬化後に成形金型10を例えば冷水
中にて冷却してから該金型を取り外し、その後に線状部
材32を成形されたゴムから軸方向に抜出して、第2図の
ごとくの弾性ローラを得る。
なお、本実施例では、線条部材への張力は、該線条部材
の一端を固定し他端を固定する張力板を線条部材の長手
方向ち引張ることにより得たが、線条部材の両端を上記
長手方向には位置せしめておき、周方向に捩ることによ
っても得ることができる。
また、成形金型の円筒孔の内系を、ゴムの硬化時の収縮
分を見込んだ寸法に仕上げておけば、成形された弾性ロ
ーラの仕上研削加工が省略でき、生産性の向上、コスト
の低減を図れる。さらに、ゴム材料の注入は圧入に依ら
ず、真空引きとすることも可能である。
本実施例で示される弾性ローラは、弾性ローラ一般とし
て広く使用できるが、その使用例としては、複写機にお
ける定着装置の加圧ローラや感光体用のクリーニングロ
ーラあるいはプラテンローラ等が挙げられる。
(発明の効果) 以上のごとく、本発明は弾性ローラに軸方向に延びる空
孔を形成するために、円筒孔を有する金型内に芯金部材
とともに該芯金部材と平行に上記空孔を形成するための
線条部材を配し、該線条部材に張力を加えた状態で弾性
材料を金型内に注入し、弾性部材の硬化後に該線条部材
を引き抜いて上記弾性ローラを作ることとしたので、簡
単な金型構造で、上記弾性ローラを得ることが可能とな
り、その際線条部材は材料注入時等において変形するこ
とがないので、正確な形状に成形がなされ、その上細い
線条部材を使用可能となり、弾性ローラには小さな空孔
を多数設けることが可能となる。かくして得られる弾性
ローラは相手方との接触時に十分にしかも均一に変形で
きる。したがって、弾性ローラの製作コストの低減化、
そして該弾性ローラを使用する装置の性能を向上させ
る、という効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は成形工程中にあ
る一実施例装置の断面図、第2図は第1図装置により作
られた弾性ローラの外観を示す斜視図、第3図は第1図
装置の成形金型内に配される各部材の組立の様子を示す
斜視図、第4図は第1図の線条部材の固定部分周辺を示
す拡大部分斜視図である。 10………成形金型 12………円筒孔 14,16………開口部 18,20………蓋体 18A…………注入口 22,24………支持駒 22A…………注入口 26……………芯金部材 28,30………第一支持部 32……………線条部材 34,36………第二支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:22 B29L 31:32 4F (72)発明者 平林 弘光 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 日比 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 草加 健作 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−183313(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】貫通した円筒孔をもつ成形金型内に、該円
    筒孔と同心に軸状の芯金部材を配し、 上記芯金部材の外面と円筒孔の内面との間に形成される
    空間内には、半径方向及び周方向で離間された位置に、
    上記芯金部材とほぼ平行に延びる複数の線条部材を配列
    し、 上記線条部材にその長手方向の張力を与え、 かかる状態で上記空間内にゴム材料を圧入または真空引
    きによって導入し、該ゴム材料の硬化後に上記線条部材
    を引き抜いて、蓮茎構造の空孔を有する弾性層を形成す
    ることとした、弾性ローラの製造方法。
  2. 【請求項2】貫通した円筒孔をもつ成形金型と、 円筒孔の両端開口部に取りつけられて上記円筒孔を密閉
    する蓋体と、 蓋体の軸方向内側面に配される支持駒とを有し、 上記支持駒は、上記円筒孔と同心位置に軸状の芯金部材
    を配する第一支持部と、該芯金部材の周囲に、半径方向
    及び周方向に離間された位置で、上記芯金部材とほぼ平
    行に複数の線条部材を配する第二支持部とを具備し、さ
    らに上記支持駒は線条部材の両端を固定可能かつ該線条
    部材に張力を与える方向に変位可能であり、 上記成形金型もしくは蓋体には、成形のための注入口が
    設けられている、 こととする弾性ローラの成形装置。
JP2396886A 1986-02-07 1986-02-07 弾性ロ−ラの製造方法及びそのための装置 Expired - Lifetime JPH062355B2 (ja)

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JPS62183314A JPS62183314A (ja) 1987-08-11
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JP2892755B2 (ja) * 1990-03-16 1999-05-17 株式会社金陽社 定着器用ロール
CN114134481A (zh) * 2021-12-23 2022-03-04 湖南金博碳素股份有限公司 管材成型模具及碳/碳复合管材的制备方法

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