JPH06234879A - Frp廃棄物の処理装置 - Google Patents
Frp廃棄物の処理装置Info
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- JPH06234879A JPH06234879A JP1134092A JP1134092A JPH06234879A JP H06234879 A JPH06234879 A JP H06234879A JP 1134092 A JP1134092 A JP 1134092A JP 1134092 A JP1134092 A JP 1134092A JP H06234879 A JPH06234879 A JP H06234879A
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- Japan
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- frp
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- waste
- treating
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
Landscapes
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 FRP廃棄物の連続分解処理と分解生成物の
回収が可能なFRP廃棄物の処理装置の提供 【構成】 炉23内部に耐熱管22を備え、耐熱管22
の一端部からFRPチップ21を投入し、散水ノズル3
2にて散水した後に、熱分解室22dで乾留を行い、熱
分解後に気液反応室22eにて分解ガスと水とを接触さ
せて分解生成物の液体成分を回収すると共に、ガラス繊
維を耐熱管22の他端部から回収するFRP廃棄物の処
理装置。
回収が可能なFRP廃棄物の処理装置の提供 【構成】 炉23内部に耐熱管22を備え、耐熱管22
の一端部からFRPチップ21を投入し、散水ノズル3
2にて散水した後に、熱分解室22dで乾留を行い、熱
分解後に気液反応室22eにて分解ガスと水とを接触さ
せて分解生成物の液体成分を回収すると共に、ガラス繊
維を耐熱管22の他端部から回収するFRP廃棄物の処
理装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、FRPを熱分解して廃
棄すると共に、分解生成物中からフタル酸等の有用成分
を回収するFRP廃棄物の処理装置に関するものであ
る。
棄すると共に、分解生成物中からフタル酸等の有用成分
を回収するFRP廃棄物の処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近時、ガラス繊維強化熱硬化樹脂(以
下、FRPと略称する)は、船体その他の工業用製品の
他一般家庭の浴槽等にも広く利用されている。このFR
Pは加熱により樹脂が分解し、油分、炭素、ガスに変化
してガラス繊維は装置のまま残存するという性質を持っ
ているが、FRPの耐触性、強靭性によって廃棄処理が
困難であるという難点があり、焼却や埋め立てによって
処理しているのが通常の廃棄方法となっている。
下、FRPと略称する)は、船体その他の工業用製品の
他一般家庭の浴槽等にも広く利用されている。このFR
Pは加熱により樹脂が分解し、油分、炭素、ガスに変化
してガラス繊維は装置のまま残存するという性質を持っ
ているが、FRPの耐触性、強靭性によって廃棄処理が
困難であるという難点があり、焼却や埋め立てによって
処理しているのが通常の廃棄方法となっている。
【0003】これに関して、特公昭53−16031号
公報には、縦型流動層乾留装置内に加熱媒体として適当
粒径の砂を充填して流動層を形成し、この装置内の上部
の予熱ゾーンの温度を150〜600度C、この装置内
の下部の流動ゾーン(分解ゾーン)の温度を300〜6
00度Cとして、窒素などの不活性ガス若しくは空気を
含む熱風廃ガスをガス焼却炉から上記乾留装置内に送り
込むようにした方法が開示されている。
公報には、縦型流動層乾留装置内に加熱媒体として適当
粒径の砂を充填して流動層を形成し、この装置内の上部
の予熱ゾーンの温度を150〜600度C、この装置内
の下部の流動ゾーン(分解ゾーン)の温度を300〜6
00度Cとして、窒素などの不活性ガス若しくは空気を
含む熱風廃ガスをガス焼却炉から上記乾留装置内に送り
込むようにした方法が開示されている。
【0004】このような乾留装置内では、フックに懸架
されたFRP廃棄物が上下方向に循環移動しながら、上
部の予熱ゾーン通過中に予熱され、下部分解ゾーンで乾
留されて樹脂成分は分解し、最終的にガラス繊維のみを
残留させて、油分を含むガラスを分離除去することが出
来るとともに分離回収した乾留生成物を油状物、可燃ガ
ス、ガラス繊維等の資源として再利用することが可能と
なる。
されたFRP廃棄物が上下方向に循環移動しながら、上
部の予熱ゾーン通過中に予熱され、下部分解ゾーンで乾
留されて樹脂成分は分解し、最終的にガラス繊維のみを
残留させて、油分を含むガラスを分離除去することが出
来るとともに分離回収した乾留生成物を油状物、可燃ガ
ス、ガラス繊維等の資源として再利用することが可能と
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のFRPの廃棄方法中、単にFRPを焼却処理
した場合には、煤煙或は炭酸ガス等の公害が発生するお
それがある。また、埋立処理する場合には、埋立場所の
確保が困難であるという課題がある。
うな従来のFRPの廃棄方法中、単にFRPを焼却処理
した場合には、煤煙或は炭酸ガス等の公害が発生するお
それがある。また、埋立処理する場合には、埋立場所の
確保が困難であるという課題がある。
【0006】また、特公昭53−16031号公報の縦
型流動層乾留装置は、熱分解によってFRPから油状
物、可燃ガス、ガラス繊維等を回収できるが、上記流動
層乾留装置内の低温部に結晶物が析出して、炉管を閉塞
する問題点があった。この析出物はフタル酸形の化合物
であるが、これの回収は技術的に困難なため、詰まった
炉管による故障が生じた。
型流動層乾留装置は、熱分解によってFRPから油状
物、可燃ガス、ガラス繊維等を回収できるが、上記流動
層乾留装置内の低温部に結晶物が析出して、炉管を閉塞
する問題点があった。この析出物はフタル酸形の化合物
であるが、これの回収は技術的に困難なため、詰まった
炉管による故障が生じた。
【0007】
【発明の目的】そこで、本発明はこのような従来のFR
P廃棄物の処理装置が有している問題点を解消して、炉
管の閉塞などの故障が少なく、且つ、フタル酸形の化合
物を回収することが出来るFRP廃棄物の処理装置を提
供することを目的とする。
P廃棄物の処理装置が有している問題点を解消して、炉
管の閉塞などの故障が少なく、且つ、フタル酸形の化合
物を回収することが出来るFRP廃棄物の処理装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1にかかるFRP廃棄物の処理装置
は、FRPの分解熱を発生可能な炉内部に、内部にFR
P廃棄物を収納してFRP廃棄物の熱分解室とする耐熱
容器を位置させ、この耐熱容器には容器内部に水分を供
給する水分供給手段と、FRPの熱分解物質を容器外部
に析出させる析出手段とが設けられていることを特徴と
する。
に、本発明の請求項1にかかるFRP廃棄物の処理装置
は、FRPの分解熱を発生可能な炉内部に、内部にFR
P廃棄物を収納してFRP廃棄物の熱分解室とする耐熱
容器を位置させ、この耐熱容器には容器内部に水分を供
給する水分供給手段と、FRPの熱分解物質を容器外部
に析出させる析出手段とが設けられていることを特徴と
する。
【0009】また、本発明の請求項2にかかるFRP廃
棄物の処理装置は、請求項1記載のFRP廃棄物の処理
装置であって、前記耐熱容器を耐熱管により構成し、こ
の耐熱管の中間部を前記炉内部に位置させて耐熱管の両
端部を炉から突出させ、耐熱管の一端部側をFRP廃棄
物の投入部とし、耐熱管の他端部側をFRPの熱分解物
質の析出部としたことを特徴とする。
棄物の処理装置は、請求項1記載のFRP廃棄物の処理
装置であって、前記耐熱容器を耐熱管により構成し、こ
の耐熱管の中間部を前記炉内部に位置させて耐熱管の両
端部を炉から突出させ、耐熱管の一端部側をFRP廃棄
物の投入部とし、耐熱管の他端部側をFRPの熱分解物
質の析出部としたことを特徴とする。
【0010】また、本発明の請求項3にかかるFRP廃
棄物の処理装置は、請求項2記載のFRP廃棄物の処理
装置であって、前記耐熱管に、この投入部から投入され
たFRP廃棄物を他端部側に移送する移送手段を設けた
ことを特徴とする。
棄物の処理装置は、請求項2記載のFRP廃棄物の処理
装置であって、前記耐熱管に、この投入部から投入され
たFRP廃棄物を他端部側に移送する移送手段を設けた
ことを特徴とする。
【0011】更に、本発明の請求項4にかかるFRP廃
棄物の処理装置は、請求項2乃至3記載のFRP廃棄物
の処理装置であって、前記耐熱管の一端部を他端部より
高く位置させて前記耐熱管を傾斜させたことを特徴とす
る。
棄物の処理装置は、請求項2乃至3記載のFRP廃棄物
の処理装置であって、前記耐熱管の一端部を他端部より
高く位置させて前記耐熱管を傾斜させたことを特徴とす
る。
【0012】更に、本発明の請求項5にかかるFRP廃
棄物の処理装置は、請求項2乃至請求項4記載のFRP
廃棄物の処理装置であって、前記耐熱管内の前記投入部
側に第1の仕切り板を設けて、前記投入部から第1の仕
切り板までの空間をFRP廃棄物に水分を供給する水分
供給室とし、前記耐熱管の他端部側に第2の仕切り板を
設け、第1の仕切り板と第2の仕切り板の間を前記炉内
に位置させて熱分解室とし、前記第2の仕切り板から下
流側を、前記熱分解室にて熱処理されたFRP廃棄物の
分解ガスに水分を供給して気液反応させる気液反応室と
し、この気液反応室を形成する耐熱管の下壁部に、ガラ
ス物質から反応液を濾過・収集する前記析出部を設けた
ことを特徴とする。
棄物の処理装置は、請求項2乃至請求項4記載のFRP
廃棄物の処理装置であって、前記耐熱管内の前記投入部
側に第1の仕切り板を設けて、前記投入部から第1の仕
切り板までの空間をFRP廃棄物に水分を供給する水分
供給室とし、前記耐熱管の他端部側に第2の仕切り板を
設け、第1の仕切り板と第2の仕切り板の間を前記炉内
に位置させて熱分解室とし、前記第2の仕切り板から下
流側を、前記熱分解室にて熱処理されたFRP廃棄物の
分解ガスに水分を供給して気液反応させる気液反応室と
し、この気液反応室を形成する耐熱管の下壁部に、ガラ
ス物質から反応液を濾過・収集する前記析出部を設けた
ことを特徴とする。
【0013】また、本発明の請求項6にかかるFRP廃
棄物の処理装置は、請求項5記載のFRP廃棄物の処理
装置であって、前記耐熱管の前記気液反応室の下流側に
第3の仕切り板を設けて第3の仕切り板の下流側を分解
したFRPのガラス繊維の排出部としたことを特徴とす
る。
棄物の処理装置は、請求項5記載のFRP廃棄物の処理
装置であって、前記耐熱管の前記気液反応室の下流側に
第3の仕切り板を設けて第3の仕切り板の下流側を分解
したFRPのガラス繊維の排出部としたことを特徴とす
る。
【0014】本発明の請求項7にかかるFRP廃棄物の
処理装置は、請求項6記載のFRP廃棄物の処理装置で
あって、前記耐熱管の投入部近傍と、前記耐熱管の他端
部の孔の形成部より下流側の部位との両方の部位に、二
重のシャッターを設けたことを特徴とする。
処理装置は、請求項6記載のFRP廃棄物の処理装置で
あって、前記耐熱管の投入部近傍と、前記耐熱管の他端
部の孔の形成部より下流側の部位との両方の部位に、二
重のシャッターを設けたことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項8にかかるFRP廃棄物の
処理装置は、請求項3乃至7記載のFRP廃棄物の処理
装置であって、前記移送手段は、前記耐熱管を振動させ
る振動装置と、前記耐熱管を支えるバネ部材により構成
されていることを特徴とする。
処理装置は、請求項3乃至7記載のFRP廃棄物の処理
装置であって、前記移送手段は、前記耐熱管を振動させ
る振動装置と、前記耐熱管を支えるバネ部材により構成
されていることを特徴とする。
【0016】本発明の請求項9にかかるFRP廃棄物の
処理装置は、請求項8記載のFRP廃棄物の処理装置で
あって、前記移送手段は、耐熱管内部に長手方向に延び
る細長棒をほぼ平に並べた簀の子状の案内部材を備えて
いることを特徴とする。
処理装置は、請求項8記載のFRP廃棄物の処理装置で
あって、前記移送手段は、耐熱管内部に長手方向に延び
る細長棒をほぼ平に並べた簀の子状の案内部材を備えて
いることを特徴とする。
【0017】
【作用】本発明にかかるFRP廃棄物の処理装置によれ
ば、炉をFRPの分解温度に設定して分布させた後、こ
の炉内の耐熱容器内にFRP廃棄物を収納し、この耐熱
容器内に水分供給手段から水分を導入すると、水蒸気雰
囲気が耐熱容器内に発生する。この水蒸気雰囲気中でF
RPを所定時間加熱すると、耐熱容器内にFRPの分解
生成物が発生する。この分解生成物を耐熱容器の他端部
から析出手段に析出させると、析出された分解生成物か
ら油状物、残さ、フタル酸を回収できる。
ば、炉をFRPの分解温度に設定して分布させた後、こ
の炉内の耐熱容器内にFRP廃棄物を収納し、この耐熱
容器内に水分供給手段から水分を導入すると、水蒸気雰
囲気が耐熱容器内に発生する。この水蒸気雰囲気中でF
RPを所定時間加熱すると、耐熱容器内にFRPの分解
生成物が発生する。この分解生成物を耐熱容器の他端部
から析出手段に析出させると、析出された分解生成物か
ら油状物、残さ、フタル酸を回収できる。
【0018】耐熱容器内に供給された水蒸気はFRPの
熱分解時に不活性雰囲気として働くので、窒素雰囲気中
でFRPの熱分解を実施した場合と差がなく、しかも水
蒸気の洗浄効果があるから、耐熱容器内の低温部分でも
フタル酸結晶による閉塞現象が発生しない。
熱分解時に不活性雰囲気として働くので、窒素雰囲気中
でFRPの熱分解を実施した場合と差がなく、しかも水
蒸気の洗浄効果があるから、耐熱容器内の低温部分でも
フタル酸結晶による閉塞現象が発生しない。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかるFRP廃棄物
の処理装置を図面に基づいて説明する。
の処理装置を図面に基づいて説明する。
【0020】図1は本実施例のFRP廃棄物の処理装置
の概要を示したものであり、1は石英で構成された耐熱
容器としての耐熱管、2は耐熱管1が挿入された管状炉
である。耐熱管1の内部に配設された基台3状には廃棄
物としてのFRP4、4・・・が載置されている。5は
基台3から取り出された熱電対、6は温度計である。ま
た、耐熱管1の一端部には水分を導入するための入力管
7が連結されている。
の概要を示したものであり、1は石英で構成された耐熱
容器としての耐熱管、2は耐熱管1が挿入された管状炉
である。耐熱管1の内部に配設された基台3状には廃棄
物としてのFRP4、4・・・が載置されている。5は
基台3から取り出された熱電対、6は温度計である。ま
た、耐熱管1の一端部には水分を導入するための入力管
7が連結されている。
【0021】8は耐熱管1の他端部から取り出された出
力管であって、この出力管8は分解槽9内に導入されて
いる。熱分解槽9の上部にはガス抜き管10が設けら
れ、且つ、分解槽9は水11が充填された水槽12内に
浸漬されている。13は分解槽9内に析出されたFRP
の分解生成物である。
力管であって、この出力管8は分解槽9内に導入されて
いる。熱分解槽9の上部にはガス抜き管10が設けら
れ、且つ、分解槽9は水11が充填された水槽12内に
浸漬されている。13は分解槽9内に析出されたFRP
の分解生成物である。
【0022】かかる構成によれば、管状炉2を予め所定
の温度分布を有するように設定した後、耐熱管1内に設
けられた基台3上にFRPを主体とする廃棄物を載置し
て、この耐熱管1の一端部に連結された入力管7から所
定量の水分を導入し、水蒸気雰囲気中で上記FRPを所
定時間だけ熱分解することによって、耐熱管1の他端部
から取り出された出力管8に連結された分解槽9内に分
解生成物13が析出される。
の温度分布を有するように設定した後、耐熱管1内に設
けられた基台3上にFRPを主体とする廃棄物を載置し
て、この耐熱管1の一端部に連結された入力管7から所
定量の水分を導入し、水蒸気雰囲気中で上記FRPを所
定時間だけ熱分解することによって、耐熱管1の他端部
から取り出された出力管8に連結された分解槽9内に分
解生成物13が析出される。
【0023】本実施例では、廃棄物としてのFRP4、
4・・・として不飽和二塩基酸として無水フタル酸を用
いて多価アルコールと反応させて生成した不飽和ポリエ
ステルと、スチレンとを重合した樹脂を用いた。以下に
具体例を示す。
4・・・として不飽和二塩基酸として無水フタル酸を用
いて多価アルコールと反応させて生成した不飽和ポリエ
ステルと、スチレンとを重合した樹脂を用いた。以下に
具体例を示す。
【0024】(実験例1)試料としてFRP4、4・・
・は、ガラス繊維を10層重ね、樹脂含有量が55パー
セントになるように調整し、1cm角に切断した総量2
0gの試料を耐熱管1内に設けられた基台3上に載置
し、入力管7から定量ポンプを用いて29ml/Hrの
割合で水分を供給しながら水蒸気雰囲気中で320〜6
00度Cで熱分解を行った。管上炉2の温度調整はスラ
イダックを用いた。
・は、ガラス繊維を10層重ね、樹脂含有量が55パー
セントになるように調整し、1cm角に切断した総量2
0gの試料を耐熱管1内に設けられた基台3上に載置
し、入力管7から定量ポンプを用いて29ml/Hrの
割合で水分を供給しながら水蒸気雰囲気中で320〜6
00度Cで熱分解を行った。管上炉2の温度調整はスラ
イダックを用いた。
【0025】このような熱分解により、分解層9内に得
られた生成物を漉過してフタル酸を分離し、更に液体は
油層と水層とに分離した。熱分解によって生成した固体
の組成はKBr錠剤法により赤外分光光度計(ニコレー
製A7199)で測定した。また、分解オイルはガスク
ロマトグラフ(株式会社島津製作所製GC−14A)及
びガスクロマトグラフ質量分析計(株式会社島津製作所
製GCM−QP1000A)により測定した。
られた生成物を漉過してフタル酸を分離し、更に液体は
油層と水層とに分離した。熱分解によって生成した固体
の組成はKBr錠剤法により赤外分光光度計(ニコレー
製A7199)で測定した。また、分解オイルはガスク
ロマトグラフ(株式会社島津製作所製GC−14A)及
びガスクロマトグラフ質量分析計(株式会社島津製作所
製GCM−QP1000A)により測定した。
【0026】このような熱分解を実施した結果、耐熱管
1内の温度が320度C、350度C、400度C、5
00度C及び600度Cにおける生成物及び残渣の量
(パーセント)を表1に示す。表1は水蒸気雰囲気中で
のFRP熱分解生成物を示す。
1内の温度が320度C、350度C、400度C、5
00度C及び600度Cにおける生成物及び残渣の量
(パーセント)を表1に示す。表1は水蒸気雰囲気中で
のFRP熱分解生成物を示す。
【0027】
【表1】 表1から判るように、耐熱管1内の温度が350度C以
上でフタル酸は完全に回収されるが、油状物を完全に回
収するには500度C以上の温度が必要である。
上でフタル酸は完全に回収されるが、油状物を完全に回
収するには500度C以上の温度が必要である。
【0028】図2は500度Cの温度に設定した耐熱管
1内に水を供給した場合と供給しない場合の耐熱管1の
入口からの長さと温度との相関、即ち温度分布を示して
いる。
1内に水を供給した場合と供給しない場合の耐熱管1の
入口からの長さと温度との相関、即ち温度分布を示して
いる。
【0029】図3は耐熱管1内の温度を600度Cに設
定した場合の温度分布(1)と、温度分布を500度Cに
設定した場合の温度分布(2)と、同温度を400度Cに
設定した場合の温度分布(3)を示している。図3によれ
ば、耐熱管1の入口部分3cm付近で水分の蒸発が起こ
り、温度は100度Cであった。試料は耐熱管1の中央
部分の約12cmを占めているので、各試料の温度差は
前記温度が600度C、500度C、400度Cでそれ
ぞれ20度C、25度C、30度Cであった。
定した場合の温度分布(1)と、温度分布を500度Cに
設定した場合の温度分布(2)と、同温度を400度Cに
設定した場合の温度分布(3)を示している。図3によれ
ば、耐熱管1の入口部分3cm付近で水分の蒸発が起こ
り、温度は100度Cであった。試料は耐熱管1の中央
部分の約12cmを占めているので、各試料の温度差は
前記温度が600度C、500度C、400度Cでそれ
ぞれ20度C、25度C、30度Cであった。
【0030】次に、この実験例1のために、従来例と同
様に入力管7から230ml/minの割合で窒素ガス
を供給しながら、FRPを10分間熱分解した際の生成
物の量(パーセント)と温度との相関を下記表2に示
す。
様に入力管7から230ml/minの割合で窒素ガス
を供給しながら、FRPを10分間熱分解した際の生成
物の量(パーセント)と温度との相関を下記表2に示
す。
【0031】尚、窒素雰囲気中での熱分解ではフタル酸
が石英間の壁に付着しており、このフタル酸を掻き取っ
て測った。表2は窒素雰囲気中でのFRP熱分解生成物
を示す。
が石英間の壁に付着しており、このフタル酸を掻き取っ
て測った。表2は窒素雰囲気中でのFRP熱分解生成物
を示す。
【0032】
【表2】 フタル酸については320度Cで2.4パーセント、3
50度C以上で水蒸気の場合と同様に約10パーセント
になる。
50度C以上で水蒸気の場合と同様に約10パーセント
になる。
【0033】オイルは320度Cでは生成せず、350
度Cで0.5パーセント、400度Cで19.8パーセ
ント、500度Cで25.1パーセント、600度Cで
26.1パーセント回収することが出来る。
度Cで0.5パーセント、400度Cで19.8パーセ
ント、500度Cで25.1パーセント、600度Cで
26.1パーセント回収することが出来る。
【0034】以上の結果、特に表1、表2の比較から従
来の窒素雰囲気に変えて水蒸気を用いても、FRPの分
解性能には同様な結果が得られることが明かである。即
ち、耐熱管1内の雰囲気が窒素と水蒸気との相違があっ
ても作用上での差がなく、特に水蒸気を用いた場合に
は、この水蒸気が不活性雰囲気として働く。また、窒素
を用いた場合には管壁面にフタル酸結晶が付着して炉管
が閉塞されるおそれがあるが、水蒸気を用いた場合には
水の洗浄効果によって管壁面へのフタル酸結晶の付着を
防止することが出来る。
来の窒素雰囲気に変えて水蒸気を用いても、FRPの分
解性能には同様な結果が得られることが明かである。即
ち、耐熱管1内の雰囲気が窒素と水蒸気との相違があっ
ても作用上での差がなく、特に水蒸気を用いた場合に
は、この水蒸気が不活性雰囲気として働く。また、窒素
を用いた場合には管壁面にフタル酸結晶が付着して炉管
が閉塞されるおそれがあるが、水蒸気を用いた場合には
水の洗浄効果によって管壁面へのフタル酸結晶の付着を
防止することが出来る。
【0035】次に水蒸気を用いた場合と窒素を用いた場
合の油状物中のスチレン含有率を表3に示す。
合の油状物中のスチレン含有率を表3に示す。
【0036】
【表3】 表3から判るように、本発明を用いて得られた油状物中
には、従来例による油状物よりもスチレン含有率が3〜
4パーセント多いことが明かとなった。
には、従来例による油状物よりもスチレン含有率が3〜
4パーセント多いことが明かとなった。
【0037】(実験例2)前記FRP4、4・・・に使
用されている樹脂のみを実施例1と同様な方法により、
500度Cで熱分解した際の生成物と残渣及び油状物中
のスチレン含有率を表4に示す。
用されている樹脂のみを実施例1と同様な方法により、
500度Cで熱分解した際の生成物と残渣及び油状物中
のスチレン含有率を表4に示す。
【0038】
【表4】 以上の説明から、FRPの水蒸気雰囲気中での熱分解に
より生成するオイルはスチレンを主成分とし、そのほか
にベンゼン、トルエンなどのスチレン由来物、無水フタ
ル酸、フタル酸ジメチル等のフタル酸由来物を含んでい
る。また、熱分解によって生成される固体は、雰囲気が
水蒸気の場合にはフタル酸、窒素の場合には無水フタル
酸となる。
より生成するオイルはスチレンを主成分とし、そのほか
にベンゼン、トルエンなどのスチレン由来物、無水フタ
ル酸、フタル酸ジメチル等のフタル酸由来物を含んでい
る。また、熱分解によって生成される固体は、雰囲気が
水蒸気の場合にはフタル酸、窒素の場合には無水フタル
酸となる。
【0039】更に、FRPの分解時間を10分間とする
と、フタル酸は350度Cの温度で10パーセント回収
される。更にオイルを回収するには500度Cの温度が
必要であり、回収量は25パーセントである。
と、フタル酸は350度Cの温度で10パーセント回収
される。更にオイルを回収するには500度Cの温度が
必要であり、回収量は25パーセントである。
【0040】しかも、耐熱管内に水蒸気を供給すること
によってFRPの熱分解時に水蒸気が不活性雰囲気とし
て働くため、窒素雰囲気中でFRPの熱分解を実施した
場合と差がなく、水蒸気の洗浄効果によってフタル酸結
晶により炉管内の低温部分での閉塞現象がないという効
果が得られる。
によってFRPの熱分解時に水蒸気が不活性雰囲気とし
て働くため、窒素雰囲気中でFRPの熱分解を実施した
場合と差がなく、水蒸気の洗浄効果によってフタル酸結
晶により炉管内の低温部分での閉塞現象がないという効
果が得られる。
【0041】次に、本発明の第2実施例にかかるFRP
廃棄物の処理装置を説明する。
廃棄物の処理装置を説明する。
【0042】図4は、第2実施例の廃棄物処理装置を示
したものであり、20は廃棄物処理装置の全体構成を概
略的に示している。廃棄物処理装置20は、第1実施例
と同様に小片に裁断されたFRP21を投入する耐熱管
22と、耐熱管22を加熱する管状炉23(炉)と、耐
熱管22にて分解された液を貯留する貯液部24(析出
手段)と、耐熱管22を通過したガラス繊維を収集する
収納部25と、耐熱管22内に水を供給する水分供給装
置26と、耐熱管22内のFRPを上流から下流側に移
動させる移送手段とを備えている。
したものであり、20は廃棄物処理装置の全体構成を概
略的に示している。廃棄物処理装置20は、第1実施例
と同様に小片に裁断されたFRP21を投入する耐熱管
22と、耐熱管22を加熱する管状炉23(炉)と、耐
熱管22にて分解された液を貯留する貯液部24(析出
手段)と、耐熱管22を通過したガラス繊維を収集する
収納部25と、耐熱管22内に水を供給する水分供給装
置26と、耐熱管22内のFRPを上流から下流側に移
動させる移送手段とを備えている。
【0043】耐熱管22は、クランク状に折曲された管
であり、上方に向けられる一端部側が投入部22aとさ
れ、下方に向けられる他端部側が排出部22bとされて
いる。耐熱管22は投入部22a側が排出部22bより
高くなるように傾斜しており、移送手段の一部を構成す
るバネ27を介してフレーム29に支持されている。
であり、上方に向けられる一端部側が投入部22aとさ
れ、下方に向けられる他端部側が排出部22bとされて
いる。耐熱管22は投入部22a側が排出部22bより
高くなるように傾斜しており、移送手段の一部を構成す
るバネ27を介してフレーム29に支持されている。
【0044】投入部22aの上端部はFRP21を投入
する投入口とされている。投入部22aには投入部22
a内への空気の進入接触を防止する二重のシャッター板
30a、30bが回動可能に設けられている。上下のシ
ャッター30a、30bは同時に開閉せず、上のシャッ
ター板30aが開くとき、下のシャッター板30bは投
入部22aを閉じ、上のシャッター板30aが閉じたと
きに下のシャッター板30bが投入部22aを開き、常
時耐熱管22の内部と外部とを分離している。
する投入口とされている。投入部22aには投入部22
a内への空気の進入接触を防止する二重のシャッター板
30a、30bが回動可能に設けられている。上下のシ
ャッター30a、30bは同時に開閉せず、上のシャッ
ター板30aが開くとき、下のシャッター板30bは投
入部22aを閉じ、上のシャッター板30aが閉じたと
きに下のシャッター板30bが投入部22aを開き、常
時耐熱管22の内部と外部とを分離している。
【0045】耐熱管22の内部は、水分供給室22c
と、熱分解室22dと、気液反応室22eとに区画され
ている。
と、熱分解室22dと、気液反応室22eとに区画され
ている。
【0046】投入部22aと熱分解室22dとの間には
FRP21を通過させ、水蒸気を隔離させる仕切り板3
1が設けられている。投入部22aの角部と仕切り板3
1との間の上部壁面には水分供給手段26に接続される
散水ノズル32が配設されている。
FRP21を通過させ、水蒸気を隔離させる仕切り板3
1が設けられている。投入部22aの角部と仕切り板3
1との間の上部壁面には水分供給手段26に接続される
散水ノズル32が配設されている。
【0047】熱分解室22dと気液反応室22eとの間
には、乾留されたFRP21を通過させ、水蒸気を隔離
させる仕切り板33が設けられている。熱分解室22d
の仕切り板33近傍には熱分解室22dの温度を測定す
るための熱電対34が設けられている。熱電対34は管
状炉23内に熱風を供給するバーナー35を調整する。
には、乾留されたFRP21を通過させ、水蒸気を隔離
させる仕切り板33が設けられている。熱分解室22d
の仕切り板33近傍には熱分解室22dの温度を測定す
るための熱電対34が設けられている。熱電対34は管
状炉23内に熱風を供給するバーナー35を調整する。
【0048】耐熱管22の気液反応室22eと排出部2
2bとは仕切り板39によって区画されている。仕切り
板39は熱分解されたFRP21を通過させ、水蒸気の
移動を制限している。気液反応室22eの上部には蓋4
0が回動可能に設けられており、蓋40には水分供給手
段26の一部を構成する散水ノズル41が設けられてい
る。
2bとは仕切り板39によって区画されている。仕切り
板39は熱分解されたFRP21を通過させ、水蒸気の
移動を制限している。気液反応室22eの上部には蓋4
0が回動可能に設けられており、蓋40には水分供給手
段26の一部を構成する散水ノズル41が設けられてい
る。
【0049】気液反応室22eの下部にはガラス繊維と
液体とを分離するスリット42が長手方向に複数本形成
されており、スリット42の下方には貯液部43が形成
されている。貯液部43の底部には収集管44が設けら
れており、収集管44の下部には貯液部24が配設され
ている。貯液部24には熱分解された後に気液接触処理
済みの分解液が貯められ、分解液の比重の高い成分は析
出手段を構成する第2の貯液槽45に貯められる。
液体とを分離するスリット42が長手方向に複数本形成
されており、スリット42の下方には貯液部43が形成
されている。貯液部43の底部には収集管44が設けら
れており、収集管44の下部には貯液部24が配設され
ている。貯液部24には熱分解された後に気液接触処理
済みの分解液が貯められ、分解液の比重の高い成分は析
出手段を構成する第2の貯液槽45に貯められる。
【0050】耐熱管22の排出部22bは下方に延びて
いる。排出部22bの上部には防爆弁46が設けられ、
排出部22bの下部には二重のシャッター47、48が
回動可能に設けられている。上のシャッター47と下の
シャッター48は同時に排出部22bを開放せず、先ず
上のシャッター47を開閉してシャッター48上にガラ
ス繊維を落下させて閉じ、シャッター47の閉鎖後にシ
ャッター48が開いて収集部25にガラス繊維を落下収
集させる。
いる。排出部22bの上部には防爆弁46が設けられ、
排出部22bの下部には二重のシャッター47、48が
回動可能に設けられている。上のシャッター47と下の
シャッター48は同時に排出部22bを開放せず、先ず
上のシャッター47を開閉してシャッター48上にガラ
ス繊維を落下させて閉じ、シャッター47の閉鎖後にシ
ャッター48が開いて収集部25にガラス繊維を落下収
集させる。
【0051】FRP21の移送手段は、耐熱管22内部
に配設される案内部材49と、バネ27、振動機28を
備えており、バネ27により構成されている。
に配設される案内部材49と、バネ27、振動機28を
備えており、バネ27により構成されている。
【0052】図5、図6は案内部材49を示したもので
あり、案内部材49は、耐熱管22の長手方向に延在
し、投入部22a側の角部から排出部22b側の角部に
到る細棒50・・・を平に並べて構成されている。細棒
50・・・の途中の部分は横棒51により支持されてい
る。案内部材49の水分供給室22c側の端部には案内
部材49上にFRP21を載せるための導入板52が設
けられている。耐熱管22の内部に水分供給室22cか
ら排出部22bに至る案内部材49を配設することによ
り、投入部22a内部に投入されたFRP廃棄物21は
案内部材49上に先ず落下するが、案内部材49が細棒
50を平に並べた形状とされているので、FRP21が
耐熱管22内部を水分供給室22cから気液反応室22
e及び排出部22bに向かって移動するときに、摺動抵
抗を低いものとしていると共に、水分供給室22cでは
ノズル32からの水をFRP21の表裏に散水できる。
また、気液反応室22eでは液状の反応液をガラス繊維
から分離させることが出来る。更に、排出部22bでは
ガラス繊維の移動時の抵抗を少なくしている。従って、
耐熱管22内部において、FRP21の移動がスムーズ
になるとともに、互換性があるから、消耗した場合には
簡単に交換することが可能となる。
あり、案内部材49は、耐熱管22の長手方向に延在
し、投入部22a側の角部から排出部22b側の角部に
到る細棒50・・・を平に並べて構成されている。細棒
50・・・の途中の部分は横棒51により支持されてい
る。案内部材49の水分供給室22c側の端部には案内
部材49上にFRP21を載せるための導入板52が設
けられている。耐熱管22の内部に水分供給室22cか
ら排出部22bに至る案内部材49を配設することによ
り、投入部22a内部に投入されたFRP廃棄物21は
案内部材49上に先ず落下するが、案内部材49が細棒
50を平に並べた形状とされているので、FRP21が
耐熱管22内部を水分供給室22cから気液反応室22
e及び排出部22bに向かって移動するときに、摺動抵
抗を低いものとしていると共に、水分供給室22cでは
ノズル32からの水をFRP21の表裏に散水できる。
また、気液反応室22eでは液状の反応液をガラス繊維
から分離させることが出来る。更に、排出部22bでは
ガラス繊維の移動時の抵抗を少なくしている。従って、
耐熱管22内部において、FRP21の移動がスムーズ
になるとともに、互換性があるから、消耗した場合には
簡単に交換することが可能となる。
【0053】尚、振動機28は投入部22aの角部外側
に設けられている。振動機29は投入されるFRP21
を移送するために必要な振幅で耐熱管22を振動させて
おり、耐熱管22の投入部22a側の振幅を大きくして
FRP21・・・を排出部22b側に移動させ易くなっ
ている。
に設けられている。振動機29は投入されるFRP21
を移送するために必要な振幅で耐熱管22を振動させて
おり、耐熱管22の投入部22a側の振幅を大きくして
FRP21・・・を排出部22b側に移動させ易くなっ
ている。
【0054】管状炉23は耐熱管22の熱分解室22c
の周囲を取り囲んでおり、FRP21を移動させるため
の耐熱管22の振動を許容するように耐熱管22を保持
している。管状炉23の下部は燃焼室36に連通し、管
状炉23の上部には排気管37が設けられている。バー
ナー35は熱電対34からの温度に基づいて油タンク3
8からの油の量を制御する絞り弁を備えている。
の周囲を取り囲んでおり、FRP21を移動させるため
の耐熱管22の振動を許容するように耐熱管22を保持
している。管状炉23の下部は燃焼室36に連通し、管
状炉23の上部には排気管37が設けられている。バー
ナー35は熱電対34からの温度に基づいて油タンク3
8からの油の量を制御する絞り弁を備えている。
【0055】水分供給手段26は、タンク53と、タン
ク53に設けられたポンプ54と、タンク53から延び
る水道管55と、水道管55の先端部に設けられるノズ
ル32、41により構成されている。ノズル32、41
の開閉は、水分供給室22cにFRP21が投入された
時間に基づいて所定時間行われる。ノズル32、41か
らの水分の供給により熱分解室22dで乾留されたFR
Pの分解ガスは気液反応室22dで気液接触し、貯液槽
24に析出される。
ク53に設けられたポンプ54と、タンク53から延び
る水道管55と、水道管55の先端部に設けられるノズ
ル32、41により構成されている。ノズル32、41
の開閉は、水分供給室22cにFRP21が投入された
時間に基づいて所定時間行われる。ノズル32、41か
らの水分の供給により熱分解室22dで乾留されたFR
Pの分解ガスは気液反応室22dで気液接触し、貯液槽
24に析出される。
【0056】
【効果】本発明の請求項1にかかるFRP廃棄物の処理
装置によれば、炉をFRPの分解温度に加熱した後、炉
内の耐熱容器内にFRP廃棄物を投入し、この耐熱容器
内に水分供給手段から水分を導入すると、水蒸気雰囲気
が耐熱容器内に発生する。この水蒸気雰囲気中でFRP
を所定時間加熱すると、耐熱容器内にFRPの分解生成
物が発生する。この分解生成物を耐熱容器の他端部から
析出手段に析出させると、析出された分解生成物から油
状物、残さ、フタル酸を回収できる。更に、耐熱容器内
に供給された水蒸気はFRPの熱分解時に不活性雰囲気
として働くので、窒素雰囲気中でFRPの熱分解を実施
した場合と差がなく、しかも水蒸気の洗浄効果があるか
ら、耐熱容器内の低温部分でもフタル酸結晶による閉塞
現象が発生しない。
装置によれば、炉をFRPの分解温度に加熱した後、炉
内の耐熱容器内にFRP廃棄物を投入し、この耐熱容器
内に水分供給手段から水分を導入すると、水蒸気雰囲気
が耐熱容器内に発生する。この水蒸気雰囲気中でFRP
を所定時間加熱すると、耐熱容器内にFRPの分解生成
物が発生する。この分解生成物を耐熱容器の他端部から
析出手段に析出させると、析出された分解生成物から油
状物、残さ、フタル酸を回収できる。更に、耐熱容器内
に供給された水蒸気はFRPの熱分解時に不活性雰囲気
として働くので、窒素雰囲気中でFRPの熱分解を実施
した場合と差がなく、しかも水蒸気の洗浄効果があるか
ら、耐熱容器内の低温部分でもフタル酸結晶による閉塞
現象が発生しない。
【0057】本発明の請求項2にかかるFRP廃棄物の
処理装置によれば、上記の作用・効果に加えてFRP廃
棄物の投入とFRP廃棄物の分解処理物質の回収が連続
的に行える。
処理装置によれば、上記の作用・効果に加えてFRP廃
棄物の投入とFRP廃棄物の分解処理物質の回収が連続
的に行える。
【0058】本発明の請求項3にかかるFRP廃棄物の
処置装置によれば、上記の作用・効果に加えて、耐熱管
内部のFRP廃棄物の移動が容易になるので、連続処理
がより一層向上する。
処置装置によれば、上記の作用・効果に加えて、耐熱管
内部のFRP廃棄物の移動が容易になるので、連続処理
がより一層向上する。
【0059】本発明の請求項4にかかるFRP廃棄物の
処理装置によれば、耐熱管が傾斜しているから、上記の
作用・効果に加えて、更にFRP廃棄物の移動が容易と
なる。
処理装置によれば、耐熱管が傾斜しているから、上記の
作用・効果に加えて、更にFRP廃棄物の移動が容易と
なる。
【0060】本発明の請求項5にかかるFRP廃棄物の
処理装置によれば、耐熱管の内部が第1、第2の仕切り
板により仕切られており、水分供給工程と、分解工程
と、気液反応工程とが分離しているので、水分供給室で
は充分な水分の供給制御を行え、熱分解室では熱管理を
行い易くなり、気液反応室では反応液の回収効率が向上
するとともに、連続処理がより一層効率的かつ速やかに
行なうことが出来る。
処理装置によれば、耐熱管の内部が第1、第2の仕切り
板により仕切られており、水分供給工程と、分解工程
と、気液反応工程とが分離しているので、水分供給室で
は充分な水分の供給制御を行え、熱分解室では熱管理を
行い易くなり、気液反応室では反応液の回収効率が向上
するとともに、連続処理がより一層効率的かつ速やかに
行なうことが出来る。
【0061】本発明の請求項6にかかるFRP廃棄物の
処理装置によれば、請求項5にかかる処理装置の作用・
効果に加えてガラス繊維の回収が容易になる。
処理装置によれば、請求項5にかかる処理装置の作用・
効果に加えてガラス繊維の回収が容易になる。
【0062】本発明の請求項7にかかるFRP廃棄物の
処理装置によれば、耐熱管の投入部並びに排出部に二重
のシャッターを設けているので、耐熱管内部と耐熱管外
部との気体同士の接触を防止できると共に、熱拡散を防
止できる。
処理装置によれば、耐熱管の投入部並びに排出部に二重
のシャッターを設けているので、耐熱管内部と耐熱管外
部との気体同士の接触を防止できると共に、熱拡散を防
止できる。
【0063】本発明の請求項8にかかるFRP廃棄物の
処理装置によれば、耐熱管が振動装置とバネを備えてい
るので、耐熱管内部でのFRP廃棄物の移動を更に向上
できる。
処理装置によれば、耐熱管が振動装置とバネを備えてい
るので、耐熱管内部でのFRP廃棄物の移動を更に向上
できる。
【0064】本発明の請求項9にかかるFRP廃棄物の
処理装置によれば、耐熱管内部に細棒を並列してなる案
内部材が設けられているので、耐熱管内部でのFRP廃
棄物の移動が更に向上する。
処理装置によれば、耐熱管内部に細棒を並列してなる案
内部材が設けられているので、耐熱管内部でのFRP廃
棄物の移動が更に向上する。
【図1】本発明の第1実施例にかかるFRP廃棄物の処
理装置の概要図である。
理装置の概要図である。
【図2】耐熱管の温度分布を示すグラフである。
【図3】耐熱管内の温度設定を異ならせた場合の温度分
布を示すグラフである。
布を示すグラフである。
【図4】本発明の第2実施例にかかるFRP廃棄物の処
理装置の概要図である。
理装置の概要図である。
【図5】図4の耐熱管内に配設される案内部材の平面構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図6】図4の耐熱管内の構成を示す断面図である。
1…耐熱管 2…管状炉 3…基台 4…FRP 5…熱電対 6…温度計 7…入力管 8…出力管 9…分解槽 12…水槽 13…分解生成物 20…FRP廃棄物の処理装置 21…FRPのチップ 22…耐熱管 22a…投入部 22b…排出部 22c…水分供給室 22d…熱分解室 22e…気液反応室 23…管状炉 24…貯液槽 26…水分供給手段 31…仕切り板 32…散水ノズル 33…仕切り板 34…熱電対 35…バーナー 36…燃焼室 39…仕切り板 41…散水ノズル 42…スリット 43…貯液部 44…収集管 49…案内部材 50…細棒 52…導入板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 昌史 香川県高松市花ノ宮町2丁目3番3号 工 業技術院四国工業技術試験所内 (72)発明者 細川 純 香川県高松市花ノ宮町2丁目3番3号 工 業技術院四国工業技術試験所内 (72)発明者 壁谷 洋 香川県高松市花ノ宮町2丁目3番3号 工 業技術院四国工業技術試験所内 (72)発明者 浜田 和秀 高知県高知市布師田3992番地3 高知県工 業技術センター内 (72)発明者 今井 清方 高知県高知市布師田3992番地3 高知県工 業技術センター内 (72)発明者 植松 広子 高知県高知市布師田3992番地3 高知県工 業技術センター内 (72)発明者 川北 浩久 高知県高知市布師田3992番地3 高知県工 業技術センター内 (72)発明者 田村 光政 高知県高知市布師田3992番地3 高知県工 業技術センター内 (72)発明者 香西 治好 香川県高松市多肥下町625−1 株式会社 東洋製作所内
Claims (9)
- 【請求項1】FRPの分解熱を発生可能な炉内部に、内
部にFRP廃棄物を収納してFRP廃棄物の熱分解室と
する耐熱容器を位置させ、この耐熱容器には容器内部に
水分を供給する水分供給手段と、FRPの熱分解物質を
容器外部に析出させる析出手段とが設けられていること
を特徴とするFRP廃棄物の処理装置。 - 【請求項2】請求項1記載のFRP廃棄物の処理装置で
あって、 前記耐熱容器を耐熱管により構成し、この耐熱管の中間
部を前記炉内部に位置させて耐熱管の両端部を炉から突
出させ、耐熱管の一端部側をFRP廃棄物の投入部と
し、耐熱管の他端部側をFRPの熱分解物質の析出部と
したことを特徴とするFRP廃棄物の処理装置。 - 【請求項3】請求項2記載のFRP廃棄物の処理装置で
あって、 前記耐熱管に、この投入部から投入されたFRP廃棄物
を他端部側に移送する移送手段を設けたことを特徴とす
るFRP廃棄物の処理装置。 - 【請求項4】請求項2乃至3記載のFRP廃棄物の処理
装置であって、 前記耐熱管の一端部を他端部より高く位置させて前記耐
熱管を傾斜させたことを特徴とするFRP廃棄物の処理
装置。 - 【請求項5】請求項2乃至請求項4記載のFRP廃棄物
の処理装置であって、 前記耐熱管内の前記投入部側に第1の仕切り板を設け
て、前記投入部から第1の仕切り板までの空間をFRP
廃棄物に水分を供給する水分供給室とし、前記耐熱管の
他端部側に第2の仕切り板を設け、第1の仕切り板と第
2の仕切り板の間を前記炉内に位置させて熱分解室と
し、前記第2の仕切り板から下流側を、前記熱分解室に
て熱処理されたFRP廃棄物の分解ガスに水分を供給し
て気液反応させる気液反応室とし、この気液反応室を形
成する耐熱管の下壁部に、ガラス物質から反応液を濾過
・収集する前記析出部を設けたことを特徴とするFRP
廃棄物の処理装置。 - 【請求項6】請求項5記載のFRP廃棄物の処理装置で
あって、 前記耐熱管の前記気液反応室の下流側に第3の仕切り板
を設けて第3の仕切り板の下流側を分解したFRPのガ
ラス繊維の排出部としたことを特徴とするFRP廃棄物
の処置装置。 - 【請求項7】請求項6記載のFRP廃棄物の処理装置で
あって、 前記耐熱管の投入部近傍と、前記耐熱管の他端部の孔の
形成部より下流側の部位との両方の部位に、二重のシャ
ッターを設けたことを特徴とするFRP廃棄物の処理装
置。 - 【請求項8】請求項3乃至7記載のFRP廃棄物の処理
装置であって、 前記移送手段は、前記耐熱管を振動させる振動装置と、
前記耐熱管を支えるバネ部材により構成されていること
を特徴とするFRP廃棄物の処理装置。 - 【請求項9】請求項8記載のFRP廃棄物の処理装置で
あって、 前記移送手段は、耐熱管内部に長手方向に延びる細長棒
をほぼ平に並べた簀の子状の案内部材を備えていること
を特徴とするFRP廃棄物の処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1134092A JP2695560B2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | Frp廃棄物の処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1134092A JP2695560B2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | Frp廃棄物の処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06234879A true JPH06234879A (ja) | 1994-08-23 |
JP2695560B2 JP2695560B2 (ja) | 1997-12-24 |
Family
ID=11775306
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1134092A Expired - Lifetime JP2695560B2 (ja) | 1992-01-24 | 1992-01-24 | Frp廃棄物の処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2695560B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002307046A (ja) * | 2001-04-15 | 2002-10-22 | Minoru Miwa | 繊維強化プラスチック廃棄物の処理方法および該方法により回収された強化繊維の再利用方法 |
JP2013199607A (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | Doshisha | 炭素繊維の回収方法 |
WO2023276618A1 (ja) | 2021-06-29 | 2023-01-05 | 日東紡績株式会社 | ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維及びガラス繊維強化樹脂成形品 |
WO2023276619A1 (ja) | 2021-06-29 | 2023-01-05 | 日東紡績株式会社 | ガラス繊維用ガラス組成物、ガラス繊維及びガラス繊維強化樹脂成形品 |
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