JPH06233871A - サービスロボット - Google Patents

サービスロボット

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Publication number
JPH06233871A
JPH06233871A JP4190193A JP4190193A JPH06233871A JP H06233871 A JPH06233871 A JP H06233871A JP 4190193 A JP4190193 A JP 4190193A JP 4190193 A JP4190193 A JP 4190193A JP H06233871 A JPH06233871 A JP H06233871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
product
service robot
arm
drive
pupil
Prior art date
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Pending
Application number
JP4190193A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Takiguchi
栄二 滝口
Masahiro Kaneko
雅宏 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOKORO KK
Kokoro Co Ltd
Original Assignee
KOKORO KK
Kokoro Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOKORO KK, Kokoro Co Ltd filed Critical KOKORO KK
Priority to JP4190193A priority Critical patent/JPH06233871A/ja
Publication of JPH06233871A publication Critical patent/JPH06233871A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて多様の動作形態、表情が創成され、か
つ人間の動作により近い自然な動作形態をとるサービス
ロボットを得る。 【構成】 少なくとも胴部構体14及び商品9の保持部
として構成された手部構体18が先端部に設けられた腕
部構体16とが可動部として構成されるとともに人体若
しくはキャラクタ等に模した象形ロボットであり、商品
収納部4から商品9を取出して商品受渡し部8まで移動
すると、前記胴部構体14が回動して「おじぎ動作」を
行うとともに腕部構体16が動作して手部構体18が保
持していた商品9を商品受渡し部8へと差出す配膳サー
ビス動作を行う。腕部構体16を駆動する腕部駆動機構
Bは、腕部構体16を水平方向に移動させる第1の駆動
伝達機構と、手部構体18を平行状態に保持するように
駆動する第2の駆動伝達機構を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動販売機等に組込ま
れ、選択された商品を商品格納部から取出して商品受渡
し部へと搬送するとともにこの商品受渡し部において商
品を差出すようにして載置することによって、購入者に
対して商品を提供する配膳サービス動作を行う人体若し
くはキャラクタ等に模した象形ロボットによって構成し
たサービスロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】自動販売機は、省スペース化、省力化或
いは低コスト化等のメリットによって設置台数が驚異的
に増加しており、また最近では冷却技術或いは保温、加
熱技術等の進歩に伴って様々な商品の自動販売機が提供
されている。また、この自動販売機にあっては、例え
ば、デザインについては、購買意欲の向上、設置環境と
の調和或いは美的外観の向上等から大幅な改善、変遷が
行われている。
【0003】ところで、自動販売機は、機器に収納され
た商品の売上から商品原価、利益ばかりでなく高額な機
器費用、電気使用料或いはメンテナンス費用等も回収さ
れなければならない。したがって、機器は必要最低限の
機構を備えた比較的廉価なものであれば充分であり、ま
た顧客は便利さ故に自動販売機を利用するのであって、
商品購入に際してのサービスまでは要求していないとの
考え方に基づいて、従来では上述した基本機構、デザイ
ン等を中心とした開発が進められており、「商品の販
売」のためのソフト面の開発は不充分であった。
【0004】しかしながら、かかる自動販売機におい
て、最近では、基本機構或いはデザイン面ばかりでな
く、各種機器において採用されているマン・マシーン・
インタフェースの考え方のもとに、無味乾燥な単なる無
人の販売機器の位置付けにとどまらず、顧客に対して商
品購入の満足感を感じさせてより一層の購買意欲を生じ
せしめるといった「商品の販売」のためのソフト面から
の種々の見直し、検討が図られている。
【0005】かかる観点から、一部の自動販売機におい
ては、単に商品を販売する機能だけではなく、販売員に
よる商品の販売に際して感じるサービスと同等のサービ
ス感或いは「やさしさ感」等を感じせしめるソフト的な
付加機能の採用が図られている。
【0006】例えば、音声合成技術の進歩により、「い
らっしゃいませ。」「ありがとうございました。」等の
挨拶、お礼或いは操作方法等を音声によって行うように
した音声ガイド装置を付設したり、下方部に設けた商品
取出し口に落下された商品を顧客が屈み込んで取出して
いた構造をリフトアップ機構を採用することによって上
方部に設けた商品取出し口まで搬送するといった構造が
採用されるようになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、広義の解釈
からは、上述した音声ガイド装置或いはリフトアップ機
構等も、一種のロボットの範疇に属するするものであ
り、個々の機能ロボット的な機構を搭載した自動販売機
は、従来からも種々提供されているともいえる。しかし
ながら、単に挨拶や操作方法を音声によって行う音声ガ
イド装置は、顧客に対して直接語りかけるといった感覚
は無く、折角の装置も単に機械から音が出るといった印
象を持つに過ぎない。
【0008】一方、従来の自動販売機において、上述し
た機能ロボットの他に人体若しくはキャラクタ等に模し
た象形ロボットを組込んだものも提供されている。しか
しながら、これら象形ロボットは、単に装置の意匠的機
能の向上、いわゆる飾り、客寄せの機能を奏するにとど
まり、装置の高額化を招くため、この象形ロボットに上
記機能ロボットがはたしている役割、機能を持たせるま
で展開したものは未だ提供されてはいない。
【0009】したがって、本発明は、極めて多様の動作
形態、表情の創成が行われ、かつ人間の動作により近い
自然な動作形態をとるサービスロボットであって、客寄
せ、装置の意匠的向上の達成は勿論のこと、ガイド機能
或いは商品取出し、搬送機能を違和感なく行い、例えば
自動販売機、ガイド装置等のサービス機器に搭載して好
適なサービスロボットを提供することを目的として提案
されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成した
本発明に係るサービスロボットは、少なくとも胴部構体
及び商品保持部として構成された手部構体が先端部に設
けられた一方の腕部構体とが可動部として構成されると
ともに人体若しくはキャラクタ等に模した象形ロボット
であって、商品収納部から商品を取出して商品受渡し部
まで移動すると、前記胴部構体が回動して「おじき動
作」を行うとともに腕部構体が動作して手部構体が保持
していた商品を商品受渡し部へと差出す配膳サービス動
作を行うように構成したことを特徴とする。
【0011】また、本発明に係るサービスロボットは、
頭部構体と胴部構体とを、前後方向に離間して配設され
た駆動手段と支持手段とを介して結合することによって
頭部構体を可動部として構成し、前記胴部構体が回動し
て「おじき動作」を行う際に、前記駆動手段を動作させ
ることによって頭部構体が前記支持手段を支点として前
倒動作を行なうように構成したことを特徴とする。
【0012】さらに、本発明に係るサービスロボット
は、胴部構体に配設した腕部駆動機構と、前記胴部構体
の回転支軸に固設した駆動タイミングプーリと、腕部構
体を支持する肩軸に軸装した従動タイミングプーリと、
これら両タイミングプーリ間に張架したタイミングベル
トとからなる第1の駆動伝達機構と、前記胴部構体の回
転支軸に固設した第1のタイミングプーリと、胴部構体
を貫通した肩軸の両端にそれぞれ固設された第2及び第
3のタイミングプーリと、前記手首軸に固定された第4
のタイミングプーリと、前記第1及び第2のプーリ間に
張架した第1のタイミングベルトと、前記第3及び第4
のタイミンプーリ間に張架した第2のタイミングベルト
とからなる第2の駆動伝達機構とを備え、前記第1の駆
動伝達機構によって腕部構体を上下方向に動作させると
ともに、前記第2の駆動伝達機構によって腕部構体の動
作に係わらず手部構体を平行状態に保持するように構成
したことを特徴とする。
【0013】本発明に係るサービスロボットは、駆動タ
イミングプーリは回転方向に対して外径が次第に大とな
る偏心タイミングプーリによって構成され、腰部構体及
び頭部構体による「おじぎ動作」に連動して腕部駆動機
構を動作させることによって、おじぎ動作に伴う腕部構
体の上下方向のふれが修正された水平方向の移動動作と
なり、「おじぎ動作」に伴って腕部構体による水平方向
の「商品差出し動作」を行なうように構成したことを特
徴とする。
【0014】本発明に係るサービスロボットは、手部構
体は、腕部構体の先端部に設けた手首軸に支持された手
首部と、親指部を除く水平方向の4指部及び立上り基部
とからなる断面L字状の手部と、この手部の前記立上り
基部に回動自在に支持された親指部及びこの親指部を駆
動する駆動手段とから構成され、前記4指部は商品収納
部から取出した商品の載置部として構成されるとともに
前記親指部は駆動手段を介して前記4指部側に回動され
載置された商品の一端部を係止する係止部として構成し
たことを特徴とする。
【0015】また、上述した目的を達成した本発明に係
るサービスロボットは、目及び口に対応した部分がそれ
ぞれ開口部として構成されるとともに略半球若しくは前
後に分割可能な球体として構成された顔面シェルと、こ
の顔面シェルの内部に、前記目開口部に対応位置して配
設された瞼機構と瞳機構及び前記口開口部に対応位置し
て配設された口機構とによって頭部構体を構成し、前記
瞼機構は前記顔面シェルの内面に沿って上下方向に揺動
して前記目開口部を開閉する円弧状の瞼片及びこの瞼片
を駆動する駆動手段とから構成され、前記瞳機構は前記
瞼片の内側に位置して前記顔面シェルの内面に沿って横
方向に揺動しかつ表面には瞳が設けられた円弧状の瞳片
及びこの瞳片を駆動する駆動手段とから構成され、前記
口機構は前記顔面シェルの内面に沿って上下方向に揺動
して前記口開口部を開閉する円弧状の口蓋片及びこの口
蓋片を駆動する駆動手段とから構成され、瞼片、瞳片及
び口蓋片を動作させて表情の創出を行うように構成した
ことを特徴とする。
【0016】また、本発明に係るサービスロボットは、
顔面シェルと、瞼機構、瞳機構及び口機構とが組付けら
れた頭部側板とを含む頭部構体を前後方向に駆動する駆
動手段を介して胴部構体に組合わせ、前記各機構による
表情の創成とともに頭部の首振り動作を行うように構成
したことを特徴とする。
【0017】
【作用】上述した構成を備える本発明に係るサービスロ
ボットによれば、自動販売機等に組込まれ、顧客の商品
選択操作によって起動されて、初期位置より商品収納部
まで移動して選択された商品を取出し、この商品を手部
構体に保持しながら商品受渡し部の位置まで移動する。
【0018】商品受渡し部の位置において、胴部構体が
前方へと回動動作されることによって「おじぎ動作」を
行うとともに、胴部構体と連動して腕部構体も動作する
ことによって手部構体が前方へと平行に移動し、保持し
ていた商品を商品受渡し部へと移送する「商品差出し動
作」が行なわれる。
【0019】また、胴部構体が前方へと回動動作される
「おじぎ動作」に連動して頭部構体の前倒動作が行なわ
れるように構成することによって、自然な形態での「お
じぎ動作」が行われる。さらに、前記「おじぎ動作」に
連動して移動動作される腕部構体の上下方向のぶれを修
正するように構成することによって、「商品差出し動
作」が自然な形態で行われる。
【0020】さらに、前記「商品差出し動作」等の各部
構体が動作するに際しては、手部構体が水平状態を保持
するようにして駆動動作されるように構成することによ
って、手部構体が保持している商品の脱落を防止し、か
つ自然な形態での「商品差出し動作」等が行われる。ま
た、商品は、下側から支える4指部と回動して上側から
押さえる親指部とからなる手部材によって保持するよう
に構成したことにより、保持機構は簡易となりかつ商品
を自然な形態で保持する。
【0021】本発明に係るサービスロボットは、略半球
面体若しくは前後に分割可能な球面体として構成された
顔面シェルの内部に多層構造を構成するようにして瞼
片、瞳片及び口蓋片をそれぞれ独立して可動自在に組込
んで頭部構体を構成したことにより、全体がコンパクト
化されかつ豊かな表情の創出が行われ、機器に象形ロボ
ットを搭載した効果がより高められる。さらに、この頭
部構体を前後に首振り動作自在に構成したことにより、
自然な動作形態とともに多様な動作形態が行われる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について、図面
を参照しながら説明する。実施例サービスロボット10
は、宇宙飛行士に模したキャラクタロボットとして構成
され、例えば図19に示す自動販売機1に搭載される。
この自動販売機1は、全体が飛行船にイメージされると
ともにルーレットゲーム装置を内蔵しており、このルー
レットゲームの結果によってランダムに選択された商
品、例えば箱詰めのスナック菓子類等の販売が行われ
る。
【0023】この自動販売機1において、前記サービス
ロボット10は、客寄せガイド、操作ガイド等の音声に
よるガイド機能或いは商品の取出し、搬送といった動作
機能を担当し、後述するようにこれら諸機能を人間の動
作に近い自然な動作によって行うように構成されてい
る。
【0024】前記自動販売機1は、同図に示すように、
前方部を開放した略ボックス型の本体2と、前方開放部
に開閉自在に組付けられた前面パネル部3とからなり、
その内部には多数種の商品を種別にそれぞれ収納する商
品ストッカー4、図示しないルーレットゲーム装置、前
記サービスロボット10及び装置全体、ルーレットゲー
ム装置或いはサービスロボット10の動作を制御するC
PU等が搭載されている。
【0025】また、前記前面パネル部3の一部には、透
明板5を嵌込んだ大きな窓6が設けられるとともに本体
2の両側面にも透明板を嵌込んだ窓を設けることによっ
て内部が透視可能となっている。前面パネル部3は、通
常、本体2にしっかりと施錠されており、保守或いは商
品ストッカー4への商品の補充等に際して本体2から開
放操作される。
【0026】この前面パネル部3には、ルーレットゲー
ム装置の操作盤7が配設されるとともに来客センサーが
組込まれており、また操作盤7の上部には商品の受渡し
部を構成する商品受渡し窓8が開設されている。なお、
図示した実施例自動販売機1においては、この商品受渡
し窓8は単に開口窓として構成されているが、防塵ある
いは悪戯防止等の対策上、例えば、周知のシャツタ機構
を付設し、通常はシャッタによって閉鎖するとともに後
述する動作によって商品が搬送されるとシャッタが駆動
されて開放される構造を採用してもよい。
【0027】商品ストッカー4は、複数種の商品9をそ
れぞれ種別に収納する複数の商品収納部を備えており、
前方側が開口された各商品収納部には、例えばモータに
よって回動するスパイラルバーからなる周知の商品搬出
機構が付設されている。したがって、商品9は、各商品
収納部の前方開口部側からそれぞれ前記スパイラルバー
の各保持部に嵌合されるようにして内部に充填される。
また、前記複数種の商品9は、それぞれ1等、2等、・
・N等の区分がなされいて価格差が付けられたものが用
意されている。
【0028】また、各商品収納部に種別毎にそれぞれ充
填収納された商品9は、顧客の前記ルーレットゲーム装
置の操作によるゲーム結果に基づいてある商品収納部が
指定されると、該当商品収納部の前記商品搬出機構が作
動して、その内部に充填された商品9が1個宛その前方
開口部まで搬出されるようになっている。
【0029】この商品9の搬出動作は、各商品収納部に
配設した搬出センサーによって検出される。また、各商
品収納部の開口部近傍には、収納された商品9がある一
定数以下となった場合にON出力を送出する売切れセン
サーがそれぞれ配設されており、この売切れセンサーの
出力によって売切表示器が点灯表示するように構成され
ている。
【0030】前記商品搬出機構によって商品収納部の開
口部まで搬送された商品9は、後述する動作によって待
機状態にあるサービスロボット10が右手に保持した商
品トレイ19上に乗せられて商品受渡し窓8まで搬送さ
れる。なお、商品トレイ19は、通常商品受渡し窓8の
内側に設けた載置台上に置かれている。
【0031】本体2の、前面パネル部3と商品ストッカ
ー4との間には適当な空間部が構成されており、この空
間部に位置して前記サービスロボット10が移動自在に
配設されている。サービスロボット10は、通常前面パ
ネル部3の透明板5側に対面した姿勢をとって前記商品
受渡し窓8と対応位置しており、後述するように適宜の
駆動手段によって、頭部全体及びその目、瞼、口或いは
胴部、腕部、手等の身体各部が可動自在に構成されてい
る。
【0032】また、サービスロボット10は、前記空間
部の底部に前記商品ストッカー4と平行して配設した搬
送路に沿って移動自在な台座部11上に組立て支持され
ている。この台座部11は、サービスロボット10が前
面パネル部3側に対面した初期状態から、上述したルー
レットゲーム装置の操作によるゲーム結果によって指定
された商品ストッカー4のある商品収納部位置への移
動、またこの商品収納部から商品9を取出して商品受渡
し窓8までの搬送及び初期状態への復帰等の一連の動作
を行うに際して、サービスロボット10の全体の移動動
作を担当するものである。
【0033】したがって、このサービスロボット10の
全体の移動動作を担当するため、台座部11には、図示
しないがドライバーやモータ等からなる駆動手段或いは
位置センサーが組込まれている。例えば、センサーは、
台座部11の位置出し、復旧動作等の制御を行うための
出力をCPUへと送出する。なお、前記駆動手段は、台
座部11を搬送路に沿って移動させるとともにこの台座
部11に対してサービスロボット10を回転駆動する駆
動手段としても作用する。また、この台座部11は、外
部から直接見えないようになっている。
【0034】上述した自動販売機1において、サービス
ロボット10は、図20の各図に示すように、主として
〔A.待機〕の状態、〔B.来客応対〕の状態、〔C.
(顧客による)ゲーム操作〕の状態、〔D.商品取出
し〕の状態、〔E.商品差出し〕の状態及び、〔F.
(顧客の)商品受取り〕の状態に応じて、それぞれ異な
った動作形態に駆動される。
【0035】サービスロボット10をこれらの動作形態
に駆動制御するため、上述したように、自動販売機1に
はCPUが搭載されており、またこのCPUの出力によ
って制御される音声ボードからの音声出力を内蔵したス
ピーカから放出することによって音声によるガイド機能
を奏するようにも構成されている。
【0036】上述した諸機能を奏するサービスロボット
10について、以下その構成並びに動作を詳細に説明す
る。サービスロボット10は、図1に示すように、外観
上足部を構成する一対の支柱部12を介して前記台座部
11上に組立て支持されており、この支柱部12とこれ
に固定状態に組立てられた腰部構体13とが固定部とし
て構成されている。
【0037】また、サービスロボット10は、上記固定
部に対して、可動部として胴部構体14、頭部構体1
5、右腕部構体16、左腕部構体17及び手部構体(右
手構体)18とが構成され、腰部構体13には胴部駆動
機構A及び腕部駆動機構Bとがそれぞれ配設されてい
る。なお、後述するように、腕部駆動機構Bは第1及び
第2の2系統の駆動伝達機構B1、B2を備えている。
【0038】〔腰部構体の構成〕腰部構体13は、支柱
部12の上端部にそれぞれ固着され、略変形6角形状を
なし互いに相対向する一対の腰部側板20A、20Bを
基材としている。これら腰部側板20A、20B間に
は、このサービスロボット10に後述する「おじぎ動
作」、「商品差出し動作」等を行わせるため、胴部構体
14或いは左右の腕部構体16、17を適宜駆動するた
めの前記胴部駆動機構A及び腕部駆動機構Bとが前後方
向に離間しかつ互いに平行するようにして配設されてい
る。
【0039】また、腰部側板20A、20Bには互いに
軸線を一致させて軸孔20a、20bが穿設されてお
り、これら軸孔20a、20bに胴部構体14の回動支
点となる胴部支軸21がその両端を側方へと突出するよ
うにして支架されるとともに、後述する胴部駆動機構A
の支軸30が貫通する軸孔22e、22fが穿設されて
いる。なお、これら腰部側板20A、20Bの対向間隔
は、前記支柱部12及び図示しないロッドによって保持
されている。
【0040】〔胴部構体の構成〕胴部構体14は、下端
部が前記腰部側板20A、20Bの外側にそれぞれ延在
しかつ互いに相対向する一対の胴部側板22A、22B
を基材としている。これら胴部側板22A、22Bは、
図3乃至図5に示すように、胴部構体13の背面側に配
設された腕部駆動機構Bに対応して背面側の部分が切欠
かれており、またその下端部には腰部側板20A、20
Bから突出された前記胴部支軸21が緩く嵌合する軸孔
22a、22bが穿設されて支点部として構成される。
【0041】また、胴部側板22A、22Bは、その上
方部背面側に位置して互いに軸線が一致されかつ軸受部
材23A、23Bをそれぞれ嵌込むことによって肩軸3
1を貫通させる軸孔22c、22dが穿設されるととも
に上端部には支架した支持板24を介して後述する頭部
構体15が組立てられる。
【0042】〔胴部駆動機構〕上述した胴部構体14
を、胴部駆動機構Aによって、腰部構体13に対して回
動させることにより、サービスロボット10は後述する
頭部構体15の前倒動作と連動する「おじぎ動作」を行
う。以下この胴部駆動機構Aについて説明する。
【0043】すなわち、腰部構体13の前方側に配設さ
れた胴部駆動機構Aは、図5に示すように、CPUから
の出力信号に基づいて正逆回転駆動される駆動源である
胴部駆動モータ25と、その出力軸25aに固設された
小径傘歯車26と、大径傘歯車27と、左右一対でそれ
ぞれ2個からなる第1及び第2のクランクレバー28、
29及び前記大径傘歯車27の支軸30とから構成され
る。なお、図5においては、右側のクランクレバー2
8、29等の図示は省略してある。
【0044】前記胴部駆動モータ25、換言すれば小径
傘歯車26は高さ方向に配設されており、この小径傘歯
車26と噛合されることによって胴部駆動モータ25の
回転を水平方向へと変換する大径傘歯車27は支軸30
に固定して軸装されている。支軸30は、前記腰部構体
13の腰部側板20A、20Bに設けた軸孔20c、2
0dに回転自在に軸受けされ、その両端は腰部側板20
A、20Bを貫通して前記胴部側板22A、22Bに近
接して対面している。
【0045】この支軸30の両端部には、前記腰部側板
20A、20Bにそれぞれ対向する前記第1のクランク
レバー28が固定されている。横長であってその一方側
に支軸30が固定された第1のクランクレバー28の他
方側には、前記胴部側板22A、22B側に向かって第
1の連結軸28aが立設されており、この第1連結軸2
8aの一端は第1のクランクレバー28に対向する横長
の第2のクランクレバー29の一方側に嵌合している。
【0046】この第2のクランクレバー28の他方側に
は、第2の連結軸29aが前記胴部側板22A、22B
側に向かって立設されており、この第2の連結軸29a
は胴部側板22A、22Bの前方側に穿設した連結孔2
2e、22fにそれぞれ嵌合している。
【0047】以上のように構成された胴部駆動機構A
は、CPUの出力によって胴部駆動モータ25が図5に
おいて時計方向へと回転駆動されると、小径傘歯車26
と噛合された大径傘歯車27も時計方向へと回転し、こ
の大径傘歯車27が固定された支軸30も一体的に回転
する。さらに、支軸30の回転にしたがって、第1のク
ランクレバー28も同図時計方向へと回動し、第1の連
結軸28aを介して第2のクランクレバー29が回動さ
れる。
【0048】この第2のクランクレバー29の回動によ
って、連結孔22e、22fに嵌合された第2の連結軸
29aを介して前記胴部側板22A、22Bもまた、図
5鎖線で示すように、胴部支軸21を支点として腰部構
体13に対して時計方向へと回動される。なお、CPU
から復帰出力が胴部駆動モータ25に印加されると、胴
部駆動モータ25は、図5において反時計方向へと回動
し、上述した動作とは逆の動作によって胴部構体14は
初期位置へと復旧回動する。
【0049】以上の説明より明らかなように、胴部駆動
機構Aは、胴部駆動モータ25−出力軸25a−小径傘
歯車26−大径傘歯車27−支軸30−大1のクランク
レバー28−連結軸28a−第2のクランクレバー29
−連結軸29a−胴部側板22A、22Bの伝達系から
なる。
【0050】〔右腕部構体の構成〕右腕部構体16は、
図1及び図6に詳細を示すように、前記胴部側板22A
を貫通して延長された肩軸31に組付け支持されてい
る。すなわち、上述したように、肩軸31はその両端が
胴部側板22A、22Bに嵌合された軸受部材23A、
23Bを貫通して胴部側板22A、22Bの両側に突出
しており、右側胴部側板22Aから突出した部分には後
述する腕部駆動機構Bの第1の腕部駆動伝達機構B1を
構成する第2のタイミングプーリ32を介して軸受ブッ
シュ33が軸装されている。
【0051】この軸受ブッシュ33の他端部には、右腕
部構体16を構成する右腕筐体34が固定されている。
また、肩軸31は、軸受ブッシュ33を貫通してその自
由端部が右腕筐体34の側壁に支架され、また右腕筐体
34の内部において第2の腕部駆動伝達機構B2を構成
する第3のタイミングプーリ35が固定して軸装されて
いる。
【0052】右腕筐体34は、全体角筒状を呈してお
り、また図1に示すように、肘関節部36においてやや
折曲された略ヘ字状を呈している。また、この右腕筐体
34には、前記肘関節部36に対応位置して上下一対の
ガイドプーリ37、38が配設され、さらに先端部の右
手首関節部39には、後述する腕部駆動機構Bの第2の
腕部駆動伝達機構B2を構成する第4のタイミングプー
リ40が配設されている。
【0053】前記第3のタイミングプーリ35、第4の
タイミングプーリ40及びガイドプーリ37、38に
は、これらを周回するようにしてタイミングベルト41
が掛渡されている。
【0054】〔左腕部構体の構成・駆動機構〕左腕部構
体17は、後述するように、下げた状態から肘関節部を
支点として上方へと曲げる1動作のみを行うため、極め
て簡単な構造となっている。図2に示すように、左胴部
側板22Bより突出された肩軸31の先端部にブラケッ
ト42が組付けられており、このブラケット42に左腕
部構体17を構成する左腕筐体43が取付けられてい
る。
【0055】左腕筐体43には、エアーシリンダ44が
組込まれており、また、図示しないが肘関節部において
その先端側が回動自在に組立てられ、前記エアーシリン
ダ44のアークチュエータ45がこの先端部に連結され
ている。したがって、CPUからの出力によって左腕駆
動エアーシリンダ44が動作すると、アークチュエータ
45が先端部を吸引することによって、上述した左腕部
構体17の肘曲げ動作が行われる。
【0056】〔右腕部駆動機構〕右腕部構体16は、後
述するように、商品9を商品ストッカー4から取出して
顧客へと差出すサービスロボット10の一連の動作過程
で、商品トレイ19の取上げ動作に伴う水平移動動作、
商品ストッカー4の商品収納部に対応した位置への持上
げ動作或いは商品受渡し窓8への差出し動作に伴う胴部
構体14の「おじぎ動作」に連動した水平移動動作を行
う。このため、右腕部構体16の腕部駆動機構Bは、上
述したように第1及び第2の2系統の駆動伝達機構B
1、B2を備えている。
【0057】腰部構体13の後方側に配設された腕部駆
動機構Bは、基本的な構成を上述した胴部駆動機構Aと
ほぼ同等とし、CPUからの出力信号に基づいて正逆回
転駆動される駆動源である腕部駆動モータ46と、その
出力軸46aに固設された小径傘歯車47と、大径傘歯
車48と、第1及び第2のクランクレバー49、50、
前記大径傘歯車48の支軸51とから構成され、この腕
部駆動機構Bの動作は、第1及び第2の駆動伝達機構B
1、B2へとそれぞれ伝達される。
【0058】前記腕部駆動モータ46、換言すれば小径
傘歯車47は高さ方向に配設されており、この小径傘歯
車47と噛合されることによって腕部駆動モータ46の
回転を水平方向へと変換する大径傘歯車48は支軸51
に固定して軸装されている。支軸51は、前記腰部構体
13の腰部側板20A、20Bに設けた軸孔20e、2
0fに回転自在に軸受けされ、その両端は腰部側板20
A、20Bを貫通して前記胴部側板22A、22Bの切
欠き部に対応位置している。
【0059】この支軸51の右側端部には、前記腰部側
板20Aに対向して前記第1のクランクレバー49が固
定されている。横長であってその一方側に支軸51が固
定された第1のクランクレバー49の他方側には、外側
に向かって第1の連結軸49aが立設されており、この
第1連結軸49aの一端は第1のクランクレバー49に
対向する横長の第2のクランクレバー50の一方側に嵌
合している。
【0060】この第2のクランクレバー50の他方側に
は、外側に向かって第2の連結軸50aが立設されてお
り、この第2の連結軸50aは第1の駆動伝達機構B1
を構成する第1の偏心タイミングプーリ52の周面近傍
位置に嵌合している。
【0061】以上のように構成された腕部駆動機構B
は、CPUの出力によって腕部駆動モータ46が図7に
おいて時計方向へと回転駆動されると、小径傘歯車47
と噛合された大径傘歯車48は反時計方向へと回転し、
この大径傘歯車48が固定された支軸51も反時計方向
に一体的に回転する。さらに、支軸51の回転にしたが
って、第1のクランクレバー49も同図反時計方向へと
回動し、第1の連結軸49aを介して第2のクランクレ
バー50が同図時計方向へと回動される。
【0062】この第2のクランクレバー50の時計方向
の回動によって、第2の連結軸50aを介して第1の偏
心タイミングプーリ52は、図7矢印で示すように、反
時計方向へと回動される。なお、CPUから復帰出力が
腕部駆動モータ46に印加されると、腕部駆動モータ4
6は、図7において時計方向へと回動し、上述した動作
とは逆の動作によって第1の偏心タイミングプーリ52
は、同図時計方向へと復旧回動する。
【0063】〔第1の駆動伝達機構〕腕部駆動機構Bの
第1の駆動伝達機構B1は、右腕部構体16を上方へと
振上げる動作と、胴部構体14が動作する前記「おじぎ
動作」等に連動して腕部構体の上下方向のぶれを修正し
水平方向に移動させる動作を担当する機構であり、前記
第1の偏心タイミングプーリ52、前記第2のタイミン
グプーリ32、軸受ブッシュ33及びタイミングベルト
53とによって構成され、このタイミングベルト53
は、図7に示すように、その両端部が前記第1及び第2
のタイミングプーリ52、32にそれぞれ固定されてい
る。
【0064】また、前記第1の偏心タイミングプーリ5
2は、図7において反時計方向へと回動するにしたがっ
てその外径が次第に大となるように周面の一部が膨出す
るように形成されている。したがって、第1の偏心タイ
ミングプーリ52によって駆動されるタイミングベルト
53、換言すれば第2のタイミングプーリ32は、この
第1の偏心タイミングプーリ52が回動するにしたがっ
て次第にその回転速度が増加するように構成されてい
る。
【0065】このようにして第2のタイミングプーリ3
2が反復回転駆動されることによって、軸受ブッシュ3
3を介して右腕筐体34も、図7において反時計方向或
いは時計方向へと反復回動し、しかして右腕部構体16
の振上げ動作或いは下ろし動作が行われる。
【0066】したがって、腕部駆動機構B及び第1の駆
動伝達機構B1は、腕部駆動モータ46−出力軸46a
−小径傘歯車47−大径傘歯車48−支軸51−第1の
クランクレバー49−連結軸49a−第2のクランクレ
バー50−連結軸50a−偏心タイミングプーリ52−
タイミングベルト53−第2のタイミングプーリ32−
軸受けブッシュ33−右腕筐体34の伝達系で構成され
る。
【0067】〔第2の駆動伝達機構〕一方、腕部駆動機
構Bの第2の駆動伝達機構B2は、右腕部構体16の先
端部に組付けられた右手構体18を胴部構体14の回動
動作或いは右腕部構体16の振上げ動作に係わらず、水
平状態に保持する動作を担当する機構であり、図6及び
図8に示すように、前記胴部支軸21の左胴部側板22
Bより突出された左端部に固定された第1のタイミング
プーリ54と、前記肩軸31及びこの肩軸31の左胴部
側板22Bより突出された左端部に固定された第2のタ
イミングプーリ55とから構成されている。
【0068】また、この第2の駆動伝達機構B2は、右
腕筐体34内に配設された前記第3のタイミングプーリ
35、ガイドプーリ37、38及び第4のタイミングプ
ーリ40と、第1及び第2のタイミングプーリ54、5
5間に掛渡したタイミングベルト56と、右腕筐体34
内に掛渡した前記タイミングベルト41とから構成され
ている。
【0069】以上のように構成した第2の駆動伝達機構
B2において、上述した腕部駆動機構Bの動作にしたが
って、例えば図8において大径傘歯車48が反時計方向
へと回転すると支軸51を介して第1のタイミングプー
リ54も一体的に反時計方向へと回動する。この第1の
タイミングプーリ54の回転は、タイミングベルト56
を介して第2のタイミングプーリ55へと伝達され、こ
の第2のタイミングプーリ55と一体的に肩軸31も反
時計方向へと回転する。
【0070】肩軸31の回転によって第3のタイミング
プーリ35が反時計方向へと一体的に回転し、タイミン
グベルト41を介して第4のタイミングプーリ40へと
伝達され、この第4のタイミングプーリ40が反時計方
向へと回転する。この第4のタイミングプーリ40の回
転は、後述する右手構体18へと伝達され、右手構体1
8は手首軸57を支点として図1において反時計方向へ
と回動する。
【0071】したがって、腕部駆動機構B及び第2の駆
動伝達機構B2は、腕部駆動モータ46−出力軸46a
−小径傘歯車47−大径傘歯車48−支軸51−第1の
タイミングプーリ54−タイミングベルト56−第2の
タイミングプーリ55−肩軸31−第2のタイミングプ
ーリ35−タイミングベルト41−第4のタイミングプ
ーリ40−右手構体18の伝達系で構成される。
【0072】〔右手構体の構成・動作〕右手構体18
は、図9に示すように、前記手首軸57に固定支持され
た手首部としてのブラケット部58と、基部59と、こ
の基部59に対して親指支軸60を介して回動自在に支
持された親指部61と、この親指部61を回動動作させ
る駆動手段とから構成される。
【0073】前記基部59は、親指を除く他の4指部6
2が水平方向に一体に突出されることによって全体とし
て断面略L字を呈しており、4指部62の先端上面部6
2aと基部59の内面59aとによって、同図鎖線で示
すように、前記商品トレイ19の一端が載置される載置
部を構成している。
【0074】親指部61を回動動作させる駆動手段は、
親指部61の付根部分を構成する基部59の上端部に支
架された前記親指支軸60に軸装された小径の従動タイ
ミングプーリ63と、基部59に配設された駆動タイミ
ングプーリ64と、親指駆動エアーシリンダ65及び前
記両タイミングプーリ63、64間に掛合したタイミン
グベルト66とから構成される。
【0075】前記親指部61と従動タイミングプーリ6
3は、一体的に回動し、また駆動タイミングプーリ64
は、親指駆動エアーシリンダ65のアークチュエータ6
5aに連結されている。したがって、CPUから駆動出
力が親指駆動エアーシリンダ65に印加されてアークチ
ュエータ65aが図9矢印に示すように動作されると、
駆動タイミングプーリ64は同図反時計方向へと回動
し、タイミングベルト66を介して親指部61と従動タ
イミングプーリ63とが同図反時計方向へと回動する。
【0076】以上によって回動された親指部61の先端
部61aは、同図鎖線で示すように前記基部59の内面
59aと所定の間隔をもって対向位置し、この内面59
aと前記4指部62の先端上面部62aに跨がって載置
された商品トレイ19を係止する。
【0077】〔頭部構体の構成〕頭部構体15は、上述
したように、胴部側板22の上部に設けた支持板24の
前方位置に配設された頭部駆動エアーシリンダ67と、
後方位置の左右に離間して配設された一対の自在継手部
材68A、68Bとを介して胴部構体14に組付けられ
ている。
【0078】この頭部構体15は、図10及び図11に
示すように、前記頭部駆動エアーシリンダ67のアーク
チュエータ67a及び自在継手部材68の関節ロッド6
8aとが連結された頭部支持板69と、この支持板69
に組立てられた互いに相対向する一対の頭部側板70
A、70Bを基材として、顔面シェル71、瞼機構7
2、瞳機構73、口機構74及びこれらの駆動機構が組
付けられてなる。
【0079】顔面シェル71は、硬質の合成樹脂材料に
よって全体略半球面体に形成されており、目及び口に対
応した部分には右目開口部71aと左目開口部71b及
び口開口部71cがそれぞれ開設されている。図示しな
いが、この顔面シェル71は、前記頭部側板70A、7
0Bに、その前方部分を被覆するようにして組付けられ
ている。
【0080】〔瞼機構の構成・動作〕瞼機構72は、左
右一対宛設けられており、説明の便宜上、左瞼機構を代
表して説明する。図10及び図12に示すように、前記
顔面シェル71の曲率とほぼ等しい曲率でかつ自由端部
が左目開口部71b(右目開口部71a)の内方に位置
して延在する縦長かつ円弧状の薄板部材として構成され
る瞼部材75と、この瞼部材75の他端部を支持しかつ
頭部側板70A、70B間に支架した支軸76に回動自
在に支持された瞼ステイ77及び頭部側板70B(70
A)に組付けられそのアークチュエータ78aが前記瞼
ステイ77と連結された瞼駆動エアーシリンダ78とか
ら構成されている。
【0081】以上のように構成された瞼機構72は、C
PUから瞼駆動エアーシリンダ78に駆動出力が印加さ
れると、アークチュエータ78aが進退動作し、瞼ステ
イ77、換言すれば瞼部材75が支軸76を支点として
回動する。この瞼部材75の回動動作によって顔面シェ
ル71の左右目開口部71a、71bがそれぞれ開閉さ
れ、まばたき動作が行われる。
【0082】〔瞳機構の構成・動作〕瞳機構73は、図
10及び図11に示すように、前記顔面シェル71の曲
率とほぼ等しい曲率であって横長かつ円弧状の薄板部材
として構成される瞳部材79と、この瞳部材79が取付
けられた取付部材80と、一端部にこの取付部材80が
固設されるとともに前記頭部支持板69に立設された支
軸81に回動自在に支持された瞳ステイ82及び頭部支
持板69に組付けられそのアークチュエータ83aが前
記瞳ステイ82と連結された瞳駆動エアーシリンダ83
とから構成されている。
【0083】瞳部材79は、前記瞼部材75のさらに内
側に位置して後述するように瞳駆動エアーシリンダ82
の動作にしたがって、前記左右目開口部71a、71b
に対して横方向に往復移動され、その表面側には瞳を構
成する一対の黒丸79a(79b)が左右目開口部71
a、71bに対応して描かれている。また、この瞳部材
79が前面に組付けられた取付部材80は、全体略扇状
であってその中央部分に前記瞳ステイ82が固設されて
いる。
【0084】以上のように構成された瞳機構73は、C
PUから瞳駆動エアーシリンダ83に駆動出力が印加さ
れると、アークチュエータ83aが進退動作し、瞳ステ
イ82、換言すれば瞳部材79が支軸81を支点として
回動する。この瞳部材79の回動動作によって顔面シェ
ル71の左右目開口部71a、71bに対して黒丸79
a、79bが左右に移動して瞳の移動動作、すなわち
「視線移動動作」が行われる。
【0085】〔口機構の構成・動作〕口機構74は、図
10乃至図12に示すように、前記顔面シェル71の曲
率とほぼ等しい曲率であって縦長かつ円弧状の薄板部材
として構成される口蓋部材84と、この口蓋部材84の
他端部を支持しかつ頭部側板70A、70B間に支架さ
れ前記瞳ステイ82を回動自在に支持した前記支軸76
を共軸として回動自在に支持された口蓋ステイ85及び
頭部側板70Bに組付けられそのアークチュエータ86
aが前記口蓋ステイ85と連結された口蓋駆動エアーシ
リンダ86とから構成されている。
【0086】口蓋部材84は、前記顔面シェル71の口
開口部71cに対応してその内面側に沿って上下方向に
移動自在であり、袋状の口外皮84aが被覆されてい
る。
【0087】以上のように構成された口機構74は、C
PUから口蓋駆動エアーシリンダ86に駆動出力が印加
されると、アークチュエータ86aが進退動作し、口蓋
ステイ85、換言すれば口蓋部材84が支軸76を支点
として上下方向に揺動する。この口蓋部材84の動作に
よって口の開閉動作が行われる。
【0088】以上のように構成された頭部構体15に
は、図10及び図11に示すように、頭部外皮87が被
覆される。弾力性を有する合成樹脂材料によって成形さ
れかつ適当な着色処理を施された頭部外皮87は、前記
顔面シェル71の左右目開口部71a、71b及び口開
口部71cにそれぞれ対応して左右の目開口87A、8
7b及び口開口87cがそれぞれ開設されるととともに
鼻87dが突設されている。
【0089】なお、前記顔面シェル71及び頭部外皮8
7は、ともに半球面体に形成されているが、図1に示す
ように、このサービスロボット10は、後頭部に宇宙帽
をかぶっているため、特に全球面として構成されていな
い。
【0090】〔おじぎ・商品差出し動作〕次に上述した
構成、動作を行うサービスロボット10について、図1
4及び図15を参照して、「おじぎ・商品差出し動作」
について説明する。サービスロボット10は、図1に示
すように、身体全体が直立しており、視線は正面に向け
られかつ右手構体18には、商品トレイ19が水平状態
で保持された初期状態をとる。
【0091】この初期状態から、胴部駆動機構Aが動作
することによって、胴部構体14は胴部支軸21を支点
として、図15矢印で示すように、前方へと回動する。
同時に頭部構体15も頭部駆動エアーシリンダ67が動
作されることによって、自在継手部材67を支点とし
て、同図矢印で示すように前方へと回動する。勿論、胴
部構体14の回動角度に比べて頭部構体15の回動角度
は小角度に設定されている。
【0092】このように、胴部構体14と同時に頭部構
体15を回動させることによって、胴体部分が前屈みと
なるとともに頭を幾分下げる動作となり、人間の「おじ
ぎ」に極めて近い自然な「おじぎ動作」が行われる。
【0093】一方、胴部駆動機構Aに連動して腕部駆動
機構Bも動作される。この腕部駆動機構Bの第1の駆動
伝達機構B1によって、右腕部構体16は、肩軸31を
支点としてやや上方へと持上がるようにして回動するこ
とによって右手構体18の水平状態が保持されかつ胴部
構体14の回動動作に合わせて偏心タイミングプーリ5
2の作用により、上下方向のぶれが修正された水平方向
の移動動作によって、「おじぎ動作」に追従した腕の動
作が行われ、図14に示したように、自然な動作形態と
なる。
【0094】次に図16を参照して、右腕部構体16の
振上げ動作を説明する。右腕部構体16の振上げ動作
は、胴部駆動機構Aが停止状態のまま腕部駆動機構Bの
動作によって行われる。すなわち、腕部駆動機構Bが動
作することによって第1の駆動伝達機構B1を介して右
腕部構体16は肩軸31を支点として回動する。
【0095】また、この右腕部構体16の全体の動作と
ともに、第2の駆動伝達機構B2を介して右手構体18
も手首軸57を支点として回動することによって、その
平行状態が保持される。
【0096】次に、図13及び図17、図18を参照し
て頭部構体15の瞼機構72、瞳機構73及び口機構7
4の動作によるサービスロボット10の表情の創成動作
について説明する。
【0097】初期状態にあっては、図13に示すよう
に、瞳ステイ82は頭部構体15の中心線上に位置して
おり、この瞳ステイ82に取付けられた瞳部材79は正
面に対面している。この状態では、瞳部材79の表面に
描かれた瞳79a、79bは顔面シェル71の左右目開
口部71a、71bにそれぞれ対応位置している。
【0098】また、瞼部材75は、図17に示すよう
に、左右目開口部71a、71bの上方位置にあり、し
かして、サービスロボット10の左右の目は大きく開か
れた状態となっている。さらに、口蓋部材84は、図1
7に示すように、顔面シェル71の口開口部71cに対
応位置しており、これによって、サービスロボット10
は口を閉じた状態となっている。なお、この状態では、
口蓋部材84の上端部は顔面シェル71と瞳部材79と
の間に介挿された状態にある。
【0099】以上の初期状態から、瞳駆動エアーシリン
ダ83が動作されると、瞳部材79は顔面シェル71の
内面に沿って移動し、サービスロボット10の「視線移
動動作」が行われる。また、瞼駆動エアーシリンダ78
が動作すると、瞼部材75は顔面シェル71の内面に沿
って瞳部材79との間に進入し、図18に示すように、
左右目開口部71a、71bを次第に閉鎖していく。
【0100】この動作によって、サービスロボット10
は、瞼を閉じる動作を行う。なお、瞼部材75の動作
は、左右同時ばかりでなくいずれか一方側が動作される
こともあり、この場合いわゆる「ウインク動作」が行わ
れることになる。さらに、口蓋駆動エアーシリンダ86
が動作されることによって、口蓋部材84は顔面シェル
71の内面に沿って下降し、口が開けられる。
【0101】以上の頭部構体15の瞼機構72、瞳機構
73或いは口機構74の動作を適宜組合わすことによっ
て、極めて豊かな表情の創成が行われる。また、このよ
うに豊かな表情の創成を行う前記諸機構、特に瞼部材7
5、瞳部材79或いは口蓋部材84は、顔面シェル71
の内面を重合った状態で動作するように構成したことに
より、頭部構体15の小型化が図られる。
【0102】次に、以上のように構成された実施例サー
ビスロボット10を搭載した自動販売機1において、そ
の操作に対応したサービスロボット10の動作形態につ
いて以下詳細に説明する。
【0103】〔待機〕図20(A)に示すように、待機
状態、すなわち初期状態においては、サービスロボット
10は、自動販売機1の内部において正面を向いた状態
で直立しており、右腕は、肘関節部36においてやや折
曲された略「ヘ」字状の右腕筐体34の構成から右手構
体18が水平状態で前方へと差出され、左腕は下方へと
下げられている。
【0104】〔来客応対〕自動販売機1に顧客が接近す
ると、来客センサーがこれを感知してCPUに来客出力
が送出される。これによって、CPUからサービスロボ
ット10の胴部駆動機構A、腕部駆動機構B或いは頭部
構体15の各駆動源に駆動出力が送出される。頭部構体
15は、音声ボードから送出される操作ガイドに応じて
瞼機構72、瞳機構73或いは口機構74が適宜動作し
て種々の表情が創成され、「おしゃべり動作」が行なわ
れる。
【0105】また、胴部駆動機構A及び腕部駆動機構B
の動作によって、胴部構体14は胴部支軸21を支点と
して前方へと回動する「おじぎ動作」を行うとともに、
右腕部構体17は、腕部駆動機構Bの第2の駆動伝達系
B2を介して右手構体18を水平状態に保持したまま、
腕部駆動機構Bの第1の駆動伝達系B1を介して前方へ
と平行状態で差出される。
【0106】以上の動作によって、右手構体18は、そ
の4指部61が商品受渡し窓8の内側に載置された商品
トレイ19の下面に差込まれて載置部59a、62aで
商品トレイ19の一端側を支え、またこの状態で親指駆
動エアーシリンダー65が駆動されることによって、親
指部61が回動して商品トレイ19の一端側上面を係止
する。しかる後、上記各機構は初期状態へと復帰動作
し、図20(B)に示すように、サービスロボット10
は商品トレイ19を保持した状態で顧客と対面する。
【0107】〔ゲーム操作〕顧客が硬貨を投入して操作
盤7を操作することによって自動販売機1に内蔵された
ルーレットゲーム装置が起動される。上述した〔来客応
対〕の状態から、サービスロボット10は、右手に商品
トレイ19を持った状態で、左腕駆動エアーシリンダー
44が適宜動作されることによって、図20(C)に示
すように、左腕部構体17が上下方向に揺動して左腕の
「上げ下げ動作」が行われるとともに「おしゃべり動
作」を行い、顧客をより楽しませる。
【0108】〔商品取出し〕ルーレットゲーム装置が停
止して商品の選定が行われと、サービスロボット10は
商品取出し動作を行う。すなわち、ゲーム結果に基づい
てCPUから駆動出力が送出され、台座部11が駆動さ
れてサービスロボット10を商品ストッカー4の所定の
商品収納部位置まで移動する。なお、サービスロボット
10は、図20(D)に示すように、正面を向いた状態
から横向きになる。
【0109】サービスロボット10は、商品ストッカー
4の所定の位置まで移動すると、腕部駆動モータ46が
駆動され、前記腕部駆動機構Bの第1の駆動伝達系B1
を介して右腕部構体16が肩軸31を支点として上方へ
と回動する。また、前記腕部駆動機構Bの第2の駆動伝
達系B2を介して、右腕部構体16と連動して右手構体
18も手首軸57を支点として回動して水平状態に保持
される。これによって、商品ストッカー4の指定された
商品収納部に対応するようにして商品トレイ19が位置
される。
【0110】以上のサービスロボット10の動作が完了
すると、商品ストッカー4の当該商品収納部の商品搬出
手段が駆動され、内部から商品9が商品トレイ19上へ
と送出される。
【0111】〔商品差出し〕上述した商品取出し動作が
完了すると、台座部11が駆動されてサービスロボット
10は、横向きの状態から再び正面を向いた状態とな
り、かつ腕部駆動機構Bの動作によって右腕部構体16
及び右手構体18が上記待機状態まで回動復帰されて商
品受渡し窓8の位置まで移動する。
【0112】そして、商品受渡し窓8の位置において、
サービスロボット10は、胴部駆動機構A、腕部駆動機
構B及び頭部構体15が同時に動作され、胴部構体14
が胴部支軸21を支点として前方へと回動する「おじぎ
動作」と右手構体18が水平に保持された状態で右腕部
構体16が前方に移動する「商品差出し動作」とが同時
に行われる。
【0113】このサービスロボット10の、「おじぎ動
作」を行いながらの「商品差出し動作」によって、図2
0(E)に示すように、商品受渡し窓8の内面側の載置
部上に商品トレイ19が載置される。
【0114】〔商品受取り〕商品トレイ19が載置部上
に載置されることによって、顧客は商品受渡し窓8から
商品9を受取る。この商品受取りは、受取センサーによ
って感知され、この受取センサーからの出力によってサ
ービスロボット10は、図20(F)に示すように、購
入お礼に関する「おしゃべり動作」或いは左腕部構体の
17の上下動作等を行った後、初期状態へと復帰する。
【0115】なお、上記実施例においては、ルーレット
ゲーム装置を備えた箱状のスナック菓子を販売する自動
販売機1に搭載したサービスロボット10ついて紹介し
たが、本発明に係るサービスロボットにおいては、その
他各種の商品を対象としかつゲーム装置を搭載しない通
常の自動販売機等に搭載されることは勿論である。
【0116】また、このサービスロボット10の動作形
態については、各駆動機構を適宜に組合わせ制御するこ
とによって種々変更可能である。また、例えば右手構体
18は、対象商品が箱状のスナック菓子であることから
商品トレイ19を保持するようにしたが、親指部61と
4指部61とで挟持可能なものであれば、特に商品トレ
イ19は不要となる。
【0117】さらに、サービスロボット10について
は、本体1、前面パネル部2の意匠に適合する形態と
し、人体に模した形態ばかりでなく、例えば動物等に模
した形態であってもよい。
【0118】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るサービスロボット10によれば、商品を顧客へ提供す
る際に、「おじぎ動作」を行いながら「商品差出し動
作」を行うように構成したものであるから、顧客は投出
された商品を屈込んで取出すといった従来の自動販売機
に比べて、極めて丁寧であり、顧客に対して購入の満足
感を与えることができる。
【0119】また、胴部構体、腕部構体、手部構体或い
は頭部構体を可動自在とし、かつ頭部構体の瞼、瞳或い
は口を独立して可動自在としたことにより、極めて自然
で多様の動作形態をとることができるとともに極めて豊
かな表情が創成され、顧客に対してより親密な感情を起
こさせることができる。
【0120】したがって、このサービスロボットを自動
販売機等のサービス機器に搭載することによって、従来
の単なる商品の販売機器の範疇にとどまらず、顧客に対
して商品の購入に際して、販売員を介しての購入と同等
の商品の購入感、被サービス意識を感じせしめて購買意
欲の一層の向上を図らしめる付加価値の極めて高い自動
販売機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサービスロボットの全体構成を説
明するため外装を取除いて示した要部側面図である。
【図2】同サービスロボットの全体構成を説明するため
外装を取除いて示した要部正面図である。
【図3】同サービスロボットの腰部構体及び胴部構体の
構成を説明するための同構体部分の一部切欠き右側面図
である。
【図4】同サービスロボットの腰部及び胴部の構成を説
明するための同構体部分の一部切欠き左側面図である。
【図5】同サービスロボットの胴部駆動機構を説明する
ための同機構部分の一部切欠き斜視図である。
【図6】同サービスロボットの右腕部構体の構成を説明
するための同構体部分の一部切欠き背面図である。
【図7】同サービスロボットの右腕部駆動機構を説明す
るための同機構部分の一部切欠き斜視図である。
【図8】同サービスロボットの右腕部駆動機構を説明す
るための同機構部分の斜視図である。
【図9】同サービスロボットの右手構体を説明するため
の同構体部分の側面図である。
【図10】同サービスロボットの頭部構体の構成を説明
するための同構体部分を側面方向から示した分解斜視図
である。
【図11】同サービスロボットの頭部構体の構成を説明
するための同構体部分を背面方向から示した分解斜視図
である。
【図12】同サービスロボットの頭部構体の構成を説明
するための縦断面図である。
【図13】同サービスロボットの頭部構体の構成を説明
するための横断面図である。
【図14】同サービスロボットの「おじぎ動作」を説明
するための動作途中の側面図である。
【図15】同サービスロボットの「おじぎ動作」を説明
するための側面図である。
【図16】同サービスロボットの商品取出し動作を説明
するための側面図である。
【図17】同サービスロボットの頭部構体の動作を説明
するための縦断面図であり、瞼及び口を閉じた状態を示
す。
【図18】同サービスロボットの頭部構体の動作を説明
するための縦断面図であり、瞼及び口を開けた状態を示
す。
【図19】本発明に係るサービスロボットが搭載された
ルーレットゲーム装置付き自動販売機の斜視図である。
【図20】同自動販売機に搭載された本発明に係るサー
ビスロボットの各動作形態を、使用状態とともに示した
図であり、同図(A)は初期状態、同図(B)は来客の
応対状態、同図(C)はゲーム操作時の状態、同図
(D)は商品の取出し状態、同図(E)は商品の差出し
状態、同図(F)は終了状態をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1・・・・自動販売機 8・・・・商品受渡し窓 9・・・・商品 10・・・サービスロボット 11・・・台座部 12・・・支柱部(足部) 13・・・腰部構体 14・・・胴部構体 15・・・頭部構体 16・・・右腕部構体 17・・・左腕部構体 18・・・右手構体 20・・・腰部側板 21・・・胴部支軸 22・・・胴部側板 25・・・胴部駆動モータ 31・・・肩軸 34・・・右腕筐体 43・・・左腕筐体 44・・・腕部駆動エアシリンダ 61・・・親指部 62・・・4指部 67・・・頭部駆動エアーシリンダ 69・・・頭部支持板 70・・・頭部側板 71・・・顔面シェル 72・・・瞼機構 73・・・瞳機構 74・・・口機構 75・・・瞼部材 79・・・瞳部材 84・・・口蓋部材 A・・・・胴部駆動機構 B・・・・腕部駆動機構 B1・・・第1の駆動伝達機構(腕部構体の水平移動機
構) B2・・・第2の駆動伝達機構(腕部構体の平行移動機
構)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも胴部構体及び商品保持部とし
    て構成された手部構体が先端部に設けられた一方の腕部
    構体とが可動部として構成されるとともに人体若しくは
    キャラクタ等に模した象形ロボットであって、 商品収納部から商品を取出して商品受渡し部まで移動す
    ると、前記胴部構体が回動して「おじき動作」を行うと
    ともに腕部構体が動作して手部構体が保持していた商品
    を商品受渡し部へと差出す配膳サービス動作を行うよう
    に構成したことを特徴とするサービスロボット。
  2. 【請求項2】 頭部構体と胴部構体とを、前後方向に離
    間して配設された駆動手段と支持手段とを介して結合す
    ることによって頭部構体を可動部として構成し、前記胴
    部構体が回動して「おじき動作」を行う際に、前記駆動
    手段を動作させることによって頭部構体が前記支持手段
    を支点として前倒動作を行なうように構成したことを特
    徴とする請求項1記載のサービスロボット。
  3. 【請求項3】 胴部構体に配設した腕部駆動機構と、 前記胴部構体の回転支軸に固設した駆動タイミングプー
    リと、腕部構体を支持する肩軸に軸装した従動タイミン
    グプーリと、これら両タイミングプーリ間に張架したタ
    イミングベルトとからなる第1の駆動伝達機構と、 前記胴部構体の回転支軸に固設した第1のタイミングプ
    ーリと、胴部構体を貫通した肩軸の両端にそれぞれ固設
    された第2及び第3のタイミングプーリと、前記手首軸
    に固定された第4のタイミングプーリと、前記第1及び
    第2のプーリ間に張架した第1のタイミングベルトと、
    前記第3及び第4のタイミンプーリ間に張架した第2の
    タイミングベルトとからなる第2の駆動伝達機構とを備
    え、 前記第1の駆動伝達機構によって腕部構体を上下方向に
    動作させるとともに、前記第2の駆動伝達機構によって
    腕部構体の動作に係わらず手部構体を平行状態に保持す
    るように構成したことを特徴とする請求項1記載のサー
    ビスロボット。
  4. 【請求項4】 駆動タイミングプーリは回転方向に対し
    て外径が次第に大となる偏心タイミングプーリによって
    構成され、腰部構体及び頭部構体による「おじぎ動作」
    に連動して腕部駆動機構を動作させることによって、腕
    部構体の上下方向のふれが修正された水平方向の移動動
    作となり、「おじぎ動作」に伴って水平な「商品差出し
    動作」を行なうように構成したことを特徴とする請求項
    3記載のサービスロボット。
  5. 【請求項5】 手部構体は、腕部構体の先端部に設けた
    手首軸に支持された手首部と、親指部を除く水平方向の
    4指部及び立上り基部とからなる断面L字状の手部と、
    この手部の前記立上り基部に回動自在に支持された親指
    部及びこの親指部を駆動する駆動手段とから構成され、 前記4指部は商品収納部から取出した商品の載置部とし
    て構成されるとともに前記親指部は駆動手段を介して前
    記4指部側に回動され載置された商品の一端部を係止す
    る係止部として構成したことを特徴とする請求項1記載
    のサービスロボット。
  6. 【請求項6】 目及び口に対応した部分がそれぞれ開口
    部として構成されるとともに略半球若しくは前後に分割
    可能な球体として構成された顔面シェルと、 この顔面シェルの内部に、前記目開口部に対応位置して
    配設された瞼機構と瞳機構及び前記口開口部に対応位置
    して配設された口機構とによって頭部構体を構成し、 前記瞼機構は前記顔面シェルの内面に沿って上下方向に
    揺動して前記目開口部を開閉する円弧状の瞼片及びこの
    瞼片を駆動する駆動手段とから構成され、 前記瞳機構は前記瞼片の内側に位置して前記顔面シェル
    の内面に沿って横方向に揺動しかつ表面には瞳が設けら
    れた円弧状の瞳片及びこの瞳片を駆動する駆動手段とか
    ら構成され、 前記口機構は前記顔面シェルの内面に沿って上下方向に
    揺動して前記口開口部を開閉する円弧状の口蓋片及びこ
    の口蓋片を駆動する駆動手段とから構成され、瞼片、瞳
    片及び口蓋片を動作させて表情の創出を行うように構成
    したことを特徴とするサービスロボット。
  7. 【請求項7】 顔面シェルと、瞼機構、瞳機構及び口機
    構とが組付けられた頭部側板とを含む頭部構体を前後方
    向に駆動する駆動手段を介して胴部構体に組合わせ、前
    記各機構による表情の創成とともに頭部の首振り動作を
    行うように構成したことを特徴とする請求項6記載のサ
    ービスロボット。
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