JPH06233535A - 整流器用スナバ回路 - Google Patents

整流器用スナバ回路

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JPH06233535A
JPH06233535A JP1713193A JP1713193A JPH06233535A JP H06233535 A JPH06233535 A JP H06233535A JP 1713193 A JP1713193 A JP 1713193A JP 1713193 A JP1713193 A JP 1713193A JP H06233535 A JPH06233535 A JP H06233535A
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JP
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diode
snubber
transformer
circuit
discharge
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JP1713193A
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English (en)
Inventor
Masakazu Ekitou
政和 鷁頭
Masateru Igarashi
征輝 五十嵐
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】変圧器を介して交流側とは絶縁された直流を出
力する直流電源装置に使用する整流器のスナバ回路での
発生損失を低減させることにある。 【構成】スナバダイオードとスナバコンデンサとの直列
接続でなる第1直列回路のダイオードとコンデンサとの
接続点に、放電ダイオードと放電リアクトルとの直列接
続でなる第2直列回路の一端を接続してスナバ回路を構
成し、前記整流ダイオードそれぞれの出力端子に別個の
スナバ回路の第2直列回路の他端を接続し、且つ各スナ
バ回路の第1直列回路の両端は前記変圧器2次巻線の両
端に接続し、変圧器洩れインダクタンスの蓄積エネルギ
ーをスナバコンデンサを介して放電リアクトルへ移した
後これを負荷へ供給し、スナバ抵抗でのエネルギー消費
を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、変圧器を介して交流
側とは絶縁された直流を出力する直流電源装置に使用す
る整流器のスナバ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は変圧器を介して交流側とは絶縁さ
れた直流を出力する直流電源装置の従来例を示した回路
図である。この図5に示している従来例回路において、
直流電源1が出力する直流をスイッチング回路2へ入力
させている。スイッチング回路2は4個のトランジスタ
21,22,23,及び24のブリッジ接続で構成して
おり、トランジスタ21と24とがオンでトランジスタ
22と23とがオフの状態と、トランジスタ21と24
とがオフでトランジスタ22と23とがオンの状態とを
交互に繰り返させることにより、このスイッチング回路
2は交流電圧V1を出力する。この交流電圧V1 を変圧
器3の1次巻線34に印加すると、この変圧器3の2次
巻線には絶縁された交流電圧V2 を誘起する。図5に図
示の従来例回路における変圧器3の2次巻線はセンター
タップ付きであって、変圧器2次巻線35と36とで構
成している。ここでスイッチング回路2が出力する交流
電圧の周波数を高くすれば、変圧器3は小形にできるこ
とは周知である。尚、31と32,及び33は変圧器出
力端子であり、37は変圧器洩れインダクタンスであ
る。
【0003】変圧器3の2次巻線の両端に整流ダイオー
ド4と整流ダイオード5を設置し、両整流ダイオードの
カソード同士を結合すれば、平滑リアクトル6を介して
負荷7へ直流電力を供給することが出来る。ところでス
イッチング回路2を構成しているトランジスタ21と2
4がオンでトランジスタ22と23がオフのときは、整
流ダイオード4が導通して負荷7へ直流電流IO を流し
ているが、トランジスタ21と24とがオフでトランジ
スタ22と23とがオンになると、整流ダイオード5が
導通して負荷7へはこの整流ダイオード5が直流電流I
O を流すと共に、それまで導通してしていた整流ダイオ
ード4には、その逆回復特性によって定まる逆回復電流
が流れて急速にオフ状態となる。このとき変圧器洩れイ
ンダクタンス37にもこの逆回復電流が流れて、整流ダ
イオード4の電圧を高める方向の電圧がこの変圧器洩れ
インダクタンス37に誘起される。整流ダイオード5が
オフする際も同様の電圧が誘起される。そこで整流ダイ
オード4,5に印加される電圧を許容値以下に抑制する
ために、スナバ抵抗81とスナバコンデンサ82との直
列接続で構成したスナバ回路を整流ダイオード4に並列
に接続し、整流ダイオード5にはスナバ抵抗91とスナ
バコンデンサ92との直列接続で構成したスナバ回路を
並列に接続する。
【0004】図6は図5に図示の従来例回路の各部の電
圧・電流の変化を示した動作波形図であって、図6は
変圧器3の1次側電圧(破線で図示)と1次側電流(実
線で図示)の変化、図6は整流ダイオード4の電圧
(破線で図示)と電流(実線で図示)の変化、図6は
整流ダイオード5の電圧(破線で図示)と電流(実線で
図示)の変化、図6は負荷7の電圧(破線で図示)と
電流(実線で図示)の変化をそれぞれが表している。
尚、期間Aはトランジスタ21と24がオンでトランジ
スタ22と23がオフしていて交流電圧V2 が正の期間
であって整流ダイオード4が導通しており、期間Cはこ
れとは逆にトランジスタ21と24がオフでトランジス
タ22と23がオンしていて交流電圧V2 が負の期間で
あって整流ダイオード5が導通している。又、期間Bと
期間Dとはすべてのトランジスタがオフしている期間で
ある。
【0005】期間Bではすべてのトランジスタがオフし
ているので、平滑リアクトル6に流れていた電流I
O は、平滑リアクトル6→負荷7→変圧器出力端子33
→変圧器2次巻線35→整流ダイオード4の経路と、平
滑リアクトル6→負荷7→変圧器出力端子33→変圧器
2次巻線36→整流ダイオード5の経路とに分かれて流
れている。
【0006】この期間Bから次の期間Cに移行すると、
整流ダイオード4に流れていた電流は、変圧器洩れイン
ダクタンス37と交流電圧V2 の値によって決まる傾斜
で減少するので、これに対応して整流ダイオード5の電
流は増加する。整流ダイオード4の電流がこのダイオー
ドの逆回復特性によって定まる負の電流値IR (逆回復
電流尖頭値)に達した時点からこの整流ダイオード4は
オフを開始し、短時間でオフ状態となる。このとき変圧
器洩れインダクタンス37にもこの逆回復電流が流れて
その尖頭値がIR に達した時点で電流方向が変わり(図
6参照)、整流ダイオード4の電圧を高める方向の電
圧が誘起されるのは、既に述べたとおりである。
【0007】同様に期間Dから期間Aへ移行する際に
は、整流ダイオード5の電圧を高める方向の電圧が変圧
器洩れインダクタンス37に誘起される。そこでスナバ
抵抗とスナバコンデンサとを直列接続して構成したスナ
バ回路を整流ダイオード4又は整流ダイオード5に並列
接続することで、これら整流ダイオード4,5に印加さ
れる電圧を許容値以下に抑制している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図5に図示の従来例回
路では、変圧器洩れインダクタンス37に誘起した電圧
をスナバコンデンサ82,92に吸収し、これをスナバ
抵抗81,91で消費している。スナバコンデンサの静
電容量をC、跳ね上がり電圧をΔV、変圧器3の2次電
圧をV2 、スイッチング回路2の出力周波数をfとする
と、スナバ抵抗で発生するエネルギー損失PR は下記の
数1で表される。
【0009】
【数1】PR =C・(2・V2 +ΔV)2 ・f/2 即ちスナバ抵抗に生じるエネルギー損失PR は変圧器3
の2次側電圧やその跳ね上がり電圧が高いほど大きくな
り、変圧器3を小形にするべくスイッチング回路2の出
力周波数を高くするほど大きくなるが、この損失のため
に装置の効率が低下するし、この損失よるスナバ抵抗の
温度上昇を抑制するために当該スナバ抵抗を大形にした
り、この発熱を放散させるための装置を設けるなどによ
り、スナバ回路が大きくなってしまう不都合を生じる。
【0010】そこでこの発明の目的は、変圧器を介して
交流側とは絶縁された直流を出力する直流電源装置に使
用する整流器のスナバ回路での発生損失を低減させるこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めにこの発明の整流器用スナバ回路は、交流電源を変圧
器の1次巻線に接続し、この変圧器の2次巻線に複数の
整流ダイオードを接続して各整流ダイオードの出力端子
同士を接続し、この接続点から平滑リアクトルを介して
負荷へ直流電力を供給する構成の整流器において、スナ
バダイオードとスナバコンデンサとの直列接続でなる第
1直列回路のダイオードとコンデンサとの接続点に、放
電ダイオードと放電リアクトルとの直列接続でなる第2
直列回路の一端を接続してスナバ回路を構成し、前記整
流ダイオードそれぞれの出力端子に別個のスナバ回路の
第2直列回路の他端を接続し、且つ各スナバ回路の第1
直列回路の両端は前記変圧器2次巻線の両端に接続する
ものとし、前記変圧器2次巻線がセンタータップ付きの
場合は、各スナバ回路の第1直列回路の両端は前記変圧
器2次巻線の一端とセンタータップとに接続するものと
する。
【0012】
【作用】この発明は、スナバダイオードとスナバコンデ
ンサとの直列接続で構成した第1直列回路の両端を変圧
器2次巻線の両出力端子に(センタータップ付き2次巻
線の場合は一方の出力端子とセンタータップとに)それ
ぞれ接続して、整流ダイオードの逆回復時に変圧器の洩
れインダクタンスに蓄えられていたエネルギーをスナバ
コンデンサへ吸収する。更に、スナバダイオードとスナ
バコンデンサとの結合点と前記整流ダイオードのカソー
ドとの間には放電ダイオードと放電リアクトルとの直列
接続で構成した第2直列回路を接続して、スナバコンデ
ンサが吸収したエネルギーを放電ダイオードを介して放
電リアクトルへ移し、他方の整流ダイオードがオフして
いる間に、この放電リアクトルが蓄えていたエネルギー
を負荷へ放出する。整流ダイオードがオンからオフへ移
行する際にスナバコンデンサに蓄えられるエネルギーを
C とすると、このPC は下記の数2で示される。但し
Cはスナバコンデンサの静電容量、ΔVは跳ね上がり電
圧、V2 は変圧器2次電圧であることは前述の数1の場
合と同じである。
【0013】
【数2】PC =C・(2・V2 +ΔV)2 /2 このPC がスナバコンデンサから放電リアクトルへ移動
し、次いで負荷へ放出されるので、抵抗など電力を消費
する部品が不要になり、エネルギー損失は殆ど発生しな
い。
【0014】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を表した回路図で
あるが、この図1に図示の直流電源1,スイッチング回
路2とこれを構成している4個のトランジスタ21〜2
4,変圧器3とこれを構成している変圧器出力端子31
〜33と1次巻線34と2次巻線35と36並びに洩れ
インダクタンス37,整流ダイオード4と5,平滑リア
クトル6,及び負荷7の名称・用途・機能は、図5で既
述の従来例回路の場合と同じであるから、これらの説明
は省略する。
【0015】本発明では、スナバダイオード41とスナ
バコンデンサ42との直列接続で構成した第1直列回路
の一端を変圧器出力端子31に接続し、他端は変圧器出
力端子33に接続すると共に、放電ダイオード43と放
電リアクトル44との直列接続で構成している第2直列
回路の一端を、前記スナバダイオード41とスナバコン
デンサ42との結合点に接続し、他端は整流ダイオード
4のカソードに接続してスナバ回路を構成している。他
方の整流ダイオード5のスナバ回路も、スナバダイオー
ド51とスナバコンデンサ52との直列接続でなる第1
直列回路と、放電ダイオード53と放電リアクトル54
との直列接続でなる第2直列回路とで構成しており、図
2を使って本発明のスナバ回路の動作を説明する。
【0016】図2は図1に図示の第1実施例回路の各部
の電圧・電流の変化を示した動作波形図であって、図2
は変圧器3の1次側電圧(破線で図示)と1次側電流
(実線で図示)の変化、図2は整流ダイオード4の電
圧(破線で図示)と電流(実線で図示)の変化、図2
は整流ダイオード5の電圧(破線で図示)と電流(実線
で図示)の変化、図2は負荷7の電圧(破線で図示)
と電流(実線で図示)の変化、図2はスナバコンデン
サ52の電圧変化、図2はスナバコンデンサ52の電
流変化、図2はスナバダイオード51の電圧変化、図
2は放電リアクトル54の電圧変化、図2は放電リ
アクトル54の電流変化をそれぞれが表している。尚期
間Aはトランジスタ21と24がオンでトランジスタ2
2と23がオフしていて交流電圧V2 が正の期間であっ
て整流ダイオード4が導通しており、期間Cはこれとは
逆にトランジスタ21と24がオフでトランジスタ22
と23がオンしていて交流電圧V2 が負の期間であっ
て、整流ダイオード5が導通している。又、期間Bと期
間Dとはすべてのトランジスタがオフしている期間であ
る。
【0017】期間Aでは整流ダイオード4が導通してお
り、出力電流IO は平滑リアクトル6→負荷7→変圧器
出力端子33→変圧器2次巻線35→整流ダイオード4
の経路で流れており、このときスナバコンデンサ52は
−2V2 なる値に充電されている。この期間Aから全ト
ランジスタがオフしている期間Bに移行すると、出力電
流IO は平滑リアクトル6→負荷7→変圧器出力端子3
3→変圧器2次巻線35→整流ダイオード4の経路と、
平滑リアクトル6→負荷7→変圧器出力端子33→変圧
器2次巻線36→整流ダイオード5の経路とに分かれて
流れる。このときスナバコンデンサ52に蓄えられた電
荷はスナバコンデンサ52→整流ダイオード4→配線イ
ンダクタンス8→整流ダイオード5→スナバダイオード
51→スナバコンデンサ52の経路で放電し、スナバコ
ンデンサ52と配線インダクタンス8との振動により電
圧極性が反転する。次いでスナバコンデンサ52に蓄え
られていたエネルギーは、スナバコンデンサ52→放電
ダイオード53→放電リアクトル54→整流ダイオード
4の経路で流れ、放電リアクトル54へ移される。
【0018】ここで期間Bが期間Cに移行すると、整流
ダイオード4に流れていた電流は変圧器洩れインダクタ
ンス37と2次電圧V2 の値とによって決まる傾斜で減
少し、これに対応して整流ダイオード5に流れていた電
流が増加する。整流ダイオード4の電流が負の尖頭値I
R に達したときから整流ダイオード4はオフを開始す
る。このとき変圧器洩れインダクタンス37に蓄えられ
ていたエネルギーは、変圧器洩れインダクタンス37→
変圧器2次巻線35→変圧器2次巻線36→スナバダイ
オード51→スナバコンデンサ52の経路で電流が流れ
ることでスナバコンデンサ52へ移される。スナバコン
デンサ52の電圧は2V2 +ΔVなる値まで充電され、
スナバコンデンサ52→放電ダイオード53→放電リア
クトル54→平滑リアクトル6→負荷7→変圧器出力端
子33→変圧器2次巻線35→変圧器出力端子31の経
路で電流が流れ、2V2 なる電圧値になるまで放電す
る。
【0019】このとき放出されるエネルギーはC・(Δ
V)2 /2であり、このエネルギーが放電リアクトル5
4へ移される。このエネルギーで、放電リアクトル54
→整流ダイオード5→スナバダイオード51→放電ダイ
オード53→放電リアクトル54なる経路に電流が流れ
る。次いで期間Cから全トランジスタがオフの期間Dへ
移行すると、出力電流IOは、平滑リアクトル6→負荷
7→変圧器出力端子33→変圧器2次巻線35→整流ダ
イオード4→平滑リアクトル6なる経路と、平滑リアク
トル6→負荷7→変圧器出力端子33→変圧器2次巻線
36→整流ダイオード5→平滑リアクトル6なる経路と
に分かれて流れる。このとき、スナバコンデンサ52に
蓄えられていた電荷は、スナバコンデンサ52→放電ダ
イオード53→放電リアクトル54→整流ダイオード5
→変圧器2次巻線36→変圧器2次巻線35→変圧器出
力端子31の経路で放電し、スナバコンデンサ52の電
圧は2V2 なる値から零になる。即ちスナバコンデンサ
52に蓄えていたC・(2V2 2 /2なるエネルギー
は放電リアクトル54へ移される。このスナバコンデン
サ52の電圧が零になると、放電リアクトル54の電流
は、放電リアクトル54→整流ダイオード5→スナバダ
イオード51→放電ダイオード53→放電リアクトル5
4の経路で流れることになる。
【0020】更に、期間Dから期間Aに移行すると出力
電流IO は、負荷7→変圧器出力端子33→変圧器2次
巻線35→整流ダイオード4→平滑リアクトル6の経路
で流れる。スナバコンデンサ52には、スナバコンデン
サ52→放電ダイオード53→放電リアクトル54→平
滑リアクトル6→負荷7→変圧器出力端子33→変圧器
2次巻線35→変圧器出力端子31の経路で電流が流れ
るので、スナバコンデンサ52を−2V2 なる電圧まで
充電させながら、放電リアクトル54のエネルギーを負
荷7へ放出する。スナバコンデンサ52の電圧が−2V
2 なる値に到達すると、放電リアクトル54の電流は、
放電リアクトル54→平滑リアクトル6→負荷7→変圧
器出力端子33→変圧器2次巻線36→スナバダイオー
ド51→放電ダイオード53→放電リアクトル54の経
路で流れ、このときも放電リアクトル54のエネルギー
は負荷7へ放出される。
【0021】以上は整流ダイオード4が動作した場合で
あるが、整流ダイオード5が動作した場合も同様であ
る。尚、この第1実施例回路では変圧器出力端子31と
変圧器出力端子32とに別個の整流ダイオードを接続し
た場合で説明しているが、変圧器3の2次側にダイオー
ドのブリッジ接続で構成した整流回路を接続する場合で
も、同様な原理のスナバ回路を適用することが出来る。
【0022】図3は本発明の第2実施例を表した回路図
であるが、この第2実施例回路では変圧器3の2次側巻
線がセンタータップ付きとなっているのが前述の第1実
施例回路とは異なっている。それに従って、整流ダイオ
ード4のスナバ回路は、スナバダイオード61とスナバ
コンデンサ62との直列接続でなる第1直列回路と、放
電ダイオード63と放電リアクトル64との直列接続で
なる第2直列回路とで構成し、第1直列回路の一端を変
圧器出力端子31に接続し、他端をセンタータップであ
る変圧器出力端子33に接続していることと、整流ダイ
オード5のスナバ回路は、スナバダイオード71とスナ
バコンデンサ72との直列接続でなる第1直列回路と、
放電ダイオード73と放電リアクトル74との直列接続
でなる第2直列回路とで構成し、第1直列回路の一端を
変圧器出力端子32に接続し、他端をセンタータップで
ある変圧器出力端子33に接続していることが前述の第
1実施例回路とは異なる点であり、それ以外は全て図1
に図示の第1実施例回路と同じであるから、詳細説明は
省略する。
【0023】図4は図3に図示の第2実施例回路の各部
の電圧・電流の変化を示した動作波形図であって、図4
は変圧器3の1次側電圧(破線で図示)と1次側電流
(実線で図示)の変化、図4は整流ダイオード4の電
圧(破線で図示)と電流(実線で図示)の変化、図4
は整流ダイオード5の電圧(破線で図示)と電流(実線
で図示)の変化、図4は負荷7の電圧(破線で図示)
と電流(実線で図示)の変化、図4はスナバコンデン
サ62の電圧変化、図4はスナバコンデンサ62の電
流変化、図4はスナバダイオード61の電圧変化、図
4は放電リアクトル64の電圧変化、図4は放電リ
アクトル64の電流変化をそれぞれが表している。尚期
間Aはトランジスタ21と24がオンでトランジスタ2
2と23がオフしていて交流電圧V2 が正の期間であっ
て整流ダイオード4が導通しており、期間Cはこれとは
逆にトランジスタ21と24がオフでトランジスタ22
と23がオンしていて交流電圧V2 が負の期間であっ
て、整流ダイオード5が導通している。又、期間Bと期
間Dとはすべてのトランジスタがオフしている期間であ
ることは、前述した図2と同じである。
【0024】Aなる期間では出力電流IO は、負荷7→
変圧器出力端子33→変圧器2次巻線35→整流ダイオ
ード4→平滑リアクトル6→負荷7の経路で流れてお
り、このときスナバコンデンサ62の電圧は−V2 なる
値に充電されている。この期間Aから全トランジスタが
オフの期間Bに移行すると、出力電流IO は平滑リアク
トル6→負荷7→変圧器出力端子33→変圧器2次巻線
35→整流ダイオード4→平滑リアクトル6なる経路
と、平滑リアクトル6→負荷7→変圧器出力端子33→
変圧器2次巻線36→整流ダイオード5→平滑リアクト
ル6なる経路とに分かれて流れる。このときスナバコン
デンサ62に蓄えられていた電荷は、スナバコンデンサ
62→整流ダイオード4→配線インダクタンス8→整流
ダイオード5→変圧器2次巻線36→変圧器出力端子3
3→スナバダイオード61→スナバコンデンサ62の経
路で放電し、更に配線インダクタンス8との振動により
反対電圧になる。次に、スナバコンデンサ62に蓄えら
れていたエネルギーは、スナバコンデンサ62→放電ダ
イオード63→放電リアクトル64→整流ダイオード4
→スナバコンデンサ62の経路で流れる電流で放電リア
クトル64に移され、スナバコンデンサ62の電圧が零
になると、放電リアクトル64の電流は、放電リアクト
ル64→整流ダイオード5→変圧器2次巻線36→変圧
器出力端子33→スナバダイオード61→放電ダイオー
ド63→放電リアクトル64の経路で流れる。
【0025】期間Bから期間Cへ移行すると、整流ダイ
オード4を流れていた電流は変圧器洩れインダクタンス
37と2次電圧V2 の値によって決まる傾斜で減少し、
これに対応して整流ダイオード5に流れていた電流は増
加する。整流ダイオード4の電流が負の尖頭値IR に達
したときから、整流ダイオード4はオフを開始する。こ
のとき、変圧器洩れインダクタンス37に蓄えられてい
たエネルギーは、変圧器洩れインダクタンス37→変圧
器2次巻線35→変圧器出力端子33→スナバダイオー
ド61→スナバコンデンサ62→変圧器洩れインダクタ
ンス37の経路で電流が流れることで、スナバコンデン
サ62へ移される。スナバコンデンサ62の電圧はV2
+ΔVなる値まで充電し、スナバコンデンサ62→放電
ダイオード63→放電リアクトル64→平滑リアクトル
6→負荷7→変圧器出力端子33→変圧器2次巻線35
→変圧器出力端子31の経路で電流が流れ、電圧がV2
に低下するまで放電し、放電リアクトル64のエネルギ
ーと共に、負荷7へ放出する。
【0026】次いで期間Cから全トランジスタがオフの
期間Dへ移行すると、出力電流IOは、平滑リアクトル
6→負荷7→変圧器出力端子33→変圧器2次巻線35
→整流ダイオード4→平滑リアクトル6なる経路と、平
滑リアクトル6→負荷7→変圧器出力端子33→変圧器
2次巻線36→整流ダイオード5→平滑リアクトル6な
る経路とに分かれて流れる。スナバコンデンサ62に蓄
えられた電荷は、スナバコンデンサ62→放電ダイオー
ド63→放電リアクトル64→整流ダイオード4→スナ
バコンデンサ62の経路で放電し、その電圧はV2 なる
値から零にまで低下する。このときスナバコンデンサ6
2に蓄えていたC・(2V2 2 /2なるエネルギーは
放電リアクトル64へ移される。スナバコンデンサ62
の電圧が零になると、放電リアクトル64の電流は、放
電リアクトル64→整流ダイオード5→変圧器2次巻線
36→変圧器出力端子33→スナバダイオード61→放
電ダイオード63→放電リアクトル64の経路で流れ
る。
【0027】更に期間Dから期間Aへ移行すると、出力
電流IO は負荷7→変圧器出力端子33→変圧器2次巻
線35→整流ダイオード4→平滑リアクトル6の経路で
流れる。スナバコンデンサ62には、スナバコンデンサ
62→放電ダイオード63→放電リアクトル64→平滑
リアクトル6→負荷7→変圧器出力端子33→変圧器2
次巻線35→変圧器出力端子31→スナバコンデンサ6
2の経路で電流が流れ、スナバコンデンサ62の電圧を
−V2 まで充電させながら放電リアクトル64のエネル
ギーを負荷7へ放出する。スナバコンデンサ62の電圧
が−V2 に達すると、放電リアクトル64の電流は、放
電リアクトル64→平滑リアクトル6→負荷7→スナバ
ダイオード61→放電ダイオード63の経路で流れる。
このときも放電リアクトル64のエネルギーは負荷7へ
放出される。
【0028】以上は整流ダイオード4が動作した場合で
あるが、整流ダイオード5が動作した場合も同様であ
る。
【0029】
【発明の効果】従来のスナバ回路は、変圧器洩れインダ
クタンスに蓄えられたエネルギーをスナバコンデンサへ
移した後、このエネルギーをスナバ抵抗で消費させてい
たので、エネルギーの無駄遣いであって装置の効率を低
下させると共に、スナバ抵抗の発熱を処理するためにス
ナバ回路を大形にしなければならない不都合があった。
これに対して本発明のスナバ回路は、変圧器洩れインダ
クタンスに蓄えられたエネルギーをスナバコンデンサへ
移した後、更に放電リアクトルへ移し、これを負荷へ放
出する構成にしているので、変圧器洩れインダクタンス
に蓄えられたエネルギーの殆どすべてを負荷へ与えるの
で、このエネルギーを無駄に消費して装置の効率を低下
させることがなく、且つエネルギー消費に伴う発熱も回
避できるので、装置を小形にできる効果も合わせて得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を表した回路図
【図2】図1に図示の第1実施例回路の各部の電圧・電
流の変化を示した動作波形図
【図3】本発明の第2実施例を表した回路図
【図4】図3に図示の第2実施例回路の各部の電圧・電
流の変化を示した動作波形図
【図5】変圧器を介して交流側とは絶縁された直流を出
力する直流電源装置の従来例を示した回路図
【図6】図5に図示の従来例回路の各部の電圧・電流の
変化を示した動作波形図
【符号の説明】
1 直流電源 2 スイッチング回路 3 変圧器 4,5 整流ダイオード 6 平滑リアクトル 7 負荷 8 配線インダクタンス 31〜33 変圧器出力端子 35,36 変圧器2次巻線 37 変圧器洩れインダクタンス 41,51 スナバダイオード 42,52 スナバコンデンサ 43,53 放電ダイオード 44,54 放電リアクトル 61,71 スナバダイオード 62,72 スナバコンデンサ 63,73 放電ダイオード 64,74 放電リアクトル 81,91 スナバ抵抗 82,92 スナバコンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交流電源を変圧器の1次巻線に接続し、こ
    の変圧器の2次巻線に複数の整流ダイオードを接続して
    各整流ダイオードの出力端子同士を接続し、この接続点
    から平滑リアクトルを介して負荷へ直流電力を供給する
    構成の整流器において、 スナバダイオードとスナバコンデンサとの直列接続でな
    る第1直列回路のダイオードとコンデンサとの接続点
    に、放電ダイオードと放電リアクトルとの直列接続でな
    る第2直列回路の一端を接続してスナバ回路を構成し、
    前記整流ダイオードそれぞれの出力端子に別個のスナバ
    回路の前記第2直列回路の他端を接続し、且つ各スナバ
    回路の前記第1直列回路の両端は前記変圧器2次巻線の
    両端に接続することを特徴とする整流器用スナバ回路。
  2. 【請求項2】交流電源を変圧器の1次巻線に接続し、こ
    の変圧器のセンタータップを備えた2次巻線の一端と他
    端に別個の整流ダイオードを接続してこれら整流ダイオ
    ードの出力端子同士を接続し、この接続点から平滑リア
    クトルを介して負荷へ直流電力を供給する構成の整流器
    において、 スナバダイオードとスナバコンデンサとの直列接続でな
    る第1直列回路のダイオードとコンデンサとの接続点
    に、放電ダイオードと放電リアクトルとの直列接続でな
    る第2直列回路の一端を接続してスナバ回路を構成し、
    前記整流ダイオードそれぞれの出力端子に別個のスナバ
    回路の前記第2直列回路の他端を接続し、且つ各スナバ
    回路の前記第1直列回路の両端は前記変圧器2次巻線の
    一端とセンタータップに接続し、又は前記変圧器2次巻
    線の他端とセンタータップに接続することを特徴とする
    整流器用スナバ回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7019991B2 (en) 2003-03-11 2006-03-28 Denso Corporation Rectifying circuit
JP2008043092A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Shindengen Electric Mfg Co Ltd スイッチング電源装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7019991B2 (en) 2003-03-11 2006-03-28 Denso Corporation Rectifying circuit
JP2008043092A (ja) * 2006-08-08 2008-02-21 Shindengen Electric Mfg Co Ltd スイッチング電源装置

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