JP2007267450A - 多出力電源装置 - Google Patents

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守 鶴谷
Toshiyuki Yamagishi
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Abstract

【課題】軽負荷時に出力電圧の上昇を抑制し、クロスレギュレーションを改善し、ダミー抵抗や補助レギュレータを追加せずに高効率化及び小型化を図る。
【解決手段】1次巻線5aと2次巻線5b,5cとを有するトランスT2と、直流電源Vdc1の直流電圧をスイッチQ1によりオン/オフさせて1次巻線5aに供給するスイッチング回路と、2次巻線5b,5cに対応して設けられ、同一コアに巻回され互いに磁気的に結合するリアクトルL1,L2を有し、2次巻線5b,5cからの電圧をダイオードで整流し、整流された電圧をリアクトルと平滑コンデンサC1,C2とで平滑する複数の整流平滑回路と、出力電圧Vo1に基づいてスイッチQ1をオン/オフさせる制御回路10と、ダイオードD3に並列に接続されたスイッチング素子Qcとを有し、スイッチQ1のオン/オフに同期してスイッチング素子Qcをオン/オフさせる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高効率で小型な多出力電源装置に関する。
図8は従来の多出力電源装置の一例を示す回路図である(特許文献1)。図8に示す多出力電源装置は、共通のコアに巻回されたリアクトルを用いることにより、クロスレギュレーション特性を改善したフォワード型の電源装置である。図8において、直流電源Vdc1の両端には、トランスT1の1次巻線5a(巻数np)と例えばMOSFET(電界効果トランジスタ)からなるスイッチQ1との直列回路が接続されている。スイッチQ1は、スイッチング回路を構成している。
トランスT1の2次側には、トランスT1の1次巻線5aの電圧に対して同相の電圧が発生するように巻回された第1の2次巻線5b(巻数ns1)に接続された第1整流平滑回路と、トランスT1の1次巻線5aの電圧に対して同相の電圧が発生するように巻回された第2の2次巻線5c(巻数ns2)に接続された第2整流平滑回路とが設けられている。
第1整流平滑回路は、ダイオードD1とダイオードD2とリアクトルL1(巻数n1)とコンデンサC1とから構成され、トランスT1の第1の2次巻線5bに誘起された電圧を整流及び平滑し、第1出力電圧Vo1を負荷RL1に出力する。
第2整流平滑回路は、ダイオードD3とダイオードD4とリアクトルL2(巻数n2)とコンデンサC2とから構成されて、トランスT1の第2の2次巻線5cに誘起された電圧を整流及び平滑し、第2出力電圧Vo2を負荷RL2に出力する。リアクトルL1は、リアクトルL2と同一コアに巻回され、リアクトルL2と互いに磁気的に結合している。
制御回路10は、コンデンサC1からの第1出力電圧Vo1に基づきスイッチQ1を交互にオン/オフさせてPWM制御を行い、第1出力電圧Vo1が一定になるように制御する。巻数比ns1/npに応じた電圧が第1出力(第1出力電圧Vo1)に発生し、巻数比ns2/npに応じた電圧が第2出力(第2出力電圧Vo2)に発生するようになっている。
次に、このように構成された従来の多出力電源装置の動作を説明する。まず、重負荷時の動作を説明する。スイッチQ1がオンすると、Vdc1→5a→Q1→Vdc1の経路で電流が流れる。このとき、トランスT1の2次側では、5b→D1→L1→C1→5bの経路で電流が流れて、第1出力電圧Vo1が得られる。また、5c→D3→L2→C2→5cの経路で電流が流れて、第2出力電圧Vo2が得られる。
次に、スイッチQ1がオフすると、L1→C1→D2→L1の経路で電流が流れて、第1出力電圧Vo1が得られる。また、L2→C2→D4→L2の経路で電流が流れて、第2出力電圧Vo2が得られる。
また、制御回路10は、スイッチQ1をオン/オフ制御しているので、第1出力電圧Vo1は、一定値になる。
一方、各々の出力に接続された負荷が変動した場合、例えば、第2出力が重負荷から軽負荷に変化した場合には、トランスT1の2次側と整流平滑回路との間にリーケージインダクタンスが直列に挿入された回路(図示せず)となる。このリーケージインダクタンスには、スイッチQ1がスイッチングする毎に磁気エネルギーが充電されるため、クロスレギュレーションに影響を与える。
すなわち、多出力電源装置のクロスレギュレーションは、トランスT1の2次巻線間及びリアクトルL1,L2の巻線間のリーケージインダクタンスと2次側配線のインダクタンスにより決定される。これらのインダクタンス分に流れる電流の時間的な変化、即ち、di/dtにより、軽負荷側の出力電圧にスパイク電圧が発生し、このスパイク電圧がその出力電圧を上昇させる。
図10に従来の多出力電源装置の第1出力が重負荷で第2出力が軽負荷における各部の信号のタイミングチャートを示す。図10において、Q1vはスイッチQ1のドレイン−ソース間電圧、Q1iはスイッチQ1のドレイン電流、Vns2はトランスT1の第2の2次巻線5cの両端電圧を示す。図9からもわかるように、軽負荷の第2出力電圧Vo2に関係するトランスT1の第2の2次巻線5cの両端電圧Vns2にスパイク電圧が発生している。
また、軽負荷時には、負荷電流が少なくなるため、スイッチQ1がオンした時にリアクトルL2に蓄積されたエネルギーが、スイッチQ1がオフした時にダイオードD4によりコンデンサC2を充電する。すなわち、この充電動作のみとなるため、結果としてコンデンサC2の電圧は第2の2次巻線5cの両端電圧Vns2まで上昇してしまい、軽負荷時に第2出力電圧Vo2が上昇する。このため、一方の出力の電流が多く(重負荷)、他方の出力の電流が少ない(軽負荷)場合に電流が少ない方の出力電圧が上昇する。
図9は図8に示す多出力電源装置の第1出力が重負荷で負荷電流を一定とし第2出力の負荷電流を変化させた場合の各々の出力電圧の特性を示す図である。第1出力の電圧は制御回路10によりスイッチQ1のオン/オフ制御により安定化しているが、第2出力の電圧が軽負荷で上昇している。
そこで、通常、第2出力電圧Vo2の電圧安定度が必要な場合には、軽負荷時での電圧の上昇を防ぐため、第2出力電圧Vo2にダミー抵抗を接続したり、補助レギュレータを挿入する等の方法が行われている。
なお、従来の多出力電源装置の関連技術として例えば特許文献2が知られている。
特開平6−54532号公報 特開平3−178557号公報
しかしながら、図8に示す従来の多出力電源装置にあっては、クロスレギュレーションを改善しようとすると、ダミー抵抗の接続により損失が増大したり、補助レギュレータの挿入により装置が大型化していた。
本発明は、軽負荷時に出力電圧の上昇を抑制して、クロスレギュレーションを改善し、ダミー抵抗や補助レギュレータを追加することなく、高効率化及び小型化を図ることができる多出力電源装置を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明は以下の手段を採用した。請求項1の発明は、1次巻線と複数の2次巻線とを有するトランスと、直流電源の直流電圧を主スイッチによりオン/オフさせて前記トランスの1次巻線に供給するスイッチング回路と、前記トランスの複数の2次巻線に対応して設けられ、同一コアに巻回され互いに磁気的に結合する複数のリアクトルを有し、前記トランスの各々の2次巻線からの電圧を整流素子で整流し、整流された電圧を前記リアクトルと平滑コンデンサとで平滑する複数の整流平滑回路と、前記複数の整流平滑回路内の1つの整流平滑回路の出力電圧に基づいて前記主スイッチをオン/オフさせる制御回路と、前記複数の整流平滑回路内の前記1つの整流平滑回路を除く1以上の整流平滑回路内の前記整流素子に並列に接続された1以上のスイッチング素子とを有し、前記主スイッチのオン/オフに同期して前記各々のスイッチング素子をオン/オフさせることを特徴とする。
請求項2の発明は、1次巻線と複数の2次巻線とこの複数の2次巻線に対応して設けられ且つ前記複数の2次巻線に直列に接続された複数の帰還巻線とを有するトランスと、直流電源の直流電圧を主スイッチによりオン/オフさせて前記トランスの1次巻線に供給するスイッチング回路と、前記トランスの複数の2次巻線に対応して設けられ、前記トランスの各々の2次巻線及び各々の帰還巻線からの電圧を整流素子で整流し、整流された電圧を平滑コンデンサで平滑する複数の整流平滑回路と、前記複数の整流平滑回路内の1つの整流平滑回路の出力電圧に基づいて前記主スイッチをオン/オフさせる制御回路と、前記複数の整流平滑回路内の前記1つの整流平滑回路を除く1以上の整流平滑回路内の前記整流素子に並列に接続された1以上のスイッチング素子とを有し、前記主スイッチのオン/オフに同期して前記各々のスイッチング素子をオン/オフさせることを特徴とする。
請求項3の発明は、1次巻線と複数の2次巻線とを有するトランスと、直流電源の直流電圧を主スイッチによりオン/オフさせて前記トランスの1次巻線に供給するスイッチング回路と、前記トランスの複数の2次巻線に対応して設けられ、同一コアに巻回され互いに磁気的に結合する複数のリアクトルを有し、前記トランスの各々の2次巻線からの電圧を整流素子で整流し、整流された電圧を前記リアクトルと平滑コンデンサとで平滑する複数の整流平滑回路と、前記複数の整流平滑回路内の2以上の整流平滑回路の出力電圧の平均値に基づいて前記主スイッチをオン/オフさせる制御回路と、前記複数の整流平滑回路内の1以上の整流平滑回路内の前記整流素子に並列に接続された1以上のスイッチング素子とを有し、前記主スイッチのオン/オフに同期して前記各々のスイッチング素子をオン/オフさせることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の多出力電源装置において、前記トランスは、さらに、3次巻線を有し、前記各々のスイッチング素子は、前記主スイッチがオンした時に前記トランスの前記3次巻線の巻線電圧により駆動されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項2記載の多出力電源装置において、前記各々のスイッチング素子は、前記主スイッチがオンした時に前記トランスの前記帰還巻線の巻線電圧により駆動されることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の多出力電源装置において、前記スイッチング回路は、前記主スイッチの両端又は前記トランスの1次巻線の両端に接続され、補助スイッチとコンデンサとが直列に接続された直列回路を有し、前記制御回路は、前記主スイッチと前記補助スイッチとを交互にオン/オフさせることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項4記載の多出力電源装置において、前記トランスは、磁気回路が形成され且つ中央脚と側脚とを有するコアを有し、前記中央脚には前記トランスの前記1次巻線と前記3次巻線と前記複数の帰還巻線とが所定の間隙を隔てて巻回され、前記側脚には前記トランスの前記複数の2次巻線が巻回されてなることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項5記載の多出力電源装置において、前記トランスは、磁気回路が形成され且つ中央脚と側脚とを有するコアを有し、前記中央脚には前記トランスの前記1次巻線と前記複数の帰還巻線とが所定の間隙を隔てて巻回され、前記側脚には前記トランスの前記複数の2次巻線が巻回されてなることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の多出力電源装置において、前記制御回路は、軽負荷時に、前記主スイッチをオン/オフさせるためのスイッチング周波数を低下させることを特徴とする。
本発明によれば、トランスの2次巻線間のリーケージインダクタンス、2次側配線のインダクタンス等により発生する多出力電源のクロスレギュレーションを改善し、ダミー抵抗や補助レギュレータを追加することなく、高効率で小型な多出力電源装置を構築できる。
また、軽負荷時に、リアクトルの電流が不連続となるため、スイッチング周波数を低下させることにより軽負荷時の効率を改善できる。
以下、本発明の多出力電源装置のいくつかの実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は実施例1の多出力電源装置を示す回路構成図である。図1に示す実施例1の多出力電源装置は、フォワード型の2出力電源装置であり、図8に示す多出力電源装置の構成に対して、さらに、1次巻線5a(巻数np)と第1の2次巻線5b(巻数ns1)と第2の2次巻線5c(巻数ns2)と3次巻線5d(巻数nd)とを有するトランスT2を設け、第2出力側のダイオードD3と並列にスイッチQ1(本発明の主スイッチに対応)のオン/オフと同期してオン/オフする例えばMOSFETからなるスイッチング素子Qc(本発明のスイッチング素子に対応)を追加した点が異なる。
1次巻線5aと第1の2次巻線5bと第2の2次巻線5cと3次巻線5dとは、互いに同相の電圧が発生するように巻回されている。スイッチング素子QcのソースはダイオードD3のアノードと第2の2次巻線5cの一端と3次巻線5dの一端に接続され、スイッチング素子QcのドレインはダイオードD3のカソードとダイオードD4のカソードとリアクトルLの一端に接続されている。スイッチング素子Qcのゲートは3次巻線5dの他端に接続されている。
この多出力電源装置は、軽負荷時に電圧が上昇する第2出力の電力を供給するトランスT2の第2の2次巻線5cに接続されたダイオードD3と並列にスイッチング素子Qcを接続している。そして、重負荷の整流平滑回路のダイオードD1が導通している期間に、スイッチング素子Qcを導通することにより、スパイク電圧により過剰に充電された電荷をトランスT2を介して重負荷の第1出力に還流する。これにより、軽負荷の第1出力の電圧上昇を抑制し、クロスレギュレーションを改善し、ダミー抵抗や補助レギュレータを追加することなく、高効率化及び小型化を図るものである。
なお、図1に示すその他の構成は、図8に示す従来の多出力電源装置の構成と同一であり、同一符号を付しその詳細な説明は省略する。
次に、このように構成された実施例1の多出力電源装置の動作を説明する。まず、第1出力及び第2出力が重負荷時の動作を図2を参照しながら説明する。図2において、Q1vはスイッチQ1のドレイン−ソース間電圧、Q1iはスイッチQ1のドレイン電流、Qciはスイッチング素子Qcのドレイン電流を示す。
まず、例えば、時刻t1において、スイッチQ1がオンすると、Vdc1→5a→Q1→Vdc1の経路で電流Q1iが流れる。このとき、トランスT2の2次側では、トランスT2の第1の2次巻線5b及び第2の2次巻線5cには巻数に比例した電圧が誘起される。第1の2次巻線5bに誘起された電圧により、5b→D1→L1→C1→5bの経路で電流が流れて、リアクトルL1にエネルギーが蓄えられるとともに、コンデンサC1が充電され、第1出力(第1出力電圧Vo1)に電力が供給される。
また、トランスT2に巻回された3次巻線5dに発生した電圧により、スイッチング素子Qcがオンし、5c→Qc→L2→C2→5cの経路で電流Qciが流れて、リアクトルL2にエネルギーが蓄えられるとともに、コンデンサC2が充電され、第2出力(第2出力電圧Vo2)に電力が供給される。即ち、図2に示すように、電流Qciには正方向の電流が流れ、従来の回路と同一の動作となる。
次に、例えば、時刻t2において、スイッチQ1がオフすると、トランスT2の第1の2次巻線5bの電圧は反転し、ダイオードD1はオフとなる。このため、リアクトルL1に蓄えられたエネルギーにより、L1→C1→D2→L1の経路で電流が流れて、第1出力にエネルギーが供給され続ける。
また、スイッチQ1がオフの場合には、スイッチング素子Qcもオフとなるため、L2→C2→D4→L2の経路で電流が流れて、第2出力にエネルギーが供給され続ける。
従って、出力電圧は、スイッチQ1のオン時間をTon、オフ時間をToffとした場合に、第1出力電圧Vo1は、Vo1=Vdc1×ns1/np×Ton/(Ton+Toff)である。同様にして、第2出力電圧Vo2は、ns2/ns1=L2(n2)/L1(n1)であるから、Vo2=Vo1×ns2/ns1となり、巻数に比例した出力が発生する。
次に、第1出力が重負荷時で第2出力が軽負荷時の動作を図3を参照しながら説明する。ここでは、第2出力の動作のみを説明する。
第2出力が軽負荷となった場合、例えば、時刻t1において、スイッチQ1がオンすると、トランスT2に巻回された3次巻線5dに発生した電圧により、スイッチング素子Qcがオンし、5c→Qc→L2→C2→5cの経路で電流Qciが流れて、リアクトルL2にエネルギーが蓄えられるとともに、コンデンサC2が充電され、第2出力(第2出力電圧Vo2)に電力が供給される。即ち、図3に示すように、電流Qciは時刻t1〜t12において正方向の電流が流れる。
そして、トランスT2の2次巻線間及びリアクトルL1,L2の巻線間のリーケージインダクタンスと2次側配線のインダクタンスにより、コンデンサC2は過充電されて、時刻t12において充電期間が終了する。
時刻t12〜時刻t2において、コンデンサC2の電圧が巻数比に相当する電圧より高くなった場合には、C2→L2→Qc→5c→C2の経路で電流Qciが負方向に流れる。この電流Qciにより、トランスT2の第1の2次巻線5bと第2の2次巻線5cとが磁気結合し且つリアクトルL1とリアクトルL2とが磁気結合しているため、第1の2次巻線5bとリアクトルL1とに電圧が誘起される。このため、5b→D1→L1→C1→5bの経路で電流が流れる。即ち、コンデンサC2が放電し、コンデンサC1が充電される。
従って、コンデンサC2の電圧が下降し、コンデンサC1の電圧は上昇する。ここで、コンデンサC1の電圧は、制御回路10により一定値に制御されているので、第1出力電圧Vo1は、巻数比に応じた出力を維持することができる。
また、第2出力の軽負荷時には、スイッチング素子Qcのオン期間中にコンデンサC2を充放電し、第2出力電圧Vo2の上昇を抑えていることが図3からもわかる。
以上説明したように、第2出力の軽負荷時には、コンデンサC2に充電された過剰電荷は、コンデンサC1に還流されるため、第2出力の電圧上昇を抑制でき、ダミー抵抗や補助レギュレータを追加することなく、クロスレギュレーションを改善できる。
また、全体の負荷が少なくなった場合には、リアクトルLの電流が不連続モードとなるため、トランスT2の磁束密度が低下し、コアの損失が減少するため、トランスの2次側の一般の同期整流回路を付加した電源装置のように、軽負荷時の効率低下を防ぐことができる。また、スイッチング周波数を低下させることにより、スイッチング損失を減少させることもできる。
図4は実施例2の多出力電源装置を示す回路構成図である。図4に示す多出力電源装置は、トランスT3の1次側にアクティブクランプ回路を用い、トランスとリアクトルを一体化した回路である。
図4において、直流電源Vdc1の両端にはトランスT3の1次巻線5a(巻数np)とMOSFETからなるスイッチQ1(本発明の主スイッチに対応)との直列回路が接続されている。スイッチQ1のドレイン−ソース間には、ダイオードD5が並列に接続されるとともにコンデンサC3も並列に接続されている。
トランスT3の1次巻線5aの両端にはMOSFETからなるスイッチQ2(本発明の補助スイッチに対応)とクランプ用コンデンサC4との直列回路が接続されている。スイッチQ2のドレイン−ソース間には、ダイオードD6が並列に接続されている。
スイッチQ1,Q2は、共にオフとなる期間(デッドタイム)を有し、制御回路10aのPWM制御により交互にオン/オフし、スイッチング回路を構成している。
トランスT3は、1次巻線5a(巻数np)と、第1の2次巻線5b(巻数ns1)と、第2の2次巻線5c(巻数ns2)と、3次巻線5d(巻数nd)と、第1の2次巻線5bに直列に接続された第1の帰還巻線5e(巻数nf1)と、第2の2次巻線5cに直列に接続された第2の帰還巻線5f(巻数nf2)とを有する。1次巻線5aと第1の2次巻線5bと第2の2次巻線5cと3次巻線5dとは、互いに同相の電圧が発生するように巻回されている。第1の帰還巻線5eは、第1の2次巻線5bに対して逆相の電圧が発生するように巻回され、第2の帰還巻線5fは、第2の2次巻線5cに対して逆相の電圧が発生するように巻回されている。
第1の2次巻線5bの一端と第1の帰還巻線5eの一端との接続点にはダイオードD1のアノードが接続され、第1の帰還巻線5eの他端にはダイオードD2のアノードが接続されている。ダイオードD1のカソードとダイオードD2のカソードとの接続点は、コンデンサC1の一端に接続され、コンデンサC1の他端は第1の2次巻線5bの他端に接続されている。コンデンサC1の両端には負荷RL1が接続されている。ダイオードD1とダイオードD2と第1の帰還巻線5eとコンデンサC1とで第1整流平滑回路を構成し、第1整流平滑回路は、トランスT2の第1の2次巻線5b及び第1の帰還巻線5eに誘起された電圧を整流及び平滑し、第1出力電圧Vo1を負荷RL1に出力する。
第2の2次巻線5cの一端と第2の帰還巻線5fの一端との接続点にはダイオードD3のアノードが接続され、第2の帰還巻線5fの他端にはダイオードD4のアノードが接続されている。ダイオードD3のカソードとダイオードD4のカソードとの接続点は、コンデンサC2の一端に接続され、コンデンサC2の他端は第2の2次巻線5cの他端に接続されている。コンデンサC2の両端には負荷RL2が接続されている。
ダイオードD3とダイオードD4と第2の帰還巻線5fとコンデンサC2とで第2整流平滑回路を構成し、第2整流平滑回路は、トランスT3の第2の2次巻線5c及び第2の帰還巻線5fに誘起された電圧を整流及び平滑し、第2出力電圧Vo2を負荷RL2に出力する。
また、第2出力側のダイオードD3と並列にスイッチQ1のオン/オフと同期してオン/オフするスイッチング素子Qcが接続されている。スイッチング素子QcのソースはダイオードD3のアノードと3次巻線5dの一端と第2の2次巻線5cの一端と第2の帰還巻線5fの他端とに接続され、スイッチング素子QcのドレインはダイオードD3のカソードとダイオードD4のカソードとコンデンサC2の一端に接続されている。スイッチング素子Qcのゲートは3次巻線5dの他端に接続されている。
制御回路10aは、スイッチQ1とスイッチQ2とを交互にオンオフ制御し、負荷RL1への出力電圧が基準電圧以上となったときに、スイッチQ1のゲートに印加されるパルスのオン幅を狭くし、スイッチQ2のゲートに印加されるパルスのオン幅を広くするように制御する。すなわち、負荷RL1への第1出力電圧Vo1が基準電圧以上となったときに、スイッチQ1のゲートに印加されるパルスのオン幅を狭くすることで、第1出力電圧Vo1を一定電圧に制御するようになっている。
次に、このように構成された実施例2の多出力電源装置の動作を説明する。まず、第1出力及び第2出力が重負荷時の動作を説明する。
スイッチQ2がオフし、スイッチQ1がオンすると、Vdc1→5a→Q1→Vdc1の経路で電流Q1iが流れる。このとき、トランスT3の2次側では、トランスT3の第1の2次巻線5b及び第2の2次巻線5cには巻数に比例した電圧が誘起される。第1の2次巻線5bに誘起された電圧により、5b→D1→C1→5bの経路で電流が流れて、コンデンサC1が充電され、第1出力(第1出力電圧Vo1)に電力が供給される。
また、トランスT3に巻回された3次巻線5dに発生した電圧により、スイッチング素子Qcがオンし、5c→Qc→C2→5cの経路で電流Qciが流れて、コンデンサC2が充電され、第2出力(第2出力電圧Vo2)に電力が供給される。
次に、スイッチQ1がオフし、スイッチQ2がオンすると、トランスT3の第1の2次巻線5bの電圧は反転し、ダイオードD1はオフとなるが、第1の帰還巻線5eの電圧によりダイオードD2がオンとなる。このため、5e→D2→C1→5b→5eの経路で電流が流れて、第1出力にエネルギーが供給され続ける。
また、スイッチQ1がオフの場合には、スイッチング素子Qc及びダイオードD3もオフとなるが、第2の帰還巻線5fの電圧によりダイオードD4がオンとなる。このため、5f→D4→C2→5c→5fの経路で電流が流れて、第2出力にエネルギーが供給され続ける。従って、出力電圧は、巻数に比例した出力が発生する。
次に、第1出力が重負荷時で第2出力が軽負荷時の動作を説明する。ここでは、第2出力の動作のみを説明する。
第2出力が軽負荷となった場合、スイッチQ2がオフし、スイッチQ1がオンすると、トランスT3に巻回された3次巻線5dに発生した電圧により、スイッチング素子Qcがオンし、5c→Qc→C2→5cの経路で電流Qciが流れて、コンデンサC2が充電され、第2出力(第2出力電圧Vo2)に電力が供給される。即ち、電流Qciは正方向の電流が流れる。
そして、トランスT3の2次巻線間と2次側配線のインダクタンスにより、コンデンサC2は過充電されて、充電期間が終了する。
次に、コンデンサC2の電圧が巻数比に相当する電圧より高くなった場合には、C2→Qc→5c→C2の経路で電流Qciが負方向に流れる。この電流Qciにより、トランスT3の第1の2次巻線5bと第2の2次巻線5cとが磁気結合しているため、第1の2次巻線5bに電圧が誘起される。このため、5b→D1→C1→5bの経路で電流が流れる。即ち、コンデンサC2が放電し、コンデンサC1が充電される。
従って、コンデンサC2の電圧が下降し、コンデンサC1の電圧は上昇する。ここで、コンデンサC1の電圧は、制御回路10aにより一定値に制御されているので、第1出力電圧Vo1は、巻数比に応じた出力を維持することができる。
また、第2出力の軽負荷時には、スイッチング素子Qcのオン期間中にコンデンサC2を充放電し、第2出力の電圧の上昇を抑えている。
従って、実施例2の多出力電源装置においても、実施例1の多出力電源装置の効果と同様な効果が得られる。また、コンデンサC2の過剰電荷は、C2→Qc→5c→C2で放電され、5b→D1→C1→5bで充電するため、充放電経路が簡素化されるため、精度を向上できる。
図5は実施例3の多出力電源装置を示す回路構成図である。図5に示す多出力電源装置は、図4に示す多出力電源装置のトランスT3の3次巻線5dを第2の帰還巻線5fと共用することにより3次巻線5dを削除したトランスT4を設け、回路を簡素化したことを特徴とする。
トランスT4は、1次巻線5aと、第1の2次巻線5bと、第2の2次巻線5cと、第1の帰還巻線5eと、第2の帰還巻線5fとを有する。トランスT4は、図4に示すトランスT3に対して、第2の2次巻線5c及び第2の帰還巻線5fの周辺回路が異なるので、この部分のみを説明する。
第2の2次巻線5cの一端と第2の帰還巻線5fの一端との接続点にはダイオードD3のカソードとスイッチング素子Qcのドレインが接続され、第2の2次巻線5cの他端にはコンデンサC2の一端が接続されている。コンデンサC2の他端はダイオードD3のアノードとスイッチング素子QcのソースとダイオードD4のアノードとに接続されている。コンデンサC2の両端には負荷RL2が接続されている。第2の帰還巻線5fの他端には、ダイオードD4のカソードとスイッチング素子Qcのゲートが接続されている。
ダイオードD3とダイオードD4と第2の帰還巻線5fとコンデンサC2とで第2整流平滑回路を構成し、第2整流平滑回路は、トランスT4の第2の2次巻線5c及び第2の帰還巻線5fに誘起された電圧を整流及び平滑し、第2出力電圧Vo2を負荷RL2に出力する。
次に、このように構成された実施例3の多出力電源装置の動作を説明する。第1出力の動作は、図4に示す実施例2の第1出力の動作と同様であるので、ここでは、第2出力の重負荷時の動作と軽負荷時の動作のみを説明する。
まず、第2出力が重負荷時の動作を説明する。スイッチQ2がオフし、スイッチQ1がオンすると、Vdc1→5a→Q1→Vdc1の経路で電流Q1iが流れる。このとき、トランスT4の2次側では、トランスT4の第2の2次巻線5c及び第2の帰還巻線5fには巻数に比例した電圧が誘起される。トランスT4の第2の帰還巻線5fに発生した電圧により、スイッチング素子Qcがオンし、5c→C2→Qc→5cの経路で電流Qciが流れて、コンデンサC2が充電され、第2出力(第2出力電圧Vo2)に電力が供給される。
次に、スイッチQ1がオフし、スイッチQ2がオンすると、第2の帰還巻線5fの電圧及び第2の2次巻線5cの電圧が反転し、スイッチング素子Qcがオフし、ダイオードD4がオンとなる。このため、5f→5c→C2→D4→5fの経路で電流が流れて、第2出力にエネルギーが供給され続ける。従って、出力電圧は、巻数に比例した出力が発生する。
次に、第2出力が軽負荷時の動作を説明する。第2出力が軽負荷となった場合、スイッチQ2がオフし、スイッチQ1がオンすると、トランスT4の第2の帰還巻線5fに発生した電圧により、スイッチング素子Qcがオンし、5c→C2→Qc→5cの経路で電流Qciが流れて、コンデンサC2が充電され、第2出力(第2出力電圧Vo2)に電力が供給される。即ち、電流Qciは正方向の電流が流れる。
そして、トランスT4の2次巻線間と2次側配線のインダクタンスにより、コンデンサC2は過充電されて、充電期間が終了する。
次に、コンデンサC2の電圧が巻数比に相当する電圧より高くなった場合には、C2→5c→Qc→C2の経路で電流Qciが負方向に流れる。この電流Qciにより、トランスT4の第1の2次巻線5bと第2の2次巻線5cとが磁気結合しているため、第1の2次巻線5bに電圧が誘起される。このため、5b→D1→C1→5bの経路で電流が流れる。即ち、コンデンサC2が放電し、コンデンサC1が充電される。
従って、コンデンサC2の電圧が下降し、コンデンサC1の電圧は上昇するので、実施例2の多出力電源装置の効果と同様な効果が得られる。
(トランスの構成例)
次に、実施例2の多出力電源装置に設けられたトランスの構造図を図6に示す。図6に示すトランスは、日の字型のコア30を有し、コア30のコア部30aには、第1巻線5a1(巻数np1)とこの第1巻線5a1と所定距離離れた第2巻線5a2(巻数np2)とが巻回されている。第1巻線5a1と第2巻線5a2とで1次巻線5aを構成し、第1巻線5a1には第2巻線5a2が直列に接続されている。
また、コア部30aには、第1巻線5a1と第2巻線5a2との間に、3次巻線5dと第1の帰還巻線5eと第2の帰還巻線5fとが近接して巻回されている。これにより、1次巻線5aと3次巻線5dと第1の帰還巻線5eと第2の帰還巻線5fとの間にわずかなリーケージインダクタンスを持たせている。
また、コア30にはギャップ31が形成され、外周コアには第1の2次巻線5bと第2の2次巻線5cが巻回されている。即ち、1次巻線5aと、第1の2次巻線5b及び第2の2次巻線5cを疎結合させることにより、リーケージインダクタンスを大きくしている。
このように、トランスT3のコアの形状と巻線とを工夫すると共に、大きなリーケージインダクタンスを得て、トランスとリアクトルとを結合したので、多出力電源装置を小型化、低価格化することができる。
また、図6で3次巻線5dを設けないようにすると、実施例3のトランスT4になる。
図7は実施例4の多出力電源装置を示す回路構成図である。実施例4の多出力電源装置は、図1に示す実施例1の多出力電源装置に対して、負荷RL2の一端と負荷RL1の一端との間に、抵抗R2と抵抗R1との直列回路を接続し、ダイオードD2のアノードとダイオードD4のアノードとのラインを共通接続している。抵抗R1との抵抗R2との接続点が制御回路10に接続されている。
制御回路10は、第1出力Vo1と第2出力Vo2とを、抵抗R1と抵抗R2とで分圧した電圧に基づきスイッチQ1のオン/オフを制御する。例えば、R1=R2とすると、第1出力Vo1と第2出力Vo2との平均値で安定する。即ち、制御回路10は、第1出力Vo1と第2出力Vo2との平均値に基づいてスイッチQ1をオン/オフさせる。
このような実施例4の多出力電源装置においても、実施例1の多出力電源装置の効果と同様な効果が得られる。
なお、実施例1乃至実施例4の多出力電源装置では、トランスの1次巻線5aとスイッチQ1とからなる直列回路に、直流電源Vdc1を接続したが、例えば、この直列回路に、交流電源の交流電圧を整流して整流電圧を得る整流電圧部を接続しても良い。
また、実施例1乃至実施例4の多出力電源装置では、フォワード方式の例を示したが、本発明は、プッシュプル方式、ハーフブリッジ方式等にも、適用可能である。
また、実施例1では、トランスT2の1次側がスイッチQ1のみで構成したが、スイッチQ1の他に、図4又は図5に示すスイッチQ2とコンデンサC4との直列回路からなるアクティブクランプ回路を設けても良い。
また、実施例1乃至実施例4の多出力電源装置では、2出力の例を示したが、本発明は、3以上の出力でも適用可能であり、同様にクロスレギュレーションを改善できる。
本発明は、DC−DC変換型の電源回路やAC−DC変換型の電源回路に適用可能である。
実施例1の多出力電源装置を示す回路構成図である。 実施例1の多出力電源装置における第2出力が重負荷時の各部の信号のタイミングチャートである。 実施例1の多出力電源装置における第2出力が軽負荷時の各部の信号のタイミングチャートである。 実施例2の多出力電源装置を示す回路構成図である。 実施例3の多出力電源装置を示す回路構成図である。 実施例2及び実施例3の多出力電源装置に使用されるトランスの構造図である。 実施例4の多出力電源装置を示す回路構成図である。 従来の多出力電源装置の一例を示す回路図である。 図8に示す多出力電源装置の第1出力が重負荷で負荷電流を一定とし第2出力の負荷電流を変化させた場合の各々の出力電圧の特性を示す図である。 従来の多出力電源装置の第1出力が重負荷で第2出力が無負荷における各部の信号のタイミングチャートである。
符号の説明
Vdc1 直流電源
L1,L2 リアクトル
RL1,RL2 負荷
Q1,Q2,Qc スイッチ
T1,T2,T3,T4 トランス
5a 1次巻線
5b 第1の2次巻線
5c 第2の2次巻線
5d 3次巻線
5e 第1の帰還巻線
5f 第2の帰還巻線
10,10a 制御回路
D1,D2,D3,D4,D5,D6 ダイオード
C1,C2,C3,C4 コンデンサ
30 コア
30b 側脚
31 ギャップ
R1,R2 抵抗

Claims (9)

  1. 1次巻線と複数の2次巻線とを有するトランスと、
    直流電源の直流電圧を主スイッチによりオン/オフさせて前記トランスの1次巻線に供給するスイッチング回路と、
    前記トランスの複数の2次巻線に対応して設けられ、同一コアに巻回され互いに磁気的に結合する複数のリアクトルを有し、前記トランスの各々の2次巻線からの電圧を整流素子で整流し、整流された電圧を前記リアクトルと平滑コンデンサとで平滑する複数の整流平滑回路と、
    前記複数の整流平滑回路内の1つの整流平滑回路の出力電圧に基づいて前記主スイッチをオン/オフさせる制御回路と、
    前記複数の整流平滑回路内の前記1つの整流平滑回路を除く1以上の整流平滑回路内の前記整流素子に並列に接続された1以上のスイッチング素子とを有し、
    前記主スイッチのオン/オフに同期して前記各々のスイッチング素子をオン/オフさせることを特徴とする多出力電源装置。
  2. 1次巻線と複数の2次巻線とこの複数の2次巻線に対応して設けられ且つ前記複数の2次巻線に直列に接続された複数の帰還巻線とを有するトランスと、
    直流電源の直流電圧を主スイッチによりオン/オフさせて前記トランスの1次巻線に供給するスイッチング回路と、
    前記トランスの複数の2次巻線に対応して設けられ、前記トランスの各々の2次巻線及び各々の帰還巻線からの電圧を整流素子で整流し、整流された電圧を平滑コンデンサで平滑する複数の整流平滑回路と、
    前記複数の整流平滑回路内の1つの整流平滑回路の出力電圧に基づいて前記主スイッチをオン/オフさせる制御回路と、
    前記複数の整流平滑回路内の前記1つの整流平滑回路を除く1以上の整流平滑回路内の前記整流素子に並列に接続された1以上のスイッチング素子とを有し、
    前記主スイッチのオン/オフに同期して前記各々のスイッチング素子をオン/オフさせることを特徴とする多出力電源装置。
  3. 1次巻線と複数の2次巻線とを有するトランスと、
    直流電源の直流電圧を主スイッチによりオン/オフさせて前記トランスの1次巻線に供給するスイッチング回路と、
    前記トランスの複数の2次巻線に対応して設けられ、同一コアに巻回され互いに磁気的に結合する複数のリアクトルを有し、前記トランスの各々の2次巻線からの電圧を整流素子で整流し、整流された電圧を前記リアクトルと平滑コンデンサとで平滑する複数の整流平滑回路と、
    前記複数の整流平滑回路内の2以上の整流平滑回路の出力電圧の平均値に基づいて前記主スイッチをオン/オフさせる制御回路と、
    前記複数の整流平滑回路内の1以上の整流平滑回路内の前記整流素子に並列に接続された1以上のスイッチング素子とを有し、
    前記主スイッチのオン/オフに同期して前記各々のスイッチング素子をオン/オフさせることを特徴とする多出力電源装置。
  4. 前記トランスは、さらに、3次巻線を有し、
    前記各々のスイッチング素子は、前記主スイッチがオンした時に前記トランスの前記3次巻線の巻線電圧により駆動されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の多出力電源装置。
  5. 前記各々のスイッチング素子は、前記主スイッチがオンした時に前記トランスの前記帰還巻線の巻線電圧により駆動されることを特徴とする請求項2記載の多出力電源装置。
  6. 前記スイッチング回路は、前記主スイッチの両端又は前記トランスの1次巻線の両端に接続され、補助スイッチとコンデンサとが直列に接続された直列回路を有し、
    前記制御回路は、前記主スイッチと前記補助スイッチとを交互にオン/オフさせることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の多出力電源装置。
  7. 前記トランスは、磁気回路が形成され且つ中央脚と側脚とを有するコアを有し、前記中央脚には前記トランスの前記1次巻線と前記3次巻線と前記複数の帰還巻線とが所定の間隙を隔てて巻回され、前記側脚には前記トランスの前記複数の2次巻線が巻回されてなることを特徴とする請求項4記載の多出力電源装置。
  8. 前記トランスは、磁気回路が形成され且つ中央脚と側脚とを有するコアを有し、前記中央脚には前記トランスの前記1次巻線と前記複数の帰還巻線とが所定の間隙を隔てて巻回され、前記側脚には前記トランスの前記複数の2次巻線が巻回されてなることを特徴とする請求項5記載の多出力電源装置。
  9. 前記制御回路は、軽負荷時に、前記主スイッチをオン/オフさせるためのスイッチング周波数を低下させることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載の多出力電源装置。
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