JPH06233111A - マイクロフィルムリーダの黒枠検出方法および装置 - Google Patents

マイクロフィルムリーダの黒枠検出方法および装置

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JPH06233111A
JPH06233111A JP50A JP3485593A JPH06233111A JP H06233111 A JPH06233111 A JP H06233111A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 3485593 A JP3485593 A JP 3485593A JP H06233111 A JPH06233111 A JP H06233111A
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JP
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detecting
scanning line
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Application number
JP50A
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English (en)
Inventor
Takahiro Hideshima
隆裕 秀島
Muneharu Ono
宗治 大野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネガのマイクロフィルムにおいて、画像濃度
のむらがあったり画像濃度が画像ごとに変化しても、適
切なしきい値を用いて黒枠検出のための画像を2値化で
き、黒枠を正確に判別できるようにするマイクロフィル
ムリーダの黒枠検出方法と装置を提供する。 【構成】 一定間隔ごとに設定した黒枠検出用走査ライ
ンの間の走査ラインの画像信号を用いてこれに続く黒枠
検出用走査ラインのしきい値を求める。ここにしきい値
は画像読取りセンサの画像信号から求めた濃度ヒストグ
ラムを用いて求めることができる。また1回目の画像読
取りにおいて求めたしきい値をメモリしておき、2回目
以降の画像読取りによる画像処理に用いることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ネガのマイクロフィル
ムにおいて原稿画像の周囲に生じる黒枠を検出するマイ
クロフィルムリーダの黒枠検出方法と、この方法の実施
に直接使用する装置とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ネガのマイクロフィルムでは原稿の画像
の外側を囲むように透明な画像無しの部分ができる。こ
のマイクロフィルムから原稿の画像をプリント出力する
場合、原稿の全範囲が出力範囲から外れないように原稿
よりも大きい範囲を出力する必要がある。
【0003】図4はマイクロフィルムとプリント出力と
の関係を示すものである。マイクロフィルム10には一
定寸法の原稿の画像12、14がネガの像として記録さ
れている。プリント出力される範囲16は決まっている
から、この範囲16をプリント出力すると、プリント用
紙18、20には画像12、14のプリント像12A、
14Aの外側に黒枠22、24が発生する。
【0004】この黒枠22、24を自動判別してマスキ
ングする方法が従来より提案されている。その1つの方
法は、一定間隔(例えば1mm)ごとの走査ライン26上
の画像をラインセンサで読取った時に、画像信号が連続
して一定数N(例えば224)個の黒画素を出力すれば
黒枠22、24と判定するものである。なおこの一定数
N=224は例えば原稿上で14mmに対応する長さで
ある。
【0005】この方法は図4に(A)で示すように、走
査ライン26上の画素の分布が白画素から黒画素に変っ
た座標Xから、黒画素がN個連続している座標xを検出
し、この座標xからN画素分遡った座標X=x−Nを黒
枠と判定するものである。そして一定間隔(例えば1mm
間隔)ごとのn、n+1、n+2、…番目の走査ライン
26に対して順に黒枠の座標Xn 、Xn+1 、Xn+2 、…
を同様に求め、各座標Xn 、Xn+1 、…をつなぐ黒枠範
囲すなわちマスキング範囲を求めるものである。
【0006】以上のように黒枠を検出するためには、一
定間隔ごとの黒枠検出用の走査ラインを所定のしきい値
で2値化する必要がある。従来はこのしきい値を予め決
めた一定値(固定値)としていた。
【0007】
【従来技術の問題点】しかし実際の画像では画像濃度の
むらがあったり、画像濃度が画像ごとに変化する。この
ため固定したしきい値を用いて2値化すると画像の有無
さらには黒枠を正確に判別できないことがある。
【0008】
【発明の目的】本発明はこのような事情に鑑みなされた
ものであり、適切なしきい値を用いて黒枠検出のための
画像を2値化でき、黒枠を正確に判別できるようにする
マイクロフィルムリーダの黒枠検出方法を提供すること
を目的とする。またこの方法の実施に直接用いる装置を
提供することを他の目的とする。
【0009】
【発明の構成】本発明によればこの目的は、画像を主走
査方向に読出し所定のしきい値で2値化して得た画像信
号が示す画素の配列から黒枠範囲を検出する方法におい
て、一定間隔ごとに設定した黒枠検出用走査ラインの間
の走査ラインの画像信号を用いてこれに続く黒枠検出用
走査ラインのしきい値を求めることを特徴とするマイク
ロフィルムリーダの黒枠検出方法により達成される。
【0010】ここにしきい値は画像読取りセンサの画像
信号から求めた濃度ヒストグラムを用いて求めることが
できる。また1回目の画像読取りにおいて求めたしきい
値をメモリしておき、2回目以降の画像読取りによる画
像処理に用いることができる。
【0011】また他の目的は、画像を主走査方向に読出
して所定のしきい値で2値化して得た画像信号が示す画
素の配列から黒枠範囲を検出する方法において、マイク
ロフィルムの画像を読取る画像読取りセンサと、一定間
隔ごとに設定した黒枠検出用走査ラインの間の走査ライ
ンの画像信号を用いてしきい値を求めるしきい値検出手
段と、求めたしきい値を用いてこれに続く黒枠検出用走
査ラインの画像信号を2値化する第1の2値化手段と、
この第1の2値化手段の2値化信号により黒枠を検出す
る黒枠検出手段とを備えることを特徴とするマイクロフ
ィルムリーダの黒枠検出装置により達成される。
【0012】
【実施例】図1は本発明の一実施例の全体構成図、図2
はその動作を示す動作流れ図、図3はヒストグラムを示
す図である。
【0013】図1において符号30はマイクロフィルム
であり、2つのリール32、34の一方から他方へ巻取
られて走行する。このフィルム30には光源36の光が
下方から導かれ、このフィルム30の透過光は投影レン
ズ38、像回転プリズム40、反射ミラー42、44、
46を経てスクリーン48に背面から導かれる。スクリ
ーン48の背面には縦長の可動板50が水平方向に移動
可能に設けられ、この可動板50にCCDラインセンサ
52が取付けられている。従ってこのラインセンサ52
に入射した画像を読取りながら可動板50を水平方向に
移動させることによりスクリーン48の画像を読取るこ
とができる。
【0014】1回目の画像読取り時には、このラインセ
ンサ52の出力信号は、図1に示す切換スイッチ54を
介して第1の2値化手段56およびしきい値検出手段5
8に入力される。2回目の画像読取り時には第2の2値
化手段60に入力される。
【0015】前記したように黒枠検出のための走査ライ
ン26(図4)は、一定間隔(例えば1mm間隔)ごとに
読取られるから、各走査ライン26の間には画像読取り
密度に対応した他の走査ラインが残っていることにな
る。例えば1mm幅を16本の走査ライン26で読取る場
合には、黒枠検出用走査ライン26の間に、15本の走
査ラインがあることになる。黒枠検出用走査ライン26
以外の走査ライン、あるいは黒枠検出用走査ライン26
を含む全ての走査ラインは、後記するようにしきい値D
THを求めるために用いられる。
【0016】本発明では一定間隔ごとの黒枠検出用走査
ライン26は第1の2値化手段56に入力され、その他
の走査ラインはしきい値検出手段58に入力される。
【0017】黒枠検出手段58はヒストグラム作成手段
62と、しきい値演算手段64とを有する。ヒストグラ
ム作成手段62は、黒枠検出用走査ライン26以外の走
査ラインを読取ったラインセンサ52の画像信号を用い
て、図3に示す濃度ヒストグラムを作成する。このヒス
トグラムは、各画素の濃度Dに対する画素数の分布を示
すものである。
【0018】ここにヒストグラム作成手段62は、n番
目の黒枠検出用走査ライン26(n)と、その前の(n
−1)番目の黒枠検出用走査ライン26(n−1)との
間にある15本の走査ラインによってヒストグラムを求
める。しきい値演算手段62は、このヒストグラムを用
いて、n番目の黒枠検出用走査ライン26(n)に用い
るしきい値DTH(n)を演算する。
【0019】例えば図3に示すヒストグラムにおいて、
白側の山P1 は、図4における画像12、14の外側の
フィルム10が透明な部分によりできたものである。ま
た黒側の山P2 は画像12、14内の背景および周囲に
ある黒枠22、24によりできたものである。従って必
要な画像は2つの山P1 とP2 の間に分布することにな
る。しきい値演算手段64は、山P2 の濃度D2 に対し
て一定割合(例えば70%)の濃度DTHを2値化のため
のしきい値として求め、この結果をメモリする。
【0020】しきい値検出手段58では、(n−1)番
目とn番目の黒枠検出用走査ライン26(n−1)、2
6(n)の間にある15本の走査ラインにより前記のよ
うにしてしきい値DTH(n)を求める。このしきい値D
TH(n)はその後に読取るn番目の黒枠検出用走査ライ
ン26(n)の黒枠検出に用いられる。なおこの際(n
−1)番目の黒枠検出用走査ライン26(n−1)も含
めてヒストグラムを作ってもよい。
【0021】第1の2値化手段56は、このようにして
しきい値検出手段58で求めたしきい値DTH(n)を用
いてn番目の走査ライン26(n)の画像信号を2値化
する。この2値化した信号は、黒枠検出手段66に入力
され、ここで黒枠が検出されてメモリされる。
【0022】黒枠検出手段66は種々の方法で黒枠2
2、24(図4参照)を検出する。例えば前記したよう
に、画像12の範囲に走査ライン26が入って、連続し
てN個の黒画素が続いたことから黒枠を検出するように
してもよい(図4の(A)参照)。また図4の(B)に
示すように、連続するN(例えば160)画素のうちa
%(例えば30%)が黒画素となることから黒枠の存在
を検出し、この黒画素数がa%になった座標xからNb
画素分遡った座標X=x−Nbを黒枠と決めてもよい。
【0023】この場合Nb画素は、N画素の範囲を(1
−b):bの割合に分割する座標までのドット数を示
し、b≒aに設定するのが望ましい。なお以上の説明は
走査が画像12、14の外側から画像12、14内に入
る場合について説明したが、走査が画像12、14の内
側から外へ出る場合には、以上の説明の黒画素と白画素
とを逆にすればよい。このようにして種々の方法で黒枠
が検出されると、各走査ライン26に対し求めた黒枠の
点を結んで黒枠範囲が決定され、この黒枠範囲はメモリ
される。
【0024】以上のように1回目の画像読取りにより、
黒枠の検出としきい値のDTH(n)の検出とが行われ
る。そして2回目の画像読取り時には、この求めたしき
い値DTH(n)を用いて第2の2値化手段60において
2値化する。すなわちn番目の走査ライン26(n)付
近の画像に対してはしきい値DTH(n)を用いて2値化
し、画像読取り領域に応じてその付近のしきい値DTH
順次メモリから読出して用いる。
【0025】この2値化した出力信号は画像処理手段6
8に入力される。この画像処理手段68は画像の拡大・
圧縮を行ったり、微分処理によるエッジ強調、細線化処
理、デイザ処理、等の種々の空間フィルタリング処理を
行う。
【0026】このような画像処理が行われた画像信号は
マスキング手段70において黒枠22、24(図4参
照)などの不要な範囲がマスキング処理されて、出力手
段72に出力される。この出力手段72は例えばプリン
タで形成され、画像処理された画像信号からマスキング
範囲を消去してプリント出力する。
【0027】次に図2を用いて動作を説明する。1回目
の画像読取り(スキャン)を行う時には(ステップ10
0)、まず走査ラインの順番mを1に初期化する(ステ
ップ102)。そしてこの順番mが黒枠検出用走査ライ
ン26に一致するか否かを判別する(ステップ10
4)。すなわち黒枠検出用走査ライン26は一定間隔例
えば16本の走査ラインごとに現れるから、mが16の
整数倍16I(ただしIは整数)となる時は黒枠検出用
走査ライン26であり、m≠16Iの走査ラインはヒス
トグラム検出用のものとされる。
【0028】従って最初のm=1から15まではm≠1
6Iなので、この間の走査ラインによりヒストグラムが
求められ(ステップ106)、しきい値DTH(1)が演
算されてメモリされる(ステップ108)。m=16に
なると1番目の黒枠検出用走査ライン26(1)である
から、この直前に求めたしきい値DTH(1)を用いて第
1の2値化手段56で2値化され(ステップ110)、
さらに黒枠が検出されてメモリされる(ステップ11
2)。以上の動作を繰り返し、画像全体の領域に対して
処理が終ると(ステップ114、116)、2回目のス
キャンに入る(ステップ118)。
【0029】2回目のスキャンでは、ステップ108で
ヒストグラムから求めたしきい値DTHを用いて画像を2
値化し(ステップ120)、この2値化した画像を用い
て画像処理する(ステップ122)。さらにステップ1
12で求めた黒枠範囲をマスキングして消去しつつ(ス
テップ124)、プリント出力する(ステップ12
6)。
【0030】以上の実施例では、n番目の黒枠検出用走
査ライン26(n)で用いるしきい値DTH(n)は、そ
の直前の走査ライン、すなわち(n−1)番目とn番目
の黒枠検出用走査ライン26(n−1)、26(n)の
間の走査ラインから求めた。しかし本発明は演算速度な
どの関係から、(n−1)番目とn番目の走査ライン2
6(n−1)、26(n)の間で求めたしきい値D
TH(n)を、(n+1)番目などの多少離れた黒枠検出
用走査ライン26(n+1)などの黒枠検出に用いても
よい。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、一定間
隔ごとの走査ラインを読取って黒枠を検出する場合に、
この黒枠検出用走査ラインより前にある走査ラインを用
いてしきい値を求めるようにしたものであるから、黒枠
検出のためのしきい値を適切に求めることができ、黒枠
を正確に求めることができる。
【0032】ここにしきい値は濃度のヒストグラムを用
いて求めることができる(請求項2)。またこのしきい
値を用いて2回目の画像読取りにより画像処理用の画像
を2値化することができる。この場合にはしきい値決定
のためだけに画像読取りを行う必要が無くなり、処理時
間を短縮することができる(請求項3)。さらに請求項
4の発明によれば、この方法の実施に直接使用する装置
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成図
【図2】その動作流れ図
【図3】ヒストグラムを示す図
【図4】マイクロフィルムとプリント出力との関係説明
【符号の説明】
10、30 マイクロフィルム 12、14 画像 18、20 プリント用紙 26 黒枠検出用走査ライン 52 画像読取りセンサとしてのラインセンサ 58 しきい値検出手段 62 ヒストグラム作成手段 66 黒枠検出手段 68 画像処理手段 70 マスキング手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を主走査方向に読出し、所定のしき
    い値で2値化して得た画像信号が示す画素の配列から黒
    枠範囲を検出する方法において、一定間隔ごとに設定し
    た黒枠検出用走査ラインの間の走査ラインの画素信号を
    用いてこれに続く黒枠検出用走査ラインのしきい値を求
    めることを特徴とするマイクロフィルムリーダの黒枠検
    出方法。
  2. 【請求項2】 しきい値は、画像読取りセンサの画像信
    号から求めた濃度ヒストグラムを用いて求める請求項1
    のマイクロフィルムリーダの画像処理方法。
  3. 【請求項3】 1回目の画像読取りにより前記黒枠検出
    としきい値決定とを行い、2回目の画像読取りでは前記
    しきい値を用いて画像を2値化し、所定の画像処理を行
    う請求項1のマイクロフィルムリーダの黒枠検出方法。
  4. 【請求項4】 画像を主走査方向に読出して所定のしき
    い値で2値化して得た画像信号が示す画素の配列から黒
    枠範囲を検出する方法において、マイクロフィルムの画
    像を読取る画像読取りセンサと、一定間隔ごとに設定し
    た黒枠検出用走査ラインの間の走査ラインの画像信号を
    用いてしきい値を求めるしきい値検出手段と、求めたし
    きい値を用いてこれに続く黒枠検出用走査ラインの画像
    信号を2値化する第1の2値化手段と、この第1の2値
    化手段の2値化信号により黒枠を検出する黒枠検出手段
    とを備えることを特徴とするマイクロフィルムリーダの
    黒枠検出装置。
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