JPH0623274A - 排気ガス浄化用触媒構造 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒構造

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JPH0623274A
JPH0623274A JP5095686A JP9568693A JPH0623274A JP H0623274 A JPH0623274 A JP H0623274A JP 5095686 A JP5095686 A JP 5095686A JP 9568693 A JP9568693 A JP 9568693A JP H0623274 A JPH0623274 A JP H0623274A
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秀治 岩国
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康人 渡辺
Takashi Takemoto
崇 竹本
Toshitsugu Kamioka
敏嗣 上岡
Masahiko Shigetsu
雅彦 重津
Akihide Takami
明秀 高見
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 触媒における排気ガス流の下流側の部位をN
Oxの浄化に有効に寄与させる。 【構成】 触媒2の上流部位をHCの燃焼性が低い触媒
部9とし、下流部位をHCの燃焼性が高い触媒部7とす
ることにより、下流側触媒部7がHCの燃焼を利用して
NOxを分解するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排気ガス浄化用触媒構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの排気ガス浄化用触媒として、
CO(一酸化炭素)及びHC(炭化水素)の酸化と、N
Ox(窒素酸化物)の還元とを同時に行う三元触媒が知
られている。三元触媒は、γ−アルミナにPt(白
金)、Pd(パラジウム)及びRh(ロジウム)を担持
させてなるものが知られており、エンジンの空燃比(A
/F)が理論空燃比である14.7付近である場合に高
い浄化効率が得られる。
【0003】一方、自動車の分野では上記空燃比を高く
してエンジンの低燃費化が図られているが、このような
エンジンの希薄燃焼状態における排気ガスは酸素が高濃
度な所謂リーン雰囲気であるため上記したような三元触
媒ではCO及びHCは酸化浄化することができても、N
Oxの還元浄化ができない。
【0004】これに対して、上記リーン雰囲気において
も、NOxを分解させることができる触媒として、遷移
金属をイオン交換によって担持させたゼオライト触媒が
知られている。このゼオライト触媒は、HCの燃焼下、
NOxをN2 とO2 とに分解させるが、さらに、このゼ
オライト触媒については、低温での活性に富みしかもN
Ox処理能力の優れた排気ガス浄化用触媒とするため三
元触媒と共に用いる等の種々の対策が検討されている。
【0005】例えば、ゼオライト触媒の特性の補完を意
図するものとして特開平1−139145号公報に記載
されている触媒がある。この触媒は触媒容器内におい
て、排気ガス流入側(上流側)にはゼオライトにCu,
Co,Ni等の遷移金属をイオン交換担持せしめた触媒
を設け、同じく排気ガス流出側(下流側)にはアルミナ
にPt,Pd,Rh等の貴金属等を担持せしめた酸化触
媒又は三元触媒が設けられている。すなわち、上流側の
触媒によってNOxを、下流側の触媒によってCO,H
Cを、あるいはNOx,CO,HCを除去しようとする
ものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示されている触媒を始め、遷移金属をイオン交換
担持せしめたゼオライト触媒は、実験室レベルでは90
%を越えるNOx浄化率を示すにも拘らず、実車のエン
ジンにおいてはNOx浄化率が低くなるという問題があ
る。
【0007】この点につき、本発明者は、H型ZSM−
5(ケイバン比70)にPt、Rh及びIrを30:
3:1の比率で担持させ、これをハニカム担体に容量1
リットル当たりPt、Rh及びIrが総量で6gとなる
ように担持させた触媒を用いて検討した。図6はA/F
=22のモデルガス(SV=55000hr-1)を供給し
てNOの浄化率、NOx(NO及びNO2 のトータル)
の浄化率を測定した結果を示す。同図の結果によれば、
NOについては300℃以上になっても30%程度の浄
化率を示すのに対し、NOxの浄化率は高温側で著しく
低下している。これは、高温時にはNO→NO2 の反応
を生じているものと認められる。
【0008】ところで、ゼオライト触媒におけるNOx
浄化にはHCの燃焼が関与し、その浄化機構としては、 HCが不完全酸化してなるHC中間物とNOとの反
応によりNOが浄化される、 NOがNO2 を経由して上記HC中間物と反応しN
Oが浄化される、 という2つの考え方がある。いずれにしても、HCが適
当に燃焼してHC中間物が生成されることが必要であ
る。
【0009】これに対して、上述の如く高温時にNOx
浄化率が低下しているのは、酸素過剰雰囲気下では、高
温時に触媒活性点において、 NO+1/2 O2 →NO2 CnHm+(n+1/4 m)O2 →mCO2 +1/2 mH2
O(完全酸化) の2つの反応が独立して起こり、HCによるNOの選択
還元が生じ難くなっているものと考えられる。
【0010】すなわち、排気ガス温度が高い温度域で
は、NOxの分解に必要なHCが当該触媒における排気
ガス流の上流部位で完全燃焼して消失し、その下流部位
がNOxの浄化に有効に寄与しなくなっているものであ
る。
【0011】一方、排気ガス温度が低い温度域では、排
気ガス中にHCが存在しても上記下流部位ではHCの適
切な燃焼(酸化反応)が起こらず、NOxの浄化に有効
に寄与しない。
【0012】以上のため、(a)排気ガス温度が変動
し、(b)排気ガス組成が上記装備テストでのガス組成
とは若干異なり、(c)排気ガス流速が変動する(流速
が高くなる)、実車のエンジンにおいては、トータルの
NOx浄化率が特に低くなっている、ものと認められ
る。
【0013】また、遷移金属を担持させてなるゼオライ
ト触媒では、HCの燃焼によってNOxを除去すること
ができる反面、HCの燃焼に伴ってコークスが発生しこ
のコークスが触媒の下流部位においてゼオライトの細孔
を閉塞することによって当該ゼオライト触媒を失活せし
めることも知られている。
【0014】すなわち、本発明は、上記触媒の下流部位
がNOxの浄化に有効に寄与しないという問題、及び上
記コークスの問題に対策し、実車でも高いNOx浄化率
が得られる触媒構造を提供せんとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明は、
このような課題に対して、触媒における排気ガス流の上
流部位でのHCの燃焼を抑制し、あるいは下流部位での
HC燃焼性を高めるものである。
【0016】すなわち、上記課題を解決する第1の手段
(請求項1に記載の発明)は、金属含有シリケートにH
Cの存在下においてNOxを分解する触媒活性種が担持
されてなる触媒材料が用いられた排気ガス浄化用触媒構
造であって、HCの燃焼性が低い触媒部が排気ガス流の
上流側に、HCの燃焼性が高い触媒部が排気ガス流の下
流側にそれぞれ形成されていることを特徴とする。
【0017】すなわち、当手段では、上流側触媒部の方
が下流側触媒部よりもHC燃焼性が低いから、排気ガス
が高温であっても、HCが上流側触媒部において焼失さ
れることなく下流側触媒部にも供給され、上流側触媒部
だけでなく下流側触媒部もNOxの分解に有効に寄与す
ることになる。
【0018】また、排気ガス温度が低い場合、上流側触
媒部と下流側触媒部とのHC燃焼性が同じであれば、下
流側触媒部でのNOx浄化がほとんど期待できなくなる
が、当手段の場合は、下流側触媒部のHC燃焼性が高い
から、該下流側触媒部もNOxの浄化に有効に寄与する
ことになる。そして、該下流側触媒部でもHCの燃焼が
生ずるということは、そのことによって触媒温度が上昇
する、ということであり、よって、排気ガス温度が低い
場合の触媒の活性、所謂低温活性が向上するとともに、
下流側触媒部でコークスが燃焼除去され易くなるため、
金属含有シリケートの細孔の閉塞も防止される。
【0019】金属含有シリケート本体としては、結晶の
骨格を形成する金属としてAlを用いたアルミノシリケ
ート(ゼオライト)が好適であり、その他に上記Alに
代えて或いはAlと共にGa,Ce,Mn,Tb等の他
の金属を骨格形成材料として用いた金属含有シリケート
も適用することができる。ゼオライトとしてはA型,X
型,Y型,モルデナイト,ZSM−5等が好適である。
【0020】触媒活性種となる遷移金属としてはCuが
好適であり、Cuの他にCo,Cr,Ni,Fe,Mn
等を使用することができ、さらにPt等の貴金属も好ま
しく使用することができる。
【0021】上記金属含有シリケートに上記遷移金属
が、例えばイオン交換によって担持されることによりゼ
オライト触媒が得られ、またこのものにバインダとして
約20重量%の水和アルミナ又はシリカゾル等の無機バ
インダを添加し、担体にウオッシュコートすることによ
りモノリスタイプのNOx浄化用触媒を調製することも
できる。
【0022】上記触媒材料がウオッシュコートされる場
合には、その担体はコージエライト製ハニカムが好適で
あるが、他の無機多孔質体を用いることもできる。
【0023】触媒活性種を触媒の下流部位に上流部位よ
りも多量に担持せしめるには、金属含有シリケートに対
する触媒活性種の担持量が異なる複数の触媒材料を調製
した後、これらを担持量が多い触媒材料が下流側に位置
するように触媒容器中に充填するとか、全体にわたって
触媒活性種が均一に担持されたハニカム担体の一部を所
定濃度に調製した当該活性種の溶液に浸漬する等の方法
を採用することができる。
【0024】上記課題を解決する第2の手段(請求項2
に記載の発明)は、上記第1の手段を発展させてなるも
であって、上記下流側触媒部は、上流側触媒部よりも触
媒活性種が多量に設けられて、該上流側触媒部よりもH
C燃焼性が相対的に高くなっている点に特徴がある。
【0025】すなわち、触媒活性種が上流側で少なく下
流側で多いということは、上流側触媒部はHCの燃焼性
が低く、下流側触媒部はHC燃焼性が高いということに
なる。
【0026】上記課題を解決する第3の手段(請求項3
に記載の発明)は、上記第2の手段を発展させてなるも
のであって、上記触媒活性種が上記排気ガス流の上流側
から下流側へいくに従って段階的に多量となるように設
けられて、上記下流側触媒部のHC燃焼性が上流側触媒
部よりも相対的に高くなっている点に特徴がある。
【0027】このような触媒構造であれば、触媒の上流
端から下流端の全長にわたって略均等にHCを供給する
ことが可能になり、触媒全体をNOx浄化に有効に利用
する上で有利になる。
【0028】上記課題を解決する第4の手段(請求項4
に記載の発明)は、上記第2及び第3の各手段を発展さ
せてなるものであって、2種類以上の触媒活性種を備
え、そのうちの1種類は貴金属であって、該貴金属活性
種につき上記上流側触媒部と下流側触媒部とでその存在
量が異なる構成にされて、上記下流側触媒部のHC燃焼
性が上流側触媒部よりも相対的に高くなっている点に特
徴がある。
【0029】すなわち、触媒活性種となり得る遷移金属
のうちでも、貴金属はCuやCoに比べてHC燃焼性が
高い。従って、貴金属につき触媒の上流側と下流側とで
その存在量を異なるものにすれば、貴金属以外の遷移金
属をそうする場合よりも先に述べた作用効果を確実に得
ることができる。しかも、貴金属以外の遷移金属の担持
量を触媒の上流端から下流端の全長にわたって均一なも
のにすれば、上記貴金属によって触媒の全長にわたって
HCの最適な燃焼を得て、この燃焼を触媒の全体にわた
って貴金属以外の遷移金属によるNOxの分解に有効に
利用することができる。
【0030】上記課題を解決する第5の手段(請求項5
に記載の発明)は、上記第4の手段を発展させてなるも
のであって、上記貴金属がPtである点に特徴がある。
【0031】すなわち、Ptは貴金属のうちでも、低温
でもHCの燃焼能が高く、NOxの分解に最適であり、
触媒の低温活性の向上に有利になるとともに、コークス
による目詰り防止に有利になる。
【0032】以上を要約すれば、触媒における触媒活性
種の分布を調整することによって、当該触媒の各部にお
ける排気ガス中のHCの燃焼をコントロールすることが
可能となり、これによりNOx浄化性を向上させること
が可能となるのである。
【0033】上記課題を解決する第6の手段(請求項6
に記載の発明)は、上記第1の手段を発展させてなるも
のであって、上記下流側触媒部は、上流側触媒部よりも
排気ガスとの接触面積が大きく形成されて、上記上流側
触媒部よりもHC燃焼性が相対的に高くなっている点に
特徴がある。
【0034】すなわち、逆に言えば、上流側触媒部は排
気ガスとの接触面積が少なく、それだけ排気ガス中のH
Cの燃焼が少ないということであり、よって、当手段
は、第1の手段と同様の作用を呈する。
【0035】上記課題を解決する第7の手段(請求項7
に記載の発明)は、上記第6の手段を発展させてなるも
のであって、上記排気ガス流の上流側及び下流側の各触
媒部はハニカム構造であって、上記下流側触媒部は、上
流側触媒部よりも単位面積当たりのセル数が多くなるよ
うに形成されて、上流側触媒部よりも排気ガスとの接触
面積が相対的に大きくなっている点に特徴がある。
【0036】すなわち、ハニカム構造において、セル数
が多いということは、その排気ガスとの接触面積が小さ
いということである。
【0037】上記課題を解決する第8の手段(請求項8
に記載の発明)は、上記下流側触媒部は、上流側触媒部
よりも通路断面積が小さく且つ、通路長さが長く形成さ
れている点に特徴がある。
【0038】すなわち、当該手段の場合、排気ガス中の
HCは上流側触媒部において活性化(部分酸化ないしは
不完全燃焼)されて下流側触媒部に送られるが、この下
流側触媒部は通路断面積が小さいから排気ガスの流速が
高くなる。よって、上流側で活性化されたHCは焼失
(完全燃焼)することなく当該下流側触媒部においてN
Oxの分解に有効に寄与することになる。そして、当該
下流側触媒部は通路長さが長いから、排気ガス流れ方向
において比較的広い温度分布を有することになり、NO
xの浄化に有利になる。
【0039】因みに、上流側触媒部を下流側触媒部と同
様に細く且つ長くすると、それだけ排気ガスの流速が速
くなり過ぎてHCの活性化が十分に図れなくなる。
【0040】上記課題を解決する第9の手段(請求項9
に記載の発明)は、上記上流側触媒部に触媒活性種の被
毒剤が担持されて、該上流側触媒部よりも下流側触媒部
のHC燃焼性が相対的に高くなっている点に特徴があ
る。
【0041】すなわち、当手段の場合、上流側触媒部
は、その触媒活性種が被毒されているから、HCの燃焼
性が低くなっているものである。
【0042】上記課題を解決する第10の手段(請求項
10に記載の発明)は、上記被毒剤がPbである点に特
徴がある。
【0043】すなわち、Pbが触媒活性種を被毒する結
果、該触媒活性種の活性が低下し、上流側の触媒部の方
が下流側触媒部よりも相対的にHC燃焼性が低くなるも
のである。
【0044】上記課題を解決する第11の手段(請求項
11に記載の発明)は、金属含有シリケートにHCの存
在下においてNOxを分解する触媒活性種が担持されて
なる複数の触媒が排気ガスの流れ方向に間隔をおいて配
置され、相隣る上記触媒間に放熱材が配置されている排
気ガス浄化用触媒構造である。
【0045】触媒によるHCの燃焼は排気ガス温度が高
いほど活発になるが、当手段の場合、排気ガスは上流側
触媒部でのHCの燃焼によって温度が上昇するものの、
下流側触媒部に達する前に放熱材によって熱を奪われて
その温度が低下する。よって、排気ガス中のHCを下流
側触媒の下流端まで焼失させることなく供給する上で有
利になる。
【0046】上記課題を解決する第12の手段(請求項
12に記載の発明)は、上記第1乃至第3及び第6乃至
第11の各手段を発展させてなるものであって、上記触
媒活性種がPtである点に特徴がある。
【0047】すなわち、上述の如く、Ptは低温でもH
Cの燃焼能が高く、NOxの分解に最適であり、よっ
て、排気ガス温度が低い低温時からのNOxの浄化が可
能になり、また、上流側触媒部のHC燃焼性の抑制によ
り、排気ガス高温時におけるNOx浄化率の低下を防止
することができる。
【0048】
【発明の効果】従って、第1の手段(請求項1に記載の
発明)によれば、HCの燃焼性が低い触媒部が排気ガス
流の上流側に、HCの燃焼性が高い触媒部が排気ガス流
の下流側にそれぞれ配置されているから、排気ガス温度
が高い時に排気ガス中のHCを上流側触媒部で焼失させ
ることなく下流側触媒部に供給して、該下流側触媒部を
NOxの分解に有効に寄与させること、あるいは排気ガ
ス温度が低い時に下流側触媒部でHCを燃焼させて、該
下流側触媒部をNOxの浄化に寄与させることができ、
NOx浄化率の向上が図れる。さらに、コークスによる
金属含有シリケートの細孔の目詰りも防止することがで
きる。
【0049】第2の手段(請求項2に記載の発明)によ
れば、触媒活性種が排気ガス流の上流側よりも下流側に
多量に設けられているから、上流側触媒部のHC燃焼性
を低く、下流側触媒部のHC燃焼性を高くすることがで
き、上記第1の手段に係る効果を確実に得ることができ
る。
【0050】第3の手段(請求項3に記載の発明)によ
れば、触媒活性種が排気ガス流の上流側から下流側へい
くに従って段階的に多量となるように設けられているか
ら、触媒の上流端から下流端の全長にわたって略均等に
HCを供給することが可能になり、触媒全体をNOx浄
化に有効に利用する上で有利になる。
【0051】第4の手段(請求項4に記載の発明)によ
れば、2種類以上の触媒活性種のうちの1種類を貴金属
とし、該貴金属活性種につき排気ガス流の上流側と下流
側とでその存在量が異なる構成にしたから、貴金属活性
種のHC燃焼性が高いことを利用して、上記第2及び第
3の各手段の効果を発揮させることができる。
【0052】第5の手段(請求項5に記載の発明)によ
れば、貴金属がPtであるから、触媒の低温活性の向上
に有利になるとともに、コークスによる目詰り防止に有
利になる。
【0053】第6の手段(請求項6に記載の発明)によ
れば、下流側触媒部の方が上流側触媒部よりも排気ガス
との接触面積が大きいから、下流側触媒部をNOx浄化
に有効に寄与させることができ、第1の手段の効果を発
揮させることができる。
【0054】第7の手段(請求項7に記載の発明)によ
れば、下流側触媒部は上流側触媒部よりも単位面積当た
りのセル数が多いから、それだけその排気ガスとの接触
面積が大きくなり、上記第6の手段の効果を発揮させる
ことができる。
【0055】第8の手段(請求項8に記載の発明)によ
れば、下流側触媒部が上流側触媒部よりも通路断面積を
小さく且つ通路長さを長く形成されているから、上流側
で活性化されたHCを焼失させることなく下流側でのN
Oxの分解に利用してNOx浄化率の向上を図ることが
できる。
【0056】第9の手段(請求項9に記載の発明)によ
れば、上流側触媒部に触媒活性種の被毒剤が担持されて
いるから、該上流側触媒部のHC燃焼性を低下させて排
気ガス高温時のNOx浄化率の向上を図ることができ
る。
【0057】第10の手段(請求項9に記載の発明)に
よれば、被毒剤がPbであるから、上記第9の手段の効
果を発揮させることができる。
【0058】第11の手段(請求項11に記載の発明)
によれば、金属含有シリケートに触媒活性種が担持され
てなる複数の触媒間に放熱材が配置されているから、排
気ガス中のHCを下流側触媒の下流端まで焼失させるこ
となく供給することができ、上記第1の手段と同様の効
果を得ることができる。
【0059】第12の手段(請求項12に記載の発明)
によれば、触媒活性種がPtであるから、触媒全体をN
Ox浄化に有効に利用し触媒の活性温度域の拡大を図る
ことができる。
【0060】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0061】<実施例1〜18> −触媒構造− 図1に示すように、触媒容器1に、金属含有シリケート
に触媒活性種が担持されてなる触媒材料をバインダと共
にコージェライト製ハニカム担体へウォッシュコートし
てなる排気ガス浄化用触媒2が収容されている。排気ガ
スは触媒容器1の流入口3から流入し、排気ガス浄化用
触媒2の上流側4から下流側5へ流通し流出口6から流
出する。
【0062】上記排気ガス浄化用触媒2は、排気ガス流
の上流側4に配置された上流側触媒部9と下流側5に配
置された下流側触媒部7よりなる。下流側触媒部7には
HCを燃焼せしめる機能の大きい触媒活性種が上流側触
媒部9よりも高濃度に担持されている。
【0063】−ベース触媒の調製− 実施例1〜18に共通のベース触媒を以下のようにして
調製した。
【0064】金属含有シリケートとしてNa型ZSM−
5を用いた。SiO2 /Al2 3の比は20〜200
の範囲が好ましく、その範囲内の30〜50のものを用
いた。また、カチオン種としてはNa以外に他のアルカ
リ金属、アルカリ土類金属、H+ 又はNH4 + であって
もよい。
【0065】この金属含有シリケート粉末をCuの硝酸
塩又は酢酸塩の水溶液に含浸後、室温から約80℃、好
ましくは40〜60℃で24時間撹拌し、水洗し、15
0℃で10時間乾燥した後、500℃で2時間大気中で
焼成することにより、ZSM−5にCuがイオン交換担
持されてなるCu/ZSM−5(以下、必要に応じてC
u/Zと記す)を得た。Cuの担持法としてはイオン交
換法、含浸法、共沈法等の一般的な担持法によることが
できる。この場合、当該触媒材料中のCuの担持量は材
料全重量の1〜10重量%が好ましいが、より好ましい
3〜5重量%となるように調製した。Cuの担持量が1
重量%未満であると活性が低く、10重量%を超すと耐
熱性が低下する。
【0066】上記Cu/ZSM−5にバインダとして水
和アルミナ、シリカゾル等を重量で20%となるように
加えた後、適量の水を加えてコーティング用スラリーを
調製した。このスラリーに市販のコージェライト製ハニ
カム(1平方インチ当り400セル)を浸漬し余分のス
ラリーをエアブローで吹き飛ばし、乾燥後、対気柱で焼
成した。焼成温度は500℃、焼成時間は2時間であ
る。ハニカム担体への触媒材料担持量はハニカム担体重
量の20重量%となるように調製した。
【0067】−下流側触媒部(触媒活性種の高濃度担持
部)の調製− (実施例1〜5)Ptとアンモニアとの化合物であるP
t−アンミン結晶を適量の水に加えて溶かし、上記Cu
/Zを担持させたハニカム担体の下流側となる端面に含
浸させた。その際、Pt溶液濃度と水の量とによって高
濃度担持部(下流側触媒部7)の長さ及びPt担持量を
調節した。しかる後、500℃×2時間の大気中焼成を
行ない、表1に示されるような実施例1〜5を調製し
た。表1において、高濃度担持部の長さは、ハニカム担
体の全長に対する比で示され、Pt担持量は上記Cu/
Z 1g当りのPtのg数で示されている(この点は以
下説明する他の実施例でも同様である)。
【0068】
【表1】
【0069】(実施例6〜10)硝酸ロジウム溶液に適
量の水を加えた溶液を上記Cu/Zを担持させたハニカ
ム担体の下流側となる端面に含浸させた。その際、Rh
溶液濃度と水の量とによってハニカム担体下流側のRh
高濃度担持部の長さ及びRh担持量を調節した。しかる
後、500℃×2時間の大気中焼成を行なって表2に示
されるような実施例6〜10を調製した。
【0070】
【表2】
【0071】(実施例11〜15)硝酸パラジウム溶液
に適量の水を加えた溶液を上記Cu/ZSM−5触媒
(Cu/Z)を担持させたハニカム担体の下流側となる
端面に含浸させた。その際、Pd溶液濃度と水の量とに
よってハニカム担体下流側のPd高濃度担持部の長さ及
びPd担持量を調節した。しかる後、500℃×2時間
の大気中焼成を行なって表3に示されるような実施例1
1〜15を調製した。
【0072】
【表3】
【0073】(実施例16〜18)硝酸銅又は酢酸銅を
適量の水に加えて溶かし、上記Cu/Zを担持させたハ
ニカム担体の下流側となる端面に含浸させた。その際、
Cu溶液濃度と水の量とによってハニカム担体下流側の
Cu高濃度担持部の長さ及びCu担持量を調節した。し
かる後、500℃×2時間の大気中焼成を行なって表4
に示されるような実施例16〜18を調製した。
【0074】
【表4】
【0075】(従来例)上記ベース触媒のみのものを従
来例とした。
【0076】−浄化テスト− 上記実施例1〜18及び従来例の各排気ガス浄化用触媒
を常圧固定床流通式反応装置に装着してNOx浄化率を
測定し、NOx浄化活性を評価した。即ち、NO:20
00ppm,HC:5500ppm(カーボン量),O
2 :8%,H2:650ppm,CO:0.2%,CO
2 :10%,N2 :残量の組成となされたモデルガスを
用い、このガスをSV25000hr -1となるように上
記各触媒の上流側から下流側へ流して各温度域における
NOx浄化率(%)を測定し、その結果を表5に示し
た。
【0077】
【表5】
【0078】表5に示される結果によれば、従来例のC
u/ZSM−5触媒に比べ、実施例の各排気ガス浄化用
触媒は特に300〜350℃の低温域でのNOx浄化率
に優れている。また、Cu/ZSM−5触媒の下流部位
にRh又はPdを高濃度に担持せしめた触媒は、上記P
t又はCuを同下流部位に高濃度に担持せしめた触媒に
比べ300〜350℃の低温域でのNOx浄化率は劣っ
ている。
【0079】<実施例19,20>実施例19,20の
構造は図2に示されており、上流側触媒部11と下流側
触媒部12とよりなる。各触媒部11,12にはいずれ
もコージェライト製ハニカム担体が用いられており、容
量はいずれも12.5ccである。
【0080】−触媒材料の調製− Pt、Ir及びRhがモル比で30:10:1となるよ
う、2価白金アンミン結晶と三塩化イリジウムと硝酸ロ
ジウムとを秤量した。2価白金アンミン結晶と硝酸ロジ
ウムとについては水(イオン交換水)に溶解し、三塩化
イリジウムについてはエタノールに分散させ、しかる後
に両者を混合し、さらにその中にケイバン比144のH
型ZSM−5粉末を加えた。そして、室温で2時間撹拌
した後、80℃で3時間程加熱して液体分を蒸発させ、
さらに、150℃の恒温器で約6時間乾燥してPt、I
r及びRhがZSM−5に担持されてなる触媒材料Pt
−Ir−Rh/Zを得た。
【0081】(実施例19)本例では、上流側触媒部1
1に200セル/inch2 のハニカム担体を用い、下流側
触媒部12に400セル/inch2 のハニカム担体を用い
た。各々には、上記Pt−Ir−Rh/Zがバインダ
(水和アルミナ)と共に、Pt、Ir及びRhの総量が
1リットル当たり6gとなるようにウォッシュコートさ
れている。
【0082】(実施例20)本例では、上流側触媒部1
1及び下流側触媒部12に同じく400セル/inch2
ハニカムを用い、各々に上記Pt−Ir−Rh/Zをバ
インダと共に、Pt、Ir及びRhの総量が1リットル
当たり6gとなるようにウォッシュコートするととも
に、上流側触媒部11にはPbを担持させた。Pbの担
持に際しては、上記ウォッシュコートがなされたハニカ
ムに酢酸鉛水溶液を含浸させることによって行なった。
Pbの担持量は1リットル当たり2gとなるようにし
た。
【0083】(比較例1)容量25ccのコージェライト
製ハニカム担体(400セル/inch2 )にPt−Ir−
Rh/Zをバインダと共に、Pt、Ir及びRhの総量
が1リットル当たり6gとなるようにウォッシュコート
した。
【0084】(比較例2)触媒容器1の上流側部位に、
触媒活性種を担持させていない容量12.5ccのコージ
ェライト製ハニカム担体(400セル/inch2 )をダミ
ーとして装填する一方、下流側部位に上記実施例19の
下流側触媒部12と同じ構成の触媒を装填した。
【0085】−浄化テスト− 上記実施例19,20及び比較例1,2の各排気ガス浄
化用触媒を常圧固定床流通式反応装置に装着してNOx
浄化率を測定し、NOx浄化活性を評価した。すなわ
ち、A/F=22相当のモデルガスを用い、このガスを
SV55000hr -1となるように上記各触媒の上流側
から下流側へ流し、触媒入り口温度250℃の時及び同
温度が350℃の時のNOx浄化率(%)を測定し、そ
の結果を表6に示した。
【0086】
【表6】
【0087】表6に示される結果によれば、排気ガス温
度が低いときのNOx浄化率については、実施例19,
20と比較例1とで大きな差はないが、排気ガス温度が
高いときのNOx浄化率については実施例の方が格段に
高くなっていることから、当該高温時に下流側触媒部1
2がNOx浄化に有効に寄与していることがわかる。な
お、比較例2の場合、触媒入り口ガス温度(ダミー入り
口ガス温度)が350℃のときのNOx浄化率が高くな
っているが、これはダミーによって排気ガスが冷却され
て触媒に供給された結果と認められる。
【0088】<実施例21>本例は図3に示し、上流側
触媒部13と中流触媒部14との間、及び中流触媒部1
4と下流側触媒部15との間の各々に放熱部16,16
を配置した触媒構造に関する。
【0089】上記上流側、中流及び下流側の各触媒部1
3,14,15は、400セル/inch2 のハニカム担体
に、上記Pt−Ir−Rh/Zがバインダ(水和アルミ
ナ)と共に、Pt、Ir及びRhの総量が1リットル当
たり6gとなるようにウォッシュコートされてなる。放
熱部16には上記比較例2でいうダミーを用いた。触媒
13〜15及び放熱部16のいずれも触媒容量は5ccで
ある。
【0090】本例の排気ガス浄化用触媒を常圧固定床流
通式反応装置に装着してNOx浄化率を測定し、NOx
浄化活性を評価した。すなわち、A/F=22相当のモ
デルガスを用い、このガスをSV55000hr -1とな
るように上記各触媒の上流側から下流側へ流し、触媒入
り口温度250℃の時及び同温度が350℃の時のNO
x浄化率を測定した。
【0091】その結果、NOx浄化率は、触媒入り口温
度が250℃の時は47.5%であり、同温度が350
℃の時のは18.2%であった。これは、排気ガスは上
流側触媒部13でのHCの燃焼によって温度が上昇する
ものの、中流触媒部14に達する前に放熱部16によっ
て熱を奪われてその温度が低下する。このことは中流触
媒部14と下流側触媒部15との関係においても同じで
ある。よって、排気ガス中のHCを中流触媒部14及び
下流側触媒部15に焼失させることなく供給することが
でき、該中流触媒部14及び下流側触媒部15がNOx
浄化に有効に寄与することになる。
【0092】<実施例22>本例は図4に示し、大径の
上流側触媒部17と小径の下流側触媒部18とを連接し
てなる。通路長さは下流側触媒部18の方が上流側触媒
部17よりも長くなっている。すなわち、上流側触媒部
17には直径1inch、長さ2.5cmのハニカム担体を用
い、下流側触媒部18には直径0.8inch、長さ4cmの
ハニカム担体を用いた。上流側及び下流側の両触媒部1
7,18の各々の容量は12.5ccであり、また、いず
れの担体にも上記Pt−Ir−Rh/Zがバインダ(水
和アルミナ)と共に、Pt、Ir及びRhの総量が1リ
ットル当たり6gとなるようにウォッシュコートされて
いる。
【0093】本例の排気ガス浄化用触媒を常圧固定床流
通式反応装置に装着してNOx浄化率を測定し、NOx
浄化活性を評価した。すなわち、A/F=22相当のモ
デルガスを用い、このガスをSV55000hr -1とな
るように上記各触媒の上流側から下流側へ流し、触媒入
り口温度250℃の時及び同温度が350℃の時のNO
x浄化率を測定した。
【0094】その結果、NOx浄化率は、触媒入り口温
度が250℃の時は52.5%であり、同温度が350
℃の時のは25.5%であった。このように高い浄化率
が得られたのは、排気ガス中のHCが上流側触媒部17
において活性化されて下流側触媒部18に送られ、この
下流側触媒部18において焼失することなくNOxの分
解に有効に寄与したためと認められる。この場合、当該
下流側触媒部18においては、通路断面積が小さく排気
ガス流れが速くなるから、HCの焼失が防がれていると
認められ、また、通路長さが長く排気ガス流れ方向にお
いて比較的広い温度分布を有するから、NOxの浄化に
有利になっているものと認められる。
【0095】因みに、直径0.8inch、長さ8cmのハニ
カム担体(触媒容量25cc)に、上記Pt−Ir−Rh
/Zをバインダ(水和アルミナ)と共に、Pt、Ir及
びRhの総量が1リットル当たり6gとなるようにウォ
ッシュコートしてなる触媒の場合、上記実施例と同じ条
件でNOx浄化率を測定したところ、触媒入り口温度が
250℃の時は52.5%、同温度が350℃の時のは
13%であった。
【0096】<実施例23>図5は排気ガス浄化用触媒
2を互いの触媒活性種の担持態様が異なる上流側触媒部
9、中流触媒部8及び下流側触媒部7の3つの触媒部に
よって構成した例を示す。すなわち、上流側触媒部9は
実施例1〜18の項で説明したベース触媒のみよりな
り、中流触媒部8は上記ベース触媒に少量のPtを含浸
担持させたものであり、下流側触媒部7は上記ベース触
媒に多量のPtを含浸担持させたものである。当該触媒
2は、上記各触媒部7〜9を別個に作成し、触媒容器1
に装填してなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜18に係る触媒構造を示す一部切欠
いた正面図
【図2】実施例19,20に係る触媒構造を示す正面図
【図3】実施例21に係る触媒構造を示す正面図
【図4】実施例22に係る触媒構造を示す正面図
【図5】実施例23に係る触媒構造を示す正面図
【図6】NO浄化率及びNOx浄化率と排気ガス温度と
の関係を示すグラフ図
【符号の説明】
2 排気ガス浄化用触媒 4 上流側 5 下流側 7,12,15,18 下流側触媒部 9,11,13,17 上流側触媒部 16 放熱部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上岡 敏嗣 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 重津 雅彦 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 高見 明秀 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属含有シリケートにHCの存在下にお
    いてNOxを分解する触媒活性種が担持されてなる触媒
    材料が用いられた排気ガス浄化用触媒構造であって、 HCの燃焼性が低い触媒部が排気ガス流の上流側に、H
    Cの燃焼性が高い触媒部が排気ガス流の下流側にそれぞ
    れ配置されていることを特徴とする排気ガス浄化用触媒
    構造。
  2. 【請求項2】 上記下流側触媒部は、上流側触媒部より
    も触媒活性種が多量に設けられて、該上流側触媒部より
    もHC燃焼性が相対的に高くなっている請求項1に記載
    の排気ガス浄化用触媒構造。
  3. 【請求項3】 上記触媒活性種が上記排気ガス流の上流
    側から下流側へいくに従って段階的に多量となるように
    設けられて、上記下流側触媒部のHC燃焼性が上流側触
    媒部よりも相対的に高くなっている請求項2に記載の排
    気ガス浄化用触媒構造。
  4. 【請求項4】 2種類以上の触媒活性種を備え、そのう
    ちの1種類は貴金属であって、該貴金属活性種につき上
    記上流側触媒部と下流側触媒部とでその存在量が異なる
    構成にされて、上記下流側触媒部のHC燃焼性が上流側
    触媒部よりも相対的に高くなっている請求項2又は3に
    記載の排気ガス浄化用触媒構造。
  5. 【請求項5】 上記貴金属はPtである請求項4に記載
    の排気ガス浄化用触媒構造。
  6. 【請求項6】 上記下流側触媒部は、上流側触媒部より
    も排気ガスとの接触面積が大きく形成されて、上記上流
    側触媒部よりもHC燃焼性が相対的に高くなっている請
    求項1に記載の排気ガス浄化用触媒。
  7. 【請求項7】 上記上流側及び下流側の各触媒部はハニ
    カム構造であって、上記下流側触媒部は、上流側触媒部
    よりも単位面積当たりのセル数が多くなるように形成さ
    れて、上流側触媒部よりも排気ガスとの接触面積が相対
    的に大きくなっている請求項6に記載の排気ガス浄化用
    触媒構造。
  8. 【請求項8】 上記下流側触媒部は、上流側触媒部より
    も通路断面積が小さく、且つ通路長さが長く形成されて
    いる請求項1に記載の排気ガス浄化用触媒構造。
  9. 【請求項9】 上記上流側触媒部に触媒活性種の被毒剤
    が担持されて、該上流側触媒部よりも下流側触媒部のH
    C燃焼性が相対的に高くなっている請求項1に記載の排
    気ガス浄化用触媒構造。
  10. 【請求項10】 上記被毒剤がPbである請求項9に記
    載の排気ガス浄化用触媒構造。
  11. 【請求項11】 金属含有シリケートにHCの存在下に
    おいてNOxを分解する触媒活性種が担持されてなる複
    数の触媒が排気ガスの流れ方向に間隔をおいて配置さ
    れ、相隣る上記触媒間に放熱材が配置されていることを
    特徴とする排気ガス浄化用触媒構造。
  12. 【請求項12】 上記触媒活性種はPtである請求項1
    乃至請求項3及び請求項6乃至請求項11のいずれか一
    の請求項に記載の排気ガス浄化用触媒装置。
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