JPH06232475A - 磁電変換素子 - Google Patents

磁電変換素子

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JPH06232475A
JPH06232475A JP5018928A JP1892893A JPH06232475A JP H06232475 A JPH06232475 A JP H06232475A JP 5018928 A JP5018928 A JP 5018928A JP 1892893 A JP1892893 A JP 1892893A JP H06232475 A JPH06232475 A JP H06232475A
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JP
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film
inp
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JP5018928A
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Kenjiro Konuma
賢二郎 小沼
Noriyuki Aihara
範行 粟飯原
Toshiki Yoshiuji
俊揮 吉氏
Takashi Udagawa
隆 宇田川
Ryoichi Takeuchi
良一 竹内
Masahiko Usuda
雅彦 臼田
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 Gax In1-x As/InPヘテロ接合を具
備してなるホール素子に於て、当該素子の感度特性の向
上を図る。 【構成】 InP及びGax In1-x As からなるヘテ
ロ接合を具備して成る磁電変換素子の表層に、絶縁膜を
介して軟磁性材料金属膜を具備させる。 【効果】 格段の高感度化が果たされ、もって従来に無
い高感度特性を有する磁電変換素子が顕現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁界、回転、位置、電流
等のセンサーとして利用される III−V族化合物半導体
材料を用いた磁電変換素子、特にGaInAs混晶とI
nPとのヘテロ接合からなる新たな高性能ホール素子に
関する。
【0002】
【従来の技術】磁界を検知し、その強度を電気信号に変
換する、いわゆる磁電変換素子の一つとしてホール(H
all)素子が知られている。ホール素子は磁場を印加
した際の半導体内の電子の運動によって発生するホール
電圧を利用した一種の磁気センサーであり、回転検出な
ど産業界で既に多用されている。
【0003】ホール素子にはSi、Geなどの単体元素
半導体の他、InSb、InAsやGaAs等の III−
V族化合物半導体も使用されている。ホール素子に適す
る半導体としては、微弱な磁界を高感度に検知可能なら
しめるため、大きなホール電圧を出力する物性が要求さ
れる。このホール電圧は半導体の物性の一つであるホー
ル係数に依存し、高いホール係数を有する半導体程大き
なホール電圧を発生する。また、ホール係数は電子移動
度に比例して増大する。従って高いホール電圧を発生す
る、いわゆる高感度なホール素子を得るには、高い電子
移動度を顕現する半導体材料がもっぱら使用されてい
る。
【0004】従来より高感度のホール素子としては、例
えばInSbやInAs等の III−V族化合物半導体材
料を用いたものが提案されている(例えば、特開昭59
−13385参照)。また、素子特性の温度による変化
が小さく信頼性の高いホール素子としては禁止帯幅が大
きいGaAsを使用したものが知られている(例えば、
特開昭53−20782参照)。更に、特性の温度依存
性が小さく且つ高感度なホール素子の材料として、電子
移動度が高く、また禁止帯幅の比較的大きなInAsS
b、InGaAs等の3元系混晶 III−V族化合物半導
体応用することも提案されている(例えば、特開昭61
−20378参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、自動車エンジン
の精密な回転制御、検出等、高温環境下に於けるセンシ
ング技術の必要性が高まり、高いホール出力電圧を有し
且つ温度による素子特性の変化が少ない高性能のホール
素子が要望されている。しかしながら従来からのホール
素子に応用されているInSbやInAsは、禁止帯幅
が小さく温度依存性が大きく、自動車のエンジンルーム
内の様に高温になる環境下では使用上信頼性に乏しい欠
点があった。一方、従来からのGaAsホール素子は、
禁止帯幅が比較的大きく、素子特性の温度依存性が少な
いため、電子移動度が小さく発生するホール電圧が低い
ために高感度化するには困難が伴っていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は従来のホール
素子の特性上の問題点に鑑み、InPとGaInAsと
による異種(ヘテロ)接合をホール素子の感磁部として
使用することにより、高いホール電圧を出力でき高感度
で且つ特性の温度変化が少なく、高い信頼性を併せもつ
新たなホール素子が提供可能であることを見出すと共
に、当該InPとGax In1-x As(xは混晶比を表
す)とで形成されたヘテロ接合を具備してなるホール素
子に於て、感磁部を被覆するための絶縁膜の構成に考察
を加え、新たな機能を付加させることにより、更なる高
感度化が達成されることを見出し本発明に至ったもので
ある。
【0007】即ち、本発明ではリン化インジウム(In
P)及びヒ化ガリウム・インジウム(Gax In1-x
s)からなるヘテロ接合を具備して成る磁電変換素子に
於て、該磁電変換素子の感磁部に絶縁膜を被覆し、当該
絶縁膜を介して軟磁性材料からなる金属膜を設けること
により、従来に無い優れた高い感度性能を有するGaI
nAs/InPヘテロ接合磁電変換素子を新たに提供す
るものである。
【0008】通常、ホール素子への応用を考慮したGa
x In1-x AsとInPとのヘテロ接合の形成に当たっ
ては、半絶縁性を有する高抵抗のInP単結晶基板が使
用される。実用上は比抵抗が104 Ω・cm以上のIn
P単結晶を基板を用いるのが一般的であり、これらの結
晶は液体封止チョクラルスキー(LEC)法や、最近で
はVB法と称される垂直ブリッジマン法等により容易に
製作でき、本発明の様なGaInAs/InPヘテロ接
合を設けたホール素子の実現に材料面で支障を来す恐れ
はない。
【0009】これらInP単結晶基板上にInPエピタ
キシャル層とGax In1-x Asエピタキシャル層とか
ら成るヘテロ接合を形成する際には、InP層とGax
In1-x As層との積層順序に特に制限はないが、高品
質のGax In1-x As層を得るには、先ずInP基板
上にInP層を堆積せしめ然る後にGax In1-x As
層を成長させるのが一般的である。このヘテロ接合を設
けることにより、例えば結晶基板に含まれる不純物のエ
ピタキシャル成長層への拡散を抑制できるなどの効果が
得られる。かつまた結晶基板に存在する結晶欠陥等のエ
ピタキシャル成長層への伝幡を抑制するなどの効果を生
じるため、電子移動度の向上をもたらしホール素子の感
度上昇を招くなどの利点がある。
【0010】上記のヘテロ接合を構成するInP層並び
にGaInAs層の成長方法には、特に制限はなく液相
エピタキシャル成長法(LPE法)、分子線エピタキシ
ャル成長法(MBE法)や有機金属熱分解気相成長法、
いわゆるMOCVD(MOVPE)法に加え、MBE法
とMOCVD法双方の複合させたMO・MBE法などが
適用できる。しかし、現状では蒸気圧が比較的高いリン
(P)を含むInP等の半導体薄膜の成長には、MBE
法よりももっぱらMOCVD法が多用されており、特に
Inの出発原料として結合価が1価のシクロペンタジエ
ニルインジウム(C55 In)を使用する新規なMO
CVD法では、従来困難とされていた常圧(大気圧)下
に於いても高品位のInP並びにGaInAsなどを得
ることができる。また、InP層を例えばMOCVDで
成長させ、Pを含まないGax In1-xAs層はMBE
法で成長させるなど、双方で成長方法を異にしても支障
は無く、層毎に成長方法を異にしても良いのは勿論であ
る。
【0011】また、前記Gax In1-x Asの混晶比x
については、0.37≦x≦0.53とするのが望まし
い。何故ならば、InPに格子整合するGax In1-x
Asの混晶比x=0.47から混晶比がずれるに伴い、
Gax In1-x AsとInPとの格子定数の差、即ち格
子不整合も顕著となり多量の結晶欠陥等を誘発し結晶性
の低下を招くばかりか、電子移動度の低下等の電気的特
性をも悪化させ、ホール素子の特性上積感度の改善に多
大な支障を来すからである。
【0012】また、本発明に係わる上記Gax In1-x
As層の膜厚については特段の制限はない。但しホール
素子の実際の製作に当たっては、素子間を電気的に絶縁
するためメサエッチングと称する特定領域の結晶層を除
去するための工程が一般的に採用されるが、この際、素
子間絶縁のためにメサエッチングにより除去すべき導電
性を呈する層の膜厚、とりもなおさずエピタキシャル成
長層の全体的な厚みが増すと必然的にメサエッチングに
要する時間の増大を伴い、結晶方位に因るエッチング量
並びにエッチング形状に顕著な差異を生じさせる。この
ことがしいてはホール素子の重要な特性の一つである不
平衡率の増大をもたらし、素子特性の高品位化を妨げる
と共に良品素子収率の低下を招く。従って、本発明に記
すヘテロ構造を構成するにあたっては、その構成要素で
あるGax In1-x As層の膜厚をおおよそ2μmより
薄く、かつまたInP層の膜厚をおおよそ1μmより薄
く設定すると好結果が得られる。
【0013】上述の如きエピタキシャルウエーハを母体
材料とし、Gax In1-x AsとInPとのヘテロ接合
を具備してなるホール素子を製作した。この製作に当た
っては公知のフォトリソグラフィ技術、エッチング技術
等の加工技術を駆使し、感磁部並びに入出力電極部とな
る領域をメサ(mesa)エッチング法により形成し
た。然る後、通常の手法に依りオーミック電極を形成し
た。ここではオーミック性電極としてゲルマニウム(G
e)を重量にして約13%含む金(Au)−Ge合金を
使用したが、電極材料としては別段これに限定されるこ
とはなく、また同様のAu−Ge合金でGeの含有量が
異なっても勿論差し支えはない。更にこの様な工程を経
たウエーハの表面に、プラズマCVD法により絶縁性を
有する二酸化珪素(SiO2 )を堆積させ被覆した。本
発明では一般的なSiO2 を絶縁被覆膜として採用した
が他の絶縁性を有する膜、例えば窒化珪素(SiN)、
窒化アルミ(AlN)などであっても良い。一般に無機
物質の方が耐熱性に優れているが、、状況に応じてポリ
イミド樹脂のような耐熱性のある有機材料も使用でき
る。
【0014】本発明では上記の如く製作されたSiO2
絶縁膜の表面上に軟磁性材料から成る金属膜を厚さ約5
00nmにわたり成膜する。軟磁性材料としては高純度
鉄、パーマロイ合金、センダスト合金等が利用できる。
軟磁性材料膜は通常の真空蒸着法で形成するが、成膜法
はこれに限定されることはなく他の手法に依っても良
く、またその膜厚もこの限りではない。尚、軟磁性材料
金属膜の周縁形状についても特に制限はなく円形でも方
形でも良く、またホール素子の感磁部形状と相似の関係
にある十字形であっても良い。
【0015】上記に於いては軟磁性材料金属膜を絶縁膜
上に配置するとしたが、配置するのは絶縁膜の表面上と
は限らず、絶縁性が保持されれば膜中に埋め込んでも差
し支えない。また、基板を絶縁層として利用しても良
い。この場合にはなるべく感磁部に近接させるために、
エッチング等により基板を薄く加工するのが効果的であ
る。
【0016】以上記述した如くプロセスを経て製作され
たホール素子を電気的特性の評価に供した。この特性評
価に於いては絶縁膜上に軟磁性材料金属膜を配置してな
る新たなホール素子と、軟磁性材料金属膜を具備しない
従来のホール素子とで積感度特性の比較を行った。その
結果、本発明に基づく軟磁性材料を備えてなる新たなホ
ール素子にあっては、従来のホール素子に比較しほぼ同
一の入力抵抗値に於いて格段の積感度の向上をもたら
し、本発明がホール素子の特性の優劣を決定付ける重要
な特性である積感度特性の改善に寄与すろところ大であ
るのが明かとなった。
【0017】
【作用】以上記載の如く本発明は容易に入手可能な結晶
基板を用い、 III−V族化合物半導体ヘテロ接合を具備
してなるホール素子に於いて、素子の表面、特に感磁部
領域に絶縁層を介して軟磁性材料から成る膜を配置する
という単純な行為により、ホール素子の感磁部が形成さ
れている領域に磁力を集中させるいわゆる集磁効果を発
揮させると共に、磁力を保持させる作用をもたらし、も
ってホール素子の積感度の顕著な向上をもたらすもので
ある。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例を基に具体的に説明す
る。 (実施例1)図1は本発明に係わるGaInAs/In
Pヘテロ構造ホール素子の模式的な平面図の一例を示
す。また、図2は図1に掲げるホール素子のA−A’方
向の断面の模式図である。図2の(101)は、当該ヘ
テロ接合を形成するにあたり、基板として使用した鉄
(Fe)を添加してなる面方位(100)、厚さ約35
0μmの半絶縁性のInP単結晶である。本実施例では
比抵抗が約107 Ω・cmの結晶を用いたが、上記の結
晶の面方位共々、この比抵抗もホール素子の製作プロセ
ス、結晶層の成長方法等を勘案し、適宣選択すれば良
い。同図中(102)は結晶基板(101)上にC5
5 InをIn源とする常圧のMOCVD法で成長させ
た、膜厚が約100nmの無添加(アンドープ)InP
エピタキシャル結晶層である。更に、InP層(10
2)上に混晶比が0.47で、約400nmの膜厚を有
するGa0.47In0.53Asエピタキシャル層(103)
を常圧MOCVD成長法で設けた。InP層(102)
及びGa0.47In0.53Asエピタキシャル層(103)
のキャリア濃度は、それぞれ2×1015cm-3及び2×
1016cm-3であった。
【0019】上記エピタキシャル層(102〜103)
は全て上記のMOCVD法で成長させたが、MOCVD
法であっても減圧方式でも良く、In源もC55 In
に限らないばかりか他の有機In化合物原料、例えば、
従来のトリメチルIn((CH33 In)などを使用
しても構わない。また、これらの薄膜の成長方法として
MBE、MO・MBE法等他の成長方法を採用しても支
障はない。この様な構造のウエーハを公知のフォトリソ
グラフィー法並びにエッチング法を駆使し、感磁部領域
及び入力用並びに出力用電極を形成する電極部領域をメ
サ(mesa)領域(108)とすべく選択的に加工を
施した。このメサ領域の形成に当たっては、上記GaI
nAsエピタキシャル層(103)並びにInPエピタ
キシャル層(102)の感磁部領域、及び入力用並びに
出力用電極の形成領域に相当する以外の領域を除去する
必要があるが、本実施例に於ては無機酸によりこれらの
層を除去し、さらにInP単結晶基板(101)の表層
部の一部を除去し、深さ方向でGaInAs層(10
3)からInP単結晶基板(101)に至るメサを形成
した。なお、本実施例では無機酸を用いて室温近傍の温
度でメサエッチングを施したが、メサ領域を形成する手
法は別段これに限ることなく、例えばハロゲンを含むガ
スを利用したプラズマエッチング法に依っても良い。要
は素子の機能を発揮させる上で必要とされる絶縁性が得
られれば良い。然る後、入力用並びに出力用電極となす
べくゲルマニウムを約13重量%で含有する金−ゲルマ
ニウム(Au−Ge)合金を真空蒸着せしめ、その後、
電極材料を被着させた上記ウエーハを温度420℃で、
時間にして3分間熱処理して、オーミック性電極(10
4)を形成した。尚、本実施例では上述の様にオーミッ
ク電極材料としてGeを13重量%含んでなるAu−G
e合金を使用したが当然のことながらAu−Ge合金の
Ge含有量は当該含有量に限定されることは勿論なく、
またAu−Ge以外の金属材料等を使用しても差し支え
はない。
【0020】次に、素子化されたウエハの表面を通常の
プラズマCVD法によるSiO2 絶縁膜(105)で被
覆した。SiO2 膜の厚さは約300nmとした。更
に、当該絶縁膜上に一般的な真空蒸着法により高純度F
eの被膜(106)を約300nmの厚さで堆積させ
た。このFe被膜の蒸着時には感磁部領域と相似の形状
の空隙を有するメタルマスクを上記絶縁膜上に載置し、
然る後、Feを当該メタルマスクを通して蒸着し十字形
感磁部領域上に感磁部と相似形の線幅約50nmの十字
形状のFe被膜(106)を形成した。尚、本実施例で
はFe被膜の形状を感磁部と相似形の十字形としたが形
状については別段これに限定されるものではない。
【0021】上述の如く作成したホール素子を電気的な
特性評価に供した。表1に、評価した項目と特性値につ
き、本発明に係わる場合と従来例とを対比させて示す。
【0022】
【表1】
【0023】従来例とは前項に記したFe皮膜は具備し
ていないものの、それ以外は全く同一の上述の工程を経
て制作されたGaInAs/InPヘテロ接合ホ−ル素
子を指す。表1に示す如く本発明に係わるFe皮膜を具
備した新たなホ−ル素子と従来のホ−ル素子では入力抵
抗、出力抵抗共に差異は認められなかった。
【0024】一方、表1に示す様に素子の積感度につい
ては顕著な差が認められ、本発明に基づくFe被膜をS
iO2 絶縁膜上に具備した新たなホール素子にあっては
従来のホール素子に比較し約1.5〜2倍の感度が得ら
れ本発明による効果が如実に顕現されていることが示さ
れた。
【0025】(実施例2)実施例1と同様にしてGaI
nAs/InPヘテロ接合を感磁部とし、SiO2 絶縁
膜を具備したホール素子を作製した。このSiO2 絶縁
膜を具備したホール素子を10%の塩酸水溶液に室温で
浸し、InP単結晶基板(101)を当初の約350μ
mから約150μmの厚さになるまでエッチング除去し
た。エッチング後素子を超純水で十分洗浄し乾燥させた
上で、真空蒸着法とメッキ法により高純度鉄の被膜(1
06)を約30μmの厚さでInP単結晶基板(10
1)の裏面全体に堆積させた。このような鉄被膜は、別
段基板結晶の全面に被着させる必要はなく、円形あるい
は方形に選択的に被着させても効果は得られるが、どの
ような形状にするにしても表面側に存在する感磁部領域
のほぼ直下に配置するのが好ましい。
【0026】上述のごとく作成したホール素子につき電
気特性を評価した。結果を表1に併記する。表1に示す
ごとく、本発明のホール素子は入力抵抗および出力抵抗
共に従来のホール素子と差異は認められなかったが、積
感度については従来のホール素子と比較して、約1.5
〜2倍の感度が得られている。
【0027】
【発明の効果】以上、述べた如く遷移金属からなる被膜
を単にホール素子内部に具備させるだけでホール素子の
積感度を著しく向上させる効果をもたらし、もって従来
に無い極めて高感度なホール素子を提供出来る。また、
本発明に依りこの様な高感度を顕現できたことによっ
て、従来、精度の不足が言われていた例えば、微小領域
に於ける高精度の磁界測定、或はまた回転体の精密回転
制御等を可能ならしめるなど、産業界に於けるセンシン
グ技術の発展に寄与するところ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるホール素子の平面構造を概略的
に示す図である。
【図2】図1に示すホール素子のA−A’方向の断面を
模式的に示す図である。
【図3】本発明の他の実施例のホール素子の平面構造を
概略的に示す図である。
【図4】図3に示すホール素子のA−A’方向の断面を
模式的に示す図である。
【符号の説明】
101 単結晶基板 102 アンドープInP層 103 混晶比0.47の層 104 オーミック電極 105 SiO2 絶縁膜 106 Fe被膜 107 ダイシングライン 108 メサ領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇田川 隆 埼玉県秩父市大字下影森1505番地 昭和電 工株式会社秩父研究所内 (72)発明者 竹内 良一 埼玉県秩父市大字下影森1505番地 昭和電 工株式会社秩父工場内 (72)発明者 臼田 雅彦 埼玉県秩父市大字下影森1505番地 昭和電 工株式会社秩父工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 III−V族化合物半導体からなるヘテロ
    接合を感磁部とする磁電変換素子に於て、感磁部領域に
    絶縁層を介して軟磁性材料からなる金属膜をを具備して
    成ることを特徴とする磁電変換素子。
  2. 【請求項2】 軟磁性材料が鉄(Fe)であることを特
    徴とする請求項1記載の磁電変換素子。
  3. 【請求項3】 感磁部がリン化インジウムとヒ化ガリウ
    ムインジウムからなるヘテロ接合であることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の磁電変換素子。
JP5018928A 1993-02-05 1993-02-05 磁電変換素子 Pending JPH06232475A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008227529A (ja) * 1996-05-06 2008-09-25 Seagate Technology Internatl ホール効果装置及びその動作方法
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