JPH0623246B2 - ポリフェニレンエーテルのカルボキシ誘導体の製造法 - Google Patents

ポリフェニレンエーテルのカルボキシ誘導体の製造法

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JPH0623246B2
JPH0623246B2 JP1100372A JP10037289A JPH0623246B2 JP H0623246 B2 JPH0623246 B2 JP H0623246B2 JP 1100372 A JP1100372 A JP 1100372A JP 10037289 A JP10037289 A JP 10037289A JP H0623246 B2 JPH0623246 B2 JP H0623246B2
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
    • C08G65/34Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule from hydroxy compounds or their metallic derivatives
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はカルボキシル化ポリフェニレンエーテルの製造
に関し、そして更に詳しくは溶融状態で行ない得るカル
ボキシル化ポリフェニレンエーテルの製造法に関する。
ポリフェニレンエーテルは、約−170℃の脆化点から
約190℃の熱変形温度までに至る350℃より広い温
度範囲での化学的、物理的及び電気的性質の独特の組合
せによって特徴づけられる良く知られたポリマー群であ
る。この性質の組合せによって、当該技術分野で良く知
られ、そして数多くの特許明細書及びそのほかの刊行物
に開示された広範な応用分野でのエンジニアリンク熱可
塑性樹脂としての使用にそれらを適したものとしてい
る。
近年、より有利な性質を有する組成物を作り出すために
ポリフェニレンエーテルを他の樹脂と組み合わせること
に可成りの関心が寄せられている。例えば、線状ポリエ
ステル及びポリアミド等のポリマーがしばしばそれらの
耐溶剤性に対して注目され、そしてこの様なポリマーと
ポリフェニレンエーテルとのブレンドが、後者の有利な
性質を有すると共に高度に耐溶剤性であることが期待さ
れた。しかし、単なるポリフェニレンエーテルとポリア
ミド又はポリエステルのブレンドは通常非相溶性であ
り、頻繁に相分離及び離層を起す。それらは、典型的に
は巨大な不完全に分散したポリフェニレンエーテル粒子
を含み、そして2つの樹脂相間に何ら相間相互作用がな
い。
ポリフェニレンエーテルとポリエステル、ポリアミド等
との相容化の好結果をもたらす方法は、ポリフェニレン
エーテルのエポキシ、カルボン酸又は他の反応性基を含
む分子との反応による官能化を含む。上記基は、その後
ポリエステル又はポリアミドと反応して共重合体を生成
し得る。構造上安定であると共に、上記共重合体は非官
能化ポリフェニレンエーテルとポリアミド又はポリエス
テルとのブレンドの相容化剤としての役割を果たし、こ
れによって衝撃強さや引張強さ等の性質を改良する。
米国特許第4,642,358号明細書は、ポリフェニ
レンエーテルとトリメリト酸無水物酸クロリド(TAA
C)等のポリカルボン酸反応物質との反応を記述してい
る。この生成物は、米国特許第4,600,741号明
細書に開示され、そして請求の範囲に記載されている様
にポリフェニレンエーテル−ポリアミドブレンド用の相
容化剤として有用である。これは、また国際出願第87
/7279号及び1987年11月10日付で提出され
た米国特許出願第122,480号の各明細書において
開示されている様に、ポリフェニレンエーテルとポリエ
ステルの相容性ブレンドの製造に有用である。
ポリフェニレンエーテルのTAACとの反応における不
都合は、溶液状態、とりわけトルエン等の有機溶剤中で
行なう必要があることである。ポリフェニレンエーテル
は、溶液加工よりも寧ろ溶融加工されることがしばしば
であり、その場合溶液での官能化が必要とされることは
望ましくない。その上、この方法により製造される製品
はしばしば凝結し、多くの割合の微粉を含み、そして可
成りの塩素含有を有する。これらの条件の全ては、得ら
れるブレンドの多くの用途に対して不利益となり得る。
本発明は、溶液条件を必要とするよりも、寧ろ溶融状態
で行ない得るポリフェニレンエーテルのカルボキシ誘導
体の製造法を提供する。本発明は、TAAC及び類似の
試薬との溶液反応により得られるものと同じカルボキシ
ル化ポリフェニレンエーテルを高収率で製造する。その
上、本発明は非官能性ポリフェニレンエーテルをキャッ
プし、これによりその安定性を改良することに適応させ
得る。
本発明は、約225乃至350℃の範囲内の温度で、触
媒量の少なくとも1種の亜リン酸トリアリールの存在下
でポリフェニレンエーテルを少なくとも1種の式
(I): (式中Rは約1乃至6個の炭素原子を含むアルキルも
しくはフルロオアルキル基又は置換されていないもしく
は置換された約6乃至10個の炭素原子を含むアリール
基であり、そしてRは少なくともあと1つのカルボン
酸エステル又は無水物基を含む有機基である) のエステルと接触させることを含むポリフェニレンエー
テルのカルボキシ誘導体の製造法である。
本発明を適用し得る前記ポリフェニレンエーテルは、良
く知られたポリマー群である。それらは、とりわけタフ
ネス及び耐熱性を必要とする応用分野でのエンジニアリ
ングプラスチックとして産業界で広範に使用されてい
る。それらの発見以来、ポリフェニレンエーテルは、以
下に記載するものを含み、しかしそれらに限定されな
い、全てが本発明で使用可能な数多くの変形及び変性を
生んでいる。
前記ポリフェニレンエーテルは、複数の式(II): を有する構造単位を含む。
前記の各単位の夫々において、各Qは夫々ハロゲン原
子、第一級又は第二級低級アルキル基(即ち7個までの
炭素原子を含むアルキル基)、フェニル基、ハロアルキ
ル基、アミノアルキル基、炭化水素オキシ基又は少なく
とも2個の炭素原子がハロゲン原子と酸素原子とを隔て
ているハロ炭化水素オキシ基であり、そして各Qは夫
々水素原子、ハロゲン原子、第一級又は第二級低級アル
キル基、フェニル基、ハロアルキル基、炭化水素オキシ
基又はQに関して定義した様なハロ炭化水素オキシ基
である。適切な第一級低級アルキル基の例は、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソブ
チル基、n−アミル基、イソアミル基、2−メチルブチ
ル基、n−ヘキシル基、2,3−ジメチルブチル基、2
−,3−又は4−メチルペンチル基及び対応するヘプチ
ル基である。第二級低級アルキル基の例は、イソプロピ
ル基、sec−ブチル基及び3−ペンチル基である。好ま
しくは、何れのアルキル基も枝分れであるよりも直鎖で
ある。最も頻繁には、各Qはアルキル基又はフェニル
基、特に炭素数1乃至4のアルキル基であり、そして各
は水素原子である。適切なポリフェニレンエーテル
が、多数の特許明細書に開示されている。
ホモポリマー及び共重合体の両方のポリフェニレンエー
テルが包含される。適切なホモポリマーは、例えば2,
6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位を含む
ものである。適切な共重合体は、上記単位を例えば2,
3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル単位
と組み合わせて含むランダム共重合体を包含する。多く
の適切なランダム共重合体及びホモポリマーが、特許文
献に開示されている。
そのほか、例えば分子量、溶融粘度及び/又は衝撃強さ
等の性質を改良する成分を含むポリフェニレンエーテル
も包含される。この様なポリマーは特許文献に記載され
ており、公知の方法により例えばアクリロニトリル及び
ビニル芳香族化合物(例えばスチレン)などのビニル単
量体又は例えばポリスチレン及びエラストマーなどのポ
リマーをポリフェニレンエーテル上にグラフトさせるこ
とにより製造し得る。生成物は、典型的にはグラフトさ
れた部分とグラフトされていない部分との両方を含む。
そのほかに適切なポリマーは、カップリング剤を公知の
方法で2つのポリフェニレンエーテル鎖のヒドロキシ基
に反応させてこれらヒドロキシ基とカップリング剤との
反応生成物を含む一層高い分子量のポリマーとして生成
されたカップリングされたポリフェニレンエーテルであ
る。カップリング剤の例は、低分子量ポリカーボネー
ト、キノン化合物、複素環化合物及びホルマール化合物
である。
ポリフェニレンエーテルは、ゲル透過クロマトグラフィ
ーにより測定して通常約3,000乃至40,000の
範囲内の数平均分子量及び約20,000乃至80,0
00の範囲内の重量平均分子量を有する。その固有粘度
は、クロロホルム中、25℃で測定して、最も頻繁には
約0.35乃至0.6dl/gの範囲内である。
ポリフェニレンエーテルは、典型的には少なくとも1種
の対応するモノヒドロキシ芳香族化合物の酸化カップリ
ングによって製造される。特に有用で且つ容易に入手可
能なモノヒドロキシ芳香族化合物は、ポリ(2,6−ジ
メチル−1,4−フェニレンエーテル)をもたらす2,
6−キシレノール(各Qがメチル基であり、そして各
が水素原子である)及び2,3,6−トリメチルフ
ェノール(各Q及びQの1つがメチル基であり、そ
してもう1つのQが水素原子である)である。
ポリフェニレンエーテルの酸化カップリングによる製造
に関して、様々な触媒系が知られている。触媒の選択に
関して特に制限はなく、公知の触媒の何れをも使用する
ことができる。大抵、それらは例えば銅、マンガン又は
コバルト化合物等の重金属化合物の少なくとも1種を通
常は様々な他の物質と組み合わせて含む。
好適な触媒系の第1の群は、銅化合物を含むものから成
る。この様な触媒は、例えば米国特許第3,306,8
74号、同3,306,875号、同3,914,26
6号及び同4,028,341号明細書に開示されてい
る。これらは、通常第一銅又は第二銅イオン、ハロゲン
化物(即ち塩化物、臭化物又はヨウ化物)イオン及び少
なくとも1種のアミンの組合せである。
マンガン化合物を含む触媒系が、第2の好適な群を構成
する。これらは、通常2価のマンガンをハロゲン化物、
アルコキシド又はフェノキシド等の陰イオンと組み合わ
せたアルカリ性の系である。最も頻繁には、マンガンは
例えばジアルキルアミン、アルカノールアミン、アルキ
レンジアミン、o−ヒドロキシ芳香族アルデヒド、o−
ヒドロキシアゾ化合物、ω−ヒドロキシオキシム(モノ
マー性及びポリマー性)、o−ヒドロキシアリールオキ
シム及びβ−ジケトン等の錯生成剤及び/又はキレート
化剤の1種又はそれ以上との錯体の形態で存在する。そ
のほかに有用なのは、公知のコバルト含有触媒系であ
る。ポリフェニレンエーテルの製造に適切なマンガン及
びコバルト含有触媒系は、多数の特許明細書及び公報に
記載されているため、当該技術分野で公知である。
本発明の目的で特に有用なポリフェニレンエーテルは、
式(III): 及び式(IV): (式中、Q及びQは前述の意味を有し、各Rは夫
々水素原子又はアルキル基であり、但し両方のR基の
炭素原子の総数は6以下であり、そして各Rは夫々水
素原子又は炭素数1乃至6の第一級アルキル基である)
の末端基のうちの少なくとも1種を有する分子から成る
ものである。好ましくは各Rは水素原子であり、そし
て各Rはアルキル基、特にメチル基又はn−ブチル基
である。
式(III)のアミノアルキル置換末端基を含むポリマー
は、酸化カップリング反応混合物の1つの成分として適
当な第一級又は第二級モノアミンを混合し、特に銅又は
マンガン含有触媒を使用した場合に得られる。上記アミ
ン、特にジアルキルアミン、そして好ましくはジ−n−
ブチルアミン及びジメチルアミンは、最も頻繁には1つ
又はそれ以上のQ基上のα−水素原子の1つを置換し
て、しばしばポリフェニレンエーテルと化学的に結合す
る。主な反応の位置は、ポリマー鎖の末端単位のヒドロ
キシ基の近くに位置するQ基である。その後の加工及
び/又はブレンドの間に、アミノアルキル置換末端基は
恐らく式(V): のキノンメチド型の中間体を伴ない、しばしば衝撃強さ
及び他のブレンド成分との相容性の増大を含む数多くの
好ましい効果をもたらす様々な反応を受け得る。米国特
許第4,054,553号、同4,092,294号、
同4,477,649号、同4,477,651号及び
同4,517,341号各明細書が参照される。
式(IV)の4−ヒドロキシビフェニル末端基を有するポ
リマーは、典型的には副生物である式(VI): のジフェノキノンが存在する反応混合物から、特に銅−
ハロゲン化物−第二級又は第三級アミン系において得ら
れる。この点に関して、米国特許第4,477,649
号明細書の開示内容が米国特許第4,234,706号
及び同4,482,697号各明細書の開示内容と共に
再び重要である。この種の混合物において、前記ジフェ
ノキノンは実質的な割合で主に末端基として最終的にポ
リマー中に組み込まれる。
前述の条件下で得られる多くのポリフェニレンエーテル
において、可成りの割合のポリマー分子、典型的にはポ
リマーの約90重量%程を構成する分子が式(III)及
び式(IV)の一方あるいはしばしば両方の末端基を含
む。しかし、他の末端基も存在でき、その最も広い意味
においては本発明はポリフェニレンエーテル末端基の分
子構造に依存しないことが理解されるべきである。
以上の説明から、本発明での使用を意図しているポリフ
ェニレンエーテルは構造単位の変形又は付随的な化学的
特徴のいかんを問わず、現在知られている全てのポリフ
ェニレンエーテルを包含することが、当該技術分野の熟
達者にとって明らかである。
本発明は、反応条件下でポリフェニレンエーテルと少な
くとも1種の式(I)を有するエステルの接触を必要と
する。式(I)中、Rは炭素数1乃至6のアルキルも
しくはフルオロアルキル基又は置換されていないもしく
は置換された炭素数6乃至10のアリール基であり得
る。アルキル基の例は、メチル基、エチル基、1−プロ
ピル基、2−プロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、tert−ブチル基、アミル基、イソアミル基及び対応
するヘキシル基、オクチル基、ノニル基及びデシル基で
ある。その他、対応するフルオロアルキル基、とりわけ
トリフルオロメチル基も有用である。アリール基の例
は、フェニル基、p−ニトロフェニル基、o−カルボメ
トキシフェニル基、o−カルボフェノキシフェニル基及
びp−アセチルフェニル基である。1個又はそれ以上の
電子求引性置換基を含むアリール基及びアルキル基が好
ましい。o−カルボフェノキシフェニル基が、キャッピ
ング及びカルボキシル化を同時に所望する場合にとりわ
け有用である。
は、少なくともあと1つのカルボン酸エステル又は
無水物基を含む脂肪族、脂環式又は芳香族基であり、そ
して通常は約3乃至10個の炭素原子を含む。何れの脂
肪族又は脂環式基も、好ましくは飽和されている。従っ
て、適切な式(I)のエステルは、コハク酸及びクエン
酸等の脂肪族ポリカルボン酸のエステル、シクロヘキサ
ン−1,2,4−トリカルボン酸等の脂環式ポリカルボ
ン酸のエステル及びイソフタル酸、テレフタル酸及びト
リメリト酸等の芳香族酸のエステルを包含する。芳香族
基が好適である。
とりわけ好適な式(I)のエステルは、Rの一部分と
して内部無水物成分を含むものである。これらは、例え
ば式(VII): (式中Rは前述のとおりである) を有するトリメリト酸無水物のエステルを包含し、メチ
ル、エチル及びo−カルボフェノキシフェニルエステル
が好ましい。
本発明の製造法は、そのほかに触媒として少なくとも1
種の亜リン酸トリアリールを用いる。亜リン酸トリアリ
ールの例は、亜リン酸トリフェニル、亜リン酸トリクレ
ジル及び亜リン酸トリス(p−クロロフェニル)であ
る。入手が容易で、低コストで、そして本発明に特に適
していることから、亜リン酸トリフェニルが好ましい。
本発明の製造法は、約225乃至350℃、好ましくは
約275乃至325℃の範囲内の温度、そして窒素ガス
又はアルゴンガス等の不活性雰囲気中で行ない得る。溶
融及び溶液条件の両方を使用でき、溶液条件は通常高沸
点溶剤及び/又は超大気圧を含む。しかし、大抵は例え
ば押出等の従来からの処理法を用いる溶融条件を用いる
のが好ましい。
本発明において使用するエステルの割合は臨界条件では
なく、所望する官能化度に依存する。一般に、ポリフェ
ニレンエーテルを基準として約5乃至10重量%のエス
テルが適切であることが分り、ポリフェニレンエーテル
の約50%のカルボキシル化を達成するために通常は約
6乃至8%が好ましい。亜リン酸トリアリールは触媒
量、通常はポリフェニレンエーテルを基準として約0.
5乃至2.0重量%を使用する。
1987年3月23日付で提出された米国特許出願第2
8,857号の明細書において、ポリフェニレンエーテ
ルのサリチル酸のエステルとの反応によるキャッピング
法が開示されている。式(I)の化合物中のRがサリ
チル酸エステル基である場合、この化合物はカルボキシ
ル化剤及びキャッピング剤としての役割を同時に果た
し、多くの条件下でキャッピングされていないポリフェ
ニレンエーテルよりも安定なサリチル酸エステルでキャ
ッピングされたエーテルを与える。
本発明を、以下の実施例で例証する。全ての部及び百分
率は、重量基準である。キャッピング剤及び触媒の百分
率は、ポリフェニレンエーテルを基準とする。
実施例1乃至4 クロロホルム中、25℃で0.46dl/gの固有粘度を有
するポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエー
テル)2グラム、トリメリト酸無水物の4−メチルエス
テル200mg及び様々な量の亜リン酸トリフェニルの混
合物を乾式ブレンドし、そして窒素下、280±10℃
で約3分間加熱した。生成物を冷却し、温トルエン中に
溶解し、そして4:1(体積比)のアセトニトリルとア
セトンの混合物を加えて沈殿させた。ポリマーを過に
より採取し、アセトニトリル−アセトン混合物で洗浄
し、そして80℃で一晩真空乾燥した。乾燥した生成物
を、カルボキシル化の程度を測定するためにフーリエ変
換赤外分光法で分析した。結果を表1に示した。
実施例5乃至8 実施例1乃至4のポリフェニレンエーテル412グラム
と、各々様々な量の亜リン酸トリフェニル及び様々なト
リメリト酸無水物の4−エステルの混合物を、ヘンシェ
ル・ミルで乾式ブレンドし、そして二軸押出機で170
乃至300℃、300回転/分で押出した。押出物を水
中で急冷し、そしてペレット化した。ペレットの試料を
トルエンに溶解し、過し、メタノールを加えて沈殿さ
せ、そして乾燥させた。それらを、その後少量の無水酢
酸と共に加熱してメタノールでエステル化されてしまっ
たかもしれない物質を無水物に再転化させ、そしてカル
ボキシル化のパーセント、そして実施例8についてはキ
ャッピングのパーセントに関してフーリエ変換赤外分光
法で分析した。実施例6において、そのほかポリマーの
数平均分子量をポリスチレンを対照とするゲル透過クロ
マトグラフィーにより測定した。結果を表2に示した。
実施例9 実施例5の生成物24.5部、対応する非カルボキシル
化ポリフェニレンエーテル24.5部、市場入手可能な
ポリアミド−66 41部及び27:73のスチレン−
ブタジエン比及び約74,000の数平均分子量を有す
る部分水素化スチレン−ブタジエン−スチレントリブロ
ック共重合体10部から、乾燥ブレンドを調製した。こ
のブレンドを、二軸押出機で176乃至288℃、30
0回転/分で押出し、ペレット化し、乾燥させ、そして
ノッチ付アイゾット試験片に射出成形し、それをその後
アイゾット衝撃試験[ASTM法D256]に付し、2
47ジュール/mの衝撃強さを得た。
実施例10 実施例5の生成物の試料をトルエンに溶解し、そしてカ
ルボキシル化剤から誘導される残留物を取り除くために
メタノールで再沈澱させた。実施例9に記載した様なブ
レンド及び成形の後、292ジュール/mの衝撃強さを
有する試験片が得られた。
実施例11 実施例9及び10の方法に従って、実施例5の生成物4
9部、ナイロン−66 41部及びトリブロック共重合
体10部の乾燥ブレンドを押出し、そしてアイゾット試
験片に射出成形した。再沈殿を経た試験片および経てい
ない試験片は、夫々265及び318ジュール/mの衝
撃強さを有していた。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】225乃至350℃の範囲内の温度で、触
    媒量の少なくとも1種の亜リン酸トリアリールの存在下
    でポリフェニレンエーテルを少なくとも1種の式
    (I): (式中Rは1乃至6個の炭素原子を含むアルキルもし
    くはフルオロアルキル基又は置換されていないもしくは
    置換された6乃至10個の炭素原子を含むアリール基で
    あり、そしてRは内部無水物成分を含む芳香族基であ
    る) のエステルと接触させることからなるポリフェニレンエ
    ーテルのカルボキシ誘導体の製造法。
  2. 【請求項2】ポリフェニレンエーテルが複数の式(I
    I): を有する構造単位を含み、そして前記各単位の夫々にお
    いて各Qは夫々ハロゲン原子、第一級又は第二級低級
    アルキル基、フェニル基、ハロアルキル基、アミノアル
    キル基、炭化水素オキシ基又は少なくとも2個の炭素原
    子がハロゲン原子と酸素原子とを隔てているハロ炭化水
    素オキシ基であり、そして各Qは夫々水素原子、ハロ
    ゲン原子、第一級又は第二級低級アルキル基、フェニル
    基、ハロアルキル基、炭化水素オキシ基又はQに関し
    て定義した様なハロ炭化水素オキシ基である請求項1記
    載の製造法。
  3. 【請求項3】溶融条件を用いる請求項2記載の製造法。
  4. 【請求項4】不活性雰囲気を用いる請求項3記載の製造
    法。
  5. 【請求項5】ポリフェニレンエーテルを基準として5乃
    至10重量%のエステルを用いる請求項4記載の製造
    法。
  6. 【請求項6】ポリフェニレンエーテルを基準として0.
    5乃至2.0重量%の亜リン酸トリアリールを用いる請
    求項5記載の製造法。
  7. 【請求項7】亜リン酸トリアリールが亜リン酸トリフェ
    ニルである請求項6記載の製造法。
  8. 【請求項8】エステルが式(VII): を有する請求項6記載の製造法。
  9. 【請求項9】Rがアルキル基又は1個もしくはそれ以
    上の電子求引性置換基を含むアリール基である請求項8
    記載の製造法。
  10. 【請求項10】Rがメチル、エチル又はo−カルボフ
    ェノキシフェニルである請求項9記載の製造法。
  11. 【請求項11】温度が275乃至325℃の範囲内であ
    る請求項10記載の製造法。
  12. 【請求項12】各Qがメチルであり、そして各Q
    水素原子である請求項11記載の製造法。
  13. 【請求項13】亜リン酸トリアリールが亜リン酸トリフ
    ェニルである請求項12記載の製造法。
  14. 【請求項14】ポリフェニレンエーテルを基準として6
    乃至8重量%のエステルを用いる請求項13記載の製造
    法。
  15. 【請求項15】Rがメチルである請求項14記載の製
    造法。
  16. 【請求項16】Rがエチルである請求項14記載の製
    造法。
  17. 【請求項17】Rがo−カルボフェノキシフェニルで
    ある請求項14記載の製造法。
JP1100372A 1988-04-21 1989-04-21 ポリフェニレンエーテルのカルボキシ誘導体の製造法 Expired - Lifetime JPH0623246B2 (ja)

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