JPH0623209B2 - フリ−ラジカル重合における連鎖移動剤としてのコバルト(▲ii▼)キレ−ト - Google Patents

フリ−ラジカル重合における連鎖移動剤としてのコバルト(▲ii▼)キレ−ト

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JPH0623209B2
JPH0623209B2 JP4049486A JP4049486A JPH0623209B2 JP H0623209 B2 JPH0623209 B2 JP H0623209B2 JP 4049486 A JP4049486 A JP 4049486A JP 4049486 A JP4049486 A JP 4049486A JP H0623209 B2 JPH0623209 B2 JP H0623209B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 発明の分野 本発明は生成するホモポリマー及びコポリマーの分子量
の調節のための接触的連鎖移動剤としてのビシナルイミ
ドヒドロキシイミノ化合物、ジヒドロキシイミノ化合
物、ジアザジヒドロキシイミノジアルキルデカジエン及
びジアザジヒドロキシイミノジアルキルデカジエンのコ
バルト(II)キレート化合物を使用するフリーラジカル重
合方法に関するものである。
背景 どのような重合プロセスにおいても、生成する重合体を
特定の用途または必要に適合させることができるよう
に、その分子量の調節が可能であることが必要である。
たとえば、基本的に高分子量の重合体を生じる傾向のあ
る非撹乱重合方式においては、生成する重合体の分子量
を制限することが望ましいか又は必要であることが多
く、しかもそれは予測可能で且つ制御できるような仕方
で行なわれなければならない。このような分子量の限定
は、塗装の間の低下した溶剤放出を確実とするために高
い固体含量を必要とし、しかも迅速な塗装を容易にする
ために低粘度を必要とする、塗料及び上塗りにおいて使
用するための重合体溶液の調製において、望ましいか又
は必要なことである。
フリーラジカル重合においては、このような分子量の限
定を達成するためのいくつかの常用の手段が存在する
が、何れも顕著な欠点を有している。それらは以下のも
のを包含する: (1) 高い開始剤/モノマー比、しかしこれは開始剤の
消費の点で費用がかかる。
(2) たとえば約150℃というような高温における重
合、これはエネルギ消費が大きい点で望ましくない。
(3) 重合系に対する化学量論的な量のチオール連鎖移
動剤の添加、しかしそれに伴なう重合体中へのイオウ含
有化合物の結合は重合体の耐久性を望ましくないほど低
下させる。
(4) 硫黄含有連鎖移動剤の使用に付随する臭気の問
題。
コバルト(II)ポルフイリン錯体の存在におけるメタクリ
ル酸メチルとスチレンのラジカル重合における分子量の
制御の手段としてのモノマーへ接触的連鎖移動は公知で
ある。N.S.エニコロピヤンら、ジヤーナル オブ
ポリマー サイエンス、ポリマー ケミストリーエデイ
シヨン(J.Polymer Sei.,Polym.Chem.Ed.)第19巻、
879(1981)は、ヘマトポルフイリンテトラメチ
ルエーテルのコバルト錯体の存在におけるメタクリル酸
メチルのフリーラジカル重合における速度論及び達成さ
れる分子量制御について記している。このコバルト錯体
の使用はB,R,スミルノフらにより、ビソコモル、ソ
エド(Vysokomol.soyed.)、A23、第5号、1042
(1981)中で、またB.R.スミルノフらにより、
ドクル.アカド.ナウク エスエスエスアール(Dok
l.Akad.Nauk SSSR)、253、891
(1980)中でも記されている。同様な研究におい
て、B.R.スミルノフら、ドクル,アカド,ナウク,
エスエスエスアール,254,127(1980)は、
ヘマトポルフイリンテトラメチルエステルを用いて行な
った研究を記している。著者らはコバルトとテトラピロ
ールポルフイリン配位子の組合わせのみが、モノマーへ
の連鎖移動触媒の実現を明白に可能とすること、及びた
とえばフタロシアニン、コリン、コバロキシムのよう
な、空間的及び電子的構造の点でポルフイリンに類似し
ている錯体の研究の間に類似の現象が見出されるという
ことは否定されることを結論している。B.R.スミル
ノフら、ビサコモル.ソエド.,A23,第11号、2
588(1981)は、ヘマトポルフイリンIXテトラメ
チルエステルのコバルト錯体の存在におけるスチレンの
ラジカル重合において認められる接触的連鎖移動を記し
ている。
D.E.パシエンコら、ドクル.アカド.ナウク エス
エスエスアール、265、889(1982)は、メタ
クリル酸メチルの重合におけるコバルトポルフイリンに
よる連鎖移動を記している。この文献に関しては、この
文献の英語版中には“コバロキシム”という術語につい
てそれ以上何の説明もないので、“ポルフイリンとコバ
ロキシムのコバルト錯体”とは何を意味するか理解でき
ない。その上、“コバロキシム”という用語は、もとの
ロシア語のテキスト中には認められず、その代りに“コ
バラミン”という用語が用いられているが、これはこの
文献及び前記の他の文献中に記されているポルフイリン
構造と類似のビタミンB12関連構造である。
ポルフイリン錯体の使用は前記の従来の工業的な方法に
付随する問題の多くを回避するけれども、この錯体は最
終生成物に対して過度の着色を与えて、それを、たとえ
ばある種の塗料及び上塗りにおけるような、多くの用途
に対して使用不可能あるいはあまり望ましくないものと
ならしめる。その上、ポルフイリン錯体は、どちらかと
いえば高価である。
A.S.ブルシツクら、ジヤーナル オブ ポリマー
サイエンス,ポリマー ケミストリー版、第22巻、3
255(1984)、ゴバロキシム、すなわち、ビスジ
メチルグロキシマトコバルト錯体が、しばしば探査的な
研究においてコバルトポルフイリンの同類として用いら
れることを記し、且つ彼らはさらに、メタクリル酸メチ
ルのフリージカル重合における比較的安価な連鎖移動剤
として、酢酸(II)から合成したコバロキシムの使用を開
示している。ブルチツクらのコバロキシムは、3256
頁上に、式 を有するものであるとしているが、上式中でBは、たと
えばトリフエニルホスフインのような、塩基性配位子で
ある。類似の開示はオンタリオ、ウオータールー、ウオ
ータールー大学に対する学位請求論文中で、A.F.ブ
ルチツクによつて行なわれている。
カールソンら、米国特許第4,526,945号もま
た、均一系の重合における分子量調整剤としてのコバル
ト(II)ジメチルグロキシム及び、たとえば、2,3−ブ
タンジオン、2,3−ヘキサンジオン、2,4−ヘプタ
ンジオン、2,5−ジメチル−3,4−ヘキサンジオ
ン、3−メチル−2,4−ヘキサンジオン、1,2−シ
クロヘキサンジオン、3−フエニル−2,4−ペンタン
ジオン、2−ナフチルグリオキサール、カンホロキノ
ン、4−クロロ−1,2−ベンゾキノン、3−クロロ−
1,2−ナフトキノン又は置換1,2−アントラキノン
から誘導されるもののようなコバルト(II)ジオキシムピ
リジン錯体の使用をも開示している。
H.C.ライら、インデイアン ジヤーナル オブ ケ
ミストリー、第18A巻、242(1979)は、コバ
ルト(II)と4,7−ジアザ−2,9−ジヒドロキシイミ
ノー3,8−ジメチルデカ−3,7−ジエン及びコバル
ト(II)と4,8−ジアザ−2,10−ジヒドロキシイミ
ノ−3,9−ジメチルウンデカ−3,8−ジエンのキレ
ートの製造を示している。接触的連鎖移動剤としてのこ
れらの化合物の使用に関する開示は存在しない。E.ウ
ーリツヒら、ツアイトシユリフト アンオルガニツシエ
アルゲマイネ ヒエミー(Z.anorg.allg.Chem.),
343,299(1969)、は配位子としての4,7
−ジアザ−2,9−ジヒドロキシイミノ−3,8−ジメ
チルデカー3,7−ジエン及び4,8−ジアザ−2,1
0−ジヒドロキシイミノ−3,9−ジメチルウンデカ−
3,8−ジエン化合物の製造を記している。G.N.シ
ユラウツアー、インオルガニツク シンセシス(Inorg.
Syn.),11,62(1968),は、ジアカビス
(2,3−ジヒドロキシイミノブタナイト)Co(II)の
製造を記している。A.バカツクら、ジヤーナル オブ
アメリカン ソサエテイ−(J.Am.Chem.Soc.),10
,5197(1984),はCo(II)(2,3−ジオ
キシイミノブタン−BF(HO)の製造を記
している。
本発明の目的は、たとえあったとしても、きわめて僅か
なものに過ぎない着色を最終生成物に対して付与し、た
とえば塗料及び上塗りのような、多くの用途において生
成物をいつそう有用なものとしながら、ホモポリマー及
びコポリマーの分子量を調節するための、きわめて効率
的な接触的連鎖移動剤として働らく、ビシナルイミノジ
ヒドロキシイミノ化合物、ジヒドロキシイミノ化合物、
ジアザジヒドロキシイミノアルキルデカジエン及びジア
ザジヒドロキシイミノジアルキルウンデカジエンのコバ
ルト(II)キレートを提供することにある。
もう一つの目的は、限られた量の開始剤を用い且つ化学
量論的に反応する連鎖移動剤の不在において、適当な温
度、たとえば、約65乃至約110℃に、おいて進行す
る、かかる方法を提供することにある。これらの目的及
びその他の目的は、以下において明白となるであろう。
発明の要約 本発明は、フリーラジカル重合において生じるホモポリ
マー及びコポリマーの分子量を調節するための改良方法
を提供するものであって、この改良は、式 または のコバルトキレート式連鎖移動剤によって達成すること
を特徴としており、上式中で各Rは、独立的に、フエニ
ルまたはその中の各α−炭素原子が2個の水素原子を含
有するC〜C12アルキルであり、あるいは隣接する炭
素原子上のRとRは、共同して、α−位において置換し
ていないC〜Cシクロアルキレン、−CH=CH−
CH=CH−、 又は であり;RはH又はC2x+1であり、ここでxは1
〜12である;各Rは、独立的に、H又はC2x+1
であるか、ここでxは1〜12である、又は両R基は
共同して−O−Z−−−O−であり;nは2又は3であ
り;ZはBF、BCl、BBr又はB(R
であり;且つXはNO3 -、Cl、Br、I、B
4 -、PF6 -、SbF6 -又はRCOOであり;ここ
でRはC〜C12アルキルである。
発明の詳細な説明 本発明は、製造するホモポリマー及びコポリマーの分子
量を調節するための接触的連鎖移動剤としてコバルト(I
I)キレートを使用する重合方法に関する。コバルトキレ
ートは以下の配位子に配位したコバルト(II)から成って
いる:ビシナルイミノヒドロキシイミノ及びジヒドロキ
シイミノ化合物(I)、及びジアザヒドロキシイミノジア
ルキルデカジエン及び−ウンデカジエン(II)。本明細書
中で用いる用語としての“配位子”とは、錯体の特性的
又は中心元素に結合することができる原子、基又は分子
を意味する。上記の配子の構造は以下のとおりである。
上式中、各Rは、独立的に、フエニル又は各α−炭素原
子が2個の水素原子を含有する、すなわち、置換されて
ないC〜C12アルキルであり、あるいは隣接する炭素
原子上のRとRは、共同して、α−位において置換され
ていないC〜Cシクロアルキレン、−CH=CH−
CH=CH−、 又は であり;RはH又はC2x+1、ここでxは1〜12
であり、あるいはOHであり、但し少なくとも1つはO
Hであり;且つnは2又は3である。これらの配位子の
相当するコバルトキレートに対する相当する構造を以下
に示す。さらに詳細には、構造Iの相当するコバルトキ
レートはIIIであり、且つ構造IIの相当するコバルトキ
レートはIVである。
式III及びIV中で、R、R及びnは前記のとおりであ
り;各Rは、独立的に、H又はC2x+1であり、こ
こでxは1〜12であり、あるいは両R基は共同して
−O−Z−−−O−であり;ZはBF、BCl、B
Br又はB(Rであり;且つXはNO3 -、C
、Br、I、BF4 -、PF6 -、SbF6 -又はR
COOであり;ここでRはC〜C12アルキルで
ある。上式のコバルトキレートは、たとえば水、アルコ
ール又はケトン類のような反応媒体中に存在する材料か
ら由来する追加の配位子によつて配位してあってもよ
い。
イミノヒドロキシイミノ化合物、ジヒドロキシイミノ化
合物、ジアザジヒドロキシイミノジアルキルデカジエン
及びジアザジヒドロキシイミノジアルキルウンデカジエ
ン及びこのようなイミノヒドロキシイミノ化合物、ジヒ
ドロキシイミノ化合物、ジアザジヒドロキシイミノジア
ルキルデカジエン及びジアザジヒドロキシイミノジアル
キルウンデカジエンからの式III及びIVのコバルトキレ
ート接触的連鎖移動剤の製造は、たとえば、H.C.ラ
イら、インデイアン ジヤーナル オブ ケミストリ
ー、第18巻、242(1979)、E.ウーリツヒ
ら、ツアイトシユリフト、アンオルガニツシエ アルゲ
マイネ ヒエミー、343、299(1966)、G.
N.シユラウザー、インオルガニツク シンセシス、
、62(1968)、及びA.バカツクら、ジヤーナ
ル オブ アメリカン ケミカル ソサエテー、10
6、5197(1984)中に記載のもののような、こ
の分野で公知の方法を用いて、達成することができる。
本発明において好適な連鎖移動剤は、式Iの配位子に配
位したコバルト(II)塩であって、両R基が共同して−
O−Z−−−O−を表わすものである。もっとも好適な
ものはCo(II)(2,3−ジオキシイミノブタン−BF
、Co(II)(1,2−ジオキシイミノシクロヘキ
サン−BF、及びCo(II)(1,2−ジフエニル
−1,2−ジオキシイミノエタン−BFである。
重合は重合媒体の不在において塊状重合として、あるい
は別法として、重合媒体の存在において溶液、懸濁又は
乳化重合として、行なうことができる。
溶液重合媒体としては多くの一般的な有機溶剤が適当で
ある。それらは、たとえばベンゼン、トルエン及びキシ
レンのような芳香族炭化水素;たとえばテトラヒドロフ
ラン、ジエチルエーテル及び、セロソルブ 並びにカル
ビトール を包含する、一般的に入手することができる
エチレングリコールとポリエチレングリコールのモノア
ルキル及びジアルキルエーテル類のような、エーテル
類;酢酸、プロピオン酸及び酪酸のアルキルエステル;
たとえばエチレングリコールのモノアルキルエーテル−
モノアルカン酸エステルのような混合エステル−エーテ
ル類;及びたとえばホルムアミド及び酸アミドのような
アミド類を包含する。そのほか、たとえばアセトン、ブ
タノン、ペンタノン及びヘキサノンのようなケトン類、
たとえばメタノール、エタノール、プロパノール及びブ
タノールのようなアルコール類もまた適当である。水溶
性のモノマーに対しては水を溶剤として用いることがで
きる。場合によっては、2種以上の溶剤の混合物を用い
ることが有利なこともある。
乳化剤及び懸濁重合においては、適当な媒体は、通常の
懸濁剤または乳化剤と組み合わせた水である。乳化剤は
たとえばドデシル硫酸ナトリウムのようなアニオン性も
のも又はたとえば臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニ
ウムのようなカチオン性のものとすることができる。反
応中で用いる懸濁剤は、ローム アンド ハース社製の
ポリアクリル酸であるアクリゾルA−3とすることがで
きる。
塊状及び溶液重合は50〜150℃で行なうことができ
るが、好適範囲は60〜110℃である。乳化及び懸濁
重合は25〜90℃で行なうことができるが、好適範囲
は65〜80℃である。
開始剤としては、それぞれの場合に、溶剤、モノマー混
合物又は水中に溶解性を有し且つ重合の温度において適
当な半減期を有する限りは、任意の公知の部類のアゾ重
合開始剤が適当である。本明細書中で使用する場合の
“適当な半減期”は約1〜4時間の半減期である。この
ような開始剤の典型的な例は、これらに限定されること
はないが、アゾクメン、2,2−アゾビス(イソブチロ
ニトリル)、2,2′−アゾビス(2−メチル)ブタン
ニトリル、4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、
及び2−(t−ブチルアゾ)−2−シアノプロパンであ
る。適当な半減期を有する、過酸化ベンゾイル、過酸化
ラウロイル、過硫酸塩及び分子状水素を包含する、その
他の可溶性非アゾ開始剤を用いることもできる。
本発明の方法は、バッチ方式又は供給方式の何れとして
も遂行することができる。何れの方式においても、溶剤
と未反応モノマーを除去することによって、又は非溶剤
を用いて沈澱させることによって、重合物を単離するこ
とができる。あるいは、その用途に適している場合に
は、重合体の溶液をそのままで使用することもできる。
本発明の方法は、たとえば、メタクリル酸エステル;ア
クリル酸エステル;メタクリル酸;アクリル酸;スチレ
ン;酢酸ビニル;アクリロニトリル;メタクリロニトリ
ル;ハロゲン化ビニル;ハロゲン化ビニリデン;ブタジ
エン;C〜C10のアルキル、Cl又はFで置換された
ブタジエン;エチレンスルホン酸誘導体;アクリルアミ
ド誘導体;メタクリルアミド誘導体;C〜C10アルキ
ルカルボン酸ビニル;及びそれらの混合物を用いて行な
うことができる。
本発明の塊状及び溶液重合は、スチレン、メタクリ酸エ
ステル及びメタクリロニトリルモノマーを用いて、もっ
とも効果的に行なわれる。本発明の懸濁及び乳化重合
は、メタクリル酸エステルモノマーにおいてもっとも効
果的に行なわれる。本発明において有用なメタクリル酸
エステルはC〜C12アルコールとメタクリル酸の枝分
れアルキル又はn−アルキルエステル、たとえば、メタ
クリル酸のメチル及びエチルエステルを包含する。その
他のモノマーとしては、限定的ではないが、メタクリル
酸アリル、グリシジル、ヒドロキシアルキル(たとえ
ば、ヒドロキシエチル及びヒドロキシプロピル)、アリ
ロキシエチル、2,4−ヘキサジエニル(ソルビル)及
びジアルキルアミノアルキルが含まれる。
重合の最大触媒活性を確保するためには、たとえば窒
素、アルゴン又はその他の非酸化性のガスのような、不
活性雰囲気下に酸素の実質的な不在において遂行すべき
である。本発明において使用する用語としての、“脱
気”とは酸素の実質的な除去を意味する。
本発明をさらに下記の実施例において説明する。これら
の実施例において説明する重合は、相反する記述がない
限りは、実質的に下記の一般的手順に従って行なつた。
一般的な手順及び実施例においては、相反する記述がな
い限りは、部数はすべて重量により、且つすべての温度
は摂氏で示す。分子量の値が1000未満である場合に
は、その値は正確に測定することが困難であることは、
特記すべきである。それにもかかわらず、これらの値で
示される分子量の低下は分子量調節の正確な反映であ
る。
一般的手順 A.溶液重合 窒素ドライボツクス中で、予め窒素でスパージし且つウ
ールム(Woelm)アルミナ(品級1)のカラムを通過さ
せてある。21.4ml(0.2モル)のメタクリル酸メ
チルを、100mlの容量フラスコに加えた。それに対し
て望ましい量のコバルト触媒を加え且つその容量を蒸留
したメタノールによつて100mlとした。
300mlの丸底フラスコに0.062g(2.5×10
-4モル)の2,2−アゾビス(2−メチル)ブタンニト
リルと容量フラスコの内容物を加えた。次いで反応混合
物を撹拌して2,2′−アゾビス(2−メチル)ブタン
ニトリルを溶解して、ガスクロマトグラフイー(G.
C)試料を採取した。丸底フラスコに水冷凝縮器を付
し、ドライボツクスから取り出して、窒素下に6時間還
流温度まで加熱した。次いで反応混合物を室温で放冷し
て第二のG.C.試料を取り出した。ロータリーエバポ
レータにより反応混合物から溶剤とモノマーを除去する
ことによって、生成したポリ(メタクリル酸メチル)を
単離した。ゲルパーミエーシヨンクロマトグラフイー
(GPC)を用いて生成重合体の重量平均分子量(
w)及び数平均分子量(n)を測定した。
B.懸濁重合 窒素ドライボツクス中で、予め窒素でスパージし且つウ
ールムアルミナ(品級1)のカラムを通してある21.
4ml(0.2モル)のメタクリル酸メチル、0.248
g(1.0×10-3モル)の2,2′−アゾビス[2−
メチル]−ブタンニトリル及び所望量のコバルト触媒
を、還流凝縮器、セプタム及び機械的撹拌機を備えた3
00mlの三ツ口丸底フラスコ中に入れた。フラスコをド
ライボツクスから取り出し、60mlの水性アクリゾルA
−3[75.5gのアクリゾルA−3を1500mlの水
に加えて終夜脱気することによつて調製]を窒素の雰囲
気下に加えた。フラスコを65℃の浴中に入れ、撹拌機
を400回転/分に設定して反応を2時間進行させた。
反応の経過中フラスコ内を窒素雰囲気下に保った。所定
時間後に、反応混合物を室温まで冷却して重合体を過
によつて集めた。重合体を水洗後に乾燥した。GPCを
用いて生成した重合体のwとnを測定した。
C.乳化重合 窒素ドライボツクス中で、予め窒素でスパージし且つウ
ールムアルミナ(品級1)のカラムを通してある21.
4ml(0.2モル)のメタクリル酸メチル、0.374
gの4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸)及び所望
量のコバルト触媒を、還流冷却器、セプタム及び機械的
撹拌機を備えた300mlの三ツ口丸底フラスコ中に入れ
た。ドライボツクスからフラスコを取り出して、窒素の
雰囲気下に60mlの0.1Mドデシル硫酸ナトリウム
(脱気)を加えた。フラスコを80℃の浴中に入れ、撹
拌機を400回転/分に設定し、反応を4時間進行させ
た。反応の経過中フラスコを窒素雰囲気下に保った。所
定時間後に、反応混合物を室温まで冷却し、150mlの
メタノールの添加によつて重合体を沈澱させた。過に
よつて重合体を集め、メタノールで洗浄し、次いで水洗
したのち、風乾した。GPCを用いて生成重合体のw
及びnを測定した。
実施例1〜3 A.Co(II)(DHIB−BF(HO)の製
造 [DHIB=2,3−ジオキシイミノブタン] A.バカツクら、ジヤーナル オブ アメリカン ケミ
カル ソサエテイー,106,5197〜5202(1
984)の方法によって首題の化合物を調製した。
50mlのジエチルエーテル中の2gのCo(OAc)
・4HOと1.9gの2,3−ジヒドロキシイミノ
ブタンに対する10mlのBF・EtOの添加によつ
て生じた懸濁物を室温において終夜撹拌した。かくして
得た固体[Co(II)(DHIB−BF(HO)
]を過によつて集め、250mlのメタノール中に入
れて還流温度に加熱した。溶解しない固体を過によつ
て除いた(0.336g)。残留する透明溶液を冷蔵庫
中に終夜放置した。結晶化した生成物を過によつて回
収して乾燥した(0.468g)。残留する溶液を減圧
下に30mlまで容量を低下させて冷蔵庫(−25℃)中
に終夜放置した。追加の0.101gの生成物を回収し
た。生成物の赤外スペクトルは3581cm-1(HO)
及び1263cm-1、950cm-1(BF)の吸収を示し
た。
B.メタクリル酸メチルのフリーラジカル重合における
接触的連鎖移動剤としての[Co(II)(DHIB−BF
(HO)の使用 触媒として表中に記した量のCo(II)(DHIB−BF
(HO)を用い溶液重合に対する一般的方法
に従つて重合を行なった。その結果を下表に示す。
無色の生成物が得られた。
触媒を用いずに上記の実験を繰返すと、n45,80
0、w122,000及びw/n2.66の結果
を得た。
比較実施例1〜2 メタクリル酸メチルのフリーラジカル溶液重合における
接触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB-H)2(Ph
P)及びCo(II)(DHIB−H)(CN)の
使用 [PHP=トリフエニルホスフイン] 表に記した種類及び量のCo(II)触媒を用いて、溶液重
合に対する一般的手順に従つて重合を行なった。その結
果を下表に示す。
実施例4〜6 アクリル酸メチルのフリーラジカル溶液重合における接
触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB−BF
(HO)の使用 触媒として表に記した量のCo(II)(DHIB−B
(HO)、モノマーとしてアクリル酸メチ
ル及び溶剤としてメチルエチルケトンを用いて溶液重合
に対する一般的手順に従つて重合を行なった。コバルト
触媒は実施例1〜3に記した方法に従つて調製した。そ
の結果を下表に示す。
生成物は無色であった。
触媒を用いずに行なった上記の実験の繰返しはn1
7,300、w56、500及びw/n3.27
を与えた。
実施例7〜9 スチレンのフリーラジカル溶液重合体における接触連鎖
移動剤としてのCo(II)(DHIB−BF(H
O)の使用 触媒として表に記した量のCo(II)(DHIB−B
(HO)、モノマーとしてスチレン、開始
剤として2,2′−アゾビス(イソブチロニトリル)、
及び溶剤としてメチルエチルケトンを用いて、溶液重合
に対する一般的手順に従がい重合を行なった。コバルト
触媒は実施例1〜3に記した手順に従つて調製した。そ
の結果を下表に示す。
無色の生成物が得られた。
触媒を用いずに行なった上記の実験の繰返しはn2
1,700、w48,700、及びw/n2.2
4を与えた。
実施例10〜12 メタクリル酸メチルのフリーラジカル溶液重合における
触媒的連鎖停止剤としてのCo(II)(DHIB−B
(HO)の使用 触媒として表に記した量のCo(II)(DHIB−B
(HO)、モノマーとしてメタクリル酸メ
チル、開始剤として2,2′−アゾビス(イソブチロニ
トリル)及び溶剤としてメチルエチルケトンを用いて、
溶液重合に対する一般的手順に従つて重合を行なった。
コバルト触媒は実施例1〜3に記した手順に従つて調製
した。
無色の生成物が得られた。
触媒を用いずに行なった上記の実験の繰返しはn3
7,100、n77,400及びw/n2.09
を与えた。
実施例13〜15 メタクリロニトリルのフリーラジカル溶液重合における
接触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB−B
(HO)の使用 触媒として表に記した量のCo(II)(DHIB−B
(HO)、モノマーとしてメタクリロニト
リル、開始剤として2,2′−アゾビス(イソブチロニ
トリル)、溶剤としてメチルエチルケトンを使用して、
溶液重合の一般的手順に従つて重合を行なった。コバル
ト触媒は実施例1〜3に記した手順に従つて調製した。
その結果を下表に示す。
無色の生成物が得られた。
触媒を用いない上記の実験の繰返しはn1,140、
w1950、及びw/n1.71を与えた。
実施例16〜18 イソプレンのフリーラジカル溶液重合における接触的連
鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB−BF(H
O)の使用 触媒として表に記した量のCo(II)(DHIB−B
(HO)、モノマーとしてイソプレン、開
始剤として2,2′−アゾビス(イソブチロニトリ
ル)、溶剤としてメチルエチルケトンを用いて、溶液重
合に対する一般的手順に従つて重合を行なった。コバル
ト触媒の調整は実施例1〜3に記した手順に従つた。分
子量の値は核磁気共鳴分光分析(NMR)によつて測定
した。その結果を下表に示す。
無色の生成物が得られた。
触媒を用いずに上記の実験を繰返すとw320を与え
た。
実施例19〜21 酢酸ビニルのフリーラジカル溶液重合における接触的連
鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB−BF(H
O)の使用 触媒として表に記した量のCo(II)(DHIB−B
(HO)、モノマーとして酢酸ビニル、開
始剤として2,2′−アゾビス(イソブチロニトリ
ル)、溶剤としてメチルエチルケトンを使用して、溶液
重合に対する一般的手順に従つて重合を行なった。コバ
ルト触媒は実施例1〜3に従つて調製した。その結果を
下表に示す。
無色の生成物が得られた。
触媒を用いずに行なった上記の実験の繰返しはn1,
660、w3,579、及びw/n2.16を与
えた。
実施例22〜24 アクリロニトリルのフリーラジカル溶液重合における接
触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB−BF
(HO)の使用 触媒として表に記した量のCo(II)(DHIB−B
(HO)、モノマーとしてアクリロニトリ
ル、開始剤として2,2′−アゾビス(イソブチロニト
リル)、溶剤としてメチルエチルケトンを用いて、溶液
重合に対する一般的手順に従つて重合を行なった。コバ
ルト触媒は実施例1〜3に記した手順に従って調製し
た。下表に示す結果中で[η]は分子量に比例する固有
粘度である。[η]の値が高いほど、分子量は大であ
る。これらの値は毛管粘度計(CV)を用いて測定し
た。
無色の生成物が得られた。
触媒を用いない上記の実験の繰返しは[η]dl/g0.
5533を与えた。
実施例25 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の
フリーラジカル溶液重合における接触媒的連鎖移動剤と
してのCo(II)(DHIB−BF(HO)
使用 触媒として表に記した量のCo(II)(DHIB−B
(HO)、モノマーとして0.1モルの2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、開
始剤として1.0×10-3の2,2′−アゾビス(イソ
ブチロニトリル)、溶剤として100mlのジメチルホル
ムアミドを用いて溶液重合に対する一般的手順に従つて
重合を行なった。コバルト触媒は実施例1〜3に記した
手順に従つて調製した。内容物を窒素雰囲気下に100
℃において90分加熱した。下記に示す結果はCVによ
つて測定した。[η]は実施例22〜24に定義すると
おりである。
無色の生成物が得られた。
触媒を用いない上記の実験の繰返しは[η]dl/g0.
1525を与えた。
実施例26 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸の
フリーラジカル溶液重合における接触的連鎖移動剤とし
てのCo(II)(DHIB−BF(HO)の使
用 触媒として表に記した量のCo(II)(DHIB−B
(HO)、0.1モルの2−アクリルアミ
ド−2−メチルプロパンスルホン酸、開始剤として0.
374gの4,4′−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、
溶剤として100mlの水を用いて、溶液重合に対する一
般的手順に従つて重合を行なった。コバルト触媒は実施
例1〜3に記した手順に従つて調製した。内容物を窒素
雰囲気下に100℃で30分加熱した。下記の結果をC
Vによって得た。[η]は実施例22〜24に定義する
とおりである。
無色の生成物が得られた。
触媒を用いない上記の実験の繰返しは[η]dl/g0.
8078を与えた。
実施例27 メタクリル酸のフリーラジカル溶液重合における接触的
連鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB−BF
(HO)の使用 モノマーとしてメタクリル酸を使用して実施例26を繰
返した。結果を下記に示す。
無色の生成物が得られた。
触媒を用いずに上記の実験を繰返して[η]dl/g0.
6862を得た。
実施例28〜31 メタクリル酸メチルのフリーラジカル懸濁重合における
接触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB−B
(HO)の使用 触媒として表に記した量のCo(II)(DHIB−B
(HO)の使用して懸濁重合に対する一般
的手順に従つて重合を行なった。コバルト触媒は実施例
1〜3に記した手順に従つて調製した。その結果を下表
に示す。
無色の生成物が得られた。
触媒を用いずに行なった上記の実験の繰返しはn11
1,000、w865,000、w/n7.86
を与えた。
実施例32〜34 メタクリル酸メチルのフリーラジカル乳化重合における
接触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB−B
)(HO)の使用 触媒として表に記した量のCo(II)(DHIB−B
)(HO)を用いて、乳化重合に対する一般的
手順に従つて重合を行なった。コバルト触媒は実施例1
〜3に記した手順に従つて調製した。
無色の生成物が得られた。
触媒を用いずに行なった上記の実験の繰り返しはn6
75,000、w3,694,000、w/n
8.865.48を与えた。
実施例35〜37 メタクリル酸メチルのフリーラジカル懸濁重合における
接触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB−B
)(HO)の使用 触媒として表に記した量のCo(II)(DHIB−B
)(HO)及び0.25gの開始剤を用いて、
懸濁重合の一般的手順に従つて重合を行なった。コバル
ト触媒は実施例1〜3に記した手順に従つて調製した。
その結果を下表に示す。
無色の生成物が得られた。
触媒を用いない上記の実験の繰返しはn481,00
0、w3,283,000及びw/n6.83を
与えた。
実施例38〜40 メタクリル酸メチルのフリーラジカル懸濁重合における
接触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB−B
)(HO)の使用 触媒としての表の記した量のCo(II)(DHIB−BF
)(HO)及び0.037gの開始剤を使用し
て、乳化重合に対する一般的手順に従つて重合を行なっ
た。コバルト触媒は実施例1〜3に記した手順に従つて
調製した。結果を下表に示す。
無色の生成物が得られた。
触媒を使用しない上記の実験の繰返しはn2,92
6,000、w7,002,000、w/n2.
39を与えた。
実施例41 メタクリル酸メチルのフリーラジカル乳化重合における
接触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB−B
)(HO)の使用 触媒としての表に記した量のCo(II)(DHIB−BF
)(HO)及び0.0037gの開始剤を使用し
て、乳化重合に対する一般的手順に従つて重合を行なっ
た。コバルト触媒は実施例1〜3に従つて調製した。そ
の結果を下表に示す。
無色の生成物が得られた。
触媒を使用しない上記の実験の繰返しはn2,25
4,000、w4,736,000、w/n2.
10を与えた。
実施例42〜43 メタクリル酸メチルのフリーラジカル乳化重合における
接触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB−B
)(HO)の使用 触媒として表に記した量のCo(II)(DHIB−B
)(HO)、カチオン乳化剤として臭化ヘキサ
デシルトリメチルアンモニウム(0.025M)を使用
して、乳化重合に対する一般的手順を使用して重合を行
なった。コバルト触媒は実施例1〜3に記した手順に従
つて調製した。その結果を下表に示す。
無色の生成物が得られた。
触媒を使用しない上記の実験の繰返しはn368,0
00、w3,655,000、w/n9.93を
与えた。
実施例44 A.Co(II)(DDE−H)(HO)の調製 [DDE=1,2−ジフエニル−1,2−ジオキシイミ
ノエタン] Co(II)(DDE−H)(HO)はG.N.シユ
ラウザー、インオルガニツク シンセシス、11、64
(1968)の方法によつて調製した。
B.Co(II)(DDE−BF(HO)の調製 ドライボックス中で、Co(II)(DDH)(HO)
[5.0g]、BF・O(C[10.0
ml]及び100mlの(COを丸底フラスコ中
に入れた。内容物を24時間撹拌したのち、懸濁した固
体を過によつて回収して、ジエチルエーテルにより洗
浄した。回収した固体を真空乾燥した。生成物収量=
5.56g C.メタクリル酸メチルのフリーラジカル乳化重合にお
ける接触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DDE−BF
(HO)の使用 乳化重合に対する一般的手順に従った。Co(II)(DD
E−BF(HO)の濃度は2.5ppmとし
た。生成する重合体はn171,000、w1,3
49,000、w/n7.88を有していた。無色
の生成物が得られた。
実施例45 メタクリル酸メチルのフリーラジカル懸濁重合における
接触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DDE−BF
(HO)の使用 懸濁重合に対する一般的手順に従つた。コバルト触媒は
実施例44に記した手順に従つて調製した。Co(II)
(DDE−BF(HO)の濃度は2.5ppm
とした。生成した重合体はn7,420、w20,
900、w/n2.81を有していた。無色の生成
物が得られた。
実施例46 A.Co(II)(DC−H)(HO)の調製 [DC=1,2−ジオキシイミノシクロヘキサン] Co(II)(DC−H)(HO)はG.N.シユラ
ウザー,インオルガニツク シンセシス,1164(1
968)の方法によつて調製した。
B.Co(II)(DE−BF)(HO)の調製 ドライボツクス中で、Co(II)(DC−H)(H
O)[5.0g]、BF・O(C[1
0.0ml]及び100mlの(COを丸底フラ
スコ中に入れた。内容物を24時間撹拌したのち、懸濁
した固体を過によつて回収してジエチルエーテルによ
り回収した。回収した固体を真空下に乾燥した。生成物
収量=4.09g C.メタクリル酸メチルのフリーラジカル乳化重合にお
ける接触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DC−B
(HO)の使用 乳化重合に対する一般的手順に従った。Co(II)(DC
−BF)(HO)の濃度は2.5ppmとした。生
成する重合体はn14,500、w31,500、
w/n2.17を有していた。無色の生成物が得ら
れた。
実施例47 メタクリル酸メチルのフリーラジカル懸濁重合における
接触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DC−BF
(HO)の使用 懸濁重合に対する一般的手順を用いた。コバルト触媒は
実施例43に記した手順に従つて調製した。Co(II)
(DC−BF)(HO)の濃度は2.5ppmとし
た。生成重合体はn8,080、w18,300、
w/n2.26であつた。無色の生成物が得られ
た。
比較実施例3〜6 メタクリル酸メチルのフリーラジカル乳化重合における
接触的連鎖移動剤としてのCo(II)(DHIB−H)
(HO)、KCo(CN)及びCo(II)サレンの
使用 [サレン=N,N′−ビス(サリチリデン)エチレンジ
アミン] 表に記した種類と量のCo(II)触媒及びカチオン乳化剤
としての臭化ヘキサデシルトリメチルアンモニウム
[0.025M]を用いて、乳化重合に対する一般的手
順を用いて重合を行なった。
本発明を遂行するための最良の方式 本発明を遂行するための現在期待できる最良の方式を詳
細な説明及び特許請求の範囲において示したが、最良の
方式の選択は、重合させるモノマー、使用する連鎖移動
剤及び開始剤、それらの量、ならびに、たとえば温度、
圧力、転化率及び収率のような、重合条件を包含する、
種々の要因に依存することを了解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スチーブン・デイル・イツテル アメリカ合衆国デラウエア州19810ウイル ミントン・シヤルフオント・ランドンドラ イブ 2802

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連鎖移動剤を用いて分子量の調節を達成す
    るモノマーの改良されたフリーラジカル重合において、
    連鎖移動剤は式 または 式中で各Rは、独立的に、フエニルまたはその中の各α
    −炭素原子が2個の水素原子を含有するC〜C12アル
    キルであり、あるいは隣接する炭素原子上のRとRは、
    共同して、α−位において置換していないC〜C
    クロアルキレン、−CH=CH−CH=CH−、 又は であり;RはH又はC2x+1であり、ここでxは1
    〜12である;各Rは、独立的に、H又はC2x+1
    であるか、ここでxは1〜12である、又は両R基は
    共同して−O−Z−−−O−であり;nは2又は3であ
    り;ZはBF、BCl、BBr又はB(R
    であり;且つXはNO3 -、Cl、Br、I、B
    4 -、PF6 -、SbF6 -又はRCOOであり;ここ
    でRはC〜C12アルキルである、 のコバルトキレートであることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】重合がフリーラジカル塊状又は溶液重合で
    ある特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】重合がフリーラジカル乳化又は懸濁重合で
    ある特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】50〜150℃で行なう特許請求の範囲第
    2項記載の方法。
  5. 【請求項5】80〜110℃で行なう特許請求の範囲第
    4項記載の方法。
  6. 【請求項6】有機溶剤を重合媒体として使用する特許請
    求の範囲第2項記載の方法。
  7. 【請求項7】単一のモノマーを単独重合させる特許請求
    の範囲第2項記載の方法。
  8. 【請求項8】モノマーの混合物を共重合させる特許請求
    の範囲第2項記載の方法。
  9. 【請求項9】モノマーはメタクリル酸エステル;アクリ
    ル酸エステル;メタクリル酸;アクリル酸;スチレン;
    酢酸ビニル;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;
    ハロゲン化ビニル;ハロゲン化ビニリデン;ブタジエ
    ン;C〜C10のアルキル、Cl又はFで置換されたブ
    タジエン;エチレンスルホン酸誘導体;アクリルアミド
    誘導体;メタクリルアミド誘導体;C〜C10アルキル
    カルボン酸ビニル;及びそれらの混合物から成る群から
    選択される特許請求の範囲第2項記載の方法。
  10. 【請求項10】モノマーはメタクリル酸エステルである
    特許請求の範囲第7項記載の方法。
  11. 【請求項11】モノマーはメタクリル酸のメチル、エチ
    ル、枝分れC〜C12アルキル及びC〜C12n−アル
    キルエステルから成る群から選択される特許請求の範囲
    第10項記載の方法。
  12. 【請求項12】モノマーはメタクリル酸のアリル、グリ
    シジル、ヒドロキシアルキル、アリロキシエチル、2,
    4−ヘキサジエニル及びジアルキルアミノアルキルエス
    テルから成る群から選択される特許請求の範囲第10項
    記載の方法。
  13. 【請求項13】モノマーはスチレンである特許請求の範
    囲第7項記載の方法。
  14. 【請求項14】モノマーはメタクリロニトリルである特
    許請求の範囲第7項記載の方法。
  15. 【請求項15】混合物はメタクリル酸メチルを包含する
    特許請求の範囲第8項記載の方法。
  16. 【請求項16】混合物はスチレンを包含する特許請求の
    範囲第8項記載の方法。
  17. 【請求項17】混合物はメタクリルニトリルを包含する
    特許請求の範囲第8項記載の方法。
  18. 【請求項18】コバルトキレート連鎖移動剤は式IIIの
    ものである特許請求の範囲第2項記載の方法。
  19. 【請求項19】両R基は共同して−O−Z−−−O−
    であり且つZはBFである特許請求の範囲第2項記載
    の方法。
  20. 【請求項20】コバルトキレート連鎖移動剤はCo(II)
    (2,3−ジオキシイミノブタン−BFである特
    許請求の範囲第2項記載の方法。
  21. 【請求項21】コバルトキレート連鎖移動剤はCo(II)
    (1,2−ジオキシイミノシクロヘキサン−BF
    である特許請求の範囲第2項記載の方法。
  22. 【請求項22】コバルトキレート連鎖移動剤はCo(II)
    (1,2−ジオキシイミノエタン−BFである特
    許請求の範囲第2項記載の方法。
  23. 【請求項23】開始剤はアゾ開始剤である特許請求の範
    囲第2項記載の方法。
  24. 【請求項24】開始剤はアゾクメン、2,2′−アゾビ
    ス(イソブチロニトリル)、2,2′−アゾビス−(2
    −メチル)−ブタンニトリル、4,4′−アゾビス(4
    −シアノ吉草酸)及び2−(t−ブチルアゾ)−2−シ
    アノプロパンから成る群から選択される特許請求の範囲
    第23項記載の方法。
  25. 【請求項25】開始剤は2,2′−アゾビス(2−メチ
    ル)−ブタンニトリルである特許請求の範囲第23項記
    載の方法。
  26. 【請求項26】開始剤は2,2′−アゾビス(イソブチ
    ロニトリル)である特許請求の範囲第23項記載の方
    法。
  27. 【請求項27】開始剤は4,4′−アゾビス(4−シア
    ノ吉草酸)である特許請求の範囲第23項記載の方法。
  28. 【請求項28】開始剤は非アゾ開始剤である特許請求の
    範囲第2項記載の方法。
  29. 【請求項29】開始剤は過酸化ベンゾイル、過酸化ラウ
    ロイル、過硫酸塩及び分子状水素から成る群から選択さ
    れる特許請求の範囲第28項記載の方法。
  30. 【請求項30】溶剤は芳香族炭化水素、エーテル類、ア
    ルキルエステル、混合エステル−エーテル、ケトン、ア
    ルコール、アミド及び水から成る群から選択される特許
    請求の範囲第2項記載の方法。
  31. 【請求項31】溶剤はメタノールである特許請求の範囲
    第30項記載の方法。
  32. 【請求項32】溶剤はメチルエチルケトンである特許請
    求の範囲第30項記載の方法。
  33. 【請求項33】溶剤はジメチルホルムアミドである特許
    請求の範囲第30項記載の方法。
  34. 【請求項34】溶剤は水である特許請求の範囲第30項
    記載の方法。
  35. 【請求項35】25〜90℃で行なう特許請求の範囲第
    3項記載の方法。
  36. 【請求項36】65〜80℃で行なう特許請求の範囲第
    35項記載の方法。
  37. 【請求項37】懸濁剤はポリアクリル酸である特許請求
    の範囲第3項記載の方法。
  38. 【請求項38】乳化剤はアニオン性である特許請求の範
    囲第3項記載の方法。
  39. 【請求項39】乳化剤はドデシル硫酸ナトリウムである
    特許請求の範囲第38項記載の方法。
  40. 【請求項40】乳化剤はカチオン性である特許請求の範
    囲第3項記載の方法。
  41. 【請求項41】乳化剤は臭化ヘキサデシルトリメチルア
    ンモニウムである特許請求の範囲第40項記載の方法。
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JPS61241302A (ja) 1986-10-27

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