JPH0623173B2 - 2−アルコキシベンゼンスルホンアミドの製法 - Google Patents
2−アルコキシベンゼンスルホンアミドの製法Info
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- JPH0623173B2 JPH0623173B2 JP62049890A JP4989087A JPH0623173B2 JP H0623173 B2 JPH0623173 B2 JP H0623173B2 JP 62049890 A JP62049890 A JP 62049890A JP 4989087 A JP4989087 A JP 4989087A JP H0623173 B2 JPH0623173 B2 JP H0623173B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C311/00—Amides of sulfonic acids, i.e. compounds having singly-bound oxygen atoms of sulfo groups replaced by nitrogen atoms, not being part of nitro or nitroso groups
- C07C311/15—Sulfonamides having sulfur atoms of sulfonamide groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings
- C07C311/16—Sulfonamides having sulfur atoms of sulfonamide groups bound to carbon atoms of six-membered aromatic rings having the nitrogen atom of at least one of the sulfonamide groups bound to hydrogen atoms or to an acyclic carbon atom
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C309/00—Sulfonic acids; Halides, esters, or anhydrides thereof
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は2−アルコキシベンゼンスルホンアミドの新規
製造方法に関するものである。
製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕 新規方法によって製造することができる2−アルコキシ
ベンゼンスルホンアミドは、除草剤である2−アルコキ
シベンゼンスルホニル尿素の合成のために有用な中間体
である。この高い効果を有する除草剤の群は、最近、数
多くの特許出願及び公開公報に記載されている。本発明
の方法により製造することができる2−アルコキシベン
ゼンスルホンアミド、その製造及びこのスルホニル尿素
群からの除草剤最終生成物の製造におけるそれらの使用
がヨーロッパ特許出願第23422号、第44807号及び第4480
8号に記載されている。
ベンゼンスルホンアミドは、除草剤である2−アルコキ
シベンゼンスルホニル尿素の合成のために有用な中間体
である。この高い効果を有する除草剤の群は、最近、数
多くの特許出願及び公開公報に記載されている。本発明
の方法により製造することができる2−アルコキシベン
ゼンスルホンアミド、その製造及びこのスルホニル尿素
群からの除草剤最終生成物の製造におけるそれらの使用
がヨーロッパ特許出願第23422号、第44807号及び第4480
8号に記載されている。
アルコキシベンゼンスルホンアミドの製造のための前記
の方法は、不安定なジアゾニウム塩が中間体として得ら
れ、そしてCu(I)化合物によるサンドマイヤ型の交換反
応が十分な選択性が少しもないか、又は複雑な分離方法
が要求される混合生成物が得られるかのどちらかである
ので、大規模な工業生産の用途には適当ではない。
の方法は、不安定なジアゾニウム塩が中間体として得ら
れ、そしてCu(I)化合物によるサンドマイヤ型の交換反
応が十分な選択性が少しもないか、又は複雑な分離方法
が要求される混合生成物が得られるかのどちらかである
ので、大規模な工業生産の用途には適当ではない。
したがって、大工業規模で行うことができる、2−アル
コキシベンゼンスルホンアミドの安価な製造方法に対す
る要望がある。
コキシベンゼンスルホンアミドの安価な製造方法に対す
る要望がある。
驚くべきことに、本発明の新規製造方法はこれらの要望
を実質的に満たすものである。
を実質的に満たすものである。
本発明により、次式I: (式中、Rはクロロメチル基、メトキシメチル基、炭素
原子数1ないし4のアルキル基又はトリフルオロメチル
基を表わす。)で表わされる2−アルコキシベンゼンス
ルホンアミドを次式II: (式中、Rは式Iで定義された意味を表わす。)で表わ
される4−アルコキシクロロベンゼンをクロロスルホン
酸ClSO3Hと反応させ、得られた次式III: (式中、Rは式Iで定義された意味を表わす。)で表わ
されるスルホクロリドをアンモニアと反応させることに
より次式IV: (式中、Rは式Iで定義された意味を表わす。)で表わ
されるスルホンアミドに変え、そして該スルホンアミド
を水素ガスで貴金属触媒の存在下にて水素化することに
より製造することが提案される。
原子数1ないし4のアルキル基又はトリフルオロメチル
基を表わす。)で表わされる2−アルコキシベンゼンス
ルホンアミドを次式II: (式中、Rは式Iで定義された意味を表わす。)で表わ
される4−アルコキシクロロベンゼンをクロロスルホン
酸ClSO3Hと反応させ、得られた次式III: (式中、Rは式Iで定義された意味を表わす。)で表わ
されるスルホクロリドをアンモニアと反応させることに
より次式IV: (式中、Rは式Iで定義された意味を表わす。)で表わ
されるスルホンアミドに変え、そして該スルホンアミド
を水素ガスで貴金属触媒の存在下にて水素化することに
より製造することが提案される。
上記定義において、アルキル基はメチル基、エチル基、
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二
ブチル基、イソブチル基又は第三ブチル基を表わす。
n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二
ブチル基、イソブチル基又は第三ブチル基を表わす。
式Iの反応生成物は、適当なピリミジニルカルバメート
若しくはトリアジニルカルバメート又は相当するイソシ
アネートと反応させることにより公知の方法で、農業的
に有用な活性有効成分である該スルホニル尿素群に直接
変えることができる。この方法の代替として、式Iの2
−アルコキシベンゼンスルホンアミドをまず相当するイ
ソシアネート又はカルバメートに変え、次いで適当なピ
リミジニルアミン又はトリアジニルアミンと反応させ
て、有効なスルホニル尿素を得る。
若しくはトリアジニルカルバメート又は相当するイソシ
アネートと反応させることにより公知の方法で、農業的
に有用な活性有効成分である該スルホニル尿素群に直接
変えることができる。この方法の代替として、式Iの2
−アルコキシベンゼンスルホンアミドをまず相当するイ
ソシアネート又はカルバメートに変え、次いで適当なピ
リミジニルアミン又はトリアジニルアミンと反応させ
て、有効なスルホニル尿素を得る。
式IIの出発物質は公知であり、そして4−クロロフェノ
ールから簡単なエーテル化反応により得ることができ
る。
ールから簡単なエーテル化反応により得ることができ
る。
市販品として入手可能なクロロスルホン酸は、本発明の
方法の第1段階(II→III)を行うために用いる。反応
を行うために、式IIの化合物1モルに対してクロロスル
ホン酸を少なくとも3モル用いる。クロロスルホン酸の
大過剰、例えば式IIの化合物1モルに対してクロロスル
ホン酸を少なくとも5モル用いることが有利である。個
々の実施態様において、クロロスルホン酸を同時に反応
物及び溶媒として用いることができる。しかしながら、
一般に、反応(II→III)は不活性溶媒中で行う。適当
な溶媒は二硫化炭素、トルエン、キシレン、及びヘキサ
ン、デカン又はシクロヘキサンのような飽和炭化水素、
及び塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−
ジクロロエタン、1,2−ジクロロエチレン、テトラクロ
ロエチレン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのよ
うな塩素化炭化水素である。好ましい溶媒はシクロヘキ
サン、n−デカン、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタ
ン及びクロロホルムである。反応温度は、通常、-10°
から+100℃まで、好ましくは-10°から+80℃までの範囲
である。
方法の第1段階(II→III)を行うために用いる。反応
を行うために、式IIの化合物1モルに対してクロロスル
ホン酸を少なくとも3モル用いる。クロロスルホン酸の
大過剰、例えば式IIの化合物1モルに対してクロロスル
ホン酸を少なくとも5モル用いることが有利である。個
々の実施態様において、クロロスルホン酸を同時に反応
物及び溶媒として用いることができる。しかしながら、
一般に、反応(II→III)は不活性溶媒中で行う。適当
な溶媒は二硫化炭素、トルエン、キシレン、及びヘキサ
ン、デカン又はシクロヘキサンのような飽和炭化水素、
及び塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−
ジクロロエタン、1,2−ジクロロエチレン、テトラクロ
ロエチレン、クロロベンゼン又はジクロロベンゼンのよ
うな塩素化炭化水素である。好ましい溶媒はシクロヘキ
サン、n−デカン、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタ
ン及びクロロホルムである。反応温度は、通常、-10°
から+100℃まで、好ましくは-10°から+80℃までの範囲
である。
第一反応段階(II→III)の好ましい実施態様は、式III
の化合物を、相当する式IIの化合物を不活性溶媒中で-1
0°から+100℃の範囲の温度で少なくとも3倍の当量の
クロロスルホン酸と反応させることにより製造すること
である。特に好ましい実施態様は、その反応(II→II
I)を-10°から+80℃までの範囲の温度で、塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタン又はクロロホルム中で少なく
とも5倍の当量のクロロスルホン酸を用いて行うことか
らなる。
の化合物を、相当する式IIの化合物を不活性溶媒中で-1
0°から+100℃の範囲の温度で少なくとも3倍の当量の
クロロスルホン酸と反応させることにより製造すること
である。特に好ましい実施態様は、その反応(II→II
I)を-10°から+80℃までの範囲の温度で、塩化メチレ
ン、1,2−ジクロロエタン又はクロロホルム中で少なく
とも5倍の当量のクロロスルホン酸を用いて行うことか
らなる。
第一反応段階(II→III)は、また、当量のクロロスル
ホン酸を用いて行ってもよく、その場合、もう一つの反
応段階が必要となる。経済的及び生態学的な利点は、当
量のクロロスルホン酸を用いることにより、処理すべき
又は中和すべき過剰のクロロスルホン酸がないという事
実である。この変法に従って、式IIの化合物を0°から
+150℃まで、好ましくは+20°から+60℃までの範囲の温
度で、クロロスルホン酸の当量又はその小過剰と反応さ
せる。この場合、後処理するだけでは、式IIIのスルホ
クロリドを直接生成しないが、反応混合物を水酸化アル
カリ金属の水溶液によって0°から+100℃まで、好まし
くは+50℃から+90℃までの範囲の温度で中和すると、相
当する次式V: (式中、Rは式Iで定義した意味を表わし、そしてMは
ナトリウム原子又はカリウム原子を表わす。)で表わさ
れるスルホン酸アルカリ金属塩を生成する。この反応は
アルカン又はクロロアルカンのような不活性溶媒中で有
利に行うことができる。好都合な場合、例えばすべての
反応成分が選択した反応温度で液体であるなら、溶媒を
省くことができ、そして反応を全く反応物だけで行うこ
とができる。上記の型の溶媒はペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、デカン、ドデカン、及びまたシクロ
ペンタン又はシクロヘキサン、並びに塩化メチレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロ
エタン又はテトラクロロエタンである。その中でも、シ
クロヘキサン及びn−デカンが好ましい。
ホン酸を用いて行ってもよく、その場合、もう一つの反
応段階が必要となる。経済的及び生態学的な利点は、当
量のクロロスルホン酸を用いることにより、処理すべき
又は中和すべき過剰のクロロスルホン酸がないという事
実である。この変法に従って、式IIの化合物を0°から
+150℃まで、好ましくは+20°から+60℃までの範囲の温
度で、クロロスルホン酸の当量又はその小過剰と反応さ
せる。この場合、後処理するだけでは、式IIIのスルホ
クロリドを直接生成しないが、反応混合物を水酸化アル
カリ金属の水溶液によって0°から+100℃まで、好まし
くは+50℃から+90℃までの範囲の温度で中和すると、相
当する次式V: (式中、Rは式Iで定義した意味を表わし、そしてMは
ナトリウム原子又はカリウム原子を表わす。)で表わさ
れるスルホン酸アルカリ金属塩を生成する。この反応は
アルカン又はクロロアルカンのような不活性溶媒中で有
利に行うことができる。好都合な場合、例えばすべての
反応成分が選択した反応温度で液体であるなら、溶媒を
省くことができ、そして反応を全く反応物だけで行うこ
とができる。上記の型の溶媒はペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、デカン、ドデカン、及びまたシクロ
ペンタン又はシクロヘキサン、並びに塩化メチレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロ
エタン又はテトラクロロエタンである。その中でも、シ
クロヘキサン及びn−デカンが好ましい。
式Vの化合物はオキシ塩化リン、塩化チオニル、好まし
くはホスゲンのような慣用の塩素化剤と反応させること
により式IIIのスルホクロリドに変える。ジメチルホル
ムアミド又はジメチルアセトアミドのような触媒を用い
ることが有利である。遊離の酸又はアルカリ金属塩から
のスルホクロリドの生成(V→III)のための反応条件
はこの型の反応のための通常の条件に相当する。水分を
除去すること及び溶媒が中性であることは重要な特徴で
ある。このような条件は上記のスルホクロリドの直接製
造(II→III)の記載において示してある。好ましい反
応温度は+60°から+120℃までの範囲である。
くはホスゲンのような慣用の塩素化剤と反応させること
により式IIIのスルホクロリドに変える。ジメチルホル
ムアミド又はジメチルアセトアミドのような触媒を用い
ることが有利である。遊離の酸又はアルカリ金属塩から
のスルホクロリドの生成(V→III)のための反応条件
はこの型の反応のための通常の条件に相当する。水分を
除去すること及び溶媒が中性であることは重要な特徴で
ある。このような条件は上記のスルホクロリドの直接製
造(II→III)の記載において示してある。好ましい反
応温度は+60°から+120℃までの範囲である。
式IIIのスルホクロリドの式IVの相当するスルホンアミ
ドへの変換は、公知のこの反応段階で通常用いられる条
件で、例えば常圧下、0°から+100℃まで、好ましくは
0℃ないし+30℃の範囲の温度で、式IIIの化合物にアン
モニア水溶液を加えることにより、又は不活性溶媒中
で、所望により酸受容体を存在させて、式IIIの化合物
をアンモニアで処理することにより行う。溶媒及び酸受
容体の例は:炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムのような
炭酸塩、重炭酸ナトリウム及び重炭酸カリウムのような
重炭酸塩、酸化カルシウム及び酸化マグネシウムのよう
な酸化物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
カルシウム及び水酸マグネシウムのような水酸化物;ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エ
チレングリコールジメチルエーテル及びジエチレングリ
コールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセト
ン、2−ブタノン、3−ペンタノン及びシクロヘキサノ
ンのようなケトン;クロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、トリク
ロロエタン及びテトラクロロエタンのような塩素化炭化
水素;2−ブタノール、イソプロパノール及びシクロヘ
キサノールのような第二アルコール;シクロヘキサン、
ベンゼン、トルエン及びキシレンのような炭化水素であ
る。この反応は、トルエン又はキシレンの存在下、アン
モニア水溶液によって行うのが好ましい。
ドへの変換は、公知のこの反応段階で通常用いられる条
件で、例えば常圧下、0°から+100℃まで、好ましくは
0℃ないし+30℃の範囲の温度で、式IIIの化合物にアン
モニア水溶液を加えることにより、又は不活性溶媒中
で、所望により酸受容体を存在させて、式IIIの化合物
をアンモニアで処理することにより行う。溶媒及び酸受
容体の例は:炭酸ナトリウム及び炭酸カリウムのような
炭酸塩、重炭酸ナトリウム及び重炭酸カリウムのような
重炭酸塩、酸化カルシウム及び酸化マグネシウムのよう
な酸化物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
カルシウム及び水酸マグネシウムのような水酸化物;ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エ
チレングリコールジメチルエーテル及びジエチレングリ
コールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセト
ン、2−ブタノン、3−ペンタノン及びシクロヘキサノ
ンのようなケトン;クロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、トリク
ロロエタン及びテトラクロロエタンのような塩素化炭化
水素;2−ブタノール、イソプロパノール及びシクロヘ
キサノールのような第二アルコール;シクロヘキサン、
ベンゼン、トルエン及びキシレンのような炭化水素であ
る。この反応は、トルエン又はキシレンの存在下、アン
モニア水溶液によって行うのが好ましい。
水素ガスによる触媒水素化により式Iの化合物を生成す
る式IVの化合物の脱塩素化は、一般に、不活性溶媒中、
酸受容体の存在下で1から5バールまで、好ましくは1
から1.5バールまでの範囲の圧力下、+20°から+70℃ま
での範囲の温度での温和な条件下で行う。一般に、用い
られる触媒は酸化白金の形の白金又は硫酸バリウム上に
担持したパラジウム、白金黒若しくは白金又は活性炭上
に担持したパラジウム黒若しくはパラジウムのような貴
金属触媒である。最も広く用いることができる触媒は、
パラジウムを5%担持した活性炭として、市販品として
入手可能な形の活性炭上に担持したパラジウムである。
通常用いられる酸受容体は:水酸化ナトリウム及び水酸
化カルシウムのような水酸化物;カルボン酸の金属塩例
えば酢酸ナトリウム;リン酸塩例えばリン酸二ナトリウ
ム;重炭酸塩;酸化マグネシウム及び酸化カルシウムの
ような酸化物;そして好ましくはトリメチルアミン、ト
リエチルアミン、ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン、
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ−7−エン、1,
5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノン−5−エン、ピリジ
ン、キノリン及びイソキノリンのような第三級有機アミ
ンである。これらの塩基は、一定のpH値を維持するため
に反応混合物に連続的に加えるか、又は好ましくは水素
化を始める前に必要量を反応容器内に入れておく。好ま
しい溶媒は:ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン及
びジオキサンのようなエーテル;アセトン、2−ブタノ
ン又はシクロヘキサノンのようなケトン;酢酸エチルの
ようなエステル;メタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、イソプロパノール又はブタノールのようなアル
コール;及びペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベ
ンゼン、トルエン及びキシレンのような炭化水素;及び
水である。好ましい実施態様は、式IVの化合物を、2−
ブタノン、塩基及び水の混合物中でパラジウムを5%担
持させた活性炭触媒の存在下で+50°から+55℃までの温
度範囲で常圧下、水素ガスによって水素化することであ
る。式Iの化合物の製造のための本発明の好ましい実施
態様は、式IIで表わされる化合物を+20°から+60℃まで
の範囲の温度でn−デカン中でクロルスルホン酸の当量
と反応させ;反応混合物を+50°から+90℃までの範囲の
温度で水酸化アルカリ金属によって中和し;ホスゲンを
生成物である式Vで表わされるスルホン酸アルカリ金属
塩にキシレン中で+60°から+120℃までの範囲の温度で
加え;生成物である式IIIのスルホクロリドをアンモニ
ア水溶液によってトルエン又はキシレンの存在下で処理
し;そして生成物である式IVのスルホンアミドをパラジ
ウムを5%担持した活性炭触媒の存在下で+20°から+70
℃までの範囲の温度で、常圧下、2−ブタノン/水/塩
基混合物中にて水素ガスで触媒水素化により脱塩素化す
ることからなる。
る式IVの化合物の脱塩素化は、一般に、不活性溶媒中、
酸受容体の存在下で1から5バールまで、好ましくは1
から1.5バールまでの範囲の圧力下、+20°から+70℃ま
での範囲の温度での温和な条件下で行う。一般に、用い
られる触媒は酸化白金の形の白金又は硫酸バリウム上に
担持したパラジウム、白金黒若しくは白金又は活性炭上
に担持したパラジウム黒若しくはパラジウムのような貴
金属触媒である。最も広く用いることができる触媒は、
パラジウムを5%担持した活性炭として、市販品として
入手可能な形の活性炭上に担持したパラジウムである。
通常用いられる酸受容体は:水酸化ナトリウム及び水酸
化カルシウムのような水酸化物;カルボン酸の金属塩例
えば酢酸ナトリウム;リン酸塩例えばリン酸二ナトリウ
ム;重炭酸塩;酸化マグネシウム及び酸化カルシウムの
ような酸化物;そして好ましくはトリメチルアミン、ト
リエチルアミン、ジアザビシクロ〔2.2.2〕オクタン、
1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセ−7−エン、1,
5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕ノン−5−エン、ピリジ
ン、キノリン及びイソキノリンのような第三級有機アミ
ンである。これらの塩基は、一定のpH値を維持するため
に反応混合物に連続的に加えるか、又は好ましくは水素
化を始める前に必要量を反応容器内に入れておく。好ま
しい溶媒は:ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン及
びジオキサンのようなエーテル;アセトン、2−ブタノ
ン又はシクロヘキサノンのようなケトン;酢酸エチルの
ようなエステル;メタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、イソプロパノール又はブタノールのようなアル
コール;及びペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン、ベ
ンゼン、トルエン及びキシレンのような炭化水素;及び
水である。好ましい実施態様は、式IVの化合物を、2−
ブタノン、塩基及び水の混合物中でパラジウムを5%担
持させた活性炭触媒の存在下で+50°から+55℃までの温
度範囲で常圧下、水素ガスによって水素化することであ
る。式Iの化合物の製造のための本発明の好ましい実施
態様は、式IIで表わされる化合物を+20°から+60℃まで
の範囲の温度でn−デカン中でクロルスルホン酸の当量
と反応させ;反応混合物を+50°から+90℃までの範囲の
温度で水酸化アルカリ金属によって中和し;ホスゲンを
生成物である式Vで表わされるスルホン酸アルカリ金属
塩にキシレン中で+60°から+120℃までの範囲の温度で
加え;生成物である式IIIのスルホクロリドをアンモニ
ア水溶液によってトルエン又はキシレンの存在下で処理
し;そして生成物である式IVのスルホンアミドをパラジ
ウムを5%担持した活性炭触媒の存在下で+20°から+70
℃までの範囲の温度で、常圧下、2−ブタノン/水/塩
基混合物中にて水素ガスで触媒水素化により脱塩素化す
ることからなる。
式III、IV及びVの中間体は本発明の方法を実行するた
めに特に開発したものである。
めに特に開発したものである。
本発明を次の実施例により更に詳説する。実施例P2
は、実施例P1の第1及び第2反応段階の代替として理
解されたい。実施例P3は実施例P1の最後の反応段階
と置き換えることができる。
は、実施例P1の第1及び第2反応段階の代替として理
解されたい。実施例P3は実施例P1の最後の反応段階
と置き換えることができる。
製造実施例: 実施例P1:2−(2−クロロエトキシ)ベンゼンスル
ホンアミド a)2−(2−クロロエトキシ)−5−クロロベンゼンス
ルホン酸ナトリウム塩 激しくかき混ぜながら、クロロスルホン酸122g(1.05
モル)を+35°から+40℃までの範囲の温度でn−デカン
300m中に溶かした4−クロロ−(2−クロロエトキ
シ)ベンゼン191g(1.00モル)の溶液に2時間かけて
加える。塩化水素ガスが発生し、そして沈殿が形成す
る。反応溶液を+80℃まで加熱し、水50mを加え、そ
して混合物を、水酸化ナトリウム30%溶液160g(1.2
モル)を加えることによりpH7に中和する。次いで熱い
水相を分離し、そしてキシレン700mをそれに加え
る。その水を、水分分離器で蒸留することによりこの混
合物から追い出す。そのとき塩のような生成物がキシレ
ン溶液から沈殿し、そして懸濁液が形成する。所望によ
りろ過し、そして乾燥することにより2−(2−クロロ
エトキシ)−5−クロロベンゼンスルホン酸塩302g
(理論値の100%)が得られる。
ホンアミド a)2−(2−クロロエトキシ)−5−クロロベンゼンス
ルホン酸ナトリウム塩 激しくかき混ぜながら、クロロスルホン酸122g(1.05
モル)を+35°から+40℃までの範囲の温度でn−デカン
300m中に溶かした4−クロロ−(2−クロロエトキ
シ)ベンゼン191g(1.00モル)の溶液に2時間かけて
加える。塩化水素ガスが発生し、そして沈殿が形成す
る。反応溶液を+80℃まで加熱し、水50mを加え、そ
して混合物を、水酸化ナトリウム30%溶液160g(1.2
モル)を加えることによりpH7に中和する。次いで熱い
水相を分離し、そしてキシレン700mをそれに加え
る。その水を、水分分離器で蒸留することによりこの混
合物から追い出す。そのとき塩のような生成物がキシレ
ン溶液から沈殿し、そして懸濁液が形成する。所望によ
りろ過し、そして乾燥することにより2−(2−クロロ
エトキシ)−5−クロロベンゼンスルホン酸塩302g
(理論値の100%)が得られる。
相当するカリウム塩及び2−(2−メトキシエトキシ)
−5−クロロベンゼンスルホン酸及び2−(2,2,2−ト
リフルオロエトキシ)−5−クロロベンゼンスルホン酸
のナトリウム又はカリウム塩が類似の方法により得られ
る。
−5−クロロベンゼンスルホン酸及び2−(2,2,2−ト
リフルオロエトキシ)−5−クロロベンゼンスルホン酸
のナトリウム又はカリウム塩が類似の方法により得られ
る。
b)2−(2−クロロエトキシ)−5−クロロベンゼンス
ルホニルクロリド ジメチルホルムアミド1.5g(0.02モル)を+85°から+9
0℃までの範囲の温度でキシレン700m中の2−(2−
クロロエトキシ)−5−クロロベンゼンスルホン酸ナト
リウム塩302gの〔ステップ(a)で得られた〕懸濁液に加
える。続いて気体状ホスゲン150g(1.51モル)を該混
合物に2時間かけて導入する。過剰のホスゲンは窒素ガ
スを30分間導入することにより追い出す。次いで水20
0mをその混合物に50℃で加える。有機相を分離し、
そして蒸発させて濃縮すると、94.5〜95℃の融点を有す
る2−(2−クロロエトキシ)−5−クロロベンゼンス
ルホニルクロリド287g(理論値の99.2%)が得られ
る。
ルホニルクロリド ジメチルホルムアミド1.5g(0.02モル)を+85°から+9
0℃までの範囲の温度でキシレン700m中の2−(2−
クロロエトキシ)−5−クロロベンゼンスルホン酸ナト
リウム塩302gの〔ステップ(a)で得られた〕懸濁液に加
える。続いて気体状ホスゲン150g(1.51モル)を該混
合物に2時間かけて導入する。過剰のホスゲンは窒素ガ
スを30分間導入することにより追い出す。次いで水20
0mをその混合物に50℃で加える。有機相を分離し、
そして蒸発させて濃縮すると、94.5〜95℃の融点を有す
る2−(2−クロロエトキシ)−5−クロロベンゼンス
ルホニルクロリド287g(理論値の99.2%)が得られ
る。
2−(2−メトキシエトキシ)−5−クロロベンゼンス
ルホニルクロリド(油状物として)及び2−(2,2,2−
トリフルオロエトキシ)−5−クロロベンゼンスルホニ
ルクロリド(融点:76℃)が類似の方法で得られる。
ルホニルクロリド(油状物として)及び2−(2,2,2−
トリフルオロエトキシ)−5−クロロベンゼンスルホニ
ルクロリド(融点:76℃)が類似の方法で得られる。
c)2−(2−クロロエトキシ)−5−クロロベンゼンス
ルホンアミド アンモニア30%溶液142g(2.5モル)を+55°から+60℃
までの範囲の温度でキシレン700m中の2−(2−ク
ロロエトキシ)−5−クロロベンゼンスルホニルクロリ
ド287gの〔ステップ(b)で得られた〕溶液に2時間かけ
て加える。無色の結晶性沈殿が形成する。そして温度を
+55℃に更に2時間保ち、その後0℃に下げる。結晶性
沈殿を分離し、イソプロパノールで3回(150mで1
回そして500mで2回)洗う。生成物を乾燥すること
により、145℃の融点を有する2−(2−クロロエトキ
シ)−5−クロロベンゼンスルホンアミド250g(理論
値の92.6%)が得られる。
ルホンアミド アンモニア30%溶液142g(2.5モル)を+55°から+60℃
までの範囲の温度でキシレン700m中の2−(2−ク
ロロエトキシ)−5−クロロベンゼンスルホニルクロリ
ド287gの〔ステップ(b)で得られた〕溶液に2時間かけ
て加える。無色の結晶性沈殿が形成する。そして温度を
+55℃に更に2時間保ち、その後0℃に下げる。結晶性
沈殿を分離し、イソプロパノールで3回(150mで1
回そして500mで2回)洗う。生成物を乾燥すること
により、145℃の融点を有する2−(2−クロロエトキ
シ)−5−クロロベンゼンスルホンアミド250g(理論
値の92.6%)が得られる。
2−(メトキシエトキシ)−5−クロロベンゼンスルホ
ンアミド(融点:121〜123℃)及び2−(2,2,2−トリ
フルオロエトキシ)−5−クロロベンゼンスルホンアミ
ド(融点:142.5℃)が類似の方法で得られる。
ンアミド(融点:121〜123℃)及び2−(2,2,2−トリ
フルオロエトキシ)−5−クロロベンゼンスルホンアミ
ド(融点:142.5℃)が類似の方法で得られる。
d)攪拌フラスコ中で、2−(2−クロロエトキシ)−5
−クロロベンゼンスルホンアミド67.5g(0.25モル)、
2−ブタノン165g、水36g、パラジウムを5%担持さ
せた活性炭3.4g及び酢酸0.22gからなる混合物を常圧
下+50°から+55℃までの範囲の温度で水素ガスにより水
素化し、この水素化反応の間pHを、水酸化ナトリウム30
%溶液33.5g(0.25モル)を滴下することによりpH10.5
ないし11.0で一定に保つ。混合物が水素ガスで飽和され
るまで必要とされる反応時間は45分である。生成物
は、その混合物をろ過し、そしてろ液を濃縮することに
より得られる。収量は、119℃の融点を有する2−(2
−クロロエトキシ)ベンゼンスルホンアミド58.2g(理
論値の99%)である。
−クロロベンゼンスルホンアミド67.5g(0.25モル)、
2−ブタノン165g、水36g、パラジウムを5%担持さ
せた活性炭3.4g及び酢酸0.22gからなる混合物を常圧
下+50°から+55℃までの範囲の温度で水素ガスにより水
素化し、この水素化反応の間pHを、水酸化ナトリウム30
%溶液33.5g(0.25モル)を滴下することによりpH10.5
ないし11.0で一定に保つ。混合物が水素ガスで飽和され
るまで必要とされる反応時間は45分である。生成物
は、その混合物をろ過し、そしてろ液を濃縮することに
より得られる。収量は、119℃の融点を有する2−(2
−クロロエトキシ)ベンゼンスルホンアミド58.2g(理
論値の99%)である。
2−(2−メトキシエトキシ)ベンゼンスルホンアミド
(融点:111℃)及び2−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)ベンゼンスルホンアミド(融点:123℃)が類似の
方法で得られる。
(融点:111℃)及び2−(2,2,2−トリフルオロエトキ
シ)ベンゼンスルホンアミド(融点:123℃)が類似の
方法で得られる。
実施例P2:2−(2−クロロエトキシ)−5−クロロ
ベンゼンスルホニルクロリド かき混ぜながら、4−クロロ−(2−クロロエトキシ)
ベンゼン64.0g(0.33モル)を+5℃の温度で1,2−ジク
ロロエタン105mに溶かしたクロロスルホン酸233g
(2モル)の溶液に0.5時間かけて滴下する。反応混合
物を20℃で更に11/2時間かき混ぜ、次いで氷230g、水
170m及び1,2−ジクロロエタン60mからなる混合物
中に取る。有機相を分離し、水で洗い、そして蒸発させ
て濃縮することにより2−(2−クロロエトキシ)−5
−クロロベンゼンスルホニルクロリド77g(理論値の80
%)が得られる。
ベンゼンスルホニルクロリド かき混ぜながら、4−クロロ−(2−クロロエトキシ)
ベンゼン64.0g(0.33モル)を+5℃の温度で1,2−ジク
ロロエタン105mに溶かしたクロロスルホン酸233g
(2モル)の溶液に0.5時間かけて滴下する。反応混合
物を20℃で更に11/2時間かき混ぜ、次いで氷230g、水
170m及び1,2−ジクロロエタン60mからなる混合物
中に取る。有機相を分離し、水で洗い、そして蒸発させ
て濃縮することにより2−(2−クロロエトキシ)−5
−クロロベンゼンスルホニルクロリド77g(理論値の80
%)が得られる。
2−n−プロポキシ−5−クロロベンゼンスルホニルク
ロリド、2−エトキシ−5−クロロベンゼンスルホニル
クロリド、2−(2−メトキシエトキシ)−5−クロロ
ベンゼンスルホニルクロリド及び2−(2,2,2−トリフ
ルオロエトキシ)−5−クロロベンゼンスルホニルクロ
リドが類似の方法で得られる。
ロリド、2−エトキシ−5−クロロベンゼンスルホニル
クロリド、2−(2−メトキシエトキシ)−5−クロロ
ベンゼンスルホニルクロリド及び2−(2,2,2−トリフ
ルオロエトキシ)−5−クロロベンゼンスルホニルクロ
リドが類似の方法で得られる。
実施例P3:2−(2−クロロエトキシ)ベンゼンスル
ホンアミド 攪拌フラスコ中で2−(2−クロロエトキシ)−5−ク
ロロベンゼンスルホンアミド68.2gを、2−ブタノン18
4g中に溶かす。次いで水34.3g、水酸化ナトリウム30
%溶液34.3g及びパラジウムを5%担持させた活性炭触
媒3.4gを加えたのち、該混合物を常圧下25°ないし30
℃で水素ガスにより水素化する。水素化は30分間続け
る。触媒をろ過により除去する。そしてろ液を蒸発させ
て119℃の融点を有する2−(2−クロロエトキシベン
ゼンスルホンアミド58.7g(理論値の98%)を得る。
ホンアミド 攪拌フラスコ中で2−(2−クロロエトキシ)−5−ク
ロロベンゼンスルホンアミド68.2gを、2−ブタノン18
4g中に溶かす。次いで水34.3g、水酸化ナトリウム30
%溶液34.3g及びパラジウムを5%担持させた活性炭触
媒3.4gを加えたのち、該混合物を常圧下25°ないし30
℃で水素ガスにより水素化する。水素化は30分間続け
る。触媒をろ過により除去する。そしてろ液を蒸発させ
て119℃の融点を有する2−(2−クロロエトキシベン
ゼンスルホンアミド58.7g(理論値の98%)を得る。
2−(2−メトキシエトキシ)ベンゼンスルホンアミド
及び2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼンス
ルホンアミドが類似の方法で得られる。
及び2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ベンゼンス
ルホンアミドが類似の方法で得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 309/42 7419−4H 309/87 7419−4H
Claims (11)
- 【請求項1】次式I: (式中、Rはクロロメチル基、メトキシメチル基、炭素
原子数1ないし4のアルキル基又はトリフルオロメチル
基を表わす。)で表わされる2−アルコキシベンゼンス
ルホンアミドを製造するため、次式II: (式中、Rは式Iで定義された意味を表わす。)で表わ
される4−アルコキシクロロベンゼンをクロロスルホン
酸ClSO3Hと反応させ、得られた次式III: (式中、Rは式Iで定義された意味を表わす。)で表わ
されるスルホクロリドをアンモニアと反応させることに
より次式IV: (式中、Rは式Iで定義された意味を表わす。)で表わ
されるスルホンアミドに変え、そして該スルホンアミド
を水素ガスで貴金属触媒の存在下にて水素化することか
らなる2−アルコキシベンゼンスルホンアミドの製造方
法。 - 【請求項2】式IIIの化合物を生成する式IIの化合物の
反応を、式IIの化合物をクロロスルホン酸の1当量と反
応させ、その反応混合物を水酸化アルカリ金属の水溶液
で中和し、そして得られた次式V: (式中、Rは式Iで定義された意味を表わし、そしてM
はナトリウム原子又はカリウム原子を表わす。)で表わ
されるスルホン酸アルカリ金属塩を塩素化剤と反応させ
て式IIIのスルホクロリドに変えることにより、2段階
で行うことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製
造方法。 - 【請求項3】すべての段階の反応を、-10℃から+100℃
まで、好ましくは-10℃から+80℃までの温度範囲で行う
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造方
法。 - 【請求項4】個々の反応段階を不活性溶媒中で行うこと
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 - 【請求項5】式IIIの化合物を生成する式IIの化合物の
反応を、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン又はクロ
ロホルム中で行い、式IVの化合物を生成する式IIIの化
合物の反応を水中にてトルエン又はキシレンの存在下で
行い、そして式Iの化合物を生成するIVの化合物の反応
を2−ブタノンと水の混合物中で行うことを特徴とする
特許請求の範囲第4項記載の製造方法。 - 【請求項6】式IIIの化合物を生成する式IIの化合物の
反応を、式IIの化合物1モルに対してクロロスルホン酸
を少なくとも3モル用いて不活性溶媒中で-10°から+10
0℃までの範囲の温度で行うことを特徴とする特許請求
の範囲第1項記載の製造方法。 - 【請求項7】式IIIの化合物を生成する式IIの化合物の
反応を、式IIの化合物1モルに対してクロロスルホン酸
を少なくとも5モル用いて-10°から+80℃までの範囲の
温度で、塩化メチレン、1,2−ジクロロエタン又はクロ
ロホルム中にて行うことを特徴とする特許請求の範囲第
6項記載の製造方法。 - 【請求項8】式IVの化合物を生成する式IIIの化合物の
反応を、アンモニア水溶液中にてトルエン又はキシレン
の存在下で行うことを特徴とする特許請求の範囲第2項
記載の製造方法。 - 【請求項9】式Iの化合物を生成する式IVの化合物の脱
塩素化反応を2−ブタノン、塩基及び水の混合物中で、
パラジウムを5%担持した活性炭触媒の存在下、+20°
から+70℃までの範囲の温度で1ないし5バールの圧力
下にて水素ガスを用いて行うことを特徴とする特許請求
の範囲第2項記載の製造方法。 - 【請求項10】式IIの化合物をシクロヘキサン又はn−
デカン中で+20°から+60℃までの範囲の温度でクロロス
ルホン酸の1当量と反応させ、その溶液を+50°から+90
℃までの範囲の温度で、水酸化アルカリ金属の水溶液で
中和し、そして式Vのスルホン酸アルカリ金属塩を+60
°から+120℃までの範囲の温度でホスゲンと反応させる
ことにより式IIIのスルホクロリドに変えることを特徴
とする特許請求の範囲第2項記載の製造方法。 - 【請求項11】式IIの化合物を+20°から+60℃までの範
囲の温度でn−デカン中でクロロスルホン酸の1当量と
反応させ、その反応混合物を+50°から+90℃までの範囲
の温度で水酸化アルカリ金属で中和し、ホスゲンを+60
°から+120℃までの範囲の温度でキシレン中の得られた
式Vのスルホン酸アルカリ金属塩に加え、得られた式II
Iのスルホクロリドをトルエン又はキシレンの存在下で
アンモニア水溶液で処理し、そして得られた式IVのスル
ホンアミドをパラジウムを5%担持した活性炭触媒の存
在下、+20°から+70°までの範囲の温度で常圧下、2−
ブタノール、塩基及び水の混合物中にて水素ガスで触媒
水素化によって脱塩素化することを特徴とする特許請求
の範囲第2項記載の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US836288 | 1986-03-05 | ||
US06/836,288 US4709092A (en) | 1986-03-05 | 1986-03-05 | Process for the preparation of 2-alkoxybenzosulfonamides |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5253844A Division JPH07591B2 (ja) | 1986-03-05 | 1993-09-16 | 新規のアルコキシベンゼンスルホン酸塩 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62228052A JPS62228052A (ja) | 1987-10-06 |
JPH0623173B2 true JPH0623173B2 (ja) | 1994-03-30 |
Family
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JP62049890A Expired - Lifetime JPH0623173B2 (ja) | 1986-03-05 | 1987-03-04 | 2−アルコキシベンゼンスルホンアミドの製法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5253844A Expired - Lifetime JPH07591B2 (ja) | 1986-03-05 | 1993-09-16 | 新規のアルコキシベンゼンスルホン酸塩 |
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US4806528A (en) * | 1987-09-04 | 1989-02-21 | Hanreich Reinhard G | Process for the preparation of 2-(2-chloroethoxy)-benzenesulfonamide |
DE3831382A1 (de) * | 1988-09-15 | 1990-04-12 | Hoechst Ag | Verfahren zur herstellung von 2-alkoxy-benzolsulfonamid-verbindungen |
AUPO440596A0 (en) * | 1996-12-30 | 1997-01-23 | Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. | New compound |
US20030120191A1 (en) * | 1998-04-21 | 2003-06-26 | Margarita Clement | Protective enclosure for body support |
DE19946341B4 (de) * | 1999-09-28 | 2008-06-05 | Bayer Cropscience Ag | Verfahren zur Herstellung substituierter Phenylsulfonylharnstoffe aus Sulfohalogeniden |
EP2110019A1 (de) | 2008-04-19 | 2009-10-21 | Bayer CropScience AG | Herbizide Verbindungen auf Basis von N-Azinyl-N'-phenylsulfonylharnstoffen |
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US4452628A (en) * | 1979-07-26 | 1984-06-05 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Herbicidal sulfonamides |
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US4618363A (en) * | 1982-01-25 | 1986-10-21 | Ciba-Geigy Corporation | N-phenylsulfonyl-N'-triazinylureas |
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