JPH06230402A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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- JPH06230402A JPH06230402A JP1999393A JP1999393A JPH06230402A JP H06230402 A JPH06230402 A JP H06230402A JP 1999393 A JP1999393 A JP 1999393A JP 1999393 A JP1999393 A JP 1999393A JP H06230402 A JPH06230402 A JP H06230402A
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- electrode
- crystal display
- pattern
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Abstract
(57)【要約】
【構成】電極(31)の引き回しパターン(2)の間の
平面方向に間隔が広くあいた箇所に設けた電極見え防止
パターン(4)を、電極基板(11)の切断線(70)
の内側の領域において電極(31)と電気的に接続せ
ず、電極見え防止パターン(4)を、電極基板(11)
の切断線(70)の外側の領域において全電極接続線
(71)と電気的に接続し、電極見え防止パターン
(4)と全電極接続線(71)とを電気的に接続する延
長線(72)が、液晶表示素子に実装されたTCP間に
位置する構成。 【効果】電極見えとラビング時の静電スパークの発生を
防止すると共に、表示ドットの輝度差による表示むらの
発生を防止できる高表示品質の液晶表示装置を提供する
ことができる。
平面方向に間隔が広くあいた箇所に設けた電極見え防止
パターン(4)を、電極基板(11)の切断線(70)
の内側の領域において電極(31)と電気的に接続せ
ず、電極見え防止パターン(4)を、電極基板(11)
の切断線(70)の外側の領域において全電極接続線
(71)と電気的に接続し、電極見え防止パターン
(4)と全電極接続線(71)とを電気的に接続する延
長線(72)が、液晶表示素子に実装されたTCP間に
位置する構成。 【効果】電極見えとラビング時の静電スパークの発生を
防止すると共に、表示ドットの輝度差による表示むらの
発生を防止できる高表示品質の液晶表示装置を提供する
ことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ノート型、ラップトッ
プ型のワープロ、パソコン等の表示装置に用いられる液
晶表示装置に関する。
プ型のワープロ、パソコン等の表示装置に用いられる液
晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示素子のツイステッドネマ
チックタイプと言われるものは、2枚の電極基板間に正
の誘電異方性を有するネマチック液晶による90°ねじ
れたらせん構造を有し、かつ両電極基板の外側には一対
の偏光板をその偏光軸(あるいは吸収軸)が、電極基板
に隣接する液晶分子の軸に対し直交あるいは平行になる
ように配置するものであった(特公昭51−13666
号公報)。
チックタイプと言われるものは、2枚の電極基板間に正
の誘電異方性を有するネマチック液晶による90°ねじ
れたらせん構造を有し、かつ両電極基板の外側には一対
の偏光板をその偏光軸(あるいは吸収軸)が、電極基板
に隣接する液晶分子の軸に対し直交あるいは平行になる
ように配置するものであった(特公昭51−13666
号公報)。
【0003】このようなねじれ角90°の液晶表示素子
では、液晶層に印加される電圧対液晶層の透過率の変化
の急峻性γ、視角特性の点で問題があり、時分割数(走
査電極の数に相当)は64が実用的限界であった。しか
し、近年の液晶表示素子に対する画質改善と表示情報量
増大要求に対処するため、一対の偏光板間に挟持された
液晶分子のねじれ角αを180°より大にし、この液晶
層への印加電圧による液晶層の複屈折効果の変化を検出
する構成とすることにより時分割駆動特性を改善して時
分割数を増大することがティー・ジェイ・シェフェー
ル、ジェイ・ネイリングによるアプライド フィジクス
レター 45、No.10、1021、1984「ア ニュー ハイリー
マルティプレクサ」(Applied Physics Letter、T.J.
Scheffer、J.Nehring:“A new、highly multiplexabl
e liquid crystal display”)に論じられ、スーパーツ
イステッド複屈折効果型(SBE)液晶表示装置が提案
されている。
では、液晶層に印加される電圧対液晶層の透過率の変化
の急峻性γ、視角特性の点で問題があり、時分割数(走
査電極の数に相当)は64が実用的限界であった。しか
し、近年の液晶表示素子に対する画質改善と表示情報量
増大要求に対処するため、一対の偏光板間に挟持された
液晶分子のねじれ角αを180°より大にし、この液晶
層への印加電圧による液晶層の複屈折効果の変化を検出
する構成とすることにより時分割駆動特性を改善して時
分割数を増大することがティー・ジェイ・シェフェー
ル、ジェイ・ネイリングによるアプライド フィジクス
レター 45、No.10、1021、1984「ア ニュー ハイリー
マルティプレクサ」(Applied Physics Letter、T.J.
Scheffer、J.Nehring:“A new、highly multiplexabl
e liquid crystal display”)に論じられ、スーパーツ
イステッド複屈折効果型(SBE)液晶表示装置が提案
されている。
【0004】従来の液晶表示装置は、透明導電膜からな
る電極と配向膜等を積層した面がそれぞれ対向するよう
に所定の間隔を隔てて上電極基板と下電極基板とを重ね
合わせ、ガラスからなる該両基板間の縁周囲に設けたシ
ール材により、両基板を貼り合わせると共に両基板間に
液晶を封止し、さらに両基板の外側に偏光板を設置また
は貼り付けてなる液晶表示素子と、該液晶表示素子の3
辺の外側に配置され、液晶表示素子の駆動回路を有する
プリント基板と、液晶表示素子の下に配置され、液晶表
示素子に光を供給するバックライトと、これらの各部材
を保持するモールド成型品である枠状体と、これらの各
部材を収納し、液晶表示窓があけられた金属製フレーム
等を含んで構成されている。
る電極と配向膜等を積層した面がそれぞれ対向するよう
に所定の間隔を隔てて上電極基板と下電極基板とを重ね
合わせ、ガラスからなる該両基板間の縁周囲に設けたシ
ール材により、両基板を貼り合わせると共に両基板間に
液晶を封止し、さらに両基板の外側に偏光板を設置また
は貼り付けてなる液晶表示素子と、該液晶表示素子の3
辺の外側に配置され、液晶表示素子の駆動回路を有する
プリント基板と、液晶表示素子の下に配置され、液晶表
示素子に光を供給するバックライトと、これらの各部材
を保持するモールド成型品である枠状体と、これらの各
部材を収納し、液晶表示窓があけられた金属製フレーム
等を含んで構成されている。
【0005】なお、テープ状の柔軟なフィルムに、液晶
駆動用ICを搭載したTCP(テープキャリアパッケー
ジ(Tape Carrier Pckage))により、電源回路、信号発
生回路等の外部回路が形成されたプリント基板と、液晶
表示素子とを電気的に接続する方式が採用されている。
駆動用ICを搭載したTCP(テープキャリアパッケー
ジ(Tape Carrier Pckage))により、電源回路、信号発
生回路等の外部回路が形成されたプリント基板と、液晶
表示素子とを電気的に接続する方式が採用されている。
【0006】図12は、従来の電極基板(上電極基板ま
たは下電極基板)の要部(外部接続端子近傍)平面図で
ある。
たは下電極基板)の要部(外部接続端子近傍)平面図で
ある。
【0007】図において、11はガラスからなる電極基
板、31は電極基板11の面上に設けた電極(各電極3
1はそれぞれ1本の線で図示してある)、1は電極31
の表示パターン(点灯部)、3は電極31の外部接続端
子、2は表示パターン1と外部接続端子3とを接続する
電極31の引き回しパターン、66はTCP(ここでは
図示せず。図9の符号65参照)との接続用のダミー端
子、4は電極見え防止パターン、67はそれぞれ各TC
Pと接続される外部接続端子のブロック、31a、31
b、31c、31dは電極31のうち、各ブロック67
の両端に位置する電極、68は電極見え防止パターン4
と電極31a、31b、31c、または31dと電気的
に接続する接続配線である。
板、31は電極基板11の面上に設けた電極(各電極3
1はそれぞれ1本の線で図示してある)、1は電極31
の表示パターン(点灯部)、3は電極31の外部接続端
子、2は表示パターン1と外部接続端子3とを接続する
電極31の引き回しパターン、66はTCP(ここでは
図示せず。図9の符号65参照)との接続用のダミー端
子、4は電極見え防止パターン、67はそれぞれ各TC
Pと接続される外部接続端子のブロック、31a、31
b、31c、31dは電極31のうち、各ブロック67
の両端に位置する電極、68は電極見え防止パターン4
と電極31a、31b、31c、または31dと電気的
に接続する接続配線である。
【0008】すなわち、電極基板11上に設ける各電極
31は、表示パターン1と、該表示パターン1の端部に
設けられ、液晶表示素子を外部回路に接続するための外
部接続端子3とを有するが、表示パターン1とTCPの
端子に接続される外部接続端子3とはそれぞれピッチが
異なり、同一直線上に位置しないので、表示パターン1
と外部接続端子3との間は斜めに走る引き回しパターン
2によって接続されている。なお、TCP間、すなわ
ち、各ブロック67間の電極31aと31b、あるいは
電極31cと31dの引き回しパターン2の間は、図1
2に示すように、電極基板11上で平面方向に間隔が広
くあいていたため、電極31のある部分とない部分で三
角形状の表示むら(コントラストむら)が生じる問題が
あった。
31は、表示パターン1と、該表示パターン1の端部に
設けられ、液晶表示素子を外部回路に接続するための外
部接続端子3とを有するが、表示パターン1とTCPの
端子に接続される外部接続端子3とはそれぞれピッチが
異なり、同一直線上に位置しないので、表示パターン1
と外部接続端子3との間は斜めに走る引き回しパターン
2によって接続されている。なお、TCP間、すなわ
ち、各ブロック67間の電極31aと31b、あるいは
電極31cと31dの引き回しパターン2の間は、図1
2に示すように、電極基板11上で平面方向に間隔が広
くあいていたため、電極31のある部分とない部分で三
角形状の表示むら(コントラストむら)が生じる問題が
あった。
【0009】したがって、電極見えを防止するために、
この広い間隔が存在する引き回しパターン2間に、いわ
ゆる、図示のような三角形状の電極見え防止パターン4
を設け、それと隣接する電極31a、31b、31c、
31dに接続配線68を用いて電気的に接続し、同電位
としていた。
この広い間隔が存在する引き回しパターン2間に、いわ
ゆる、図示のような三角形状の電極見え防止パターン4
を設け、それと隣接する電極31a、31b、31c、
31dに接続配線68を用いて電気的に接続し、同電位
としていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図12に示し
た従来の技術においては、電極見えを防止することはで
きるが、電極見え防止パターン4が接続配線68により
電気的に接続された電極31a、31b、31c、31
dの負荷容量が、電極見え防止パターン4が接続されて
いない他の電極31の負荷容量より大きくなるため、入
力電圧波形が歪み、実効電圧が異なってしまい、結果的
に電極31a、31b、31c、31dにより表示され
る表示ドットと他の電極31により表示される表示ドッ
トとで輝度差が生じ、表示むら(コントラストむら)と
なって現れるという問題が生じた。すなわち、電極31
a、31b、31c、31dと他の電極31に対する負
荷容量の不均一性に対して配慮されていなかった。
た従来の技術においては、電極見えを防止することはで
きるが、電極見え防止パターン4が接続配線68により
電気的に接続された電極31a、31b、31c、31
dの負荷容量が、電極見え防止パターン4が接続されて
いない他の電極31の負荷容量より大きくなるため、入
力電圧波形が歪み、実効電圧が異なってしまい、結果的
に電極31a、31b、31c、31dにより表示され
る表示ドットと他の電極31により表示される表示ドッ
トとで輝度差が生じ、表示むら(コントラストむら)と
なって現れるという問題が生じた。すなわち、電極31
a、31b、31c、31dと他の電極31に対する負
荷容量の不均一性に対して配慮されていなかった。
【0011】本発明の目的は、電極見えとラビング時の
静電スパークの発生を防止すると共に、表示ドットの輝
度差による表示むらの発生を防止できる液晶表示装置を
提供することにある。
静電スパークの発生を防止すると共に、表示ドットの輝
度差による表示むらの発生を防止できる液晶表示装置を
提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、透明導電膜からなる電極、配向膜を積
層した面がそれぞれ対向するように所定の間隔を隔てて
2枚の電極基板を重ね合わせ、上記両基板間に液晶を封
止してなる液晶表示素子を有し、上記各電極は、表示パ
ターンと、外部回路と接続するための外部接続端子と、
上記表示パターンと上記外部接続端子との間を接続する
引き回しパターンとからなり、かつ、上記引き回しパタ
ーンの近傍に電極見え防止パターンを有し、上記電極見
え防止パターンが上記電極と電気的に接続していない液
晶表示装置を提供する。
めに、本発明は、透明導電膜からなる電極、配向膜を積
層した面がそれぞれ対向するように所定の間隔を隔てて
2枚の電極基板を重ね合わせ、上記両基板間に液晶を封
止してなる液晶表示素子を有し、上記各電極は、表示パ
ターンと、外部回路と接続するための外部接続端子と、
上記表示パターンと上記外部接続端子との間を接続する
引き回しパターンとからなり、かつ、上記引き回しパタ
ーンの近傍に電極見え防止パターンを有し、上記電極見
え防止パターンが上記電極と電気的に接続していない液
晶表示装置を提供する。
【0013】また、上記電極基板を切断する前、上記電
極見え防止パターンを上記電極基板の切断線の外側の領
域において所定の信号線と電気的に接続した液晶表示装
置を提供する。
極見え防止パターンを上記電極基板の切断線の外側の領
域において所定の信号線と電気的に接続した液晶表示装
置を提供する。
【0014】さらに、上記電極見え防止パターンと上記
所定の信号線とを電気的に接続する配線と、上記液晶表
示素子に実装されたTCPとが接触していない液晶表示
装置を提供する。
所定の信号線とを電気的に接続する配線と、上記液晶表
示素子に実装されたTCPとが接触していない液晶表示
装置を提供する。
【0015】
【作用】本発明の液晶表示装置では、電極見え防止パタ
ーンを一部の電極に電気的に接続しないので、すべての
電極の負荷容量を均一にすることができ、表示ドットの
輝度差による表示むらを防止することができる。
ーンを一部の電極に電気的に接続しないので、すべての
電極の負荷容量を均一にすることができ、表示ドットの
輝度差による表示むらを防止することができる。
【0016】また、電極基板を切断する前、電極見え防
止パターンを、電極基板の切断線の外側の領域において
所定の信号線と電気的に接続したので、電極見え防止パ
ターンと全電極とを同電位にすることができ、ラビング
時の静電スパークの発生を防止することができる。
止パターンを、電極基板の切断線の外側の領域において
所定の信号線と電気的に接続したので、電極見え防止パ
ターンと全電極とを同電位にすることができ、ラビング
時の静電スパークの発生を防止することができる。
【0017】さらに、電極見え防止パターンと所定の信
号線とを電気的に接続する配線上に、液晶表示素子に実
装されたTCPが載ると、容量接地されて、電極見え防
止パターンと電極との間で平面的に電位差が生じ、電極
見え防止パターンまたは電極が点灯してしまうが、本発
明では、配線とTCPとが接触しないので、この点灯を
防止できる。
号線とを電気的に接続する配線上に、液晶表示素子に実
装されたTCPが載ると、容量接地されて、電極見え防
止パターンと電極との間で平面的に電位差が生じ、電極
見え防止パターンまたは電極が点灯してしまうが、本発
明では、配線とTCPとが接触しないので、この点灯を
防止できる。
【0018】
実施例1 図1(a)は、本発明の実施例1の電極基板(上電極基
板または下電極基板、すなわち、走査電極側あるいは信
号電極側)の要部(外部接続端子近傍)平面図である。
板または下電極基板、すなわち、走査電極側あるいは信
号電極側)の要部(外部接続端子近傍)平面図である。
【0019】図において、11はガラスからなる電極基
板、31は電極基板11の面上に設けた電極(各電極3
1はそれぞれ1本の線で図示してある)、1は電極31
の表示パターン(点灯部)、3は電極31の外部接続端
子、2は表示パターン1と外部接続端子3とを接続する
電極31の引き回しパターン、66はTCP(ここでは
図示せず。図9の符号65参照)との接続用のダミー端
子、4は電極見え防止パターン、67はそれぞれ各TC
Pと接続される外部接続端子のブロックである。
板、31は電極基板11の面上に設けた電極(各電極3
1はそれぞれ1本の線で図示してある)、1は電極31
の表示パターン(点灯部)、3は電極31の外部接続端
子、2は表示パターン1と外部接続端子3とを接続する
電極31の引き回しパターン、66はTCP(ここでは
図示せず。図9の符号65参照)との接続用のダミー端
子、4は電極見え防止パターン、67はそれぞれ各TC
Pと接続される外部接続端子のブロックである。
【0020】本実施例では、電極31の引き回しパター
ン2の間の平面方向に間隔が広くあいた箇所に設けた電
極見え防止パターン4を、どの電極31とも電気的に接
続していない。
ン2の間の平面方向に間隔が広くあいた箇所に設けた電
極見え防止パターン4を、どの電極31とも電気的に接
続していない。
【0021】すなわち、本実施例の液晶表示装置では、
電極見え防止パターン4を設けたので、電極見えとラビ
ング時の静電スパークの発生を防止すると共に、電極見
え防止パターン4を一部の電極31と電気的に接続しな
いので、従来の電極見え防止パターン4に起因する余分
な負荷容量をなくし、すべての電極の負荷容量を均一に
することができるため、表示ドットの輝度差による表示
むらを防止することができる。
電極見え防止パターン4を設けたので、電極見えとラビ
ング時の静電スパークの発生を防止すると共に、電極見
え防止パターン4を一部の電極31と電気的に接続しな
いので、従来の電極見え防止パターン4に起因する余分
な負荷容量をなくし、すべての電極の負荷容量を均一に
することができるため、表示ドットの輝度差による表示
むらを防止することができる。
【0022】実施例2 図1(b)は、本発明の実施例2の要部平面図である。
本図は、図1(a)と同様の図であるが、図1(a)と
異なり、電極基板の切断前の状態を示し、電極基板の切
断線の外側の領域も示してある。
本図は、図1(a)と同様の図であるが、図1(a)と
異なり、電極基板の切断前の状態を示し、電極基板の切
断線の外側の領域も示してある。
【0023】図において、69(破線で示した部分)は
TCPが電極基板11上に接続される接続面、70(一
点鎖線)は電極基板11の切断線、71は全電極接続
線、72は電極見え防止パターン4と全電極接続線71
とを電気的に接続する接続配線である。それぞれ電極と
配向膜等を形成した上電極基板と下電極基板とを重ね合
せ、両基板間の縁周囲に設けたシール材により、両基板
を貼り合わせると共に、両基板間に液晶を封止した後、
液晶むら、断線、短絡等の全点灯検査を行なった後、切
断線70の箇所で電極基板11が切断され、液晶表示素
子が完成する。
TCPが電極基板11上に接続される接続面、70(一
点鎖線)は電極基板11の切断線、71は全電極接続
線、72は電極見え防止パターン4と全電極接続線71
とを電気的に接続する接続配線である。それぞれ電極と
配向膜等を形成した上電極基板と下電極基板とを重ね合
せ、両基板間の縁周囲に設けたシール材により、両基板
を貼り合わせると共に、両基板間に液晶を封止した後、
液晶むら、断線、短絡等の全点灯検査を行なった後、切
断線70の箇所で電極基板11が切断され、液晶表示素
子が完成する。
【0024】本実施例では、電極31の引き回しパター
ン2の間の平面方向に間隔が広くあいた箇所に設けた電
極見え防止パターン4を、電極基板11の切断線70の
内側の領域においては電極31と電気的に接続していな
い。また、電極見え防止パターン4を、電極基板11の
切断線70の外側の領域において所定の信号線である全
電極接続線71と電気的に接続した。さらに、電極見え
防止パターン4と全電極接続線71とを電気的に接続す
る接続配線72が、当該液晶表示素子に実装されたTC
P(ここでは図示せず。図9の65参照)間、すなわ
ち、図1(b)では、TCPの接続面69の間に位置す
る。
ン2の間の平面方向に間隔が広くあいた箇所に設けた電
極見え防止パターン4を、電極基板11の切断線70の
内側の領域においては電極31と電気的に接続していな
い。また、電極見え防止パターン4を、電極基板11の
切断線70の外側の領域において所定の信号線である全
電極接続線71と電気的に接続した。さらに、電極見え
防止パターン4と全電極接続線71とを電気的に接続す
る接続配線72が、当該液晶表示素子に実装されたTC
P(ここでは図示せず。図9の65参照)間、すなわ
ち、図1(b)では、TCPの接続面69の間に位置す
る。
【0025】すなわち、本実施例の液晶表示装置では、
電極見え防止パターン4を、電極基板11の切断線70
の内側の領域において電極31と電気的に接続しないの
で、切断線70で切断した後に完成する液晶表示素子に
おいて、電極見え防止パターン4に起因する余分な負荷
容量をなくし、すべての電極31の負荷容量を均一にす
ることができるため、表示ドットの輝度差による表示む
らを防止することができる。また、電極見え防止パター
ン4を、電極基板11の切断線70の外側の領域におい
て全電極接続線71と電気的に接続したので、電極見え
防止パターン4と全電極31とを同電位にすることがで
き、ラビング時の静電スパークの発生を防止することが
できるため、絶縁膜、配向膜、電極等の破損を防止でき
る。さらに、電極見え防止パターン4と全電極接続線7
1とを電気的に接続する接続配線72が、液晶表示素子
に実装されたTCP間に位置するので、接続配線72上
にTCPが載らない。すなわち、接続配線72上にTC
Pが載ると、容量接地されて、電極見え防止パターン4
と電極31との間で平面的に電位差が生じ、電極見え防
止パターン4または電極31が点灯してしまうが、本実
施例では、接続配線72とTCPとが接触しないので、
この点灯を防止できる。
電極見え防止パターン4を、電極基板11の切断線70
の内側の領域において電極31と電気的に接続しないの
で、切断線70で切断した後に完成する液晶表示素子に
おいて、電極見え防止パターン4に起因する余分な負荷
容量をなくし、すべての電極31の負荷容量を均一にす
ることができるため、表示ドットの輝度差による表示む
らを防止することができる。また、電極見え防止パター
ン4を、電極基板11の切断線70の外側の領域におい
て全電極接続線71と電気的に接続したので、電極見え
防止パターン4と全電極31とを同電位にすることがで
き、ラビング時の静電スパークの発生を防止することが
できるため、絶縁膜、配向膜、電極等の破損を防止でき
る。さらに、電極見え防止パターン4と全電極接続線7
1とを電気的に接続する接続配線72が、液晶表示素子
に実装されたTCP間に位置するので、接続配線72上
にTCPが載らない。すなわち、接続配線72上にTC
Pが載ると、容量接地されて、電極見え防止パターン4
と電極31との間で平面的に電位差が生じ、電極見え防
止パターン4または電極31が点灯してしまうが、本実
施例では、接続配線72とTCPとが接触しないので、
この点灯を防止できる。
【0026】図2は本発明になる液晶表示素子62を上
側から見た場合の電極基板上における液晶分子の配列方
向(例えばラビング方向)、液晶分子のねじれ方向、偏
光板の偏光軸(あるいは吸収軸)方向、および複屈折効
果をもたらす部材の光学軸方向を示し、図3は本発明に
なる液晶表示素子62の要部斜視図を示す。
側から見た場合の電極基板上における液晶分子の配列方
向(例えばラビング方向)、液晶分子のねじれ方向、偏
光板の偏光軸(あるいは吸収軸)方向、および複屈折効
果をもたらす部材の光学軸方向を示し、図3は本発明に
なる液晶表示素子62の要部斜視図を示す。
【0027】液晶分子のねじれ方向10とねじれ角θ
は、上電極基板11上の配向膜21のラビング方向6と
下電極基板12上の配向膜22のラビング方向7および
上電極基板11と下電極基板12の間に挟持される正の
誘電異方性を有するネマチック液晶層50に添加される
旋光性物質の種類と量によって規定される。
は、上電極基板11上の配向膜21のラビング方向6と
下電極基板12上の配向膜22のラビング方向7および
上電極基板11と下電極基板12の間に挟持される正の
誘電異方性を有するネマチック液晶層50に添加される
旋光性物質の種類と量によって規定される。
【0028】図3において、液晶層50を挟持する2枚
の上、下電極基板11、12間で液晶分子がねじれたら
せん状構造をなすように配向させるには、例えばガラス
からなる透明な上、下電極基板11、12上の、液晶に
接する、例えばポリイミドからなる有機高分子樹脂から
なる配向膜21、22の表面を、例えば布などで一方向
にこする方法、いわゆるラビング法が採られている。こ
のときのこする方向、すなわちラビング方向、上電極基
板11においてはラビング方向6、下電極基板12にお
いてはラビング方向7が液晶分子の配列方向となる。こ
のようにして配向処理された2枚の上、下電極基板1
1、12をそれぞれのラビング方向6、7が互いにほぼ
180度から360度で交叉するように間隙d1をもた
せて対向させ、2枚の電極基板11、12を液晶を注入
するための切欠け部51を備えた枠状のシール剤52に
より接着し、その間隙に正の誘電異方性をもち、旋光性
物質を所定量添加されたネマチック液晶を封入すると、
液晶分子はその電極基板間で図中のねじれ角θのらせん
状構造の分子配列をする。なお31、32はそれぞれ例
えば酸化インジウム又はITO(Indium Tin Oxide)か
らなる透明な上、下電極である。このようにして構成さ
れた液晶セル60の上電極基板11の上側に複屈折効果
をもたらす部材(以下複屈折部材と称す。藤村他「ST
N−LCD用位相差フィルム」、雑誌電子材料1991
年2月号第37−41頁)40が配設されており、さら
にこの部材40および液晶セル60を挟んで上、下偏光
板15、16が設けられる。
の上、下電極基板11、12間で液晶分子がねじれたら
せん状構造をなすように配向させるには、例えばガラス
からなる透明な上、下電極基板11、12上の、液晶に
接する、例えばポリイミドからなる有機高分子樹脂から
なる配向膜21、22の表面を、例えば布などで一方向
にこする方法、いわゆるラビング法が採られている。こ
のときのこする方向、すなわちラビング方向、上電極基
板11においてはラビング方向6、下電極基板12にお
いてはラビング方向7が液晶分子の配列方向となる。こ
のようにして配向処理された2枚の上、下電極基板1
1、12をそれぞれのラビング方向6、7が互いにほぼ
180度から360度で交叉するように間隙d1をもた
せて対向させ、2枚の電極基板11、12を液晶を注入
するための切欠け部51を備えた枠状のシール剤52に
より接着し、その間隙に正の誘電異方性をもち、旋光性
物質を所定量添加されたネマチック液晶を封入すると、
液晶分子はその電極基板間で図中のねじれ角θのらせん
状構造の分子配列をする。なお31、32はそれぞれ例
えば酸化インジウム又はITO(Indium Tin Oxide)か
らなる透明な上、下電極である。このようにして構成さ
れた液晶セル60の上電極基板11の上側に複屈折効果
をもたらす部材(以下複屈折部材と称す。藤村他「ST
N−LCD用位相差フィルム」、雑誌電子材料1991
年2月号第37−41頁)40が配設されており、さら
にこの部材40および液晶セル60を挟んで上、下偏光
板15、16が設けられる。
【0029】液晶50における液晶分子のねじれ角θは
180度から360度の範囲の値を採り得るが好ましく
は200度から300度であるが、透過率−印加電圧カ
ーブのしきい値近傍の点灯状態が光を散乱する配向とな
る現象を避け、優れた時分割特性を維持するという実用
的な観点からすれば、230度から270度の範囲がよ
り好ましい。この条件は基本的には電圧に対する液晶分
子の応答をより敏感にし、優れた時分割特性を実現する
ように作用する。また優れた表示品質を得るためには液
晶層50の屈折率異方性Δn1とその厚さd1の積Δn1
・d1は好ましくは0.5μmから1.0μm、より好ま
しくは0.6μmから0.9μmの範囲に設定することが
望ましい。
180度から360度の範囲の値を採り得るが好ましく
は200度から300度であるが、透過率−印加電圧カ
ーブのしきい値近傍の点灯状態が光を散乱する配向とな
る現象を避け、優れた時分割特性を維持するという実用
的な観点からすれば、230度から270度の範囲がよ
り好ましい。この条件は基本的には電圧に対する液晶分
子の応答をより敏感にし、優れた時分割特性を実現する
ように作用する。また優れた表示品質を得るためには液
晶層50の屈折率異方性Δn1とその厚さd1の積Δn1
・d1は好ましくは0.5μmから1.0μm、より好ま
しくは0.6μmから0.9μmの範囲に設定することが
望ましい。
【0030】複屈折部材40は液晶セル60を透過する
光の偏光状態を変調するように作用し、液晶セル60単
体では着色した表示しかできなかったものを白黒の表示
に変換するものである。このためには複屈折部材40の
屈折率異方性Δn2とその厚さd2の積Δn2・d2が極め
て重要で、好ましくは0.4μmから0.8μm、より好
ましくは0.5μmから0.7μmの範囲に設定する。
光の偏光状態を変調するように作用し、液晶セル60単
体では着色した表示しかできなかったものを白黒の表示
に変換するものである。このためには複屈折部材40の
屈折率異方性Δn2とその厚さd2の積Δn2・d2が極め
て重要で、好ましくは0.4μmから0.8μm、より好
ましくは0.5μmから0.7μmの範囲に設定する。
【0031】さらに、本発明になる液晶表示素子62は
複屈折による楕円偏光を利用しているので偏光板15、
16の軸と、複屈折部材40として一軸性の透明複屈折
板を用いる場合はその光学軸と、液晶セル60の電極基
板11、12の液晶配列方向6、7との関係が極めて重
要である。
複屈折による楕円偏光を利用しているので偏光板15、
16の軸と、複屈折部材40として一軸性の透明複屈折
板を用いる場合はその光学軸と、液晶セル60の電極基
板11、12の液晶配列方向6、7との関係が極めて重
要である。
【0032】図2で上記の関係の作用効果について説明
する。図2は、図3の構成の液晶表示装置を上から見た
場合の偏光板の軸、一軸性の透明複屈折部材の光学軸、
液晶セルの電極基板の液晶分子軸配列方向の関係を示し
たものである。
する。図2は、図3の構成の液晶表示装置を上から見た
場合の偏光板の軸、一軸性の透明複屈折部材の光学軸、
液晶セルの電極基板の液晶分子軸配列方向の関係を示し
たものである。
【0033】図3において、5は一軸性の透明複屈折部
材40の光学軸、6は複屈折部材40とこれに隣接する
上電極基板11の液晶分子軸配列方向、7は下電極基板
12の液晶配列方向、8は上偏光板15の吸収軸あるい
は偏光軸、9は下偏光板16の吸収軸あるいは偏光軸で
あり、角度αは上電極基板11の液晶配列方向6と一軸
性の複屈折部材40の光学軸5とのなす角度、角度βは
上偏光板15の吸収軸あるいは偏光軸8と一軸性の透明
複屈折部材40の光学軸5とのなす角度、角度γは下偏
光板16の吸収軸あるいは偏光軸9と下電極基板12の
液晶配列方向7とのなす角度である。
材40の光学軸、6は複屈折部材40とこれに隣接する
上電極基板11の液晶分子軸配列方向、7は下電極基板
12の液晶配列方向、8は上偏光板15の吸収軸あるい
は偏光軸、9は下偏光板16の吸収軸あるいは偏光軸で
あり、角度αは上電極基板11の液晶配列方向6と一軸
性の複屈折部材40の光学軸5とのなす角度、角度βは
上偏光板15の吸収軸あるいは偏光軸8と一軸性の透明
複屈折部材40の光学軸5とのなす角度、角度γは下偏
光板16の吸収軸あるいは偏光軸9と下電極基板12の
液晶配列方向7とのなす角度である。
【0034】ここで本明細書における角α、β、γの測
り方を定義する。図7において、複屈折部材40の光学
軸5と上電極基板の液晶配列方向6との交角を例にとっ
て説明する。光学軸5と液晶配列方向6との交角は図7
に示す如く、φ1およびφ2で表わすことが出来るが、本
明細書においてはφ1、φ2のうち小さい方の角を採用す
る。すなわち、図7(a)においてはφ1<φ2であるか
ら、φ1を光学軸5と液晶配列方向6との交角αとし、
図7(b)においてはφ1>φ2だからφ2を光学軸5と
液晶配列方向6との交角αとする。勿論φ1=φ2の場合
はどちらを採っても良い。
り方を定義する。図7において、複屈折部材40の光学
軸5と上電極基板の液晶配列方向6との交角を例にとっ
て説明する。光学軸5と液晶配列方向6との交角は図7
に示す如く、φ1およびφ2で表わすことが出来るが、本
明細書においてはφ1、φ2のうち小さい方の角を採用す
る。すなわち、図7(a)においてはφ1<φ2であるか
ら、φ1を光学軸5と液晶配列方向6との交角αとし、
図7(b)においてはφ1>φ2だからφ2を光学軸5と
液晶配列方向6との交角αとする。勿論φ1=φ2の場合
はどちらを採っても良い。
【0035】本発明になる液晶表示装置においては角度
α、β、γが極めて重要である。
α、β、γが極めて重要である。
【0036】角度αは好ましくは50度から90度、よ
り好ましくは70度から90度に、角度βは好ましくは
20度から70度、より好ましくは30度から60度
に、角度γは好ましくは0度から70度、より好ましく
は0度から50度に、それぞれ設定することが望まし
い。
り好ましくは70度から90度に、角度βは好ましくは
20度から70度、より好ましくは30度から60度
に、角度γは好ましくは0度から70度、より好ましく
は0度から50度に、それぞれ設定することが望まし
い。
【0037】なお、液晶セル60の液晶層50のねじれ
角θが180度から360度の範囲内にあれば、ねじれ
方向10が時計回り方向、反時計回り方向のいずれであ
っても、上記角α、β、γは上記範囲内にあればよい。
角θが180度から360度の範囲内にあれば、ねじれ
方向10が時計回り方向、反時計回り方向のいずれであ
っても、上記角α、β、γは上記範囲内にあればよい。
【0038】なお、図3においては、複屈折部材40が
上偏光板15と上電極基板11の間に配設されている
が、この位置の代りに、下電極基板12と下偏光板16
との間に配設しても良い。この場合は図3の構成全体を
倒立させた場合に相当する。
上偏光板15と上電極基板11の間に配設されている
が、この位置の代りに、下電極基板12と下偏光板16
との間に配設しても良い。この場合は図3の構成全体を
倒立させた場合に相当する。
【0039】実施例1 基本構造は図2および図3に示したものと同様である。
図4において、液晶分子のねじれ角θは240度であ
り、一軸性の透明複屈折部材40としては平行配向(ホ
モジェニアス配向)した、すなわちねじれ角が0度の液
晶セルを使用した。ここで液晶層の厚みd(μm)と旋光
性物質が添加された液晶材料のらせんピッチp(μm)の
比d/pは0.67とした。配向膜21、22は、ポリ
イミド樹脂膜で形成しこれをラビング処理したものを使
用した。このラビング処理を施した配向膜がこれに接す
る液晶分子を基板面に対して傾斜配向させるチルト角(p
retilt角)は4度である。上記一軸性透明複屈折部材4
0のΔn2・d2は約0.6μmである。一方液晶分子が
240度ねじれた構造の液晶層50のΔn1・d1は約
0.8μmである。
図4において、液晶分子のねじれ角θは240度であ
り、一軸性の透明複屈折部材40としては平行配向(ホ
モジェニアス配向)した、すなわちねじれ角が0度の液
晶セルを使用した。ここで液晶層の厚みd(μm)と旋光
性物質が添加された液晶材料のらせんピッチp(μm)の
比d/pは0.67とした。配向膜21、22は、ポリ
イミド樹脂膜で形成しこれをラビング処理したものを使
用した。このラビング処理を施した配向膜がこれに接す
る液晶分子を基板面に対して傾斜配向させるチルト角(p
retilt角)は4度である。上記一軸性透明複屈折部材4
0のΔn2・d2は約0.6μmである。一方液晶分子が
240度ねじれた構造の液晶層50のΔn1・d1は約
0.8μmである。
【0040】このとき、角度αを約90度、角度βを約
30度、角度γを約30度とすることにより、上、下電
極31、32を介して液晶層50に印加される電圧がし
きい値以下のときには光不透過すなわち黒、電圧がある
しきい値以上になると光透過すなわち白の白黒表示が実
現できた。また、下偏光板16の軸を上記位置より50
度から90度回転した場合は、液晶層50への印加電圧
がしきい値以下のときには白、電圧がしきい値以上にな
ると黒の、前記と逆の白黒表示が実現できた。
30度、角度γを約30度とすることにより、上、下電
極31、32を介して液晶層50に印加される電圧がし
きい値以下のときには光不透過すなわち黒、電圧がある
しきい値以上になると光透過すなわち白の白黒表示が実
現できた。また、下偏光板16の軸を上記位置より50
度から90度回転した場合は、液晶層50への印加電圧
がしきい値以下のときには白、電圧がしきい値以上にな
ると黒の、前記と逆の白黒表示が実現できた。
【0041】図5は図4の構成で角度αを変化させたと
きの1/200デューティで時分割駆動時のコントラス
ト変化を示したものである。角度αが90度近傍では極
めて高いコントラストを示していたものが、この角度か
らずれるにつれて低下する。しかも角度αが小さくなる
と点灯部、非点灯部ともに青味がかり、角度αが大きく
なると非点灯部は紫、点灯部は黄色になり、いずれにし
ても白黒表示は不可能となる。角度βおよび角度γにつ
いてもほぼ同様の結果となるが、角度γの場合は前記し
たように50度から90度近く回転すると逆転の白黒表
示となる。
きの1/200デューティで時分割駆動時のコントラス
ト変化を示したものである。角度αが90度近傍では極
めて高いコントラストを示していたものが、この角度か
らずれるにつれて低下する。しかも角度αが小さくなる
と点灯部、非点灯部ともに青味がかり、角度αが大きく
なると非点灯部は紫、点灯部は黄色になり、いずれにし
ても白黒表示は不可能となる。角度βおよび角度γにつ
いてもほぼ同様の結果となるが、角度γの場合は前記し
たように50度から90度近く回転すると逆転の白黒表
示となる。
【0042】実施例2 基本構造は実施例1と同様である。ただし、液晶層50
の液晶分子のねじれ角は260度、Δn1・d1は約0.
65μm〜0.75μmである点が異なる。一軸性透明
複屈折部材40として使用している平行配向液晶層のΔ
n2・d2は実施例1と同じ約0.58μmである。液晶
層の厚みd1(μm)と旋光性物質が添加されたネマチッ
ク液晶材料のらせんピッチp(μm)との比はd/p=
0.72とした。
の液晶分子のねじれ角は260度、Δn1・d1は約0.
65μm〜0.75μmである点が異なる。一軸性透明
複屈折部材40として使用している平行配向液晶層のΔ
n2・d2は実施例1と同じ約0.58μmである。液晶
層の厚みd1(μm)と旋光性物質が添加されたネマチッ
ク液晶材料のらせんピッチp(μm)との比はd/p=
0.72とした。
【0043】このとき、角度αを約100度、角度βを
約35度、角度γを約15度とすることにより、実施例
1と同様の白黒表示が実現できた。また下偏光板の軸の
位置を上記値より50度から90度回転することにより
逆転の白黒表示が可能である点もほぼ実施例1同様であ
る。角度α、β、γのずれに対する傾向も実施例1とほ
ぼ同様である。
約35度、角度γを約15度とすることにより、実施例
1と同様の白黒表示が実現できた。また下偏光板の軸の
位置を上記値より50度から90度回転することにより
逆転の白黒表示が可能である点もほぼ実施例1同様であ
る。角度α、β、γのずれに対する傾向も実施例1とほ
ぼ同様である。
【0044】上記いずれの実施例においても一軸性透明
複屈折部材40として、液晶分子のねじれのない平行配
向液晶セルを用いたが、むしろ20度から60度程度液
晶分子がねじれた液晶層を用いた方が角度による色変化
が少ない。このねじれた液晶層は、前述の液晶層50同
様、配向処理が施された一対の透明基板の配向処理方向
を所定のねじれ角に交差するようにした基板間に液晶を
挟持することによって形成される。この場合、液晶分子
のねじれ構造を挟む2つの配向処理方向の挟角の2等分
角の方向を複屈折部材の光軸として取扱えばよい。ま
た、複屈折部材40として、透明な高分子フィルムを用
いても良い(この際一軸延伸のものが好ましい)。この
場合高分子フィルムとしてはPET(ポリエチレン テ
レフタレート)、アクリル樹脂フィルム、ポリカーボネ
イトが有効である。
複屈折部材40として、液晶分子のねじれのない平行配
向液晶セルを用いたが、むしろ20度から60度程度液
晶分子がねじれた液晶層を用いた方が角度による色変化
が少ない。このねじれた液晶層は、前述の液晶層50同
様、配向処理が施された一対の透明基板の配向処理方向
を所定のねじれ角に交差するようにした基板間に液晶を
挟持することによって形成される。この場合、液晶分子
のねじれ構造を挟む2つの配向処理方向の挟角の2等分
角の方向を複屈折部材の光軸として取扱えばよい。ま
た、複屈折部材40として、透明な高分子フィルムを用
いても良い(この際一軸延伸のものが好ましい)。この
場合高分子フィルムとしてはPET(ポリエチレン テ
レフタレート)、アクリル樹脂フィルム、ポリカーボネ
イトが有効である。
【0045】さらに以上の実施例においては複屈折部材
は単一であったが、図3において複屈折部材40に加え
て、下電極基板12と下偏光板16との間にもう一枚の
複屈折部材を挿入することもできる。この場合はこれら
複屈折部材のΔn2・d2を再調整すればよい。
は単一であったが、図3において複屈折部材40に加え
て、下電極基板12と下偏光板16との間にもう一枚の
複屈折部材を挿入することもできる。この場合はこれら
複屈折部材のΔn2・d2を再調整すればよい。
【0046】実施例3 基本構造は実施例1と同様である。ただし図8に示す如
く、上電極基板11上に赤、緑、青のカラーフィルタ3
3R、33G、33B、各フィルター同志の間に光遮光
膜33Dを設けることにより、多色表示が可能になる。
く、上電極基板11上に赤、緑、青のカラーフィルタ3
3R、33G、33B、各フィルター同志の間に光遮光
膜33Dを設けることにより、多色表示が可能になる。
【0047】なお、図8においては、各フィルタ33
R、33G、33B、光遮光膜33Dの上に、これらの
凹凸の影響を軽減するため絶縁物からなる平滑層23が
形成された上に上電極31、配向膜21が形成されてい
る。
R、33G、33B、光遮光膜33Dの上に、これらの
凹凸の影響を軽減するため絶縁物からなる平滑層23が
形成された上に上電極31、配向膜21が形成されてい
る。
【0048】実施例4 実施例3による液晶表示素子62と、この液晶表示素子
62を駆動するための駆動回路と、光源をコンパクトに
一体にまとめた液晶表示モジュール63である。
62を駆動するための駆動回路と、光源をコンパクトに
一体にまとめた液晶表示モジュール63である。
【0049】図9はその分解斜視図を示すものである。
液晶表示素子62を駆動するIC34は、中央に液晶表
示素子62を嵌め込む為の窓部を備えた枠状体のプリン
ト基板35に搭載される。液晶表示素子62を嵌め込ん
だプリント基板35はプラスチックモールドで形成され
た枠状体42の窓部に嵌め込まれ、これに金属製フレー
ム41を重ね、その爪43を枠状体42に形成されてい
る切込み44内に折り曲げることによりフレーム41を
枠状体42に固定する。
液晶表示素子62を駆動するIC34は、中央に液晶表
示素子62を嵌め込む為の窓部を備えた枠状体のプリン
ト基板35に搭載される。液晶表示素子62を嵌め込ん
だプリント基板35はプラスチックモールドで形成され
た枠状体42の窓部に嵌め込まれ、これに金属製フレー
ム41を重ね、その爪43を枠状体42に形成されてい
る切込み44内に折り曲げることによりフレーム41を
枠状体42に固定する。
【0050】液晶表示素子62の上下端に配置される冷
陰極蛍光灯36、この冷陰極蛍光灯36からの光を液晶
表示セル60に均一に照射させるためのアクリル板から
なる導光体37、金属板に白色塗料を塗布して形成され
た反射板38、導光体37からの光を拡散する乳白色の
拡散板39が図9の順序で、枠状体42の裏側からその
窓部に嵌め込まれる。冷陰極蛍光灯36を点灯する為の
インバータ電源回路(図示せず)は枠状体42の右側裏
部に設けられた凹部(図示せず。反射板38の凹所45
に対向する位置にある。)に収納される。拡散板39、
導光体37、冷陰極蛍光灯36および反射板38は、反
射板38に設けられている舌片46を枠状体42に設け
られている小口47内に折り曲げることにより固定され
る。
陰極蛍光灯36、この冷陰極蛍光灯36からの光を液晶
表示セル60に均一に照射させるためのアクリル板から
なる導光体37、金属板に白色塗料を塗布して形成され
た反射板38、導光体37からの光を拡散する乳白色の
拡散板39が図9の順序で、枠状体42の裏側からその
窓部に嵌め込まれる。冷陰極蛍光灯36を点灯する為の
インバータ電源回路(図示せず)は枠状体42の右側裏
部に設けられた凹部(図示せず。反射板38の凹所45
に対向する位置にある。)に収納される。拡散板39、
導光体37、冷陰極蛍光灯36および反射板38は、反
射板38に設けられている舌片46を枠状体42に設け
られている小口47内に折り曲げることにより固定され
る。
【0051】実施例5 実施例4による液晶表示モジュール63をラップトップ
パソコンの表示部に使用したものである。
パソコンの表示部に使用したものである。
【0052】図10にそのブロックダイアグラムを、図
11にラップトップパソコン64に実装した図を示す。
マイクロプロセッサ49で計算した結果を、コントロー
ル用LSI48を介して駆動用IC34で液晶表示モジ
ュール63を駆動するものである。
11にラップトップパソコン64に実装した図を示す。
マイクロプロセッサ49で計算した結果を、コントロー
ル用LSI48を介して駆動用IC34で液晶表示モジ
ュール63を駆動するものである。
【0053】以上説明したように、上記実施例によれ
ば、優れた時分割駆動特性を有し、さらに白黒および多
色表示を可能にする電界効果型液晶表示装置を実現する
ことができる。
ば、優れた時分割駆動特性を有し、さらに白黒および多
色表示を可能にする電界効果型液晶表示装置を実現する
ことができる。
【0054】以上本発明を実施例に基づいて具体的に説
明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、電極
見えとラビング時の静電スパークの発生を防止すると共
に、表示ドットの輝度差による表示むらの発生を防止で
きる高表示品質の液晶表示装置を提供することができ
る。
見えとラビング時の静電スパークの発生を防止すると共
に、表示ドットの輝度差による表示むらの発生を防止で
きる高表示品質の液晶表示装置を提供することができ
る。
【図1】(a)は本発明の実施例1の電極基板の要部平
面図、(b)は本発明の実施例2の電極基板の要部平面
図である。
面図、(b)は本発明の実施例2の電極基板の要部平面
図である。
【図2】本発明になる液晶表示素子の第一の実施例にお
ける液晶分子の配列方向、液晶分子のねじれ方向、偏光
板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の関係を示した
説明図である。
ける液晶分子の配列方向、液晶分子のねじれ方向、偏光
板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の関係を示した
説明図である。
【図3】本発明になる液晶表示素子の第一の実施例の要
部分解斜視図である。
部分解斜視図である。
【図4】本発明になる液晶表示素子の第2の実施例にお
ける液晶分子のねじれ方向、偏向板の軸の方向および複
屈折部材の光学軸の関係を示した説明図である。
ける液晶分子のねじれ方向、偏向板の軸の方向および複
屈折部材の光学軸の関係を示した説明図である。
【図5】本発明になる液晶表示素子の第一の実施例につ
いてのコントラスト、透過光色−交角α特性を示すグラ
フである。
いてのコントラスト、透過光色−交角α特性を示すグラ
フである。
【図6】本発明になる液晶表示素子の第3の実施例にお
ける液晶分子の配列方向、液晶分子のねじれ方向、偏向
板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の関係を示した
説明図である。
ける液晶分子の配列方向、液晶分子のねじれ方向、偏向
板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の関係を示した
説明図である。
【図7】交角α、β、γの測り方を説明するための図で
ある。
ある。
【図8】本発明になる液晶表示素子の一実施例の上電極
基板部の一部切欠斜視図である。
基板部の一部切欠斜視図である。
【図9】本発明になる液晶表示モジュールの分解斜視図
である。
である。
【図10】本発明になるラップトップパソコンの一実施
例のブロックダイアグラムである。
例のブロックダイアグラムである。
【図11】本発明になるラップトップパソコンの一実施
例の斜視図である。
例の斜視図である。
【図12】従来の電極基板の要部平面図である。
【符号の説明】 1…表示パターン、2…引き回しパターン、3…外部接
続端子、4…電極見え防止パターン、11…電極基板、
31、31a、31b、31c、31d…電極、66…
ダミー端子、67…外部接続端子のブロック、68…接
続配線、69…TCPの接続面、70…切断線、71…
全電極接続線、72…接続配線。
続端子、4…電極見え防止パターン、11…電極基板、
31、31a、31b、31c、31d…電極、66…
ダミー端子、67…外部接続端子のブロック、68…接
続配線、69…TCPの接続面、70…切断線、71…
全電極接続線、72…接続配線。
Claims (3)
- 【請求項1】透明導電膜からなる電極、配向膜を積層し
た面がそれぞれ対向するように所定の間隔を隔てて2枚
の電極基板を重ね合わせ、上記両基板間に液晶を封止し
てなる液晶表示素子を有し、上記各電極は、表示パター
ンと、外部回路と接続するための外部接続端子と、上記
表示パターンと上記外部接続端子との間を接続する引き
回しパターンとからなり、かつ、上記引き回しパターン
の近傍に電極見え防止パターンを有し、上記電極見え防
止パターンが上記電極と電気的に接続していないことを
特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】上記電極基板を切断する前、上記電極見え
防止パターンを上記電極基板の切断線の外側の領域にお
いて所定の信号線と電気的に接続したことを特徴とする
請求項1記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】上記電極見え防止パターンと上記所定の信
号線とを電気的に接続する配線と、上記液晶表示素子に
実装されたTCPとが接触していないことを特徴とする
請求項1または2記載の液晶表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999393A JPH06230402A (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1999393A JPH06230402A (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06230402A true JPH06230402A (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=12014694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1999393A Pending JPH06230402A (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06230402A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005049738A (ja) * | 2003-07-31 | 2005-02-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 液晶表示パネル |
KR101035177B1 (ko) * | 2004-04-30 | 2011-05-17 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정표시장치의 어레이 기판 및 그 제조방법 |
WO2014174891A1 (ja) * | 2013-04-25 | 2014-10-30 | シャープ株式会社 | 表示装置 |
-
1993
- 1993-02-08 JP JP1999393A patent/JPH06230402A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2014174891A1 (ja) * | 2013-04-25 | 2014-10-30 | シャープ株式会社 | 表示装置 |
CN105143968A (zh) * | 2013-04-25 | 2015-12-09 | 夏普株式会社 | 显示装置 |
JP6055089B2 (ja) * | 2013-04-25 | 2016-12-27 | シャープ株式会社 | 表示装置 |
CN105143968B (zh) * | 2013-04-25 | 2018-01-30 | 夏普株式会社 | 显示装置 |
US10394094B2 (en) | 2013-04-25 | 2019-08-27 | Sharp Kabushiki Kaisha | Display device |
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