JPH06230338A - 液晶表示装置の駆動回路 - Google Patents

液晶表示装置の駆動回路

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JPH06230338A
JPH06230338A JP3261293A JP3261293A JPH06230338A JP H06230338 A JPH06230338 A JP H06230338A JP 3261293 A JP3261293 A JP 3261293A JP 3261293 A JP3261293 A JP 3261293A JP H06230338 A JPH06230338 A JP H06230338A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的簡単な回路構成で駆動用半導体素子の
駆動電圧を安定化する。 【構成】 駆動用半導体素子4へのバイアス電圧の入力
配線6の電圧をバイアス電源部11の演算増幅器13の
反転入力端子13aにフィードバックする帰還回路15
を設けた。 【効果】 入力配線の電位と電源部の分割抵抗端の電位
とを等しく保って駆動用半導体素子に供給されるバイア
ス電圧を安定化することができ、大型の液晶表示装置の
表示品質が向上される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、XYマトリクス型の
液晶表示装置、特にCOG方式の液晶表示装置に適した
駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は低電圧で駆動できると共
に消費電力が小さいという特徴を備えており、CRTに
代わる表示装置として各種の用途に広く使用されるよう
になっている。その駆動方式としては、個々の画素にス
イッチング素子を設けたアクティブマトリクス方式と、
X軸電極群とY軸電極群とを重ね合わせた液晶セルを時
分割で駆動するXYマトリクス方式があるが、製造歩留
りが良く、製造工程が比較的簡単である等の点で有利な
後者の方式が主流となりつつある。
【0003】このようなXYマトリクス方式の液晶表示
装置において、画面を大型化して表示情報量を増加する
には電極数の増加が必要であるが、これに伴って各電極
に印加するバイアス電圧の変動による表示品質の低下が
生じやすくなる。これを解決するために、電源電圧を抵
抗で分割して所定の駆動電圧を得るためのバイアス電源
部を改良し、その出力電圧を安定化する提案が種々なさ
れている(例えば、特開昭61−159694号公報,
特開昭61−162028号公報等参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶セ
ルを構成している基板にICなどの駆動用半導体素子を
直接搭載するCOG方式の液晶表示装置の場合には、基
板に微細な配線を引き回す必要があり、液晶表示装置が
大型になると必然的にこれらの配線の抵抗が無視できな
い程度に大きくなる。従って、配線の抵抗で電圧が降下
して最高コントラスト比を得るのに必要な電圧Vopを駆
動用半導体素子に供給することが困難になり、上述の公
報の提案のように電源側の電圧を安定化させるだけでは
良好な表示品質を確保できなくなるという問題が生じて
くる。これの対策としては、電圧降下分を考慮して電源
側の出力電圧を高めに設定することが考えられるが、実
際には表示パターンによって電流は変動し、また温度に
よっても配線抵抗が変化するため、駆動電圧を一定に保
つことは非常に困難である。
【0005】この発明はこの点に着目し、比較的簡単な
回路構成で駆動用半導体素子の駆動電圧を安定化するこ
とを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、この発明では、XYマトリクス型の液晶表示装置
を時分割で駆動する駆動回路において、一端が駆動用半
導体素子へのバイアス電圧の入力配線に接続され、他端
がバイアス電源部の演算増幅器の反転入力端子に接続さ
れている帰還回路を設けている。
【0007】
【作用】帰還回路によって駆動用半導体素子に実際に印
加される電圧がバイアス電源部の演算増幅器にフィード
バックされるため、配線抵抗の影響を除去して常に安定
した駆動電圧を駆動用半導体素子に供給することがで
き、良好な表示品質を得ることが可能となる。
【0008】
【実施例】次に、図示の一実施例について説明する。図
1において、1はCOG方式の液晶表示装置、2及び3
は液晶表示装置1を構成している基板、4及び5は基板
3に搭載されている駆動用半導体素子(例えばIC)で
あり、素子4は信号用ドライバー、素子5は走査用ドラ
イバーとして使用されるものである。6は基板3に形成
されているバイアス電圧用の入力配線、7は同様に基板
3に形成されている帰還用配線、8は接続用のフレキシ
ブルプリント基板である。
【0009】11は周知の6レベルのバイアス電圧を発
生するためのバイアス電源部、12は電源電圧を分割す
るために複数個の抵抗が直列接続されている分割抵抗回
路、13は演算増幅器、14は演算増幅器13の出力配
線14aと演算増幅器13への帰還配線14bを備えた
コネクタケーブルであり、出力配線14aと帰還配線1
4bはフレキシブルプリント基板8を経て液晶表示装置
1の入力配線6と帰還用配線7にそれぞれ接続されてい
る。15は帰還用配線7と帰還配線14bで形成される
帰還回路であり、この帰還回路15によって入力配線6
のほぼ中間部分と演算増幅器13の反転入力端子13a
が互いに接続されている。R1は出力配線14aと入力
配線6の全体の等価抵抗、R2は帰還配線14bと帰還
用配線7の全体、すなわち帰還回路15の等価抵抗をそ
れぞれ示している。
【0010】なお、図1では信号側バイアス電圧の入力
配線について1本分のみを示してあるが、これは図が複
雑になって分かりにくくなるのを避けるために他を省略
したものであり、実際には各駆動用半導体素子4の他の
バイアス電位についてもすべて同様な配線が行われる。
【0011】この実施例は上述のような構成であり、配
線に抵抗成分R1があっても、帰還回路15によるフィ
ードバックによって入力配線6の帰還電圧を取り出す部
分の電位と分割抵抗回路12の分割点の電位を等しくす
ることができる。このため、入力配線6から駆動用半導
体素子4に供給されるバイアス電圧を一定に保ち、最高
コントラストが得られる安定した電圧を表示パターンの
変化や温度の変動に関係なく供給して、表示品質を良好
な状態に保つことが可能となるのである。
【0012】
【発明の効果】上述の実施例から明らかなように、この
発明は、XYマトリクス型の液晶表示装置を時分割で駆
動する駆動回路において、駆動用半導体素子へのバイア
ス電圧の入力配線の電圧をバイアス電源部の演算増幅器
の反転入力端子にフィードバックする帰還回路を設けた
ものである。従って、例えばCOG方式の液晶表示装置
のように基板に微細な配線を引き回すような構造であっ
ても、帰還電圧を取り出す入力配線の電位と電源回路の
分割抵抗端の電位とを等しく保ち、駆動用半導体素子に
安定したバイアス電圧を印加することが可能となるので
あり、比較的簡単な回路構成によって大型の液晶表示装
置の表示品質を向上することができる。またこれによっ
て、理論式で求めた最適バイアス電圧に極めて近い電圧
を駆動用半導体素子に供給することが可能となるので、
液晶表示装置の設計に有利であるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の回路図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 4,5 駆動用半導体素子 6 入力配線 7 帰還用配線 11 バイアス電源部 13 演算増幅器 13a 反転入力端子 14b 帰還配線 15 帰還回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 XYマトリクス型の液晶表示装置を時分
    割で駆動する駆動回路において、一端が駆動用半導体素
    子へのバイアス電圧の入力配線に接続され、他端がバイ
    アス電源部の演算増幅器の反転入力端子に接続されてい
    る帰還回路を設けたことを特徴とする液晶表示装置の駆
    動回路。
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