JPH062301U

JPH062301U - 導光板装置

Info

Publication number: JPH062301U
Application number: JP4252192U
Authority: JP
Inventors: 守川上
Original assignee: オーツタイヤ株式会社
Priority date: 1992-06-19
Filing date: 1992-06-19
Publication date: 1994-01-14

Abstract

(57)【要約】【目的】拡散板の入光部付近が異常に明るくならない
ようにして、輝度ムラの発生を防止する。【構成】一面が発光面2 とされ他面が反射面3 とされ
る導光板1 を備え、導光板1 の側方に、導光板1 の側端
面10から光を入射させる光源9 が設けられると共に、光
源9 の外周を取囲む反射カバー11が設けられ、反射カバ
ー11の両端部12,13は、導光板1 の発光面2 及び反射面3
の端部に夫々添設され、導光板1 の発光面2 側に、光
を拡散させる拡散板7 が設けられた導光板装置におい
て、前記発光面2 の光源9 側端部に、拡散板7 を反射カ
バー11の端部12から離間させて成る光放出部16が設けら
れている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、液晶用バックライト、広告看板用バックライト、照明器具などに使用される導光板装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

図６は従来の導光板装置を示し、31は透明アクリル板により構成した導光板で、その一面は発光面32とされ、他面は反射面33とされている。導光板31の側方に、導光板31の側端面から光を入射させる光源34が設けられると共に、光源34の外周を取囲む反射カバー35が設けられている。反射カバー35の両端部36,37 は、導光板31の発光面32及び反射面33の端部に夫々添設されている。導光板31の発光面 32側に、光を拡散させる拡散板38が設けられ、拡散板38の端部は反射体35の端部 36に接当されている。導光板31の反射面33にはキズやスクリーン印刷等の加工を施して成る乱反射部39を散点状に設けると共に、ＰＥＴフイルム或いはこれにアルミニウムを蒸着したテープ状の光反射板40を貼付けている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来の場合反射板40の光源34の近くでの光の乱反射が多く、その光が拡散板38に導入されると、図７に示すように特に拡散板38の入光部付近が異状に明るく（異状発光）なり、このため導光板31の有効発光部に影響が及んで、輝度ムラの原因となった。また、この輝度ムラを避けるため光源34から有効発光部までの距離を大にする必要が生じ、導光板装置全体が大型化するという問題があった。

【０００４】本考案は上記問題点に鑑み、拡散板の入光部付近が異状に明るくならないようにして、輝度ムラの発生を防止したものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決するための本考案の技術的手段は、一面が発光面2 とされ他面が反射面3 とされる導光板1 を備え、導光板1 の側方に、導光板1 の側端面10から光を入射させる光源9 が設けられると共に、光源9 の外周を取囲む反射カバー11が設けられ、反射カバー11の両端部12,13 は、導光板1 の発光面2 及び反射面3 の端部に夫々添設され、導光板1 の発光面2 側に、光を拡散させる拡散板7 が設けられた導光板装置において、前記発光面2 の光源9 側端部に、拡散板7 を反射カバー11の端部12から離間させて成る光放出部16が設けられている点にある。

【０００６】

【作用】

導光板1 の反射面3 の光源9 近くで乱反射した光は、反射カバー11の端部と拡散板7 との間の光放出部16から外部に放出されるため、図２に示す如く拡散板7 の入力部付近が異状発光しなくなる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図示の実施例に従って説明すると、図１において、１は透明アクリル板により構成した導光板で、その一面は発光面2 とされ、他面は反射面3 とされている。4 は導光板1 の反射面3 に散点状に設けた乱反射部で、反射面3 にキズやスクリーン印刷等の加工を施すことにより構成されている。5 は反射板で、例えばポリエチレンフイルムの内面に銀蒸着フイルムを貼付けて成り、導光板1 の反射面3 に貼着されている。7 は拡散板で、例えばポリカーボネイトフイルムにより構成され、導光板1 の発光面2 に貼着されている。

【０００８】 9は光源で、冷陰極管ランプ等により構成され、導光板1 の側方に配置され、光源9 の光が導光板1 の側端面10から導光板1 内に入射するようになっている。11 は反射カバーで、例えば塩化ビニルフイルムの内面に銀蒸着フイルムを貼付けて成り、光源9 の光が外部にもれないように導光板1 の一方の側端面10外方で光源 9 の外周を覆っている。反射カバー11の両端部12,13 は、導光板1 の発光面2 及び反射面3 の端部に夫々接着剤14を介して添設されている。

【０００９】 16は導光板1 の光放出部で、拡散板7 を反射カバー11の端部から離間させて成り、発光面2 の光源9 側端部に設けられている。図３は他の実施例を示し、拡散板7 の全面を両面接着テープ19を介して導光板 1 の発光面に貼付けるようにしたものである。この両面接着テープ19はポリエステル等の透明な基材に透明な粘着剤を塗布したものである。その他の点は前記実施例と同様の構成である。

【００１０】この実施例の場合、従来において拡散板7 と導光板1 との間に生じていた50μ m 程度の空気層を両面接着テープ19によってなくすことができ、空気層部分での全反射等による輝度低下を防止して、発光面2 の輝度を大幅に向上させることができる。即ち、従来品と図３の実施例品との輝度の比較結果を説明すると、図４及び図５に示すようになる。なお、実施例品と従来品との導光板装置は、全体の厚み、大きさ、光源9 の個数及び光の強さが互いに同一であるものを比較する。図4 は、、本考案の実施例における導光板装置の有効発光面上の９点で測定した輝度（cd／m²) を表示し、図５は、従来における導光板装置の有効発光面上の９点で測定した輝度（cd／m²) を表示している。これらからわかるように実施例品の場合従来のものに比べて、発光面の略全体に亘って輝度が高くなり、平均輝度 1938cd／m²から平均輝度2367cd／m²になり、輝度が22％アップした。

【００１１】なお、前記実施例において、光源9 は導光板1 の両側方に１個又は複数個ずつ設け、導光板1 の両側端面から光源9 の光を導光板1 内に入射するようにしてもよいし、また光源9 を導光板1 の一側方のみに１個又は複数個設け、導光板１の一側端面のみから光源9 の光を入射するようにしてもよい。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば、発光面2 の光源9 側端部に、拡散板7 を反射カバー11の端部12から離間させて成る光放出部16が設けられているので、光源9 の近くで乱反射した光を光放出部16から外部に放出でき、これにより拡散板7 の入力部付近の異常発光をなくすことが可能になり、導光板装置の輝度ムラを効果的に抑えることができる。しかも、異常発光を避けるために、導光板1 の入力部から有効発光部までの距離を大にする必要がなくなり、装置全体をより小型化し得る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す断面図である。

【図２】導光板の輝度と光源からの距離との関係を示す
グラフである。

【図３】他の実施例を示す断面図である。

【図４】実施例品の輝度の測定結果を示す平面図であ
る。

【図５】従来品の輝度の測定結果を示す平面図である。

【図６】従来例を示す断面図である。

【図７】導光板の輝度と光源からの距離との関係を示す
グラフである。

【符号の説明】

１導光板２発光面３反射面７拡散板９光源 11 反射カバー 12 端部 13 端部 14 光放出部

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】一面が発光面(2) とされ他面が反射面
(3) とされる導光板(1) を備え、導光板(1) の側方に、
導光板(1) の側端面(10)から光を入射させる光源(9) が
設けられると共に、光源(9) の外周を取囲む反射カバー
(11)が設けられ、反射カバー(11)の両端部(12),(13)
は、導光板(1) の発光面(2) 及び反射面(3) の端部に夫
々添設され、導光板(1) の発光面(2) 側に、光を拡散さ
せる拡散板(7) が設けられた導光板装置において、前記発光面(2) の光源(9) 側端部に、拡散板(7) を反射
カバー(11)の端部(12)から離間させて成る光放出部(16)
が設けられていることを特徴とする導光板装置。