JPH0623015U - ズームレンズ鏡筒 - Google Patents

ズームレンズ鏡筒

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JPH0623015U
JPH0623015U JP6076192U JP6076192U JPH0623015U JP H0623015 U JPH0623015 U JP H0623015U JP 6076192 U JP6076192 U JP 6076192U JP 6076192 U JP6076192 U JP 6076192U JP H0623015 U JPH0623015 U JP H0623015U
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ring
zoom
lens
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忠義 石井
靖之 菅野
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旭精密株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前後2群の可動レンズ群を備えたズームレン
ズにおいて、その2群の可動レンズをより簡易で小型な
カム機構により駆動できるズームレンズ鏡筒を得るこ
と。 【構成】 少なくとも前後2群の可動レンズ群を備えた
ズームレンズ鏡筒において、固定鏡筒に、回動可能にし
てズーム環を支持するとともに、光軸方向に移動可能に
して後群レンズ枠と直進環を移動可能にして支持し、こ
の直進環に、前群レンズ枠を光軸方向の移動調節を可能
にして支持し、さらに、ズーム環と一体に回転するカム
環に後群レンズ用のカム溝を設けるとともに、ズーム環
と直進環の常時接触する対向面に前群レンズ用の端面カ
ムを設けたズームレンズ鏡筒。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本考案は、ズームレンズ鏡筒に関し、特に小型化に適したズームレンズ鏡筒に 関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
ズームレンズ鏡筒は、種々の構造が知られ、実用化されている。しかしながら 従来のズームレンズ鏡筒は、可動レンズ群の数だけカム溝を必要とし、このため 複雑な構造を必要とした。例えば、一つのカム環で、前後2群の可動レンズ群を 駆動するズームレンズでは、従来、そのカム環に2本のカム溝を形成しなければ ならない。しかし、監視カメラ用レンズのように、焦点距離が数mm程度の小型の レンズでは、カム環に2本のカム溝を形成すると、カム環が大型化し、レンズ鏡 筒全体が大型化するという問題がある。
【0003】
【考案の目的】
本考案は、より小型のズームレンズを得るのに適したズームレンズ鏡筒を得る ことを目的とする。より具体的には、前後2群の可動レンズ群を備えたズームレ ンズにおいて、その2群の可動レンズをより簡易で小型なカム機構により駆動で きるズームレンズ鏡筒を得ることを目的とする。
【0004】
【考案の概要】
本考案は、少なくとも前後2群の可動レンズ群を備えたズームレンズ鏡筒にお いて、固定鏡筒に、回動可能にしてズーム環を支持するとともに、光軸方向に移 動可能にして後群レンズ枠と直進環を移動可能にして支持し、この直進環に、前 群レンズ枠を光軸方向に移動可能にして支持し、さらに、ズーム環と一体に回転 するカム環に後群レンズ用のカム溝を設けるとともに、ズーム環と直進環の常時 接触する対向面に前群レンズ用の端面カムを設けたことを特徴としている。 この構成によると、前群レンズ用のカムは、ズーム環と直進環の常時接触する 対向面に端面カムによって構成されるため、カム環には、後群用のカム溝のみを 形成すればよい。このため、カム環の小型化ができ、ひいてはズームレンズ鏡筒 の小型化ができる。
【0005】
【考案の実施例】
以下図示実施例に基づいて本考案を説明する。この実施例は、監視カメラ用ズ ームレンズに本考案を適用したもので、物体側から、可動前群レンズL1、可動 後群レンズL2、および固定マスターレンズ群L3を備えている。固定マスター レンズ群L3は、マスターレンズ枠11に固定され、このマスターレンズ枠11 は、固定鏡筒12に固定されている。可動後群レンズL2は後群レンズ枠13に 固定され、可動前群レンズL1は前群レンズ枠14に固定されている。前群レン ズL1と後群レンズL2が所定の軌跡で光軸方向に移動してズーミングがなされ 、前群レンズL1が光軸方向に移動してフォーカシングがなされる。
【0006】 固定鏡筒12の外周には、絞設定環15とズーム環16がそれぞれ回動可能に 嵌められており、内周には、この絞設定環15、ズーム環16とそれぞれ等しい 回動をする絞開閉環17とカム環18が回動可能に嵌められている。すなわち、 絞開閉環17とカム環18に植設した半径方向の連動ピン17a、18aは、そ れぞれ固定鏡筒12に穿設した周方向溝17b、18bを通って固定鏡筒12の 外部に突出し、その突出部分が絞設定環15とズーム環16に形成した光軸と平 行な連動溝15a、16aに嵌まっている。
【0007】 従って、絞設定環15とズーム環16を回動させると、絞開閉環17とカム環 18が一体に回動する。絞開閉環17は周知のように、回動すると、絞開口の大 きさを変化させる。ズーム環16の光軸方向の位置は、固定鏡筒12の周方向溝 12bに移動自在に位置規制ブロック19を嵌め、この位置規制ブロック19と ズーム環16を固定ねじ19aで固定して規制している。
【0008】 カム環18の内周には、さらに直進環20の後部が相対回動自在に嵌められて いて、この直進環20の前部は、固定鏡筒12の前端面とズーム環16の内周の 間に延びている。後群レンズ枠13は、この直進環20の後部内周に嵌められて おり、これに植設した半径方向のフォロアピン21は、直進環20に形成した光 軸と平行な直進案内溝20a、カム環18に形成したカム溝18c、および固定 鏡筒12に形成した光軸と平行な直進案内溝12aに同時に嵌まっている。従っ て、後群レンズ枠13および直進環20はともに、光軸方向の直進移動のみ可能 である。カム環18には、1本または位相を異ならせた同一形状の複数本のカム 溝18cだけが形成されている。
【0009】 固定鏡筒12の前端面と、直進環20の前部との間には、圧縮コイルばね23 が挿入されていて、直進環20が常時前方に移動付勢されている。そして、ズー ム環16と直進環20の間には、この付勢力によって常時接触する対向面に、端 面カムが設けられている。この実施例では、図3に展開して示すように、ズーム 環16側に端面カム24が形成され、直進環20側に、この端面カム24に当接 するフォロア部25が一体に設けられている。
【0010】 前群レンズ枠14は、この直進環20の前部内周面に、リード(一条)ねじ2 6を介して螺合している。従って、可動前群レンズL1は、ズーム環16を回動 させると、端面カム24の形状に従って光軸方向に直進移動し、前群レンズ枠1 4をリードねじ26に従って回動させると、リードねじ26のリードに従い、回 転しながら光軸方向に移動する。前群レンズ枠14の直進環20に対する回動範 囲は、周方向の回動範囲規制溝27と、これに嵌まる規制突起28によって規制 されている。
【0011】 カム環18のカム溝18c、およびズーム環16の端面カム24の形状は、ズ ーム環16を回動させたとき、前群レンL1と後群レンズL2を、その空気間隔 を所定の関係で変化させながら、光軸方向に移動させ、マスターレンズ群L3と の合成焦点距離が変化するように定められている。図3の展開図は、カム溝18 cと端面カム24の形状例を示している。
【0012】 すなわち上記構成の本ズームレンズ鏡筒は、ズーム環16を回動させると、カ ム環18のカム溝18cに従って可動後群レンズL2が光軸方向に直進移動し、 同時に端面カム24に従って、可動前群レンズL1が光軸方向に直進移動して、 ズーミングがなされる。また、前群レンズ枠14をリードねじ26に従って回動 させると、前群レンズL1が回転しながら光軸方向に移動し、フォーカシングが なされる。
【0013】
【考案の効果】
以上のように、本考案のズームレンズ鏡筒によれば、ズーム環とともに回動す るカム環には、後群レンズ用の1本(1種類)のカム溝だけが形成され、前群レ ンズ用のカムは、ズーム環と直進環の対向端面に形成した端面カムによって構成 されているので、全体としてカム構造を単純化することができる。よって特に小 型のズームレンズ鏡筒として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるズームレンズ鏡筒の実施例を示
す、短焦点距離状態の上半断面図である。
【図2】図1のレンズ鏡筒の長焦点距離状態の上半断面
図である。
【図3】端面カムとカム溝の形状例を示す、図1のA矢
視展開図である。
【符号の説明】 L1 可動前群レンズ L2 可動後群レンズ L3 固定マスターレンズ群 11 マスターレンズ枠 12 固定鏡筒 12a 直進案内溝 13 後群レンズ枠 14 前群レンズ枠 15 絞設定環 16 ズーム環 17 絞開閉環 18 カム環 18c カム溝 20 直進環 20a 直進案内溝 21 フォロアピン 23 圧縮コイルばね 24 端面カム 25 フォロア部 26 リードねじ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも前後2群の可動レンズ群を備
    えたズームレンズ鏡筒において、 固定鏡筒と;この固定鏡筒に回動可能に支持されたズー
    ム環と;この固定鏡筒に光軸方向に移動可能に支持され
    た後群レンズを支持した後群レンズ枠および直進環と;
    この直進環に光軸方向の移動調節を可能に支持された前
    群レンズを支持した前群レンズ枠と;上記ズーム環と一
    体に回転するカム環に設けた、上記後群レンズ用のカム
    溝と;上記ズーム環と直進環との常時接触する対向面に
    設けた、上記前群レンズ用の端面カムと;を備えたこと
    を特徴とするズームレンズ鏡筒。
JP1992060761U 1992-08-28 1992-08-28 ズームレンズ鏡筒 Expired - Fee Related JP2584878Y2 (ja)

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JPH0623015U true JPH0623015U (ja) 1994-03-25
JP2584878Y2 JP2584878Y2 (ja) 1998-11-11

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01280707A (ja) * 1988-05-07 1989-11-10 Minolta Camera Co Ltd レンズ移動用カム装置
JPH02103512A (ja) * 1988-10-13 1990-04-16 Nitto Kogaku Kk ズームレンズ装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01280707A (ja) * 1988-05-07 1989-11-10 Minolta Camera Co Ltd レンズ移動用カム装置
JPH02103512A (ja) * 1988-10-13 1990-04-16 Nitto Kogaku Kk ズームレンズ装置

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