JPH0623000B2 - 刺しゅう柄付き木質化粧板およびその製造方法 - Google Patents

刺しゅう柄付き木質化粧板およびその製造方法

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JPH0623000B2
JPH0623000B2 JP63042876A JP4287688A JPH0623000B2 JP H0623000 B2 JPH0623000 B2 JP H0623000B2 JP 63042876 A JP63042876 A JP 63042876A JP 4287688 A JP4287688 A JP 4287688A JP H0623000 B2 JPH0623000 B2 JP H0623000B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は木質化粧板に係り、更に詳述すれば大形ツキ
板上に自然物の形態等に加工した小形のツキ板柄物を取
付け、該小形ツキ板上をも含めて刺しゅう仕上げした刺
しゅう模様を設けた木質化粧板に関する。
[従来の技術] 従来高級タンス、サイドボード等の家具類あるいは建材
としては台板上に天然銘木より切削されたツキ板と称す
極薄板を貼付け積層した化粧合板が用いられている。
これらは天然木の木理模様、杢、瘤等を生じた自然のな
せる模様を生ずるものであるが、このツキ板に各種の繊
維糸をもって装飾模様を刺しゅうすることによりツキ板
の裏割れ、穴明き等の欠陥を補強、隠蔽し、併せて変化
に富む模様を天然木理上に顕現した木質化粧板は公知で
ある。
この従来のツキ板に刺しゅうを施しこれを台板上に貼付
けた木質化粧板は、平面的な刺しゅう模様しかできずし
かも表面保護用樹脂加工の際溶融樹脂が刺しゅう糸に滲
み込んで汚れるという欠点のほかにツキ板の裏面に突出
した刺しゅう糸層と略同じ厚さの樹脂層を刺しゅう糸の
ない部分のみに設け、ツキ板の裏面を略平らにした後台
板上に貼付けていた。したがって貼付前工程が面倒で加
工性が悪いという欠点があった。
これらの欠点を解消したものとして本出願人が提案した
実開昭60−117200号公報に記載されているもの
が周知である。
この従来技術は裏打ち部材をツキ板の裏面に熱可塑性接
着剤をもって貼付けた大形のツキ板材の表面に特定の形
状に加工した小形のツキ板を部分的に仮付けし、前記両
ツキ板に排油性刺しゅう糸で刺しゅうを施した後、台板
上に大形のツキ板を、この大形のツキ板上に小形のツキ
板をそれぞれ本貼付けし、前記両ツキ板上に刺しゅう糸
の太さよりも十分に厚い合成樹脂層を設け、該層の表面
を研磨して平滑化せしめたことを特徴とする木質化粧板
である。
[発明が解決しようとする課題] すなわちこの従来技術では第26図に示すように、大形
のツキ板1 に裏打ち材2 を貼着する場合、裏打ち材2 に
接着剤3 をスプレーしてツキ板1 に貼り付けようとする
と、裏打ち材2 に浸み込んだ接着剤3 がプレス機の押型
に付着してしまい著しく加工しずらいことと、裏打ち材
2 の布地に接着剤が多く浸み込むため、接着剤のスプレ
ー量を多くしなければならず、極めて不経済であるとい
う問題点がある。
このため、第27図に示すように大形のツキ板1 の裏面
に接着剤3 をスプレーして裏打ち材2 を貼着することが
考えられるが、このような工法では大形のツキ板1 が第
28図のように反ってしまい、裏打ち材2 を当てがうこ
とが著しく困難を極めるという問題があるだけでなく、
上記スプレー量が少ないと貼着不完全となり、多すぎる
とツキ板の表面に接着剤が滲出して表面がアバタ模様に
なり易く不良率が大となるという互いに相容れない問題
点がある。
この発明は上記問題点を除去するために、大形のツキ板
と裏打ち材との接着工程を大幅に改良し、歩留り良くゴ
ージャスな飾り刺しゅう柄付き木質化粧板を安価に大量
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記したこの発明の目的は、ものにおいては、枚葉紙の
一面に塗布した熱可塑性接着剤層と、この熱可塑性接着
剤層により前記枚葉紙を裏面に接着して備えた大形のツ
キ板材と、前記枚葉紙の他面に形成した熱可塑性接着剤
層を介して接着した裏打ち部材と、前記大形のツキ板材
の表面に仮付けした特定形状の小形の飾りツキ板材と、
前記両ツキ板材に施した排油性刺しゅう糸からなる刺し
ゅうと、前記大形のツキ板材を前記枚葉紙および裏打ち
部材を挟んで本貼付けした台板と、前記両ツキ板材上に
形成した前記排油性刺しゅう糸の太さよりも厚い透明な
保護層とをそれぞれ具備することで達成される。
また刺しゅう柄付き木質化粧板の製造方法においては、
枚葉紙の一面に塗布した熱可塑性接着剤層により前記枚
葉紙を大形のツキ板材の裏面に接着した後、前記枚葉紙
の他面に熱可塑性接着剤層を形成して裏打ち部材を貼着
するとともに、前記大形のツキ板材の表面に特定の形状
に加工した小形の飾りツキ板材を仮付けし、前記両ツキ
板材に排油性刺しゅう糸で刺しゅうを施した後、前記大
形のツキ板材を前記枚葉紙および裏打ち部材を挟んで台
板に本貼り付けし、前記両ツキ板材上に前記排油性刺し
ゅう糸の太さよりも厚い透明な保護層を形成することで
達成される。
[作 用] 枚葉紙の一面に塗布した熱可塑性接着剤層により前記枚
葉紙を大形のツキ板材の裏面に接着した後、前記枚葉紙
の他面に熱可塑性接着剤層を形成して裏打ち部材を貼着
するとともに、前記大形のツキ板材の表面に特定の形状
に加工した小形の飾りツキ板材を仮付けし、前記両ツキ
板材に排油性刺しゅう糸で刺しゅうを施した後、前記大
形のツキ板材を前記枚葉紙および裏打ち部材を挟んで台
板に本貼り付けし、前記両ツキ板材上に前記排油性刺し
ゅう糸の太さよりも厚い透明な保護層を形成することに
より、ゴージャスな感じの刺しゅう柄付き木質化粧板を
オートメーションにより安価に大量提供することができ
る。
[実施例] 実施例について図面を参照して説明する。
第1図および第4図に示すように加工用仮板Dの裏面に
枚葉紙11を仮付けしておき、熱可塑性接着剤12a を入れ
た加熱容器4 のローラR2 と押えローラR1 間に前記加
工用仮板Dを走らせ、枚葉紙11の一面にローラR2 で熱
可塑性接着剤層12を塗着した後、第5図および第6図に
示すように上下反転して大形のツキ板13を第2図のよう
に枚葉紙11上に載せて第7図に示すようにプレス台板P
2 と押板P1 で加熱し乍ら押圧して接着する。
次に、第8図に示すように加工用仮板Dと枚葉紙11貼着
済の大形とツキ板材13を分離し、第9図および第10図
に示すように柔らかい布地や和紙等の裏打ち部材15を枚
葉紙11の他面11A にスプレーした接着剤14で接着して大
形のツキ板材13に枚葉紙11を挟んで裏打ち部材15を熱可
塑性接着剤層12,14 を介して強固に接着して第3図、第
10図および第13図に示すような素地板Aを作る。
次いで前記の大形のツキ板材13の表面に第12図に示す
ように、特定の形状に加工された後述する飾りツキ板材
16の輪郭をなぞるような輪郭縫いを排油性の糸17を用い
て行なう。
次に第13図から第15図までに示すように大形のツキ
板材13上に飾りツキ板材16を仮付けする。
すなわち前記の前記輪郭縫い個所に大形の特定形状のツ
キ板21の裏打部材22を熱可塑性接着剤23で貼付け、前記
裏打部材22の非貼付け面にも前記と同じ接着剤24を付け
たツキ板材を特定の形状この実施例においては松の幹に
加工した飾りツキ板材16を加熱治具をもって第15図に
示すように大形のツキ板材13の表面に部分的に加熱圧着
して取付ける。
このあと、第16図から第19図までに示すように、排
油性刺しゅう糸(金糸および銀糸)17を用いてエンブロ
イダミシンで地表部分、幹部、枝部ならびに葉部の刺し
ゅう18,18 を施す。
このようにして加工された刺しゅう柄付き化粧ツキ板25
を第20図に示すようにむく板、合板あるいはタイル板
等からなる台板19上に乗せ、加熱加工することにより、
熱可塑性接着剤26で大形のツキ板材13を前記裏打ち部材
15を挟んで台板19に貼り合せる。
この貼り合せ加工が終ると、第21図に示すように刺し
ゅう柄付き化粧ツキ板25上にまず密着補助剤(シーラ)
71を複数回スプレー塗りして表面の凹凸を少なくし、こ
のあと第22図に示すようにポリエステル樹脂の溶剤72
を複数回刷毛塗りして更に表面の凹凸を少なくする。
このようにして刺しゅう柄付き化粧ツキ板25上に透明な
保護層20を形成し、この保護層20を第23図および第2
4図に示すようにサンドペーパーで研磨して平滑化した
あと、この保護層20上に仕上げスプレーを施し保護層20
を形成する。
なお第25図に示すように飾りツキ板材16の裏面に打ち
部材22を貼着しないで、直かに飾りツキ板材16を大形の
ツキ板材13に接着剤23で接着してもよい。
[発明の効果] この発明は以上説明したように構成され、かつ製造され
ているので、以下に記載する効果を奏する。
請求項1または2における刺しゅう柄付き木質化粧板に
おいては、大形のツキ板材に裏打ち部材を容易に接着す
ることができ、大形のツキ板材に接着剤を塗布しないの
で大形のツキ板材が反ることがなく、また裏打ち部材に
も接着剤を塗布しなくてもよいので、プレス加工し易く
しかも接着剤の滲み込みによる接着剤の無駄がなくなる
と共に、大形のツキ板材への接着剤の浸み込みをなくす
ことができるから、アバタ模様のない美しい木質化粧板
が得られるという効果を有する。
また上記の効果のほかにこの発明は、前記透明かつ平坦
な保護層により飾りツキ板と刺しゅう糸層による表面の
凹凸模様が著しく立体的に表現でき、しかも排油性刺し
ゅう糸には保護層形成時における溶融樹脂が滲み込まな
いので美しい立体刺しゅうが得られ、ツキ板材を台板に
貼着する接着剤層で裏面糸の凹凸を吸収し、表の凹凸は
その上に形成した保護層により吸収し得るため加工性よ
く、美しいゴージャスな感じの立体模様ができ、オート
メーションによる量産化が容易で自動生産が可能なため
安価に提供できる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図はいずれもこの発明の一実施例を示すもので、第1
図、第2図および第3図は大形のツキ板材の加工手順を
示す斜視図、第4図から第10図までは大形のツキ板材
の加工手順を示す部分的拡大断面図、第11図は大形の
ツキ板材の略図的平面図、第12図はパターン輪郭縫い
した状態の平面図、第13図、第14図および第15図
は大形のツキ板材上に飾りツキ板材を取付ける過程を示
す説明図、第16図から第18図までは大形のツキ板材
および飾りツキ板材上に刺しゅうを施して行く過程を示
す説明図、第19図は刺しゅうが完了した化粧ツキ板の
断面図、第20図は台板上にこの化粧ツキ板を貼付けた
状態の断面図、第21図から第24図までは化粧ツキ板
上に保護層の加工過程を示す説明図、第25図は他の実
施例を示す断面図、第26図から第28図まではそれぞ
れ従来例を示す断面図である。 11……枚葉紙、18……刺しゅう 11A……枚葉紙の他面、19……台板 12,14……熱可塑性接着剤層、20……保護層。 13……大形のツキ板材 13A……大形のツキ板材の表面 15……裏打ち部材 16……小形の飾りツキ板 17……排油性刺しゅう糸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刺しゅうを施した化粧板において、枚葉紙
    11の一面に塗布した熱可塑性接着剤層12と、この熱可塑
    性接着剤層12により前記枚葉紙11を裏面に接着して備え
    た大形のツキ板材13と、前記枚葉紙11の他面11A に形成
    した熱可塑性接着剤層14を介して接着した裏打ち部材15
    と、前記大形のツキ板材13の表面13A に仮付けした特定
    形状の小形の飾りツキ板材16と、前記両ツキ板材13と16
    とに施した排油性刺しゅう糸17からなる刺しゅう18と、
    前記大形のツキ板材13を前記枚葉紙11および裏打ち部材
    15を挟んで本貼付けした台板19と、前記両ツキ板材13,1
    6 上に形成した前記排油性刺しゅう糸17の太さよりも厚
    い透明な保護層20とをそれぞれ具備したことを特徴とす
    る刺しゅう柄付き木質化粧板。
  2. 【請求項2】枚葉紙11の一面に塗布した熱可塑性接着剤
    層12により前記枚葉紙11を大形のツキ板材13の裏面に接
    着した後、前記枚葉紙11の他面11A に熱可塑性接着剤層
    14を形成して裏打ち部材15を貼着するとともに、前記大
    形のツキ板材13の表面13A に特定の形状に加工した小形
    の飾りツキ板材16を仮付けし、前記両ツキ板材13と16と
    に排油性刺しゅう糸17で刺しゅう18を施した後、前記大
    形のツキ板材13を前記枚葉紙11および裏打ち部材15を挟
    んで台板19に本貼り付けし、前記両ツキ板材13,16 上に
    前記排油性刺しゅう糸17の太さよりも厚い透明な保護層
    20を形成したことを特徴とする刺しゅう柄付き木質化粧
    板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101297639B1 (ko) * 2012-11-26 2013-08-19 주식회사 부강테크 공기 및 물 배출구를 구비한 생물여과용 산기시스템 및 제어방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101297639B1 (ko) * 2012-11-26 2013-08-19 주식회사 부강테크 공기 및 물 배출구를 구비한 생물여과용 산기시스템 및 제어방법

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