JPH0622984A - 歯科用研削工具 - Google Patents
歯科用研削工具Info
- Publication number
- JPH0622984A JPH0622984A JP4216265A JP21626592A JPH0622984A JP H0622984 A JPH0622984 A JP H0622984A JP 4216265 A JP4216265 A JP 4216265A JP 21626592 A JP21626592 A JP 21626592A JP H0622984 A JPH0622984 A JP H0622984A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- grinding tool
- coating layer
- grinding
- linear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐摩耗性が高くて研削寿命が長く、強靭性で
折損を起こさない安定した歯科用研削工具を提案するも
のである。 【構成】 線状もしくは棒状のアモルファス基材1に超
硬材のコーティング層2を形成して成ることを特徴とす
る。又、線状もしくは棒状のアモルファス基材1に処理
により凹凸を形成し、該凹凸処理部分に超硬材のコーテ
ィング層2を形成して成ることを持徴とする。
折損を起こさない安定した歯科用研削工具を提案するも
のである。 【構成】 線状もしくは棒状のアモルファス基材1に超
硬材のコーティング層2を形成して成ることを特徴とす
る。又、線状もしくは棒状のアモルファス基材1に処理
により凹凸を形成し、該凹凸処理部分に超硬材のコーテ
ィング層2を形成して成ることを持徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は研削バー、特に歯科用の
ワイヤーソーとかリーマー等の研削工具に関する。
ワイヤーソーとかリーマー等の研削工具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の研削バーはSUSとかピ
アノ線でできているが、寿命が短く、タービンで骨の加
工をすると10分程度しか加工できない。又、リーマー
等で穴加工するとき、穴の中で折損するといった欠点が
あった。
アノ線でできているが、寿命が短く、タービンで骨の加
工をすると10分程度しか加工できない。又、リーマー
等で穴加工するとき、穴の中で折損するといった欠点が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に鑑み、耐摩耗性が高くて研削寿命が長く、強靭性で折
損等を起こさない安定した研削工具の提案である。
に鑑み、耐摩耗性が高くて研削寿命が長く、強靭性で折
損等を起こさない安定した研削工具の提案である。
【0004】
【課題を解決するための手段】線状もしくは棒状のアモ
ルファス基材に超硬材のコーティング層を形成して成る
ことを特徴とする。又、線状もしくは棒状のアモルファ
ス基材に処理により凹凸を形成し、該凹凸処理部分に超
硬材のコーティング層を形成して成ることを特徴とす
る。
ルファス基材に超硬材のコーティング層を形成して成る
ことを特徴とする。又、線状もしくは棒状のアモルファ
ス基材に処理により凹凸を形成し、該凹凸処理部分に超
硬材のコーティング層を形成して成ることを特徴とす
る。
【0005】
【作用】本発明は前記のように、基材にアモルファス材
を利用したので、高い強靭性をもち、優れた耐食性を有
して、線状もしくは細い棒状に形成した工具が折れたり
曲がったりすることなく、安定して長寿命に使用するこ
とができる。又、超砥粒等の超硬材のコーティングに当
たり、ダル加工処理等により基材表面に凹凸を形成し、
この凹凸面に超硬材のコーティング層を形成して成るも
のであるから、超硬材の保持性が向上し、この脱落消耗
による研削性低下を防止し、長寿命の研削加工を行うこ
とができる。
を利用したので、高い強靭性をもち、優れた耐食性を有
して、線状もしくは細い棒状に形成した工具が折れたり
曲がったりすることなく、安定して長寿命に使用するこ
とができる。又、超砥粒等の超硬材のコーティングに当
たり、ダル加工処理等により基材表面に凹凸を形成し、
この凹凸面に超硬材のコーティング層を形成して成るも
のであるから、超硬材の保持性が向上し、この脱落消耗
による研削性低下を防止し、長寿命の研削加工を行うこ
とができる。
【0006】
【実施例】以下、図面の一実施例により本発明を説明す
る。図1において、1はアモルファス材て構成したバー
で、例えば、チャック基端の太さが2.3mmφ、長さ
が35mm、先端の太さが0.1mmφで、始めに、超
硬材のコーティング処理をする面にダル加工して凹凸粗
面を形成する。この処理にはレーザー加工、電界加工、
プラズマ加工、ショットビーニング等が利用できる。2
はバーの先端加工部分の凹凸処理面にコーティングした
超硬材砥粒層で、砥粒にはDia,CBN等の超砥粒Z
rC,WC,TaC,Si3N4,CrB2,Ti
B2,ZrB2,TiN,TiC,SiC,その他の砥
粒を単独もしくは混合して利用する。コーティング処理
にはPVD,CVD,電着、放電被覆、接着等の各種処
理が利用できる。例えば、前記基材バーFeCrCoS
iB合金系にArプラズマを5分間照射して粗面化処理
し、そこに電着してCu層とNi層を重ねて形成して
後、コンセントレージョン180表面のDiaを電着被
覆して研削バーを製造した。得られたバーによって牛骨
の加工をするとき、550kRPMのタービンを用いて
研削寿命時間が従来のステンレス品で、約12分が本発
明品では22分間の使用ができた。
る。図1において、1はアモルファス材て構成したバー
で、例えば、チャック基端の太さが2.3mmφ、長さ
が35mm、先端の太さが0.1mmφで、始めに、超
硬材のコーティング処理をする面にダル加工して凹凸粗
面を形成する。この処理にはレーザー加工、電界加工、
プラズマ加工、ショットビーニング等が利用できる。2
はバーの先端加工部分の凹凸処理面にコーティングした
超硬材砥粒層で、砥粒にはDia,CBN等の超砥粒Z
rC,WC,TaC,Si3N4,CrB2,Ti
B2,ZrB2,TiN,TiC,SiC,その他の砥
粒を単独もしくは混合して利用する。コーティング処理
にはPVD,CVD,電着、放電被覆、接着等の各種処
理が利用できる。例えば、前記基材バーFeCrCoS
iB合金系にArプラズマを5分間照射して粗面化処理
し、そこに電着してCu層とNi層を重ねて形成して
後、コンセントレージョン180表面のDiaを電着被
覆して研削バーを製造した。得られたバーによって牛骨
の加工をするとき、550kRPMのタービンを用いて
研削寿命時間が従来のステンレス品で、約12分が本発
明品では22分間の使用ができた。
【0007】又、図2の径が0.25mmφ、長さ15
0mmのワイヤソー3の中心100mmに前記と同様の
表面処理をし、Diaの被覆4をして加工したとき、従
来のものより約2倍の長寿命であった。図3はリーマー
への応用である。5がスクリュー形状のリーマー研削刃
で、これを前記FeCrCoSiB系アモルファス合金
で構成し、この表面をCVDによりTiN蒸着処理をす
る。この蒸着処理は10−2〜10−6Torr程度の
排気容器内にN2ガスを供給しながら、Ti材電極の放
電によってTi蒸気イオンの発生を行い、このイオンと
N2ガスの化学反応によってTiNを生成すると同時に
負電位のバイアスを加えた基材に蒸着する。6がそのT
iN蒸着層である。基材のアモルファス材の疲労限界は
約0.65%であり、SUS系基材の0.4%と比較し
て1.5倍以上の耐疲労度となった。加工中に穴の中で
折れ残ることは全くなかった。又、加工部分がTiNの
形成によって硬化し、耐摩耗性が約3〜10倍程度向上
した。
0mmのワイヤソー3の中心100mmに前記と同様の
表面処理をし、Diaの被覆4をして加工したとき、従
来のものより約2倍の長寿命であった。図3はリーマー
への応用である。5がスクリュー形状のリーマー研削刃
で、これを前記FeCrCoSiB系アモルファス合金
で構成し、この表面をCVDによりTiN蒸着処理をす
る。この蒸着処理は10−2〜10−6Torr程度の
排気容器内にN2ガスを供給しながら、Ti材電極の放
電によってTi蒸気イオンの発生を行い、このイオンと
N2ガスの化学反応によってTiNを生成すると同時に
負電位のバイアスを加えた基材に蒸着する。6がそのT
iN蒸着層である。基材のアモルファス材の疲労限界は
約0.65%であり、SUS系基材の0.4%と比較し
て1.5倍以上の耐疲労度となった。加工中に穴の中で
折れ残ることは全くなかった。又、加工部分がTiNの
形成によって硬化し、耐摩耗性が約3〜10倍程度向上
した。
【0008】又、超硬材の被覆加工は、WC材の棒状電
極を回転接触しながらパルス放電を行い、放電点の微細
溶解物を微小量づつ基材に転移溶着させる放電被覆方法
によっても同様の耐摩耗性処理ができた。破覆による表
面硬化は、TiNがビッカース硬度で2450Hv,T
iCが3200Hv,WCが2000Hv,Cr3C2
が1300Hv,ZrCが2600Hv,TaCが18
00Hv,Si3N4が2500Hv,CrB2が22
50Hv,TiB2が3480Hv,ZrB2が220
0Hvである。又、耐食性試験において、塩酸、硝酸、
水酸化ナトリウムの各々で30℃、8Hの減量測定を行
ったとき次表の測定結果が得られた。
極を回転接触しながらパルス放電を行い、放電点の微細
溶解物を微小量づつ基材に転移溶着させる放電被覆方法
によっても同様の耐摩耗性処理ができた。破覆による表
面硬化は、TiNがビッカース硬度で2450Hv,T
iCが3200Hv,WCが2000Hv,Cr3C2
が1300Hv,ZrCが2600Hv,TaCが18
00Hv,Si3N4が2500Hv,CrB2が22
50Hv,TiB2が3480Hv,ZrB2が220
0Hvである。又、耐食性試験において、塩酸、硝酸、
水酸化ナトリウムの各々で30℃、8Hの減量測定を行
ったとき次表の測定結果が得られた。
【0009】
【表1】
【0010】アルモファスはいずれも減量0であり、耐
食性の高いことが確認された。なお、アモルファス合金
としては、Fe,Ni,Coの単独或いは合金を主成分
とし、これにC,B,P,Siの1種或いは2種以上を
含む合金がアモルファス化し易く、又、Fe,Ni,C
o,Al,Ti,Mn,Cu,Zr,Nb,Mo等の元
素の適量によって置換した合金が用いられる。いずれも
アモルファス化によって極めて高い耐疲労性をもち、高
靭性で、耐食性が高い材料であるから線状等の細い工具
基材に加工して寿命が極めて向上する。
食性の高いことが確認された。なお、アモルファス合金
としては、Fe,Ni,Coの単独或いは合金を主成分
とし、これにC,B,P,Siの1種或いは2種以上を
含む合金がアモルファス化し易く、又、Fe,Ni,C
o,Al,Ti,Mn,Cu,Zr,Nb,Mo等の元
素の適量によって置換した合金が用いられる。いずれも
アモルファス化によって極めて高い耐疲労性をもち、高
靭性で、耐食性が高い材料であるから線状等の細い工具
基材に加工して寿命が極めて向上する。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明は、基材にアモルフ
ァス材を利用したので、高靭性で高い耐疲労性をもち、
耐食性が高く、細状もしくは棒状にし形成した工具が折
れたり曲がったりすることなく安定して長寿命に使用で
きる。又、この基材の加工用切刃となる部分に超硬材の
コーティングをしたことにより耐摩耗性であって研削効
果を高めることができる。又、基材へのコーティングに
先立ち、ダル加工処理等により基材表面に凹凸を形成
し、この凹凸面に超硬材のコーティング層を形成するよ
うにしたので、超硬材の接着保持性が向上し、研削性能
が高められると共に超硬材の脱落消耗を防止して長寿命
の研削加工を行うことができる。
ァス材を利用したので、高靭性で高い耐疲労性をもち、
耐食性が高く、細状もしくは棒状にし形成した工具が折
れたり曲がったりすることなく安定して長寿命に使用で
きる。又、この基材の加工用切刃となる部分に超硬材の
コーティングをしたことにより耐摩耗性であって研削効
果を高めることができる。又、基材へのコーティングに
先立ち、ダル加工処理等により基材表面に凹凸を形成
し、この凹凸面に超硬材のコーティング層を形成するよ
うにしたので、超硬材の接着保持性が向上し、研削性能
が高められると共に超硬材の脱落消耗を防止して長寿命
の研削加工を行うことができる。
【図1】本発明の一実施例バー。
【図2】本発明の他の実施例ワイヤーソー。
【図3】本発明の他の実施例リーマー。
1 アモルファス基材 2 超硬コーティング層
Claims (2)
- 【請求項1】 線状もしくは棒状のアモルファス基材に
超硬材のコーティング層を形成して成ることを特徴とす
る歯科用研削工具。 - 【請求項2】 線状もしくは棒状のアモルファス基材に
処理により凹凸を形成し、該凹凸処理部分に超硬材のコ
ーティング層を形成して成ることを特徴とする歯科用研
削工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4216265A JPH0622984A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 歯科用研削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4216265A JPH0622984A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 歯科用研削工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622984A true JPH0622984A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16685842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4216265A Pending JPH0622984A (ja) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | 歯科用研削工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622984A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001036711A1 (en) * | 1999-11-12 | 2001-05-25 | Kerr Corporation | Adherent hard coatings for dental burs and other applications |
JP2009521298A (ja) * | 2005-12-27 | 2009-06-04 | キム,イン−ジェ | 歯列矯正用ワイヤー及びその製造方法 |
JP2016016172A (ja) * | 2014-07-09 | 2016-02-01 | 株式会社DentalBank | 歯科用切削器具および歯科用切削器具を装着するハンドピース並びに歯科用切削器具を用いるための案内器具 |
-
1992
- 1992-07-06 JP JP4216265A patent/JPH0622984A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001036711A1 (en) * | 1999-11-12 | 2001-05-25 | Kerr Corporation | Adherent hard coatings for dental burs and other applications |
JP2009521298A (ja) * | 2005-12-27 | 2009-06-04 | キム,イン−ジェ | 歯列矯正用ワイヤー及びその製造方法 |
JP4809901B2 (ja) * | 2005-12-27 | 2011-11-09 | キム,イン−ジェ | 歯列矯正用ワイヤー及びその製造方法 |
JP2016016172A (ja) * | 2014-07-09 | 2016-02-01 | 株式会社DentalBank | 歯科用切削器具および歯科用切削器具を装着するハンドピース並びに歯科用切削器具を用いるための案内器具 |
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