JPH06229386A - 横型ロータリ圧縮機の給油装置 - Google Patents

横型ロータリ圧縮機の給油装置

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JPH06229386A
JPH06229386A JP5318089A JP31808993A JPH06229386A JP H06229386 A JPH06229386 A JP H06229386A JP 5318089 A JP5318089 A JP 5318089A JP 31808993 A JP31808993 A JP 31808993A JP H06229386 A JPH06229386 A JP H06229386A
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piston
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oil supply
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ソン チョイ
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    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/02Lubrication; Lubricant separation
    • F04C29/025Lubrication; Lubricant separation using a lubricant pump

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 圧縮機シリンダーのベーン側に、主ベアリン
グ及び副ベアリングを利用せずしてオイルポンプ室を形
成し、従来よりも製品の大きさ及び重さを減少しうる横
型ロータリ圧縮機の給油装置を形成すること。 【構成】 圧縮機シリンダ2の一側に上下方移動自在に
挿合されたベーン7の底面と、シェル1の両側面と、上
記シリンダ2の両側壁との間に、円筒状の空間部を有し
たオイルポンプ室21を設け、同シリンダ2の一方の側
壁にオイル吸入孔21a及びオイル吐出孔21bを穿設
し、オイルポンプ室21内部にベーン7に当接して連動
するオイルピストン22を収納して、横型ロータリ圧縮
機の給油装置を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、横型ロータリ圧縮機の
給油装置に関し、更に詳しくは、圧縮機の内部の主、副
ベアリングの大きさ及び重さを低減させ、流体の流動抵
抗を減少させて円滑な給油を行い得るように改善した横
型ロータリ圧縮機の給油装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来横型ロータリ圧縮機の給油装置にお
いては、図20,21に示すように、圧縮機の外殻体を
成すシェルの内側にシリンダ2が収納され、同シリンダ
2の内側に偏心回転軸4が回動自在に設けられ、該偏心
回転軸4の外周面には、ローラー3が嵌合されている。
かつ、同偏心回転軸には主ベアリング5および副ベアリ
ング6が嵌合され、そのシリンダ2の内側に所定規模、
容量の圧縮室Cが形成されていた。又、上記のシリンダ
2の一方側には上述の圧縮室Cと連通されるベーン装入
溝2aが穿設され、該ベーン装入溝2aにベーン7の一
方側が嵌合され、同ベーン7の他方側が圧縮コイルスプ
リング8により前記ローラー3側に付勢支持され、該ロ
ーラー3の偏心回動によりそのベーン7が上下に移動さ
れるようになっていた。
【0003】更に、前記ベーン装入溝2aの外方側には
オイルポンプの役割をする空間が形成され、同空間部と
前述主ベアリング5および副ベアリング6とによりオイ
ルポンプ室9が形成されていた。そして、該オイルポン
プ室9の両側壁(主ベアリング5および副ベアリング6
の端面)部位には、オイルOを吸入する吸入部流体ダイ
オード10及び吐出部流体ダイオード11が夫々形成さ
れ、シェル1内部に貯蔵されたオイルOが前記ベーン7
の上下移動により、それら吸入部流体ダイオード10を
通って流入され、吐出部流体ダイオード11を通って吐
出されるようになっていた。
【0004】又、該吐出部流体ダイオード11は、給油
パイプ12を介し前記偏心回転軸4のオイル給油路13
に連通され、該オイル給油路13には複数個のオイル給
油孔13aが夫々縦方向ないしラジアル方向に穿孔形成
されて各摩擦部位にオイルが供給されるようになってい
た。又、前記吸入部流体ダイオード10および吐出部流
体ダイオード11の内外両側の孔の大きさは、夫々異な
っていて、図20に図示のように、流体が右側から左側
に流れる場合の流体の抵抗は比較的小さいが、その反対
方向に流れる場合は抵抗が増加して少量の流体が流れ
る。
【0005】即ち、シェル1内のオイルとポンプ室9間
の吸入ダイオード10には、そのシェル1側の孔が大き
く形成され、給油パイプ12とポンプ室9間の吐出ダイ
オード11の孔はポンプ室9側の孔が大きく形成される
と、偏心回転軸4の回転に従うベーン7の上下運動によ
りポンプ室内の容積が変化し、該ポンプ室9と給油パイ
プ12及びシェル1内の圧力差とにより、オイルOは吸
入ダイオード10、ポンプ室9、吐出ダイオード11お
よび給油パイプ12を夫々通って偏心回転軸4のオイル
給油路13に給油される。
【0006】更に詳述すると、ベーン7が上昇すると、
ポンプ室9内のベーン7の体積が減少して負圧が生じ、
オイルが吸入部ダイオード10を通ってポンプ室9内に
吸入される(この場合、給油パイプ12からポンプ室9
内に逆流される流体はダイオード11が逆方向に位置さ
れているので、ごく少量のみがポンプ室9に逆流され
る)。次いで、ベーン7が下降すると、ポンプ室9内の
オイルの占める容積が減るので、オイルは圧縮され、吐
出部ダイオード11を通って給油パイプ12側に吐出さ
れる。この場合、吸入部流体ダイオード10では流体の
流れが逆方向になって少量のオイルがポンプ室9からシ
ェル1側に逆流され、吐出部ダイオード11から吐出さ
れる油量と吸入部ダイオード10から流出される油量と
の差がオイルの給油量になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然るに、このように構
成された従来の横型ロータリ圧縮機の給油装置において
は、ベーンの側面と主ベアリングおよび副ベアリングと
を利用してオイルポンプ室を形成しているため、それら
主、副ベアリングをシェルの内方側面まで延長、形成し
しなければならない。依って、それら主ベアリングおよ
び副ベアリングの大きさが大きくなって、必然的に製品
が大きくなり、重くなると共にコスト高になるという不
都合な点があった。
【0008】しかも、ベーンがコイルスプリングにより
付勢支持されて上下方向を移動されるようになっている
ため、偏心回転軸の偏心量を大きく設計する場合は、ス
プリングの高さが制限されることがあり、ポンプ室内の
オイルが圧縮されるときはコイルスプリングの線間の間
隔が狭くなって流量の流れが制限され、抵抗が大きくな
って円滑な給油が行われないという不都合な点があっ
た。
【0009】又、圧縮機が初期作動するとき、シェル内
で発生するオイル内部の気泡が偏心回転軸の給油孔に供
給され、給油不良状態になるという不都合があった。故
に、このような問題点を解決するため本発明者達は鋭
意、研究を重ねた結果、後述するような本発明に係る横
型ロータリ圧縮機の給油装置を提供しようとするもので
ある。
【0010】すなわち、本発明の主目的は、従来の横型
ロータリ圧縮機の給油装置に依る問題点を解決すること
にある。本発明の他の目的は、シリンダのベーン側に、
主ベアリング及び副ベアリングを利用せずしてオイルポ
ンプ室を形成し、従来よりも製品の大きさ及び重さを減
少し得る横型ロータリ圧縮機の給油装置を提供しようと
するものである。
【0011】また、本発明の他の目的は、オイルポンプ
室内にベーンの上下運動により連動されるオイルピスト
ンを設置し、該オイルピストンを付勢支持する弾性体の
スプリングをオイルポンプ室外方側に掛合し、圧縮機設
計時の設計自由度を向上し、油量の流動性を向上させて
円滑な給油を行い得るようにした横型ロータリ圧縮機の
給油装置を提供しようとするものである。
【0012】本発明の更に他の目的は、オイルピストン
の中央部位にガス排気孔を穿孔形成し、オイル内の気泡
を除去させて、良好な給油を行い得るようにした横型ロ
ータリ圧縮機の給油装置を提供しようとするものであ
る。本発明の更に他の目的は、一つの流体ダイオードの
みを備えたオイルピストンを利用し、構造を簡単化させ
て給油効率を向上させた横型ロータリ圧縮機の給油装置
を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の諸目的
は、圧縮機シリンダの一方側に上下方向移動自在に収納
されたベーンの底面と、圧縮機シェルの内方側面と、前
記シリンダの底面部の両側壁との間に円筒状空間部を有
したオイルポンプ室が設けられ、それら両側壁又は一方
側壁にオイル吸入孔及びオイル吐出孔が夫々穿設され、
前記オイルポンプ室内にオイルピストンが前記ベーンの
往復運動に連動するように装入され、該オイルピストン
がスプリングにより前記シリンダ又は主、副ベアリング
の何れか一方側に付勢支持されて、横型ロータリ圧縮機
の給油装置を構成することにより達成される。
【0014】
【作用】上述した構成によれば、主、副ベアリングの大
きさが低減されるので、必然的に重量の低減をもたら
し、かつ、流体の流動抵抗を減少させてオイルポンプ室
を介して円滑な給油がなされるのである。
【0015】
【実施例】以下、本発明を添付図面に示す実施例に基づ
き、更に詳細に説明する。図1,図2に示したように、
本発明に係る横型ロータリ圧縮機給油装置の第1実施例
においては、シェル1の内方側にシリンダ2が設置さ
れ、該シリンダ2の内方側にはローラー3を介して偏心
回転軸4が回動自在に設置され、該シリンダ2の内側に
圧縮室Cが形成され、同圧縮室Cに連通されるベーン装
入溝2aが前記シリンダ2の一方側に穿設され、該ベー
ン装入溝2aにベーン7が上下方向移動自在に装填さ
れ、該ベーン7が前記ローラー3を介した偏心回転軸4
の偏心回動によりその設置溝2aを沿って上下に移動さ
れるようになっている。そして、該ベーン7の底面とシ
ェル1の内面とシリンダ2の両方の側面間とには円筒形
状の空間部を有したオイルポンプ室21が形成される。
【0016】上記オイルポンプ室21にオイルピストン
22が摺動自在に嵌合され、前記ベーン7の上下運動に
連動したオイルピストン22の摺動により、オイルをポ
ンピング(汲入、送出)するようになっている。また、
鋼線製のスプリング23の基端が該オイルピストン22
に係合され、該鋼線スプリング23の他端が、上記シリ
ンダ2又は主、副ベアリング5,6の何れ一方側に係合
されて、オイルピストン22が付勢支持されている。
【0017】又、上記オイルポンプ室21の両方の側壁
の所定部位にはオイルが吸入されるオイル吸入孔21a
と、オイル吐出孔21bとが夫々穿設され、上記偏心回
転軸4の中心部位には長手方向にオイル給油路13が穿
設、形成され、それらオイル吐出孔21bとオイル給油
路13との間を連通するために給油パイプ12が連結さ
れ、同オイル吐出孔21bからの吐出オイルが給油パイ
プ12を通ってオイル給油路13に流入されるようにな
っている。
【0018】更に、上記オイルピストン22において
は、図3に示したように、該オイルピストン22の縦方
向中心線に沿ってガスの排気されるガス排気孔22aが
貫通形成され、該ガス排気孔22aの直角方向に前記鋼
線製のスプリング23の係合される支持孔22bが貫通
形成されている。そして、上記鋼線製のスプリング23
は、図6に示したように、ほぼC字状に鋼線を折曲形成
して使用するが、両方側端を夫々同一方向に折曲した態
様のスプリングを二つ使用することもできるし、図7に
示すように1本の鋼線が所定間隔を置いて二重にC字状
を成すように折曲形成された態様を一つ使用することも
できる。このような態様の鋼線製のスプリング23は横
手方向にてオイルピストン22を付勢支持するので、従
来のオイルの流動妨害を解決することができると言う利
点を有する。かつ、上記オイルピストン22のガス排気
孔22aは、図8から図10に示すように、オイルが圧
縮されるとき、該オイルに包含されたガス成分を除去
し、オイルの流動を良好にさせる役割をするものであっ
て、図8に示したような、直線形、図9に示したような
段付形、図10に示したようなテーパ形等に穿孔形成し
て使用し、組立の際は、孔径の小さい部位がオイルポン
プ室21に向うように配設する。
【0019】又、上記オイルピストン22の態様におい
ては、図3に示したように円柱形に形成することもでき
るし、図4に明示するように、同ピストン22の上面部
および下面部に円錐形状部又はラウンド部を夫々形成
し、圧縮時の抵抗、振動および騒音の減少を図り、ベー
ンとの当接時の流体抵抗を軽減することもできる。他
方、図5に示したように、オイルピストン22の上面に
凹溝部22cを形成し、流体の流れを一層良好化させる
こともできるが、この場合は、図17に示したように、
ベーン7の下面にも凹溝部7aを刻設、形成し、これら
オイルピストン22とベーン7とが相互当接するとき、
オイルピストン22のガス排気孔22aが閉鎖されない
ようにすることが好ましい。
【0020】本発明の第2実施例として以下のように構
成して使用することも可能である。即ち、シェル1の内
側にシリンダ2が設置され、該シリンダ2内にローラー
3を介して偏心回転軸4が回動自在に設置され、該シリ
ンダ2内方側に圧縮室Cが形成され、該圧縮室Cに連通
されるベーン装入溝2aがそのシリンダ2の一方側に穿
孔形成され、該ベーン装入溝2aにベーン7が上下移動
自在に装填され、同ベーン7が上記ローラー3を介した
偏心回転軸4の偏心運動によりベーン装入溝2aに沿っ
て上下に移動する構成になっている。かつ、前記ベーン
7の底面とシェル1の内面とシリンダ2の両方側壁間と
に円筒状の空間部を有したオイルポンプ室31が形成さ
れ、同シリンダ2の一方の側壁上方側にオイル吸入孔3
1aが穿設形成され、該一方の側壁下方側にオイル吐出
孔31bが穿設形成されている。又、該オイルポンプ室
31内のベーン7下面間にはオイルピストン32が挿合
され、該オイルピストン32の中央部位には流体ダイオ
ード32a′が縦方向に貫通され、該オイルピストン3
2の下面と前記シェル1の内面間には圧縮コイルスプリ
ング33が介在されている。故にベーン7の上下運動に
より、同オイルピストンが上下に移動されるようになっ
ている。更に、上記オイル吐出孔31bと上記偏心回転
軸4の中央部位のオイル給油路13間には給油パイプ1
2が連結されている。
【0021】そして、前記オイル吸入孔31aは、通
常、オイルの貯蔵レベルよりも低く形成され、該オイル
吸入孔31aよりも所定間隔を置いた下方にオイル吐出
孔31bが形成される。且つ、前記オイルピストンの流
体ダイオード32a′は図13,14および図15,1
6に示したように上面の直径D1 が下面の直径D2 より
もやや大きいか又は同様に形成される。又、上記オイル
ピストン32の下面にはリング状(図13参照)又は円
板状(図15参照)のスプリング支持溝32b,32c
が夫々切欠形成されている。更に、前記ベーン7の下面
中央部位には凹溝部7aがが形成され、オイルピストン
32の流体ダイオード32a′にオイル及び冷媒が円滑
に出入されるようになっている。かつ、図18,19に
示したように、前記オイルポンプ室31の底面(シェル
1の内方側面)には閉鎖部34が接着され、オイルの圧
縮時に該オイルがシリンダ2の下方側端とシェル1の間
隔から漏出されないようになっている。
【0022】このように構成される本発明に係る横型ロ
ータリ圧縮機の給油装置のオイルポンプ室においては、
従来の主ベアリング及び副ベアリングを利用せずに、シ
リンダ及びベーンを利用して構成するため、主ベアリン
グ及び副ベアリングの大きさと重さの増加による製品の
大型化と、重量の増加とが防止され、軽量で小型の製品
が得られる。
【0023】このように構成された本発明に係る横型ロ
ータリ圧縮機の給油装置においては圧縮スプリング33
がオイルピストン32を介しベーン7側に付勢支持され
ているので、ベーン7の上下運動によりオイルポンプ室
31内のオイルピストン32が上下に摺同される。従っ
て、シェル1内方側の貯蔵オイルOの吸入及び吐出によ
りオイルピストン32が下降する際、該オイルピストン
32はポンプ室31内のオイルに圧力を加え、ダイオー
ド32a′が逆方向に作用してオイルOはオイル吐出孔
31bを通って給油パイプに流入される。且つ、ベーン
7が上方に移動し、オイルピストン32もスプリング3
3の弾性により上方に摺動すると、外部からの流体によ
りオイルピストン32の流体ダイオード32a′が正方
向に作動され、該流体ダイオード32a′からオイルが
吸入してポンプ室31内の負圧は解消される。その後、
前記のオイル吐出作用及び吸入作用が反復的に行われ、
オイルのポンピング作用および供給が行われる。この場
合、ベーン7の1行程で給油パイプ12に排出されたオ
イルとポンプ室31に流入されたオイルとが給油量にな
り、オイルピストン32がオイル吸入孔31aの上方側
に位置している場合もポンピングは一部行われるので、
オイル吸入孔31aを過ぎてベーン7が運動するまでポ
ンピング作用は行われる。
【0024】又、図18,19に示したように、前記オ
イルピストン32は鋼線製のスプリング23に係合され
該スプリング23がシリンダ2又は主、副ベアリング
5,6の何れ一方側に係止され(図示されていない)、
該オイルピストン32が鋼線製のスプリング23によ
り、ベーン7側に付勢支持させて使用することもでき
る。その場合は、オイルピストン32が上方に移動する
と、オイル吸入孔31aを通る前に、流体ダイオード3
2a′を通ってガス及びオイルがオイルポンプ室31内
に流入される。この場合、給油パイプ12に給油された
オイルの一部が逆流され、オイルポンプ室31内に流入
されるが、粘度の低いガスが主であるため、大した抵抗
を受けずにガスが流体ダイオード32a′を通ってオイ
ルポンプ室31内に流入され、給油パイプ12からの大
した逆流はなくなる。その後、オイル吸入孔31aが開
かれる位置で、オイルピストン32が継続上方に移動す
ると、オイルが流入してオイルポンプ室31は充填さ
れ、オイルピストン32が上死点を過ぎて圧縮し始める
と、該圧縮力によりオイルはオイル吐出孔31bを通っ
て給油パイプ12に供給され、オイル中のガスはピスト
ンの流体ダイオード32a′を通って外部に排出され
る。即ち、圧縮されるオイルは抵抗の低い給油パイプ1
2側に大部分供給され、抵抗の大きい流体ダイオード3
2a′側にはごく少量のみが供給されるので、供給パイ
プ12を通して回転軸の給油路13までオイルを供給す
ることができる。この場合、シェル1内方側にはガスと
オイルとが一緒に流入され、該オイルはシェル1の内部
下方に貯蔵されてポンピングされるが、該オイル内に溶
融されたガスはベーン7及びオイルピストン32の運動
と圧力変化とによりオイル中で気泡状態になって混合物
状態になる。本発明の流体ダイオード32a′はオイル
ポンプ室31側の孔よりもベーン7側の孔を大きく形成
しているので、オイルポンプ室31への吸入は容易であ
るが、排出は容易でない構造になっている。かつ、オイ
ルピストン32の下面を円錐又はラウンド形にして流体
の抵抗を減少させ、オイル吸入孔31aからのオイルが
吸入されて圧縮されるとき、該ピストン32とオイルと
の接触を円滑にさせ振動及び騒音を低減するようになっ
ている。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る横型ロータリ圧縮機の給油装置においては、シリ
ンダのベーン側に、主、副ベアリングを使用せずして、
オイルポンプ室が形成されているため、従来よりも製品
の大きさ及び重さを減らし、コスト低減を達し得る効果
がある。
【0026】かつ、鋼線製のスプリングにより付勢支持
されたオイルピストンをオイルポンプ室に設け、偏心回
転軸の偏心量調整幅を広くさせるようになっているた
め、圧縮機設計時の自由度を向上させ得ると共に円滑な
給油を行い得る効果がある。又、オイルピストンの中央
部位にガス排気孔を穿孔形成しているため、オイル内部
の気泡を除去し、良好な給油を行い得る効果がある。
【0027】更に、一つのダイオードのみを備えて給油
装置を構成しているため簡単な構造を有し、廉価な給油
装置を得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る横型ロータリ圧縮機の給油装置の
第1実施例を示した縦断面図である。
【図2】図1のII−II線による断面図である。
【図3】本発明に係るオイルピストンを示した斜視図で
である。
【図4】オイルピストンの実施例を示す正面図である。
【図5】オイルピストンの他の実施例を示す正面図であ
る。
【図6】本発明に係る給油装置に用いる鋼線製のスプリ
ングの1実施例を示した斜視図である。
【図7】鋼線製のスプリングの他の実施例の斜視図であ
る。
【図8】本発明に係る給油装置に用いるオイルピストン
のガス排気孔の実施例を示した断面図である。
【図9】本発明に係る給油装置に用いるオイルピストン
のガス排気孔の他の実施例を示した断面図である。
【図10】本発明に係る給油装置に用いるオイルピスト
ンのガス排気孔の別の実施例を示した断面図である。
【図11】本発明に係る横型ロータリ圧縮機の給油装置
の第2実施例を示した縦断面図である。
【図12】同実施例の断面図である。
【図13】本発明に係るオイルピストンの他の実施例を
示した断面図である。
【図14】同実施例の平面図である。
【図15】本発明に係るオイルピストンの更に他の実施
例を示した断面図である。
【図16】同実施例の平面図である。
【図17】本発明に係る横型ロータリ圧縮機の給油装置
に用いるベーンの凹溝部を示した斜視図である。
【図18】本発明に係る横型ロータリ圧縮機給油装置の
その他の実施例を示した断面図である。
【図19】同実施例を示した断面図で、異なる作動状態
を示した図ある。
【図20】従来の横型ロータリ圧縮機の給油装置を示し
た概略縦断面である。
【図21】図20のI−I線による縦断面図である。
【符号の説明】
1…シェル 2…シリンダ 3…ローラー 4…偏心回転軸 5…主ベアリング 6…副ベアリング 7…ベーン 8…圧縮コイルスプリング 9,21,31…オイルポンプ室 10…吸入部流体ダイオード 11…吐出部流体ダイオード 12,32…給油パイプ 13…オイル給油路 13a…オイル給油孔 21a,31a…オイル吸入孔 21b,31b…オイル吐出孔 22,32…オイルピストン 22a,32a:ガス排気孔 23…鋼線スプリング 32a′…流体ダイオード 33…圧縮コイルスプリング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機のシェルの内側にシリンダーが収
    納され、該シリンダの内側に偏心回転軸が回動自在に設
    けられ、該偏心回転軸の外周面にローラーが嵌合され、
    該偏心回転軸に主ベアリングと副ベアリングとが嵌合さ
    れて、前記シリンダ内側に圧縮室を形成し、該圧縮室と
    連通されるベーン装入溝が前記シリンダの所定部位に穿
    設されて該ベーン装入溝内にベーンが上下方向移動可能
    に挿合され、前記シェルの内側底面上のオイルを吸入お
    よび吐出する流体ダイオードを有した横型ロータリ圧縮
    機の給油装置であって、 前記ベーンの底面と、前記シェルの内面と、前記シリン
    ダの底面部両側壁間とに円筒状空間部を有したオイルポ
    ンプ室が形成され、それら両側壁又は一方の側壁にオイ
    ル吸入孔及びオイル吐出孔が夫々穿設され、 前記オイルポンプ室の内側にオイルピストンが前記ベー
    ンの往復運動により上下方向に摺動可能に装設され、 前記オイルピストンに、スプリングの基端が係合され、
    該スプリングの他端は該オイルピストンを付勢支持する
    ように前記シリンダ又は前記主、副ベアリングの何れ一
    方側に係合され、 前記偏心回転軸の中心横手方向に穿設されたオイル給油
    路と前記オイルポンプ室のオイル吐出孔とはオイル給油
    パイプにより連結されて成る、ことを特徴とする横型ロ
    ータリ圧縮機の給油装置。
  2. 【請求項2】 前記オイルピストンは、該オイルピスト
    ンの中央縦方向にオイル中のガスを除去するためのガス
    排気孔が貫設され、該ガス排気孔と直角方向に前記スプ
    リングの基端が係合するスプリング支持孔が貫設された
    請求項1に記載の横型のロータリ圧縮機の給油装置。
  3. 【請求項3】 前記オイルピストンの上面および下面
    は、圧縮時に、流体抵抗を低減するために、円錐形又は
    ラウンド形に形成されている請求項1に記載の横型ロー
    タリ圧縮機の給油装置。
  4. 【請求項4】 前記オイルピストンのガス排気孔は、直
    線形、段付形、又はテーパ形に形成される請求項1に記
    載の横型ロータリ圧縮機の給油装置。
  5. 【請求項5】 前記オイルピストンの上面中央部位に
    は、流体の流れを円滑化する凹溝部が横手方向に陥設さ
    れている請求項2に記載の横型ロータリ圧縮機の給油装
    置。
  6. 【請求項6】 圧縮機本体シェル内側に収納されたシリ
    ンダのベーン後方側に円筒形密閉空間が形成され、該空
    間の一方の側壁又は両方の側壁に所定間隔を置いて、オ
    イル吸入孔およびオイル吐出孔が夫々、穿設されて成る
    オイルポンプ室と、 該オイルポンプ室内に設置され、オイルを流出入させる
    流体ダイオードと、 前記オイルポンプ室内に収納され、ベーンの往復運動に
    連動されて上下方向に往復移動しながらオイルを汲み上
    げ動作するオイルピストンと、 該オイルピストンの下面とシェル内面との間に設けら
    れ、該オイルピストンをベーン側に付勢支持する圧縮コ
    イルスプリングと、 前記オイルポンプ室のオイル吐出孔と偏心回転軸のオイ
    ル給油路との間に連結された給油パイプと、を備えたこ
    とを特徴とする横型ロータリ圧縮機の給油装置。
  7. 【請求項7】 前記オイルピストンの流体ダイオード
    は、前記オイルピストンの上面中央部位に、上部直径
    (D1 )が下部直径(D2 )よりもやや大きいか又は同
    様に穿設、形成され、該オイルピストンの下面に円板状
    又はリング状のスプリング支持溝が刻設されて成る請求
    項6に記載の横型ロータリ圧縮機の給油装置。
  8. 【請求項8】 前記ベーンの下面には、凹溝部が凹設さ
    れ、前記オイルピストンと当接するとき、流体の流れを
    円滑にさせる請求項6に記載の横型ロータリ圧縮機の給
    油装置。
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