JPH0622927U - 液面検知装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】フロートの自由動をある程度規制し、また液中
の浮遊物によるフロートの誤作動を防止する。 【構成】フロート２の上部に磁石４を設けると共に、フ
ロート２を、上部に感応器７を備えた格子状のガイド３
に収納する。 【効果】電極接点が頻繁にＯＮ−ＯＦＦすることを防止
でき、また、液が上下するたびにガイドに付着した浮遊
物を洗浄することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、液面検知装置に関し、特にフロ―ト式の液面検知装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、排水処理装置の処理水を槽の所定位置まで供給したり、処理水である上 澄み液を放出する場合等に使用する液面検知装置としては、浮き玉式のものや、 槽の端部に立設したパイプ状のガイドにド―ナツ状のフロ―トを上下動自在に嵌 挿したもの等が使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述の浮き玉式のものでは、処理水を曝気する際の、液面の波 立ちによりフロ―トが上下左右に動いて電極接点が頻繁にＯＮ−ＯＦＦすること があるため、電極接点の耐久性に問題があった。

【０００４】 また、槽の端部に立設したパイプ状のガイドにド―ナツ状のフロ―トを設けた ものでは、液中の浮遊物がガイドに付着し、フロ―トの誤動作を招き液面を正確 に検知できない場合があった。

【０００５】 そこで本考案は、簡単な構造でフロ―トの自由動をある程度規制し、また液中 の浮遊物によるフロ―トの誤動作を防止できるフロ―ト式の液面検知装置を提供 することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記した目的を達成するために本考案の液面検知装置は、液面の昇降に伴い昇 降するフロ―トによって液面を感知するフロ―ト式の液面検知装置において、前 記フロ―トの上部に誘導体を設けるとともに、該フロ―トを、上部に感応器を備 えた格子状のガイド内に収納したことを特徴としている。

【０００７】

【作用】

上述のように、フロ―トを格子状のガイド内に収納したことにより曝気の作用 によるフロ―トの左右方向の動きを規制できるようになる。

【０００８】 また、フロ―トを収納するガイドが格子状であるので液が上下するたびにガイ ドに付着する浮遊物は洗浄される。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【００１０】 液面検知装置１は液面の昇降に伴い昇降する合成樹脂製のフロ―ト２と、該フ ロ―ト２を収納するガイド３とにより構成される。

【００１１】 上記フロ―ト２は、上面と下面とを閉塞した円筒状に形成され、上部に誘導体 となる磁石４が設けられ、下部にバランスウエイト５が配設されている。

【００１２】 また上記ガイド３は、内部にフロ―ト２を収納可能な格子状に形成され、ガイ ド３の上部には支持板６を介して感応器７が取り付けられる。さらに前記支持板 ６の端部６ａには、ガイド３を所定位置に固定するための取付部８が設けられて いる。

【００１３】 感応器７は、磁束吸着作用により導通するスイッチから成るセンサ―で、フロ ―ト２が上動して感応器７に接触すると、フロ―ト２の上部に備えられた磁石４ により作動するものである。

【００１４】 このような液面検知装置１を排水処理槽に使用し、処理水である上澄み液を放 出する場合には、図２に示すように、液面検知装置１をパイプ９に取付け、放出 する水量分下降する液面に応じた位置に液面検知装置１を沈めて、パイプ９を固 定する。このとき、フロ―ト２は浮力によってガイド３の上部に設けられた感応 器７に接触しており、スイッチはＯＮの状態となっている。

【００１５】 次に上澄み液を放出していくと、フロ―ト２は図３に示すように所定の液面に なるまで感応器７に接触しており、スイッチはＯＮの状態のままであるが、所定 の液面となると、フロ―ト２はバランスウエイト５によってほぼ同姿勢で、液面 とともに下降して、感応器７より離れスイッチはＯＦＦとなる。

【００１６】 また、処理水を槽の所定位置まで供給する場合には、図４に示すように供給す る水量分上昇する液面に応じた位置に、液面検知装置１をパイプ９に固定する。 このときフロ―ト２はガイド３の底部にあり、感応器７のスイッチはＯＦＦの状 態である。

【００１７】 次に処理水を徐々に供給していくと、所定の液面となったときフロ―ト２が上 昇して感応器７に接触し、スイッチはＯＮとなる。

【００１８】 さらに感応器７のスイッチがＯＮからＯＦＦまたはＯＦＦからＯＮへと切替わ ることにより、ブザ―等が鳴るようにしておくことによって、所定の液面を知ら せることができる。

【００１９】 このように、フロ―ト２をガイド３内に収めたことにより、曝気の作用で液面 が波立っても、フロ―ト２の左右方向の動きが規制されるので、電極接点が頻繁 にＯＮ−ＯＦＦすることを防止でき、安定した作動が得られるようになる。

【００２０】 さらに、フロ―ト２を収納するガイド３を格子状としたので液が上下するたび に、ガイド３に付着した浮遊物は洗浄される。

【００２１】 尚、本考案の液面検知装置１は使用する槽に直接取付けることもでき、また、 槽に立設したパイプ９等にセンサ―を備えたガイド３を昇降可能に取付け、遠隔 操作により検出する液面に移動させるようにすることもできる。

【００２２】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の液面検知装置は、上部に誘導体を配したフロ― トを、上部内面に感応器を備えた格子状のガイドに収納したことにより、簡単な 構造でフロ―トの自由動をある程度規制できるようになり、電極接点を不要にＯ Ｎ−ＯＦＦさせることを減少できる。

【００２３】 また、フロ―トを収納するガイドを格子状にしたので液が上下するたびに、ガ イドに付着した浮遊物を洗浄できるので、フロ―トの誤動作を防止することがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す液面検知装置の斜視
図である。

【図２】 液面検知装置の使用状態を示す説明図であ
る。

【図３】 同じく説明図である。

【図４】 同じく説明図である。

【符号の説明】

１ 液面検知装置 ２ フロ―ト ３ ガイド ４ 磁石 ５ バランスウエイト ７ 感応器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 液面の昇降に伴い昇降するフロ―トによ
   って液面を感知するフロ―ト式の液面検知装置におい
   て、前記フロ―トの上部に誘導体を設けるとともに、該
   フロ―トを、上部に感応器を備えた格子状のガイド内に
   収納したことを特徴とする液面検知装置。