JP2001148955A - 自動給水装置付動物用飲料水皿 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、自動給水機能を持つ、ペット等
の動物への飲料水供給装置である。 【解決手段】 貯水タンクと、飲料水皿と、フロートを
使った簡単な水位調整装置で構成し、動物が飲んだ分だ
け徐々に貯水タンクの飲料水を飲料水皿に流入させる。
そして、飲料水皿に一定量の飲料水が確保されるとフロ
ートが上昇し、それに連動して栓が通水孔を閉じ、飲料
水皿への流入を止める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、貯水タンクから飲
料水を少しづつ自動的に供給することのできる給水装置
をもつ動物用飲料水皿に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の装置は、あまり市場にで
ていない。その理由として考えられるのは、電気を使っ
た装置は、高価であったり、動物が対象なので壊れやす
いということである。また、純機械的に作られた装置
は、確実な給水が保証されない等の機能に問題があると
考えられる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】貯水タンクに一旦十分
な水を入れておけば、その新鮮な水が徐々に確実に皿に
供給されるような構造にする。また、故障の少ない低価
格の装置を提供するために、基本的に純機械的な方法で
最小限必要な機能を実現する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】貯水タンクを設け、その
下方部に開けられた通水孔から流れ出す水が、皿の中に
流れ込むようにする。皿の中の水が一定の高さの水位に
なったとき、そこに浮かぶフロートが浮き上がり、その
動きに連動して栓が通水孔を閉ざし、水位をほぼ一定に
維持する機構にする。

【０００５】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について実施
例にもとずいて説明する。図１は、本発明の代表的な実
施例である。図１−（ハ）で解るように、本図において
は飲料水皿１の水位がすでに一定の高さになっており、
フロート６が上昇しそれにともなって栓３が通水孔２ａ
をふさいでいるので、貯水タンク２から飲料水皿への水
の流出は止まっている。

【０００６】フロートは、槓杆４の一端に固定されてお
り、槓杆の他端は支点５に回転自在に取り付けられてい
る。支点は、貯水タンク２の底面に支点受５ａを介して
固定されており、栓は支点とフロートの中間で槓杆に固
定されている。その位置関係からテコの原理が働き、栓
が通水孔に押し付けられる力は、フロートの浮力より大
きくなり充分な止水効果を得ることができる。その結
果、小さなフロートでもバルブ機能を実現できる為に装
置の小型化が可能となる。

【０００７】飲料水皿の水が消費され水位があるレベル
以下になると、フロートの低下にともない栓が通水孔か
ら離れ、貯水タンクから飲料水皿への水の流入が始ま
る。その状態を図示したのが図２である。そして、再び
水位が一定の高さまで上昇すると、栓が通水孔を塞ぎ、
水の流入を止める。これらの過程の繰り返しにより、飲
料水皿の水位がほぼ一定水位に維持されるのである。こ
の方式のよい点の一つは、飲料水皿の水が貯水タンクに
逆流することがないので、常に新鮮な飲料水を飲料水皿
に供給できることである。

【０００８】貯水タンクへの飲料水の補給は注水口２ｂ
から行う。注水口の大きさは、動物が直接そこから貯水
タンク内の飲料水を飲めないような程度にする。

【０００９】貯水タンクや飲料水皿等の材料は、金属で
もよいが、プラスチック類が作りやすく最も適してい
る。フロートは軽く水の浸透しない発泡スチロールや、
プラスチックの中空形状のようなものが浮力が大きいの
で適している。

【００１０】図３において、板状の栓１１は貯水タンク
の底面に通水孔を塞ぐ位置に片持ちで取り付けられてお
り、槓杆４とは別体になっているが、効果は同じであ
る。いずれの場合も栓は水を通さない弾性体材料を使
い、止水効果を高める。

【００１１】図４において、フロート１２を半円形状に
し、その両端を槓杆４に固定し全体としてループ形状を
なしている。その目的は、小さなスペースでコンパクト
に大きな浮力を得るためである。本図において、槓杆は
Ｔ字型をしており、両端を二つの支点５で回転自在に取
り付けられている。また、通水孔２ａは、貯水タンク２
の下方部側面に設けられている。

【００１２】図５は、請求項２の発明の実施例である。
円柱形のタンク水位検出フロート７は、貯水タンク内の
水位とともに上下する。永久磁石８は、フロートの底部
に取り付けられており、フロートとともに上下する。円
筒形のフロートケース７ａはフロートの水平方向の位置
をほぼ固定するためである。

【００１３】貯水タンクの水位が下がった結果、永久磁
石は貯水タンクの底面に接する位置まで下がる。磁気検
知装置９は、貯水タンクの外側で、かつ最も下がった時
の永久磁石に近い位置に設ける。貯水タンクの水がほと
んどなくなったとき、永久磁石が近づき磁気検知装置が
作動する。そして、表示装置１０が音、光り等で貯水タ
ンク内の飲料水のなくなったことを人に知らせ、うっか
りして飲料水の補給を忘れることのないように飼い主に
知らせる。

【００１４】磁気検知装置は、リードスイッチやホール
素子等の各種磁気センサを利用する。そのセンサの種類
によって、また表示装置の表示の仕方によって、それら
に対応した電気回路及び電源を設計する必要がある。

【００１５】本発明は動物が対象なので、いずれの場合
も、動物が壊さないように、転倒させないようにする工
夫が必要である。そのために装置を壁面に固定したり、
表示装置を切り離して高い位置に取り付けたりすること
ができるような作りにすることも商品化にあたって大事
なことである。

【００１６】

【発明の効果】本発明によって、ペットへの水やりの手
間が省ける。また、常に新鮮な水を供給する仕組みにな
っているので、安心してある程度長期の外出が可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の、代表的な実施例である。（イ）は、
平面図、（ロ）は、Ａ−Ａ断面図、（ハ）は、Ｂ−Ｂ断
面図である。

【図２】図１−（ハ）に関連して、栓が通水孔から離
れ、貯水タンクから飲料水皿に飲料水が流入している場
合の図である。

【図３】栓が、槓杆ではなく貯水タンク側に取り付けら
れた場合である。

【図４】浮力を大きくするために、フロートを飲料水皿
の周辺全体に沿う形状にした場合で、本図の場合ほぼ半
円形にしている。（イ）は、その平面図、（ロ）は、Ｃ
−Ｃ断面図。

【図５】請求項２の発明の実施例である。

【符号の説明】

１ 飲料水皿 ２ 貯水タンク ２ａ 通水孔 ２ｂ 注水口 ３、１１ 栓 ４ 槓杆 ５ 支点 ５ａ 支点受 ６、１２ フロート ７ タンク水位検出フロート ７ａ フロートケース ８ 永久磁石 ９ 磁気検知装置 １０ 表示装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 飲料水皿１と、その上方部に設置され、
   下方部に通水孔２ａをもつ貯水タンク２と、その貯水タ
   ンクの外側で前記通水孔を塞ぐ位置に設けられた栓３
   と、その栓を載設している槓杆４と、前記貯水タンクの
   外側で前記通水孔の近傍に固定され、前記槓杆を軸着す
   る支点５と、前記槓杆の一端に取り付けられたフロート
   ６とからなる、自動給水装置付動物用飲料水皿。
2. 【請求項２】 前記貯水タンクの中に上下動自由に設け
   られたタンク水位検出フロート７と、そのタンク水位検
   出フロートに取り付けられた永久磁石８と、前記貯水部
   の下方部に設けられた磁気検知装置９と、その磁気検知
   装置に電気的に結合された表示装置１０とからなる貯水
   タンク水位検出装置をもつことを特徴とする、請求項１
   の自動給水装置付動物用飲料水皿。