JPH0622919A - 高速スピンエコーnmrパルス系列での勾配モーメントナリング法 - Google Patents

高速スピンエコーnmrパルス系列での勾配モーメントナリング法

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JPH0622919A
JPH0622919A JP5046184A JP4618493A JPH0622919A JP H0622919 A JPH0622919 A JP H0622919A JP 5046184 A JP5046184 A JP 5046184A JP 4618493 A JP4618493 A JP 4618493A JP H0622919 A JPH0622919 A JP H0622919A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速スピンエコーパルス系列の間に流れるス
ピンによって生じる画像アーチファクトを抑圧する。 【構成】 勾配モーメントナリングを用いる。系列内の
各RF再集束パルスの中心で、一つ以上の勾配の第一モ
ーメントを零にする。また、代替実施例では、取得され
る各NMRエコー信号でも第一モーメントを零にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の分野は核磁気共鳴イメー
ジングの方法およびシステムである。更に詳しく述べる
と、本発明はカー・パーセル・マイボーム・ギル(CP
MG:Carr−Purcell−Meiboom−G
ill)パルス系列を使用するNMR画像の運動アーチ
ファクト(motion artifact)を減らす
ことに関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気モーメントを持つどの核もそれが中
に配置された磁界の方向に自身を揃えようとする。しか
し、そうする際、核は磁界の強さおよび特定の核種の性
質(核の磁気回転比γ)の性質によって決まる特性角周
波数(ラーモア周波数)で上記の方向を中心にして歳差
運動を行う。この現象を示す核をここでは「スピン」と
呼ぶ。
【0003】人体組織のような物質に一様な磁界(分極
磁界B0 )が加えられたとき、組織内のスピンの個々の
磁気モーメントはこの分極磁界と揃おうとするが、それ
を中心としてそれらの特性ラーモア周波数でランダムな
順序に歳差運動を行う。分極磁界の方向に正味磁気モー
メントMzが作成されるが、垂直平面すなわち横平面
(x−y平面)のランダムな方向を向いた磁気成分は相
互に相殺する。しかし、x−y平面の中にありラーモア
周波数に近い周波数の磁界(励起磁界B1 )が物質すな
わち組織に加えられると、正味の、揃えられたモーメン
トMzが回転され、または「傾けられて」x−y平面に
入れられることにより、正味横磁気モーメントMtが作
成され、これはx−y平面内でラーモア周波数で回転す
なわちスピンしている。この現象の実際的な価値は励起
信号B1 の終了後に、励起されたスピンが放出する信号
に存在する。この核磁気共鳴(NMR:nuclear
magnetic resonance)現象を用い
る非常に様々の測定系列がある。
【0004】NMRを使って画像を作成するとき、被検
体内の特定の位置からNMR信号を得るための手法が用
いられる。通常、イメージングすべき領域(関心のある
領域)は使用している特定の局在化法に応じて変わる一
連のNMR測定サイクルによってスキャンされる。結果
として得られる受信したNMR信号の組をディジタル化
し、処理することにより、多数の周知の再構成手法の中
の一つを使って画像が再構成される。このようなスキャ
ンを行うため、勿論、被検体内の特定の位置からのNM
R信号を引き出す必要がある。これは分極磁界B0 と同
じ方向を持つがx、yおよびzの各軸に沿って勾配を持
つ磁界(Gx、Gy、およびGz)を用いることによっ
て行われる。各NMRサイクルの間にこれらの勾配の強
さを制御することによって、スピン励起の空間分布を制
御することができ、結果として得られるNMR信号の位
置を識別することができる。
【0005】医用画像を作成するために現在使用されて
いる殆どのNMRスキャンでは、必要なデータを取得す
るために何分もかかる。このスキャン時間の短縮は考慮
すべき重要な点である。スキャン時間が短縮されると、
患者のスループットが増大し、患者の快適さが増し、運
動アーチファクトが減少することにより画像品質が向上
する。ある種のパルス系列では、分単位でなく秒単位で
完全なスキャンを行うことができる。
【0006】短時間にNMR画像データを取得すること
の概念はピータ・マンスフィールド(Peter Ma
nsfield)がジャーナル・フィジックス(J.P
hys.C.10:L55−L58,1977)にエコ
ー平面パルス系列(echoplanar pulse
sequence)を提案した1977年以来知られ
て来た。標準のパルス系列と対照的に、エコー平面パル
ス系列は各RF励起パルスに対する一組のNMR信号を
作成する。これらのNMR信号は別々に位相符号化する
ことができるので、20から100ミリ秒程度継続する
単一のパルス系列で64ビュー(view)のスキャン
全体を取得することができる。エコー平面イメージング
(EPI:echo planar imaging)
の利点は周知であり、このパルス系列の変形が米国特許
第4,678,996号、第4,733,188号、第
4,716,369号、第4,355,282号、第
4,588,948号、および第4,752,735号
に開示されている。
【0007】エコー平面イメージング法の一変形が高速
取得緩和強調(RARE:Rapid Acquisi
tion Relaxation Enhanced)
系列である。このRARE系列についてはマグネティッ
ク・レゾナンス・イン・メディシン誌所載のジェー・ヘ
ニグ他による論文「RAREイメージング:臨床MR用
高速イメージング法」(J.Hennig et a
l,”RARE Imaging:A Fast Im
aging Method for Clinical
MR”,Magnetic Resonance I
n Medicine,3,823−833,198
6)に述べられている。RARE系列とEPI系列との
間の本質的な相違点はエコー信号を作成するやり方にあ
る。RARE系列はカー・パーセル・マイボーム・ギル
(CPMG:Carr−Purcell−Meiboo
m−Gill)系列から作成されたRF再集束されたエ
コーを使用するのに対して、EPI法は勾配リコールエ
コーを用いる。
【0008】イメージング対象のスピンの運動によっ
て、再構成された画像にアーチファクトが生じることが
ある。このような運動はたとえば、スキャンの間の患者
の呼吸によって生じることがある。あるいは、このよう
な運動は脳脊髄液(CSF)および血流の結果として各
パルス系列の間に生じることがある。流れるスピンが、
取得されたNMRデータセットに位相誤差を導入するこ
とがあり、その結果ゴーストが生じたり、再構成された
画像がぼけたりすることがある。このような誤差は特に
CPMG系列で厄介であり、画像アーチファクトは時
々、従来のやり方で取得されたNMRパルス系列から再
構成された画像に比べて悪くなる。
【0009】従来のやり方で取得されたNMR画像の運
動アーチファクトを減らすための一つの方法は、当業者
により「勾配モーメントナリング」(gradient
moment nulling)と呼ばれる。この方
法では、パルス系列に勾配パルスを付加しなければなら
ない。この付加により、位置符号化のために用いられる
勾配の中を動くスピンがNMR信号位相に及ぼす影響が
相殺すなわちナリングされる。このような解決策はたと
えば、米国特許第4,731,583号、「勾配モーメ
ントナリングにより流動する核によるNMR画像アーチ
ファクトを除去する方法」(Method For R
eduction of NMR Image Art
ifacts Due To Flowing Nuc
leiBy Gradient Moment Nul
ling)に開示されている。NMRパルス系列の勾配
モーメントナリングについて説明している他の文献には
たとえば、次のようなものがある。
【0010】ピー・エム・パタニー他によるジャーナル
・コンピュータ・アシステッド・トモグラフィ誌所載の
論文(P.M.Pattany, J.J.Phill
ips, L.C.Chiu, J.D.Lipcam
on, J.L.Duerk, J.M.McNall
y, S.N.Mohapatra, J.Compu
t.Assist.Tomogr.11:369−37
7(1987))。
【0011】イー・エム・ハーケ他によるアム・ジェー
・レントゲノロジー誌所載の論文(E.M.Haak
e, G.W.Lenz, Am.J.Roentge
nology 148:1251−1258(198
7))。ディー・ジー・ニシムラ他によるマグネティッ
ク・レゾナンス・メディシン誌所載の論文(D.G.N
ishimura, J.I.Jackson, J.
M.Pauly, Mag.Res.Med.22:4
81−492(1991))。
【0012】ジェー・エル・デュエルク他によるジャー
ナル・マグネティック・レゾナンス・イメージング所載
の論文(J.L.Duerk, O.P.Simone
tti, J.Mag.Res.Imag.1:643
−650(1991))。勾配モーメントナリングをC
PMGパルス系列に適用した結果は不満足なものであ
る。通常、流れによるアーチファクトはいくらか除去さ
れるが、改善量はスキャン毎にかなり変動し、従来のN
MRパルス系列に勾配モーメントナリングを適用したと
きと同様に改善が良好になることはめったにない。
【0013】
【発明の概要】本発明は再構成された画像の運動アーチ
ファクトを除去するために勾配モーメントナリングを用
いる改善されたCPMG−NMRパルス系列に関するも
のである。更に詳しく述べると本発明は、CPMGパル
ス系列を実行するためのNMRシステムを含み、このN
MRシステムでは複数のビュー(view)が取得さ
れ、また軸に沿ったナリング(nulling)勾配パ
ルスおよびイメージング勾配パルスの第一モーメントが
パルス系列で用いられる各RF再集束パルスの中心でほ
ぼ零となるように、パルス系列の間にナリング勾配パル
スが印加される。CPMGパルス系列はスピンエコー現
象(90°−τ−180°)による成分および刺激され
たエコー現象(90°−τ−90°−2τ−90°)に
よる成分を持つNMRエコー信号を作成する。流れるス
ピンがこれらの二つの成分の位相に及ぼす影響は異なっ
ているので、エコー信号取得で二つの成分が実際には互
いに減算し合う。取得されたNMRエコー信号の中心に
おける従来の勾配モーメントナリングはスピンエコー成
分を正しく補償するが、刺激されたエコー成分を正しく
補償しないことが見出された。その結果、刺激されたエ
コー成分は、流れにより誘起された位相誤差を保持し、
画像アーチファクトを生じる。CPMGパルス系列の各
RF再集束パルスの中心で測定される勾配第一モーメン
トを制御することにより、刺激されたエコー信号成分を
正しく補償して流れの影響を相殺することができるとい
うことが本発明によりわかった。
【0014】本発明の一般的な目的は、流体の運動によ
るCPMGスキャンの画像アーチファクトを除去するこ
とである。これは、系列内の各180°RF再集束パル
スで一つ以上のイメージング勾配の第一モーメントを零
にする(ナリングする)ことにより達成される。殆どの
劇的な改善はRF再集束パルスの中心で勾配第一モーメ
ントを零にすることにより達成され、さらに各NMRエ
コー信号の中心でも零にすることにより流れによるアー
チファクトの一層の除去を達成することができる。
【0015】本発明の上記および他の目的および利点は
以下の説明から明らかとなる。説明では付図を参照する
が、付図は本明細書の一部を構成し、本発明の一実施例
を図示している。しかし、このような実施例は必ずしも
本発明の全範囲を表すものではないので、本発明の範囲
の解釈に当たっては請求範囲を参照しなければならな
い。
【0016】
【詳しい説明】図1は本発明を含み、ゼネラルエレクト
リック社(General Electric Com
pany)から「シグナ」(S1GNA)という商標名
で販売されている好ましいNMRシステムの主要構成要
素をブロック図形式で示したものである。システム全体
の動作はデータゼネラル社(Data Genera
l)のMV7800のような主コンピュータ101を含
むホストコンピュータシステム100によって制御され
る。コンピュータにはインタフェース102が含まれて
おり、これを介して複数のコンピュータ周辺装置および
他のNMRシステム構成要素が結合されている。コンピ
ュータ周辺装置の中には磁気テープ駆動装置104があ
り、主コンピュータの指示のもとにこれを使って患者の
データおよび画像をテープに保管することができる。処
理された患者データは画像ディスク記憶装置110に格
納してもよい。画像プロセッサ108の機能は拡大、画
像比較、グレースケール調整、実時間データディスプレ
ーのような対話型画像ディスプレー操作を可能にするこ
とである。コンピュータシステムにはディスクデータ記
憶システム112を使用してなまデータ(すなわち画像
構成前のデータ)を格納するための手段が設けられてい
る。操作卓116もインタフェース102を介してコン
ピュータに結合されており、これにより操作者は患者の
検査に関連するデータ、ならびに較正、スキャンの開始
および終了のようなNMRシステムの正しい動作に必要
な付加的なデータを入力する手段を得る。操作卓はディ
スクまたは磁気テープに記憶された画像をディスプレー
するためにも使用される。
【0017】コンピュータシステム100はシステム制
御器118および勾配増幅システム128によってNM
Rシステムを制御する。コンピュータ100は熟練した
当業者には周知の方法でリンク103によつてシステム
制御器118と通信する。システム制御器118には、
パルス制御モジュール(PCM−pulse cont
rol module)120、アレープロセッサ10
6、無線周波数トランシーバ122、ステータス制御モ
ジュール(SCM−status and contr
ol module)124、および構成要素を付勢す
るために必要な、全体を126で表した電源のような数
個のサブシステムが含まれている。PCM120は主コ
ンピュータ101が発生する制御信号を使って、勾配コ
イル励起を制御するディジタル波形ならびにRF励起パ
ルスを変調するためトランシーバ122で使用されるR
Fエンベロープ波形のようなタイミングおよび制御用の
ディジタル信号を発生する。勾配波形はGx増幅器13
0、Gy増幅器132、およびGz増幅器134でほぼ
構成される勾配増幅システム128に印加される。各増
幅器130、132、134は全体を136で表した集
合体の中の対応する勾配コイルを励起するために使用さ
れる。付勢されると、勾配コイルは主分極磁界と同じ方
向に磁界の磁界勾配Gx、GyおよびGzを発生する。
これらの勾配はカーテシアン座標系の互いに直角なX軸
方向、Y軸方向、およびZ軸方向に向いている。すなわ
ち、主磁石(図示しない)が発生する磁界がz方向を向
いていてB0 と表すことにし、z方向の全磁界をBzと
表すことにすれば、その偏微分による各成分はGx=d
Bz/dx、Gy=dBz/dy、およびGz=dBz
/dzとなり、任意の点(x,y,z)での磁界はB
(x,y,z)=B0 +GxX+GyY+GzZで与え
られる。
【0018】下記の説明で明らかとなるように、本発明
を実行するために、頻繁に、かつ高精度で磁界勾配がス
イッチングされる。したがって、これらの勾配磁界の急
速なスイッチングによって生じる渦電流の影響を除去す
るため努力が払われなければならない。好ましい実施例
では、米国特許第4,737,716号、「核磁気共鳴
イメージングのための自己遮へいされた勾配コイル」
(Self−Shielded Gradient C
oils For Nuclear Magnetic
Resonance Imaging)に述べられて
いるように能動遮へいされた勾配コイルが用いられる。
代案として、米国特許第4,698,591号、「磁界
勾配渦電流補償のための方法」(Method For
Magnetic Field Gradient
Eddy Current Compensatio
n)に述べられているような勾配プリエンファシス手法
を用いて渦電流の影響を補償することもできる。
【0019】トランシーバ122、RF増幅器123お
よびRFコイル138の発生する無線周波数パルスと組
み合わせて勾配磁界を使用することにより、空間情報が
符号化されて、検査している患者の領域から出てくるN
MR信号となる。パルス制御モジュール120から与え
られる波形制御信号はトランシーバサブシステム122
がRF搬送波の変調およびモード制御のために使用す
る。送信モードでは、送信器は制御信号に従って変調さ
れた無線周波数波形をRF電力増幅器123に供給す
る。次に、RF電力増幅器123は主磁石集合体146
の中にあるRFコイル138を励磁する。患者の中の励
起された核が放射するNMR信号が送信に使用されるの
と同じRFコイルまたは異なるRFコイルによって検知
され、前置増幅器139によって増幅される。このNM
R信号はトランシーバ122の受信部で増幅、復調、フ
ィルタリング、およびディジタル化される。処理された
NMR信号は専用の片方向リンク105によってアレー
プロセッサ106に送られて処理される。
【0020】PCM120およびSCM124は独立な
サブシステムであり、両者とも直列通信リンク103に
より主コンピュータ101、患者位置ぎめシステム15
2等の周辺システムと通信し、また相互に通信する。P
CM120およびSCM124はそれぞれ、主コンピュ
ータ101からの命令を処理するためにインテル(In
tel)80286のような16ビットのマイクロプロ
セッサを含む。SCM124には、患者のクレードル
(cradle−台)の位置および可動患者調心光扇状
ビーム(図示しない)の位置に関する情報を取得するた
めの手段が含まれている。主コンピュータ101はこの
情報を使って画像ディスプレーおよび再構成パラメータ
を修正する。SCM124は患者輸送調心システムの作
動のような機能の開始も行う。
【0021】勾配コイル集合体136およびRF送受信
コイル138は分極磁界を作成するために使用される磁
石の穴の中に取り付けられる。磁石は患者調心システム
148を含む主磁石集合体の一部を構成する。主磁石と
結合され、分極磁界の不均一を補償するために使用され
るシムコイルを付勢するために、シム電源140が使用
される。超電導磁石の場合には、磁石の発生する分極磁
界を適正な強さにするため主電源142が使用された
後、切り離される。患者調心システム148は患者クレ
ードル輸送システム150および患者位置決めシステム
152との組み合わせで動作する。外部発生源からの干
渉を最小限にするため、これらのNMRシステム構成要
素は全体を144で表したRFシールド室に入れられて
いる。
【0022】特に図1および2に示すようにトランシー
バ122には、電力増幅器123を介してコイル138
AでRF励起磁界B1 を発生する構成要素およびコイル
138Bに結果として誘導されるNMR信号を受信する
構成要素が含まれている。RF励起磁界のベースすなわ
ち搬送波の周波数は周波数シンセサイザ200の制御下
で作成される。周波数シンセサイザ200は主コンピュ
ータ101から通信リンク103を介して一組みのデイ
ジタル信号(CF)を受ける。これらのディジタル信号
は出力201に作成されるRF搬送波信号の周波数およ
び位相を示す。この命令されたRF搬送波が変調器20
2に印加される。変調器202では、PCM120から
リンク103を介して受けた信号R(t)に応じてRF
搬送波が変調される。信号R(t)は作成すべきRF励
起パルスのエンベロープ、したがって帯域幅を規定す
る。これは、所望のエンベロープを表すRF励起パルス
を作成するとき一連の記憶されたディジタル値を順次読
み出すことによりPCM120で作成される。これらの
記憶されたディジタル値をコンピュータ100が変更す
ることにより、所望のRFパルスエンベロープを作成す
ることができる。線205を介して出力されるRF励起
パルスの大きさは送信減衰回路206によって減衰され
る。送信減衰回路206は主コンピュータ101から通
信リンク103を介してディジタル信号TAを受ける。
減衰されたRF励起パルスはRF送信コイル138Aを
駆動する電力増幅器123に印加される。トランシーバ
122のこの部分の更に詳細な説明については、ここに
引用する米国特許第4,952,877号を参照された
い。
【0023】やはり図1および図2に示すように、被検
体で生じるNMR信号は受信コイル138Bによってピ
ックアップされ、受信器207の入力に印加される。受
信器207はNMR信号を増幅する。次に、これは主コ
ンピュータ101からリンク103を介して受けたディ
ジタル減衰信号(RA)によって定まる量だけ減衰され
る。受信器207もPCM120から線211を介して
与えられる信号によってターンオンおよびターンオフす
る。これにより、遂行されている特定の取得が必要とす
る期間だけNMR信号が取得される。
【0024】受信されるNMR信号はラーモア周波数ま
たはその近傍にある。ラーモア周波数は本実施例では6
3.86MHzの近辺にある。この高周波信号は復調器
208内で二段階の過程で復調される。復調器208は
まずNMR信号を線201の搬送波信号と混合した後、
結果として得られる差信号を線204の2.5MHzの
基準信号と混合する。線212の、結果として得られる
復調されたNMR信号は、帯域幅が125kHzであ
り、中心周波数が187.5kHzである。復調された
NMR信号はアナログ−ディジタル(A/D)変換器2
09の入力に印加される。A/D変換器209は250
kHzの速度でアナログ信号をサンプリングし、ディジ
タル化する。A/D変換器209の出力はディジタル直
角検出器210に印加される。ディジタル直角検出器2
10は受信されたディジタル信号に対応する16ビット
の同相(I:in−phase)値および16ビットの
直角(Q:quadrature)値を発生する。結果
として得られる、受信NMR信号のディジタル化された
I値およびQ値の流れがバス105を介してアレープロ
セッサに出力され、アレープロセッサで画像を再構成す
るために用いられる。
【0025】受信されたNMR信号の中に含まれる位相
情報を維持するため、送信部の中の変調器202と受信
部の中の復調器208はともに共通の信号で動作する。
更に詳しく述べると、周波数シンセサイザ200の出力
201の搬送波信号および基準周波数発生器203の出
力204の2.5MHzの基準信号は変調過程と復調過
程の両方で用いられる。このようにして位相の一貫性が
維持され、復調された受信NMR信号の位相変化は励起
されたスピンが発生する位相変化を正確に示す。基準周
波数発生器203は共通の10MHzのクロック信号か
ら2.5MHzの基準信号の他に5MHz、10MH
z、および60MHzの基準信号を作成する。周波数シ
ンセサイザ200は5MHz、10MHz、および60
MHzの基準信号を用いて搬送波信号を作成し、出力2
01に送出する。受信器の更に詳しい説明については、
ここに引用する米国特許第4,992,736号を参照
されたい。
【0026】図3には、当業者が2DFT−RARE系
列と呼ぶ、従来の高速スピンエコーNMRパルス系列が
示されている。このパルス系列の中で、16個のNMR
エコー信号が取得される。わかりやすくするため、図3
には4個のエコー信号301だけが示されているが、そ
の他に12個のエコー信号が作成され、取得されること
がわかる。これらのNMR信号は90°RF励起パルス
305によって作成される。90°RF励起パルス30
5はGzスライス選択勾配パルス306が存在する状態
で作成され、患者を通るスライス内で横方向磁化を行
う。この横方向磁化は16個の選択的な180°のRF
再集束パルス307の各々により再集束される。これに
より、Gx読出し勾配パルス308が存在する状態で取
得されるNMRスピンエコー信号301が作成される。
実施例では、180°RF再集束パルス307は14ミ
リ秒毎に生じ、第一の180°RF再集束パルス307
の中心は90°RF励起パルス305の中心から7ミリ
秒後に生じる。各NMRスピンエコー信号301はそれ
ぞれのGy位相符号化パルス309−313により個別
に位相符号化される。各位相符号化パルスの大きさは異
なっており、256個の値を歩進することにより完全な
1スキャンの間に256個の個別ビューが取得される。
各信号の256個のサンプルをディジタル化することに
より各NMRスピンエコー信号が取得される。その結
果、一つの画像に対するスキャンの完了時に、図3のパ
ルス系列の16ショット(256/16=16)が実行
されており、複素数の256×256の要素アレーが取
得されている。この画像データアレーに対して二次元フ
ーリエ変換を遂行した後、結果として得られる各複素要
素の絶対値を計算することにより画像が再構成される。
このようにして、256×256画素の画像が作成さ
れ、変換されたアレーの中の対応する要素の大きさによ
り各画素の明るさが決定される。
【0027】本発明は図3のCPMG−NMRパルス列
を改善したものであり、180°RF再集束パルス30
7の各々で第一モーメントのナリングを行うように、一
つ以上の勾配磁界が変えられる。下記の代替実施例で
は、NMRエコー信号301の各々でも勾配磁界の第一
モーメントが零にされることにより、流れるスピンによ
る画像アーチファクトが更に除去される。
【0028】勾配磁界G(t)の第一モーメントは次式
で与えられる。
【0029】
【数1】
【0030】但し、G=勾配磁界の振幅 t=時間 運動するスピンからのNMR信号に勾配G(t)のため
に生じる位相誤差を零にするために、この式はスピンが
横方向に磁化される時間間隔にわたって零でなければな
らない。図3に示すように、時点t0 の、90°RF励
起パルス305の中心で横磁化が生じると考えることが
でき、この磁化は時点tR1に180°RF再集束パルス
307によって逆転され、時点te1近傍で第一のNMR
エコー信号301が取得される。時点tR2に第二のRF
再集束パルスが印加され、時点te2に第二のNMRエコ
ー信号が取得され、このようにしてショット内のすべて
のNMRエコー信号301が取得されるまで系列が繰り
返す。t0 からtR1までの期間、および後続のRF再集
束パルス307相互の間の各期間(tR1からtR2まで、
R2からtR3まで、・・・tRn-1からtRnまで)の間、
勾配第一モーメントに対する上記の式を制御するという
ことが、本発明が基本的に教示していることである。実
施例では、勾配第一モーメントは関連の各期間の間これ
を零にセットすることにより制御される。
【0031】横方向励起t0 と第一のNMRエコー信号
の中心te1との間の期間、および後続のNMRエコー信
号相互の間の各期間(te1からte2まで、te2からte3
まで、・・・ten-1からtenまで)の間、勾配第一モー
メントに対する上記の式がほぼ零であれば、流れるスピ
ンによる位相誤差を更に除去することができる。勾配磁
界全体を零にすることにより、任意の方向に動くスピン
による位相誤差を相殺することができる。あるいは、運
動の一つまたは二つの軸に沿った勾配磁界を零にするこ
とにより、それらの軸だけに沿ったスピン運動による位
相誤差を相殺することができる。
【0032】図3の高速スピンエコーパルス系列の読出
し勾配に本発明を適用した例が図4に示されている。こ
の実施例では、各エコー信号301で−1、+2、−1
の対称読出し勾配パルス350、351、および352
が印加されることにより、後続のRF再集束パルス30
7の中心で読出し勾配の第一モーメントが零になる。そ
の結果、後続のNMRエコー信号の刺激されたエコー成
分とスピンエコー成分の相対位相は読出し勾配の方向に
流れるスピンの速度によって影響されない。しかし、こ
の実施例ではNMRエコー信号の中心で読出し勾配の第
一モーメントが零にされず、このためNMRエコー信号
の位相は読出し勾配の方向に流れるスピンの速度によっ
て影響される。
【0033】本発明を読出し勾配に適用した代替実施例
が図5に示されている。この実施例では、各NMRエコ
ー信号301で1、−2、+2、−2、1の対称読出し
勾配パルス355−359が印加されることにより、後
続のRF再集束パルス307で第一モーメントを零にす
る。しかし更に、1、−2、1の対称読出し勾配パルス
355、356およびパルス357の前半部により、N
MRエコー信号301の中心で第一モーメントを零にす
る。したがって、NMRエコー信号301の刺激された
エコー成分とスピンエコー成分の両方の相対位相は読出
し勾配の方向に流れるスピンの速度によって殆ど影響さ
れず、またNMRエコー信号301の位相も影響されな
い。
【0034】また図6に示すように、スライス選択勾配
に本発明を用いることにより、各RF再集束パルス30
7で第一勾配モーメントを零にすることもできる。スラ
イス選択勾配パルス361の後半部360はパルス36
0、362、および363で構成された1,−2,1の
対称スライス選択勾配の第一パルスを形成する。これら
の対称パルスは第一のRF再集束パルス307の中心で
零の第一モーメントを有する。パルス363は第一のR
F再集束パルス307の中心とそろえられたスライス選
択勾配パルス364の前半部として作用し、後半部36
5はパルス365、366、367、および368で構
成された1,−1,−1,1の対称スライス選択勾配の
第一パルスを形成する。これらの勾配パルス365−3
68の第一モーメントは第二のRF再集束パルス307
の中心で零となる。そしてこの同じ1,−1,−1,1
の対称勾配パルスパターンが系列内の残りのRF再集束
パルス307の各々の間で繰り返される。その結果、ス
ライス選択勾配の第一モーメントが各RF再集束パルス
307の中心で零とされることにより、各NMRエコー
信号301の刺激されたエコー成分とスライス選択勾配
の方向に流れるスピンの速度によって生じるスピンエコ
ー成分との間の相対移相が無くなる。
【0035】本発明をスライス選択勾配に適用した代替
実施例が図7に示されている。この場合、RF再集束パ
ルス307と各NMRエコー信号301の中心でスライ
ス選択勾配の第一モーメントが零とされる。これは、図
示されるような引き続くRF再集束パルス307相互の
間の二つの1,−2,1の対称勾配パルスパターン37
0および371を用いることにより行われる。
【0036】本発明は図8に示されるような位相符号化
勾配にも適用することができる。位相符号化パルス30
9が各NMRエコー信号301の直前に作成される。そ
して前に説明したように、そのサイズ(すなわち面積)
はスキャン内の取得された256個の信号の各々に対し
て変わる。対応する巻き戻し(rewinder)勾配
パルス309aが各NMRエコー信号301に続く。巻
き戻し勾配パルス309aは位相符号化勾配パルス30
9とサイズは同じであるが、極性が逆である。これらの
勾配パルス309および309aを速度について補償す
るため、位相符号化勾配パルス309に双極性の勾配パ
ルス380および381が付加され、また巻き戻しパル
ス309aに逆の双極性の勾配パルス382および38
3が付加される。パルス309、380、381、30
9a、382、および383の第一モーメントは180
°RF再集束パルス相互の間の期間でほぼ零である。こ
れにより、位相符号化の方向に沿ったスピン速度の影響
が零となり、NMR信号の刺激されたエコー成分とスピ
ンエコー成分との間に適当な位相関係が維持される。
【0037】図8の補償された位相符号化パルスによっ
ても、各NMRエコー信号301の中心で位相符号化勾
配の第一モーメントが零となる。この場合、各NMRエ
コー信号301の中心で非零となり、Y軸に沿ったスピ
ンの位置を示す信号に移相が生じる。実施例では、モー
メントを零にするため付加される勾配成分380および
381は補償されていない位相符号化パルス309の面
積の3倍である。そして、この付加された面積は二つの
パルス成分380および381に等分される。同じ関係
は巻き戻し成分309a、382、および383にも当
てはまる。
【0038】多数の実施例について本発明を説明してき
たが、本発明の趣旨を逸脱することなく実施例からの多
数の変形を得ることができるということは理解される筈
である。たとえば、スピン速度の影響を相殺するために
勾配磁界の第一モーメントを零としているが、加速度や
反射運動のような高次の運動の影響を相殺するためによ
り高次のモーメントを零にすることも可能である。ま
た、実施例では勾配の第一モーメントを零としたが、こ
れは唯一の解ではない。NMR信号のスピンエコー成分
と刺激されたエコー成分との間の適当な位相関係を維持
するには、RF励起パルス305と第一のRF再集束パ
ルス307との間の期間に作成される勾配の第一モーメ
ントと任意のRF再集束パルス307の対の間の期間に
作成される勾配の第一モーメントとの間に適当な関係を
維持しさえすればよい。更に詳しく述べるとCPMGパ
ルス系列では、RF再集束パルス307相互の間の勾配
の第一モーメントを第一のRF再集束パルス307の前
に作成される同じ勾配の第一モーメントの2倍にすれ
ば、位相関係が維持される。第一モーメントを零に設定
するのは明らかに現在好ましい解ではあるが、可能な解
の一つに過ぎない。
【0039】ここに開示された特定の高速スピンエコー
パルス系列は本発明の好ましい実施例ではあるが、変形
は可能である。たとえば、RF励起パルスおよびRF再
集束パルスは正確に90°および180°である必要は
無く、系列によっては患者のRF沈積を少なくするため
小さくしてもよい。また、多重NMRエコー信号を形成
するためにCPMG系列を使用する他のパルス系列で、
本発明を用いてもよい。たとえば、本発明はMEMPの
ような多重エコー系列に用いることもできる。この場
合、刺激されたエコー信号成分を抑圧するために通常使
用されるクラッシャ勾配を除去することができ、そして
本発明を適用して刺激されたエコー信号成分がスピンエ
コー成分に対して適当な位相関係を維持するようにでき
る。本発明はまた、T2 緩和時間の測定に用いられ、N
MR分光に用いられるCPMGパルス系列を改善するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いるNMRシステムのブロック図で
ある。
【図2】図1のNMRシステムの一部を形成するトラン
シーバの電気ブロック図である。
【図3】従来の高速スピンエコーパルス系列をグラフ的
に表した時間線図である。
【図4】図3のパルス系列の読出し勾配パルスに適用さ
れた本発明の一実施例をグラフ的に表した時間線図であ
る。
【図5】図3のパルス系列の読出し勾配パルスに適用さ
れた本発明の一実施例をグラフ的に表した時間線図であ
る。
【図6】図3のパルス系列のスライス選択勾配パルスに
適用された本発明の一実施例をグラフ的に表した時間線
図である。
【図7】図3のパルス系列のスライス選択勾配パルスに
適用された本発明の一実施例をグラフ的に表した時間線
図である。
【図8】図3のパルス系列の位相符号化勾配パルスに適
用された本発明の好ましい実施例をグラフ的に表した時
間線図である。
【符号の説明】
301 NMRエコー信号 305 90°RF励起パルス 307 RF再集束パルス B0 分極磁界
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9118−2J G01N 24/08 N

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPMGパルス系列の間に取得されるN
    MRエコー信号に位相誤差を生じさせる流れる核スピン
    によって引き起こされる画像アーチファクトを抑圧する
    方法に於いて、 a)第一の磁界勾配および分極磁界が存在する状態で関
    心のある領域内の核スピンにRF励起磁界パルスを印加
    することにより、関心のある領域に横磁化を生じさせる
    ステップ、 b)関心のある領域内の核スピンに一連のRF再集束磁
    界パルスを印加して横磁化を再集束することにより、対
    応する一連のNMRエコー信号を生じさせるステップ、 c)各RF再集束磁界パルスの後で且つそれに対応する
    NMRエコー信号より前の期間の間に、関心のある領域
    内の核スピンに第二の磁界勾配を印加することにより、
    各NMRエコー信号を位相符号化するステップ、 d)第三の磁界勾配が存在する状態で各NMRエコー信
    号を取得するステップ、および e)上記第一、第二および第三の磁界勾配の中の少なく
    とも一つを修正して、上記RF再集束磁界パルスの各々
    の中心で該磁界勾配の第一モーメントがほぼ零となるよ
    うにするステップを含むことを特徴とする画像アーチフ
    ァクト抑圧方法。
  2. 【請求項2】 更にf)上記第一、第二および第三の磁
    界勾配の中の少なくとも一つを修正して、上記NMRエ
    コー信号の各々の中心で該磁界勾配の第一モーメントも
    ほぼ零となるようにするステップを含む請求項1記載の
    画像アーチファクト抑圧方法。
  3. 【請求項3】 上記RF再集束磁界パルスの各々の中心
    で上記の少なくとも一つの磁界勾配のより高次のモーメ
    ントがほぼ零である請求項1記載の画像アーチファクト
    抑圧方法。
  4. 【請求項4】 複数の上記磁界勾配を修正して、それら
    の第一モーメントが上記RF再集束磁界パルスの各々の
    中心でほぼ零となるようにする請求項1記載の画像アー
    チファクト抑圧方法。
  5. 【請求項5】 NMRパルス系列の間に取得されるNM
    Rエコー信号に位相誤差を生じさせる流れる核スピンに
    よって引き起こされる画像アーチファクトを抑圧する方
    法に於いて、 a)第一の磁界勾配および分極磁界が存在する状態で関
    心のある領域内の核スピンにRF励起磁界パルスを印加
    することにより、関心のある領域に横磁化を生じさせる
    ステップ、 b)関心のある領域内の核スピンに一連のRF再集束磁
    界パルスを印加して横磁化を再集束することにより、対
    応する一連のNMRエコー信号を生じさせるステップ、 c)各RF再集束磁界パルスの後で且つそれに対応する
    NMRエコー信号より前の期間の間に、関心のある領域
    内の核スピンに第二の磁界勾配を印加することにより、
    各NMRエコー信号を位相符号化するステップ、 d)第三の磁界勾配が存在する状態で各NMRエコー信
    号を取得するステップ、および e)上記第一、第二および第三の磁界勾配の中の少なく
    とも一つを修正して、相次ぐ各対の上記RF再集束磁界
    パルスの中心の間で測定された上記磁界勾配の第一モー
    メントが上記RF励起磁界パルスの中心と上記第一のR
    F再集束磁界パルスの中心との間で測定された同じ磁界
    勾配の第一モーメントの二倍となるようにするステップ
    を含むことを特徴とする画像アーチファクト抑圧方法。
  6. 【請求項6】 NMRパルス系列が高速スピンエコーパ
    ルス系列である請求項5記載の画像アーチファクト抑圧
    方法。
  7. 【請求項7】 更にf)上記第一、第二および第三の磁
    界勾配の中の少なくとも一つを修正して、上記NMRエ
    コー信号の各々の中心で上記磁界勾配の第一モーメント
    がほぼ零となるようにするステップを含む請求項5記載
    の画像アーチファクト抑圧方法。
  8. 【請求項8】 複数の上記磁界勾配がステップe)に述
    べられているように修正される請求項5記載の画像アー
    チファクト抑圧方法。
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