JP2000201903A - Mrイメ―ジング方法、mri装置、および記録媒体 - Google Patents

Mrイメ―ジング方法、mri装置、および記録媒体

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JP2000201903A JP11004734A JP473499A JP2000201903A JP 2000201903 A JP2000201903 A JP 2000201903A JP 11004734 A JP11004734 A JP 11004734A JP 473499 A JP473499 A JP 473499A JP 2000201903 A JP2000201903 A JP 2000201903A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】FSE系のマルチエコー型パルスシーケンスを
用い、血流などを造影剤無しで安定して描出する。 【解決手段】マルチエコー型のパルスシーケンスを、マ
ルチエコーの内、第n(n=1,2,3,…)エコーま
での累積j(j=0,1,2,…)次傾斜磁場モーメン
トの量M′を、第k(k=n,n+1,n+2,…)エ
コーから第k+1エコーまでのj次傾斜磁場モーメント
の量M(k≧nで一定又は略一定とする)の半分又は略
半分に設定して実行し、発生したマルチエコーを収集
し、収集されたマルチエコーの内の第nエコーよりも後
に生じるエコーを用いてMR画像を生成する。例えば、
第nエコーはn≧2のエコーであって、傾斜磁場モーメ
ントの設定のために第n−1エコーまでに印加する読出
し方向の傾斜磁場が時間または振幅について変形され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医用の磁気共鳴イ
メージング(MRI)に係り、とくに、マルチエコーシ
ーケンスを用いて、血流などの移動している対象を画像
化するイメージングに関する。さらに詳しくは、本発明
は、FSE法(高速スピンエコー法;FastSpin Echo
法)や、これを発展させたFASE法(高速asymmetric
SE法)を用いて血流などの対象の流れを安定して描出
するイメージング、および、位相コントラスト法と同様
の手法を併用して流速分布を描出するイメージングに関
する。
【0002】
【従来の技術】磁気共鳴イメージングは、静磁場の中に
置かれた被検体の原子核スピンをそのラーモア周波数の
高周波信号で磁気的に励起し、この励起に伴って発生す
るMR信号を使って画像を再構成する手法である。
【0003】近年、この磁気共鳴イメージングの分野に
おいて通常よく用いられる断面撮像の1つの方法とし
て、FSE法が知られている。このFSE法は、静磁場
の不均一性の影響を回避できるなどの利点を有する。と
くに最近の傾向として、ハードウエア技術の進歩に依っ
て、エコー間隔(Echo Train Spacing:ETS)を短縮
することができるようになった。このエコー間隔の短い
FSE法に基づくパルスシーケンスあるいはこれを発展
させたFSE系のパルスシーケンスが用いられ、これま
ではあまり試みられなかった血流などの動きのあるター
ゲットも造影剤無しで描出され始めている(例えば、
“Miyazaki M et al, A novel MR angiogra-phy techni
que: SPEED acquisition using half Fourier RARE, JM
RI 8: 505-507, 1998",“DW Kaandorp, et al., Three
-dimensional Flow IndependentAngiography of Aortic
Aneurysms using standard Fast Spin Echo, In“Proc
eedings, ISMRM, 6th Annual Meeting" Chidney, Austr
alia, p792,1998",“M. Miyazaki et al., Fresh Bloo
d Imaging at 0.5-T: Natural BloodContrast 3D MRA w
ithin Single Breathhold, In “Proceedings, ISMRM,
6thAnnual Meeting" Chidney, Australia, p780, 199
8", 及び“Y. Kassai, etal., 3D Half-Fourier RARE
with MTC for Cardiac Imaging, In“Proceedings,ISMR
M, 6th Annual Meeting" Chidney, Australia, p806, 1
998" 参照)。
【0004】つまり、これまでのイメージングは、対象
とする血管において血流速度が小さい心時相を狙ってR
波からの遅延時間を適宜に設定するECGゲーティング
法や、関心血流の方向を描出能の高い位相エンコード方
向に合わせるなどの手法を採用している。
【0005】また、従来の血流イメージングの別のアプ
ローチとして、流れの影響を抑制するため、傾斜磁場モ
ーメントのヌリング(nulling )法も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のイメージング法をもってしても、依然として、
安定した血流描出を行なうことができなかった。例え
ば、位相エンコード方向に沿った血流は描出能が高い
が、読出し方向に沿った血流は描出できないことが報告
されている。また、マルチエコーの内、偶数番目のエコ
ーと奇数番目のエコーの信号の振動に因り、いわゆる
「N/2アーチファクト」が発生することも報告されて
いる。さらに、傾斜磁場のヌリング法の場合、傾斜磁場
の切換え時間が余分に必要なため、流速の低い場合にし
か実施できないなど、適用範囲が限られるという不都合
があった。
【0007】本発明は、このような従来のMRイメージ
ングが直面している状況に鑑みてなされたもので、FS
E系のパルス列を含むマルチエコーのパルスシーケンス
を用い、血流などの動いている対象を造影剤無しで安定
して描出し、信頼性の高い臨床診断画像を提供できるよ
うにすることをその目的とする。
【0008】また、本発明は、上述の目的に加えて、流
速の大小などに影響されず、広範囲な対象を撮像できる
ようにすることを、その別の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、本発明では以下に説明するイメージングの原理およ
びこの原理に基づいた構成を採用している。なお、以下
の説明において、必要に応じて、励起用RFパルスを単
に「フリップパルス」と、リフォーカス用のRFパルス
を単に「フロップパルス」と呼ぶことにする。
【0010】最初にイメージングの原理を従来の手法と
対比させながら説明する。
【0011】FSE法では、フロップ−フロップパルス
間の時間長をτ(すなわち、エコー間隔(Echo Train S
pacing: ETS)とすると、最初のフリップ−フロップ間
の時間長τ′を正確にτ′=τ/2に設定すること、お
よび、フリップ−フロップ間の傾斜磁場パルスの印加量
(つまり、シーケンスダイアグラム上での傾斜磁場パル
スの面積)A′を、これに続く傾斜磁場パルスの印加量
Aの半分に正確に設定することが重要である。このた
め、従来のFSE法に基づくパルスシーケンスを設計す
る場合、フロップパルス以降のパルス列として、τ′=
τ/2およびA′=A/2に十分に調整された基本パル
ス列を繰り返している。
【0012】このようにして設計されるFSE法のパル
スシーケンスの一例を図1(b)に、その位相ダイアグ
ラムを同図(a)にそれぞれ示す。なお、このパルスシ
ーケンスではフリップパルス、複数のフロップパルスお
よび読出し方向傾斜磁場Grのみ図示し、スライス方向
傾斜磁場Gsおよび位相エンコード方向傾斜磁場Geの
図示は省略している。
【0013】同図(a)の位相ダイアグラムにあって
は、その縦軸は磁化スピンの位相のディフェイズ(deph
ase )の程度を表す一方で、横軸は時間tを表す。斜め
方向に伸びる実線はディフェイズが進行している横磁化
の状態(transverse path )を示し、横向きの点線はデ
ィフェイズ状態を縦磁化として保存している縦磁化の状
態(longitudinal path )の状態を示す。前述した時間
条件τ′=τ/2および面積条件A′=A/2を満たし
たFSE法のパルスシーケンスの場合、横磁化および縦
磁化の状態は図6(a)に示すように整然と表され、ア
ーチファクトの無いMR像が得られる。
【0014】また、従来では、このFSE法を用いて動
いている対象を撮像する場合、上述した時間条件および
面積条件を満たし、かつ、フローコンペンセーション法
(Flow Compensation法:FC法)または傾斜磁場モー
メントヌリング法(Gradient Moment Nulling法:GM
N法)を実施するイメージング法が“RS.Hinks, et a
l., Gradient Moment Nulling in Fast Spin Echo, MRM
32: 698-706, 1994"により提案されている。
【0015】しかし、このFC法またはGMN法を併用
するFSE法は、通常のFSE法のパルスの他に別の傾
斜磁場パルスの印加が加わるため、例えばフロップ−フ
ロップパルス間の時間長(すなわち、エコー間隔ETS )
が延長されてしまう。すなわち、1励起当たりのパルス
シーケンスの実行時間が長くなるので、データ収集効率
が低下し、全体の撮像時間が長期化してしまう。それに
伴い、血流などの対象の流速が速くなると、かえって、
確実に対象を捕らえて描出することができないという問
題があった。
【0016】さらに、近年では、前述したようにエコー
間隔ETSを例えば5msec短縮して、動いている血
流や心臓などの画像化が試みられている。ちなみに、こ
のETS短縮のパルスシーケンスにあっては、傾斜磁場
パルスやRFパルスが時間軸上に極めて短い間隔で詰め
られるので、FC法やGMN法を併用する余地はない。
このETS短縮のパルスシーケンスを使用する場合、前
述したように、位相エンコード方向に沿った血流の描出
能は高いが、読出し方向に沿った血流のそれは劣るし、
複数エコーの内、偶数エコーと奇数エコーとによる信号
の振動に因って、いわゆる「N/2アーチファクト」が
発生する。
【0017】ここで、このN/2アーチファクトを含
む、従来のFSE法に基づくパルスシーケンスにおける
信号の挙動を、図2を参照して説明する。この信号挙動
の例は、ETS=5ms、フロップ角FA=150°、
撮像領域35cmのFSE法のパルスシーケンスによっ
てシミュレートしたもので、対象の流速を30cm/s
とした状態を想定した流速依存性を示す例である。読出
し方向の傾斜磁場によって生じる「動きに因り生じる位
相シフト効果」の影響を反映しながら、位相ダイアグラ
ムにしたがってエコー信号の位相と強度を算出したもの
である。
【0018】図2の上段の各データは、第1エコーから
第32エコーまでエコー信号の位相と強度の軌跡を複素
表示したものである。このエコー信号をフーリエ変換し
て得られた実空間の再構成像に相当するデータは同図下
段に示す。
【0019】同図上段の図から、エコー信号の段階にお
いては、1)全体として、基準となる実部方向からの位
相のシフト(対象が静止している場合、エコー信号は本
来的には実部方向を向いている)、2)偶数番目のエコ
ー信号と奇数番目のエコー信号との間で生じる信号の振
動、および3)エコー信号が複素座標上での移動、がが
分かる。
【0020】同図下段のフーリエ変化した実空間のデー
タにおいては、上述の1)〜3)の現象に対応して、夫
々、1′)エコー信号と同様の位相シフトの発生、
2′)本来の画像信号に加えて、N/2アーチファクト
の発生、3′)画像信号の減衰(流速v=50cm/s
では画像は消失)、が生じている。
【0021】フロップ角FAを変えながら同様のシミュ
レーション(流速v=15cm/sとする)を行なっ
た、フロップ角依存性を示すk空間および実空間におけ
る信号の挙動例を図3の上段および下段に夫々示す。同
図から分かるように、フロップ角FAを下げていくと、
偶数番目のエコーと奇数番目のエコーとの間で生じる信
号の振動はより複雑になり、しかも、FA=60°以下
では画像は消失してしまう。
【0022】このような信号挙動の中で、これまで報告
されてきた画像上の問題を引き起こ起こす大きな原因の
1つは、上記2)項における信号の振動である。そこ
で、この信号の振動について、図4を参照し、スピンエ
コー(位相分散しているスピンがRFパルスの印加によ
って反転して生成するエコー成分)に注目して説明す
る。
【0023】
【外1】 初期位相シフトφ′まで累積した図4(a)の段階か
ら、第1回目のフロップパルスの印加によって位相シフ
トが−φ′に反転し(同図(b))、第2番目のフロッ
プパルスの印加までにφだけ位相シフトして位相「φ−
φ′」となり(同図(c))、第2番目のフロップパル
スの印加によって位相「φ′−φ」に反転し(同図
(d))、再び、第3番目のフロップパルスの印加まで
にφだけ位相シフトして位相φ′となり(同図
(e))、以下、同様に繰り返す。この結果、同図
(f)に示す如く、φ/2を挟んで偶数番目のエコーと
奇数番目のエコーが振動することが分かる。
【0024】
【外2】
【外3】 前述した従来のFSE法に拠るパルスシーケンスの場
合、上述したようにシーケンス設計上の制約条件があっ
て、容易にシーケンスの変形ができない事情がある。
【0025】そこで、本発明では、これを打破できるパ
ルスシーケンスを用いたイメージングを提案する。
【0026】その具体的な構成によれば、本願の第1の
発明として、マルチエコー型のパルスシーケンスを用い
て流れている対象のMR像を得るMRイメージング方法
において、前記パルスシーケンスを、前記マルチエコー
の内、第n(n=1,2,3,…)エコーまでの累積j
(j=0,1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′
を、第k(k=n,n+1,n+2,…)エコーから第
k+1エコーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k
≧nで一定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定
して実行し、この実行に伴って発生した前記マルチエコ
ーを収集し、収集された前記マルチエコーの内の第nエ
コーよりも後に生じるエコーの少なくとも一部を用いて
前記MR画像を生成することを特徴とする。
【0027】例えば、前記j次傾斜磁場モーメントは速
度モーメントに相当するj=1に設定される。また、例
えば、前記マルチエコーの内の第nエコーよりも後に生
じるエコーの全部を用いて前記MR画像が生成される。
【0028】さらに例えば、前記マルチエコー型のパル
スシーケンスは、複数のリフォーカスパルスを印加して
そのマルチエコーを発生させるパルスシーケンスであ
る。この場合、一例として、前記j次傾斜磁場モーメン
トは速度モーメントに相当するj=1に設定される。
【0029】また、好適な一例は、前記リフォーカスパ
ルスを用いたマルチエコー型のパルスシーケンスとし
て、全てのインダイレクトエコーも含めて重ね合わせる
高速SE法に拠るパルスシーケンスを用いることであ
る。例えば、前記パルスシーケンスは、シングルショッ
トタイプのパルスシーケンスである。
【0030】さらに、上述した各構成において、前記パ
ルスシーケンスにおける前記nエコーはn≧2のエコー
であって、前記傾斜磁場モーメントの設定のために第n
−1エコーまでに印加する傾斜磁場を時間または振幅に
ついて変形することが好適な態様の1つである。この構
成において、例えば、前記傾斜磁場は読出し方向傾斜磁
場である。さらに、好適には、前記高速SE法に拠るパ
ルスシーケンスの第1エコーから第n−1エコーに対す
る前記読出し方向傾斜磁場は時間についてずらして印加
する傾斜磁場であって、リフォーカスパルスによる反転
数に応じた符号を付してずれ時間量を加算したときにそ
の和が所望値になるように当該傾斜磁場を時間軸方向に
おいてずらして設定することである。
【0031】また、前記パルスシーケンスは、DIET
(Dual Interval Echo Train)法に基づくパルスシーケ
ンスであってもよい。この場合、前記DIET法に基づ
くパルスシーケンスは、先行する最初のエコー間隔部分
で印加するリフォーカスパルスの時間的前後にて傾斜磁
場モーメントヌリングを行い、且つ最初のエコーの直前
にて前記傾斜磁場モーメントの設定条件を満たすように
形成したパルスシーケンスであるように形成できる。
【0032】さらに、前記パルスシーケンスは、前記エ
コーに付加する位相エンコードの順序をk空間における
位相エンコード方向の中心付近からその周辺に向かって
収集するセンタリングオーダー方式の順序に設定したシ
ーケンスであってもよい。また、前記パルスシーケンス
は、部分フーリエ法に基づくパルスシーケンスであって
もよい。さらに、前記パルスシーケンスを心電同期法ま
たは脈波同期法を併用して実行するようにしてもよい。
このとき、前記心電同期法または前記脈波同期法は、前
記対象としての血管の血流速が相対的に小さくなる時相
にて前記パルスシーケンスの実行を行なうように遅延制
御を行なうことが好適である。
【0033】また、本願の第2の発明は、マルチエコー
型のパルスシーケンスを用いて流れている対象のMR像
を得るMRイメージング方法において、前記パルスシー
ケンスを、前記マルチエコーの内、第n(n=1,2,
3,…)エコーまでの累積j(j=0,1,2,…)次
傾斜磁場モーメントの量M′を、第k(k=n,n+
1,n+2,…)エコーから第k+1エコーまでのj次
傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一定又は略一定と
する)の半分又は略半分に設定したパルスシーケンスで
形成し、このパルスシーケンスを実行することを特徴と
する。
【0034】さらに、本願の第3の発明は、マルチエコ
ー型のパルスシーケンスを用いて流れている対象のMR
像を得るMRI装置において、前記パルスシーケンス
は、前記マルチエコーの内、第n(n=1,2,3,
…)エコーまでの累積j(j=0,1,2,…)次傾斜
磁場モーメントの量M′を、第k(k=n,n+1,n
+2,…)エコーから第k+1エコーまでのj次傾斜磁
場モーメントの量M(k≧nで一定又は略一定とする)
の半分又は略半分に設定したパルスシーケンスであって
当該パルスシーケンスを実行する手段と、この実行に伴
って生成された前記マルチエコーを収集する手段と、こ
の収集された前記マルチエコーの内の第nエコーよりも
後に生じるエコーの少なくとも一部を用いて前記MR画
像を生成する手段とを備えたことを特徴とする。
【0035】さらに、本願の第4の発明は、MRイメー
ジングにおけるマルチエコー型のパルスシーケンスをプ
ログラムの形態で記録され且つコンピュータで読み取り
可能な記録媒体であって、前記パルスシーケンスは、前
記マルチエコーの内、第n(n=1,2,3,…)エコ
ーまでの累積j(j=0,1,2,…)次傾斜磁場モー
メントの量M′が、第k(k=n,n+1,n+2,
…)エコーから第k+1エコーまでのj次傾斜磁場モー
メントの量M(k≧nで一定又は略一定とする)の半分
又は略半分に設定されているパルスシーケンスであるこ
とを特徴とした記録媒体である。
【0036】さらにまた、本願の第5の発明は、複数の
リフォーカスRFパルスを有するマルチエコー型のパル
スシーケンスを用いて流れている対象を画像化するMR
イメージング方法において、前記パルスシーケンスは、
前記マルチエコーの内、第n(n=1,2,3,…)エ
コーまでの累積j(j=0,1,2,…)次傾斜磁場モ
ーメントの量M′を、第k(k=n,n+1,n+2,
…)エコーから第k+1エコーまでのj次傾斜磁場モー
メントの量M(k≧nで一定又は略一定とする)の半分
又は略半分に設定したパルスシーケンスであって当該パ
ルスシーケンスをm個(mは複数)の傾斜磁場モーメン
トM(M1,M2,…,Mm)の付与の元で実行し、こ
の実行に伴って発生した前記マルチエコーを収集し、収
集された前記マルチエコーに伴う複数のMRデータの組
から前記対象のj次の情報を画像化することを特徴とす
る。例えば、前記m個の傾斜磁場モーメントは、所望の
傾斜磁場モーメントM0との差分が位相コントラスト法
に関わる量を有する。この場合、一例として、前記所望
の傾斜磁場モーメントM0は、傾斜磁場モーメントヌリ
ングを実行するときにM0=0に設定されている。
【0037】さらに本願の第6の発明は、複数のリフォ
ーカスRFパルスを有するマルチエコー型のパルスシー
ケンスを用いて流れている対象を画像化するMRI装置
において、前記パルスシーケンスは、前記マルチエコー
の内、第n(n=1,2,3,…)エコーまでの累積j
(j=0,1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′
を、第k(k=n,n+1,n+2,…)エコーから第
k+1エコーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k
≧nで一定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定
したパルスシーケンスであって当該パルスシーケンスを
m個(mは複数)の傾斜磁場モーメントM(M1,M
2,…,Mm)の付与の元で実行する手段と、この実行
に伴って発生した前記マルチエコーを収集する手段と、
収集された前記マルチエコーに伴う複数のMRデータの
組から前記対象のj次の情報を画像化する手段とを備え
たことを特徴とする。
【0038】上述の構成によって実現される「φ/2条
件」を満足するFSE法のパルスシーケンス(対象の流
速をv=30cm/sとし、フロップ角FA=150°
とする)を実行することで得られる効果の一例を、エコ
ー信号の振る舞いとして図6(b)に示す。同図におい
て、上段は複素座標上のエコーの振る舞いを示し、下段
は実空間上のフーリエ変換されたエコー信号の振る舞い
を示す。同図(a)には、比較のため、従来のFSE法
に基づくパルスシーケンスを実行することで得られるエ
コー信号の振る舞いを同様に示す。従来法で問題となっ
ていた現象の内、偶数番目のエコーと奇数番目のエコー
との間での信号の振動が大幅に減少し(同図(a)、
(b)の上段)、これに因り生じていたN/2アーチフ
ァクトも大幅に低減していることがわかる(同図
(a)、(b)の下段)。
【0039】なお、これまでは、スピンの挙動を「位相
シフト」という用語で説明したが、位相シフトは傾斜磁
場モーメントと流速の積に比例するので、あるパルスシ
ーケンスが与えられた場合、傾斜磁場モーメントは一定
なので、位相シフトは流速に比例することになる。例え
ば流速10cm/sでφ=30゜とすると、
【外4】 などとなり、流速値の如何に関わらず「φ/2条件」は
成り立つ。物理的には「傾斜磁場モーメント」と表現す
るのが厳密であるが、ここでは、「位相シフト」という
用語を用いて表しても一般性を失わない。以下の説明に
おいても、より具体的な概念である位相シフトという用
語で記述することにする。
【0040】以下、本発明に係るφ/2条件を満足させ
るイメージング法をVISS法(VVelocity Independe
nt phase-Shift Stabilization)法と呼ぶことにする。
【0041】なお、本願では、第7の発明として、複数
のリフォーカスパルスを有するマルチエコー型のパルス
シーケンスを用いて対象を画像化するMRイメージング
方法において、前記複数のリフォーカスパルスが磁化ス
ピンに与えるフロップ角が90度以下の小さい値に設定
されていることを特徴とする、発明も提供される。例え
ば、前記リフォーカスパルスを用いたマルチエコー型の
パルスシーケンスとして、インダイレクトエコーを重ね
合わせる高速SE法に拠るパルスシーケンスが用いられ
る。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づき説明する。
【0043】最初に、以下の実施形態で共通に用いられ
るMRI(磁気共鳴イメージング)装置の概略構成を図
7に示す。
【0044】このMRI装置は、被検体としての患者P
を載せる寝台部と、静磁場を発生させる静磁場発生部
と、静磁場に位置情報を付加するための傾斜磁場発生部
と、高周波信号を送受信する送受信部と、システム全体
のコントロール及び画像再構成を担う制御・演算部と、
被検体Pの心時相を表す信号としてのECG信号を計測
する心電計測部とを備えている。なお、心電計測部の代
わりに、被検体の脈波を計測する脈波計測部を設けても
よい。
【0045】静磁場発生部は、例えば超電導方式の磁石
1と、この磁石1に電流を供給する静磁場電源2とを備
え、被検体Pが遊挿される円筒状の開口部(診断用空
間)の軸方向(Z軸方向)に静磁場H0 を発生させる。
なお、この磁石部にはシムコイル14が設けられてい
る。このシムコイル14には、後述するホスト計算機の
制御下で、シムコイル電源15から静磁場均一化のため
の電流が供給される。寝台部は、被検体Pを載せた天板
を磁石1の開口部に退避可能に挿入できる。
【0046】傾斜磁場発生部は、磁石1に組み込まれた
傾斜磁場コイルユニット3を備える。この傾斜磁場コイ
ルユニット3は、互いに直交するX、Y及びZ軸方向の
傾斜磁場を発生させるための3組(種類)のx,y,z
コイル3x〜3zを備える。傾斜磁場部はまた、x,
y,zコイル3x〜3zに電流を供給する傾斜磁場電源
4を備える。この傾斜磁場電源4は、後述するシーケン
サ5の制御のもと、x,y,zコイル3x〜3zに傾斜
磁場を発生させるためのパルス電流を供給する。
【0047】傾斜磁場電源4からx,y,zコイル3x
〜3zに供給されるパルス電流を制御することにより、
物理軸である3軸X,Y,Z方向の傾斜磁場を合成し
て、互いに直交するスライス方向傾斜磁場Gs、位相エ
ンコード方向傾斜磁場Ge、および読出し方向(周波数
エンコード方向)傾斜磁場Grの各論理軸方向を任意に
設定・変更することができる。スライス方向、位相エン
コード方向、および読出し方向の各傾斜磁場は、静磁場
H0に重畳される。
【0048】送受信部は、磁石1内の撮影空間にて被検
体Pの近傍に配設されるRFコイル7と、このコイル7
に接続された送信器8T及び受信器8Rとを備える。こ
の送信器8T及び受信器8Rは、後述するシーケンサ5
の制御のもとで動作する。送信器8Tは、核磁気共鳴
(NMR)を励起させるためのラーモア周波数のRF電
流パルスをRFコイル7に供給する。受信器8Rは、R
Fコイル7が受信したMR信号(高周波信号)を取り込
み、これに前置増幅、中間周波変換、位相検波、低周波
増幅、フィルタリングなどの各種の信号処理を施した
後、A/D変換してMR信号のデジタル量データ(原デ
ータ)を生成する。
【0049】さらに、制御・演算部は、シーケンサ(シ
ーケンスコントローラとも呼ばれる)5、ホスト計算機
6、演算ユニット10、記憶ユニット11、表示器1
2、および入力器13を備える。この内、ホスト計算機
6は、後述するように種々の態様に基づく、予め記憶し
たソフトウエア手順により、シーケンサ5にパルスシー
ケンス情報を指令するとともに、装置全体の動作を統括
する機能を有する。
【0050】シーケンサ5は、CPUおよびメモリを備
えており、ホスト計算機6から送られてきたパルスシー
ケンス情報を記憶し、この情報にしたがって傾斜磁場電
源4、送信器8T、受信器8Rの動作を制御するととも
に、受信器8Rが出力したMR信号のデジタルデータを
一旦入力し、これを演算ユニット10に転送するように
構成されている。ここで、パルスシーケンス情報とは、
一連のパルスシーケンスにしたがって傾斜磁場電源4、
送信器8Tおよび受信器8Rを動作させるために必要な
全ての情報であり、例えばx,y,zコイル3x〜3z
に印加するパルス電流の強度、印加時間、印加タイミン
グなどに関する情報を含む。
【0051】また、演算ユニット10は、受信器8Rが
出力したデジタルデータ(原データまたは生データ)を
シーケンサ5を通して入力し、その内部メモリ上のフー
リエ空間(k空間とも呼ばれる)に原データを配置し、
この原データを各組毎に2次元または3次元のフーリエ
変換に付して実空間の画像データに再構成する。また演
算ユニットは、画像に関するデータの合成処理、差分演
算処理などを行うことが可能にもなっている。
【0052】記憶ユニット11はメモリを有し、再構成
された画像データのみならず、上述の合成処理や差分処
理が施された画像データを保管することができる。ま
た、記憶ユニットは、MRイメージングにおけるマルチ
エコー型のパルスシーケンスをプログラムの形態で記録
され且つコンピュータで読み取り可能な記憶媒体(図示
せず)を備える。この記憶媒体には、前述した本発明の
原理に係るパルスシーケンスの情報が記憶されている。
このパルスシーケンスは、マルチエコーの内、第n(n
=1,2,3,…)エコーまでの累積j(j=0,1,
2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′が、第kエコー
から第k+1エコーまでのj次傾斜磁場モーメントの量
M(k≧nで一定又は略一定とする)の半分又は略半分
に設定されたシーケンスである。
【0053】表示器12は画像を表示する。また入力器
13を介して、術者が希望する撮影条件、パルスシーケ
ンス、画像合成や差分演算に関する情報をホスト計算機
6に入力できる。
【0054】さらに、心電計測部は、被検体の体表に付
着させてECG信号を電気信号として検出するECGセ
ンサ17と、このセンサ信号にデジタル化処理を含む各
種の処理を施してホスト計算機6およびシーケンサ5に
出力するECGユニット18とを備える。この心電計測
部による計測信号は、イメージングスキャンを実行する
ときにシーケンサ5により用いられる。これにより、E
CGゲート法(心電同期法)による同期タイミングを適
切に設定でき、この同期タイミングに基づくECGゲー
ト法のイメージングスキャンを行ってデータ収集できる
ようになっている。
【0055】第1の実施形態 上述のMRI装置によりVISS法に基づいて実施され
る、本発明の第1の実施形態に係るイメージングを、図
8〜図10を参照して説明する。この実施形態は以下の
ように種々の態様で実施される実施例として展開され
る。
【0056】実施例1 実施例1は、VISS法に基づくイメージングをDIE
T(Dual IntervalEcho Train)法で実施したものであ
る。すなわち、最初のエコーの初期位相シフト量φ′を
調整するために、DIET法を利用する。
【0057】DIET法は、特開平7−155309号
公報、および、論文「H.Kanazawa,et al., “Contrast
Neutralization of Fast Spin Echo Imaging: A FatRe
duction Technique Free from Field Inhomogeneity",
2nd SMR ScientificProgram, p.486, 1994/8"」で知ら
れており、その1つの態様は、FSE法のパルスシーケ
ンスを、90°RFパルスを印加してから最初のエコー
を得るまでの時間間隔が、隣合う2つのエコー間の時間
間隔の3以上の奇数倍となるように設定するものであ
る。具体的な一例としては、90°RFパルスを印加し
てから最初のエコーを得るまでに印加する読出し方向傾
斜磁場の時間積分値が、2番目以降の隣り合うエコー間
に印加する読出し方向傾斜磁場の時間積分値の3以上の
奇数倍とするものである。
【0058】図8に、実施例1に係るパルスシーケンス
を示す。なお、このシーケンスは図1と同様に、読出し
方向傾斜磁場について図示しており、スライス方向傾斜
磁場および読出し方向傾斜磁場は周知の手法で印加され
る。立ち上がり時間は十分に速いとして模式的に表現し
ているが、実際に実装できる例である。このパルスシー
ケンスに関するパルスシーケンス情報がホスト計算機6
からシーケンサ5に渡される。シーケンサ5はこのシー
ケンスに沿って傾斜磁場電源4、送信器8Tなどのユニ
ットの動作を制御する。
【0059】同図から分かるように、ここでは、最初の
フロップパルスPflを挟んで、DIET法としての傾斜
磁場面積の条件を満たすように、2次のGMNを満足す
るような1−3−3−1型の波形を付加している。これ
により、血流などの流速に起因した位相シフトが補償さ
れる。さらに、最初に発生するエコーの直前に「半分だ
けGMNを行う」ための傾斜磁場パルスPh を付加し、
初期位相シフト量φ′を、それ以降の繰返し部分での位
相シフト量φの半分になるように設定している。
【0060】この傾斜磁場の与え方はあくまで一例であ
り、FSE法として一般に要請される条件、DIET法
として要請される傾斜磁場の面積条件、前述したφ/2
条件を満たしながら、傾斜磁場波形を変形させるバリエ
ーションは種々取り得る。DIET法の最初のエコー間
隔を決めるDIETファクタも種々取り得ることは、勿
論である。
【0061】実施例2 この実施例は、上述したDIET法をベースにしたVI
SS法に拠るイメージングの変形である。
【0062】上述した図8の実施例1において、第1フ
ロップパルスPflのフロップ角を180度又はそれに近
いフロップ角のパルスに設定する。これにより、最初の
エコー形成までの Longitudinal Path成分を抑制するこ
とができ、DIET法の本来の目的をより効果的に達成
できる。
【0063】なお、DIET法における最初のエコー形
成までの時間的な余裕を利用してその特性を良くするこ
ともできる。第1フロップパルスPflがSinc波形であれ
ば、その打ち切り時間を伸ばすことで達成できる。ある
いは、第1フロップパルスPflとして、別の最適設計さ
れたリフォーカス用RFパルスを用いてもよい。
【0064】実施例3 実施例3は、通常のFSE法において最初の数エコーを
発生させるための傾斜磁場の印加パターンの繰り返し
を、本発明のVISS法に沿って設計したパルスシーケ
ンスを用いるイメージング法である。これは、非常にシ
ンプルではあるが、画期的なイメージング法である。
【0065】前述したように、通常のFSE法に基づく
パルスシーケンスでは、最初のフロップパルス以降のパ
ルス列は十分に調整された基本型を繰り返す方式が用い
られていた。これに対して、この実施例記載のイメージ
ング法は、最初の数エコーにおいてはその基本型の繰返
しパターンを変形し、その非対称性から生じる傾斜磁場
モーメントのずれを初期位相シフト量φ′の調整に用い
るものである。
【0066】図9(b),(c)に、読出し方向傾斜磁
場の場合を例にとり、本実施例に係るパルスシーケンス
の一例を示す。同図(a)は、比較のために記述した通
常のFSE法のパルス列である。図9の例は、読出し方
向傾斜磁場Grの印加タイミングを単純にシフトしたパ
ルス列を示もので、フリップ角=90°はフリップパル
スを、フロップ角=β1〜β6はフロップパルスを示し
ている。本手法は、読出し方向傾斜磁場に適用する場合
にとくに相性がよい。
【0067】エコー間隔ETS=5msに設定したとき
には、初期位相シフト量φ′の調整に使用するエコー
は、第1エコーのみのn=2で十分である。同図(b)
に示すパルスシーケンスのモデルでは、1回目の読出し
方向傾斜磁場パルスの印加を早める調整時間量δ1は一
例としてδ1=0.6msに設定される。これは実際の
実装でも十分に可能な量である。第1エコーは、画像再
構成には使用されず、捨てられる。この「第1エコーは
位相シフトの調整に専念させ、画像再構成には使用しな
い」という、画像再構成には殆ど支障の無い僅かなペナ
ルティでφ/2「φ/2条件」を満足させることができ
る。
【0068】同図(c)に示すように、初期位相シフト
量φ′の調整に使用するエコーを第2エコーまでとする
n=3の例では、1回目の読出し方向傾斜磁場パルスの
印加を早める調整時間量δ1=0.3ms、2回目のそ
れを遅くする調整時間量δ2=−0.3msとすればよ
い。この場合も、第1および第2エコーは捨てることと
し、画像再構成には使用しない。
【0069】以下、n=4以上の任意数の場合でも同様
に時間シフトして位相量が調整され、φ/2条件が満足
される。
【0070】このように時間シフトするときの一般式は
以下のように表される。FSE法の上記基本型が与えら
れ、第jエコーの読出し方向傾斜磁場の印加タイミング
のシフトをδjだけ行うとする(時間軸前向きが十符号
で表すとする)。この場合、
【数1】 とすれば、DIET法を併用せずとも、通常FSE法の
シーケンスにおいて、第nエコーにてφ/2条件が満た
される。nはエコー数である。ここで、τ′は、フリッ
プ−フロップ間で印加する読出し方向傾斜磁場波形の重
心の時刻t1と、第1エコー生成用の読出し方向傾斜磁
場波形の内、印加開始からエコー中心までの部分の重心
となる時刻t2までとの時間差である。τは、第kエコ
ー生成用の読出し方向傾斜磁場波形の内、エコー中心か
ら印加終了までの部分の重心となる時刻t3と、第(k
+1)エコー生成用の読出し方向傾斜磁場波形の内、印
加開始からエコー中心までの部分の重心となる時刻t4
までとの時間差である。
【0071】ここでは、基準となる通常FSEシーケン
スからの時間軸方向への傾斜磁場波形のシフトによりφ
/2条件を満足さえる態様を例示したが、傾斜磁場波形
の重心が同じ位置にシフトするように波形そのものを変
えてもよい。例えば、読出し方向傾斜磁場Grを時刻t
0[ms]から強度G[mT/m]で2[ms]の間印
加するとき、時間的に前に0.5[ms]ずらすこと
は、時刻t0から強度2G[mT/m]で1[ms]の
間印加することと(傾斜磁場の0次モーメントと1次モ
ーメントに関しては)等価である。このように種々の変
形が可能である。
【0072】実施例4 この実施例4は、上述した読出し方向傾斜磁場Grに代
えて、スライス方向傾斜磁場Gsについて本発明を実施
した例である。スライス方向については読出し方向より
もストレートなアプローチで済む利点がある。
【0073】図10(a)に第1エコーにてφ/2条件
を満たす例(n=1)を、同図(b)に第2エコーにて
φ/2条件を満たす例(n=2)を夫々示す。いずれも
通常FSEシーケンスにおいて印加するスライス方向傾
斜磁場Gsの形状を変更することで、前述したφ/2条
件を満足させるパルスシーケンスである。
【0074】同図(a)に示すパルスシーケンスでは、
フリップ角FA=90°のフリップパルスに重畳するス
ライス方向傾斜磁場Gsを反転させ、第1エコーの生成
前にスピンの位相シフトを予め半分だけ戻しておくもの
である。フリップパルスの印加後のスライス方向傾斜磁
場はこの実施例では、フロップパルスの半分にしてい
る。同図(b)に示すパルスシーケンスでは、第1エコ
ーの生成時までに累積した位相シフトは大き過ぎるの
で、第2エコー生成前にφ/2条件が満たされるように
位相シフトを戻すようにしている。
【0075】スライス方向についてはn=1でも実現可
能な形はあるが、このようにフリップパルス印加時に重
畳する傾斜磁場を反転したり、あるいは波形を複雑にし
て大きな強度も必要な形状になるかのどちらかである。
特に後者ではスライス方向の位相エンコードも必要な3
Dスキャンでは無理が生じる。同図(b)のn=2の場
合、第1エコーを使用しないという前提で考えると大幅
に自由度が上がる。ここに示したのはその1例に過ぎな
いが、nが2以上のVISS法では無理なく実現でき
る。
【0076】実施例5 この実施例5は絶対値画像の生成に関する。
【0077】上述した何れの実施例においても、また一
般にφ/2条件を満たすパルスシーケンスを実施する例
においても、動きのあるピクセルについては速度に応じ
た位相シフトを持つ再構成画像となる。そこで、絶対値
画像を従来周知の演算法により作成することで、血流な
どの動きを強調した画像を提供することができる。
【0078】この絶対値画像のデータは演算ユニット1
0に実行させればよい。
【0079】実施例6 実施例6は、部分フーリエ法(またはハーフフーリエ
法)と呼ばれるイメージング法に関する。
【0080】この部分フーリエ法(ハーフフーリエ法)
は一般に、低周波成分のみ位相エンコードの正負部分の
データを取得し、低空間周波数成分の位相分布を求め、
その方向を「実部」として画像を得る手法である。血管
系は中程度の空間周波数成分から高い空間周波数成分を
もつため、対象血管に対応した程度の高い周波数成分ま
で表現できる部分フーリエの収集再構成条件を選択す
る。例えば、FOV=350mm、読出し方向に走行す
る血管径を20mmの腹部大動脈を描出対象とした場
合、350/20=17.5で、k空間の中心付近は最
低限±9ライン分の位相エンコードが必要となる。さら
に余裕を持させる場合は、例えば±16ライン程度の位
相エンコードを設定することが望ましい。ただし、流れ
部分からのアーチファクトの抑制だけを目的としている
場合には、位相シフトの生じている部分の信号値が低下
するだけで、N/2アーチファクトの低減効果はあるの
で、特に問題は生じないこともある。
【0081】実施例7 この実施例は収集する位相エンコード順に関する。
【0082】前述した図6に示したように、本発明の基
本原理に係るφ/2条件を満足させると、奇数番目エコ
ーと偶数番目エコーと間のエコーの振動は抑制できるも
のの、エコーはスピンエコー以外の信号の影響に因り、
100%安定しているわけではない。そこで、k空間の
中心付近の重要なデータを、最初のエコーの方で収集す
る、いわゆるセンタリングオーダー方式の手法を加える
と有効である。
【0083】例えば、シングルショットタイプのデータ
収集においては、位相エンコード順を、φ/2条件を満
たす第nエコー以降、
【数2】 の順番に収集するように位相エンコード量を設定する。
また、部分フーリエ法を用いる場合、従来のように、
【数3】 として、−15〜16の位相エンコード量を低周波成分
のイメージングに用いてもよいが、
【数4】 のように収集して、−15〜16を低周波成分のイメー
ジングに用いてもよい。
【0084】実施例8 この実施例は、移動している対象の2次以上のモーメン
ト(すなわち、速度項ではなく、加速度項以上の高次の
項)に拠るイメージングに関する。
【0085】これまでは、速度項についての位相差から
の画像化について述べたが、従来より与えられている1
次の傾斜磁場モーメントヌリング法(Gradient MomentN
ulling法:GMN法)を適用したシーケンスをもとにし
て、0次、1次の傾斜磁場モーメントが零で、2次のモ
ーメントが第nエコーまでをM′、それ以降のエコー間
でMとしたときにM′=M/2なる関係が成り立つよう
に設定すると、加速度成分に比例した一定の位相シフト
を有するマルチエコーを収集できる。
【0086】つまり、総括的には、0次からj−1次ま
での傾斜磁場モーメントを零として、j次のモーメント
が第nエコーまでをM′、それ以降のエコー間でMとし
たときにM′=M/2なる関係が成り立つように設定す
ると、j次の位置変化量に比例した一定の位相シフトを
有するマルチエコーを収集できる。
【0087】実施例9 この実施例は、血流描出において併用する心電同期(E
CGゲート)法における遅延時間の適宜な設定を活用す
る、VISS法に拠るイメージングに関する。
【0088】既に報告されているように、血流描出のた
めには、心電同期法を併用し、スキャン開始タイミング
を例えばR波から適当な時間だけ遅延させることで、血
流の遅い時間帯を選択することができ、血流イメージン
グに有効である。
【0089】VISS法に拠るイメージングはボクセル
全体の位相シフトを一定値になるように制御できるもの
の、ボクセル内でディフェーズが生じる。そこで、かか
る遅延時間を適宜に設定し、血流速度の低速時を狙って
データ収集する。これにより、血管の描出能を向上させ
ることができる。
【0090】なお、心電同期法の代わりに、脈波同期法
を併用してVISS法に拠るイメージングを実行しても
よい。
【0091】実施例10 この実施例は、傾斜磁場リフォーカス型のマルチエコー
イメージングにVISS法を実施する態様に関する。
【0092】エコープラナーイメージングに代表され
る、傾斜磁場リフォーカス型のマルチエコーイメージン
グにおいては、前述した初期位相シフト量φ′をφ/2
に設定すると、それ以降のエコーの位相は、
【数5】 となる。リフォーカス用RFパルス(フロップパルス)
を用いたマルチエコーイメージングと異なり、位相シフ
トは一定値とはならないが、その絶対量が最小化され、
また偶数番目エコーおよび奇数番目エコー共に同等のデ
ィフェーズを呈するため、誤差が最小化されるという効
果がある。
【0093】第2の実施形態 本発明の第2の実施形態を図11に基づき説明する。こ
の実施形態は、FSE法に拠る位相コントラスト法に拠
るイメージングに関する。
【0094】FSΕ系のイメージングにおいては、φ/
2条件を満たすと、第nエコー以降のエコー間の傾斜磁
場モーメントと速度の積とに比例する位相シフトが生じ
る。正確には、傾斜磁場モーメントおよび速度ともに3
次元のベクトル量であり、両者の内積に比例する位相シ
フトが生じる。いま、基本となるシーケンスの傾斜磁場
モーメントをM0′、M0(M0′=M0/2)とす
る。M0は3次元ベクトル量である。この基本シーケン
スを図11(a)に示す。このシ−ケンスをS0とす
る。
【0095】速度エンコード用の傾斜磁場として、図1
1(b)に示すシーケンスを考える。このシーケンスを
A1とする。これも初期位相MA1′と、繰り返し位相
MA1は、MA1′=MA1/2の関係を満たすように
設定する。
【0096】このシーケンスA1を基本シーケンスS0
に加えたシーケンスS0+A1をS1とする。この加算
したシーケンスS1もφ/2条件(初期位相M1′と、
繰りり返し位相M1は、M1′=M1/2)を満たす。
【0097】シーケンスS0で得られた画像とシーケン
スS1で得られた画像とでは、M0/2と速度vとの内
積に比例した値の位相差が生じる。したがって、従来周
知の位相コントラスト法に相当するデータを得ることが
できる。
【0098】シーケンスS1と同様に、シーケンスS
1,S2,…,Smを与えると、これらは異なるモーメ
ントM1,M2,…,Mmを有する。
【0099】実施例1 第2の実施形態の実施例1は、最も基本的な位相コント
ラスト法(PC法)を説明する。
【0100】この位相コントラスト法に対応するモーメ
ントの設定の仕方は次のようになる。
【外5】
【0101】実施例2 この実施例は、4点法というアダマール変換を利用した
位相コントラスト法に関する。
【0102】この位相コントラスト法に対応するモーメ
ントの設定の仕方は次のようになる。
【0103】・M1−M0、M2−M0、M3−M0と
M4−M0が、順に、読出し方向、位相エンコード方
向、スライス方向のモーメントとして、(μ,μ,
μ)、(μ,−μ,−μ)、(−μ,μ,−μ)、(−
μ,−μ,μ)を有する。μはある一定値である。
【0104】実施例3 この実施例はさらに傾斜磁場モーメントヌリングを併用
する形態に関する。
【0105】上述したシーケンスS0は、傾斜磁場モー
メントヌリングを施したものとする。これにより、エコ
ー間隔の短縮には限界があるが、血流が比較的遅い流れ
であれば測定精度を向上させることができる。この場
合、傾斜磁場モーメントM0はヌリングにより零なの
で、上記の記述は、それぞれ次のように表される。
【外6】
【0106】第3の実施形態 本発明の第3の実施形態を図12に示す。この実施形態
は、低フロップ型ブラックブラッド・イメージングと呼
ばれる血流イメージングに関する。
【0107】この実施形態のイメージング法は、前述し
た第1および第2の実施形態に係るイメージング法とは
異なり、血流信号をほぼ完全に消失させる(black bloo
d )イメージング法である。
【0108】図12に示す如く、低フロップ角(例えば
90°以下)のFSE法に基づくパルスシーケンスを実
行してデータ収集を行なうことにより、血流信号の描出
能は急激に低下する。そこで、第3の実施形態はこの事
実に着目してなされたもので、リフォーカス用RFパル
ス(フロップパルス)を用いたマルチエコーイメージン
グにおいて、フロップパルスのフロップ角を、通常のF
SEイメージングでは使用しない低フロップ角(例えば
90度以下の角度)に設定し、このパルスシーケンスの
情報をホスト計算機6からシーケンサ5に渡すように構
成する。これにより、ブラック・ブラッドの血流イメー
ジングを行なうことができる。
【0109】本発明は前述した実施形態のものに限定さ
れることなく、請求項記載の発明の要旨を逸脱しない範
囲で適宜に変形可能である。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるイ
メージング法およびMRI装置によれば、マルチエコー
法を用いた場合に生じる、血流など動きのある対象から
発生するN/2ゴーストや信号の減衰を大幅に抑制させ
ることができる、安定したイメージングを行なうことが
できる。
【0111】これにより、特に大血管系などの血流画像
が、造影剤無しで安定して得られるとともに、通常の撮
影において発生するフローに因るゴーストアーチファク
トを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例としての通常のFSE法に拠るパルスシ
ーケンスとその位相ダイアグラムとを示す図。
【図2】シミュレーションによるエコー信号の算出例
(信号位相強度の流速依存性)を示す図。
【図3】シミュレーションによるエコー信号の算出例
(信号位相強度のフロップ角依存性)を示す図。
【図4】従来法に拠るマルチスピンエコーでの位相シフ
トの状態を模式的に示す図。
【図5】本発明に係るマルチスピンエコーでの位相シフ
トの状態を模試的に示す図。
【図6】エコー信号の位相強度に関する、φ/2条件に
よる改善状態の算出例を示す図。
【図7】本発明の各実施形態に係るMRI装置の概略構
成図。
【図8】第1の実施形態に係る実施例1および2とし
て、DIET法による読出し方向傾斜磁場のパルス列に
本発明を適用したパルスシーケンスの図。
【図9】第1の実施形態に係る実施例3として、読出し
方向傾斜磁場の印加タイミングの変更に本発明を適用し
た、通常のFSE法に拠るシーケンスと伴に示すパルス
シーケンスの図。
【図10】第1の実施形態に係る実施例4として、スラ
イス方向傾斜磁場の形状変更に本発明を適用したパルス
シーケンスの図。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る、本発明の位
相コントラスト法への適用を説明するパルスシーケンス
の図。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る、低フロップ
角型のFSE法に拠るパルスシーケンスを説明する図。
【符号の説明】
1 静磁場磁石 3 傾斜磁場コイル 4 傾斜磁場電源 5 シーケンサ 6 ホスト計算機 8T 送信器 8R 受信器 10 演算ユニット

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチエコー型のパルスシーケンスを用
    いて流れている対象のMR像を得るMRイメージング方
    法において、 前記パルスシーケンスを、前記マルチエコーの内、第n
    (n=1,2,3,…)エコーまでの累積j(j=0,
    1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′を、第k
    (k=n,n+1,n+2,…)エコーから第k+1エ
    コーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一
    定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定して実行
    し、この実行に伴って発生した前記マルチエコーを収集
    し、収集された前記マルチエコーの内の第nエコーより
    も後に生じるエコーの少なくとも一部を用いて前記MR
    画像を生成することを特徴としたMRイメージング方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、 前記j次傾斜磁場モーメントを速度モーメントに相当す
    るj=1に設定したことを特徴とするMRイメージング
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の発明において、 前記マルチエコーの内の第nエコーよりも後に生じるエ
    コーの全部を用いて前記MR画像を生成することを特徴
    としたMRイメージング方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の発明において、 前記マルチエコー型のパルスシーケンスは、複数のリフ
    ォーカスパルスを印加してそのマルチエコーを発生させ
    るパルスシーケンスであることを特徴としたMRイメー
    ジング方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の発明において、 前記j次傾斜磁場モーメントを速度モーメントに相当す
    るj=1に設定したことを特徴とするMRイメージング
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の発明において、 前記RFリフォーカスパルスを用いたマルチエコー型の
    パルスシーケンスとして、全てのインダイレクトエコー
    も含めて重ね合わせる高速SE法に拠るパルスシーケン
    スを用いたことを特徴としたMRイメージング方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の発明において、 前記パルスシーケンスは、シングルショットタイプのパ
    ルスシーケンスであることを特徴としたMRイメージン
    グ方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の何れか一項に記載の発
    明において、 前記パルスシーケンスにおける前記nエコーはn≧2の
    エコーであって、前記傾斜磁場モーメントの設定のため
    に第n−1エコーまでに印加する傾斜磁場を時間または
    振幅について変形したことを特徴とするMRイメージン
    グ方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の発明において、 前記傾斜磁場は読出し方向傾斜磁場であることを特徴と
    したMRイメージング方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の発明において、 前記高速SE法に拠るパルスシーケンスの第1エコーか
    ら第n−1エコーに対する前記読出し方向傾斜磁場は時
    間についてずらして印加する傾斜磁場であって、リフォ
    ーカスパルスによる反転数に応じた符号を付してずれ時
    間量を加算したときにその和が所望値になるように当該
    傾斜磁場を時間軸方向においてずらして設定したことを
    特徴とするMRイメージング方法。
  11. 【請求項11】 請求項6に記載の発明において、 前記パルスシーケンスは、DIET(Dual Interval Ec
    ho Train)法に基づくパルスシーケンスであることを特
    徴としたMRイメージング方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の発明において、 前記DIET法に基づくパルスシーケンスは、先行する
    最初のエコー間隔部分で印加するリフォーカスパルスの
    時間的前後にて傾斜磁場モーメントヌリングを行い、且
    つ最初のエコーの直前にて前記傾斜磁場モーメントの設
    定条件を満たすように形成したパルスシーケンスである
    ことを特徴としたMRイメージング方法。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の発明において、 前記パルスシーケンスは、前記エコーに付加する位相エ
    ンコードの順序をk空間における位相エンコード方向の
    中心付近からその周辺に向かって収集するセンタリング
    オーダー方式の順序に設定したシーケンスであることを
    特徴としたMRイメージング方法。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の発明において、 前記パルスシーケンスは、部分フーリエ法に基づくパル
    スシーケンスであることを特徴としたMRイメージング
    方法。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の発明において、 前記パルスシーケンスを心電同期法または脈波同期法を
    併用して実行することを特徴としたMRイメージング方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の発明において、 前記心電同期法または前記脈波同期法は、前記対象とし
    ての血管の血流速が相対的に小さくなる時相にて前記パ
    ルスシーケンスの実行を行なうように遅延制御を行なう
    ことを特徴としたMRイメージング方法。
  17. 【請求項17】 マルチエコー型のパルスシーケンスを
    用いて流れている対象のMR像を得るMRイメージング
    方法において、 前記パルスシーケンスを、前記マルチエコーの内、第n
    (n=1,2,3,…)エコーまでの累積j(j=0,
    1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′を、第k
    (k=n,n+1,n+2,…)エコーから第k+1エ
    コーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一
    定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定したパル
    スシーケンスで形成し、このパルスシーケンスを実行す
    ることを特徴とするMRイメージング方法。
  18. 【請求項18】 マルチエコー型のパルスシーケンスを
    用いて流れている対象のMR像を得るMRI装置におい
    て、 前記パルスシーケンスは、前記マルチエコーの内、第n
    (n=1,2,3,…)エコーまでの累積j(j=0,
    1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′を、第k
    (k=n,n+1,n+2,…)エコーから第k+1エ
    コーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一
    定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定したパル
    スシーケンスであって当該パルスシーケンスを実行する
    手段と、この実行に伴って生成された前記マルチエコー
    を収集する手段と、この収集された前記マルチエコーの
    内の第nエコーよりも後に生じるエコーの少なくとも一
    部を用いて前記MR画像を生成する手段とを備えたこと
    を特徴とするMRI装置。
  19. 【請求項19】 MRイメージングにおけるマルチエコ
    ー型のパルスシーケンスをプログラムの形態で記録され
    且つコンピュータで読み取り可能な記録媒体であって、 前記パルスシーケンスは、前記マルチエコーの内、第n
    (n=1,2,3,…)エコーまでの累積j(j=0,
    1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′が、第k
    (k=n,n+1,n+2,…)エコーから第k+1エ
    コーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一
    定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定されてい
    るパルスシーケンスであることを特徴とした記録媒体。
  20. 【請求項20】 複数のリフォーカスRFパルスを有す
    るマルチエコー型のパルスシーケンスを用いて流れてい
    る対象を画像化するMRイメージング方法において、 前記パルスシーケンスは、前記マルチエコーの内、第n
    (n=1,2,3,…)エコーまでの累積j(j=0,
    1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′を、第k
    (k=n,n+1,n+2,…)エコーから第k+1エ
    コーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一
    定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定したパル
    スシーケンスであって当該パルスシーケンスをm個(m
    は複数)の傾斜磁場モーメントM(M1,M2,…,M
    m)の付与の元で実行し、この実行に伴って発生した前
    記マルチエコーを収集し、収集された前記マルチエコー
    に伴う複数のMRデータの組から前記対象のj次の情報
    を画像化することを特徴としたMRイメージング方法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の発明において、 前記m個の傾斜磁場モーメントは、所望の傾斜磁場モー
    メントM0との差分が位相コントラスト法に関わる量を
    有することを特徴としたMRイメージング方法。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の発明において、 前記所望の傾斜磁場モーメントM0は、傾斜磁場モーメ
    ントヌリングを実行するときにM0=0に設定されてい
    ることを特徴としたMRイメージング方法。
  23. 【請求項23】 複数のリフォーカスRFパルスを有す
    るマルチエコー型のパルスシーケンスを用いて流れてい
    る対象を画像化するMRI装置において、 前記パルスシーケンスは、前記マルチエコーの内、第n
    (n=1,2,3,…)エコーまでの累積j(j=0,
    1,2,…)次傾斜磁場モーメントの量M′を、第k
    (k=n,n+1,n+2,…)エコーから第k+1エ
    コーまでのj次傾斜磁場モーメントの量M(k≧nで一
    定又は略一定とする)の半分又は略半分に設定したパル
    スシーケンスであって当該パルスシーケンスをm個(m
    は複数)の傾斜磁場モーメントM(M1,M2,…,M
    m)の付与の元で実行する手段と、この実行に伴って発
    生した前記マルチエコーを収集する手段と、収集された
    前記マルチエコーに伴う複数のMRデータの組から前記
    対象のj次の情報を画像化する手段とを備えたことを特
    徴としたMRI装置。
  24. 【請求項24】 複数のリフォーカスRFパルスを有す
    るマルチエコー型のパルスシーケンスを用いて対象を画
    像化するMRイメージング方法において、 前記複数のリフォーカスパルスが磁化スピンに与えるフ
    ロップ角が90度以下の小さい値に設定されていること
    を特徴としたMRイメージング方法。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の発明において、 前記リフォーカスパルスを用いたマルチエコー型のパル
    スシーケンスとして、インダイレクトエコーを重ね合わ
    せる高速SE法に拠るパルスシーケンスを用いたことを
    特徴としたMRイメージング方法。
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