JPH05192308A - 非対称なnmrエコー取得とともに短いパルスシーケンスを使用する高分解能イメージング装置 - Google Patents

非対称なnmrエコー取得とともに短いパルスシーケンスを使用する高分解能イメージング装置

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JPH05192308A
JPH05192308A JP4107147A JP10714792A JPH05192308A JP H05192308 A JPH05192308 A JP H05192308A JP 4107147 A JP4107147 A JP 4107147A JP 10714792 A JP10714792 A JP 10714792A JP H05192308 A JPH05192308 A JP H05192308A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】スキャン時間を増大したり画像分解能を低下さ
せることなく、再構成画像のSN比を改善する。 【構成】NMRシステムで、スキャンの間に一連のスピ
ンエコー信号を取得し、これらのスピンエコー信号を使
用して画像を再構成する。エコーピークに対して非対称
にデータ取得窓を配置することによりスピンエコー信号
が部分的に取得される。画像再構成の間にホモダイン再
構成を用いて、欠けたデータを書き入れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の分野は核磁気共鳴イメー
ジング方法および装置である。更に詳しくは、本発明は
短いスキャン時間で高分解能NMR画像を作成するため
の方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気モーメントを持つどの核もそれが中
に配置された磁界の方向に自身を揃えようとする。しか
し、そうする際、核は磁界の強さおよび特定の核種の性
質(核の磁気回転比γ)の性質によって決まる特性角周
波数(ラーモア周波数)で上記の方向を中心にして歳差
運動を行う。この現象を示す核をここでは「スピン」と
呼ぶ。
【0003】人体組織のような物質に一様な磁界(分極
磁界Bz)が加えられたとき、組織内のスピンの個々の
磁気モーメントはこの分極磁界と揃おうとするが、それ
を中心としてそれらの特性ラーモア周波数で無秩序に歳
差運動を行う。この場合、分極磁界の方向に正味磁気モ
ーメントMが作成されるが、それに垂直な平面すなわち
横平面(x−y平面)内の磁気成分はランダムな方向を
向いていて相互に相殺する。しかし、x−y平面の中に
ありラーモア周波数に近い磁界(励起磁界B1 )が物質
すなわち組織に加えられると、正味の、揃えられたモー
メントMzがx−y平面の方へ回転すなわち傾いて、正
味の横磁気モーメントMxyが作成され、これはラーモ
ア周波数でx−y平面内で歳差運動を行う。正味磁気モ
ーメントMzが傾けられる程度、したがって正味横磁気
モーメントMxyの大きさは主として、印加される励起
磁界B1 の時間長と大きさによって決まる。
【0004】この現象の実用的な価値は励起信号B1
終了後に、励起されたスピンが放出する信号に存在す
る。簡単なシステムでは、励起されたスピンが受信コイ
ル内に振動する正弦波信号を誘導する。この信号の周波
数はラーモア周波数であり、その初期振幅A0 は横磁気
モーメントMxyの大きさによって決定される。放出信
号の振幅Aは時間tとともに次式のように指数関数的に
減衰する。
【0005】
【数3】 減衰定数1/T2 * は磁界の均一性、および「スピンス
ピン緩和」定数または「横緩和」定数と呼ばれるT2
よって左右される。T2 定数は完全に均一な磁界中で励
起信号B1 が除去された後にスピンの揃った歳差運動が
位相外しされる指数速度に逆比例する。後で説明するよ
うに、医用イメージングではこの特性を使って、異なる
スピンスピン緩和時間を示すスピンの入っている組織を
対照的に引き立たせる。
【0006】NMR信号の振幅Aに寄与するもう一つの
重要な要素はスピン格子緩和過程と呼ばれ、これは時定
数T1 で特徴付けられる。これは正味磁気モーメントM
が磁気分極(z)の軸に沿ったその平衡値に戻る様子を
記述するので、縦緩和過程とも呼ばれる。T1 時定数は
2 より長く、医用で関心のある殆どの物質ではずっと
長くなる。NMR信号を著しく劣化させることなくNM
R測定を反復できる速度がT1 時定数で決まるので、T
1 時定数は医用イメージングで重要である。
【0007】本発明に特に関連するNMR測定は「パル
ス式NMR測定」と呼ばれる。このようなNMR測定は
励起期間と信号放出期間に分けられる。このような測定
はサイクリックに行われ、NMR測定が多数回繰り返さ
れることにより、各サイクルの間に異なるデータが累積
される。すなわち、対象の中の異なる位置で同じ測定が
行われる。非常に様々な予備励起手法が知られており、
これらの手法では大きさと継続時間が異なる1個以上の
励起パルス(B1 )が印加される。このような励起パル
スは狭い周波数スペクトル(選択的励起パルス)をそな
えていてもよく、あるいはある範囲の共鳴周波数にわた
って横磁化Mxyを生じる広い周波数スペクトル(非選
択的励起パルス)をそなえていてもよい。
【0008】NMRを使って画像を作成するとき、対象
内の特定の位置からNMR信号を得るための手法が用い
られる。これは分極磁界B0 と同じ方向を持つがx、y
およびzの各軸に沿って勾配を持つ磁界(Gx、Gy、
およびGz)を用いることによって行われる。各NMR
サイクルの間にこれらの勾配の強さを制御することによ
って、スピン励起の空間分布を制御することができ、結
果として得られるNMR信号の位置を識別することがで
きる。結果として得られる一組の受信NMR信号はディ
ジタル化され、処理される。これにより、多数の周知の
再構成手法の一つを使って画像が再構成される。
【0009】フーリエ変換(FT)を遂行することによ
り、取得されたNMR信号から画像が再構成される。本
発明の実施例では、しばしば「スピンワープ」(spi
n−warp)と呼ばれる周知のFT画像再構成手法の
一変形が用いられる。このスピンワープ手法については
フィジックス・イン・メディシン・アンド・バイオロジ
ー誌所載のダブリュー・エー・エデルシユタイン他の論
文に述べられている(”Spin Warp NMR
Imaging and Applications
to Human Whole−Body Imagi
ng” byW.A.Edelstein et a
l., Physics in Medicine a
nd Biology,Vol. 25, pp. 7
51−756 (1980))。
【0010】スピンワープ手法ではあるパルスシーケン
スを用いる。このパルスシーケンスでは、スライス選択
磁界(Gz)が存在する状態で「選択的な」無線周波数
(RF)励起パルスを印加することにより1スライスの
スピンが励起される。たとえば二次元構成(2DFT)
では、一つの方向に沿って位相符号化勾配(Gy)を印
加することにより、その方向に空間情報が符号化され、
次に位相符号化方向に直角な方向に読出し磁界勾配(G
x)が存在する状態でスピンエコーNMR信号が取得さ
れる。NMR信号取得の間に存在する読出し勾配によ
り、直角方向に空間情報が符号化される。代表的な2D
FTパルスシーケンスでは、スキャンの間に取得される
一連のビュー(view)で位相符号化勾配パルスGy
の大きさが増分(△Gy)される。これにより一組のN
MRデータが作成され、これから画像全体を再構成する
ことができる。
【0011】従来のスピンワープNMRデータ取得で
は、図4Aに示すようにスピンエコーNMR信号がデー
タ取得窓の中央に配置される。通常、中央に配置された
このエコー信号が取得窓の中で128回または256回
サンプリングされる。ディジタル化されたサンプルは二
次元アレーの複素数として記憶される。この二次元アレ
ーでは、アレーの各行はディジタル化されたスピンエコ
ーNMR信号の中の一つの信号である。スキャンの間に
アレー内のすべての値が取得された後、このアレー内の
データの二次元(2D)フーリエ変換を遂行することに
より画像が再構成される。
【0012】このNMR法には再構成画像の品質に影響
を及ぼす多数の要因がある。すなわち、信号対雑音比
(SNR)、分解能、視野(FOV)等である。これら
の要因はNMR信号の取得の仕方に非常に影響され、特
定のどの取得でも兼ね合いが要求される。たとえば、N
MR信号のサンプリングとディジタル化の速度(すなわ
ち受信器帯域幅)を小さくすると、取得されるNMR信
号のSN比を改善することができる。しかし、この場
合、取得されるサンプル数が少ないため画像分解能が低
下するか、またはサンプリングが長時間に及ばなければ
ならないので総スキャン時間が長くなる。
【0013】同様に、画像の最小FOVは受信器帯域幅
および読出し勾配の強さの関数である。したがって、S
N比を改善するため受信器帯域幅を小さくすると、読出
し勾配の強さを比例した量だけ小さくしない限り、画像
のFOVが大きくなる。従来の二次元フーリエ変換を使
って画像を再構成するとき、取得されたNMRデータの
アレーが完全でなければならない。データが欠けたり、
損なわれていると、再構成された画像にアーチファクト
が生じる。しかし、アイ・イー・イー・イー・トランザ
クションズ・オン・メディカル・イメージ誌所載のディ
・シー・ノル、ディ・ジー・ニシムラおよびエー・マコ
フスキの論文、「磁気共鳴イメージングに於けるホモダ
イン検出」(D.C.Noll,D.G.Nishim
ura and A.Macovski,”Homod
yne Detection in Magnetic
Resonance Imaging”, IEEE
Trans.on Med. Image., Ma
y 9,1990)に開示されているように、欠けたデ
ータを計算する、すなわち書き入れるための方法が利用
できる。このホモダイン再構成手法はたとえば、スキャ
ンの間に取得されるビュー数を減らすことにより総スキ
ャン時間を短くするために使用される。ホモダイン再構
成手法は欠けたビューを書き入れるので、上質の画像を
再構成することができる。この手法は、図4Bに示すよ
うにデータ取得窓の中でエコーピークを量△TEだけ前
方に動かすことによりパルスシーケンスエコー時間(T
E)を短縮するために使用されてきた。
【0014】
【発明の概要】本発明は分解能が下がり、スキャン時間
が伸びるという通常の結果を生ずることなく、再構成N
MR画像のSN比を改善し、最小FOVを小さくするた
めの方法および装置に関するものである。更に詳しく述
べると本発明では、複数の非対称に取得されてディジタ
ル化されたNMRスピンエコー信号より成る不完全なN
MRデータセットからNMR画像が作成され、不完全な
NMRデータセットに第一の変換を遂行することにより
完全なNMRデータセットが作成され、完全なNMRデ
ータセットに第二の変換を遂行することにより画像デー
タセットが作成される。読出し次元に沿ったホモダイン
再構成を第一の変換に対して使用することにより、非対
称に取得されたNMRスピンエコー信号から欠けたデー
タが書き込まれ、また第二の変換は位相符号化次元に沿
ったフーリエ変換である。
【0015】本発明の一般的な目的はスキャン時間を増
大したり画像分解能を低下させることなく、再構成画像
のSN比を改善することである。SN比を改善するため
にNMRスピンエコー信号を取得するために使用される
受信器の帯域幅を小さくしてもよく、また総サンプル期
間を伸ばさないようにNMRスピンエコー信号の取得サ
ンプル数を少なくしてもよい。取得サンプル数を少なく
した影響を有効に相殺するためホモダイン再構成を使う
ことにより、分解能がほぼ元通りになる。
【0016】本発明のもう一つの一般的な目的は読出し
勾配方向の再構成画像の最小FOVを改善することであ
る。どのNMRシステムでも可能な最小のFOVは通
常、NMRスピンエコー信号の取得の間に印加される読
出し勾配の最大強さにより制限される。しかし、受信器
の帯域幅を小さくすると、同じFOVを維持するために
必要な読出し勾配の強さも小さくなる。したがって、本
発明を実施することにより、受信器の帯域幅を小さく
し、読出し勾配の強さを維持すれば、帯域幅の縮小に比
例した量だけ読出し勾配方向のFOVを小さくすること
ができる。
【0017】本発明の更にもう一つの目的は、それから
高分解能画像を再構成できるNMRデータの取得速度の
向上である。通常のスピンエコーパルスシーケンスに適
用すると、スピンエコーイメージングで通常予測される
同一の総スキャン時間で、より高い分解能およびより高
いSNR画像を作成することができる。本発明とともに
勾配エコーイメージングを用いれば、スキャン時間を更
に短縮することができる。
【0018】本発明のもう一つの目的はT2 * 減衰が画
像品質に及ぼす影響を小さくすることである。本発明を
使用するサンプルの数を少なくすることにより、データ
取得窓が短縮され、エコー信号にはその取得の間に著し
いT2 * 減衰が生じることはない。これにより、T2
値が短い組織および人間の手首、指、足首、眼のような
磁気の影響を受けやすい領域の高分解能検査から得られ
る画像の品質が向上する。
【0019】本発明の上記および他の目的および利点は
以下の説明から明らかとなる。説明では付図を参照する
が、付図は本明細書の一部を構成し、本発明の一実施例
を図示している。しかし、このような実施例は必ずしも
本発明の全範囲を表すものではないので、本発明の範囲
の解釈に当たっては請求範囲を参照しなければならな
い。
【0020】
【実施例の記載】図1は本発明を含み、ゼネラルエレク
トリック社(General Electric Co
mpany)から「シグナ」(S1GNA)という商標
名で販売されている好ましいNMRシステムの主要構成
要素をブロック図形式で示したものである。システム全
体の動作はデータゼネラル社(Data Genera
l)のMV4000のような主コンピュータ101を含
むホストコンピュータシステム100によって制御され
る。コンピュータ100にはインタフェース102が含
まれており、これを介して複数のコンピュータ周辺装置
および他のNMRシステム構成要素が主コンピュータ1
01に結合されている。コンピュータ周辺装置の中には
磁気テープ駆動装置104があり、主コンピュータ10
1の指示のもとにこれを使って患者のデータおよび画像
データをテープに保管することができる。処理した患者
データは画像ディスク記憶装置110に格納してもよ
い。取得したNMRデータの予備処理と画像再構成のた
めアレープロセッサ106が使用される。画像プロセッ
サ108の機能は拡大、画像比較、グレースケール調
整、実時間データディスプレイのような対話型画像ディ
スプレイ操作を可能にすることである。コンピュータシ
ステム100にはディスクデータ記憶システム112を
使用するなまの(すなわち画像構成前の)NMRデータ
を記憶するための手段も含まれている。操作卓116も
インタフェース102を介して主コンピュータ101に
結合されており、これにより操作者は患者の検査に関連
するデータ、ならびに較正、スキャンの開始および終了
のようなNMRシステムの正しい動作に必要な付加的な
データを入力する手段を得る。操作卓はディスクまたは
磁気テープに記憶された画像をディスプレイするために
も使用される。
【0021】コンピュータシステム100はシステム制
御器118および勾配増幅システム128によってNM
Rシステムを制御する。蓄積プログラムの指示のもと
で、コンピュータ100は熟練した当業者には周知の方
法でイーサネット(Ethernet)回線網のような
直列通信回線網103によつてシステム制御器118と
通信する。システム制御器118には、パルス制御モジ
ュール(PCM)120、無線周波数トランシーバ12
2、ステータス制御モジュール(SCM)124、およ
び全体を126で表した電源のような数個のサブシステ
ムが含まれている。PCM120はプログラム制御のも
とに主コンピュータ101が発生する制御信号を使っ
て、勾配コイル励起を制御するディジタル波形ならびに
RF励起パルスを変調するためトランシーバ122で使
用されるRFエンベロープ波形を発生する。勾配波形は
Gx増幅器130、Gy増幅器132、およびGz増幅
器134で構成される勾配増幅システム128に印加さ
れる。各増幅器130、132、134は磁石アセンブ
リ146の一部であるアセンブリ136の中の対応する
勾配コイルを励起するために使用される。付勢される
と、勾配コイルは磁界勾配Gx、GyおよびGzを発生
する。
【0022】トランシーバ122、RF増幅器123お
よびRFコイル138の発生する無線周波数パルスと組
み合わせて勾配磁界を使用することにより、空間情報が
符号化されて、検査している患者の領域から出てくるN
MR信号となる。パルス制御モジュール120から与え
られる波形および制御信号はトランシーバ122がRF
搬送波の変調およびモード制御のために使用する。送信
モードでは、送信器はRF電力増幅器123に無線周波
数信号を供給する。次に、RF電力増幅器123は主磁
石アセンブリ146の中にあるRFコイル138を励磁
する。患者の中の励起されたスピンが放射するNMR信
号が送信に使用されるのと同じRFコイルまたは異なる
RFコイルによって検知される。信号はトランシーバ1
22の受信部で検出、増幅、復調、フィルタリング、お
よびディジタル化される。処理された信号はインタフェ
ース102とトランシーバ122を結合する専用の片方
向、高速ディジタルリンク105によって主コンピュー
タ101に送られる。
【0023】PCM120およびSCM124は独立な
サブシステムであり、両者とも直列通信リンク103に
より主コンピュータ101、患者位置ぎめシステム15
2等の周辺システムと通信し、また相互に通信する。P
CM120およびSCM124はそれぞれ、主コンピュ
ータ101からの命令を処理するためにインテル(In
tel)8086のような16ビットのマイクロプロセ
ッサを含む。SCM124には、患者台の位置および可
動の患者位置合わせ用扇状光ビーム(図示しない)の位
置に関する情報を取得するための手段が含まれている。
主コンピュータ101はこの情報を使って画像ディスプ
レイおよび再構成パラメータを修正する。SCM124
は患者輸送調心システムの作動のような機能の開始も行
う。
【0024】勾配コイルアセンブリ136およびRF送
受信コイル138は分極磁界を作成するために使用され
る磁石の中孔の中に取り付けられる。磁石は患者位置合
わせシステム148、シム(shim)コイル電源14
0、および主磁石電源142を含む主磁石アセンブリの
一部を構成する。主電源142を用いて、磁石の生じる
分極磁界を適切な動作強度である1.5テスラとした
後、主電源142を切り離す。
【0025】外部発生源からの干渉を最小限にするた
め、磁石、勾配コイルアセンブリ、RF送受信コイル、
および患者取り扱い装置を含むNMRシステム構成要素
は全体を144で表したRFシールド室に入れられてい
る。シールドは一般に部屋全体を囲む銅またはアルミニ
ウムの遮蔽網によって行われる。遮蔽網はシステムの発
生するRF信号を封じ込める役目を果たすとともに、室
外で発生したRF信号からシステムを遮蔽する。
【0026】特に図1および2に示すようにトランシー
バ122には、電力増幅器123を介してコイル138
AでRF励起磁界を発生する構成要素およびコイル13
8Bに結果として誘導されるNMR信号を受信する構成
要素が含まれている。RF励起磁界のベースすなわち搬
送波の周波数は周波数シンセサイザ200が作成する。
周波数シンセサイザ200は主コンピュータ101から
通信リンク103を介して一組みのデイジタル信号を受
ける。これらのディジタル信号は出力201に生じなけ
ればならない周波数を1ヘルツの分解能で示す。この命
令されたRF搬送波が変調器202に印加される。変調
器202では線203を介して受けた信号に応じてRF
搬送波が周波数変調および振幅変調を受ける。結果のR
F励起信号はPCM120から線204を介して受けた
制御信号に応じてターンオンおよびターンオフされる。
線205を介して出力されるRF励起パルスの大きさは
送信減衰回路206によって減衰される。送信減衰回路
206は主コンピュータ101から通信リンク103を
介してディジタル信号を受ける。減衰されたRF励起パ
ルスはRF送信コイル138Aを駆動する電力増幅器1
23に印加される。
【0027】やはり図1および図2に示すように、被検
体の中の励起されたスピンが生じるNMR信号は受信コ
イル138Bによってピックアップされ、受信器207
の入力に印加される。受信器207はNMR信号を増幅
する。次に、これは主コンピュータ101からリンク1
03を介して受けたディジタル減衰信号によって定まる
量だけ減衰される。受信器207もPCM120から線
208を介して与えられる信号によってターンオンおよ
びターンオフする。これにより、遂行している特定の取
得が必要とする期間だけNMR信号が取得される。
【0028】受信されたNMR信号が直角検出器209
によって復調されることにより、二つの信号IおよびQ
が作成される。この二つの信号はエリアシング防止(a
nti−aliasing)フィルタ216および21
7を介して、まとめて218と表されている一対のアナ
ログーディジタル変換器に結合されている。直角検出器
209はまた第二の周波数シンセサイザ210からRF
基準信号を受ける。これを用いて、直角検出器209は
送信RF搬送波と同相であるNMR信号の成分(I信
号)の振幅および送信RF搬送波と直角であるNMR信
号の成分(Q信号)の振幅を検知する。
【0029】受信したNMR信号のI成分およびQ成分
は制御線208’の信号により決められたサンプリング
速度でA/D変換器218によって継続的にサンプリン
グされ、ディジタル化される。通常、各NMR信号に対
して128個または256個の複素ディジタル数(すな
わちIおよびQの値)の組が取得され、これらのディジ
タル数は直列リンク105を介して主コンピュータ10
1に伝えられる。
【0030】A/D変換器218はパルス制御モジュー
ル120からの一連のパルスを伝える制御線208’に
より駆動される。このパルス流のタイミングにより、い
つNMR信号を取得しディジタル化するかが決定され
る。また、そのパルス速度により、サンプル速度が決定
される。また、パルス数により、データ取得窓の間に取
得されるサンプル数が決定される。これから説明するよ
うに、取得しようとするNMRスピンエコー信号の作成
に対するデータ取得窓の制御は本発明の重要な側面であ
る。
【0031】図1のNMRシステムは一連のパルスシー
ケンスを遂行することにより、画像を再構成するのに充
分なNMRデータを収集する。このようなパルスシーケ
ンスの一つが図3に示されている。このシーケンスで
は、z軸勾配パルス301が存在する状態での90°選
択性RF励起パルス300およびそれに対応する位相戻
しパルス302の印加によりスライス選択が行われる。
時間TE1 /2後に、もう一つのz軸勾配パルス304
が存在する状態で、180°選択性RF励起パルス30
3が印加されることにより、時間TE1 に横磁化が再集
束され、NMRスピンエコー信号305が作成される。
NMRスピンエコー信号305は上記のようにデータ取
得窓308の間にサンプリングされ、ディジタル化され
る。
【0032】NMR信号305を位置符号化するため、
NMR信号305の取得の間にx軸読出し勾配パルス3
06が印加される。読出し勾配パルス306により、N
MR信号305が周知の方法で周波数符号化される。更
に、位相符号化勾配パルス307によりNMR信号30
5がy軸に沿って位置符号化される。位相符号化勾配パ
ルス307は各パルスシーケンスの間、一つの強さを有
しており、これは通常、スキャン全体の間に、256個
の離散的な強さ(−128から+128まで)にわたっ
て階段状に増分される。その結果、スキャンの間に取得
される256個のNMRエコー信号305の各々が独自
に位相符号化される。
【0033】勿論、各位相符号化パルスに対するパルス
シーケンスを1回以上繰り返し、取得したNMR信号を
ある方法で組み合わせることにより、信号対雑音比を改
善し、磁界の不規則を相殺するのが通常のやり方であ
る。以下の説明では、このような手法を使ってNMRデ
ータセットを取得できるものとする。従来の代表的なN
MRシステムでは、NMRエコー信号305がエコーピ
ークの各々の側で対称にサンプリングされるようにデー
タ取得窓308がNMRエコー信号305と揃えられ
る。これは図4Aに示されている。このような対称なス
ピンエコー信号が取得されると、NMRデータは図4C
に示すように二つのアレー310および311の形式で
データディスク112(図1)に記憶される。アレー3
10には同相の大きさの値Iが入っており、アレー31
1には直角位相の値Qが入っている。これらのアレー3
10および311は共同してNMR画像データセットを
形成する。このNMR画像データセットは取得された画
像を当業者が「k空間」と呼ぶ空間で定義する。両方の
アレーとも取得されたデータで完全に充たされる。たと
えば、256行のデータで、各行に256個のサンプル
が入る。
【0034】このk空間NMRデータセットを実空間
(すなわちデカルト座標)に変換するため、Iアレー3
10およびQアレー311に対して2段フーリエ変換が
行われる。変換はまず、アレー310および311の水
平な行である読出し方向に行われる。これにより、二つ
のアレー312および313が作成される。アレー31
2は同相データを収容しており、I’と表される。アレ
ー313は直角位相データを収容しており、Q’と表さ
れる。I’アレー312およびQ’アレー313は取得
された画像を当業者が「ハイブリッド空間」と呼ぶ空間
で定義する。
【0035】第二のフーリエ変換がアレー312および
313の垂直な列である位相符号化方向に行われる。こ
れにより、二つのアレー314および315が作成され
る。アレー314は変換された同相値を収容しており、
I”と表される。アレー315は直角位相値を収容して
おり、Q”と表される。アレー314および315は取
得された画像を実空間で定義するデータセットであり、
その要素を使って、次式により画像アレー316の中の
強度値が計算される。
【0036】
【数4】Imxy=[(Ixy″)2 +(Qxy″)2 1/2 画像アレー316の要素は主操作卓116(図1)に写
像されて、CRT画面にディスプレイされる。本発明を
実施する際、NMRエコー信号305は非対称に取得さ
れる。これは図5に示されている。図5では、NMRス
ピンエコー信号305の160サンプルが取得される。
取得は非対称であり、エコーピークの前に26サンプル
が取得され、エコーピークの後に134サンプルが取得
される。図3に示すように、これはエコー時間TEに対
してデータ取得窓を右に移すことにより行われる。再構
成された画像の実効分解能はエコーピークの後に取得さ
れるサンプル数によって左右される。分解能で256サ
ンプルの取得と同等の画像は本発明を用いると160サ
ンプルで得られることがわかった。分解能を犠牲にでき
る状況では、サンプル数を更に減らしてデータ取得窓を
短くできることは言うまでもない。更に、512サンプ
ルの分解能と同等の画像は本発明を用いると取得された
286個のデータサンプルで得ることができる。これは
256データサンプルの対称エコー取得でデータサンプ
ル数を10%だけ増やすだけで、画素分解能が2倍の画
像を得ることができるということを意味する。
【0037】特に図5に示すように、非対称取得された
各NMRエコー信号305がNMRデータセット320
の1行に記憶される。前に説明したように、実際には別
々のIとQの値が記憶されるが、説明をわかりやすくす
るため図5には単一のデータアレー320だけが示され
ている。完全なスキャンは256ビューで構成されるの
で、NMRデータセット320の垂直、すなわち位相符
号化次元はky=−128からky=128まで伸び
る。しかし、NMRデータセット320の水平次元は取
得された160サンプルよりずっと大きい。サンプルN
MRエコー信号305は各行の60%だけを充たし、残
りの40%は0で充たされる。NMRデータセット32
0は水平、すなわち読出し勾配次元でkx=−128か
らkx=128まで伸びる。サンプリングされたNMR
スピンエコー信号305がkx=−26からkx=12
8まで伸びることにより、破線321の右側がNMRデ
ータセット320で充たされる。破線321の左側の要
素は0で充たされる。
【0038】ホモダイン再構成手法を使って画像を再構
成するためにNMRデータセット320が用いられる。
これは、コンピュータ101(図1)によって実行さ
れ、図6に示されるプログラムの指示のもとに行われ
る。再構成プロセスの第一のステップはNMRデータセ
ット320(Gk)から別個の二つのデータセット(G
L )および(GH )を作成することである。これはNM
Rデータセット320の各行に次の低周波窓関数WL
乗算することにより行われる。
【0039】
【数5】 WL =(1+e(k-k1 )/T -1−(1+e(k+k1 )/T -1 但し、T=本実施例では4 k1 =本実施例では18 k=読出し次元(kx )に沿って窓が設けられた値の位
置、本例ではk=−128から128 プロセスブロック350に示すように、NMRデータセ
ット320(0を入れた点を含む)の各行の256個の
値に窓関数WL の値が乗算される。これにより、別個の
アレーGL が作成される。
【0040】GL =WL ・GK 同様に、プロセスブロック351に示すように、NMR
データセット320の各値GK にも次式のように高周波
窓WH が乗算される。 GH =WH ・GK 但し、
【0041】
【数6】 WH =2−(1+e(k-k1 )/T -1−(1+e(k+k1 )/T -1 T=4 k1 =18 k=読出し次元(kx )に沿って窓が設けられた値の位
置、本例ではk=−128から128 次に、プロセスブロック352および353に示すよう
に、256×256要素のデータアレーGL およびGH
がそれぞれ別個にフーリエ変換される。これらは2DF
T再構成で通常行われる水平の行方向に沿った複素フー
リエ変換である。二つの別個の、256×256要素の
アレーgH およびgL が得られる。フーリエ変換プロセ
スのエルミート対称性により、NMRデータセット32
0の0が入った部分に変換プロセスにより書込みが行わ
れ、アレーgH の変換後のデータは完全であり、画像作
成に充分である。しかし、画像に存在する空間に依存す
る位相シフトは補正しなければならない。変換されたデ
ータアレーgL のデータには、この補正を行うのに必要
な低周波位相情報が含まれている。これは、空間に依存
する位相シフトには主として低周波変動があり、位相シ
フトがデータアレーgL の位相で近似できるという仮定
に基いている。したがって、プロセスの次のステップは
プロセスブロック354に示すようにアレー要素gH
位相を補正することである。これは多数のやり方で行う
ことができるが、これは本質において変換後のアレーg
H の中の各複素要素の位相(φH )が変換後のアレーg
L の中の対応する要素の位相(φL )だけ変えられるプ
ロセスである。本実施例では、これは次式のように行わ
れる。
【0042】fx =gH ・|gL |/gL 但し、fx はハイブリッド空間のNMR画像データを表
す256×256要素のアレー(f)内の各要素の複素
値である。図6のプロセスブロック355に示すよう
に、次のステップは列すなわち位相符号化方向にハイブ
リッド空間アレーfをフーリエ変換することである。こ
れは通常の2DFT再構成で行われるような複素フーリ
エ変換である。これにより、図4Cのアレー314およ
び315に対応する二つの、256×256要素のデー
タアレーが作成される。したがって、最終ステップは図
6のプロセスブロック356および上記の式に示すよう
に通常のやり方で画像アレー316を作成することであ
る。
【0043】本発明を用いることにより多数の利点が得
られる。本実施例では、受信器の帯域幅を±16kHz か
ら±8kHz に削減することにより、取得されるNMRス
ピンエコー信号305の信号対雑音比(SN比)が改善
される。これはサンプル速度および読出し勾配振幅を5
0%だけ小さくすることにより達成される。従来技術の
システムでは、これによりデータ取得窓の継続時間が2
倍になるので、スキャン時間が長くなり、また、より長
い取得窓の間のT2 * の減衰の影響によりアーチファク
トが増加する。しかし、本発明の非対称なスピンエコー
信号取得技術を用いることにより、取得窓の長さは同じ
のままであるが、サンプル数は40%だけ削減されて1
60サンプルとなる。これにより分解能が40%低下す
ることはない。何故なら、本発明によれば256画素の
画像を160サンプルから再構成することができるから
である。更に、分解能を少し下げるだけで、より少ない
データ点を取得することができる。たとえば、データサ
ンプル数を256から128に半減すれば、分解能が2
04画素に等しい画像を得ることができる。実効分解能
が204と206の画像の差は僅かである。結果として
得られる画像のSN比は受信器帯域幅の減少により改善
されるが、この改善は非対称なエコー取得によって生じ
る相関雑音の増大によりある程度相殺される。更に詳し
く述べると、受信器帯域幅を1/nにすることにより、
SN比が(n)1/2 改善される。たとえば、帯域幅を1
/2に削減すると、これによりSN比が1.414改善
される。しかし、本発明を用いたとき相関雑音が増大す
るので、雑音が約30%だけ増大し、画像のSN比が約
0.770だけ小さくなる。これらの要因をまとめる
と、画像SN比が約9%(1.414×0.770=
1.090)大きくなる。
【0044】本発明により、NMRシステムの最小視野
(FOV:field−of−view)を小さくする
こともできる。たとえば、図1のシステムの標準の読出
し勾配増幅器の場合、可能な最小FOVは8cmであ
る。これは±16kHz の受信器帯域幅および0.95ガ
ウス/cmの最大可能読出し勾配磁界強度を仮定してい
る。上記のように受信器帯域幅を小さくして±8kHz と
すると、同じFOVを維持するため読出し勾配振幅も小
さくする。しかし、この条件下で読出し勾配がその最大
レベルに維持されれば、FOVは小さくなって4cmと
なる。換言すれば、勾配電力増幅器を変更したり、より
多くの勾配電力増幅器を付加したりすることなく患者
の、関心のある4cmの領域の256画素の画像を得る
ことができる。画像SN比に関しては、標準の8cmの
FOVの画像のSN比が1であれば、標準の受信器帯域
幅を使用する4cmのFOVの画像では画像SN比がも
との0.25すなわち1/4となる。より小さな受信器
帯域幅および非対称なエコー取得を使うことにより、S
N比が0.273(0.25×1.090)の画像が得
られる。したがって、予想値より良い画像SN比で(既
存の勾配ハードウェアで)ずっと高い分解能の画像を取
得することができる。これらはすべて画像分解能を低下
させたり、データ取得時間を長くすることなく達成する
ことができる。
【0045】図7に示すように、本発明によれば画像分
解能を下げることなく総スキャン時間を短縮できること
は「高速スキャン」パルスシーケンスに適用したとき最
も明らかとなる。図7に示す高速スキャンパルスシーケ
ンスは当業者により定常状態での勾配呼返し取得(GR
ASS:gradient recalled acq
uisition in the steady st
ate)シーケンスと呼ばれるが、これを修正してNM
Rエコー信号360のピークを前方向にシフトさせて、
データ取得窓361に対して非対称する。これは負の読
出し勾配パルス362を短縮することにより行われる。
勾配パルス362を短縮することにより、パルスシーケ
ンス全体が短縮される。更に、データ取得窓361の長
さが従来のGRASSパルスシーケンスに比べて約40
%だけ短縮され、これによりパルスシーケンスの長さが
更に短縮されるので、総スキャン時間が短縮される。取
得されたデータは上記と同様に処理される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いるNMRシステムのブロック図で
ある。
【図2】図1のNMRシステムの一部を形成するトラン
シーバの電気ブロック図である。
【図3】本発明によりデータを取得するために使用され
るNMRパルスシーケンスの実施例を表したグラフであ
る。
【図4】AおよびBは従来技術のNMRパルスシーケン
スのデータ取得窓を表したグラフであり、CはAの窓で
取得されたNMRデータからの通常の2DFT画像再構
成を絵画的に表した流れ図である。
【図5】本発明の教示に従って図3のパルスシーケンス
で取得されるNMRデータを使用する画像再構成を絵画
的に表したデータ配列図である。
【図6】本発明を具体化するために図1のシステムが実
行するプログラムの流れ図である。
【図7】本発明に従ってデータを取得するために使用さ
れるNMRパルスシーケンスの代替実施例を表したグラ
フである。
【符号の説明】
108 画像プロセッサ 120 パルス制御モジュール 122 トランシーバ 123 RF増幅器 130 Gx増幅器 132 Gy増幅器 136 勾配コイル 138 RFコイル 146 主磁石アセンブリ 207 受信器 209 直角検出器 216,217 フィルタ 218 アナログ−ディジタル変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベス・エレーン・スレーマン アメリカ合衆国、ウィスコンシン州、ワウ ワトサ、ナンバー1、ウエスト・ノース・ アベニュー、7910番

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分極磁界を発生する手段、 分極磁界を受けているスピンに横磁化を生じさせるRF
    励起磁界を発生する励起手段、 横磁化により生じるNMR信号を検知する受信器手段、 受信器手段が検知したNMR信号を受けるように接続さ
    れたデータ取得手段であって、制御信号に応答してデー
    タ取得窓の間に一連のNMR信号サンプルを取得してデ
    ィジタル化するデータ取得手段、 第一の磁界勾配を発生して、第一の座標軸に沿ったスピ
    ン位置を示す第一の位相成分をNMR信号に与える第一
    の勾配手段、 第二の磁界勾配を発生して、第二の座標軸に沿ったスピ
    ン位置を示す第二の位相成分をNMR信号に与える第二
    の勾配手段、 励起手段と第一および第二の勾配手段とデータ取得手段
    とに結合されて、一連のパルスシーケンスから成るスキ
    ャンを行わせるように動作するパルス制御手段であっ
    て、上記の一連のパルスシーケンスでは第二の磁界勾配
    を一連の離散値に順次変えて、対応する一連のNMRス
    ピンエコー信号を発生させ、各NMRスピンエコー信号
    が発生されている間に第一の磁界勾配を発生させ、また
    NMRスピンエコー信号のピークに対して非対称にデー
    タ取得窓をそろえる制御信号をデータ取得手段に対して
    発生することにより各NMRスピンエコー信号を取得し
    てNMRデータセットを形成させるパルス制御手段、 NMRデータアレーの対応する行の一部として上記の取
    得されたNMRデータセットの各NMRスピンエコー信
    号を記憶し、(a)NMRデータアレーの各行の残りの
    部分に0を入れ、(b)NMRデータアレーの各行のホ
    モダイン補正フーリエ変換を行うことによりハイブリッ
    ド空間NMRデータアレーを作成し、(c)ハイブリッ
    ド空間NMRデータアレーの各列についてフーリエ変換
    を行うことにより実空間NMRデータアレーを作成し、
    (d)実空間NMRデータアレーから画像アレーを作成
    することにより画像を再構成するプロセッサ手段を含む
    ことを特徴とするNMR装置。
  2. 【請求項2】 上記のホモダイン補正フーリエ変換を行
    うことが、 (i)NMRデータアレーの各行のデータに低周波窓関
    数WL を乗算することによりデータアレーGL を作成
    し、 (ii)NMRデータアレーの各行のデータに高周波窓
    関数WH を乗算することによりデータアレーGH を作成
    し、 (iii)データアレーGL およびデータアレーGH
    各行をフーリエ変換し、そして (iv)データアレーGH の中の値の位相をデータアレ
    ーGL の中の対応する値により示される位相で補正する
    ことによりデータアレーGH からハイブリッド空間NM
    Rデータアレーを作成することよりなる請求項1記載の
    NMR装置。
  3. 【請求項3】 窓関数WL が 【数1】 WL =(1+e(k-k1 )/T -1−(1+e(k+k1 )/T -1 と定義され、Tは定数、k1 は定数、kは乗算されるデ
    ータのNMRデータアレーの行に沿った位置であり、 窓関数WH が 【数2】 WH =2−(1+e(k-k1 )/T -1−(1+e(k+k1 )/T -1 と定義される請求項2記載のNMR装置。
JP4107147A 1991-05-01 1992-04-27 非対称なnmrエコー取得とともに短いパルスシーケンスを使用する高分解能イメージング装置 Expired - Lifetime JPH0616757B2 (ja)

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