JP4717422B2 - Mr画像生成方法、mri装置、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム - Google Patents

Mr画像生成方法、mri装置、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラム Download PDF

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本発明は、MR(Magnetic Resonance)画像生成方法、MRI装置、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムに関し、さらに詳しくは、血管の描出力の向上に重点を置いたMR画像生成方法、MRI装置、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムに関するものである。
従来、TOF(Time of Flight)シーケンスによって得られたMR画像は、通常MIP(Maximum Intensity Projection)処理後の画像を、診断に使用している。一般に、TOF MIP画像は、脳質部の信号やコントラストよりも、むしろ血管信号の描出能力が求められている。
例えば、ローパスウィンドウとハイパスウィンドウをそれぞれハーフエコーローデータに掛けてフーリエ変換を施して、実数画像を算出し、画像を求める技術が知られていた。一般に、g(x)を複素関数として、そのフーリエ変換をG(x)とし、窓関数Wをハーフエコー生データにかけてフーリエ変換したものをgWとすると、
gW=Fourier(GW)=|gW|exp(iφW) (1)
である。
ここで、ハーフエコー生データが複素関数g(x)の場合、ローパス処理窓関数WLをハーフエコー生データにかけてフーリエ変換したgLは、
gL=Fourier(GWL)=|gL|exp(iφL) (2)
となる。
図9は、従来例によるハイパスフィルタ処理用の窓関数の一例を示す模式図である。図9に示す窓関数であるハイパスウィンドウWHをハーフエコーローデータに掛けると、
gH=Fourier(GWH)=|gH|exp(iφH) (3)
(1)式、および(2)式から実数画像を求めると、
f=gH|gL|/gL (4)
となる。
しかしながら、このハーフ・フーリエ・ホモダイン(Half Fourier Homodyne)再構成で求めた場合、特に低周波部分において強いコントラストを出現させる脳実部の画像が目立ち、中高周波部分においてコントラストが必要な脳血管部の画像が見えにくいという問題があった。脳内血管信号の描出力向上という要請に応えるために、更に他の技術が考えられていた。
図10は、従来例によるk空間のローパスフィルタの一例を示す模式図である。従来の脳内血管信号の描出力向上という要請に応えるために、生データ(スキャン後のRaw Data)に対して、図10に示したように、k空間の中心位置とその近傍域において1より小さい値を取ってDC(直流)成分を低下させるフィルタ(図10)をかけて、脳組織部分のMR信号を抑制しつつ、脳内の血流部分のMR信号を比較的軽度に抑制し、MIP処理後の血管信号を相対的に上げることによって鮮明な血管画像を獲ようとする技術が考案されていた。同技術は、ゼロ・フィル(Zero fill)再構成とDC信号抑制技術を組み合わせたものであった(特許文献1)。
特開2004−129833号公報
しかしながら、特許文献1の技術であっても、充分に鮮明な血管画像が得られなかったという問題があった。また、ハーフ・フーリエ・ホモダイン(Half Fourier Homodyne)再構成で画像処理を施す場合、血管信号の損失によって、TOF MIP画像において血管が細く見えてしまうという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、脳内の鮮明な血管画像を得ることができるMR画像生成方法、MRI装置、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、第1の観点では、本発明は、A/D変換されたk空間のMR(Magnetic Resonance)信号からMR画像を生成するMR画像生成方法であって、前記k空間のkの中心位置を含む第1の近傍領域においては信号強度を低下させる切れ込み部分を有し、前記第1の近傍領域以外の領域においては広義単調増加する窓関数を用いて、窓処理を施す擬ハイパスフィルタ処理工程と、前記擬ハイパスフィルタ処理工程で窓処理されたMR信号に対してフーリエ変換処理を施すフーリエ変換工程と、を含むことを特徴とする。
上記第1の観点によるMR画像生成方法では、A/D変換されたMR信号のk空間のkの中心位置を含む第1の近傍領域においては信号強度を低下させる切れ込み部分を有し、第1の近傍領域以外の領域においては広義単調増加する窓関数を用いて、MR信号に対して擬ハイパスフィルタ処理を施し、上記の窓関数を用いて処理されたMR信号に対してフーリエ変換処理を施す。この構成によって、MR信号の生データに対して、低周波数部分の信号強度を低減しつつハイパスフィルタ処理を施し、フーリエ変換することによって、低周波部分の強度を抑制し中高周波部分を強調した画像を生成するので、脳のMR画像生成に適用した場合は、脳実部のコントラストを抑えて、血管部分や血流画像が鮮明なMR画像を得ることができる。
第2の観点では、本発明は、前記擬ハイパスフィルタ処理工程は、前記第1の近傍領域を内部に含む第2の近傍領域が設定され、前記第2の近傍領域外のマイナス側においては所定値0を取りかつ前記第2の近傍領域外のプラス側においては1より大なる所定値を取り、かつ、前記第1の近傍領域を含まない前記第2の近傍領域においては前記所定値0から前記1より大なる所定値まで狭義単調増加する窓関数を用いて、窓処理を施すものであることを特徴とする。
上記第2の観点によるMR画像生成方法では、擬ハイパスフィルタ処理においては、第1の近傍領域を内部に含む第2の近傍領域が設定され、第2の近傍領域外のマイナス側においては所定値0を取りかつ第2の近傍領域外のプラス側においては1より大なる所定値を取り、かつ、第1の近傍領域を含まない第2の近傍領域においては所定値0から1より大なる所定値まで狭義単調増加する窓関数を用いて、窓処理を施す。この構成によって、MR信号の生データに対して、低周波数部分の信号強度を低減しつつ、その領域の前後において強度を0から増加させて1より大なる所定強度を設定する擬ハイパスフィルタ処理を施し、フーリエ変換することによって、低周波部分の強度を抑制し中高周波部分を強調した画像を生成するので、脳のMR画像生成に適用した場合は、脳実部のコントラストを抑えて、血管部分や血流画像が鮮明なMR画像を得ることができる。
第3の観点では、本発明は、上記構成のMR画像生成方法において、前記A/D変換されたMR信号に対して、前記k空間の中心位置までkの増加と共に増加し、かつ前記中心位置からkの増加と共に減少する窓関数を用いて位相のずれの補正処理を施す位相補正処理工程を、さらに含み、前記擬ハイパスフィルタ処理工程は、前記位相補正処理工程で位相補正処理を施されたMR信号に対して、窓処理を施すものであることを特徴とする。
上記第3の観点によるMR画像生成方法では、A/D変換されたMR信号に対して、k空間の中心位置までkの増加と共に増加し、かつ中心位置からkの増加と共に減少する窓関数を用いて位相のずれの補正処理を施して、位相補正処理を施されたMR信号に対して、擬ハイパスフィルタ処理を施す。この構成によって、A/D変換されたMR信号に対して、ローパスフィルタ処理機能を実行して位相のずれの補正処理を施し、低周波部分の強度を抑制し中高周波部分を強調した画像を生成するので、脳のMR画像生成に適用した場合は、より正確に脳実部のコントラストを抑えて、血管部分や血流画像が鮮明なMR画像を得ることができる。
第4の観点では、本発明は、上記構成のMR画像生成方法において、前記フーリエ変換工程は、ホモダインフーリエ変換処理を施すものであることを特徴とする。
上記第4の観点によるMR画像生成方法では、フーリエ変換処理は、ホモダインフーリエ変換処理である。この構成によって、上記の擬ハイパスフィルタ処理を施してホモダインフーリエ変換することによって、低周波部分の強度を抑制し中高周波部分を強調した画像を生成するので、脳のMR画像生成に適用した場合は、脳実部のコントラストを抑えて、血管部分や血流画像が鮮明なMR画像を得ることができる。
第5の観点では、本発明は、上記構成のMR画像生成方法において、ゼロフィル処理を施すゼロフィル処理工程を、さらに含むことを特徴とする。
上記第5の観点によるMR画像生成方法では、A/D変換されたMR信号に対してゼロフィル処理を施す。この構成によって、MR信号の生データに対して、ゼロフィル処理を施し、低周波数部分の信号強度を低減しつつハイパスフィルタ処理を施し、フーリエ変換することによって、低周波部分の強度を抑制し中高周波部分を強調した画像を生成するので、脳のMR画像生成に適用した場合は、脳実部のコントラストを抑えて、血管部分や血流画像が鮮明なMR画像を得ることができる。
上記第6では、本発明は、上記構成のMR画像生成方法において、前記擬ハイパスフィルタ処理工程は、前記第1の近傍領域の境界点における前記窓関数の平均変化率が、前記第1の近傍領域を含まない前記第2の近傍領域における最大変化率より小である窓関数を用いるものであることを特徴とする。
上記第6の観点によるMR画像生成方法では、擬ハイパスフィルタ処理において、第1の近傍領域の境界点間における窓関数の平均変化率が、第1の近傍領域以外の第2の近傍領域における最大変化率より小である窓関数を用いる。この構成によって、第1の近傍領域以外の第2の近傍領域に対応する画像において、リンギングの発生を低下させることができるので、脳のMR画像生成に適用した場合は、脳実部のコントラストを抑えて、血管部分や血流画像が鮮明なMR画像を得ることができる。
第7の観点では、本発明は、MRI装置であって、A/D変換されたk空間のMR(Magnetic Resonance)信号からMR画像を生成するMRI装置であって、前記k空間のkの中心位置を含む第1の近傍領域においては信号強度を低下させる切れ込み部分を有し、前記第1の近傍領域以外の領域においては広義単調増加する窓関数を用いて、窓処理を施す擬ハイパスフィルタ処理手段と、前記擬ハイパスフィルタ処理手段によって窓処理されたMR信号に対してフーリエ変換処理を施すフーリエ変換手段と、を備えたことを特徴とする。
上記第7の観点によるMRI装置では、前記第1の観点によるMR画像生成方法を好適に実施できる。
第8の観点では、本発明は、上記構成のMRI装置において、前記擬ハイパスフィルタ処理手段は、前記第1の近傍領域を内部に含む第2の近傍領域が設定され、前記第2の近傍領域外のマイナス側においては所定値0を取りかつ前記第2の近傍領域外のプラス側においては1より大なる所定値を取り、かつ、前記第1の近傍領域を含まない前記第2の近傍領域においては前記所定値0から前記1より大なる所定値まで狭義単調増加する窓関数を用いて、窓処理を施すものであることを特徴とする。
上記第8の観点によるMRI装置では、前記第2の観点によるMR画像生成方法を好適に実施できる。
第9の観点では、本発明は、上記構成のMRI装置において、前記A/D変換されたMR信号に対して、前記k空間の中心位置までkの増加と共に増加し、かつ前記中心位置からkの増加と共に減少する窓関数を用いて位相のずれの補正処理を施す位相補正処理手段を、さらに含み、前記擬ハイパスフィルタ処理手段は、前記位相補正処理手段により位相補正処理が施されたMR信号に対して、窓処理を施すものであることを特徴とする。
上記第9の観点によるMRI装置では、前記第3の観点によるMR画像生成方法を好適に実施できる。
第10の観点では、本発明は、上記構成のMRI装置において、前記フーリエ変換手段は、ホモダインフーリエ変換処理を施すものであることを特徴とする。
上記第10の観点によるMRI装置では、前記第4の観点によるMR画像生成方法を好適に実施できる。
第11の観点では、本発明は、上記構成のMRI装置において、ゼロフィル処理を施すゼロフィル処理手段を、さらに含むことを特徴とする。
上記第11の観点によるMRI装置では、前記第5の観点によるMR画像生成方法を好適に実施できる。
第12の観点では、本発明は、上記構成のMRI装置において、前記擬ハイパスフィルタ処理手段は、前記第1の近傍領域の境界点における前記窓関数の平均変化率が、前記第1の近傍領域を含まない前記第2の近傍領域における最大変化率より小である窓関数を用いるものであることを特徴とする。
上記第12の観点によるMRI装置では、前記第6の観点によるMR画像生成方法を好適に実施できる。
第13の観点では、本発明は、プログラムであって、請求項1〜6のいずれか1つに記載のMR画像生成方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
上記第13の観点によるプログラムでは、上記第1〜6の観点のいずれか1つのMR画像生成方法をコンピュータに実行させることができる。
本発明のMR画像生成方法、MRI装置、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムによれば、MR信号に対して、低周波数部分の信号強度を低減しつつそれ以外の部分についてはハイパスフィルタ処理を施し、フーリエ変換することによって、低周波部分の強度を抑制し中高周波部分を強調した画像を生成できるので、脳のMR画像生成に適用した場合は、低周波領域に存在する脳実部のコントラストを抑えて、中高周波領域に存在する血管部のコントラストを高めることができ、鮮明な脳の血管・血流のMR画像を生成することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるMR画像生成方法、MRI装置、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1によるMRI装置の機能的ブロック図である。MRI装置100は、画像処理ユニット10、およびMR信号検出ユニット15を備える。
画像処理ユニット10は、MR信号検出ユニット15によって検出されたMR信号を受信して画像処理を施し、MR画像を生成する。画像処理ユニット10が受信するMR信号は、MR信号検出ユニット15によって被検体から検出される。
図2は、MR信号検出ユニットのブロック図である。MR信号検出ユニット15はマグネットアセンブリ21を有する。マグネットアセンブリ21は、勾配コイル21G、送信コイル21T、受信コイル21R、静磁場電源22、および静磁場コイル21Cを有する。マグネットアセンブリ21は内部に被検体の入る中空のボアを有し、このボアを取りまくように勾配コイル21Gが配設されてX軸,Y軸,Z軸の勾配磁場を形成する。
送信コイル21Tは、被検体内の原子核のスピンを励起するRFパルスを印加する。受信コイル21Rは、被検体からのNMR信号を検出する。静磁場電源22と静磁場コイル21Cとは、静磁場を形成する。勾配コイル21Gは、勾配コイル駆動回路23に接続されている。送信コイル21Tは、RF電力増幅器24に接続されている。受信コイル21Rは、前置増幅器25に接続されている。
MR信号検出ユニット15が備えるシーケンス記憶回路28は、記憶しているパルスシーケンスに従って勾配コイル駆動回路23を駆動して勾配コイル21Gに勾配磁場を形成させる。シーケンス記憶回路28はまた、ゲート変調回路29を駆動し、RF発振回路30からの高周波出力信号を所定タイミング・所定包絡線のパルス状信号に変調し、励起パルスとしてRF電力増幅器24に加え、RF電力増幅器24で増幅して送信コイル21Tに印加して、RFパルスを送信する。表示部26は、画像処理の各ステップでの手順、状態、およびMR画像を表示する。
前置増幅器25は、受信コイル21Rで検出された被検体からのNMR信号を増幅し、位相検波器32に入力する。位相検波器32は、RF発振回路30の出力を参照信号として、前置増幅器25からのNMR信号を位相検波して、A/D変換器31に送信する。A/D変換器31は、位相検波後のアナログ信号をデジタル信号のMRデータに変換して、画像処理ユニット10に送信する。
画像処理ユニット10は、デジタル信号化されたMRデータを受信してk空間でのデータに変換する。また、画像処理ユニット10は、MR信号検出ユニット15の各部の制御、例えば操作パネル33から入力された情報を受信し、表示部26に表示する制御を受け持つ。画像処理ユニット10は、以下に説明する画像処理機能の外に、上述のようにMR信号検知ユニット15の各部を制御する。
画像処理ユニット10は、ローパス処理部1、擬ハイパス処理部2,フーリエ変換部3、および実数成分算出部4を備える。画像処理ユニット10は、MR信号検出ユニット15が被検体から検出するMR信号を受信する。ここで、MR信号として、周波数方向の信号について、先ず説明する。
画像処理ユニット10におけるローパス処理部1は、受信したMRデータに対して、k空間におけるkの中央部において強度が最大となり、中央部から離れるに従って急激に減少する特性であるローパス処理を施して、位相補正処理を施す。擬ハイパス処理部2は,ローパス処理部1によって処理されたMRデータに対して、擬ハイパス処理を施す。ここで擬ハイパス処理とは、低周波部分を抑制しつつハイパスフィルタ処理を施す処理のことを言う。フーリエ変換部3は、擬ハイパス処理を施されたMRデータに対してフーリエ変換処理を施す。実数成分算出部4は、フーリエ変換部3によって変換処理を施されたMRデータの実数成分を算出する。画像処理ユニット10によって生成されたMR画像データは、MR信号検出ユニット15の表示部26に表示される。
図3は、実施の形態1によるMR画像生成手順を説明するフローチャートである。図4は、ローパス処理部が使用する位相補正用の窓関数の一例を示す模式図である。図5は、擬ハイパス処理部が使用する擬ハイパス処理用の窓関数の一例を示す模式図である。ここで、図4および5において、横軸kは、実空間から周波数変換されたk空間のk座標を表す。k軸の中央値はk=128であり、周波数が0、即ちDC(直流)成分である。縦軸は、kに対応する信号強度を表す。ここで、kは0から256までとする。
図4に示した窓関数において信号強度は、中央値であるk=128で1を取り、中央値k=128から離れるに従って急激に減少し、一定値以上離れ領域においては強度が0となる。k空間において、一般的に、低周波部分は信号強度あるいは画像コントラストを決定し、外側の高周波成分は画像の分解能の決定要因となる。図4の特性を有するフィルタは、周波数が0(DC成分、k=128)であるときに1をとり、中央から離れるに従って急激に減少あるいは0値を取ることによって、周波数の低いものだけを通過させるローパスフィルタとしての機能を実行し、k=128において最大値1を取ることによって中央値からの位相のずれを補正する。図5に示した窓関数は、ハイパスフィルタの中央値(図中Cで示したk=128)の近傍領域において、切れ込みが入れられた特性を有している。図5中に示したように、目盛り0からAまでは信号強度を0とし、Aから中央値近傍のB(強度約1)までは急激に立ち上がり、Bから中央値までは急激に落ち込んで中央値Cでは信号強度が約0.5になる。Cから中央値近傍のD(強度約1)までは急激に立ち上がり、Dからは最初少しなだらかに増加して、また急激にE(強度約2)まで立ち上がって、k>Eにおいてはそのまま強度が2を取るように設定されている。
図1〜5を参照しながら、画像処理ユニットの機能とMR画像生成手順を説明する。画像処理ユニット10は、A/D変換器31からMRデータを読み込み、先ずローパス処理部1が、読み込んだMRデータに対して、図4に示すローパス処理用の窓関数を使用してローパスフィルタ処理を施し、MRデータの位相のずれを補正する(ステップS101)。ここで、ローパスフィルタ処理用の窓関数は、図4に示したような一般的なローパスウィンドウを使用する。図4に示した窓関数はk空間上で表現され、横軸kの目盛りはここでは、0から256までとする。縦軸は信号強度であり、0から1までを取る。中央部の目盛り128は、周波数が0であり、図示するようにDC成分の強度が最高値である1としている。
擬ハイパス処理部2は、図5に示すような擬ハイパスフィルタ処理用の窓関数を用いて擬ハイパスフィルタ処理を施す。この擬ハイパス処理部2の使用する窓関数は図示した形状から読み取れるように、ローパス処理部1でローパス処理を施されたMRデータに対して、領域{k|k<B、or D<k}においては従来技術において説明したように、ハイパスフィルタ処理機能を実行する。そして、低周波部、即ち領域{k|B<k<D}においては、図から読み取れるように、強度をスパイク状に低減させる処理を施す。このようにして、擬バイパスフィルタ処理用の窓関数は、中央値近傍においては信号強度を落としつつ、それ以外の領域においてはハイパスフィルタとしての機能を実行する(ステップS102)。
図5に示したように、擬ハイパスフィルタ処理用の窓関数は、k空間の中央値(128)の近傍において“切れ込み部分”を有する。ここで中央値128は、k空間において周波数0のDC(直流)成分の値を示す。中央値128を中心としてその近傍において信号強度に“切れ込み”を持たせた特性とすることによって、MRデータ(生データ)に対して、DC成分値を中心とする低周波成分を抑制する。
フーリエ変換部3は、擬ハイパス処理部2の上述した窓関数によって処理されたMRデータに対して、ホモダインフーリエ変換処理を施す(ステップS103)。実数成分算出部4は、フーリエ変換処理部によって変換処理されたMRデータから、実数成分を算出する(ステップS104)。実数成分は、複素数がZ=Z1+iZ2(Z1、Z2は実数値)と表示される場合、実数部であるZ1を抽出することによって得られる。即ち、
Z1=Re{Z} (5)
として抽出する。
ここで、ローパス処理部1の使用する窓関数は、低周波数部分を通すものであればどのような波形であっても良い。例えば、この窓関数は、ガウス関数を含む関数、あるいはcos関数を含む関数、デルタ関数を含む関数など、低周波数部分を通すものであればどのような波形の関数であっても良い。この窓関数によって、k空間の中央部の強度を最大にし、周辺部における強度を0にすることによって、ローパス処理機能を実行し、かつ位相のずれを修正する。
また、擬ハイパスフィルタ処理部が使用する窓関数の信号強度は、図5に示したように、0からA点までは0であり、A点からB点までは増加しており、B点から周波数のDC(直流)成分を示すC点(128)までは減少しており、C点(128)からD点までは増加し、D点からE点まではさらに増加し、E点から256は一定値2である。このような形状の波形であれば、どのような波形であっても良い。この場合、E点からは信号強度値として2を取っているが、特に2である必要はない。
ここで、領域A<k<B、およびD<kにおける増加は、狭義の単調増加であることが望ましい。即ち、その増加の特性を表す関数が、上記の領域において任意のx1<x2に対して
f(x1)<f(x2) (6a)
となることである。
また、広義の単調増加とは、その増加の特性を表す関数が、任意のx1<x2に対して
f(x1)≦f(x2) (6b)
となることである。ちなみに、特性を表す関数が、領域D<kにおけるように、上限値2を有して飽和するような場合、あるいは、一部の領域においてkの変化に対して特性値が変動しない場合などは、広義の単調増加であるとして、特性を表現できる。
また、B点からC点を経由してD点に至る領域においては、通常のハイパスフィルタに対して“切れ込み”が入れられた波形であれば、この“切れ込み”はどのような波形であっても良く、例えば減少区間にフェルミ−ディラック関数を利用し、増加区間にガウス関数を利用した窓関数を用いてもよく、あるいは単純なcos関数による波形を用いても良い。
また、B点、C点、およびD点に至る領域における“切れ込み”の傾斜は、適宜好適な傾斜を設定することができる。
また、B点とD点とを結んだ変化率を、A点からB点までの領域における最大変化率、およびD点からE点までの領域における最大変化率のいずれより小さく設定することが望ましい。即ち、図5の線分BDの傾きは、領域A<k<Bの接線の最大傾斜、および領域D<kの接線の最大傾斜より小である。このように設定することによって、比較的低周波である領域B<k<Dにおいて、MR画像におけるリンギングの発生などを抑制することができるからである。
なお、擬ハイパス処理部2による擬ハイパスフィルタ処理においては、図5に示したような、ハイパスフィルタに低周波部分のくびれを有する窓関数を使用して処理を施すこともできるが、この処理を2段階、例えば通常のハイパスフィルタ処理を施してさらに、切り込みを入れる処理を施すことによる複数の工程に分割することによって図5に示したと同様の擬ハイパスフィルタ処理を施す構成とすることもできる。
ここで、ハーフエコー生データが複素関数g(x)の場合、ローパス処理窓関数Lをハーフエコー生データにかけてフーリエ変換したgLは、
gL=Fourier(GL)=|gL|exp(iφL) (7)
と書ける。
今、擬ハイパスフィルタ処理用の窓関数を、ハイパスフィルタ処理用の窓関数Hに対して、低周波抑制用の窓関数Fを重ね合わせたものとして構成し、ハーフエコー生データにかけてフーリエ変換する。
ここで、図4に示したローパス処理用の窓関数L、および図6に示したハイパス処理用の窓関数Hは、
a=1/[1+exp{(x−k1)/T}] (8)
b=1/[1+exp{(x−k2)/T}] (9)
として、
ローパス処理用の窓関数L=b−a (10)
ハイパスフィルタ処理用の窓関数H=2−a−b (11)
と表現する。
また、擬ハイパスフィルタ処理用の窓関数としては、ハイパスフィルタ処理用の窓関数Hに対して、以下に示す低周波抑制用フィルタFを重ね合わせたものを用いる。即ち、
c=1/[1+exp{(x−k3)/T}] (12)
b=1/[1+exp{(x−k4)/T}] (13)
として、
低周波抑制用フィルタF=−(d−c) (14)
と表現したフィルタFを重ね合わせた擬ハイパスフィルタF’を使用して、変換処理を施す。
擬ハイパスフィルタF’を使用すると、フーリエ変換されたものは、
gF’=Fourier(GF’)=|gF’|exp(iφF’) (15)
となる。
こうして、図3に示したフローチャートで説明したように、MR画像信号に対して擬ハイパスフィルタ処理を施す。但し、ハイパスフィルタ処理用の窓関数Hを使用した後に続いて低周波抑制用のフィルタFを別々に使用する方式であっても良い。
ここで、式(11)に示したハイパスフィルタ処理用の窓関数Hは、窓(Window)の中心付近は1.0という値を持つが、2−αa−(2−α)bとして、α値を変更することによって低中周波数領域を強調することもできる。
以上、周波数方向のMRデータ処理について説明したが、位相方向についても上述の擬ハイパス処理を同様に施す。これによって、スライス断面における2次元のMR画像を生成することができる。また、3次元のMR画像精製にも拡張することができる。
実施の形態1によるMRI装置は、MR信号の生データに対して、ローパス処理部1が位相補正処理を施し、擬ハイパス処理部2が低周波数部分の信号強度を低減しつつハイパスフィルタ処理を施し、フーリエ変換部3がホモダインフーリエ変換を施し、実数成分算出部4が実数成分を算出して画像を生成することによって、低周波領域に存在する脳実部のコントラストを抑えて、中高周波領域に存在する血管部のコントラストを高めることができるので、鮮明な脳の血管・血流画像を得ることができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2によるMRI装置を示す機能的ブロック図である。実施の形態2によるMRI装置が実施の形態1によるMR画像生成と異なる点について重点的に説明する。
実施の形態2によるMRI装置200のMR信号処理ユニット20は、ゼロフィル処理部205を、さらに備える。また、実施の形態2のフーリエ変換部203は、実施の形態1においてフーリエ変換部3が施したホモダインフーリエ変換処理ではなく、通常のフーリエ変換処理を施す。また、画像処理ユニット20は、実施の形態1において備えた実数成分算出部4を備えず、その代りに絶対値算出部206を備える。
図7は、実施の形態2によるMR画像生成手順を説明するフローチャートである。図6および7を参照しながら、画像処理ユニット20の各部の機能およびMR画像生成手順について説明する。ゼロフィル処理部205は、MR信号検出ユニット15から受信するMRデータに対して、ゼロフィル処理を施す(ステップS201)。
ローパス処理部1は、ゼロフィル処理部205によってゼロフィル処理を施されたMRデータに対して、図4に示したローパスフィルタ処理用の窓関数を用いてローパス処理を施し、位相のずれを補正する(ステップS202)。このローパスフィルタ処理については実施の形態1によるMR画像生成手順と同様であるので説明を省略する。
擬ハイパス処理部2は、ローパス処理部1によってローパス処理を施されて位相補正されたMRデータに対して、図5に示した擬ハイパスフィルタ処理用の窓関数を用いてフィルタ処理を施す(ステップS203)。ここで、図5に示した窓関数は、実施の形態1において説明したと同様に、ハイパスフィルタとしての機能を実行し、かつ中央値がくびれた特性によってDC(直流)成分を中心とする低周波領域の値を低減させる機能を実行する。
フーリエ変換部203は、擬ハイパス処理部2によって処理されたMRデータに対してフーリエ変換処理を施す(ステップS204)。絶対値算出部206は、フーリエ変換部203によってフーリエ変換処理を施されたMRデータに対して、その絶対値を算出する(ステップS205)。絶対値の算出は、複素数がZ=Z1+iZ2(Z1、Z2は実数値)と表示される場合、絶対値は、
|Z|={(Z1)2+(Z2)21/2 (16)
として算出する。
なお、実施の形態1によるMR画像生成と同様に実施の形態2においても、図5で示された窓関数でフィルタ処理を施す代わりに、ハイパスフィルタ処理および低周波領域低減用のフィルタ処理を別々に施すことも可能である。
以上、周波数方向のMRデータ処理について説明したが、位相方向についても上述の擬ハイパス処理を同様に施す。これによって、スライス断面における2次元のMR画像を生成することができる。また、3次元のMR画像にも拡張することができる。
実施の形態2によるMRI装置は、MR信号の生データに対して、ゼロフィル処理部205がゼロフィル処理を施し、ローパス処理部1がローパスフィルタ処理および位相のずれを補正する位相補正処理を施し、擬ハイパス処理部2が低周波数部分の信号強度を低減しつつハイパスフィルタ処理機能を実行し、フーリエ変換部203がフーリエ変換処理を施し、絶対値算出部206が絶対値を算出して画像を生成することによって、低周波領域に存在する脳実部のコントラストを抑えて、中高周波領域に存在する血管部のコントラストを高めることができるので、鮮明な脳の血管・血流画像を得ることができる。
(実施の形態によるMRI装置のハードウェア構成)
図8は、実施の形態によるMRI装置のハードウェア構成図である。本実施の形態のMRI装置700は、CPU701などの制御装置と、ROM(Read Only Memory)702やRAM703などの記憶装置と、HDD704、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、キーボード712、スキャナ713、入力インタフェース706などの入力部と、出力インタフェース705およびモニタ711等の表示部、通信装置706と、MR信号検出ユニット15などの機械的動作を伴う機械的装置とを備えており、CPU701を備えたコンピュータのハードウェア構成となっている。
CPU701が上記記憶媒体からMR画像生成プログラムを読み出して主記憶装置上にロードすることで、MRI装置に、上述した各ステップ(工程)、各手段又は各部を実現させる。ROM702には、MRI装置のコンピュータに、上述した各ステップ(工程)、ローパス処理部、擬ハイパス処理部、フーリエ変換部、実数成分算出部、絶対値算出部、および制御部などの各部を実行させるMR画像生成のプログラムが格納されている。
なお、MR画像生成プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
また、MR画像生成プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしてもよい。または、MR画像生成プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供若しくは配布するようにしてもよい。
以上のように、本発明にかかるMR画像生成方法、MRI装置、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムは、MR画像の生成技術に有用であり、特に医療用のMR画像の生成技術に適している。
本発明の実施の形態1によるMRI装置の機能的ブロック図である。 MR信号検出ユニットのブロック図である。 実施の形態1によるMR画像生成手順を説明するフローチャートである。 ローパス処理部が使用する位相補正用の窓関数の一例を示す模式図である。 擬ハイパス処理部が使用する擬ハイパス処理用の窓関数の一例を示す模式図である。 本発明の実施の形態2によるMRI装置を示す機能的ブロック図である。 実施の形態2によるMR画像生成手順を説明するフローチャートである。 実施の形態によるMRI装置のハードウェア構成図である。 従来例によるハイパスフィルタ処理用の窓関数の一例を示す模式図である。 従来例によるk空間のローパスフィルタの一例を示す模式図である。
符号の説明
1 ローパス処理部
2 擬ハイパス処理部
3、203 フーリエ変換部
4 実数成分算出部
205 ゼロフィル処理部
10、20 画像処理ユニット
15 MR信号検出ユニット
21 マグネットアセンブリ

Claims (13)

  1. A/D変換されたk空間のMR(Magnetic Resonance)信号からMR画像を生成するMR画像生成方法であって、
    前記k空間のkの中心位置を含む第1の近傍領域においては信号強度を低下させる切れ込み部分を有し、前記第1の近傍領域以外の領域においては広義単調増加する窓関数を用いて、窓処理を施す擬ハイパスフィルタ処理工程と、
    前記擬ハイパスフィルタ処理工程で窓処理されたMR信号に対してフーリエ変換処理を施すフーリエ変換工程と、
    を含むことを特徴とするMR画像生成方法。
  2. 前記擬ハイパスフィルタ処理工程は、前記第1の近傍領域を内部に含む第2の近傍領域が設定され、前記第2の近傍領域外のマイナス側においては所定値0を取りかつ前記第2の近傍領域外のプラス側においては1より大なる所定値を取り、かつ、前記第1の近傍領域を含まない前記第2の近傍領域においては前記所定値0から前記1より大なる所定値まで狭義単調増加する窓関数を用いて、窓処理を施すものであることを特徴とする請求項1に記載のMR画像生成方法。
  3. 前記A/D変換されたMR信号に対して、前記k空間の中心位置までkの増加と共に増加し、かつ前記中心位置からkの増加と共に減少する窓関数を用いて位相のずれの補正処理を施す位相補正処理工程を、さらに含み、
    前記擬ハイパスフィルタ処理工程は、前記位相補正処理工程で位相補正処理を施されたMR信号に対して、窓処理を施すものであることを特徴とする請求項1または2に記載のMR画像生成方法。
  4. 前記フーリエ変換工程は、ホモダインフーリエ変換処理を施すものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のMR画像生成方法。
  5. ゼロフィル処理を施すゼロフィル処理工程を、さらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のMR画像生成方法。
  6. 前記擬ハイパスフィルタ処理工程は、前記第1の近傍領域の境界点における前記窓関数の平均変化率が、前記第1の近傍領域を含まない前記第2の近傍領域における最大変化率より小である窓関数を用いるものであることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに記載のMR画像生成方法。
  7. A/D変換されたk空間のMR信号からMR画像を生成するMRI装置であって、
    前記k空間のkの中心位置を含む第1の近傍領域においては信号強度を低下させる切れ込み部分を有し、前記第1の近傍領域以外の領域においては広義単調増加する窓関数を用いて、窓処理を施す擬ハイパスフィルタ処理手段と、
    前記擬ハイパスフィルタ処理手段によって窓処理されたMR信号に対してフーリエ変換処理を施すフーリエ変換手段と、
    を備えたことを特徴とするMRI装置。
  8. 前記擬ハイパスフィルタ処理手段は、前記第1の近傍領域を内部に含む第2の近傍領域が設定され、前記第2の近傍領域外のマイナス側においては所定値0を取りかつ前記第2の近傍領域外のプラス側においては1より大なる所定値を取り、かつ、前記第1の近傍領域を含まない前記第2の近傍領域においては前記所定値0から前記1より大なる所定値まで狭義単調増加する窓関数を用いて、窓処理を施すものであることを特徴とする請求項7に記載のMRI装置。
  9. 前記A/D変換されたMR信号に対して、前記k空間の中心位置までkの増加と共に増加し、かつ前記中心位置からkの増加と共に減少する窓関数を用いて位相のずれの補正処理を施す位相補正処理手段を、さらに含み、
    前記擬ハイパスフィルタ処理手段は、前記位相補正処理手段により位相補正処理が施されたMR信号に対して、窓処理を施すものであることを特徴とする請求項7または8に記載のMRI装置。
  10. 前記フーリエ変換手段は、ホモダインフーリエ変換処理を施すものであることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1つに記載のMRI装置。
  11. ゼロフィル処理を施すゼロフィル処理手段を、さらに含むことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1つに記載のMRI装置。
  12. 前記擬ハイパスフィルタ処理手段は、前記第1の近傍領域の境界点における前記窓関数の平均変化率が、前記第1の近傍領域を含まない前記第2の近傍領域における最大変化率より小である窓関数を用いるものであることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1つに記載のMRI装置。
  13. 請求項1〜6のいずれか1つに記載のMR画像生成方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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