JPH0622887A - 床用吸込具 - Google Patents

床用吸込具

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JPH0622887A
JPH0622887A JP20038892A JP20038892A JPH0622887A JP H0622887 A JPH0622887 A JP H0622887A JP 20038892 A JP20038892 A JP 20038892A JP 20038892 A JP20038892 A JP 20038892A JP H0622887 A JPH0622887 A JP H0622887A
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JP
Japan
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brush
shaft center
scraping piece
suction tool
rotary brush
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Application number
JP20038892A
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English (en)
Inventor
Sadao Fukushima
定男 福島
Kensuke Hino
虔介 日野
Masahiro Shimazu
昌宏 島津
Yoshiyuki Ichida
義幸 市田
Hiroshi Yamamoto
浩 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、掻上げ片が剥離ないし分離し難
く、回転ブラシの掻上げ機能に対する信頼性を高められ
るようにした床用吸込具を提供することを目的とする。 【構成】 ブラシ室5を有する吸込具本体1と、ブラシ
室5底面に形成された吸込口6と、ブラシ室5内に吸込
口6に臨ませて回転自在に設けられた回転ブラシ4と、
回転ブラシ4を回転駆動するモータ12とを備える床用
吸込具において、上記回転ブラシ4が、少なくとも両端
部の断面が非円形状に形成された剛性材料からなる軸心
15と、軸心15の外周を被覆する軟質層16と、軟質
層と同一材料で一連に形成された掻上げ片17とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機本体に接続
される床用吸込具に係わり、特に回転ブラシの掻上げ片
が軸心から分離することをを防止して、回転ブラシの掻
上げ機能に対する信頼性を高めるようにした床用吸込具
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、床用吸込具として、絨毯の表面等
から糸屑等を掻き上げるために、例えば特公平2−12
567号公報あるいは特公昭63−61014号公報に
開示されているように、押出成形した軸心(基台)にブ
ラシを植設した回転ブラシを備えるものがある。
【0003】また、例えば特開平2−82929号公報
に開示されているように、押出成形した軸心(基台)に
軟質プラスチック等からなる可撓性を有した掻上げ片
(ブレード)を立設した回転ブラシを備えるものがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】軸心にブラシを植毛す
る従来例は絨毯の表面等から掻き上げた糸屑等が植毛に
挟まって回転ブラシに絡み付き、回転ブラシの掻き上げ
機能を低下させることがある。
【0005】このため、一定の掻き上げ機能を確保する
ため、適当な時期に植毛に絡みついた糸屑等を除去する
必要があるが、植毛に絡みついた糸屑を採ることは中々
面倒な作業であり、メンテナンスを容易にする上では不
利である。
【0006】軸心に可撓性を有するブレードを立設する
ものは、ブラシを植設した回転ブラシに比べると糸屑が
絡み付き難く、また、絡みついた糸屑を除去することも
簡単になるが、軸心とブレードとが異質のもので形成さ
れ、しかも、ブレードの板厚程度の小面積で接合されて
いるので、軸心とブレードとの接合強度が低く、高速回
転によりブレードに加わる力によってブレードが軸心か
ら剥離し、軸心が空回りすることがある。
【0007】ブレードの剥離を防止するためには、ブレ
ードの基端部に作用する応力を分散させるため、ブレー
ドと軸心とを同一材料で一連に形成することが考えられ
るが、軟質のブレードと同一材料で軸心を形成すると回
転ブラシ全体の剛性が不足し、回転時にわずかな重量バ
ランスの偏りから回転ブラシが大きく撓んで吸込具本体
に衝突したり、吸込具本体から離脱するおそれがある。
【0008】本発明は、上記の事情を鑑みてなされたも
のであり、掻上げ片が剥離ないし分離し難く、回転ブラ
シの掻上げ機能に対する信頼性を高められるようにした
床用吸込具を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブラシ室を有
する吸込具本体と、ブラシ室底面に形成された吸込口
と、ブラシ室内に吸込口に臨ませて回転自在に設けられ
た回転ブラシと、回転ブラシを回転駆動する駆動源とを
備える床用吸込具において、上記の目的を達成するた
め、次のような手段を講じている。すなわち、本発明の
第1の床用吸込具は、上記回転ブラシが、少なくとも両
端部の断面が非円形状に形成された剛性材料からなる軸
心と、軸心の外周を被覆する軟質層と、軟質層と同一材
料で一連に形成された掻上げ片とを有することを特徴と
する。
【0010】また、本発明の第2の床用吸込具は、上記
回転ブラシが、軸状の弾性材と、該弾性材と同一材料で
該弾性材の周面に螺旋状に一連に突出させた掻上げ片
と、弾性材の中央部を挟持する剛体とを備えることを特
徴とする。
【0011】また、本発明の第3の床用吸込具は、上記
回転ブラシが、柱状または円筒状の剛体からなる軸心
と、両端が該軸心の両端部に固定され、かつ、該軸心の
周囲に螺旋状に巻回される掻上げ片とを備え、該掻上げ
片が剛体からなる線条体とこれの外周を被覆する軟質材
とを有することを特徴とする。
【0012】また、本発明の第4の床用吸込具は、上記
回転ブラシが、複数の柱状または円筒状の剛体を順次連
結した軸心と、軸心の外周に螺旋状に形成されたT字形
溝に挿入され、該T字形溝に対応するT字形の断面を有
する掻上げ片とを備えることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の第1の床用吸込具においては、軸心と
軟質層及び掻上げ片とを別部材で構成しているので、軸
心を高剛性の材料で形成することにより回転ブラシとし
て必要な剛性を確保できる。また、軸心外周を被覆する
軟質層と掻上げ片とを同一材料で一連に形成しているの
で、掻上げ片に作用する外力が軟質層にも分散され、軟
質層の弾性によって掻上げ片が軸心から剥離することが
防止されるうえ、軸心の少なくとも両端部の断面が非円
形に形成されるので、軸心の回転がこれを被覆する軟質
層に機械的に伝動され、軸心及び軟質層が掻上げ片に対
して空回りすることが確実に防止される。
【0014】本発明の第2の床用吸込具においては、弾
性体の中央部を挟持する剛体の剛性によって回転ブラシ
として必要な剛性が確保される。また、剛体で挟持され
る弾性材と掻上げ片とが同一材料で一連に形成されてい
るので、掻上げ片に作用する回転力が弾性体全体に分散
され、掻上げ片の剥離が防止される。
【0015】本発明の第3の床用吸込具においては、軸
心及び線条体によって回転ブラシとして必要な剛性が確
保されるとともに、線条体の剛性によって掻上げ片が変
形することが防止され、掻上げ片が軸心から剥離されて
軸心が空回りすることを防止できる。また、掻上げ片の
表面を構成する軟質材は線条体とは材質が異なるが線条
体の外周を被覆するように設けられるので、十分に広い
面積にわたって線条体に接着することができるので、柔
軟材に作用する外力が十分に広面積にわたって分散され
るから、線条体から剥離されるおそれはない。
【0016】本発明の第4の床用吸込具においては、複
数の柱状または円筒状の剛体を順次連結した軸心によっ
て回転ブラシに必要とされる剛性が得られる。掻上げ片
はT字形溝に対応するT字形に形成されているので、掻
上げ片を軸心の径方向に引き抜こうとする外力にたいし
て強力に抵抗して掻上げ片が軸心から離脱することを防
止する。また、軸心の回転が機械的に掻上げ片に伝動さ
れるので、掻上げ片に対して軸心が空回りするおそれは
ない。
【0017】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説
明すれば、以下の通りである。図1の横断平面図及び図
2の縦断面図に示される本発明の一実施例に係る床用吸
込具は、左右横長のほぼ長方形の平面投影を有する吸込
具本体1を備え、この吸込具本体1の後中央部から斜め
上方に導出される接続管2を介して前後に押し引きした
時に容易に床面上を移動するように、吸込具本体1の前
下部及び後下部にそれぞれ左右1対のローラ3がそれぞ
れ左右軸心回りに回転自在に枢支させてある。
【0018】吸込具本体1内の前半部には回転ブラシ4
が配置されるブラシ室5が形成され、このブラシ室5の
底面に吸込口6が開口される。また、ブラシ室5の頂面
も開口されるが、この開口は吸込具本体1に脱着される
蓋体7で開閉される。
【0019】回転ブラシ4は、図2に示すようにその回
転領域4aの下周部が吸込口6から床面近傍まで突出す
るように吸込口6に臨ませてあり、図1に示すように、
その両端を軸受部8を介して吸込具本体1に形成された
軸支部9に回転自在に支持される。
【0020】吸込具本体1内の前半部には上記接続管2
を挟んでモータ室10と基板室11とが形成され、モー
タ室10内には上記回転ブラシ4を駆動するためのモー
タ12が、基板室11には該モータ12の制御に用いら
れる回路基板13が収納されている。
【0021】図3の断面図に示すように、両軸受部8の
中心にはインサート成形により各軸受部8を貫通する軸
14が埋設され、上記回転ブラシ4は、両軸受部8の内
端部8aに外嵌して固定される円筒状の剛性材料からな
る軸心15と、これの外周面を全面にわたって被覆する
軟質層16と、軟質層16と同一の材料で軟質層16の
周面から一連に突出するように形成された螺旋板状の掻
上げ片17とを備えている。
【0022】軸心15を構成する素材は、所要の強度以
上の機械的強度を有するものであればよく、アルミニウ
ム、ステンレススチール等の金属、合成樹脂、あるいは
これらの複合材料を用いることができる。
【0023】この実施例では軽量で、機械的強度、成形
性及び加工性が優れているポリアミド樹脂、ガラス繊維
入りABS樹脂等のプラスチックが用いられる。
【0024】また、軟質層16及び掻上げ片17の素材
は可撓性を有する素材であれば特に限定されないが、こ
こでは、床面ないし絨毯との摺接に対する耐磨耗性が高
いウレタンエラストマー樹脂、ゴム、軟質塩化ビニール
等の軟質材料を用いている。
【0025】図4に拡大して示すように、各軸受部8の
内端部8aにはそれぞれ1対の凹部8bが形成され、軸
心15の両端部を各軸受部8の内端部8aに外嵌した
後、軸心15の両端部を加熱して凹部8bに突入する1
対の突部14aが形成され、これにより、軸心15の端
部に外周面に局部的に凹入する凹部14bを有する非円
形部が形成される。
【0026】上記軟質層16及び掻上げ片17は、この
ようにして両端に軸受部8を連結した軸心14を挿入し
た型に軟質層16及び掻上げ片17の素材を流し込んで
インサート成形される。
【0027】回転ブラシ4の両端に連結された軸受部8
のうちの一方にはプーリ8cが形成され、図1及び図2
に示すように、このプーリ8cと上記モータ12の出力
軸に外嵌して固定されたプーリ18とにわたってタイミ
ングベルト19が巻き掛けられる。
【0028】この床用吸込具においては、軸受部8と軸
心15とが凹凸の係合によって相対回転しないようにな
っているので、モータ12の駆動力がタイミングベルト
19及び一方の軸受部8を介して軸心15に機械的に伝
動される。また、軸心15が軟質層16にインサート成
形によって埋設されることにより、軸心15と軟質層1
6とが軸心の外周面全面にわたって強固に接続されると
ともに、軸心15の両端の非円形部の凹凸に軟質層16
の一部分が流入することにより軸心14の回転が軟質層
16に機械的に伝動される。掻上げ片17は軟質層16
と一体になっているので、軟質層16とともに回転す
る。
【0029】掻上げ片17の先端が床面ないしはその上
に敷かれた絨毯の表面に接触することにより、掻上げ片
17にはこれを軟質層16から引き離そうとする外力が
作用するが、この外力が掻上げ片17の全長にわたって
分散される上、軟質層16の弾力がこの外力に対抗して
掻上げ片17が軟質層16から分離することを防止す
る。その結果、掻上げ片17が軸心15及び軟質層16
から分離して、軸心15が空回りすることが防止され、
回転ブラシ4の掻上げ機能に対する信頼性が高められ
る。
【0030】図5の断面図及び図6の拡大断面図に示す
ように、本発明の他の実施例に係る床用吸込具の回転ブ
ラシ104は、外周面に全長にわたってセレーション1
15aが形成され、内周面に全長にわたって3条のスプ
ライン溝115bが形成された軸心115を備え、軸1
14がインサート成形により埋設された各軸受部108
の内端部108aがこの軸心115の両端にスプライン
嵌合される。
【0031】なお、一方の軸受部108にはタイミング
ベルト119が巻き掛けられるプーリ108cが形成さ
れる。
【0032】また、両軸受部108を連結した軸心11
5の外周囲には、インサート成形により軟質層116及
びこれと一連の掻上げ片117が形成される。
【0033】この回転ブラシ104では、軸心115が
軸受部108とスプライン嵌合により連結され、軸心1
15と軟質層116とが全長にわたってセレーション嵌
合されるので、一層確実に軸受部108から軸心115
を介して軟質層116及び掻上げ片117に回転が伝達
される。
【0034】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の一実施例のそれらと同様であるので、重複を
避けるためこれらの説明は省略する。
【0035】図9の断面図に示す本発明のまた他の実施
例に係る床用吸込具においては、回転ブラシ204の軸
心215の両端がドッグラッチ状に形成される。すなわ
ち、軸心215の両端の周方向の一部分を軸心方向に段
落ち状に凹入させ、この凹入部215aに軸心215の
両端に外嵌される軸受部208の一部分208aを噛み
込ませて、軸受部208と軸心とが機械的に連動連結さ
せている。
【0036】なお、図9において208cはプーリ、2
14は軸、216は軟質層、217は掻上げ片、219
はタイミングベルトをそれぞれ示す。
【0037】この実施例のその他の構成、作用ないし効
果は上記の一実施例のそれらと同様であるので、重複を
避けるためこれらの説明は省略する。
【0038】本発明の更に他の実施例に係る床用吸込具
においては、例えば図8(a)に示すように、回転ブラ
シ304が軸状の弾性体316と、該弾性体316と同
一素材で一連に形成される掻上げ片317と、図8
(b)に示すように、上記弾性体316の中心部を挟持
するように上記弾性体316内にインサートされた1対
の剛体315とを備える。剛体315は弾性体316外
の両端部で一体化され、それぞれ軸受部308の中心部
を貫通してその両外側に突出する軸314を形成してい
る。
【0039】この実施例では、剛体315を用いて弾性
体316及び掻上げ片317をインサート成形した後、
これらを用いて両端の軸受部308をインサート成形し
ているので、弾性体316の両端部が軸受部308内に
突入しているが、弾性体316の両端部を軸受部308
内に突入させることは必須ではない。
【0040】剛体315が弾性体316内に埋設されて
いることを除けば、この実施例のその他の構成、作用な
いし効果は上記の一実施例のそれらと同様であるので、
重複を避けるためこれらの説明は省略する。
【0041】本発明のまた更に他の実施例に係る床用吸
込具においては、例えば図9(b)及び図9(b)に示
すように、回転ブラシ404が、互いに周方向に180
°離れた位置に螺旋状のスリットを有する円筒状の剛体
415と、剛体415内に両端間で180°捩じられて
挿入されたI字形断面を有する軸状の弾性体416と、
弾性体416と同一素材で一体に形成され、剛体415
のスリットを通って外部に突出する掻上げ片417とを
備える。
【0042】図9(a)において符号408は軸受部、
408cはプーリ、419はタイミングベルトである。
弾性体416が剛体415で挟持されていることを除け
ば、この実施例のその他の構成、作用ないし効果は前例
のそれらと同様であるので、重複を避けるためこれらの
説明は省略する。
【0043】図10に示す本発明の更に異なる他の実施
例においては、掻上げ片516が円筒状の軸心515の
外周面に螺旋状に巻き付けられる剛体からなる線条体5
16aとこれの外周面を被覆する軟質材516bとで構
成され、上記線条体516aの両端部はクランク状に屈
曲させて軸心515の両端に嵌着された軸受部508の
中心を貫通する軸514を兼ねるように形成してある。
【0044】この実施例においては、掻上げ片516に
作用する外力は線条体516a及び軸心515に受け止
められるとともに、掻上げ片516の両端が軸心515
に固定されるので、掻上げ片515が変形したり軸心5
15から分離したりして軸心515が空回りすることが
防止され、信頼性が高められる。
【0045】また、軟質材516bは広い面積にわたっ
て線条体516aの外周面に接着されているので、線条
体516aから剥離し難くなる。
【0046】本発明のもう一つの実施例に係る床用吸込
具においては、図11(a)に示すように、回転ブラシ
604の軸心が順次連結された複数の柱状または円筒状
の剛体615a〜615dで構成される。
【0047】各剛体615a〜615dのうち一端に連
結される剛体615aには軸614を介して軸受部60
8が連結され、他端に連結される剛体615dには軸受
部608が一体に形成される。
【0048】また、中間の剛体615b・615cは、
例えば図12に示すように、円筒状に形成され、その一
端面の内周縁部から連結用の1対の係合爪621が突設
されるとともに、他端部の内周面にこれらの係合爪62
1に対応する係止凹部622が形成される。
【0049】一端側の剛体615aの内周面には中間の
剛体615b・615cの係合爪621に対応する係止
凹部が形成され、他端側の剛体615dには中間の剛体
615b・615cの係止凹部622に対応する係合爪
が設けられる。
【0050】各剛体615a〜615dは順に一つの係
合爪621を他の一つの内側に差し込んで係合凹部6に
係合させることにより強固に、かつ、相対回転しないよ
うに連結される。
【0051】各剛体615a〜615dの外周面には、
互いに周方向に180°ずらして、2条の螺旋状のT字
形溝620が形成されている。このT字形溝620は、
掻上げ片517の装着を容易にするため、各剛体615
a〜615dを連結した時に軸心615の全長にわたっ
て連続するように各剛体615a〜615dに形成され
ているが、掻上げ片617を軸心方向で分断する場合に
は、必ずしも軸心615の全長にわたって連続させなく
てもよい。
【0052】図11(b)に示すように、掻上げ片61
7はT字形溝520に対応するT字形の断面を有し、軸
心615のT字形溝620にその基端部が挿入される。
【0053】この実施例では掻上げ片617にこれを引
き抜こうとする外力が作用すると掻上げ片617の基端
部の両側部分がT字形溝620の両側部分に受け止めら
れ、これにより掻上げ片617の引抜きが防止される。
また、掻上げ片617の基端部が軸心615のT字形溝
620に挿入されているので、掻上げ片617に対して
軸心615が空回りするおそれはなくなる。その結果、
回転ブラシ604の掻上げ機能に対する信頼性が高めら
れる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1の床用吸込
具によれば、軸心を高剛性の材料で形成することにより
回転ブラシとして必要な剛性を確保でき、また、軸心外
周を被覆する軟質層と掻上げ片とを同一材料で一連に形
成しているので、掻上げ片に作用する外力が軟質層全体
に分散され、軟質層の弾性によって掻上げ片が軸心から
剥離することが防止されるうえ、軸心の少なくとも両端
部の断面が非円形に形成されるので、軸心の回転がこれ
を被覆する軟質層及び掻上げ片に機械的に伝動され、軸
心及び軟質層が掻上げ片に対して空回りすることが確実
に防止され、回転ブラシの掻上げ機能に対する信頼性が
高められる。
【0055】また、本発明の第2の床用吸込具によれ
ば、弾性体の中央部を挟持する剛体の剛性によって回転
ブラシとして必要な剛性が確保されるとともに、剛体の
回転か確実に弾性体及び掻上げ片に伝達され、掻上げ片
に対して剛体及び弾性体が殻回りするおそれはなくな
る。また、剛体で挟持される弾性材と掻上げ片とが同一
材料で一連に形成されているので、掻上げ片に作用する
外力が弾性材に分担されて掻上げ片の剥離が防止され
る。そして、これらの結果、回転ブラシの掻上げ機能に
対する信頼性が高められる。
【0056】更に、本発明の第3の床用吸込具によれ
ば、軸心及び線条体によって回転ブラシとして必要な剛
性が確保されるとともに、線条体の剛性によって掻上げ
片が変形することが防止され、掻上げ片が軸心から分離
されて軸心が空回りすることを防止できる。また、掻上
げ片の表面を構成する軟質材は線条体とは材質が異なる
が線条体の外周を被覆するように設けられるので、十分
に広い面積にわたって線条体に接着することができるの
で、柔軟材に作用する外力が十分に広面積にわたって分
散されるから、線条体から剥離されるおそれはない。そ
して、これらの結果、回転ブラシの掻上げ機能に対する
信頼性が高められる。
【0057】加えて、本発明の第4の床用吸込具によれ
ば、複数の柱状または円筒状の剛体を順次連結した軸心
によって回転ブラシに必要とされる剛性が得られる。ま
た、掻上げ片はT字形溝に対応するT字形に形成されて
いるので、掻上げ片を軸心の径方向に引き抜こうとする
外力に対して掻上げ片が軸心から離脱することを確実に
防止する。更に、軸心の回転が機械的に掻上げ片に伝動
されるので、掻上げ片に対して軸心が空回りするおそれ
はなく、これらの結果として、回転ブラシの掻上げ機能
に対する信頼性が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の横断平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の一実施例の回転ブラシの断面図であ
る。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】本発明の他の実施例の回転ブラシの断面図であ
る。
【図6】図5のC−C線断面図である。
【図7】本発明のまた他の実施例の回転ブラシの断面図
である。
【図8】本発明の更に他の実施例の回転ブラシの(a)
断面図及び(b)D−D線断面図である。
【図9】本発明のまた他の実施例の回転ブラシの(a)
断面図及び(b)E−E線断面図である。
【図10】本発明の更に異なる他の実施例の回転ブラシ
の(a)断面図及び(b)F−F線断面図である。
【図11】本発明のもう一つの実施例の回転ブラシの
(a)断面図及び(b)G−G線断面図である。
【符号の説明】
1 吸込具本体 4 回転ブラシ 5 ブラシ室 6 吸込口 12 モータ 15 軸心 16 軟質層 17 掻上げ片 104 回転ブラシ 115 軸心 116 軟質層 117 掻上げ片 204 回転ブラシ 215 軸心 216 軟質層 217 掻上げ片 304 回転ブラシ 315 剛体 316 弾性体 217 掻上げ片 404 回転ブラシ 415 剛体 416 弾性体 417 掻上げ片 504 回転ブラシ 515 軸心 516 掻上げ片 516a 線条体 516b 軟質材 604 回転ブラシ 615 軸心 615a〜615d 剛体 617 掻上げ片 620 T字形溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の横断平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の一実施例の回転ブラシの断面図であ
る。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】本発明の他の実施例の回転ブラシの断面図であ
る。
【図6】図5のC−C線断面図である。
【図7】本発明のまた他の実施例の回転ブラシの断面図
である。
【図8】本発明の更に他の実施例の回転ブラシの(a)
断面図及び(b)D−D線断面図である。
【図9】本発明のまた他の実施例の回転ブラシの(a)
断面図及び(b)E−E線断面図である。
【図10】本発明の更に異なる他の実施例の回転ブラシ
の(a)断面図及び(b)F−F線断面図である。
【図11】本発明のもう一つの実施例の回転ブラシの
(a)断面図及び(b)G−G線断面図である。
【図12】本発明に用いられる剛体を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】 1 吸込具本体 4 回転ブラシ 5 ブラシ室 6 吸込口 12 モータ 15 軸心 16 軟質層 17 掻上げ片 104 回転ブラシ 115 軸心 116 軟質層 117 掻上げ片 204 回転ブラシ 215 軸心 216 軟質層 217 掻上げ片 304 回転ブラシ 315 剛体 316 弾性体 217 掻上げ片 404 回転ブラシ 415 剛体 416 弾性体 417 掻上げ片 504 回転ブラシ 515 軸心 516 掻上げ片 516a 線条体 516b 軟質材 604 回転ブラシ 615 軸心 615a〜615d 剛体 617 掻上げ片 620 T字形溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市田 義幸 守口市京阪本通2丁目18番地 三洋電機株 式会社内 (72)発明者 山本 浩 守口市京阪本通2丁目18番地 三洋電機株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシ室を有する吸込具本体と、ブラシ
    室底面に形成された吸込口と、ブラシ室内に吸込口に臨
    ませて回転自在に設けられた回転ブラシと、回転ブラシ
    を回転駆動する駆動源とを備える床用吸込具において、 上記回転ブラシが、少なくとも両端部の断面が非円形状
    に形成された剛性材料からなる軸心と、軸心の外周を被
    覆する軟質層と、軟質層と同一材料で一連に形成された
    掻上げ片とを有することを特徴とする床用吸込具。
  2. 【請求項2】 ブラシ室を有する吸込具本体と、ブラシ
    室底面に形成された吸込口と、ブラシ室内に吸込口に臨
    ませて回転自在に設けられた回転ブラシと、回転ブラシ
    を回転駆動する駆動源とを備える床用吸込具において、 上記回転ブラシが、軸状の弾性体と、該弾性体と同一素
    材で一連に形成される掻上げ片と、弾性材の中央部を挟
    持する剛体とを備えることを特徴とする床用吸込具。
  3. 【請求項3】 ブラシ室を有する吸込具本体と、ブラシ
    室底面に形成された吸込口と、ブラシ室内に吸込口に臨
    ませて回転自在に設けられた回転ブラシと、回転ブラシ
    を回転駆動する駆動源とを備える床用吸込具において、 上記回転ブラシが、柱状または円筒状の軸心と、両端が
    該軸心の両端部に固定され、かつ、該軸心の周囲に螺旋
    状に巻回される掻上げ片とを備え、該掻上げ片が剛体か
    らなる線条体とこれの外周を被覆する軟質材とを有する
    ことを特徴とする床用吸込具。
  4. 【請求項4】 ブラシ室を有する吸込具本体と、ブラシ
    室底面に形成された吸込口と、ブラシ室内に吸込口に臨
    ませて回転自在に設けられた回転ブラシと、回転ブラシ
    を回転駆動する駆動源とを備える床用吸込具において、 上記回転ブラシが、複数の柱状または円筒状の剛体を順
    次連結した軸心と、軸心の外周に螺旋状に形成されたT
    字形溝に挿入される掻上げ片とを備えることを特徴とす
    る床用吸込具。
JP20038892A 1992-07-03 1992-07-03 床用吸込具 Pending JPH0622887A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003000486A (ja) * 2001-06-20 2003-01-07 Kowa Co Ltd 掃除機用床ノズルの回転ロータ
JP2009261807A (ja) * 2008-04-29 2009-11-12 Kowa Co Ltd 回転ロータ及び電気掃除機用吸込具
CN114052592A (zh) * 2021-11-19 2022-02-18 广东德尔玛科技股份有限公司 清洁头和具有它的清洁装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009261807A (ja) * 2008-04-29 2009-11-12 Kowa Co Ltd 回転ロータ及び電気掃除機用吸込具
CN114052592A (zh) * 2021-11-19 2022-02-18 广东德尔玛科技股份有限公司 清洁头和具有它的清洁装置

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