JPH0622865U

JPH0622865U - 小型湯沸器

Info

Publication number: JPH0622865U
Application number: JP3982792U
Authority: JP
Inventors: 英一武田
Original assignee: パロマ工業株式会社
Priority date: 1992-05-19
Filing date: 1992-05-19
Publication date: 1994-03-25

Abstract

(57)【要約】【目的】小型湯沸器を使用する家庭での食器洗い器の
導入を容易とする。【構成】先止式の小型湯沸器Ａにおける出湯口１に出
湯蛇口５と食器洗い器Ｂを接続するための分岐栓Ｖを設
けて、小型湯沸器Ａに食器洗い器Ｂの接続を可能とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、屋内に設置できる小型湯沸器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、食器洗い器Ｂ′を接続する湯沸器には、同時使用を考慮して一般に屋外設置タイプの大型の湯沸器（たとえば、１０号以上の能力のもの、以下同じ）Ａ ′を用い、該大型湯沸器Ａ′からの給湯配管６′の途中から食器洗い器Ｂ′への給湯管７′を分岐して食器洗い器Ｂ′に湯を導く構造となっている（図３参照）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の技術にあっては、小型湯沸器（たとえば、５号以下の能力のもの、以下同じ）を設置している家庭では、食器洗い器の導入にあたり、小型湯沸器に代えて大型湯沸器の購入及び配管工事等に多大の出費が強いられ、また、小型湯沸器の利便性である即湯性及びフレキシブル出湯管を用いることによる出湯蛇口の自在性等を放棄しなくてはならないなどの問題点があった。

【０００４】この考案は、従来の技術の有する斯かる問題点に鑑み、先止式の小型湯沸器に食器洗い器の接続を可能として、小型湯沸器を設置している家庭での食器洗い器の導入が大型湯沸器の購入及び特別の配管工事等を要することなく簡易に行え、しかも、元止式の小型湯沸器の使い勝手を損なわない使用感が得られる小型湯沸器の提供を目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案の小型湯沸器は、たとえば、実施例に対応する図１及び図２に示されているように、湯沸器Ａの出湯口１に１つの入口２と２つの出口３，４をもった分岐栓Ｖを設け、該分岐栓Ｖを介して湯沸器Ａに食器洗い器Ｂを接続可能とした構成を特徴とする。

【０００６】また、分岐栓Ｖの一方の出口３に出湯蛇口５を接続し、他方の出口４には食器洗い器Ｂを接続せしめ、かつ、分岐栓Ｖを出湯蛇口側と食器洗い器側に切替え可能とした構成をも特徴としている。

【０００７】

【作用】

この考案の小型湯沸器は、上記のように構成したので、湯沸器Ａに食器洗い器Ｂの接続が分岐栓Ｖを介して可能であるため、小型湯沸器を設置している家庭での食器洗い器の導入が容易である。

【０００８】また、分岐栓Ｖに出湯蛇口５を接続し、分岐栓Ｖを出湯蛇口側へ切替えれば、即湯性及び出湯蛇口の自在性等と相まって元止式の使用感が得られる。

【０００９】

【実施例】

以下この考案による小型湯沸器の実施例について図面を参照して説明する。

【００１０】図１及び図２において、Ａは、先止式の小型湯沸器で、一般に台所の流し台近くの壁面等に設置して使用される。

【００１１】Ｖは１つの入口２と２つの出口３，４をもった分岐栓で、前記湯沸器Ａの出湯口１に入口２を接続アダプタ６を介して接続している。しかし、接続アダプタ６を廃して分岐栓Ｖの入口２に直接接続してもよい。

【００１２】５は出湯蛇口で、キッチンシャワー１０を有するフレキシブル出湯管１１からなり、前記分岐栓Ｖの一方の出口３に接続アダプタ１２を介して接続されている。しかし、接続アダプタ１２を廃して給水栓Ｖの一方の出口３に直接接続してもよい。

【００１３】Ｂは食器洗い器で、前記分岐栓Ｖの他方の出口４にその給湯管７が給水栓ジョイント８を介して接続されている。なお、９は排水管である。

【００１４】１３は前記分岐栓Ｖの出口側流路を切替えるための切替えつまみで、該切替えつまみ１３を一定角度（たとえば、９０度）回転操作することで湯沸器Ａからの湯を出湯蛇口５と食器洗い器Ｂへ切替えて導くことができる。

【００１５】なお、図中１４は湯沸器Ａへの給水管、１５は湯沸器Ａへのガス供給管、１６は湯沸器Ａの点滅操作釦である。

【００１６】前記構成において、食器洗い器Ｂを使用するときは、切替えつまみ１３で分岐栓Ｖの出口側流路を食器洗い器側に切替えると、湯沸器Ａからの湯は食器洗い器Ｂに供給され食器洗いに供される。

【００１７】また、出湯蛇口５を使用するときは、切替えつまみ１３で分岐栓Ｖの出口側流路を出湯蛇口側に切替えると、湯沸器Ａからの湯は出湯蛇口５から吐出し、流し台における洗い物等に供される。

【００１８】

【考案の効果】

この考案の小型湯沸器は、湯沸器に食器洗い器の接続が分岐栓を介して可能となっているので、小型湯沸器を設置している家庭での食器洗い器の導入が大型湯沸器の購入及び特別の配管工事等を要することなく簡易に行える効果がある。

【００１９】また、分岐栓の出口側流路を出湯蛇口側へ切替えれば、即湯性及び出湯蛇口の自在性等と相まって元止式の小型湯沸器の使い勝手を損なわない使用感が得られ、実際の使用にあたり商品価値の高いものである。

【００２０】さらに、出湯口に分岐栓を設けるだけであるから、構造は簡略化され、コスト的にも著しく低廉となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案による小型湯沸器の一実施例の全体を
分離して示した斜視図である。

【図２】接続状態の概略正面図である。

【図３】従来例の概略正面図である。

【符号の説明】

Ａ湯沸器１出湯口２入口３出口４出口Ｖ分岐栓Ｂ食器洗い器５出湯蛇口

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】湯沸器（Ａ）の出湯口（１）に１つの入
口（２）と２つの出口（３），（４）をもった分岐栓
（Ｖ）を設け、該分岐栓（Ｖ）を介して湯沸器（Ａ）に
食器洗い器（Ｂ）を接続可能としたことを特徴とする小
型湯沸器。
【請求項２】分岐栓（Ｖ）の一方の出口（３）に出湯
蛇口（５）を接続し、他方の出口（４）には食器洗い器
（Ｂ）を接続した請求項１記載の小型湯沸器。
【請求項３】分岐栓（Ｖ）を出湯蛇口側と食器洗い器
側に切替え可能とした請求項１記載の小型湯沸器。