JPH06228423A - ポリマーブレンド - Google Patents
ポリマーブレンドInfo
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- JPH06228423A JPH06228423A JP5327683A JP32768393A JPH06228423A JP H06228423 A JPH06228423 A JP H06228423A JP 5327683 A JP5327683 A JP 5327683A JP 32768393 A JP32768393 A JP 32768393A JP H06228423 A JPH06228423 A JP H06228423A
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L53/00—Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L53/02—Compositions of block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers of vinyl-aromatic monomers and conjugated dienes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L69/00—Compositions of polycarbonates; Compositions of derivatives of polycarbonates
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 少なくとも1種の芳香族ポリカーボネート
と、ビニル芳香族化合物及び共役ジエンの選択的水素化
ブロックコポリマーとを含むブレンドであって、ブロッ
クコポリマーが、芳香族ポリカーボネートと混和性であ
る少なくとも1種のポリエステルで変性されているブレ
ンドを提供する。 【効果】 優れた機械的特性、特に低温ノッチ付きアイ
ゾット衝撃強さ及び曲げ弾性率を有する。
と、ビニル芳香族化合物及び共役ジエンの選択的水素化
ブロックコポリマーとを含むブレンドであって、ブロッ
クコポリマーが、芳香族ポリカーボネートと混和性であ
る少なくとも1種のポリエステルで変性されているブレ
ンドを提供する。 【効果】 優れた機械的特性、特に低温ノッチ付きアイ
ゾット衝撃強さ及び曲げ弾性率を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は広義にはポリマーブレン
ドに係わる。特に本発明は、変性ブロックコポリマーと
少なくとも1種の芳香族ポリカーボネートとを含むブレ
ンドに係わる。かかるブレンドは、優れた機械的特性、
特に優れた低温ノッチ付きアイゾット衝撃強さを有す
る。
ドに係わる。特に本発明は、変性ブロックコポリマーと
少なくとも1種の芳香族ポリカーボネートとを含むブレ
ンドに係わる。かかるブレンドは、優れた機械的特性、
特に優れた低温ノッチ付きアイゾット衝撃強さを有す
る。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリカーボネートは当分野におい
て公知である。芳香族ポリカーボネートは優れた機械的
特性を有することが公知であるが、低温で比較的脆弱で
あることも知られている。また、ビニル芳香族化合物及
び共役ジエンの水素化ブロックコポリマー(ゴム)を使
用することにより芳香族ポリカーボネートの耐衝撃性を
改善し得ることも当分野において公知である。かかる変
性の1つの欠点は、高いゴム配合量が要求されることか
ら離層が生じたり容認し得ない剛性の損失がもたらされ
るが故に、このような変性ポリカーボネートにおいては
延性破壊が得られないことである。実際にはこのことか
ら、かかる樹脂の適用分野が制限される結果となる。
て公知である。芳香族ポリカーボネートは優れた機械的
特性を有することが公知であるが、低温で比較的脆弱で
あることも知られている。また、ビニル芳香族化合物及
び共役ジエンの水素化ブロックコポリマー(ゴム)を使
用することにより芳香族ポリカーボネートの耐衝撃性を
改善し得ることも当分野において公知である。かかる変
性の1つの欠点は、高いゴム配合量が要求されることか
ら離層が生じたり容認し得ない剛性の損失がもたらされ
るが故に、このような変性ポリカーボネートにおいては
延性破壊が得られないことである。実際にはこのことか
ら、かかる樹脂の適用分野が制限される結果となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記制限を解
消する、少なくとも1種の芳香族ポリカーボネートと、
ビニル芳香族化合物及び共役ジエンの水素化ブロックコ
ポリマーとを含むブレンドを製造することが、特に工業
において必要である。このようなブレンドは特に、高い
曲げ弾性率を維持しつつ−40℃で延性破壊を示す。
消する、少なくとも1種の芳香族ポリカーボネートと、
ビニル芳香族化合物及び共役ジエンの水素化ブロックコ
ポリマーとを含むブレンドを製造することが、特に工業
において必要である。このようなブレンドは特に、高い
曲げ弾性率を維持しつつ−40℃で延性破壊を示す。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも1種の芳香族ポリカーボネートと、少なくとも1つ
の重合ビニル芳香族化合物ブロック及び少なくとも1つ
の水素化重合共役ジエンブロックからなる選択的水素化
ブロックコポリマーとを含むブレンドであって、前記ブ
ロックコポリマーが、前記芳香族ポリカーボネートと混
和性である少なくとも1種のポリエステルを用いて変性
されているブレンドが提供される。
とも1種の芳香族ポリカーボネートと、少なくとも1つ
の重合ビニル芳香族化合物ブロック及び少なくとも1つ
の水素化重合共役ジエンブロックからなる選択的水素化
ブロックコポリマーとを含むブレンドであって、前記ブ
ロックコポリマーが、前記芳香族ポリカーボネートと混
和性である少なくとも1種のポリエステルを用いて変性
されているブレンドが提供される。
【0005】有効な芳香族ポリカーボネートはその製造
方法と共に当分野において公知である。かかる芳香族ポ
リカーボネートは一般的には二価フェノール、例えば
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビ
スフェノール−A、即ちBPAとも称される)、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、4,4
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,2−
(3,5,3’,5−テトラクロロ−4,4’−ジヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−(3,5,3’,
5−テトラブロモ−4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニ
ル)プロパン、及び(3,3’−ジクロロ−4,4’−
ジヒドロキシ−ジフェニル)メタンから誘導される。好
ましい芳香族ポリカーボネートはビスフェノール−Aポ
リカーボネートである。適当な芳香族ポリカーボネート
についての更なる情報は例えば米国特許第4,255,
534号から得ることができる。
方法と共に当分野において公知である。かかる芳香族ポ
リカーボネートは一般的には二価フェノール、例えば
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビ
スフェノール−A、即ちBPAとも称される)、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、4,4
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,2−
(3,5,3’,5−テトラクロロ−4,4’−ジヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−(3,5,3’,
5−テトラブロモ−4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニ
ル)プロパン、及び(3,3’−ジクロロ−4,4’−
ジヒドロキシ−ジフェニル)メタンから誘導される。好
ましい芳香族ポリカーボネートはビスフェノール−Aポ
リカーボネートである。適当な芳香族ポリカーボネート
についての更なる情報は例えば米国特許第4,255,
534号から得ることができる。
【0006】有効なポリエステルは、芳香族ポリカーボ
ネートと混和性のものである。かかる化合物の例として
は、ポリカプロラクトン、ポリ(1,4−シクロヘキサ
ンジメチレンスクシネート)、ポリ(コハク酸エチレ
ン)、ポリ(アジピン酸エチレン)、ポリ(1,4−ブ
チレンアジぺート)、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール及びテレフタル酸由来のポリマー、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール並びにテレ−及びイソフタル酸
(80%/20%)由来のポリマーを挙げることができ
る。好ましいポリエステルはポリカプロラクトンであ
り、特に好ましいのは、アクリル酸ヒドロキシエチル末
端カプロラクトンオリゴマー、例えば市販のTone
M100(Toneは商標である)である。
ネートと混和性のものである。かかる化合物の例として
は、ポリカプロラクトン、ポリ(1,4−シクロヘキサ
ンジメチレンスクシネート)、ポリ(コハク酸エチレ
ン)、ポリ(アジピン酸エチレン)、ポリ(1,4−ブ
チレンアジぺート)、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ール及びテレフタル酸由来のポリマー、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール並びにテレ−及びイソフタル酸
(80%/20%)由来のポリマーを挙げることができ
る。好ましいポリエステルはポリカプロラクトンであ
り、特に好ましいのは、アクリル酸ヒドロキシエチル末
端カプロラクトンオリゴマー、例えば市販のTone
M100(Toneは商標である)である。
【0007】本発明に有効な未変性ブロックコポリマー
は、ビニル芳香族化合物及び共役ジエンの選択的水素化
ブロックコポリマーである。かかるブロックコポリマー
は一般に、ビニル芳香族ブロックが相分離して物理的に
架橋された硬質ドメインを生成し、それが共役ジエンブ
ロックによって連結されている、ビニル芳香族ブロック
と水素化共役ジエンとの網形成構造を有する。このよう
な網形成構造は、ブロックコポリマー分子が少なくとも
2つのビニル芳香族ブロックを有し、それらのビニル芳
香族ブロックが、共役ジエンブロックが連続相を形成し
且つビニル芳香族ブロックが前記連続相中に分散する硬
質ドメインを形成するという相分離を惹起するのに十分
なサイズの共役ジエンブロックによって分離されている
ときに生じる。ブロックコポリマー構造は一般に、放射
状、直線状、または分枝状であり得る。
は、ビニル芳香族化合物及び共役ジエンの選択的水素化
ブロックコポリマーである。かかるブロックコポリマー
は一般に、ビニル芳香族ブロックが相分離して物理的に
架橋された硬質ドメインを生成し、それが共役ジエンブ
ロックによって連結されている、ビニル芳香族ブロック
と水素化共役ジエンとの網形成構造を有する。このよう
な網形成構造は、ブロックコポリマー分子が少なくとも
2つのビニル芳香族ブロックを有し、それらのビニル芳
香族ブロックが、共役ジエンブロックが連続相を形成し
且つビニル芳香族ブロックが前記連続相中に分散する硬
質ドメインを形成するという相分離を惹起するのに十分
なサイズの共役ジエンブロックによって分離されている
ときに生じる。ブロックコポリマー構造は一般に、放射
状、直線状、または分枝状であり得る。
【0008】好ましい未変性前駆ブロックコポリマー
は、直線状構造: A−B−A 〔ここで、Aはそれぞれビニル芳香族ブロックであり、
Bは水素化共役ジエンブロックである〕を有する米国特
許第Re27,145号に記載のものである。好ましい
ビニル芳香族ブロックはポリスチレンであり、好ましい
共役ジエンブロックは水素化ポリブタジエンまたは水素
化ポリイソプレンであるが、このうち最も好ましいのは
水素化ポリブタジエンである。ブロックA対ブロックB
の割合及び各ブロックの相対分子量は、実際の加硫ステ
ップを必要とすることなく加硫ゴムとして挙動するよう
な最適の併合特性を有するゴムを得るようにバランス調
整される。市販のブロックコポリマーの例としてはKR
ATON Gポリマー(KRATONは商標である)を
挙げることができる。
は、直線状構造: A−B−A 〔ここで、Aはそれぞれビニル芳香族ブロックであり、
Bは水素化共役ジエンブロックである〕を有する米国特
許第Re27,145号に記載のものである。好ましい
ビニル芳香族ブロックはポリスチレンであり、好ましい
共役ジエンブロックは水素化ポリブタジエンまたは水素
化ポリイソプレンであるが、このうち最も好ましいのは
水素化ポリブタジエンである。ブロックA対ブロックB
の割合及び各ブロックの相対分子量は、実際の加硫ステ
ップを必要とすることなく加硫ゴムとして挙動するよう
な最適の併合特性を有するゴムを得るようにバランス調
整される。市販のブロックコポリマーの例としてはKR
ATON Gポリマー(KRATONは商標である)を
挙げることができる。
【0009】未変性前駆ブロックコポリマーは、周知の
方法、例えば米国特許第4,874,818号に記載の
方法に従ってポリエステルを用いて変性することができ
る。一般に変性ブロックコポリマーを製造する方法に
は、最初に成分の均密混合物を形成することが含まれ
る。これには、所定量の選択的水素化ブロックコポリマ
ーをポリエステルと適当な装置を使用して適正に混合及
び配合することが必要である。便宜的には前記ブロック
コポリマーの溶融液中に、フリーラジカル開始剤も加え
られる。使用するブロックコポリマーの量は通常は96
〜99重量%であり、ポリエステルの量は通常は1〜4
重量%であるが、好ましいのは約2重量%である。使用
するフリーラジカル開始剤の量は、グラフト反応を誘発
するのに十分なものとする。量で言えば、これは、未変
性ブロックコポリマーを基準にして通常は5.0重量%
までであるが、約1.5重量%であるのが適当である。
方法、例えば米国特許第4,874,818号に記載の
方法に従ってポリエステルを用いて変性することができ
る。一般に変性ブロックコポリマーを製造する方法に
は、最初に成分の均密混合物を形成することが含まれ
る。これには、所定量の選択的水素化ブロックコポリマ
ーをポリエステルと適当な装置を使用して適正に混合及
び配合することが必要である。便宜的には前記ブロック
コポリマーの溶融液中に、フリーラジカル開始剤も加え
られる。使用するブロックコポリマーの量は通常は96
〜99重量%であり、ポリエステルの量は通常は1〜4
重量%であるが、好ましいのは約2重量%である。使用
するフリーラジカル開始剤の量は、グラフト反応を誘発
するのに十分なものとする。量で言えば、これは、未変
性ブロックコポリマーを基準にして通常は5.0重量%
までであるが、約1.5重量%であるのが適当である。
【0010】フリーラジカルを生成し得る任意の化合物
をフリーラジカル開始剤として本発明に使用し得る。し
かしながら一般にはペルオキシドが好ましい。かかるペ
ルオキシドとしては、2,5−ジメチル−2,5−ビス
(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン(LUPEROX
101)、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチ
ルペルオキシ)ヘキシン−3(LUPEROX 13
0)、及びジ−t−ブチルペルオキシドを挙げることが
できる。LUPEROXは商標である。
をフリーラジカル開始剤として本発明に使用し得る。し
かしながら一般にはペルオキシドが好ましい。かかるペ
ルオキシドとしては、2,5−ジメチル−2,5−ビス
(t−ブチルペルオキシ)ヘキサン(LUPEROX
101)、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチ
ルペルオキシ)ヘキシン−3(LUPEROX 13
0)、及びジ−t−ブチルペルオキシドを挙げることが
できる。LUPEROXは商標である。
【0011】ベースポリマーと開始剤及びポリエステル
との接触は、反応物質を迅速に接触させるよう高レベル
の混合を与え得る装置において実施されるべきである。
押出機、バンバリーミキサー、シグマブレードミキサー
などの装置は、高レベルの混合を与え得る装置の例であ
る。押出機、特に二軸スクリュー押出機または一軸スク
リュー押出機は、迅速混合を保証するのに最も好まし
い。ベースポリマーとポリエステル及び開始剤との接触
は、開始剤の反応及びモノマーのグラフトが可能となる
のに十分な温度で且つ十分な時間実施されるべきであ
る。変性処理を実施するには、200℃以上の温度及び
1分以上の反応時間が好ましい。
との接触は、反応物質を迅速に接触させるよう高レベル
の混合を与え得る装置において実施されるべきである。
押出機、バンバリーミキサー、シグマブレードミキサー
などの装置は、高レベルの混合を与え得る装置の例であ
る。押出機、特に二軸スクリュー押出機または一軸スク
リュー押出機は、迅速混合を保証するのに最も好まし
い。ベースポリマーとポリエステル及び開始剤との接触
は、開始剤の反応及びモノマーのグラフトが可能となる
のに十分な温度で且つ十分な時間実施されるべきであ
る。変性処理を実施するには、200℃以上の温度及び
1分以上の反応時間が好ましい。
【0012】変性ブロックコポリマーは、押出し、ペレ
ット化し、更に少なくとも1種の適当な芳香族ポリカー
ボネートと混合して、本発明のブレンドを形成すること
ができる。該ブレンド中に存在する変性された選択的水
素化ブロックコポリマーの量は通常は5〜15重量%、
好ましくは8〜12重量%であるが、最も好ましいのは
約10重量%である。従って本発明のブレンド中に存在
する芳香族ポリカーボネートの量は85〜95重量%、
好ましくは88〜92重量%であり、最も好ましいのは
約90重量%である。
ット化し、更に少なくとも1種の適当な芳香族ポリカー
ボネートと混合して、本発明のブレンドを形成すること
ができる。該ブレンド中に存在する変性された選択的水
素化ブロックコポリマーの量は通常は5〜15重量%、
好ましくは8〜12重量%であるが、最も好ましいのは
約10重量%である。従って本発明のブレンド中に存在
する芳香族ポリカーボネートの量は85〜95重量%、
好ましくは88〜92重量%であり、最も好ましいのは
約90重量%である。
【0013】本発明のブレンドは、他の有効な成分また
は添加剤を含有することもできる。かかる他の成分とし
ては、例えば、充填剤、顔料、抗酸化剤、安定剤、プロ
セスオイル、増量剤、及び離型剤を挙げることができ
る。
は添加剤を含有することもできる。かかる他の成分とし
ては、例えば、充填剤、顔料、抗酸化剤、安定剤、プロ
セスオイル、増量剤、及び離型剤を挙げることができ
る。
【0014】本発明のブレンドは、実施例及び表に示し
たように未変性ブロックコポリマーを使用した同様のブ
レンドと比較し、優れた機械的特性、特に低温ノッチ付
きアイゾット衝撃強さ及び優れた剛性(曲げ弾性率)を
有する。
たように未変性ブロックコポリマーを使用した同様のブ
レンドと比較し、優れた機械的特性、特に低温ノッチ付
きアイゾット衝撃強さ及び優れた剛性(曲げ弾性率)を
有する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を非限定的な実施例及び表Iに
よって説明する。
よって説明する。
【0016】実施例1 この実施例のベースポリマーは、ポリスチレン端部ブロ
ックが数平均分子量7400を有し、ポリブタジエン中
間ブロックが数平均分子量35,000を有する、選択
的水素化スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック
コポリマーであった。アセトン中に0.3重量%Lup
erox 101を含む溶液(ベースポリマーを基準に
すると1.5重量%)をベースポリマーに加え、次い
で、ポリエステル変性剤として5.0重量%のTone
M100を加えた。混合物を、溶融温度約240℃及
び滞留時間約1分間の同時回転二軸スクリュー押出機を
使用して押出した。生成物をテトラヒドロフランからイ
ソプロピルアルコール中へポリマーを沈殿させた後でプ
ロトンNMRスペクトル分析し、変性ブロックコポリマ
ーのTone M100含有量は1.7重量%であるこ
とが判明した。
ックが数平均分子量7400を有し、ポリブタジエン中
間ブロックが数平均分子量35,000を有する、選択
的水素化スチレン−ブタジエン−スチレントリブロック
コポリマーであった。アセトン中に0.3重量%Lup
erox 101を含む溶液(ベースポリマーを基準に
すると1.5重量%)をベースポリマーに加え、次い
で、ポリエステル変性剤として5.0重量%のTone
M100を加えた。混合物を、溶融温度約240℃及
び滞留時間約1分間の同時回転二軸スクリュー押出機を
使用して押出した。生成物をテトラヒドロフランからイ
ソプロピルアルコール中へポリマーを沈殿させた後でプ
ロトンNMRスペクトル分析し、変性ブロックコポリマ
ーのTone M100含有量は1.7重量%であるこ
とが判明した。
【0017】実施例2 実施例1を繰り返した。生成物のプロトンNMR分析か
ら、Tone M100のグラフトレベルは2.0重量
%と測定された。
ら、Tone M100のグラフトレベルは2.0重量
%と測定された。
【0018】実施例3 加えるTone M100ポリエステルの量をベースポ
リマーを基準にして10重量%に増やし、実施例1を繰
り返した。生成物をプロトンNMR分析すると、変性ポ
リマーにおけるTone M100含有量は3.8重量
%であることが明らかとなった。
リマーを基準にして10重量%に増やし、実施例1を繰
り返した。生成物をプロトンNMR分析すると、変性ポ
リマーにおけるTone M100含有量は3.8重量
%であることが明らかとなった。
【0019】実施例4 この実施例のベースポリマーは、数平均分子量が35,
500のポリスチレンブロックと数平均分子量が61,
500のポリイソプレンブロックとを有する、選択的水
素化スチレン−イソプレンジブロックコポリマーであっ
た。アセトンで希釈した0.2重量%Luperox
101の溶液(ベースポリマーを基準にすると1.5重
量%)をベースポリマーに加え、次いで、5.0重量%
のTone M100ポリエステルを加えた。混合物
を、溶融温度約270℃及び滞留時間約1分間の同時回
転二軸スクリュー押出機を使用して押出した。生成物を
テトラヒドロフランからイソプロピルアルコール中へポ
リマーを沈殿させた後でプロトンNMRスペクトル分析
し、ブロックコポリマーのTone M100含有量は
2.0重量%であることが判明した。
500のポリスチレンブロックと数平均分子量が61,
500のポリイソプレンブロックとを有する、選択的水
素化スチレン−イソプレンジブロックコポリマーであっ
た。アセトンで希釈した0.2重量%Luperox
101の溶液(ベースポリマーを基準にすると1.5重
量%)をベースポリマーに加え、次いで、5.0重量%
のTone M100ポリエステルを加えた。混合物
を、溶融温度約270℃及び滞留時間約1分間の同時回
転二軸スクリュー押出機を使用して押出した。生成物を
テトラヒドロフランからイソプロピルアルコール中へポ
リマーを沈殿させた後でプロトンNMRスペクトル分析
し、ブロックコポリマーのTone M100含有量は
2.0重量%であることが判明した。
【0020】実施例5 加えるTone M100ポリエステルの量をベースポ
リマーを基準にして10重量%に増やし、実施例4を繰
り返した。プロトンNMR分析すると、変性ポリマーに
おけるTone M100含有量は3.9重量%である
ことが明らかとなった。
リマーを基準にして10重量%に増やし、実施例4を繰
り返した。プロトンNMR分析すると、変性ポリマーに
おけるTone M100含有量は3.9重量%である
ことが明らかとなった。
【0021】実施例6 ビスフェノールAポリカーボネートと官能化ブロックコ
ポリマーのブレンドを調製した。ブレンド調製に使用し
たポリカーボネートはG.E.Plasticsから入
手したLEXAN 141(LEXANは商標である)
であった。ポリカーボネート及びそのブレンドを160
℃で8時間以上乾燥してから、全ての処理ステップを実
施した。ブレンドは同時回転二軸スクリュー押出機にお
いて調製した。曲げ弾性率及びノッチ付きアイゾット衝
撃強さ試験のために標本を射出成形した。ノッチ付きア
イゾット試験(0.32cm(1/8インチ))はAS
TM D256に従って−40℃で実施した。曲げ弾性
率試験はASTM D790に従って実施した。試験結
果を表Iに示す。これらのデータから、本発明のポリカ
ーボネート及び変性ポリマーのブレンドにおいては曲げ
弾性率及び低温ノッチ付きアイゾットが向上したことが
判る。
ポリマーのブレンドを調製した。ブレンド調製に使用し
たポリカーボネートはG.E.Plasticsから入
手したLEXAN 141(LEXANは商標である)
であった。ポリカーボネート及びそのブレンドを160
℃で8時間以上乾燥してから、全ての処理ステップを実
施した。ブレンドは同時回転二軸スクリュー押出機にお
いて調製した。曲げ弾性率及びノッチ付きアイゾット衝
撃強さ試験のために標本を射出成形した。ノッチ付きア
イゾット試験(0.32cm(1/8インチ))はAS
TM D256に従って−40℃で実施した。曲げ弾性
率試験はASTM D790に従って実施した。試験結
果を表Iに示す。これらのデータから、本発明のポリカ
ーボネート及び変性ポリマーのブレンドにおいては曲げ
弾性率及び低温ノッチ付きアイゾットが向上したことが
判る。
【0022】比較例1及び2 実施例1の変性ブロックコポリマーに代えて対応する未
変性前駆ブロックコポリマーを使用し、実施例6を繰り
返した。
変性前駆ブロックコポリマーを使用し、実施例6を繰り
返した。
【0023】結果は表Iにまとめて示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1のデータから、従来のブレンドと比較
して本発明のブレンドの低温衝撃強さは向上しており、
また本発明のブレンドは剛性もまた優れていることが判
る。
して本発明のブレンドの低温衝撃強さは向上しており、
また本発明のブレンドは剛性もまた優れていることが判
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも1種の芳香族ポリカーボネー
トと、少なくとも1つの重合ビニル芳香族化合物ブロッ
ク及び少なくとも1つの水素化重合共役ジエンブロック
からなる選択的水素化ブロックコポリマーとを含むブレ
ンドであって、前記ブロックコポリマーが、前記芳香族
ポリカーボネートと混和性である少なくとも1種のポリ
エステルを用いて変性されているブレンド。 - 【請求項2】 前記芳香族ポリカーボネートがビスフェ
ノールAポリカーボネートである請求項1に記載のブレ
ンド。 - 【請求項3】 前記芳香族ポリカーボネートが、該ブレ
ンドの全重量を基準にして85〜95重量%の量で存在
する請求項1または2に記載のブレンド。 - 【請求項4】 前記選択的水素化ブロックコポリマーが
ポリスチレン−水素化ポリブタジエン−ポリスチレンブ
ロックコポリマーである請求項1から3のいずれか一項
に記載のブレンド。 - 【請求項5】 前記ポリエステルが、アクリル酸ヒドロ
キシエチル末端カプロラクトンオリゴマーである請求項
1から4のいずれか一項に記載のブレンド。 - 【請求項6】 前記ポリエステルが前記変性ブロックコ
ポリマー中に、該変性ブロックコポリマーの全重量を基
準にして1〜4重量%の量で存在する請求項1〜5のい
ずれか一項に記載のブレンド。
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US07/996,945 US5288800A (en) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | Polymer blends |
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