JPH0622832U - エアコン室外機用設置台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安定した設置状態が得られ、かつ、規格の異
なる多くの機種に対応させることができるエアコン室外
機用設置台の提供。 【構成】 本体部１が合成樹脂材により長方形状の上面
１１を有する中空箱状に形成されていて、該本体部１の
上面１１側にはその長手方向中心線に沿って該中心線の
少なくとも両端部側に所定長さの摺動溝１３が形成さ
れ、該摺動溝１３はその断面が十字形に形成されていて
十字の水平軸部内には２つのナット２がそれぞれ摺動可
能に収容され、該ナット２には、それぞれ固定用ボルト
３が本体部１の上面１１側から摺動溝１３の垂直軸方向
に挿通する状態で螺合されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、エアコン室外機を載置した状態で設置するためのエアコン室外機用 設置台に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、エアコン室外機を設置する際の設置台としては、建築用のブロックが用 いられていた。

【０００３】

【考案が解決しょうとする課題】

しかしながら、エアコン室外機の設置台として建築用ブロックを用いると、該 ブロックには固定手段を有しないことから、エアコン室外機の設置状態が不安定 になるという問題点があった。

【０００４】 そこで、本考案では、かかる問題点を解決し、安定した設置状態を得ることが できると共に、規格の異なる多くの機種に対応させることができるエアコン室外 機用設置台を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の目的を達成するために、本考案のエアコン室外機用設置台では、本体部 が合成樹脂材により長方形状の上面を有する中空箱状に形成されていて、該本体 部の上面側にはその長手方向中心線に沿って該中心線の少なくとも両端部側に所 定長さの摺動溝が形成され、該摺動溝はその断面が十字形に形成されていて十字 の水平軸部内には２つのナットがそれぞれ摺動可能に収容され、該ナットには、 それぞれ固定用ボルトが本体部の上面側から摺動溝の垂直軸方向に挿通する状態 で螺合されている構成とした。

【０００６】

【作用】 本考案では上述のように構成されるので、まず、エアコン室外機を設置しょう とする場所に、所定の間隔のもとに本考案の設置台を２個平行状態に設置する。 そして、エアコン室外機の底部に４か所設けられた固定用脚部を両設置台上に 載置する状態でエアコン室外機を設置すると供に、該各固定用脚部のボルト穴に その上方から固定用ボルトを挿通して各摺動溝内に収容したナットに螺合して締 めつけを行うことにより、エアコン室外機を両設置台上に固定状態で設置するこ とができる。 従って、エアコン室外機を安定した状態で設置することができる。

【０００７】

【実施例】

図１〜図６は、本考案一実施例のエアコン室外機用設置台Ａを示すもので、こ れ等の図において、Ｂはエアコン室外機、１は本体部、２はナット、３は固定用 ボルトを示す。

【０００８】 前記本体部１は、ポリプロピレン，ポリエチレン，ＡＢＳ樹脂等の合成樹脂材 により、長方形状の上面１１を有していてその下面側のみ開口した中空箱状に形 成されている。 即ち、この本体部１は、インゼクションにより一体に成形されるもので、断面 が略台形状に形成され、中空部１２内には、複数本の補強用リブ１ａが形成され ていると共に、接地面となる環状の下端開口端面には、図４に示すように、網目 状の滑り止め用突起模様１ｂが形成されている。

【０００９】 また、該本体部１の上面１１側にはその長手方向中心線に沿って該中心線の両 端部側に所定長さの摺動溝１３，１３が形成されている。この両摺動溝１３は、 図５及び図６に示すように、その断面が十字形に形成されていて、該十字の水平 軸部内には前記ナット２がそれぞれ摺動可能に収容されている。 そして、該ナット２には、それぞれ固定用ボルト３が本体部１の上面１１側か ら摺動溝１３の垂直軸方向に挿通する状態で螺合されている。この固定用ボルト ３は、頭部３ａが樹脂で大きめに形成されていて、手で容易に締め付けが行える ようになっている。

【００１０】 次に、実施例の作用について説明する。 この実施例のエアコン室外機用設置台Ａは、上述のように構成されるので、図 ８に示すように、まず、エアコン室外機Ｂを設置しょうとする場所に、２つの設 置台Ａ，Ａを所定の間隔のもとに平行状態に設置する。

【００１１】 そして、エアコン室外機Ｂの底部に４か所設けられた固定用脚部４を両設置台 Ａ，Ａ上に載置する状態でエアコン室外機Ｂを設置すると供に、該各固定用脚部 ４のボルト穴４ａにその上方から固定用ボルト３を挿通して各摺動溝１３内に収 容したナット２に螺合して締めつけを行うことにより、エアコン室外機Ｂを両設 置台Ａ，Ａ上に固定状態で設置することができる。 以上のようにこの実施例の設置台Ａでは、エアコン室外機Ｂを両設置台Ａ，Ａ 上に固定状態で設置することができるため、エアコン室外機Ｂの安定した設置状 態を得ることができるようになる。

【００１２】 また、接地面となる環状の下端開口端面には、網目状の滑り止め用突起模様１ ｂが形成されているため、施工時や施工後における設置面とのズレを防止するこ とができ、これにより、作業性や設置後の安定性を高めることができる。

【００１３】 また、固定用ボルト３は手で締めつけを行うことができるので、作業性を高め ることができる。さらに、摺動溝１３は十字形に形成されていて、固定用ボルト ３を上方から下方へ向けて差し込めるように構成されるているため、固定用ボル ト３のねじ先端部が外部に露出することがなく、これにより、見栄えをよくする ことができる。

【００１４】 また、摺動溝１３の存在により、両ナット２，２の間隔は任意に設定可能であ るため、規格の異なる多くの機種に対応させることができる。

【００１５】 また、本体部１の中空部１２内に底部の開口部からコンクリートを流し込んで 固めることにより、強度性をさらに高めることができると共に、安定性の良い設 置台Ａを得ることができる。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明してきたように、本考案のエアコン室外機用設置台では、本体部の上 面側にはその長手方向中心線に沿って該中心線の少なくとも両端部側に所定長さ の摺動溝が形成され、該摺動溝はその断面が十字形に形成されていて十字の水平 軸部内には２つのナットがそれぞれ摺動可能に収容され、該ナットには、それぞ れ固定用ボルトが本体部の上面側から摺動溝の垂直軸方向に挿通する状態で螺合 されている構成としたことで、固定用ボルトとナットにより、エアコン室外機を ２つの設置台上に固定状態で設置することができるため、エアコン室外機の安定 した設置状態を得ることができるようになると共に、摺動溝に沿ったナットの摺 動により、両ナットの間隔は任意に設定することができるため、規格の異なる多 くの機種に対応させることができるという効果が得られる。 また、摺動溝は十字形に形成されていて、固定用ボルトを上方から下方へ向け て差し込めるように構成されるているため、固定用ボルトのねじ先端部が外部に 露出することがなく、これにより、見栄えをよくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案一実施例のエアコン室外機用設置台を示
す図２のＢ−Ｂ線における縦断正面図である。

【図２】本考案一実施例の設置台を示す平面図である。

【図３】本考案一実施例の設置台を示す正面図である。

【図４】本考案一実施例の設置台を示す底面図である。

【図５】本考案一実施例の設置台を示す側面図である。

【図６】図２のＡ−Ａ線における縦断側面図である。

【図７】本考案一実施例設置台の使用状態を示す斜視図
である。

【符号の説明】

Ａ エアコン室外機用設置台 Ｂ エアコン室外機 １ 本体部 ２ ナット ３ 固定用ボルト １１ 上面 １３ 摺動溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体部が合成樹脂材により長方形状の上
   面を有する中空箱状に形成されていて、該本体部の上面
   側にはその長手方向中心線に沿って該中心線の少なくと
   も両端部側に所定長さの摺動溝が形成され、 該摺動溝はその断面が十字形に形成されていて十字の水
   平軸部内には２つのナットがそれぞれ摺動可能に収容さ
   れ、 該ナットには、それぞれ固定用ボルトが本体部の上面側
   から摺動溝の垂直軸方向に挿通する状態で螺合されてい
   ることを特徴とするエアコン室外機用設置台。