JPH0644989Y2

JPH0644989Y2 - コンクリート用型枠

Info

Publication number: JPH0644989Y2
Application number: JP1668489U
Authority: JP
Inventors: 健出口
Original assignee: Inaba Denki Sangyo Co Ltd
Current assignee: Inaba Denki Sangyo Co Ltd
Priority date: 1989-02-15
Filing date: 1989-02-15
Publication date: 1994-11-16
Anticipated expiration: 2004-02-15
Also published as: JPH02107660U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、ンクリート用型枠に関する。

〔従来の技術〕

従来、周縁に互いにクギや、連結具等で連結するフラ
ンジ部を備えたコンクリートパネルの組合せから、コン
クリートを形成するための型枠を、形成していた。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかし、クギによってコンクリートパネルを連結して組
立てるには、組立て、取外しの際の手間が多くかかり、
また、クギ以外に連結具でコンクリートパネルを連結し
て組立てるには、全体の部材点数が多くなり、コスト高
になるばかりか、部材管理に多くの手間が必要となる欠
点があった。

本考案の目的は、部材点数少く、簡単に連結、取外しが
できる型枠を提供する点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本考案のコンクリート用型枠の特徴構成は、内側にコン
クリート打設空間を形成する筒状の型枠本体を、径方向
に２分割形成し、両分割部材の分割縁部どうしを係合連
結する連結部を、前記両分割部材の筒軸芯方向への相対
移動によってのみ互いに嵌合及び離脱可能な係合凸部と
係合凹部から形成してあることにあり、その作用効果
は、次の通りである。

〔作用〕

つまり、型枠を組立てる時は、両分割部材を、互いに筒
軸芯方向に相対移動させて、係合凸部と係合凹部を互い
に嵌合させれば良く、この筒状の型枠本体のコンクリー
ト打設空間に、コンクリートを打設してコンクリートを
硬化させた後は、再び両分割部材を、互いに筒軸芯方向
に相対移動させて、係合凸部と係合凹部を互いに離脱さ
せるだけで、打設後のコンクリートから型枠を、簡単に
外すことができる。

〔考案の効果〕

従って、従来のようにクギや連結具等の別部材を使用す
ることなく、型枠を組付け及び取外しすることができる
ために、型枠組付け作業の手間を少なくできながら、し
かも、全体として部材点数を少なくでき、その結果製作
費を安くできると共に、部品管理を楽に行うことができ
るようになった。

〔実施例〕

次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第12図に示すように、空調配管（１）や空調配管（１）
用カバー（２）等を、並べて門型の架台（３）上に取付
け、その架台（３）の一対の脚部（４）を、夫々柱状の
基礎ンクリート（５）に固定して載荷物の支持固定構造
を構成してある。

前記基盤コンクリート（５）は、下部ほど巾広なほぼ四
角柱状を成し、その基盤コンクリート（５）を形成する
ための型枠（６）を次に示す。

つまり、第１図及び第２図（イ），（ロ）に示すよう
に、内側にコンクリート打設空間（Ｓ）を形成する下側
ほど大径のほぼ四角筒状の合成樹脂製型枠本体（７）
を、径方向に２分割形成し、両分割部材（7A），（7B）
の分割縁部（８）どうしを係合連結する連結部（９）
を、両分割部材（7A），（7B）の筒軸芯方向への相対移
動によってのみ互いに嵌合及び離脱可能な係合凸部（9
A）と係合凹部（9B）から形成してある。

尚、前記型枠本体（７）の下端にはそのほぼ全周にわた
って接地用鍔部（10）を一体連設してあり、鍔部（10）
下面に両面テープを取付けておけば、型枠本体（７）
を、立設状態で設置する時に、鍔部（10）接地させて地
面に固定すれば、型枠本体（７）が安定するばかりか、
コンクリート打設空間（Ｓ）にコンクリートを打設した
時に、型枠本体（７）の下端と地面との間からのコンク
リートの漏れ防止にもなる。

前記両分割部材（7A），（7B）夫々の上部には、連結部
（９）を介して両分割部材（7A），（7B）を連結した状
態で互いに対向する位置に、架台（３）の脚部（４）に
対する取付具（11）（第３図（イ），（ロ），（ハ）に
示す）が係止可能な凹部（12）を設け、この凹部（12）
には、取付具（11）を係止させずにコンクリート打設空
間（Ｓ）内にコンクリートを打設する時に、型枠本体
（７）の上端部にまでできるだけ多くのコンクリートを
打設できるように、凹部（12）を側面視で閉じる薄膜壁
部（13）を、分割部材（7A），（7B）の側壁部（14）に
連設してあり、取付具（11）を凹部（12）に係止させた
状態でコンクリートを打設する時には、薄膜壁部（13）
を簡単に切取って、凹部（12）に取付具（11）を係合で
きるように構成してある。

図面中（15）は、凹部（12）を補強するリブである。

前記取付具（11）は、第３図（イ），（ロ），（ハ）に
示すように、前記凹部（12）に係止自在な係止部（11
A）を、長手方向の両端に設け、係止部（11A）と係止部
（11A）との間には、ナット（16）を嵌合させる底付き
の六角穴（17）を３個並設してあり、各六角穴（17）の
底部（17A）には、アンカーボルト（18）挿通孔（19）
を形成してある。

次に、前記型枠（６）及び取付具（11）の使用方法を説
明する。

つまり、前記型枠（６）のみ使用する場合は、第４図に
示すように、脚部（４）を地面に設置した後、係合凸部
（9A）と係合凸部（9B）との嵌合によって、両分割部材
（7A），（7B）を連結させて脚部（４）を囲続する状態
で型枠（６）を組立てて設置させ、その後、型枠（６）
内にコンンリートを打設して脚部（４）を埋設した柱状
基礎コンクリートを形成し、コンクリート硬化後に係合
凸部（9A）と係合凹部（9B）とを筒軸芯方向に相対移動
させて離脱させ、両分割部材（7A），（AB）を夫々基礎
コンクリートから取外す。

また前記脚部（４）を基礎コンクリートに埋設させずに
前記型枠（６）によって基礎コンクリート（５）を成形
した後に（第４図イ→ロ）、基礎コンクリート（５）の
上面（Ｆ）にアンカーボルト（18）を立てて、上面
（Ｆ）に載置した脚部（４）を、アンカーボルト（18）
とナット（16）を会して固定しても良く、上記のいずれ
かの施工方法も、型枠（６）の再利用が可能である。

更に、前記型枠（６）と取付具（11）とを組合わせて使
用する場合には、第６図（イ）に示すように、両分割部
材（7A），（7B）を連結部（９）で連結して一体の型枠
（６）に組立てた後、六角孔（17）に嵌合させたナット
（16）と、六角穴（17）の下側に配置するナット（16）
とでアンカーボルト（18）を締付け固定し、第６図
（ハ）に示すように、コンクリートを打設して基礎コン
クリート（５）を成形した後に、脚部（４）をアンカー
ボルト（18）を介して固定するか、又は、第６図（ロ）
に示すように、脚部（４）をアンカーボルト（18）を介
して取付具（11）に固定した後に、コンクリートを打設
して、脚部（４）を埋設した基礎コンクリート（５）を
成形するが、いずれの施工方法も、両分割部材（7A），
（7B）を離脱させられないために、型枠（６）の再利用
は困難であるが、型枠（６）に取付けた取付具（11）に
よって、架台（３）の固定位置を性格に決定することが
容易であるという利点を有する。

〔別実施例〕

前記型枠本体（７）は、コンクリートとの離型性の良い
合成樹脂で形成したが、金属製であっても良い。前記型
枠本体（７）は、下側ほど大径に形成する以外に、上下
同径の筒状であっても良く、また、四角筒状以外に、円
筒状であっても、他の多角筒状であっても良い。

本考案の型枠（６）は、基礎コンクリート（５）以外
に、建造物の一部を形成するものであっても良い。

前記係合凸部（9A）と、係合凹部（9B）の形状は、図面
以外の形状であっても良い。

前記型枠本体（７）には、第７図、第８図に示すよう
に、特に凹部（12）を設けなくても良く、この型枠本体
（７）に対して係止させる取付具（11）は、第９図乃至
第11図（イ），（ロ）に示すように、係止部（11A）に
連結部（９）を嵌合させる嵌合凹部（11a）を設けてあ
っても良い。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対象を便利
にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付図
面の構造に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るコンクリート用型枠の実施例を示
し、第１図は型枠の分解斜視図、第２図（イ）は型枠の
一部切欠き平面図、第２図（ロ）は、型枠の一部切欠き
正面図、第３図（イ）は取付具の平面図、第３図（ロ）
は取付具の一部縦断正面図、第３図（ハ）は取付具の底
面図、第４図は要部縦断面図、第５図（イ），（ロ）及
び第６図（イ），（ロ），（ハ）は、夫々別実施形態の
要部組立ての説明をするための縦断面図、第７図〜第11
図は別実施例の型枠本体と取付具を示し、特に第７図は
斜視図、第８図は型枠本体の平面図、第９図は型枠本体
の取付具を取付けた状態の要部正面図、第10図は取付具
の斜視図、第11図（イ）は取付具の一部切欠き正面図、
第11図（ロ）は取付具の底面図、第12図は支持固定構造
の全体正面図である。（７）……型枠本体、（7A），（7B）……分割部材、
（８）……分割縁部、（９）……連結部、（9A）……係
合凸部、（9B）……係合凹部、（Ｓ）……コンクリート
打設空間。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】内側にコンクリート打設空間（Ｓ）を形成
する筒状の型枠本体（７）を、径方向に２分割形成し、
両分割部材（7A），（7B）の分割縁部（８）どうしを係
合連結する連結部（９）を、前記両分割部材（7A），
（7B）の筒軸芯方向への相対移動によってのみ互いに嵌
合及び離脱可能な係合凸部（9A）と係合凹部（9B）から
形成してあるコンクリート用型枠。
【請求項２】前記型枠本体（７）が合成樹脂から成る請
求項１記載のコンクリート用型枠。