JPH06228071A - 物質の可溶化処理方法 - Google Patents

物質の可溶化処理方法

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JPH06228071A
JPH06228071A JP5014204A JP1420493A JPH06228071A JP H06228071 A JPH06228071 A JP H06228071A JP 5014204 A JP5014204 A JP 5014204A JP 1420493 A JP1420493 A JP 1420493A JP H06228071 A JPH06228071 A JP H06228071A
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JP
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Application number
JP5014204A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ibuki
洋 伊吹
Masaaki Fujiwara
正明 藤原
Osami Kono
修己 河野
Hiroshi Nakajima
中島  宏
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水に難溶性の物質を水溶性のものに変えて水
に溶解させる。 【構成】 水に難溶性の物質に対してスターバーストデ
ンドリマーを添加混合し、この物質を水溶性のものに変
えるとともに、その物質的性質や化学的性質を変化させ
る処理方法に関するものである。 【効果】 スターバーストデンドリマーを用いることに
より多量の水難溶性物質を可溶化し、製品に配合するこ
とが可能となる。医薬品・医薬部外品・化粧品・食品・
家庭雑貨品・染料・写真材料・農薬などへの応用が可能
であって、従来品に比べ種々の面で高品位・高品質の医
薬品などを、簡単なプロセスで生産できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、物質の可溶化処理方
法に関するものである。さらに詳しくは、この発明は、
水に難溶性の物質に対してスターバーストデンドリマー
(SB)を添加混合し、水難溶性の物質を水溶性のもの
に変えるとともに、その物質の性質を変化させることの
できる可溶化処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】一般に各種の医薬品、医薬部
外品、化粧品、食品等にはその構成成分としてビタミン
類、ホルモン剤、香料、甘味剤等が含まれており、これ
らは通常、水を媒体として他の成分と攪拌して混合する
か、あるいは複合化してこれら医薬品等を形成してい
る。
【0003】しかしながら、これらの配合成分は一般に
水に難溶性のものが多く、このため、これら成分を均一
かつ高濃度に配合することが高品質な製品製造のために
有用であることがわかっていても、配合した後比較的短
期間のうちに他の成分から分離し、製品品質が著しく低
下して所期の使用目的を充分達成することができない、
という問題点があった。
【0004】このため、従来より医薬品等への配合にお
いて有用な物質が難溶性である場合、これを有効に水可
溶化することのできる改善された方策の実現が求められ
てい
【0005】た。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上の通り
の課題を解決するためになされたものであって、従来技
術の問題を解決するものとして、次の一般式(I)
【0007】
【化3】
【0008】〔式中、Iは化学構造核であり、Zc はこ
の核に結合した機能基であり、Ncは核に結合した機能
基Zc の数で2以上の整数であり、Xi はYi および
(i−1)世代のZi"1 基へ結合したYi の一官能性尾
部であり、Yi はi世代のくり返し単位であり、Zi
i および(i+1)世代のXi+1 基へ結合した機能基
であり、Ni はYi の機能基頭部の数に相当する2以上
の整数であり、Xt はYt の一官能性尾部であり、Yt
は最終世代のくり返し単位であり、Zt はYtへ結合し
た末端基であり、Nt は0あるいは1個のYt に結合し
た末端基の数であり、iは1から(t−1)までの連続
した特定の世代数を示し、かつ、前記の化学構造核は第
1世代のくり返し単位の一官能性尾部に結合し、一つの
世代のくり返し単位のZ基のそれぞれは、末端の世代に
到達するまで次の世代の繰り返し単位の一官能性尾部に
結合しており、すべてのXi i (Zi Niは一世代に
おいては同じものであり、かつ異なる世代においては同
じかまたは異なるものであり、すべてのXt
t (Zt Ntは同じものである。なお、前記の機能基
は、前記の化学構造核もしくはくり返し単位が有する官
能基のうち、枝分かれの生成に関与するものを意味して
いる。また、πは規定された範囲内でのすべての値の積
を表わす。すなわち、
【0009】
【化4】
【0010】である。〕によって表わされるスターバー
ストデンドリマーを可溶化剤として使用することを特徴
とする物質の可溶化処理方法を提供する。すなわち、難
溶性物質の可溶化剤を種々検討した結果、前記のスター
バーストデンドリマーを、水に難溶性の物質と混合する
ことにより、これらの物質が水に可溶性のものに改質さ
れるのみならず、同時に、物質によっては空気中の酸
素、熱、太陽光線などに対し不安定であったものが安定
なものに変化したり、揮散しやすい物質を散逸から防止
できることを見いだし、この発明に到達したものであ
る。
【0011】ここで難溶性物質とは、日本薬局方第一
部、通則の項に規定された、溶解性の区分のうち、「や
や溶けにくい」「溶けにくい」「極めて溶けにくい」
「ほとんど溶けない」の4種に該当する物質を意味す
る。すなわち、該物質1gまたは1mlを溶かすのに必
要とされる水の量が30ml以上である物質を意味して
いる。
【0012】この発明の方法は、スターバーストデンド
リマー(SB)によってその溶解度が改善される、水に
難溶性のすべての物質に適用できるが、各種の医薬品・
香料・色素・矯味剤などへの利用が特に有効であり、前
記安定化の具体的効果としては、たとえば、(1)水に
不溶性あるいは水に難溶性の物質の、水性溶媒中での均
一な溶解あるいは分散状態の保持(水性溶媒からの分離
の防止)、(2)空気中の酸素・熱・太陽光線などによ
る物理的または化学的変化の防止、(3)揮散しやすい
物質の保存性向上、などが挙げられる。
【0013】このような優れた効果を奏することのでき
るこの発明の方法に用いられるスターバーストデンドリ
マーは、特許公表昭60−500,295号公報、特許
公開昭63−99,233号公報、特許公開平3−26
3,431号公報、 PolymerJournal(ポリマージャー
ナル)第17巻117ページ(1985)、 Angewandt
e Chemie(アンゲバンテヘミー)第29巻138ページ
(1990)、 Macromolcules(マクロモレキュール
ズ)第25巻3247ページ(1992)、などに記載
されている物質である。
【0014】すなわち、複数個の機能基を有する化学構
造核から出発し、各機能基に、化学構造核が有するもの
と同一の機能基を複数個その末端に有する枝(以下くり
返し単位と称する)を結合し、さらに末端の機能基に次
々に同一のくり返し単位を導入することにより得られる
化合物である。なお、ここで言うところの機能基とは、
化学構造核もしくはくり返し単位が有する官能基のう
ち、枝分かれの生成に関与するものを意味している。
【0015】このように、スターバーストデンドリマー
は、前記の通りの規則的な分岐を有し、化学構造核分岐
点間の分子構造が同一であり、各分岐の末端には同一の
機能基が存在しているような樹枝状構造を有している。
これらのスターバーストデンドリマーの特徴としては、
同じ程度の分子量を有する他の直鎖あるいは分岐ポリマ
ーと比較して一分子あたりの官能基密度が大きく、世代
を重ねると内部に空隙をもつことである。また、このス
ターバーストデンドリマーを例示した図1〜4からも明
らかなように、この化合物は、極めて対称性の高い構造
を有している。
【0016】なお、図1〜4のスターバーストデンドリ
マーの末端基はアミノ基であるが、このアミノ基を用い
て化学反応により種々の官能基を導入することが可能で
ある。これによってスターバーストデンドリマーの性質
を改良することができる。より具体的なスターバースト
デンドリマーの例としては、たとえば、核が窒素原子で
あり、したがってNC は3であり、Zc が直接結合であ
り、Xi は直接結合であり、Yi は−CH2 CH2 CO
NH−(CH2 2 −N<であり、Zi は直接結合であ
り、Ni は2であり、Xt は直接結合であり、Yt は−
CH2 CH 2 CONH−(CH2 2 −であり、Zt
−NH2 である場合には、得られるスターバーストデン
ドリマーは前記の図1〜4のような、ポリアミドアミン
型とよばれるスターバーストデンドリマーである。
【0017】図1〜4のスターバーストデンドリマーの
末端基はアミノ基であるが、このアミノ基を用いて化学
反応により種々の官能基を導入することが可能である。
これによってスターバーストデンドリマーの性質を改良
することができる。この発明を適用した場合に特に有利
な結果が得られる対象物質の具体例を列挙すれば、以下
のとおりである。
【0018】まず、医薬品の具体例をあげれば、解熱鎮
痛消炎剤としては、たとえば、アスピリン(Aspirin) 、
アスピリンアルミニウム(Aspirin aluminum)、メフェナ
ム酸(Mefenamic acid)、フルフェナム酸(Flufenamic ac
id) 、フルフェナム酸アルミニウム(Aluminum flufenam
ate)、トルフェナム酸(Tolfenamic acid) 、アセメタシ
ン(Acemetacin)、インドメタシン(Indometacin) 、アル
クロフェナック(Alclofenac)、イブプロフェン(Ibuprof
en) 、イブプロフェンピコノール(Ibuprofen piconol)
、オキシフェンブタゾン(Oxyphenbutazone) 、フェニ
ルブタゾン(Phenylbutazone)、ケトフェニルブタゾン(K
etophenylbutazone)、クロフェゾン(Clofezone) 、塩酸
チアラミド(Tiaramidehydrochloride) 、ケトプロフェ
ン(Ketoprofen)、ジクロフェナックナトリウム(Diclofe
nac sodium) 、スリンダク(Sulindac)、ナプロキセン(N
aproxen)、フェブフェン(Fenbufen)、フルルビプロフェ
ン(Flurbiprofen)、メピリゾール(Mepirizole)、クエン
酸ペリソキサール(Perisoxal citarate)、グラフェニン
(Glafenine) 、ブコローム(Bucolome)、ペンタゾシン(P
entazocine) 、メチアジン酸(Metiazinic acid) 、プロ
チジン酸(Protizinic acid) 、プラノプロフェン(Prano
profen) 、フェノプロフェンカルシウム(Fenoprofen ca
lcium)、ピロキシカム(Piroxicam) 、フェプラゾン(Fep
razone) 、フェンチアザク(Fentiazac) 、ベンダザク(B
endazac)、ジメチルイソプロピルアズレン(Dimethyliso
propyl azulene) 、リチルレチン酸(Glycyrrhetinic ac
id) 、ブフェキサマク(Bufexamac) 、サリチル酸メチル
(Methyl salicylate) 、などがあり;不整脈用剤として
は、たとえば、塩酸カルテオロール(Carteolol hydroch
loride) 、塩酸プロピラノロール(Propranolol hydroch
loride) 、ジソピラミド(Disopyramide)、などがあり;
血圧降下剤としては、たとえば、塩酸プラゾシン(Prazo
sin hydrochloride)、カプトプリル(Captopril) 、メチ
ルドパ(Methyldopa)、などがあり;血管拡張剤として
は、たとえば、塩酸エタフェン(Etafenone hydrochlori
de)、塩酸オキシフェドリン(Oxyfedrin hydrochloride)
、塩酸ベラパミル(Verapamil hydrochloride) 、ジピ
リダモール(Dipyridamole)、硝酸イソソルビド(Isosorb
ide dinitrate)、ニコランジル(Nicorandil)、ニフェン
ジピン(Nifedipine)、イノシトールヘキサニコチネート
(Inositol hexanicotinate) 、塩酸イソクスプリン(Iso
xsuprine hydrochloride) 、シクランデレート(Cycland
elate)、シンナリジン(Cinnarizine) 、などがあり;動
脈硬化用剤としては、たとえば、クロフィブラート(Clo
fibrate)、シンフィブラート(Simfibrate)、エラスター
ゼ(Elastase)、ソイステロール(Soysterol)、ニコモー
ル(Nicomol) 、などがあり;循環器官用剤としては、た
とえば、塩酸ニカルジピン(Nicardipine hydrochlorid
e) 、酒石酸イフェンプロジル(Ifenprodil tartrate)
、ニコチン酸トコフェロール(Tocopherol nicotinate)
、ペントキシフィリン(Pentoxifilline)、などがあ
り;鎮咳去啖剤としては、たとえば、メシル酸ビトルテ
ロール(Bitolterol mesilate) 、硫酸ヘキソプレナリン
(Hexoprenaline sulfate) 、リン酸ジメモルファン(Dim
emorfan phosphate)、塩酸トリメトキノール(Trimetoqu
inol hydrochloride) 、塩酸ブロムヘキシン(Bromhexin
e hydrochloride) 、テオフィリン(Theophyline) 、ト
ラニラスト(Tranilast) 、などがあり;抗潰瘍剤として
は、たとえば、L−ダルタミン(L-Glutamine) 、p−
(トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボニ
ル)−フェニルプロピオン酸塩酸塩(p-(trans -4-Amino
methylcyclohexanecarbonyl)-phenylpropionic acid hy
drochloride)、塩酸セトラキサート(Cetraxate hydroch
loride) 、ゲファルナート(Gefarnate) 、シメチジン(C
imetidine)、スルピリド(Sulpiride) 、および、17,
20−ジメチル−6−オキソプロスタグランジンE1メ
チルエステル(17,20-Dimethyl-6-oxoprostaglandin E1
methyl ester) 、6−オキソプロスタグランジンE1(6
-Oxoprostaglandin E1) 、15−メチル−6−プロスタ
グランジンE2(15-Methyl-6-prostaglandin E2)、16
−メチル−16−ヒドロキシ−15−デヒドロキシプロ
スタグランジンE1メチルエステル(16-Methyl-16-hydr
oxy-15-dehydroxyprostaglandin E1 methyl ester)、の
ようなプロスタグランジン類、などがあり;酵素製剤と
しては、たとえば、ストレプトキナーゼ(Streptokinas
e) 、セラペプターゼ(Serrapeptase)、などがあり;抗
悪性腫瘍剤としては、たとえば、メトトレキサート(Met
hotrexate)、カルボコン(Carboquone)、カルモフール(C
armofur)、テガフール(Tegafur) 、フルオロウラシル(F
luorouracil)、などがあり;化学療法剤としては、たと
えば、アモキシリン(Amoxicillin) 、アンピシリン(Amp
icillin)、セファレキシン(Cefalexin) 、セフラジン(C
efradine) 、スルフィソキサゾール(Sulfisoxazole) 、
スルフィソミジン(Sulfisomidine) 、スルファメチゾー
ル(Sulfamethizole)、スルファメトキサゾール(Sulfame
thoxazole)、スルファモノメトキシン(Sulfamonomethox
ine)、スルファジメトキシン(Sulfadimethoxine)、スル
ファフェナゾール(Sulfaphenazole)、スルファメトピラ
ジン(Sulfamethopyrazine)、サラゾスルファピリジン(S
alazosulfapyridine) 、ナリジクス酸(Nalidixic aci
d)、ピロミド酸(Piromidic acid)、ピペミド酸三水和物
(Pipemidic acid trihydrate) 、ニトロフラントイン(N
itrofurantoin)、シノキサシン(Cinoxacin) 、などがあ
り;ホルモン剤としては、ヒドロコルチゾン(Hydrocort
isone)、酢酸ヒドロコルチゾン(Hydrocortisone acetat
e)、酢酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン(Hydrocortison
e butyrate propionate)、プレドニゾロン(Prednisolon
e)、吉草酸酪酸プレドニゾロン(Prednisolone valerate
acetate) 、メチルプレドニゾロン(Methylprednisolon
e)、酢酸メチルプレドニゾロン(Methylprednisolone ac
etate)、アムシノニド(Amcinonide)、トリアムシノロン
(Triamcinolone) 、トリアムシノロンアセトニド(Triam
cinolone acetonide) 、フルオシノニド(Fluocinonid
e)、フルオシノロンアセトニド(Fluocinolone acetonid
e)、デキサメタゾン(Dexamethasone) 、酢酸デキサメタ
ゾン(Dexamethasone acetate) 、ベタメタゾン(Betamet
hasone) 、吉草酸ベタメタゾン(Betamethasone valerat
e)、ジプロピオン酸ベタメタゾン(Betamethasone dipro
pionate)、プロピロン酸ベクロメタゾン(Beclomethason
e dipropionate) 、フルオロメトロン(Fluorometholon
e) 、フルドロキシコルチド(Fludroxycortide) 、吉草
酸ジフルコルトロン(Diflucortolone valerate) 、プロ
ピオン酸クロベタゾール(Clobetasol propionate) 、ハ
ルシノニド(Halcinonide) 、酢酸クロベタゾン(Clobeta
sone acetate) 、プロピオン酸テストステロン(Testste
rone propionate)、エナント酸テストステロン(Testste
rone enantate)、フルオキシメステロン(Fluoxymestero
ne) 、プロピオン酸ドロモスタノロン(Dromostanolone
propionate) 、安息香酸エストラジオール(Estradiol b
enzoate)、プロピオン酸エストラジオール(Estradiol d
ipropionate)、吉草酸エストラジオール(Estradiol val
erate)、エチニルエストラジオール(Ethinylestradio
l)、メストラノール(Mestranol) 、エストリオール(Est
riol) 、プロピオン酸エストリオール(Estriol triprop
ionate) 、安息香酸酢酸エストリオール(Estriol 3-ben
zoate 16,17-diacetate)、プロゲステロン(Progesteron
e)、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン(Hydroxyprog
esterone caproate)、プレグナンジオール(Pregnanedio
l)、酢酸メドロキシプロゲステロン(Medroxyprogestero
ne acetate) 、ジメチステロン(Dimethisterone)、ノル
エチステロン(Norethisterone)、アリルエストレノール
(Allylestrenol) 、カプロン酸ゲストノロン(Gestonoro
necaproate)、オキセンドロン(Oxendolone)、などがあ
り、局所麻酔剤としては、たとえば、ベゾカイン(Ethyl
-p-aminobenzoate) 、などがあり;殺菌剤としては、た
とえば、塩酸クロルヘキシジン(Chlorhexidine hydroch
loride),塩化デカリニウム(Dequalinium chloride)、エ
タクリジン(Ethacridine)、ビチオノール(Bithionol)
、などがある。
【0019】また、ビタミン類としては、たとえば、ビ
タミンA油(Ol. Vitamine A)、エルゴカルシフェノール
(Ergocalciferol)、ジヒドロタキステロール(Dihydrota
chysterol)、アルファカルシドール(Alfacalcidol)、プ
ロスルチアミン(Prosulthiamine)、フルスルチアミン(F
ursulthiamine)、オクトチアミン(Octothiamine)、チア
ミンジスルフィド(Thiamine disulfide)、ビスベンチア
ミン(Bisbenthiamine)、ビスイブチアミン(Bisibuthiam
ine)、ベンフォチアミン(Benfothiamine) 、シコチアミ
ン(Cycothiamine)、リボフラビン(Riboflavin)、酪酸リ
ボフラビン(Riboflavin tetrabutyrate)、リン酸ピリド
キサール(Pyridoxal phosphate) 、葉酸(Folic acid)、
メコバラミン(Mecobalamine)、ビオチン(Biotin)、コハ
ク酸トコフェロールカルシウム(Tocopherol calcium su
ccinate)、酢酸トコフェロール(Tocopherol acetate)、
ニコチン酸トコフェロール(Tocopherol nicotinate) 、
フィトナジオン(Phytonadione)、メナテトレノン(Menat
etrenone) などがある。
【0020】この発明の方法を効果的に適用できる香料
としては天然動物香料、天然植物香料、これらから抽出
分離あるいは他のものから合成した単体香料、および調
合香料があるが、そのなかで、天然植物香料としては、
たとえば、アニス油(Aniseedoil) 、アンゲリカ油(Ange
lica oil)、イランイラン油(Ylang-ylang oil) 、ウイ
キョウ油(Fennel oil)、ケシ油(Poppy seed oil)、桂皮
油(Cinnamon oil)、シトロネラ油(Citronella oil)、ジ
ャスミン油(Jasmine oil) 、丁字油(Clove oil) 、ジン
ジャーグラス油(Ginger-grass oil)、テレビン油(Turpe
ntine oil)、ニクズク油(Nutmeg oil)、ハッカ油(Peppe
rmint oil)、バラ油(Rose oil)、マンダリン油(Mandari
ne oil) 、ユーカリ油(Eucalyptus oil)、ラベンダー油
(Lavender oil)、などがあり;単体香料については、炭
化水素及びその誘導体としては、たとえば、ブロモスチ
レン(Bromostyrene)、カンフェン(Camphene)、ジフェニ
ルメタン(Diphenylmethane) 、ジペンテン(Dipentene)
、リモネン(Limonene)、フェルランドレン(Phellandre
ne)、ピネン(Pinene)、などがあり;アルコールとして
は、ベンジルアルコール(Benzyl alcohol)、ボルオネー
ル(Borneol) 、シトロネロール(Citronellol) 、クミニ
ックアルコール(Cuminic alcohol) 、シクロゲラニオー
ル(Cyclogeraniol) 、ファルネソール(Farnesol)、ゲラ
ニオール(Geraniol)、ヒドロシンナミルアルコール(Hyd
rocinnamyl alcohol)、イソボルネオール(Isoborneo
l)、リナロール(Linalool)、メントール(Menthol) 、ネ
ロール(Nerol) 、イソプレゴール(Isopulegol)、ネロリ
ドール(Nerolidol) 、フェネチルアルコール(Phenethyl
alcohol) 、などがあり;エステル類としては、たとえ
ば、サリチル酸アリル(Allyl salicylate)、酢酸アミル
(Amyl acetate)、酪酸アミル(Amyl butyrate) 、サリチ
ル酸アミル(Amylsalicylate) 、吉草酸アミル(Amyl val
erate) 、酢酸ベンジル(Benzyl acetate)、安息香酸ベ
ンジル(Benzyl benzoate) 、酪酸ベンジル(Benzyl buty
rate) 、桂皮酸ベンジル(Benzyl cinnamate)、ギ酸ベン
ジル(Benzyl formate)、プロピオン酸ベンジル(Benzyl
propionate) 、吉草酸ベンジル(Benzyl valerate) 、酢
酸ボルニル(Bornyl acetate)、酢酸ブチル(Butyl butyr
ate)、酢酸シンナミル(Cinnamyl acetate)、酢酸シトロ
ネリル(Citronellyl acetate) 、ギ酸シトロネリル(Cit
ronellyl formate) 、吉草酸シトロネリル(Citronellyl
valerate)、酢酸シクロヘキシル(Cyclohexyl acetat
e)、ジアセチル(Diacetyl)、セバシン酸ジエチル(Dieth
yl sebacate)、酢酸エチル(Ethyl acetate) 、アントラ
ニル酸エチル(Ethyl anthranilate) 、安息香酸エチル
(Ethyl benzoate)、桂皮酸エチル(Ethyl cinnamate) 、
ギ酸エチル(Ethyl formate) 、イソ吉草酸エチル(Ethyl
isovalerate) 、ラウリン酸エチル(Ethyl laurate) 、
ミリスチン酸エチル(Ethyl myristate) 、サリチル酸エ
チル(Ethyl salicylate)、吉草酸エチル(Ethyl valerat
e)、酢酸ゲラニル(Geranyl acetate) 、安息香酸ゲラニ
ル(Geranyl benzoate)、酪酸ゲラニル(Geranyl butyrat
e)、ギ酸ゲラニル(Geranyl formate) 、イソ吉草酸ゲラ
ニル(Geranyl isovalerate) 、プロピオン酸ゲラニル(G
eranyl propionate)、ギ酸ヘキシル(Hexyl formate) 、
酪酸イソアミル(Isoamyl butyrate)、カプロン酸イソア
ミル(Isoamyl caproate)、酢酸イソブチル(Isobutyl ac
etate)、安息香酸イソブチル(Isobutyl benzoate) 、酪
酸イソブチル(Isobutyl butyrate) 、サリチル酸イソブ
チル(Isobutyl salicylate) 、酢酸リナリル(Linalyl a
cetate)、酪酸リナリル(Linalyl butyrate)、イソ酪酸
リナリル(Linalyl isobutyrate)、プロピオン酸リナリ
ル(Linalyl propionate)、酢酸メンチル(Menthyl aceta
te) 、吉草酸メチル(Methyl valerate) 、アントラニル
酸メチル(Methyl anthranilate) 、安息香酸メチル(Met
hyl benzoate) 、酪酸メチル(Methyl butyrate) 、、桂
皮酸メチル(Methyl cinnamate)、酢酸メチルフェニル(M
ethylphenyl acetate)、サリチル酸メチル(Methyl sali
cylate) 、酢酸オクチル(Octyl acetate) 、酪酸オクチ
ル(Octyl butyrate)、酪酸フェナシル(Phenacyl butyra
te) 、酢酸フェネチル(Phenethyl acetate) 、酪酸フェ
ネチル(Phenethyl butyrate)、ギ酸フェネチル(Pheneth
yl formate) 、フェニル酢酸フェネチル(Phenethyl phe
nylacetate) 、プロピオン酸フェネチル(Phenethyl pro
pionate)、サリチル酸フェネチル(Phenethyl salicyrat
e)、酢酸テルピニル(Terpinyl acetate)、酪酸テルピニ
ル(Terpinyl butyrate) 、ギ酸テルピニル(Terpinyl fo
rmate)、プロピオン酸テルピニル(Terpinyl propionat
e) 、などがあり;アルデヒド類としては、たとえば、
アニスアルデヒド(Anisaldehyde)、ベンズアルデヒド(B
enzaldehyde)、シンナムアルデヒド(Cinnamic aldehyd
e) 、シトラール(Citral)、シトロネラール(Citronella
l) 、クミンアルデヒド(Cuminaldehyde) 、エチルバニ
リン(Ethylvanillin) 、ヘリオトロピン(Heliotropin)
、フェニルアセトアルデヒド(Phenylacetaldehyde)、
バニリン(Vanillin)、などが、ケトン類としては、たと
えば、アセトフェノン(Acetophenone)、アミノアセトフ
ェノン(Aminoacetophenone) 、ベンゾフェノン(Benzoph
enone)、ベンザルアセトン(Benzalacetone) 、ショウノ
ウ(Camphor) 、カルボン(Carvone) 、シクロヘキサデカ
ノン(Cyclohexadecanone) 、シクロペンタデカノン(Cyc
lopentadecanone)、フェンコン(Fenchone)、ヨノン(Ion
one)、メントン(Menthone)、メトキシアセトフェノン(M
ethoxyacetophenone) 、メチルアセトフェノン(Methyla
cetophenone)、メチルナフチルケトン(Methyl naphthyl
ketone)、メチルノニルケトン(Methyl nonyl ketone)
、ツヨン(Thujone) 、などがあり;エーテル類として
は、たとえば、アネトール(Anethole)、シネオール(Cin
eole) 、ジフェニルオキサイド(Diphenyl oxide)、ゲラ
ニルメチルエーテル(Geranylmethyl ether)、イソサフ
ロール(Isosafrole)、メチルオイゲノール(Methyleugen
ol) 、メチルイソオイゲノール(Methylisoeugenol)、ナ
フチルブチルエーテル(Naphthyl butyl ether)、ナフチ
ルエチルエーテル(Naphthyl ethyl ether)、ナフチルメ
チルエーテル(Naphthyl methyl ether) 、などがあり;
フェノール類としては、たとえば、カルバクロール(Car
vacrol) 、オイゲノール(Eugenol) 、イソオイゲノール
(Isoeugenol)、チモール(Thymol)、などが、ラクトン類
としては、たとえば、クマリン(Coumarine) 、などがあ
り;酸類としては、たとえば、安息香酸(Benzoic aci
d)、桂皮酸(Cinnamic acid)、フェニル酢酸(Phenylace
tic acid) 、などがある。
【0021】さらにその他の窒素化合物としては、たと
えば、インドール(Indole)、スカトール(Skatole) 、な
どがあげられる。この発明の物質の処理方法により難溶
性物質を溶解するには、あらかじめスターバーストデン
ドリマーを溶解した水溶液に難溶性物質を加えて攪拌す
ればよい。
【0022】あらかじめスターバーストデンドリマーを
溶解する際に、水に溶解しやすいアミノ基末端のような
スターバーストデンドリマーであれば、スターバースト
デンドリマーを水に加えて攪拌すればよいが、水に溶解
しにくいカルボキシメチル末端のスターバーストデンド
リマーなどは、末端を加水分解してカルボン酸塩の形に
してから溶解すればよい。
【0023】その際、使用される塩としては、Na塩、
K塩などが例として挙げられる。また、カルボキシメチ
ル末端のスターバーストデンドリマーの加水分解、ある
いはその塩への変換には、スターバーストデンドリマー
をメタノールなどの溶媒に溶解しておき、そこにNaO
H−メタノール溶液等を加え、一夜攪拌することにより
容易に行える。
【0024】本発明に用いる溶媒中のスターバーストデ
ンドリマー濃度としては、とくに制限はないが、0.0
5M〜0.5Mで行えばよい。スターバーストデンドリ
マーを溶解するときの水のpHには特に制限はないが、
難溶性物質が安定に存在し得るpH範囲であればよい。
また、そのようにpHを調節してもよい。
【0025】スターバーストデンドリマーを溶解すると
きの温度としては、10℃〜40℃好ましくは15℃〜
35℃で行えばよい。難溶性物質を溶解する場合、スタ
ーバーストデンドリマー自体が40℃以上で分解するお
それがあるので、スターバーストデンドリマーを水に溶
解するときと同じ温度範囲が好ましい。
【0026】なお、スターバーストデンドリマーの基本
的合成法の概略は以下のようである。すなわち、アンモ
ニアや1級・2級アミンを核として用い、これにアクリ
ル酸メチルなどのようなα,β−不飽和カルボニル化合
物を室温付近で反応させると、図5に示した通り、反応
式(1)に従ってマイケル付加が定量的に進行する。次
に反応式(1)の生成物にアミンを加えると、反応式
(2)に従ってエステルのアミド化が起こる。この反応
も室温付近で定量的に進行する。
【0027】ここで、アミド化剤としてジアミン(ここ
ではエチレンジアミン)を用いることにより、(生長)
末端に第1アミノ基が導入される。この第1アミノ基を
利用して、アクリル酸メチルとの間で再びマイケル付加
反応を行なうと、反応式(3)に従って新しい分岐が生
じることになる。なお、エチレンジアミンによる分子内
および分子間架橋を防ぎ、デンドリマー分子末端をすべ
て第一アミンとするために、エチレンジアミンは過剰に
用いる必要がある。
【0028】反応式(1)や反応式(3)により生成し
たエステル末端を持つデンドリマーをHalf Generation
と称し、G=0.5,1.5,2.5,のように表わ
す。ただし、反応式(1)で生成した化合物は、スター
バーストポリマーの一歩手前という意味で、スターブラ
ンチ(Starbranch)化合物と呼ぶ。また反応式(2)によ
り得られたアミノ末端を持つデンドリマーをFull Gener
ation と称し、G=0,1.0,2.0,のように表わ
す。すなわち、反応式(1)で生成したデンドリマーは
スターブランチ化合物、反応式(2)で生成したデンド
リマーはG=0で、前記図1に示したものに相当する。
反応式(3)のデンドリマーはG=0.5,と呼ばれる
ことになる。
【0029】前記図2〜4に示したものは、従って、G
=1.0,G=2.0,G=3.0のFull Generation
のデンドリマーである。以下、この発明を以下の実施例
によって説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。
【0030】
【実施例】参考例 スターバーストデンドリマー(以下SBと称する)(ア
ンモニア核,G=3.5,4.5および5.5,カルボ
キシメチル末端)のメタノール溶液(約10wt%)を
調製した。そこにSBのカルボキシメチル末端基に対し
て当量のNaOH(0.4Nのメタノール溶液)を加え
一夜攪拌した。この結果、SBのカルボキシメチル末端
基は定量的に加水分解されてカルボン酸ナトリウム塩に
変化していた。実施例 1 SB(アンモニア核,G=4.0,5.0,および6.
0,アミノ基末端)を蒸留水に溶解した(濃度=1m
M)。そこへアブシジン(以下ABAと称する)を大過
剰量加えて攪拌し、2時間後および6時間後に溶液の吸
光度(λ=260nm,ε=1.94×104 )を測定
して溶液中のABAの濃度を求めた。結果を表1に示し
た。後述の比較例1との対比からも明らかなように、A
BAの溶解性は著しく向上した。実施例2 SB(アンモニア核,G=3.5,4.5,および5.
5,カルボン酸ナトリウム塩末端)を蒸留水に溶解した
(濃度=1mM)。そこへABAを大過剰量加えて攪拌
し、2時間後および6時間後に溶液の吸光度(λ=26
0nm,ε=1.94×104 )を測定して溶液中のA
BAの濃度を求めた。結果を表1に示した。ABAの溶
解性は大きく向上した。比較例1 リン酸緩衝液(PH=11)にABAを大過剰量加えて
攪拌し、2時間後および6時間後に溶液の吸光度(λ=
260nm,ε=1.94×104 )を測定して溶液中
のABAの濃度を求めた。結果を表1に示した。実施例
1〜2に比べて、ABAの溶解性は劣っていた。
【0031】
【表1】
【0032】実施例3 SB(アンモニア核,G=4.0,5.0,および6.
0,アミノ基末端)を蒸留水に溶解した。1N HCl
でpHを約7に調製した。SBの最終濃度は1mMであ
る。そこへABAを大過剰量加えて攪拌し、2時間後お
よび6時間後に溶液の吸光度(λ=260nm,ε=
1.94×104 )を測定して溶液中のABAの濃度を
求めた。結果を表2に示した。ABAの溶解性は大きく
向上した。 実施例4 SB(アンモニア核,G=3.5,4.5,および5.
5,カルボン酸ナトリウム塩末端)を蒸留水に溶解し
た。1N HClでpHを約7に調製した。SBの最終
濃度は1mMである。そこへABAを大過剰量加えて攪
拌し、2時間後および6時間後に溶液の吸光度(λ=2
60nm,ε=1.94×104 )を測定して溶液中の
ABAの濃度を求めた。結果を表2に示した。ABAの
溶解性は大きく向上した。比較例2 蒸留水にABAを大過剰量加えて攪拌し、2時間後およ
び6時間後に溶液の吸光度(λ=260nm,ε=1.
94×104 )を測定して溶液中のABAの濃度を求め
た。結果を表2に示した。実施例3〜4に比べABAの
溶解性は極めて劣っていた。
【0033】
【表2】
【0034】比較例3 β−シクロデキストリン(以下CDと称する)の1mM
溶液にABAを大過剰量加えて攪拌し、2時間後および
6時間後に溶液の吸光度(λ=260nm,ε=1.9
4×104 )を測定して溶液中のABAの濃度を求め
た。その結果を前記の実施例3および実施例4の一部と
比較例2とともに、表3に示した。比較例4 CDの10mM溶液にABAを大過剰量加えて攪拌し、
2時間後および6時間後に溶液の吸光度(λ=260n
m,ε=1.94×104 )を測定して溶液中のABA
の濃度を求めた。その結果を比較例3と同様に表3に示
した。
【0035】
【表3】
【0036】実施例5 SB(アンモニア核,G=4.0および5.0,アミノ
基末端)を蒸留水に溶解した(濃度=1mM)。そこへ
テオフィリンを大過剰量加えて攪拌し、2時間後および
6時間後に溶液の吸光度(λ=260nm,ε=8.3
7×103 )を測定して溶液中のテオフィリンの濃度を
求めた。結果を表4に示した。テオフィリンの溶解性は
大きく向上する。実施例6 SB(アンモニア核,G=4.5および5.5,カルボ
ン酸ナトリウム塩末端)を蒸留水に溶解した(濃度=1
mM)。そこへテオフィリンを大過剰量加えて攪拌し、
2時間後および6時間後に溶液の吸光度(λ=260n
m,ε=8.37×103 )を測定して溶液中のテオフ
ィリンの濃度を求めた。結果を表4に示した。テオフィ
リンの溶解性は大きく向上する。比較例5 蒸留水にテオフィリンを大過剰量加えて攪拌し、2時間
後および6時間後に溶液の吸光度(λ=260nm,ε
=8.37×103 )を測定して溶液中のテオフィリン
の濃度を求めた。結果を表4に示した。実施例5〜6に
比べ、テオフィリンの溶解性は著しく劣っていた。
【0037】
【表4】
【0038】
【発明の効果】この発明により、水に難溶性の物質を可
溶化し、安定配合することが可能となり、スターバース
トデンドリマーを用いることにより水難溶性の物質を多
量に可溶化し、製品に配合することが可能となった。そ
してこの発明は医薬品・医薬部外品・化粧品・食品・家
庭雑貨品・染料・写真材料・農薬などへの応用が可能で
あって、これらの物質を上記した意味において安定化す
ることができ、したがってこの発明により、従来品に比
べ種々の面で高品位・高品質の医薬品などを、簡単なプ
ロセスで生産できるという顕著な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スターバートスデンドリマーのG=0の場合の
構造式図である。
【図2】スターバートスデンドリマーのG=1.0の場
合の構造式図である。
【図3】スターバートスデンドリマーのG=2.0の場
合の構造式図である。
【図4】スターバートスデンドリマーのG=3.0の場
合の構造式図である。
【図5】スターバートスデンドリマーの合成に関する反
応式図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 83/00 8416−4J (72)発明者 中島 宏 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式(I) 【化1】 〔式中、Iは化学構造核であり、Zc はこの核に結合し
    た機能基であり、NCは核に結合した機能基Zc の数で
    2以上の整数であり、Xi はYi および(i−1)世代
    のZi-1 基へ結合したYi の一官能性尾部であり、Yi
    はi世代のくり返し単位であり、Zi はYi および(i
    +1)世代のXi+1 基に結合した機能基であり、Ni
    i の機能基頭部の数に相当する2以上の整数であり、
    tはYt の一官能性尾部であり、Yt は最終世代のく
    り返し単位であり、Zt はY t へ結合した末端基であ
    り、Nt は0あるいは1個のYt に結合した末端基の数
    であり、iは1から(t−1)までの連続した特定の世
    代数を示し、かつ、前記の化学構造核は第1世代のくり
    返し単位の一官能性尾部に結合し、一つの世代のくり返
    し単位のZ基のそれぞれは、末端の世代に到達するまで
    次の世代の繰り返し単位の一官能性尾部に結合してお
    り、すべてのXi i (Zi Niは一世代においては同
    じものであり、かつ異なる世代においては同じかまたは
    異なるものであり、すべてのXt t (Zt Ntは同じ
    ものである。なお、前記機能基は、前記の化学構造核も
    しくはくり返し単位が有する官能基のうち、枝分かれの
    生成に関与するものを意味している。また、πは規定さ
    れた範囲内でのすべての値の積を表わす。すなわち、 【化2】 である。〕によって表されるスターバーストデンドリマ
    ーを可溶化剤として使用することを特徴とする物質の可
    溶化処理方法。
  2. 【請求項2】 一般式(I)で表される化合物のうち、
    c は−R−N<または直接結合(Rは任意の官能基ま
    たは直接結合)であり、NC は3であり、X i は直接結
    合であり、Yi は−CH2 CH2 CONH−(CH2
    n−N<(nは整数)であり、Zi は直接結合であり、
    i は2であり、Xt は直接結合である、ポリアミドア
    ミン型スターバーストデンドリマーを使用する請求項1
    の可溶化処理方法。
  3. 【請求項3】 処理される薬物がアブシジン酸である請
    求項1の可溶化処理方法。
  4. 【請求項4】 処理される薬物がアブシジン酸である請
    求項2の可溶化処理方法。
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