JPH06227905A - 農薬組成物 - Google Patents

農薬組成物

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JPH06227905A
JPH06227905A JP1860893A JP1860893A JPH06227905A JP H06227905 A JPH06227905 A JP H06227905A JP 1860893 A JP1860893 A JP 1860893A JP 1860893 A JP1860893 A JP 1860893A JP H06227905 A JPH06227905 A JP H06227905A
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JP
Japan
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component
desiccant
agrichemical
weight
foamable
Prior art date
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Pending
Application number
JP1860893A
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English (en)
Inventor
Masao Ogawa
雅男 小川
Manabu Tagami
学 田上
Toshiro Otsubo
敏朗 大坪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】a)有害生物防除活性成分または植物生長調節
成分である農薬活性成分、b)炭酸塩およびc)固体酸
を含有する発泡性農薬製剤成分が、乾燥剤と共に、互い
に混入しないよう防湿性基材中に存することを特徴とす
る農薬組成物。例えば、樹脂製容器3中に、発泡性農薬
錠剤1が仕切り板5を介して乾燥剤2と共に封入されて
いる。 【効果】本発明の農薬組成物は保存安定性に優れ、製造
から長期間経過しても製剤成分の減少が殆どなく、品質
の劣化の少ないものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は農薬組成物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭45−24360号公報、
特公昭47−27930号公報、特公昭50−2012
8号公報、特開平3−264503号公報等において、
炭酸塩と固体酸とを含有する各種発泡性農薬製剤が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の発泡性農薬製剤は、製造から長期間経過したものにお
いて品質の劣化の見られることがあり、改善が求められ
ていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、発泡性農
薬製剤の品質劣化原因について究明すると共に、その改
善法についても検討を重ねた結果、従来の発泡性農薬製
剤は空気中の水分を吸収して炭酸ガスを発生することに
より、製剤成分の減少、成分量比の変化、包装袋の膨張
や破裂等による品質の劣化を引き起こすことになること
を見出すと共に、乾燥剤を共存させることによりこうし
た品質劣化を防止できることを見出し、本発明に至っ
た。即ち、本発明は、a)有害生物防除活性成分または
植物生長調節成分である農薬活性成分、b)炭酸塩およ
びc)固体酸を含有する発泡性農薬製剤成分が、乾燥剤
と共に、互いに混入しないよう防湿性基材中に存する農
薬組成物を提供するものである。
【0005】本発明の農薬組成物において、発泡性農薬
製剤成分と乾燥剤とを内包するのに用いられる防湿性基
材は、一般に水分を吸収、透過しない材質のもの、また
は該材質で表面処理されたものである。具体的な例とし
ては、農薬活性成分、炭酸塩および固体酸を含有する発
泡性農薬製剤成分が、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ナイロ
ン、セロハン、アルミニウム等の防湿性のシートで、乾
燥剤と共に包装されたものが挙げられるが、防湿性に優
れたアルミニウムシート(通常、厚さ5μm以上、好ま
しくは厚さ7μm以上)包装物が好ましい。その場合、
例えば上述のアルミニウムシートの内部にポリエチレン
等のシートを用いた二層構造をとることにより、包装封
入に際して接着剤を用いることなくヒートシールするこ
ともでき、製造上有利にすることができる。また、アル
ミニウムシートの外側に紙、セロハン、ポリエステル、
ポリスチレン、ナイロン等のシートを貼合することによ
り、包装強度を高めることもできる。
【0006】さらに、他の具体例としては、上記発泡性
農薬製剤成分が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
スチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、AB
S(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、AS(ア
クリロニトリルスチレン)、アクリル、フッ化ビニリデ
ン、ポリテトラフルオロエチレン、アセタール、ポリア
ミド、ケトン、ポリカーボネート等またはその共重合体
の防湿性樹脂製容器中に、乾燥剤と共に封入されたもの
も挙げられる。この場合、該樹脂製容器は、厚さが10
0μm以上のものが好ましく、150μm以上であるの
がより好ましい。また、その蓋部分にはアルミニウム箔
を貼付する等の防湿手段を採るのが好ましい。
【0007】上記発泡性農薬製剤成分は、通常、錠剤、
顆粒剤、粉剤等の形態に製剤化して用いられる。本発明
において用いられる乾燥剤としては、空気中の水分を吸
収し得るものであれば特に制限はなく、例えば、シリカ
ゲル、芒硝、塩化カルシウム、酸化ホウ素、メタホウ
酸、酸化バリウム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウ
ム、酸化カルシウム、アルミン酸ナトリウム等が挙げら
れる。該乾燥剤の使用量は、本発明の農薬組成物の量や
保存期間、保存状態等により異なるが、一般に上記発泡
性農薬製剤成分100重量部に対して約0.01〜10
00重量部、好ましくは約0.1〜100重量部であ
る。
【0008】これらの乾燥剤は、上記発泡性農薬製剤成
分と共存させるに当たって互いに混入しないよう、例え
ば、両者間にガス透過性の仕切りを設けたり、発泡性農
薬製剤成分を錠剤や顆粒剤とし、粒状乾燥剤との間に両
者が混ざり合わないような仕切りを設けたり、乾燥剤を
布、紙等で包装するなどの方法が採られる。尚、発泡性
農薬製剤成分を錠剤の形態とした場合は、特別な工夫を
しなくとも乾燥剤と互いに混入することがなく、しかも
実際の農薬施用場面においても散布し易い等の利点があ
る。
【0009】
【実施例】次に、本発明をより具体的な例を挙げて説明
するが、本発明は以下の例のみに限定されるものではな
い。図1は、合成樹脂製容器3の底部に乾燥剤2が配置
され、その上に多数の穴を有する仕切り板5を挟んで、
錠剤に成型された発泡性農薬製剤成分1が封入された本
発明の農薬組成物の例を示している。上部はアルミニウ
ム製シート4で封じられている。図2は、錠剤に成型さ
れた発泡性農薬製剤成分1が、不織布製の袋6中に入れ
られた乾燥剤と共に、アルミ箔にて包装された本発明の
農薬組成物の例を示している。
【0010】次に、本発明の農薬組成物の保存安定性に
関する試験例を示す。 製剤例1 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:カープレック
スCS-7=1:1の噴霧乾燥品〔ドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム水溶液にカープレックスCS-7(塩野義製
薬製湿式法シリカの焼成品)を分散後、スプレードライ
ヤーで噴霧乾燥して粉末としたもの〕10重量部とブロ
モブチド(除草剤有効成分化合物)9重量部とをミキサ
ーで良く混合した後、ジェットマイザーで粉砕してブロ
モブチド混合物を得た。別途、ブタミホス(除草剤有効
成分化合物)10.5重量部とカープレックスCS-7 8
重量部とをミキサーで良く混合してブタミホス混合物を
得た。上記で得られたブロモブチド混合物、ブタミホス
混合物、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム:カー
プレックスCS-7=1:1の噴霧乾燥品5重量部、アビセ
ルPH-101(旭化成工業製微結晶セルロース)10重量
部、タルク5重量部、炭酸ナトリウム25重量部および
マレイン酸17.5重量部をミキサーで低速回転で混合
し、得られた混合物を50gずつ打錠機に入れ、打錠し
て錠剤を得た。
【0011】製剤例2 N−(1,1,3−トリメチル−2−オキサ−4−イン
ダニル)−5−クロロ−1,3−ジメチルピラソール−
4−カルボキサミド(殺菌剤有効成分化合物)6重量部
とマレイン酸2重量部とをミキサーで良く混合した後、
ジェットマイザーで粉砕した。これに GEROPON SC-211
(ロールプーラン社製界面活性剤)10重量部、 MORWE
T EFW (DESOTO社製界面活性剤)3重量部、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム:カープレックスCS-7=
1:1の噴霧乾燥品1重量部、アビセルPH-101 1重量
部、タルク3重量部、ステアリン酸カルシウム0.5重
量部、マレイン酸13重量部およびカオリンクレー4
2.5重量部をミキサーに入れ高速回転で混合した。ミ
キサー内にさらに炭酸ナトリウム18重量部を入れ、低
速回転で混合し、得られた混合物を50gずつ打錠機に
入れ、打錠して錠剤を得た。
【0012】試験例 製剤例1および2で得られた錠剤(50g)1個を、各
々ティーバッグ用の紙袋に5gのシリカゲル(乾燥剤)
を入れたものと共にポリエチレン内装アルミ箔袋中に入
れ、ヒートシールして封入した。また、製剤例1および
2で得られた錠剤(50g)1個を、各々微小な穴の開
いたポリエチレン袋に10gの粒状酸化ホウ素(乾燥
剤)を入れたものと共にポリエチレン内装アルミ箔袋中
に入れ、ヒートシールして封入した。比較用として、乾
燥剤を使用せず、製剤例1および2で得られた錠剤(5
0g)1個を、各々ポリエチレン内装アルミ箔袋中に入
れ、ヒートシールして封入したものを用意した。これら
を50℃で30日間保存した後、袋の状態を観察した。
また、袋を開封して錠剤を取り出し、その重量を測定し
て、保存前からの重量減少率を次式より求めた。
【数1】 結果を次表に示す。
【0013】
【表1】 上表中、袋の状態は下記の指標で表した。 − : 袋の状態に変化なし + : ごくわずかに袋が膨張 ++ : 少し袋が膨張 +++ : 大きく袋が膨張
【0014】
【発明の効果】本発明の農薬組成物は保存安定性に優
れ、製造から長期間経過しても製剤成分の減少が殆どな
く、品質の劣化の少ないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、樹脂製容器中に発泡性農薬製剤成分と
乾燥剤とが封入されてなる本発明農薬組成物の斜視図で
ある。
【図2】図2は、アルミ箔袋中に発泡性農薬製剤成分と
乾燥剤とが封入されてなる本発明農薬組成物の斜視図で
ある。
【符号の説明】
1・・・錠剤化された発泡性農薬製剤成分 2・・・乾燥剤 3・・・樹脂製容器 4・・・アルミニウムシート 5・・・仕切り板 6・・・乾燥剤の入った不織布製袋

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)有害生物防除活性成分または植物生長
    調節成分である農薬活性成分、b)炭酸塩およびc)固
    体酸を含有する発泡性農薬製剤成分が、乾燥剤と共に、
    互いに混入しないよう防湿性基材中に存することを特徴
    とする農薬組成物。
JP1860893A 1993-02-05 1993-02-05 農薬組成物 Pending JPH06227905A (ja)

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JP1860893A JPH06227905A (ja) 1993-02-05 1993-02-05 農薬組成物

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JPH06227905A true JPH06227905A (ja) 1994-08-16

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ID=11976360

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JP1860893A Pending JPH06227905A (ja) 1993-02-05 1993-02-05 農薬組成物

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JP (1) JPH06227905A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009196717A (ja) * 2002-04-11 2009-09-03 Csp Technologies Inc 発泡性錠剤用の乾燥バイアル組立体
WO2012049546A1 (en) 2010-10-12 2012-04-19 Lupin Limited Desiccant container

Cited By (2)

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