JPH0622673U - 弁装置 - Google Patents
弁装置Info
- Publication number
- JPH0622673U JPH0622673U JP6042492U JP6042492U JPH0622673U JP H0622673 U JPH0622673 U JP H0622673U JP 6042492 U JP6042492 U JP 6042492U JP 6042492 U JP6042492 U JP 6042492U JP H0622673 U JPH0622673 U JP H0622673U
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- Japan
- Prior art keywords
- valve
- side flow
- flow passage
- valve chamber
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- Prior art date
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- Pending
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- Safety Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 作動応答性、信頼性を向上させる。
【構成】 密閉された弁室4が設けられるとともに、弁
室4の底面側に弁室4の内外を貫通する入口側流路5と
出口側流路6とが設けられているボディ2の前記弁室4
内に弁体13を設け、付勢部材22の付勢力によって又
は抗して前記入口側流路5を開閉可能とする。弁体13
は入口側流路5の周縁部の弁座12に当接離隔可能なシ
ール部15を有するシール部材14と、このシール部材
14と一体をなすとともに、前記ボディ2に設けたガイ
ド穴10に移動可能に嵌入し得るガイド部19を有する
リテーナ17とからなり、このリテーナ17のガイド部
19がボディ2のガイド穴10によってガイドされるこ
とにより、弁体13の作動時における軸線方向への傾き
が防止される。
室4の底面側に弁室4の内外を貫通する入口側流路5と
出口側流路6とが設けられているボディ2の前記弁室4
内に弁体13を設け、付勢部材22の付勢力によって又
は抗して前記入口側流路5を開閉可能とする。弁体13
は入口側流路5の周縁部の弁座12に当接離隔可能なシ
ール部15を有するシール部材14と、このシール部材
14と一体をなすとともに、前記ボディ2に設けたガイ
ド穴10に移動可能に嵌入し得るガイド部19を有する
リテーナ17とからなり、このリテーナ17のガイド部
19がボディ2のガイド穴10によってガイドされるこ
とにより、弁体13の作動時における軸線方向への傾き
が防止される。
Description
【0001】
この考案は弁装置に関し、特に、作動応答性、シール性に優れる弁体を具えた 弁装置に関するものである。
【0002】
一般に、この種の弁装置は図2に示すように構成されている。 すなわち、図2に示す弁装置21は、所謂2方口弁(2wayバルブ)であっ て、内部に上部側が開口する弁室24が設けられるとともに、弁室24の底面側 に弁室24の内外を貫通する入口側流路25と出口側流路26とが設けられてい るボディ本体23と、このボディ本体23の前記弁室24の上部側開口部を閉塞 するアッパーキャップ27とからなるボディ22と、前記弁室24内に設けられ るとともに、前記入口側流路25を開閉するシール部材34と、このシール部材 34に一体に装着されるリテーナ37とからなる弁体33と、この弁体33を前 記入口側流路25の方向に付勢する付勢部材42とを具えている。
【0003】 前記シール部材34の前記入口側流路25との対向面には、入口側流路25の 開口部周縁部に設けられている弁座32に当接離隔可能な環状のシール部35が 一体に形成され、また入口側流路25と反対側の面には、内部側が開口部よりも 大径の凹部36が穿設されている。
【0004】 前記リテーナ37の下面側には、前記シール部材34の凹部36と嵌合し得る 先端部が根元部よりも大径の凸部38が設けられているとともに、上面側には内 部側が開口部側よりも大径の2段凹部39が穿設されている。
【0005】 そして、上記のように構成したシール部材34の凹部36内にリテーナ37の 凸部38を嵌合させることによって、前記弁体33が構成されるとともに、この ように構成した弁体33はそのシール部材34を前記入口側流路25側に向けた 状態で前記弁室24内に位置し、この場合、リテーナ37の上面側の2段凹部3 9の開口部側には付勢部材42の一端が位置し、付勢部材42の他端は前記アッ パーキャップ27の下面側に設けられている凹部28の底面側に位置するように なっている。また、前記リテーナ37の外周面は前記弁体33の作動時における 軸線方向への傾きを防止するガイド部40となっていて、このガイド部40を前 記弁室24の内面に接触させることで、前記弁体33の軸線方向への傾きを防止 するようになっている。
【0006】 そして、前記弁体33は、前記付勢部材42の付勢力によって定常状態では前 記入口側流路25の方向に付勢されて、シール部材34のシール部35が入口側 流路25周縁部の弁座32に当接することで入口側流路25を閉塞し、入口側流 路25に所定の圧力以上の流体の圧力が作用した際には、その圧力によって前記 弁体33が前記付勢部材42の付勢力に抗して上昇して前記弁座32を開放し、 入口側流路25から出口側流路26への流体の流れを許容するようになっている 。
【0007】 しかしながら、上記のように構成される従来の弁装置21にあっては、弁体3 3のシール部材34に一体に装着されているリテーナ37の外周面側のガイド部 40の長さが短いため、弁体33の作動時における軸線方向への傾きを完全に防 止することができず、そのため、入口側流路25を開閉する場合に弁体33が軸 線に対して傾いた状態で開閉してしまい、入口側流路25の開閉度にばらつきが 発生してしまう。
【0008】 また、弁体33を構成するリテーナ37は、成形上の問題から均一の厚みに形 成されており、そのため、リテーナ37の上面側には2段凹部39が形成されて いるが、この2段凹部39内に入口側流路25から弁室24内に侵入した流体の 一部が貯溜してしまうことがあり、その場合には弁体33の作動性に影響を及ぼ し、設定した圧力によって入口側流路25を開閉することができなくなってしま う。
【0009】 この考案は前記のような従来のもののもつ問題点を解決したものであって、弁 体の作動時における軸線方向への傾きを阻止するとともに、弁体の一部に作動流 体の一部が貯溜するのを防止することのできる作動応答性、シール性に優れる弁 装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
上記の問題点を解決するためにこの考案は、内部に密閉された弁室が設けられ るとともに、この弁室内外を貫通する入口側流路と出口側流路とが設けられてい るボディと、前記弁室内に設けられるとともに、付勢部材の付勢力によって又は 抗して前記入口側流路を開閉する弁体とを具え、前記弁体にガイド部を設けると ともに、このガイド部が移動可能に嵌入し得るガイド穴を前記ボディに設けたと いう手段を採用したものである。
【0011】
この考案は前記のような手段を採用したことにより、弁体は、それ自体に設け たガイド部がボディに設けたガイド穴に移動可能に嵌入されることにより、作動 時における軸線方向への傾きが防止されることになる。したがって、弁体による 入口側流路の開閉度にばらつきが発生することもなく、また、弁体の一部に作動 流体の一部が貯溜するようなこともなく、弁体の作動応答性が向上するとともに 、シール性も向上することになる。
【0012】
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。 図1には、この考案による弁装置の一実施例が示されていて、この弁装置1は 、ボディ2と、弁体13と、付勢部材22とを具えている。
【0013】 前記ボディ2は、内部に上部側が開口する弁室4が設けられているとともに、 弁室4の底面側に、弁室4の内外を貫通する入口側流路5と出口側流路6とが設 けられているボディ本体3と、このボディ本体3の前記弁室4の上部側開口部を 閉塞する板状のアッパーキャップ7とから構成されている。
【0014】 前記アッパーキャップ7の前記ボディ本体3の弁室4との対向面には、その中 心部に所定の深さのガイド穴10が穿設されているとともに、ガイド穴10の周 縁部には所定の深さの溝部11が環状に穿設されている。そして、アッパーキャ ップ7とボディ本体3との間は、ボディ本体3の弁室4の上部側開口部周縁部に 穿設されている溝部8内に装着されるOリング9を介してシールされるようにな っている。
【0015】 前記入口側流路5の開口部周縁部には、その全周に渡って平面状をなすととも に、弁室4の底面よりも一段高い弁座12が一体に形成され、この弁座12に当 接離隔可能に前記弁体13が前記弁室4内に設けられている。
【0016】 前記弁体13は、下面側に図中下方に突出する環状のシール部15が一体に形 成され、かつ上面側に内部側が入口側よりも大径の凹部16が穿設されている円 板状のシール部材14と、下面側に前記シール部材14の凹部16に嵌合し得る 先端部が大径の凸部18が一体に形成され、かつ上面側中心部に軸線方向に突出 する前記アッパーキャップ7のガイド穴10に移動可能に嵌入し得る棒状のガイ ド部19が一体に形成され、かつ前記ガイド部19の周縁部に所定の深さの溝部 20が穿設されるとともに、溝部20の適宜の位置に上下方向に延びる溝部20 の内外を貫通するスリット21が穿設されているリテーナ17とから構成されて いる。
【0017】 そして、上記のように構成したシール部材14の凹部16内にリテーナ17の 凸部18を嵌合して弁体13を構成するとともに、このように構成した弁体13 を前記ボディ本体3の弁室4内に、シール部材14のシール部15が入口側流路 5の方向を向くように位置し、この状態でリテーナ17の溝部20内に付勢部材 22の一端を位置して、ボディ本体3の弁室4の上部側開口部をアッパーキャッ プ7で閉塞し、アッパーキャップ7の溝部11内に前記付勢部材22の他端を位 置させるとともに、アッパーキャップ7のガイド穴10内にリテーナ17のガイ ド部19を嵌入する。この場合、ボディ本体3の弁室4の上部側開口部の周縁部 に設けられている溝部8内にOリング9を予め装着しておき、Oリング9を介し てボディ本体3とアッパーキャップ7との間をシールする。
【0018】 次に、前記に示すものの作用について説明する。 まず、定常状態では、ボディ2の弁室4内に装着されている弁体13は、付勢 部材22に付勢力によって入口側流路5の方向に付勢され、弁体13のシール部 材14のシール部15が入口側流路5の周縁部の弁座12に当接して入口側流路 5を閉塞し、入口側流路5から出口側流路6への流体の流れを阻止する。
【0019】 次に、入口側流路5に所定の圧力以上の流体の圧力が作用すると、その圧力に よって前記弁体13が前記付勢部材22の付勢力に抗して図中上方に上昇し、シ ール部材14のシール部15が入口側流路5の周縁部の弁座12から離間して入 口側流路5が開放され、入口側流路5から出口側流路6への流体の流れが許容さ れる。
【0020】 そして、入口側流路5へ作用する流体の圧力が所定の圧力以下に下がると、前 記弁体13は前記付勢部材22の付勢力によって図中下方に下降し、シール部材 14のシール部15が前記弁座12に当接して入口側流路5が閉塞され、入口側 流路5から出口側流路6への流体の流れが阻止される。
【0021】 上記の場合、弁体13は、そのリテーナ17の軸線方向に延びるガイド部19 がアッパーキャップ7のガイド穴10に移動可能に嵌入しているとともに、この 場合のリテーナ17のガイド部19の長さは従来のものよりも一段と長く形成し てあるので、作動時に弁体13が軸線に対して傾くようなことは全くなく、弁体 13による弁座12の開閉、すなわち入口側流路5の開閉を高精度で行うことが できることになる。
【0022】 また、弁体13のリテーナ17の上面側に設けられている溝部20の適宜の位 置には、溝部20の内外を貫通するスリット21が設けられているので、入口側 流路5から弁室4内に流入した流体の一部が前記溝部20内に貯溜するようなこ とは全くなく、貯溜した流体の圧力によって弁体13の作動に影響を与えるよう なこともなくなり、弁体13を設定した圧力によって確実に作動させることがで きることになる。
【0023】 なお、前記の説明においては、弁体13をシール部材14とリテーナ17の2 部材で構成したが、これに限定することなく、一部材で弁体13を構成してもよ いものであり、2部材以上で弁体13を構成してもよいものである。
【0024】
この考案は前記のように構成して、弁体に設けたガイド部をボディに設けたガ イド穴に移動可能に嵌入するようにしたので、弁体が作動時に軸線に対して傾く ようなことは全くなくなり、閉塞時にシール漏れが発生したり開閉時に開閉不足 が発生したりするようなことは全くなく、入口側流路の開閉を高精度で行うこと ができることになる。また、弁体にガイド部を設けたことにより、弁体の一部に 作動流体の一部が貯溜するようなことがなくなり、これにより、貯溜した作動流 体が弁体の作動に影響を与えるようなこともないので、設定した圧力で確実に入 口側流路を開閉することができることになり、弁体の作動応答性を著しく向上さ せることができるとともに、シール性を向上させることもできることになる等の 優れた効果を有するものである。
【図1】この考案による弁装置の一実施例を示した概略
断面図である。
断面図である。
【図2】従来の弁装置の一例を示した概略断面図であ
る。
る。
【図3】図2に示すものの作動状態を示した部分拡大断
面図である。
面図である。
1、21……弁装置 2、22……ボディ 3、23……ボディ本体 4、24……弁室 5、25……入口側流路 6、26……出口側流路 7、27……アッパーキャップ 8……溝部 9……Oリング 10……ガイド穴 11……溝部 12、32……弁座 13、33……弁体 14、34……シール部材 15、35……シール部 16、28、36……凹部 17、37……リテーナ 18、38……凸部 19、40……ガイド部 20……溝部 21……スリット 22、42……付勢部材 39……2段凹部
Claims (1)
- 【請求項1】 内部に密閉された弁室(4)が設けられ
るとともに、該弁室(4)内外を貫通する入口側流路
(5)と出口側流路(6)とが設けられているボディ
(2)と、前記弁室(4)内に設けられるとともに、付
勢部材(22)の付勢力によって又は抗して前記入口側
流路(5)を開閉する弁体(13)とを具え、前記弁体
(13)にガイド部(19)を設けるとともに、このガ
イド部(19)が移動可能に嵌入し得るガイド穴(1
0)を前記ボディ(2)に設けたことを特徴とする弁装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6042492U JPH0622673U (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 弁装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6042492U JPH0622673U (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 弁装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0622673U true JPH0622673U (ja) | 1994-03-25 |
Family
ID=13141823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6042492U Pending JPH0622673U (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | 弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0622673U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013099386A1 (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-04 | 日本サーモスタット株式会社 | 流体制御バルブ |
JP2022128835A (ja) * | 2021-02-24 | 2022-09-05 | 株式会社不二工機 | 弁装置 |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP6042492U patent/JPH0622673U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013099386A1 (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-04 | 日本サーモスタット株式会社 | 流体制御バルブ |
JP2013137070A (ja) * | 2011-12-28 | 2013-07-11 | Nippon Thermostat Co Ltd | 流体制御バルブ |
CN104145146A (zh) * | 2011-12-28 | 2014-11-12 | 日本恒温装置株式会社 | 流体控制阀 |
JP2022128835A (ja) * | 2021-02-24 | 2022-09-05 | 株式会社不二工機 | 弁装置 |
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